JPH07117238B2 - バーナの燃焼制御方法 - Google Patents

バーナの燃焼制御方法

Info

Publication number
JPH07117238B2
JPH07117238B2 JP9723990A JP9723990A JPH07117238B2 JP H07117238 B2 JPH07117238 B2 JP H07117238B2 JP 9723990 A JP9723990 A JP 9723990A JP 9723990 A JP9723990 A JP 9723990A JP H07117238 B2 JPH07117238 B2 JP H07117238B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
flow rate
air
burner
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9723990A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03294721A (ja
Inventor
修司 飯田
一成 細目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP9723990A priority Critical patent/JPH07117238B2/ja
Publication of JPH03294721A publication Critical patent/JPH03294721A/ja
Publication of JPH07117238B2 publication Critical patent/JPH07117238B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ボイラ等の燃焼設備に使用するバーナの燃焼
制御方法に関するものである。
(従来の技術) 液体または気体の燃料を燃焼させるバーナにおいては、
燃焼中その燃焼状態を最適に維持することが望ましい。
このための従来技術としては、バーナの火炎が発生する
光強度信号をフォトトランジスタ、フォトダイオードあ
るいは太陽電池等の半導体からなる光センサを使用して
電気信号に変換し、その振動波形の周波数解析の結果得
たパワースペクトルの積分値を利用して、燃焼制御を行
なう方法と制御とが提案されている(特開昭63−306310
号公報参照)。なお、火炎中のパワー信号の検出方法と
しては光センサによらず、火炎中に挿入した電極棒によ
りイオン電流を検出して行なう方法もある。
(発明が解決しようとする課題) 上記公報に記載された技術は、空気比と、光パワースペ
クトルの低周波成分と高周波成分との比が一定の関係に
なることを見出して成されたものであり、この特性を利
用して空燃比制御を行なうものである。この方式によれ
ば、光パワースペクトルの低周波成分と高周波成分とを
明確に区別したとき、すなわち、これらを区別する特定
周波数を決定したとき、所期の効果を奏することができ
るが、特定周波数を定めなげればならないことから、次
のような問題はあった。
特定周波数決定に伴なう問題点 燃焼振動のパワースペクトルを考察する場合、パワース
ペクトルが空気比によって変化することと、燃焼量によ
って変化することを考えなければならない。空気比によ
って変化する場合は、空気比が大きいときには第6図に
示すように空気比が小さいときを示す第7図と比較して
高周波成分が増加する傾向を示すことになる。一方、燃
焼量で比較した場合には、燃焼量が大きい状態を示す第
8図と燃焼量が減少したときの状態を示す第9図との比
較からわかるように、燃焼量が減少したとき、全体のパ
ワーレベルが減少することになる傾向となる。これらの
図において符号aで示すものは特定周波数の位置であっ
て、この特定周波数を境界にして、高周波成分と低周波
成分とを区画し、それらの比をとることになる。
ここで第8図および第9図を検討すると、燃焼量が減少
すると全体のパワーレベルが減少することがわかる。す
なわち、第8図において特定周波数aで示される部分の
パワースペクトルは殆ど存在せず、したがって低周波成
分と高周波成分との比の計算も不可能となる。この問題
点を解消するには、燃焼量が最小の場合、第9図に示す
ように、新たな特定周波数bを設定しなければならず、
計算が煩雑になると同時に設定すべき項目が大幅に増加
することになる。
制御指標としての問題点 上記に記載したことから、特定周波数の設定を可能な
限り少なくするため、特定周波数を低周波側に設定する
と、高周波側と低周波側との比率が、高周波成分の変化
量に大きく依存することになり、空気比に対応した制御
指標としての数値のバラツキが大きくなってしまう問題
がある。
燃焼量との関係についての問題点 高周波成分と低周波成分との比という指標であり、この
指標が特定周波数によって大きく変化する経験値である
ため、燃焼量と空気比との関数関係が得られないという
問題がある。
本発明は上記既出願のものが有するこれらの問題を解決
するために成されたものであり、上記出願のものが有す
る問題点を除去解決した、バーナの燃焼制御方法を提供
することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記課題を解決するための手段として、バー
ナの火炎中から光パワー信号を検出し、該光パワー信号
を周波数解析してパワースペクトルを得、該パワースペ
クトルから燃焼状態を知り、該燃焼状態とあらかじめ記
憶している最適燃焼状態との偏差を無くすように空気比
を制御することにより、燃焼制御を行なうバーナの燃焼
制御方法において、前記パワースペクトルが発生する全
周波数帯域の全体の積分値によって燃焼状態を検出し、
該検出した燃焼状態をあらかじめ定めた最適燃焼状態と
比較し、その差を減少させるように空燃比を制御するこ
とを特徴とするバーナの燃焼制御方法を得たものであ
る。
(作用) このような構成の本発明方法によれば、乱流火炎に起因
する振動エネルギスペクトルの総和を空気制御の指標と
することができることになる。
(実施例) 次に、本発明方法を、この方法を実現するためのシステ
ム系統とともに説明する。第1図は本発明方法を実現す
るための燃焼装置の系統を示すものであって、符号1で
示すものは金属製品等を加熱処理するための炉である。
この炉1にはバーナ2が取付けられており、火炎3を発
生するようになっている。バーナ2には燃料供給管4お
よび燃焼用空気供給管5が接続されている。そして燃料
供給管4には流量調節弁6および流量計7が設けられ、
燃焼用空気供給管5には、流量調節弁8が設けられてい
る。燃料の流量調節弁6の開度は、温度調節器9によっ
て制御されるようになっている。すなわち、炉1には温
度計10が設置されており、温度調節器9はこの温度計10
からの信号と上記流量計7からの信号を得て炉内温度と
設定温度との差から設定温度を得るに必要な燃料量(燃
料流量)を演算し、出力するようになっている。この出
力は燃料の流量調節弁6と燃料用空気の流量調節弁8に
対して与えられる。このため設定温度から炉内温度がず
れると、設定温度に戻るように燃料および燃焼用空気の
量が加減される。
燃料の流量に対する燃焼用空気の流量は、温度調節器9
により、燃料流量を基にして算出されるが、その値が、
そのまま燃焼用空気の流量調節弁8に対して加えられる
のは好ましくない。たとえば炉1の扉(図示せず)が開
けられて炉1内に空気が侵入した場合に、燃料流量を基
に算出した出力でそのまま流量調節弁8がコントロール
されると排ガス損失が増大してしまうし、またバーナ2
の異常により燃料の微粒化状態が悪化した場合には、そ
のままにしておくと燃焼不良により、すすが大量に発生
してしまうことになる。このような不都合を解消するた
めに、温度調節器9からの出力は燃焼用空気流量補正器
11にて補正した後、流量調節弁8に出力するようになっ
ている。
燃焼用空気流量補正器11は、温度調節器9と共に燃焼用
空気の流量調節器12を構成する。燃焼用空気流量補正器
11に対する補正用出力は次のような燃焼制御装置におい
て作られる。これを説明する。炉1のバーナ2によって
生成される火炎3に臨む位置には、前述のように、フォ
トトランジスタ、フォトダイオードあるいは太陽電池等
の半導体からなる光センサ13が取付けられ、火炎3を監
視して、火炎に対応する出力信号を発するようになって
いる。この光センサ13の出力側には検出器14が接続され
ており、光センサ13の捉えた信号を波形成形するように
なっている。この検出器14の出力側には増幅器15を介し
て周波数解析器16が接続されている。この周波数解析器
16は増幅器15の出力信号の周波数解析を行なうものであ
る。周波数解析器16の出力側には光パワー振動調節計17
の入力側が接続されており、この光パワー振動調節計17
の出力側には前述の空気流量補正器11が接続されてい
る。
光パワー振動調節計17は、周波数解析器16が出力したパ
ワースペクトル信号から燃焼状態の検出を行ない、これ
をあらかじめ記憶している最適燃焼状態のデータと比較
し、その偏差により空気流量補正係数を求め、その信号
を流量調節器12に送り、この流量調節器12により、偏差
を解消するに必要な燃焼用空気の流量を得るための出力
信号を生成してこの出力信号を流量調節弁8に発するこ
とになる。これにより、流量調節弁8は適正な量の空気
をバーナ2に送って、燃焼制御をする。
このように作動するとき、前掲公報に開示されたものに
あっては、前述のように特定周波数を設定し、この特定
周波数を境にして高周波信号と低周波信号に分け、これ
ら両者の比をとって制御するようにしていたが、本発明
方法においてはこのようにせず、振動パワースペクトル
の総和を空気比制御の指標とする。これは、本発明方法
においては、乱流燃焼火炎の振動周波数スペクトルの全
面積、すなわち、全振動周波数パワーが空気比と相関関
係にあることに起因する。
第2図はこの場合のフローチャートを示すものである。
すなわち、ステップ20においてパワースペクトル信号の
入力があると、次のステップ21でパワースペクトルを
得、ステップ22でパワースペクトル全体の積分値を算出
する。次にこの算出から得た偏差Eから流量補正係数F
を算出する。この算出された流量補正係数Fによって流
量調節器12は作動する。なお、第2図中にステップ21で
「FFT」とあるのは、高速フーリエ変換のことであり、
入力信号から振動パワースペクトルを得るための計算ソ
フトである。
