JPH07114299A - 複写装置 - Google Patents

複写装置

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JPH07114299A
JPH07114299A JP5258313A JP25831393A JPH07114299A JP H07114299 A JPH07114299 A JP H07114299A JP 5258313 A JP5258313 A JP 5258313A JP 25831393 A JP25831393 A JP 25831393A JP H07114299 A JPH07114299 A JP H07114299A
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Takeshi Morikawa
武 森川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿画像からコードデータを読み出し、この
コードデータに基づいて原稿画像の複写動作の制御を行
う複写装置が、複数の原稿画像を一枚の用紙上に複写す
る場合に正確な複写動作を行うようにすることを目的と
する。 【構成】 2in1複写を行う場合、イメージリーダ20
が2枚の原稿から読み取った情報から、識別部203が
それぞれの原稿に付されたバーコードを識別する。そし
て、各バーコードを更新した後、原稿画像とともに用紙
上に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写装置に関し、詳しく
は、原稿画像から付加情報を読み出す機能を備えた複写
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機の発達と普及にともない、
機密文書の不正複写が問題となってきた。このため、不
正複写を防止するための種々の技術が提案されている。
このような技術の一つに、予め原稿に所定の付加情報を
付しておき、複写を行う際に、この付加情報を検出する
と複写動作を禁止するようにしたものがある(例えば、
特開平2−266759号公報を参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置においては次に示すような問題点があった。従
来より、複写用紙の節約などを目的として、2枚の原稿
画像を1枚の用紙上に出力する2in1複写や両面複写な
どの合成複写が知られているが、上記ような、原稿画像
から付加情報を読み出し、この付加情報に基づいて原稿
画像の複写動作を制御する装置は、上記の合成複写を考
慮したものではなかった。すなわち、各原稿画像毎に存
在する付加情報のいずれのものに従って複写動作を行う
べきか、あるいは、複数の原稿画像に対応する複数の付
加情報に対していかなる複写動作を行うべきかを規定し
ていなかった。このため、上記の装置では、合成複写を
正確に行うことができなかった。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みて、原
稿画像から付加情報を読み出し、この付加情報に基づい
て複写動作を制御する複写装置であって、正確に複数の
原稿画像を一枚の複写紙上に複写することができる複写
装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複写装置
は、複数の原稿画像を一枚の用紙上に複写する複写装置
において、原稿画像から付加情報を読み取る読取手段
と、該読取手段が複写の対象となる各原稿画像から付加
情報を読み取るよう制御するとともに、こうして読み取
った複数の付加情報に基づいて複写動作を制御する制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明に係る複写装置によれば、制御手段は、
前記読取手段が複写の対象となる複数の原稿画像からそ
れぞれ付加情報を読み取るように制御を行う。そして、
制御手段は、こうして読み取った複数の付加情報に基づ
いて複写動作の制御を行う。
【0007】
【実施例】以下、添付の図面を用いて本発明を説明す
る。図1は複写される原稿の模式図である。図1に示す
ように、原稿1にはバーコード2が左上端に付されてい
る。バーコード2は原稿を識別するためのコード情報を
