JPH07114866A - 操作スイッチ - Google Patents

操作スイッチ

Info

Publication number
JPH07114866A
JPH07114866A JP26020793A JP26020793A JPH07114866A JP H07114866 A JPH07114866 A JP H07114866A JP 26020793 A JP26020793 A JP 26020793A JP 26020793 A JP26020793 A JP 26020793A JP H07114866 A JPH07114866 A JP H07114866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
capacitance
state
value
dielectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26020793A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuki Konishi
暢樹 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP26020793A priority Critical patent/JPH07114866A/ja
Publication of JPH07114866A publication Critical patent/JPH07114866A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 指を近づけるだけで非接触で動作するばかり
でなく、近接位置でも、遠隔位置でも動作することがで
きる非接触である操作スイッチを得る。 【構成】 導電材料からなる電極と、電源と電流計を備
え、電極に電圧を印加してチャージし安定させた初期状
態から、電極に誘電体が接近した際の電極の静電容量の
変化を検出し、スイッチを切り換える。また、検出した
静電容量の変化量に対して、切換えのしきい値を複数組
設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭電気製品や産業用
機械などのようにスイッチボタンを操作することによっ
て使用する機器の操作スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15、図16は実開平3−12837
9号公報に開示された従来のビデオ一体形カメラの録画
ボタンの斜視図、および断面図である。図において、1
1がグリップ部、12が操作ボタン、12a、12bが
操作面、15が薄肉部、17がスイッチ、18が印刷配
線板である。
【0003】この従来の録画ボタンにおいては、録画操
作を行う際に人が操作ボタン12を押圧すると、薄肉部
15がグリップ部11に対して弾性変形して凸部16が
スイッチ17を圧接する状態になる。さらに凸部16が
スイッチ17を押し込むことにより、スイッチ17の動
作状態が切り換わり、録画状態になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の録
画ボタンによると、薄肉部が弾性変形することによりス
イッチ操作が行われるとともに、スイッチ17は凸部1
6に圧接されることにより機械的に切り換わる構造を有
している。したがって、数多くの繰り返し操作が行われ
ると、薄肉部15が弾性を失い、塑性変形を起こすこと
によって操作不能になったり、また凸部16とスイッチ
17の接触不良によって操作不能になる可能性があるな
どの問題点がある。上記の例に限らず、機械的に接触部
を有する操作ボタンにおいては、繰り返し使用に対して
接触不良や弾性部のへたりなどの問題が生じる可能性が
十分に存在する。さらに、上記の従来例においては、人
の指が操作ボタン12をある程度の力で押圧することに
よってはじめて動作するため、例えば手が汚れていると
きや、操作ボタン12が濡れて滑り易いときなど操作が
できない、あるいは操作が困難な状態となることが考え
られる。さらに、多数並んでいる操作ボタンを連続して
操作する必要がある場合など、従来の方式では1つ1つ
動作を行う必要があり、素早く操作することができない
といった問題点がある。また、上記従来の発明によるボ
タンが用いられているビデオ一体型カメラや他の装置に
おいては、人の指がボタンに触れることによってはじめ
て動作が行われる。そこで、ビデオカメラに限らず、公
共物などのように多数の人が使用する装置においては、
ボタン操作部が汚れていると不潔な印象を与えるため、
人によってはできれば触れずに操作を行いたいと考える