第3図(a),(b),(c)は炉筒煙管ボイラを用い
て計測した実測データを示すものである。このデータ
は、A重油を用い、燃焼量を170l/h,283l/h,382l/hの3
点に設定して燃焼させた実測値であり、横軸に火炎光振
動スペクトルの全パワーを、また縦軸には空気比をそれ
ぞれとり、プロットしたものである。この図から明らか
なように、3条件ともにエクスポーネンシャルカーブ上
に相関係数0.78以上の高い相関関係が得られている。こ
こでこのデータを整理すると、燃焼量と、空気比と全振
動周波数パワーとの間に、下式が成立するとを見出し
た。
いま空気比をλ、Cを燃焼量の関数で固有の定数、f
(x)を燃焼量を変数とする関数とし、pを全振動周波
数パワーとすると、 λ=CeF(x)・P となる。
第4図は各燃料量における測定値のバラツキを示すもの
である。この図は縦軸に設定値のバラツキを示し、横軸
に燃焼量を表わしたものである。そして棒グラフが本発
明に係る全パワーによるもの、折線グラフがパワースペ
クトル比で処理したものである。この図からわかるよう
に、全パワーによる計測値の方がバラツキが小さくなっ
ている。
以上説明したように、先行技術によるパワースペクトル
比のものと、本発明による全パワーのものを比較する
と、本発明のものでは特定周波数の設定が不要となる。
これにより測定値のバラツキを縮小することができ、か
つ、燃焼量と空気比との相関関係を見出すことができる
ようになるので、各種パラメータの設定に必要な計測点
数を大幅に削減することが可能となり、パラメータ設定
に要する手間を簡素化することができる。
第5図は煤塵濃度を示すバカラックスモールスケール2
であり、全パワーを縦軸とし、燃焼量を横軸にとったも
のである。このデータからも、バカラックスモールを一
定としたときの燃焼量と全パワーとの間にもエクスポー
ネンシャルの関係があり、最適な空気比に設定するため
の計測点も大幅に削減することが可能となることがわか
る。
(発明の効果) 本発明は、以上説明したように、乱流燃焼火炎の振動ス
ペクトルの全パワーと、空気比と燃焼量について一定の
関係が成立することを見出し、この関係を用いて燃焼制
御を行なうようにしたものであり、実測データにおいて
も上記のような結果を得ることができるものであるか
ら、低空気比燃焼による異煙発生の防止ならびに安全性
の向上を図ることができる。
また乱流火炎の振動スペクトルという普遍性のある物理
量を利用することになるため、気体燃料および液体燃
料といった種別に制約されることがなく、広く使用する
ことができる。乱流火炎の振動を計測する手段として
火炎からの輝炎発光強度、OHラジカル発光強度、火炎内
の局所流速変動、イオン電流変動スペクトル、局所燃焼
圧力変動、火炎内局所温度変動、燃焼騒音等が使用でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実編するために用いられるシステ
ムの系統図、第2図は本発明方法の制御順序を示すフロ
ーチャート図、第3図(a),(b),(c)は本発明
の実測データ図、第4図は本発明方法のものと先行技術
のものの特性を比較したグラフ、第5図はバカラックス
モールスケールを示すグラフ、第6図ないし第9図はパ
ワースペクトルの変化状態を説明する説明図である。 1……炉 2……バーナ 3……火炎 6,8……流量調節計 11……空気流量補正器 13……光センサ 14……検出器 16……周波数解析器 17……光パワー振動調節計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーナの火炎中から光パワー信号を検出
    し、該光パワー信号を周波数解析してパワースペクトル
    を得、該パワースペクトルから燃焼状態を知り、該燃焼
    状態とあらかじめ記憶している最適燃焼状態との偏差を
    無くすように空気比を制御することにより、燃焼制御を
    行なうバーナの燃焼制御方法において、前記パワースペ
    クトルが発生する全周波数帯域の全体の積分値によって
    燃焼状態を検出し、該検出した燃焼状態をあらかじめ定
    めた最適燃焼状態と比較し、その差を減少させるように
    空燃比を制御することを特徴とするバーナの燃焼制御方
    法。
JP9723990A 1990-04-12 1990-04-12 バーナの燃焼制御方法 Expired - Fee Related JPH07117238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9723990A JPH07117238B2 (ja) 1990-04-12 1990-04-12 バーナの燃焼制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9723990A JPH07117238B2 (ja) 1990-04-12 1990-04-12 バーナの燃焼制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03294721A JPH03294721A (ja) 1991-12-25
JPH07117238B2 true JPH07117238B2 (ja) 1995-12-18