示すものである。なお、図1に示した原稿は本実施例に
示す複写機により作成してもよいし、他のプリント装置
等により作成しても構わない。
【0008】表1はバーコード2の示すコードデータの
一例である。
【0009】
【表1】
【0010】表1に示すように、バーコード2の示すコ
ードデータは原稿の名称と、世代情報と、複写機ID番
号と、利用者ID番号と、複写日と、複写時刻とによっ
て構成されている。原稿の名称は、原稿や書籍に応じて
付与された固有のコードであり、原稿や書籍に応じてそ
の値が異なる。世代情報は、原稿が原本から何代目の複
写物であるかを示すコードであり、原本に対しては00
が付与され、原稿が原本からの直接の複写物であれば0
1、孫コピーであれば02というふうに、複写物を原稿
として再度複写する際にその値が1つ増加するようにな
っている。複写機ID番号は、複写を行った複写機の識
別コードであり、複写機ごとに固有の番号が与えられて
いる。利用者ID番号は、複写を行う際に複写機に入力
する利用者の識別コードであり、利用者によって固有の
番号が与えられている。複写日および複写時刻は複写を
行ったときの日時を示している。
【0011】上記各情報のうち、世代情報、複写機ID
番号、利用者ID番号および複写日時については、複写
を行う度に新しいデータが追加されてゆく。例えば、表
1に示したものは、原本からの孫コピーであることを示
している。したがって、バーコードの示すコード情報を
調べることにより、どのような経路で複写が行われてき
たかを知ることができる。
【0012】図2は本発明を適用したデジタル複写機1
00の断面図である。図2に示すように、複写機100
は、原稿を原稿台ガラス21上へ搬送するための自動原
稿搬送装置(ADF)10と、原稿台ガラス21上の原
稿を露光走査して画像データを読み取るためのイメージ
リーダ20と、イメージリーダ20によって読み取られ
た画像データに基づいてレーザ光線を発生するレーザ発
生装置30と、用紙の供給と排出とを行う搬送装置40
と、用紙上に周知の電子写真法により画像形成を行うた
めの作像装置50とを備えたものである。各部の構成と
動作は周知のものであり、本願発明に直接関係しないの
で詳しい説明は省略する。
【0013】図3は複写機100の回路ブロック図であ
る。図3に示すように、複写機全体の動作を制御する中
央演算処理装置(CPU)200に、ADF10と、イ
メージリーダ20と、レーザ発生装置30と、搬送装置
40と、作像装置50と、複写条件等を入力するための
操作パネル201と、画像データを記憶するための画像
メモリ202と、画像データからバーコードを識別して
コードデータを得るための識別部203と、現在の日時
を知らせるための時計IC204と、プログラムや初期
データ等を記憶しているROM205とが接続されてい
る。
【0014】複写を行う際には、利用者が操作パネル2
01を操作することにより、CPU200に利用者ID
番号が入力される。複写開始とともにADF10により
原稿が原稿台ガラス21上に送られる。そして、イメー
ジリーダ20が原稿画像を読み取り、読み取られた画像
データが画像メモリ202に記憶される。ROM205
からは、CPU200に対して複写機ID番号が出力さ
れる。また、時計IC204からは、CPU200に対
して現在の日時が出力される。識別部203はCPU2
00から利用者ID番号と複写機ID番号と現在の日時
とを読み出し、これに基づいて画像メモリ202上の画
像データに含まれるバーコードを更新する。この後、C
PU200は画像メモリ202から画像データを読み出
し、レーザ発生装置30と搬送装置40と作像装置50
とを制御して用紙上に画像出力を行う。
【0015】図4は識別部203を中心とした、画像デ
ータおよびコードデータの流れを示す図である。太線の
矢印は画像データの流れを示し、細線の矢印はコードデ
ータの流れを示している。図4に示すように、識別部2
03は専用のプロセッサ210とRAM211とを備え
たものである。イメージリーダ20から画像メモリ20
2に画像データが送られると、識別部203のCPU2
10は、画像メモリ202上の画像データを解析して、
バーコードと画像部分とを識別する。次に、識別された
バーコードを解読してコードデータに変換し、RAM2
11上にこのコードデータを記憶する。そして、CPU
200から複写機ID番号と利用者ID番号と複写日時
とを読み込み、これをコードデータに追加するととも
に、世代情報を1つ加算する。こうして更新したコード
データを再びバーコードに変換し、画像メモリ202上
の元のバーコードのあった位置に新しいバーコードを埋
め込む。新しいバーコードを含む画像データは、CPU
200によって画像メモリ202から順次読み出され、
レーザ発生装置30と搬送装置40と作像装置50とに
よって構成される出力部300に送られる。
【0016】複写機100はN枚(N≧2)の原稿画像
を1枚の用紙上に出力するNin1モードを備えている。
以下に、A4サイズの2枚の原稿を、A3サイズの一枚
の用紙に複写する2in1モードを例にとって、識別部2
03のCPU210が行う処理について詳しく説明す
る。
【0017】図5は、2in1モードでの複写における、
原稿画像の読み取りから用紙上への出力までの様子を示
したものである。2枚の原稿をADF10にセットし、
操作部201から2in1モードを選択し、複写を開始す
ると、ADF10から2枚の原稿が原稿台ガラス21上
に送られ、図5(a)に示すように、原稿台ガラス21
上に並べられる。次に、x方向(主走査方向)に素子を
並べたイメージリーダ20のラインセンサが、原稿台2
1上の2枚の原稿1a、1bを図中のy方向(副走査方
向)に走査することによって原稿画像を読み取り、読み
取った画像データを画像メモリ202に格納する。
【0018】図5(b)は、原稿画像を記憶した状態の
画像メモリ202の模式図である。図に示すように、画
像メモリ202は原稿台21と対応付けられた2次元空
間として表わすことができる。ここでは、主走査方向の
x座標と副走査方向のy座標とにより画像メモリ202
のアドレスを指定する(ただし、0≦x≦XX、0≦y≦
YY)。各アドレスには、256階調で表現された画像デ
ータが記憶される。原稿カバーの原稿押さえ面の色は原
稿照明光源とは異なる色に設定されており、画像メモリ
202上では、原稿領域外のデータ(図5(b)の密な
斜線部)は、黒データ(例えばFF)で埋められる。原
稿走査が終了し、画像メモリ202に原稿画像データが
格納されると、識別部203は、画像メモリ202上の
データを調べて画像領域を識別し、次にバーコード部分
を識別する処理を行う。この図においては、説明のた
め、原稿1aの原稿画像の左端および右端のy座標をそ
れぞれP1 、Q1 、原稿1bの原稿画像の左端および右
端のy座標をそれぞれP2 、Q2 、原稿1a、1bの上
端のx座標をX1、下端のx座標をX2とする。
【0019】図6は識別部203のプロセッサが行う画
像領域を判別する処理のフローチャートである。この処
理は、副走査方向に並んだ、主走査方向に平行なライン
毎に、白画素があるかどうかを調べることにより、各原
稿画像の画像領域を決定するものである。図5(b)に
示した画像データに対して画像領域を判別する場合を例
にとって、図6のフローチャートを説明する。
【0020】画像メモリ202上のy座標の値を示す変
数yの値を0に、原稿枚数を示す変数kの値を0に、調
べているラインの一部が画像領域内にあるかどうかを示
すフラグfの値を1にセットした後(ステップS1
0)、第0ラインに白画素があるかどうかを判断する
(ステップS11)。第0ラインに白画素はないので、
フラグfの値を判断する(ステップS12)。フラグf
の値は1であるから、第0ラインは画像領域を含まない
と判断し、次のラインに移る(ステップS14、ステッ
プS15)。
【0021】同様の処理を繰り返した後、第P1 ライン
のときに白画素が現れるので、ステップS11からステ
ップS16に進み、フラグfの値を判断する。fの値は
1であるから、第P1 ラインから1枚目の原稿画像領域
が始まるものと判断する。このときのyの値が1枚目の
原稿画像左端のy座標P1 となる。また、白画素領域の
位置から原稿画像の上端の座標X1と下端の座標X2もわか
る。この後、fの値を0にセットし、kの値をインクリ
メントした後(ステップS17)、次のラインに移る。
【0022】第(P1 +1)から第Q1 までの各ライン
は白画素を含み、このときフラグfの値は0であるか
ら、当該ラインは1枚目の原稿画像領域を含むものと判
