JPH07114083A - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

Info

Publication number
JPH07114083A
JPH07114083A JP25724793A JP25724793A JPH07114083A JP H07114083 A JPH07114083 A JP H07114083A JP 25724793 A JP25724793 A JP 25724793A JP 25724793 A JP25724793 A JP 25724793A JP H07114083 A JPH07114083 A JP H07114083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
cartridge
release button
spool
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25724793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3259068B2 (ja
Inventor
Kazuo Todo
和夫 藤堂
Kiyoaki Hazama
清昭 硲
Masaru Ishida
賢 石田
Kojiro Yoshida
康二郎 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP25724793A priority Critical patent/JP3259068B2/ja
Publication of JPH07114083A publication Critical patent/JPH07114083A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3259068B2 publication Critical patent/JP3259068B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 カメラの全体寸法を小さくし、コストの上昇
を抑え、フィルムの装填操作が容易な薄型のレンズ付フ
ィルムユニットを提供する。 【構成】 スクロール室にはスプールに巻かれた未露光
フィルムのスクロールが収納され、パトローネ室には13
5タイプのパトローネがそのスプールにフィルム先端を
係止した状態で装着され、枠体上面にはレリーズ釦25
が該枠体と一体的に切欠きレバー状に設けられ、該レリ
ーズ釦の下側には前記パトローネ室のパトローネのスプ
ール軸と回転可能に結合させるカップリング51Bを中
心部に有する巻上ノブ51が設けられ、該巻上ノブはラ
チェット溝が刻まれた外周部と前記中心部との間を薄肉
のリブ状凹面にした円筒状のものであり、前記レリーズ
釦の下面には該レリーズ釦が押し下げられたとき前記巻
上ノブの外周部が当たる箇所の逃がし溝25Cを設けた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光およびフィルム巻
取機能を備えていて、予め装填された未露光フィルムに
対し直ちに写真撮影を行うことの出来るレンズ付フィル
ムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ付フィルムユニットは、「撮りっ
きりカメラ」とも呼ばれている写真撮影の機能を備えた
いわばフィルム一体型カメラのことであって、周知の如
く装填されている一本のフィルムの撮影にのみ使用さ
れ、露光済のフィルムを取り出したあとカメラ本体は廃
棄されるものであることから、簡易な構造をもって低い
コストで製造されている。
【0003】またフィルム一体型カメラは多くの場合旅
行等の外出先で購入し使用されるのであるが、携行に便
利であるとは言い難く、f=35mmの撮影レンズを備え外
形も110mm×60mm×35mm程度で、ワイシャツの胸ポケッ
トにも入らず不便をかこっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】更に、「撮りっきりカ
メラ」とは云いながら、最近撮影目的の多様化から、ス
トロボ発光装置の内蔵したレンズ付フィルムユニットの
例のようにカメラ機能が高度化する傾向があり、そのた
めますますコストの上昇やカメラサイズの大型化が避け
られなくなって来ている。