Family

ID=14187064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9723990A Expired - Fee Related JPH07117238B2 (ja) 1990-04-12 1990-04-12 バーナの燃焼制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07117238B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015046875A1 (ko) * 2013-09-25 2015-04-02 한국생산기술연구원 광센서를 포함하는 공연비 계측시스템

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69305706T2 (de) * 1992-07-01 1997-03-20 Toyota Motor Co Ltd Verfahren zur Verbrennungsregelung
WO2012089611A2 (en) * 2010-12-29 2012-07-05 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Flame treatment of a substrate

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015046875A1 (ko) * 2013-09-25 2015-04-02 한국생산기술연구원 광센서를 포함하는 공연비 계측시스템
JP2016504552A (ja) * 2013-09-25 2016-02-12 韓国生産技術研究院Korea Institute Of Industrial Technology 光センサを含む空燃比計測システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03294721A (ja) 1991-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5049063A (en) Combustion control apparatus for burner
CN107152695B (zh) 基于多参量检测的加热炉可视化燃烧控制系统及控制方法
US7950919B2 (en) Method and apparatus for monitoring and controlling the stability of a burner of a fired heater
JPH01244214A (ja) バーナ運転空気比の監視制御方法および装置
US5755819A (en) Photodiode array for analysis of multi-burner gas combustors
JPH0739861B2 (ja) 燃焼制御
JPH07117238B2 (ja) バーナの燃焼制御方法
JP4365036B2 (ja) 燃焼室の煤負荷を求める方法および装置
JPH0826988B2 (ja) 燃焼制御方法及びその方法を使用する燃焼制御装置
JP2550688B2 (ja) バーナの燃焼制御装置
JPH0833196B2 (ja) バーナの燃焼制御装置
JP2018529063A (ja) 時系列およびバイパスフィルタを用いる燃焼のインテリジェント制御および対応するシステム
JP2503732B2 (ja) バ―ナの燃焼制御方法
JPH0820073B2 (ja) バーナの燃焼制御装置
JP3127668B2 (ja) 燃焼制御方法
US20140170574A1 (en) Flame instability detector
JPS63105322A (ja) 燃焼制御方法
JP2004069186A (ja) 燃焼監視装置
JPH0833195B2 (ja) バーナの燃焼制御装置
JPH07107445B2 (ja) 燃焼制御方法
JPS63105321A (ja) 燃焼制御方法
JPS63105315A (ja) 燃焼制御方法
JPS63105316A (ja) 燃焼制御方法
JPH07107443B2 (ja) 燃焼制御方法
JPS6069428A (ja) 燃焼振動監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees