JPH0711588Y2 - 走行式動力噴霧機における根際散布機の足 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本案は、従来の根際散布機の足の
改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のもの１５にあっては、フ
レーム１５Ａにそり１５Ｂをピン１５Ｃで上下方向に揺
動自在に支持し、このそり１５Ｂにノズル１５Ｄが取付
けられている。そして、このそり１５Ｂを公知のそりの
ように地面を滑らせながら所望する薬剤を散布するよう
構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。上述
のように、そりにノズルが取付けられているために、そ
りが地面の高低によって上下移動し、地面に対して角度
が変わるためにノズルの散布角度が変わってしまい、作
物の根際にうまく散布ができない状況であり、また、除
草剤などの場合などは作物に対する影響が大きいもので
ある。

【０００４】本願は、従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、次のようなことのできるものを提供しようとするも
のである。この考案は、ノズルを地面の高低に関係な
く、一定に作物の根際に散布できるように改良したもの
である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のものは下記のようになるものである。すな
わち本願のものは、根際のフレームＦにボルトで固定さ
れている分水金具取付台２に対して前方縦角パイプ４が
左右にフリーになるように取付けられ、前方縦角パイプ
４に対して、平行な上下リンク６，７を介して後方縦角
パイプ８をボルト６Ａ，７Ａで連結することで、当該後
方縦角パイプ８は上下に垂直移動可能に構成され、後方
縦角パイプ８の下端には側面略Ｃ字状の足バネ１０が垂
下固定され、分水金具取付台２に固定されている分水金
具５にはホース１１が連結され、このホースの先端には
アルミ導管１２が連結され、このアルミ導管の先端には
ノズル１３が連結され、ノズル１３は噴霧角度が上下左
右に自在に調整でき、アルミ導管１２は後方縦角パイプ
８に対して高さが調整自在に連結されている走行式動力
噴霧機における根際散布機の足である。この場合、前方
縦角パイプ４の後方面に逆く字状のストッパー９を突設
することができる。

【０００６】

【実施例】実施例について図面を参照して説明する。１
は本案の走行式動力噴霧機における根際散布機の足であ
る。根際のフレームにボルトで固定されている分水金具
取付台２に対して前方縦角パイプ４の上端に溶接されて
いるボス３がボルト３Ａで取付けられており、当該前方
縦角パイプ４は左右にフリーになるように取付けられて
いる。また、分水金具５は分水金具取付台２にボルト５
Ａで固定されている。前方縦角パイプ４に対して、平行
な上下リンク６，７を介して後方縦角パイプ８をボルト
６Ａ，７Ａで連結することで、当該後方縦角パイプ８は
上下に垂直移動可能に構成されている。

【０００７】９は前方縦角パイプ４の後方面に突設され
た逆く字状のストッパーで、上下リンク６，７が下に下
がる位置を設定している。後方縦角パイプ８の下端には
側面略Ｃ字状の足バネ１０がボルト１０Ａで固定されて
おり、この結果、足バネ１０の下方先端１０Ｂは地面に
接触をして移動をすることになる。分水金具５にはホー
ス１１が連結され、このホースの先端にはアルミ導管１
２が連結され、このアルミ導管の先端にはノズル１３が
連結されており、ノズル１３は噴霧角度が上下左右に自
在に調整できる。

【０００８】このように、ノズルは上下左右に角度が自
在に調整できるように構成されており、散布状況は扇形
に噴霧される。そして、アルミ導管１２は後方縦角パイ
プ８に対して固定金具１４をもって連結されている。こ
の固定金具１４は、２枚の帯状板１４Ａでアルミ導管１
２と後方縦角パイプ８を挟持し、ボルト１４Ｂで締付け
固定するよう構成されている。したがって、固定金具１
４のボルト１４Ｂを緩めて後方縦角パイプ８とアルミ導
管１２の間をスライドさせてノズルの高さを設定するこ
とができる。

【０００９】作用について効果と共に説明する。

【００１０】

【考案の効果】本考案は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。後方縦角パイプ８が地面
の高低によって地面に対して垂直移動をするために、ノ
ズル１３の散布角度が変化することなく、ノズル１３の
能力が充分発揮でき、作物の根際に無駄なく農薬が散布
でき、除草剤などの場合などは作物に対しての影響が少
なくなる装置である。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図である。

【図２】同上の要部拡大図である。

【図３】拡大側面図である。

【図４】従来のものの側面図である。

【符号の説明】

１ 走行式動力噴霧機における根際散布機の足 ２ 分水金具取付台 ３ ボス ４ 前方縦角パイプ ５ 分水金具 ６ リンク ７ リンク ８ 後方縦角パイプ ９ ストッパー １０ 足バネ １１ ホース １２ アルミ導管 １３ ノズル １４ 固定金具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 根際のフレームにボルトで固定されてい
   る分水金具取付台（２）に対して前方縦角パイプ（４）
   が左右にフリーになるように取付けられ、前方縦角パイ
   プ（４）に対して、平行な上下リンク（６，７）を介し
   て後方縦角パイプ（８）が上下に垂直移動可能に連結さ
   れ、後方縦角パイプ（８）の下端には側面略Ｃ字状の足
   バネ（１０）が垂下固定され、分水金具取付台（２）に
   固定されている分水金具（５）にはホース（１１）が連
   結され、このホースの先端にはアルミ導管（１２）が連
   結され、このアルミ導管の先端には噴霧角度が自在なノ
   ズル（１３）が連結され、アルミ導管（１２）は後方縦
   角パイプ（８）に対して高さが調整自在に連結されてい
   ることを特徴とする走行式動力噴霧機における根際散布
   機の足。
2. 【請求項２】 前方縦角パイプ（４）の後方面に逆く字
   状のストッパー（９）が突設された走行式動力噴霧機に
   おける根際散布機の足。