断し、直ちに次のラインに移る処理(ステップS11、
ステップS16)を繰り返す。第(Q1 +1)ラインに
は白画素がなく、このときfの値が0なので、第Q1
インで第1枚目の原稿画像領域が終了したものと判断す
る。このときのyの値が1枚目の原稿画像右端のy座標
1 となる。この後、fの値を1にした後(ステップS
11〜ステップS13)、次のラインに移る。
【0023】こうして1枚目の原稿画像領域を認識した
後、同様の処理を2枚目の原稿画像対しても行い、その
原稿画像領域を認識し、処理を終了する。
【0024】図7は、識別部203のプロセッサが、バ
ーコードを各原稿毎に識別し、更新する処理を示すフロ
ーチャートである。まず、何枚目の原稿を処理している
かを表わす変数nの値を1にセットした後、画像メモリ
202上のPn ≦y≦Qn 、X1≦x≦X2で表される領域
の画像データ(図5(b)の粗い斜線部分)を読み込む
(ステップS51、ステップS52)。
【0025】次に、読み込まれたデータからパターンマ
ッチング法によりバーコード部分を識別する(ステップ
S53)。なお、詳しい識別方法については本願発明に
直接関係しないのでここでは説明を省略する。そして、
バーコードを解析し、コードデータに変換する(ステッ
プS54)。
【0026】ステップS55では、CPU200から複
写機ID番号と利用者ID番号と複写日時とを読み出
し、これを元のデータに追加する。また、解析されたコ
ードデータの世代情報を1つ加算する。このようにして
コードデータを更新する。複写機100を用いて原稿の
原本を作成する場合は、利用者が操作パネル201から
原稿名称を入力し、この原稿名称と、世代番号00と、
複写機ID番号と、利用者ID番号と、複写日時とによ
ってバーコードを作成する。
【0027】ステップS56では、更新されたコードデ
ータをバーコードの形に変換してビットマップデータに
展開し、画像メモリ202の元のバーコードがあった位
置に書き込む。この後、カウンタnの値を一つ進め、次
の原稿に対して同様の処理を行う(ステップS57、ス
テップS58)。そして、全ての原稿に対する処理が完
了するまで、ステップS52からステップS58までの
処理を繰り返す。
【0028】このようにして、画像メモリ202上の全
原稿画像データが処理されると、CPU200は画像メ
モリ207から画像データを読み出し、出力部300を
制御して用紙上に画像を出力する。
【0029】図5(c)は画像出力された用紙を示して
いる。図に示すように、用紙3上の画像においては、原
稿画像に付されていた元のバーコード2aが2a’に、
元のバーコード2bが2b’に、それぞれ更新されてい
る。なお、原稿の切れ目が出力されてしまうのを防止す
るために、画像メモリ202上のQ1 <y<P2 の領域
を白データで埋めてもよい。
【0030】このように、コード情報が付された複数の
原稿を一枚の用紙に合成複写する場合、各々の原稿から
コード情報を読み出し、これらのコード情報に応じたコ
ード情報を用紙上に出力するようにしたので、原稿に付
されていたコード情報の内容を確実に継承することがで
きる。また、一枚の用紙上に出力される各画像毎に、原
稿上のコード情報の位置に対応して、コード情報を出力
するようにしたので、たとえ、複写物が画像に沿って切
り放されることがあっても、コード情報が消失するとい
うことがない。もちろん、複数のコード情報に基づいて
新たな一つのコード情報を作成し、これを原稿に埋め込
む構成としても、各原稿に付されていたコード情報の内
容を継承することが可能である。
【0031】なお、A4サイズの2枚の原稿をB4サイ
ズの用紙に2in1複写する場合など、複写倍率を縮小あ
るいは拡大にする必要があるときには、バーコードの読
み取りが困難になるのを避けるため、バーコードを所定
範囲内の大きさに保って出力するようにしてもよい。
【0032】<第2実施例>本実施例においては、原稿
のバーコードを隠して不正に複写することを未然に防止
するため、例えば、本願出願人が特願平4−17265
9号において提案したように、コードデータを不可視化
して原稿の原稿画像中に埋め込むようにした例を示す。
【0033】図8は、原稿の文字画像中にコードデータ
を濃度データとして埋めこむ例を示すものである。図8