ことがあるが、従来の方式の操作ボタンでは触れること
を避けられないという問題点があった。
【0005】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、繰り返し使用に対して十分な
信頼性を得ると共に、容易に操作を行うことができ、さ
らに高速で連続して操作を行うことができるばかりでな
く、操作ボタンに直接触れることなく操作がでじる操作
スイッチを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る操作スイッ
チは、請求項1では、導電体からなる電極と、電源装置
と、静電容量の変化を検出する手段を有し、前記電極に
電源装置より所定の電圧を印加し安定した第1の状態か
ら、前記電極近傍に誘電体を接近させ、その第2の状態
での前記電極の静電容量の変化を検出し、前記第1の状
態と第2の状態の静電容量の変化量が、設定したしきい
値を越えると切り換え状態を変化させる者である。
【0007】また、請求項2では、導電体からなる電極
を少なくとも複数列設ける操作スイッチであって、複数
個の電極に同時または連続して誘電体を接近させ、複数
個のスイッチを切り換えるものである。
【0008】また、請求項3では、導電体からなる電極
と、電源装置と、静電容量の変化を検出する手段を有
し、前記電極に電源装置より所定の電圧を印加し安定し
た第1の状態から、前記電極近傍に誘電体を接近させ、
その第2の状態での前記電極の静電容量の変化を検出
し、前記第1の状態と第2の状態の静電容量の変化量
が、設定したしきい値を越えると切り換え状態を変化さ
せるとともに、前記しきい値の値を複数組設定すること
により切換えの感度を変えるものである。ことを特徴と
する請求項1記載の操作スイッチ。
【0009】
【作用】本発明における操作スイッチは、まず、初期状
態において操作スイッチを構成する電極に電圧を印加す
るなどして静電容量を測定し、その値を第1の静電容量
値とする。このとき、直接静電容量を検出・測定する必
要はなく、一定の電圧を印加したときの電極間の漏れ電
流値や絶縁抵抗値であってもよい。
【0010】つぎに、前記測定値の変化を常にモニタし
ておき、前記電極に人の指などの誘電体が接近した際に
前記電極の静電容量の変化量を、漏れ電流値や絶縁抵抗
値の変化などから検出する。
【0011】そこで、その変化量が設定したしきい値を
越えるとスイッチの動作状態を切り換えることにより本
操作スイッチは切り換え動作を行う。
【0012】
【実施例】
実施例1.図1は本発明による操作スイッチを組み込ん
だ家庭用VTRの外観図である。図において、1は通常
の機能を備えたものを用いたVTRであり、2は本発明
による操作スイッチを含む操作パネルであり、RECや
PLAYなど頻繁に使用する操作スイッチのみに用いた
例である。図2は操作スイッチ装置部の構成を示すシス
テム図であり、図3は操作スイッチの部分断面図であ
る。図において、20はRECやPLAYなどの操作の
名称を記載した表示部、21は銅箔の電極、22はガラ
スエポキシ基板、23はPET材よりなるカバーフィル
ムである。また、30は電極21に電圧を印加するため
の電源、31は電極21の静電容量の変化を検出するた
めの微小電流計、32はVTRのシステムコントローラ
である。
【0013】まず、上記操作スイッチの製造方法につい
て述べる。操作パネル2には、REW、PLAY、RE
C、FF、STOPの5つの操作スイッチが設けられて
いる。各スイッチは、それぞれ2つの対向する薄板状の
電極21により構成される。銅箔よりなる電極21はガ
ラスエポキシ基板22の片面にエッチングによって設け
られる。PETフィルム23は、電極21の上面に絶縁
層として設けられる。上記のようにして製造された電極
21は、電源装置30および微小電流計31に接続され
ている。また、微小電流計31の出力はVTR装置のシ
ステムコントローラ32に接続されている。
【0014】図2、図3により基本動作を説明する。ま
ず、初期状態において電源30によって電極21に電圧
を印加する。ここで、電極21を構成する一対の銅箔に
正負の電圧を印加すると、電極21は一種のコンデンサ
となっているため、瞬間的に電極21に電流は流れる
が、電極21の静電容量に応じた電荷がチャージされる
と、その後はわずかな漏れ電流だけになる。そこで、こ
のときのチャージされた電荷量または漏れ電流の値を第
1の値として電流計により検出し、記憶しておく。電荷
量および漏れ電流値は、電極21の厚さ、大きさ、間
隔、ガラスエポキシ基板22の厚さ、誘電率やPETフ
ィルム23の誘電率などによって一義的に決まる。