【0005】さらに資源を再利用する考え方から、「撮
りっきりカメラ」を再利用の出来るカメラすなわちリユ
ースカメラ化することも要望されるようなって来てい
る。
【0006】本発明はこれ等の点を解決してレンズ付フ
ィルムユニットの機構の簡略化やスペースの活用によっ
て該ユニットの小型化をはかりコストの上昇を抑え、該
ユニットを手軽に携帯可能にし、さらに、フィルムの装
填操作が容易な薄型のレンズ付フィルムユニットの提供
を目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的は、少なくとも
カメラ本体とそれに結合する前カバーと裏蓋とで枠体を
形成し、該枠体はスクロール室とパトローネ室とその中
間の露光結像部を有し、該スクロール室にはスプールに
巻かれた未露光フィルムのスクロールが収納され、該パ
トローネ室には135タイプのパトローネがそのスプール
にフィルム先端を係止した状態で装着され、該枠体上面
にはレリーズ釦が該枠体と一体的に切欠きレバー状に設
けられ、該レリーズ釦の下側には前記パトローネ室のパ
トローネのスプール軸と回転可能に結合させるカップリ
ングを中心部に有する巻上ノブが設けられ、該巻上ノブ
はラチェット溝が刻まれた外周部と前記中心部との間を
薄肉のリブ状凹面にした円筒状のものであり、前記レリ
ーズ釦の下面には該レリーズ釦が押し下げられたとき前
記巻上ノブの外周部が当たる箇所の逃し溝を設けたこと
を特徴とするレンズ付フィルムユニットによって達成さ
れる。
【0008】
【実施例】図1は本発明のレンズ付フィルムユニット
(以後本カメラともいう)の外観を示したもので、本カ
メラには予め35mmフィルム(J135)を装填して提供さ
れ、撮影終了後には巻戻しをすることなくフィルムをカ
メラに収めたままの状態で現像所に送られフィルムの現
像とプリントが行われる。
【0009】本カメラに使用される未露光のフィルムは
パトローネに入った状態で装填され、カメラが光密の状
態にされた後、フィルム巻取室側の巻取軸を駆動してパ
トローネ内のフィルムを全てフィルム巻取室に巻取る。
使用者は撮影の都度巻上げを行なうことによってパトロ
ーネ内に撮影済みのフィルムを巻込むようになってい
る。従って現像所においては撮影済のフィルムを明室に
おいてパトローネのままカメラから取出すことが出来
る。
【0010】また、撮影済フィルムの取出しは裏蓋の一
部を折曲げることにより容易に可能であり、従ってカメ
ラ部材についてのチェックを行い新たに未露光フィルム
を装填して裏蓋をメーカーサイドで交換すれば再使用す
なわちリユースカメラとして使用することも出来る。
【0011】本カメラに装填されるパトローネは、一般
に使用されるパトローネ(JISK7528)とは異なる外
径がφ20.6mmのパトローネが用いられる。
【0012】その結果、撮影レンズを有した鏡胴部を除
いてカメラの總厚さを24mm前後に抑えることが可能とな
り、超薄型のコンパクトカメラを実現している。
【0013】本カメラはその外面の一部に、商品名や簡
単な使用方法等と表示した厚紙製のカートンを装着して
提供される。
【0014】図2は前記カメラの構成を示す展開図であ
る。
【0015】10,20および30はそれぞれ前記カメラの主
要構成部材であるカメラ本体、前カバーおよび裏蓋であ
り、また40は内蔵されるストロボユニットさらに50,60
および70はそれぞれフィルム巻上、セクタチャージおよ
びフィルムカウンタの各機構である。
【0016】前記カメラ本体10は単体時においてフィル
ム巻上機構50ならびにセクタチャージ機構60、フィルム
カウンタ機構70を構成する各部材が装着され、さらにセ
クタを収めるシャッタケース11が取付けられる。
【0017】前記シャッタケース11は両側部に突設した
爪11Aをカメラ本体10前面の係止部10Aに係合して固定
され、セクタを前記のセクタチャージ機構60に連係され
る。
【0018】さらに前記シャッタケース11の前面には焦
点距離f=30mmの単玉レンズで絞りはF9.5である撮影
用レンズ12が落し込まれ、ガイドピン11Bに係合する摺
割13Aを備えたレンズ押え13によってカバーされる。
【0019】前記のカメラ本体10とシャッタケース11
は、前述の前カバー20、裏蓋30を含めて何れも若干の弾
性を備える黒色艶消のプラスチック材によって形成され
ている。
【0020】一方前記ストロボユニット40は、カメラ本
体10前面のガイドピン10Bと10Cにそれぞれ係合する基
板上の穴40Aと40Bを基準として装着支持される。
【0021】前記ストロボユニット40は一体とする上下
の電池切片41をカメラ本体10上下のスリット穴10Dを挿
通してカメラ本体10の背面の電池室に突出させてストロ
ボ充電電源としての単3 電池Eを挟持する。
【0022】また一体とするコンデンサCは前記シャッ
タケース11下部に形成したコンデンサ室に格納される。
【0023】前記のレンズ押え13とストロボユニット40
のカメラ本体10への固定一体化は、前記前カバー20のカ
メラ本体10への装着によって完成される。
【0024】前記前カバー20はカメラ本体10への装着に
先立って予めその前面にファインダの対物レンズ21を落
し込み、化粧カバー22の係合によって固定している。前
記化粧カバー22は背面にガイドピン22Aと4本の爪22B
を突設していて、それぞれ前カバー20前面の穴20Aと4
個所の係止部20Bに係合して取付けられる。
【0025】前記前カバー20はさらに背面にファインダ
の接眼レンズ23を係合して取付けた上でカメラ本体10の
前面に装着される。
【0026】前記前カバー20は背面に穴20Cと爪20Dと
さらに3個所の係止部20Eを備えていて、それぞれをカ
メラ本体10前面のガイドピン10Eと爪10Fおよび側面の
係止部10Gに係合して取付けられる。
【0027】前記前カバー20のカメラ本体10への係合装
着により、前記のレンズ押え13ならびにストロボユニッ
ト40がカメラ本体10に対して固定される。
【0028】前カバー20を装着した前記カメラ本体10
は、その背面に形成したパトローネ室とスクロール室
(何れも図示せず)にそれぞれパトローネP1と未露光
フィルムFの先端を係止されたスプールS2が装填され
る。
【0029】前記フィルムFの他端はパトローネP1内
の、図4の斜視図にその詳細を示すスプールS1に係止
されており、フィルム装填後パトローネ内のフィルムを
一旦スプールS2によって巻上げても上記他端はスプー
ルS1に係止されているので、パトローネP1内に撮影
完了毎に巻込みが出来る。
【0030】フィルムFを装填した前記カメラ本体10の
背面には裏蓋30が装着されて前記フィルムFの遮光とピ
ント面位置への規制が保たれる。
【0031】前記裏蓋30はその前面に爪30Aと30B、側
面に係止用の穴30Cと30Dを備えていて、カメラ本体10
への装着に当り、爪30Aと30Bがカメラ本体10の係止部
10Hと10Jに、一方穴30Cと30Dがカメラ本体10の爪10
Kと10Lに係合して固定される。
【0032】裏蓋30の装着後所定のフィルム巻上操作が
行われて撮影可能の画面がセットされ、図1 に示したカ
ートンを装着して完成される。
【0033】次に前記のフィルム巻上機構50、セクタチ
ャージ機構60、フィルムカウンタ機構70の各細部につい
て説明する。
【0034】図3は前記の各機構部をカメラの背面側よ
り見た斜視図、図4はフィルムが巻き込まれたパトロー
ネとスプールをカメラ本体に挿入する方向より見た斜視
図である。
【0035】前記カメラ本体10には、露光部である画面
枠16を挟んで両側の同一平面内に、フィルム巻取用およ
びフィルム装填用の2つの収納室としてパトローネ室15
Aおよびスクロール室15Bが設けられていて、図4に示
す収納容器であるパトローネP1に巻き込まれたJ135
フィルムFが装填されるようになっている。
【0036】本実施例の本カメラに使用されるフィルム
Fは、一般のカメラ同様ロールフィルムJ135や若干薄
手の130〜140μmのロールフィルムを、パトローネを収
納容器として予め暗室内等でパトローネP1のスプール
S1にその端部を固定して所定駒数が撮影可能の長さ巻
き込み、パトローネP1のフィルム引き出し口からは一
定の長さフィルムが出た状態となっている。この状態の
フィルムをカメラに装填することになるが装填方法につ
いて次に述べる。
【0037】パトローネP1をパトローネ室15Aに、パ
トローネP1のスプールS1が巻上用フォーク52の二叉
部に係合する様に装填する。一方、スプールS2もスク
ロール室15Bに挿入する。そして、本実施例においては
フィルムFのフィルムノッチFNの先端が、下側レール
面の下部の指標17Aに合う迄フィルムFを引き出し、フ
ィルムFの先端をスプールS2のスリットSLに差し込
んでフィルムFのパーフォレーションPを爪Hに係止す