(a)は原稿画像に含まれる文字「a」の拡大図であ
る。図8(b)は「a」の一部をさらに拡大したもので
ある。図中に示した楕円内にコードデータが埋め込まれ
ている。図8(c)は、図8(b)の楕円部内をさらに
拡大したものであり、コードデータが周囲の画素とは異
なる特定の濃度の画素が一定のパターンとなって現れて
いる。原稿画像作成の際には、図8(c)に示したよう
にコードデータに対応した所定の配列の画素を画像情報
には現われない特定の濃度域に設定して埋め込む。
【0034】本実施例の複写機は、上記のようにしてコ
ードデータが埋め込まれた原稿画像を読み取り、画像デ
ータの濃度を識別部203で識別することにより、コー
ドデータを検出するようにしてある。そして、第1実施
例に示したのと同様にして、コードデータの更新を行っ
た後、これを濃度データに変換して、画像データ中に埋
め込む。その他の構成については第1実施例と同様であ
る。本実施例に示した方法によれば、第1実施例のバー
コードを用いた方法に比べて、付加情報の量が増えても
対応しやすいという利点がある。なお、汚れ等で一部の
コードデータが誤った形で読み込まれる可能性があるの
で、同一内容のコードデータを複数出力しておき、多数
決によって有効データを決定するようにしてもよい。
【0035】<第3実施例>本実施例においては、複数
の原稿からそれぞれ読み取った複数のコードデータに基
づいて、複写動作を制御する例について示す。本実施例
の複写機の基本構成は第1実施例の図1から図7に示し
たものと同様であるので、その説明は省略し、以下に第
1実施例と異なる点について説明する。
【0036】表2は、本実施例におけるバーコードの示
すコードデータの一例である。
【0037】
【表2】
【0038】表2に示すように、第1実施例の表1に示
したコードデータに加えて、複写が許可される日付を示
す複写許可日が新たな情報として追加されている。複写
許可日は、複写が可能であるかどうかを示す情報であ
り、複写許可日が現在の日付以降になっていれば、複写
を許可する。本実施例においては、識別部203のプロ
セッサが、第1実施例の図7に示したフローのステップ
S54において、この複写可能日に基づいて、複写が可
能であるかどうかを判断し、CPU200に対してその
結果を出力するようになっている。
【0039】図9は、上記の複写可能かどうかの判断を
行う処理のフローチャートである。図9に示すように、
ステップS501において、複写可能日のデータを読み
込み、ついで、ステップS502において、使用日の日
付を読み込む。そして、ステップS503においてルー
プ変数Iの値を1にセットする。
【0040】ステップS504では、第I枚目の原稿に
付されていた複写許可日が使用日を経過しているかどう
かを判断する。経過していた場合は、ステップS506
に進む。経過していなかった場合は、ステップS505
において、CPU200に対して複写禁止の出力を行
う。
【0041】ステップS506では、全ての原稿につい
てチェックが終了したかどうかを判断し、終了していな
かった場合は、ステップS508において変数Iの値を
インクリメントし、ステップS504に戻る。終了して
いた場合は、ステップS507において、CPU200
に対して複写可能の出力を行う。
【0042】こうして、複数の原稿からそれぞれコード
情報を読み取り、各コード情報の中に複写禁止を示す情
報が含まれていた場合、複写を禁止し、いずれのコード
情報にも複写禁止を示す情報が含まれていなかった場
合、複写を許可する。複写許可日を経過した原稿のみ画
像出力するようにしてもよい。
【0043】なお、本実施例は、複写許可日に基づいて
複写を禁止・許可するものであるが、これに限らず、付
加情報の中の任意の情報に基づいて制御するようにして
もよいし、制御の対象となる複写動作も禁止・許可に限
られない。例えば、上記実施例において、複写禁止を知
らせるメッセージを印字するようにしたり、所定の原稿
名称を検出したときに、画像濃度を薄くするようにして
もよい。
【0044】また、本実施例においては、得られた複数
の付加情報のなかに、複写禁止を表す情報があれば、こ
れに従うものであるが、これに限らず、例えば、全コー
ド情報の中で、最も多かったコード情報を優先し、これ
に基づいて制御を行うようにしてもよい。例えば、原稿