【0015】つぎに、誘電体である人の指が表示部20
に接近すると、前記の対向する電極21の静電容量が変
化する(通常大きくなる)ため、指の接近に応じて漏れ
電流の大きさが変化し、電極21には電荷が再びチャー
ジされる。一般に、平行コンデンサにおいて、静電容量
を改善するために電極間に誘電率が大きい誘電体を充填
する理屈と同等の考え方である。そこで、このときの再
チャージされた電荷量または電流値を第2の値として電
流計31によって検出する。この第2の状態での電荷量
および漏れ電流値は指の誘電率および指と電極との距離
などによって決まる。
【0016】前記過程で記憶された第1の値に対して第
2の値が著しく変化したとき、システムコントローラ3
2によって、VTR装置1の動作状態を切り換える。こ
のとき、しきい値を適切にすることによって誤動作など
する事なく切り換えを行うことができる。
【0017】次に、VTRでの実際の動作に基づいて説
明する。図4は本発明による操作スイッチの動作状態の
一例を示す図、図5は5つの操作スイッチに接続された
電流計の値による一連の動作のシーケンス図である。図
において、2は5種類の機能が記載された表示部21を
有する操作パネルである。図にしたがってa〜jまでの
モードについて説明する。
【0018】電源を入れる前のVTRにおいては、操作
パネル2の電極21には電圧が印加されておらず、電流
計の値は全てゼロを示している(状態a)。VTR装置
の電源を入れると同時に操作パネル2に電源32より電
圧を印加すると、一瞬過大な電流が流れて、電極21に
電荷がチャージされる(状態b)。その後、電流値は印
加電圧と電極21の絶縁抵抗値よって決まる漏れ電流値
に安定する(状態c)。この時の漏れ電流値を第1の電
流値として記憶し、スイッチの切り換え動作のしきい値
を例えばその倍の値に設定する。
【0019】VTRでテープに記録する際には、図4に
示すように指を操作パネル2のREC表示部に近づける
と、電極21の静電容量が指の誘電率に応じて大きくな
り、電流値が大きくなる(状態d)。このときの電流値
を第2の電流値として検出し、前過程で設定したしきい
値を越えた時点で動作モードをシステムコントローラ3
3によってRECに切り換える。同様に、指を操作パネ
ル2のSTOP表示部に近づけると電流の変化を検出し
てVTRは停止する。REW(巻戻し)、PLAYなど
の動作をを順次行ったのち電源を切ると状態jとなる
(状態f〜j)。
【0020】つぎに、上記の動作原理を確認するために
試作した操作スイッチについて説明する。図6は本発明
による操作スイッチの原理モデルの外観図である。図7
は図6の原理モデルの断面図である。図において、21
は間隔ピッチが60μmの平行くし型の形状に設けた電
極である。22は基板であり、ここでは操作スイッチを
薄型にするため厚さ40μmのポリイミドフィルムを用
いた。電極21は、前記ポリイミドフィルムに銅を全面
にわたって5μm厚スパッタしたのちエッチングによっ
て形成した。24は、シリコン樹脂であって電極21の
上にカバコート剤として絶縁のために塗布した。33
は、アドバンテスト社製超高抵抗計R8340であっ
て、絶縁抵抗値および絶縁物の漏れ電流値を測定するも
のである。
【0021】上記の構成による電極部分の原理モデルに
おいて、電極間に電圧300Vを印加して電極間の漏れ
電流値を測定し、その後電極表面に指を近づけて同様に
漏れ電流値を測定した結果、表1のようになった。
【0022】
【表1】
【0023】すなわち、初期状態では電極間の漏れ電流
値が約0.4nA(ナノアンペア)であったが、誘電体
である指を電極に接近させると漏れ電流値がその倍以上
の値に増加した。したがって、この場合初期状態の漏れ
電流値に対してその2倍程度の電流値を切換えのしきい
値にすると、指を近づけることによって非接触でスイッ
チが切り換わり、動作を行うことができる。また、上記
の測定結果より、電極21に常時電圧を印加しておいて
も流れる漏れ電流値が小さいため、消費電力は非常に小
さいことが分かる。
【0024】上記の実施例においては、電極21を正極
と負極の1対の薄板状の銅箔で構成したが、片極だけで
構成しても良い。たとえば、電極をワイヤ状銅線1極で
構成し電圧を印加すると、ワイヤ状の電極は地面との間
に一種のコンデンサを形成し、静電容量が一義的に決ま
る(対地静電容量という)。したがって、前記動作と同
様に、指などが接近すると電極と地面との間で構成する
コンデンサの静電容量が変化し、同等の動作が期待でき
る。
【0025】また、上記実施例では、薄板状の2枚の銅
箔電極が単純に対向する形状の電極を示したが、電極を
櫛形に設けるなどして電極間の対向面積を増やし、静電
容量の向上を図るとさらに確実な動作が期待できる。
【0026】また、上記実施例では電極表面に指を接近
させることによって動作を行う例を示したが、指を電極
に近づけるほど静電容量の変化量が大きくなるため、電
極に指を軽く接触させて動作を行う方が、より安定した
動作が期待できる。
【0027】また、上記実施例では指で行う操作部の一
部に適用した例を示したが、たとえば、誘電体からなる
テープカセットや磁気テープの有無を検出する手段とし
て用いても同等の動作が期待できる。
【0028】また、上記の実施例では、指の接近により
VTRの動作モードを切り換えるという2値間の変換動
作であったが、誘電体の接近に応じて静電容量は連続的
に変化するため、それに応じて連続的に状態を変化させ
るように構成しても同等の動作が期待できる。たとえ
ば、静電容量の変化量に応じてVTRやTVの音声ボリ
ュームが切り換わるように構成すると、指を操作スイッ
チに遠近させるだけでボリュームを操作することができ
る。
【0029】また、上記の実施例では、電極に電荷がチ
ャージされた第1の状態から誘電体の接近を検出するた
めに、常時電源により電圧を印加しておく方法を記載し
た。しかし、対向する電極に一度チャージされた電荷は
互いに引き合っているため、電源を切っても電極の帯電
状態が保持される。そこでこの性質を利用して、一度電
極に電圧を印加してチャージしたのち電源を切っておく
と、低消費電力で同等の動作が期待できる。
【0030】実施例2.図8は本発明による操作スイッ
チを用いた入力タブレット装置のシステム図である。図
において、2はマトリクス状に電極を配置した操作パネ
ルである。30は電源、31は電流計、32はシステム
コントローラである。33は、操作パネル2より入力さ
れた情報を表示するためのモニタである。図9は図8に
おけるタブレット部の部品図であり、電極21がマトリ
クス状に構成されている。図10はタブレット部の部分
拡大図であり、電極21は基板22上にエッチングによ
りマトリクス状に構成されている。電極21は正極と負
極の2つの電極で1画素を構成しており、各画素は点線
で示した引出し線によって配線されている。図11は動
作状態を示すタブレットの一部を示す断面図である。
【0031】つぎに、動作を説明する。まず、システム
全体の電源を入れ、電源30より操作パネル2の全ての
電極21に電圧を印加する。瞬間的に電極21には電流
がながれるが、それぞれの電極21の静電容量に応じた
電荷がチャージされると流れる電流は極微小なものとな
る。この時の電流値を漏れ電流と呼び、1画素を構成す
る正極と負極間の絶縁抵抗値と印加電圧によって決ま
る。この安定した初期状態での漏れ電流値を第1の値と
して電流計31によって検出し、システムコントローラ
32によって記憶しておく。
【0032】つぎの動作として、図11に示すように指
を操作パネル2の表面に近づけると指の誘電率は大きい
ため、指が接近した近傍の電極21は静電容量が増加す
る。したがって、静電容量の増加分に応じて電極21に
は一次的に電流が流れる。その電流値の変化を電流計3
1によって検出し、第1の値に対して設定したしきい値
を越えたとき、モニタ33によってその位置を黒く表示
する。この動作を利用すると、たとえば操作パネル2の
上で指で文字を書くと、文字情報としてモニタ33に表
示される。
【0033】図12は本発明による操作スイッチの動作
を説明するための図であり、左側が操作パネル、右側が
モニタ33を表す。図のように操作パネル2の上で指を
なぞって数字の「1」を描くと、モニタに同様に数字の
「1」が表示される。すなわち、本発明によると操作パ
ネルの近傍で空中で指をなぞるだけで文字などを入力す
ることができる。すなわち、非接触式の入力タブレット
である。
【0034】この装置を用いると、たとえばコンピュー
タやワープロなどの電子機器において文字を容易に手書
きで入力できる装置にも応用可能である。また、VTR
やTVなどの家電品に適用すると、手を触れる事なく数
字や文字を入力し、チャンネルを変えることができた
り、全ての操作を非接触で行うことができる。また、自
動販売機や切符発売機などのように不特定多数の人が利
用する機器に適用すると、非接触で手を触れる事なく使
用できるため、不快感や不潔感がない。
【0035】図13は他の例による動作を説明するため
の図である。ここでは、操作パネル2の表面に手のひら
を近づけると、同様の動作原理により誘電体が接近した
電極のみ検出すことにより、手の形状を認識することが
できる。図では、画素の大きさが粗く、手の形状がはっ
きりしていないが、電極ピッチを細かくすることにより
精度良く認識することが可能になる。この装置による