る。なお、フィルムノッチFNはフィルム先端のベロ部
に設けた数個の穴によりフィルムの乳剤ロット番号等を
表示するようにしたものである。
【0038】次に、裏蓋30を被せて蓋をし光密にする。
そして、この状態の本カメラをフィルム巻取装置である
専用具に取り付け、フィルムF全部(但し他端がパトロ
ーネP1のスプールS1から離脱しない範囲で)をスク
ロール室15BのスプールS2に巻き取ってフィルムの装
填は終ることになる。すなわち、この様にフィルムFを
装填することによりフィルムFは撮影毎に順次パトロー
ネP1の中に巻き込まれることになり、所定枚数の撮影
が終了した後本実施例においては2駒の空送りを行なう
と、フィルムFの先端部はパトローネ内に巻き込まれる
ことなく必要長さを残して撮影済みフィルムはパトロー
ネP1の中に巻き込まれることになる。従って、このパ
トローネは明室において本カメラから取り出すことが出
来る。
【0039】ここで、フィルム巻取装置である専用具に
ついて説明する。
【0040】専用具は、次の5つの機能を有しているが
図5(a)、(b)によりこれらの機能の説明をする。
【0041】図5(a)は、本カメラのフィルム巻上機
構50の係止機構を解除する説明図である。図5(a)に
おいて、PAは先端に行くほど細くなるテーパ状のピン
であって、図示の如く前カバー20と裏蓋30によって出来
た角穴部よりピンA・PAを挿入するようになってい
る。そして、ピンA・PAはフィルム巻上ノブ51の円周
面に設けられたラチェット歯車51Aに係合してフィルム
巻上ノブ51の時計方向回転を阻止している逆転防止爪53
を、図示のようにラチェット歯車51Aより離間するよう
にし、フィルム巻上ノブ51の時計方向回転を可能とする
機能を有している。
【0042】次に、PBは裏蓋30に設けられた穴より挿
入し、図示のようにカム55に設けられた溝部55Aにカム
ストッパ62の突出部62Dの飛び込みを阻止するピンであ
って、図示のように挿入することによりピンB・PBは
カム55の回転を自在とする機能を有している。そして本
専用具は、その他に図示せざるチャージレバー61をチャ
ージ状態に保持する機能とカム55の回転数をカウントす
るセンサ機能を有している。
【0043】図5(b)は、スクロール室15Bのスプー
ルS2へのフィルムの巻き取りの説明図である。
【0044】図5(b)において、CPはスクロール室
15BのスプールS2下部の巻上爪と噛み合うカプリング
であって、モータ等の動力により矢印方向に回転し、フ
ィルムと噛合っているスプロケット歯車と同軸のカム55
の回転数をカウントする前記センサ機能によりスプール
S2へのフィルムFの巻取り量が前述の状態となる様に
フィルムFを巻取る機能を有している。
【0045】このような5つの機能をもっているフィル
ム巻取装置である専用具に本カメラを取り付けることに
より、本カメラは明室において極めて容易にフィルム装
填を行なうことが出来る。そして、本カメラは、このよ
うに逆転防止爪53、カムストッパ62およびチャージレバ
ー61によるフィルム巻上機構50の係止を解除した状態で
スプールS2をモータ等の動力により回転してフィルム
を巻取る構造となっているため、明室でのフィルム装填
には本専用具がなければフィルムの装填は不可能であ
る。
【0046】次に、本体部の機構を説明する。
【0047】前記カメラ本体10には撮影用レンズ12を始
めとするフィルム巻上機構50、セクタチャージ機構60、
それにフィルムカウンタ機構70の主要機構が組み込まれ
ている。
【0048】まず、フィルム巻上機構、セクタチャージ
機構の説明を行う。
【0049】51はフィルム巻上ノブで、前述の様に装填
されたフィルムFはフィルム巻上ノブ51を反時計方向に
回すことによって巻き上げられる。フィルムFのパーフ
ォレーションPと噛み合っている8枚歯のスプロケット
歯車54と同軸の、下部に扇形カム部55Bを有するカム55
は、フィルムの巻上げによって反時計方向に丁度1回転
する様になっている。
【0050】すなわち、フィルムはスプロケット歯車の
歯数である8ヶのパーフォレーションの長さを1駒とし
て巻き上げられ、駒サイズはいわゆるフルサイズの駒サ
イズで24×36mmである。
【0051】カム55の反時計方向の回転により、前述の
様に当然のことながら扇形カム部55Bも反時計方向に
回転し、その過程で扇形カム部55Bによりチャージレバ
ー61を、チャージレバー軸63を回転軸として反時計方向