がカラーであるかモノクロであるかを示すカラー情報を
付加情報として原稿に付加しておく。そして、本発明を
適用したカラー複写機で4in1複写する場合、原稿が3
枚のモノクロ原稿と1枚のカラー原稿であった場合はモ
ノクロで複写を行うようにするなどの例が考えられる。
【0045】また、第1実施例から第3実施例において
は、N枚の原稿を1枚の用紙上に複写するNin1複写に
ついて示したが、これに限らず、例えば、2枚の原稿を
1枚の用紙の表裏に複写する両面複写にも本発明を適用
することができる。
【0046】さらに、第1実施例から第3実施例におい
ては、複数枚の原稿から画像データを読み込む例につい
て説明してあるが、これに限らず、例えば、第1実施例
の複写機100のNin1複写で作成した複写物や、複数
の原稿を貼り合わせて作成した原稿など、コード情報が
付された複数の画像を含む1枚の原稿から複写を行う場
合にも本発明を適用することが可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、複写の対象となる複数
の原稿画像からそれぞれ付加情報を読み取り、この複数
の付加情報に基づいて複写動作を制御する。したがっ
て、付加情報を含んだ複数の原稿画像を一枚の複写紙上
に複写する複写動作を正確に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】原稿1の模式図である。
【図2】複写機100の断面図である。
【図3】複写機100の回路ブロック図である。
【図4】識別部203を中心とした、画像データおよび
コードデータの流れを示す図である。
【図5】(a)原稿台21にセットされた原稿1aと原
稿1bとを表す図である。 (b)画像メモリ202の模式図である。 (c)画像形成された用紙3を表す図である。
【図6】画像メモリ202上の原稿画像を判別する処理
のフローチャートである。
【図7】バーコードを各原稿毎に識別し、更新する処理
について示すフローチャートである。
【図8】文字にコードデータを濃度データとして埋めこ
む例を示す図である。
【図9】複写許可処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1、1a、1b 原稿 2、2a、2b バーコード 3 用紙(複写物) 2a’、2b’ (更新された)バーコード 10 自動原稿搬送装置(ADF) 20 イメージリーダ 100 複写機 200 CPU 202 画像メモリ 203 識別部 211 (識別部の)CPU

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の原稿画像を一枚の用紙上に複写す
    る複写装置において、 原稿画像から付加情報を読み取る読取手段と、 該読取手段が複写の対象となる各原稿画像から付加情報
    を読み取るよう制御するとともに、読み取った複数の付
    加情報に基づいて複写動作を制御する制御手段とを備え
    たことを特徴とする複写装置。
  2. 【請求項2】 前記読取手段によって読み取られた互い
    に異なる付加情報に対して、優先順位を決定する決定手
    段をさらに備え、 前記制御手段は優先順位の高い付加情報に基づいて制御
    を行うものである請求項1の複写装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は複写動作を許可あるいは
    禁止するものである請求項1の複写装置。
  4. 【請求項4】 前記読取手段によって読み取られた各付
    加情報に基づいて、新たな付加情報を作成する作成手段
    と、 該作成手段によって作成された新たな付加情報を用紙に
    出力する出力手段とをさらに備えた請求項1の複写装
    置。
  5. 【請求項5】 前記作成手段は、前記読取手段によって
    読み取られた各付加情報ごとに新たな付加情報を作成す
    るものである請求項4の複写装置。
  6. 【請求項6】 前記出力手段は、複数の新たな付加情報
    を用紙上に出力される各原稿画像ごとに出力するもので
    ある請求項4または請求項5の複写装置。
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