と、例えば銀行での本人判別装置として利用できるほ
か、セキュリティシステムとして利用することもでき
る。
【0036】また、この装置は誘電体が電極に接近した
際の静電容量の変化を利用しているため、特定の誘電率
を有する指に対してのみ動作するようにすることも可能
である。すなわち、漏れ電流のしきい値の設定によって
特定の人だけが操作することが可能になる。
【0037】また、上記の実施例においては、電極をマ
トリクス状に二次元に配列する例を示したが、立体的に
電極を並べることにより三次元情報を入力したり、誘電
体の三次元形状を認識したりすることも可能である。
【0038】実施例3.図14は本発明による操作スイ
ッチを利用した照明装置の例を示す外観図である。図に
おいて、34は蛍光灯であり、操作パネル2に設けられ
たON/OFFスイッチにより操作する。30は、操作
パネル2用の電源、31は電流計、32はシステムコン
トローラである。
【0039】上記の照明装置においては、前記実施例1
と同様の動作原理により、指を操作パネル2に近づける
ことによってON/OFFする。そのさい、誘電体が電
極21に接近する距離によって、漏れ電流値の変化量が
異なる。誘電体が近づくほど漏れ電流値は大きくなる。
そこで、電流計31で検出する静電容量の変化に対して
切換えのしきい値を大きく設定すると、ON/OFFス
イッチの感度が低くなり、指を確実に操作パネルに接近
させたときだけ動作する。逆に、切換えのしきい値を小
さく設定しておくと、例えば人が操作パネル2に近づく
だけで電源が入ったり、または人が部屋に入るだけで照
明装置をONにすることができる。
【0040】この照明装置の例から、たとえば交通制御
用の信号灯に本発明を用いると、夜間の人通りの少ない
ときに人が接近したときだけ自動的に信号が切り換わる
ようなシステムが可能である。
【0041】また、自動ドアなどのように従来赤外線セ
ンサによって人の接近を感知していた装置に対して、本
発明を用いると同じ動作が期待できるとともに、漏れ電
流値が非常に小さいため従来の装置より低消費電力で実
現することができる。
【0042】また、電極の静電容量は誘電体の接近に応
じて連続的に変化するため、静電容量の変化に応じてT
V画面の明るさを変化させるように構成すると、人が近
づくほど画面が暗くなり、人が遠ざかるほど画面が明る
くなるようにTVを動作させることができる。
【0043】
【発明の効果】以上にように、請求項1の発明によれ
ば、上記のように誘電体の接近を静電容量の変化から検
出することが可能なため、操作ボタンに触れることなく
非接触で容易に操作を行うことができる。また、構成が
簡単で機械的に変形する部分がないため、長期間の繰り
返し使用に対して安定した動作が期待できる。
【0044】また、請求項2の発明によれば、複数箇所
の操作スィツチにおいて、誘電体の接近を連続して静電
容量の変化から検出できるため、非接触で連続して動作
を行うことができ、高速の連続操作が可能である。
【0045】また、請求項3の発明によれば、誘電体が
接近した際の静電容量の変化のしきい値を変化させるこ
とにより感度の設定ができるため、近くからでも遠隔か
らでも操作が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による操作スイッチを組込んだ家庭用V
TRの外観図である。
【図2】本発明による操作スイッチの構成を示すシステ
ム図である。
【図3】本発明による操作スイッチの部分断面図であ
る。
【図4】本発明による操作スイッチの動作状態の一例を
示す図である。
【図5】5つの操作スイッチに接続された電流計による
一連の動作のシーケンス図である。
【図6】本発明による操作スイッチの原理モデルの外観
図である。
【図7】図6の原理モデルの断面図である。
【図8】本発明による操作スイッチを用いた入力タブレ
ット装置のシステム図である。
【図9】図8におけるタブレット部の部品図である。
【図10】タブレット部の部分拡大図である。
【図11】動作状態を示すタブレットの一部を示す断面
図である。
【図12】本発明による操作スイッチの動作を説明する
ための図である。
【図13】他の例による動作を説明するための図であ
る。
【図14】本発明による操作スイッチを利用した照明装
置のシステム図である。
【図15】従来のビデオ一体形カメラの録画ボタンの斜
視図である。
【図16】従来のビデオ一体形カメラの録画ボタンの断
面図である。
【符号の説明】
1 VTR装置 2 操作パネル 20 表示部 21 電極 22 基板 23 PETフイルム 24 絶縁物質 30 電源 31 電流計 32 システムコントローラ 33 モニタ 34 照明装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電体からなる電極と、電源装置と、静