に付勢するチャージレバーバネ64のばね力に抗して時計
方向に回転し、チャージレバー61に設けられた三角形状
のケトバシ61Cにより、セクタレバー65の立上り部65B
を押圧し、やがて立上り部65Bを乗り越えて図示の状態
の様にセクタチャージ機構をチャージする。
【0052】セクタレバー65のピン65Cとカメラ本体10
に設けたピン18Cの間にはセクタバネ67が張設してあ
り、セクタバネ67による引張力により、セクタレバー65
の長穴を摺動回動自在に案内するカメラ本体10に設けた
ピン18Bに前記長穴の左端を当接し、且つセクタレバー
65に設けられた腕板65Dをカメラ本体10に設けたピン18
Eに当接する様になっている。またカメラ本体10に設け
たセクタピン18Dにより軸支されたセクタ66を作動する
セクタ駆動ピン65Aがセクタ66の二叉部に挿入されてい
る。
【0053】後述する様に、撮影終了後のカムストッパ
62の突出部62Dは、カム55の溝部55Aより抜けており、
巻上ストッパ57の腕部57Aは、図示の状態から変化して
チャージレバー61の腕部61A及びカムストッパ62の腕部
62Aの各エッジより外れ、時計方向に付勢する巻上スト
ッパバネ58のばね力により前記腕部61Aの端面に当接し
ている。そして、フィルム巻上げによりカム55が前述の
様に丁度1回転してカム55の溝部55Aが最初の位置に戻
ると、チャージレバーバネ64の先端水平部によるカムス
トッパ62を時計方向に付勢するばね力によりカムストッ
パ62の突出部62Dは前記溝部55Aに飛び込むことにな
る。そして、この飛び込み作動により、この時点ではカ
ムストッパ62の腕部62Aの端面に係止されていた巻上ス
トッパ57の腕部57Aの係止が外れる。
【0054】フィルム巻上ノブ51の外周円筒面はラチェ
ット歯車となっており、前記係止の外れにより巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部が、巻上ストッパバネ58の前
記ばね力により前記ラチェット歯車51Aの歯溝にとび込
み、フィルム巻上ノブ51の反時計方向の巻上げ回転を阻
止することになる。すなわち、フィルムの巻き上げ完了
によりフィルム巻上ノブ51はそれ以上の巻上回転を阻止
されることになる。
【0055】また、カメラ本体10には樹脂材の弾性を利
用した逆転防止爪53の先端が前記ラチェット歯車51Aに
圧接されており、フィルム巻上ノブ51の巻上反対方向の
回転は阻止する様になっている。
【0056】前カバー20のレリーズ釦25を押すことによ
りレリーズ釦25の裏面に植設されたレリーズ釦ピン25A
の先端は矢印A方向に作動する。すなわち、前カバー20
をカメラ本体10に取り付けた時は、図において巻上ノブ
51上に記した矢印A方向のレリーズ釦ピン25Aの先端の
作動により巻上ストッパ57は巻上ストッパバネ58の前記
ばね力に抗して反時計方向に回転する。そして、巻上ス
トッパ57の腕部57Aの端面よりチャージレバー61の腕部
61Aのエッジが外れてチャージレバー61が、従ってカム
ストッパ62がチャージレバーバネ64のばね力により反時
計方向に回転する。
【0057】そして、セクタバネ67より強力なチャージ
レバーバネ64のばね力によるチャージレバー61の反時計
方向の回転により、チャージレバー61の前記ケトバシ61
Cは、セクタレバー65の立上り部65Bをたたき、そして
立上り部65Bから外れる。従ってセクタレバー65はセク
タレバーの長溝中のピン18Bを中心に、セクタバネ67の
引張力に抗して時計方向に回転し、そしてセクタバネ67
の引張力により元に戻る。従って、セクタ駆動ピン65A
はセクタ66をセクタピン18Dを中心に回転してフィルム
に露光を与えた後閉じることになる。
【0058】一方、カムストッパ62も前記の様にチャー
ジレバー61と一緒に反時計方向に回転し、カムストッパ
62の突出部62Dはカム55の溝部55Aより抜けることにな
る。そこでレリーズ釦の押圧を止めても、巻上ストッパ
57の腕部57Aは巻上ストッパバネ58のばね力により時計
方向に付勢されているが、チャージレバー61の腕部61A
の端面に阻止されて停止し、巻上ストッパ57の先端のV
形突起部は巻上ノブ51のラチェット歯車51Aを係止しな
い。従って次のフィルム巻上げが可能となる。
【0059】ここで本発明のレリーズ釦25と巻上ノブ51
の間の関係について図6の上面図、図7の正面断面図を
用いて説明する。
【0060】カメラ本体10の上部枠体のボス10Bに回転
自在に嵌合されて前カバー20を覆せられた巻上ノブ51
は、その中心部のカップリング51Bの部分を該カメラ本
体10のパトローネ室15Aに装填されているパトローネP
1のスプールS1の駆動伝達部のハブ111の内径部にあ
る結合爪112に係止されている。そして、ノブ51の外周
部のラチェット歯車51Aを指で反時計方向にまわしなが
ら撮影済画面のフィルムを1駒巻上げることが可能にし
てある。
【0061】そして次の画面の撮影のためレリーズ釦25
を下方に押し下げると図3の斜視図で前述したように巻
上ストッパ57の腕部57Aが該レリーズ釦25のピン25Aに
押されてラチェット歯車51Aからストップ爪57Bが外れ
ると共に前述したシャッタのセクタ66が作動してシャッ
タが切られると共に次の撮影のためのフィルムの巻上げ
が可能になる。
【0062】ここで巻上ノブ51の上部外周部51Cは、レ
リーズ釦25が押し下げられるときラチェット歯車51Aの
部分を含めて、レリーズ釦25の下部の逃がし溝25Cの中
にもぐり込めるように該溝25Cが加工されている。
【0063】したがってレリーズ釦25の押し下げストロ
ークが充分に確保されると共に該巻上ノブ51凹部の薄肉
のリブ部分は該レリーズ釦25のストッパの役割も果たせ
ることになり、レリーズ釦25の破損等が起こることがな
くなる。
【0064】そして、このような逃がし溝25Cをつける
ことにより、レンズ付フィルムユニット全体の高さを低
く縮小させても、ストロークの充分な確保と共にレリー
ズ釦の破損のおそれもなくなり、非常にコンパクトで安
定したシャッタレリーズ性能が低コストで得られるよう
になる。
【0065】次に、フィルムカウンタ機構について説明
する。
【0066】72は前述の様に、スプロケット歯車54と一
体的に回転するカム55に植設されたカム軸56の上方先端
に設けられたV溝56Aと噛み合い、フィルムが1駒巻き
上げられカム軸56が1回転する毎に1歯ずつ時計方向に
回転する指数盤歯車である。
【0067】指数盤歯車72の上面には指数盤71が一体成
形品として印刷されていて、フィルムの撮影可能残数を
前カバー20の上面のフィルムカウンタ窓26より表示する
様になっている。
【0068】指数盤歯車72の下面には突出部72Aが設け
られ、所定駒数の撮影が終了後の次のフィルム巻き上げ
により、前記突出部72Aはチャージレバー61の突出部61
Eとカムストッパ62の別の突出部62Eの間に割って入り
込む様になっている。そして、突出部72Aが両突出部61
E、62Eの間に入り込むことにより、フィルムが1駒分
巻き上げられ、カム55が1回転してセクタのチャージが
終了しても前記両突出部61E、62Eが指数盤歯車72の突
出部72Aに動きを阻止されて、チャージレバー61は作動
出来ないしカムストッパ62の突出部62Dもカム55の溝部
55Aには飛び込めないことになる。そして、カムストッ
パ62の腕部62Aの端面に巻上ストッパバネ58の前記ばね
力により巻上ストッパ57の腕部57Aが当接し、巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部はラチェット歯車51Aを係止
しないし、またチャージレバー61を作動してセクタを開
閉してフィルムに露光を与えることも出来ない。
【0069】この様にして、本実施例においては2駒の
フィルムの空送りが行なわれると、指数盤歯車72は2歯
分回転するが、この回転により指数盤歯車72の突出部72
Aは、前記突出部61Eをいぜん押さえてチャージレバー
61の動きは阻止するが、カムストッパ62の別の突出部62
Eからは外れる様になっている。従って前記突出部62D
はカム55の溝部55Aに飛びこみ、巻上ストッパ57の係止
が外れ巻上ストッパ57による巻上ノブ51の係止が行なわ
れ、フィルムの巻上は出来なくなる。そして前述の様に
チャージレバー61の動きは阻止されているのでフィルム
への露光も出来ない。この様にしてフィルム先端のベロ
がパトローネの中に巻き込まれてしまうことは防止され
必要長さのベロが確保される。従ってカメラのコンパク
ト化のため、外径寸法の小さいパトローネを使用しても
現像時のパトローネからのフィルム引き出しに問題はな
い。
【0070】以上説明した本発明のレンズ付フィルムユ
ニットは、フィルム装填についてメーカーサイドにおい