    電容量の変化を検出する手段を有し、前記電極に電源装
    置より所定の電圧を印加し安定した第1の状態から、前
    記電極近傍に誘電体を接近させ、その第2の状態での前
    記電極の静電容量の変化を検出し、前記第1の状態と第
    2の状態の静電容量の変化量が、設定したしきい値を越
    えると切り換え状態を変化させることを特徴とする操作
    スイッチ。
  2. 【請求項2】 導電体からなる電極を少なくとも複数列
    設ける操作スイッチであって、複数個の電極に同時また
    は連続して誘電体を接近させ、複数個のスイッチを切り
    換えることを特徴とする請求項1記載の操作スイッチ。
  3. 【請求項3】 導電体からなる電極と、電源装置と、静
    電容量の変化を検出する手段を有し、前記電極に電源装
    置より所定の電圧を印加し安定した第1の状態から、前
    記電極近傍に誘電体を接近させ、その第2の状態での前
    記電極の静電容量の変化を検出し、前記第1の状態と第
    2の状態の静電容量の変化量が、設定したしきい値を越
    えると切り換え状態を変化させるとともに、前記しきい
    値の値を複数組設定することにより切換えの感度を変え
    ることを特徴とする請求項1記載の操作スイッチ。
JP26020793A 1993-10-18 1993-10-18 操作スイッチ Pending JPH07114866A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26020793A JPH07114866A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 操作スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26020793A JPH07114866A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 操作スイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07114866A true JPH07114866A (ja) 1995-05-02

Family

ID=17344834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26020793A Pending JPH07114866A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 操作スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07114866A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100429765B1 (ko) * 1998-12-28 2004-09-04 주식회사 대우일렉트로닉스 2중키입력장치
JP2006097924A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 換気装置
JP2006147519A (ja) * 2004-10-19 2006-06-08 Fujikura Ltd 静電容量式スイッチ装置
JP2007010703A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Sanyo Electric Co Ltd データ記憶装置
JP2009116849A (ja) * 2007-10-16 2009-05-28 Epson Imaging Devices Corp 入力装置、入力機能付き表示装置、および電子機器
JP4529228B2 (ja) * 2000-04-24 2010-08-25 ソニー株式会社 入力装置及び手持ち型画像記録機器
JP2013540311A (ja) * 2010-09-30 2013-10-31 江蘇恵通集団有限責任公司 タッチ認識方法と、タッチキー構造と、タッチデバイス
JP2019089168A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 セイコーエプソン株式会社 ロボット

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100429765B1 (ko) * 1998-12-28 2004-09-04 주식회사 대우일렉트로닉스 2중키입력장치
JP4529228B2 (ja) * 2000-04-24 2010-08-25 ソニー株式会社 入力装置及び手持ち型画像記録機器
JP2006097924A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 換気装置
JP4670295B2 (ja) * 2004-09-28 2011-04-13 パナソニック株式会社 換気装置
JP2006147519A (ja) * 2004-10-19 2006-06-08 Fujikura Ltd 静電容量式スイッチ装置
JP4713210B2 (ja) * 2004-10-19 2011-06-29 株式会社フジクラ 静電容量式スイッチ装置
JP2007010703A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Sanyo Electric Co Ltd データ記憶装置
JP4738074B2 (ja) * 2005-06-28 2011-08-03 三洋電機株式会社 データ記憶装置
JP2009116849A (ja) * 2007-10-16 2009-05-28 Epson Imaging Devices Corp 入力装置、入力機能付き表示装置、および電子機器
JP2013540311A (ja) * 2010-09-30 2013-10-31 江蘇恵通集団有限責任公司 タッチ認識方法と、タッチキー構造と、タッチデバイス
US9063626B2 (en) 2010-09-30 2015-06-23 Jiangsu Huitong Group Co., Ltd Touch recognition method, touch key structure and touch device
JP2019089168A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 セイコーエプソン株式会社 ロボット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5973623A (en) Solid state capacitive switch
CN103782254B (zh) 带触感提示功能的触摸屏装置
CN104615308B (zh) 触摸屏面板的位置检测方法、触摸屏面板和电子装置
US5325442A (en) Fingerprint sensing device and recognition system having predetermined electrode activation
CN108228006A (zh) 触摸显示装置、触摸感测系统和触摸感测方法
CN101507362B (zh) 具有均匀致动力和最大活动区域的触敏致动器
KR101026320B1 (ko) 화면 입력형 화상 표시 장치
CN109426403A (zh) 触控屏设备及其操作方法
TW201526057A (zh) 無控制器快速觸覺反饋鍵盤
JPH07174649A (ja) 磁気式面圧入力パネル
EP0618527B1 (en) Input means for liquid crystal display
TWI235232B (en) Surface pressure distribution sensor and method for control of its operation
JPH07114866A (ja) 操作スイッチ
CN102388339A (zh) 显示装置和显示装置的驱动方法
CN109739379A (zh) 显示面板及其驱动方法、显示装置
CN101553711B (zh) 电容性位置传感器
CN209281372U (zh) 电子设备
CN209044422U (zh) 电子设备
US8441461B2 (en) Touch panel and method of detecting press operation position thereof
JPH08190453A (ja) アナログタッチパネル装置
CN100555201C (zh) 输入装置、电子设备及输入装置的控制方法
US20190258350A1 (en) Oled touch display panel, display device and method for detecting touch operation zone
CN116339525A (zh) 无线充电式触摸电容笔
CN206865434U (zh) 防误操作的双重感应按钮
CN114043506A (zh) 一种多模态触觉感知装置及其应用方法