ては明室で極めて容易に行うことができるようにすると
共に、品質保証の面からユーザーが勝手にフィルム装填
が行えないようにしたものである。
【0071】すなわち、撮影の終ったレンズ付フィルム
ユニットはメーカーに集結され、前述のように撮影の終
ったフィルムは裏蓋の一部を折り曲げ、すなわち裏蓋を
破損し、撮影済フィルムが巻き込まれたパトローネをカ
メラ本体より取出すことになる。そして、フィルムは現
像所において現像、プリント処理が行なわれることにな
るが、一方、フィルムの取り出された本カメラは、カメ
ラとしての機能、性能についてメーカーサイドにおいて
チェックを行い品質保証の面での確認を行った後、明室
において新カメラの場合と同様に前述の如く新たに未露
光フィルムが巻き込まれたパトローネを装填して新しい
裏蓋を取付け、前述の機能を持ったフィルム巻取装置で
ある専用具に取り付けスクロール室のスプールにフィル
ムを巻き取って再使用、すなわちリユースカメラとして
使用することが出来るようになるわけである。このよう
にして本カメラの品質保証はメーカーサイドによって確
保されることになる。
【0072】さらに、本カメラは前述のようにフィルム
巻取装置である専用具によってフィルムをスクロール室
のスプールに巻取って装填するようになっているため、
標準のパトローネより細い外径がφ20.6mmのパトローネ
を使用しても機構を複雑化することなく容易にフィルム
の装填が可能であり、従ってカメラの總厚さを26mm以下
の薄型とすることを可能としている。
【0073】
【発明の効果】本発明により、カメラの機構の簡略化や
スペースの活用によって全体寸法を縮小化することがで
きるようになりコストの上昇を抑えカメラのコンパクト
化を可能とし、さらに、フィルム装填操作が容易な薄型
のレンズ付フィルムユニットが提供されることとなっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの外
観図。
【図2】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの構
成を示す展開図。
【図3】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットのカ
メラ本体、前カバー等の各機構を背面側より見た斜視
図。
【図4】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットに使
用されるフィルムの斜視図。
【図5】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットのス
プールへのフィルム巻き取りの説明図。
【図6】レリーズ釦と巻上ノブの位置関係を示す上面
図。
【図7】レリーズ釦と巻上ノブの位置関係を示す正面断
面図。
【符号の説明】
10 カメラ本体 20 前カバー 25 レリーズ釦 25A ピン 25C 逃がし溝 30 裏蓋 50 フィルム巻上機構 51 フィルム巻上ノブ 51A ラチェット歯車 51B カップリング 51C 上部外周部 53 逆転防止爪 55 カム 55A 溝部 62 カムストッパ 62D 突出部 PA ピンA PB ピンB CP カプリング S2 スプール
フロントページの続き (72)発明者 吉田 康二郎 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともカメラ本体とそれに結合する
    前カバーと裏蓋とで枠体を形成し、該枠体はスクロール
    室とパトローネ室とその中間の露光結像部を有し、該ス
    クロール室にはスプールに巻かれた未露光フィルムのス
    クロールが収納され、該パトローネ室には135タイプの
    パトローネがそのスプールにフィルム先端を係止した状
    態で装着され、該枠体上面にはレリーズ釦が該枠体と一
    体的に切欠きレバー状に設けられ、該レリーズ釦の下側
    には前記パトローネ室のパトローネのスプール軸と回転
    可能に結合させるカップリングを中心部に有する巻上ノ
    ブが設けられ、該巻上ノブはラチェット溝が刻まれた外
    周部と前記中心部との間を薄肉のリブ状凹面にした円筒
    状のものであり、前記レリーズ釦の下面には該レリーズ
    釦が押し下げられたとき前記巻上ノブの外周部が当たる
    箇所の逃し溝を設けたことを特徴とするレンズ付フィル
    ムユニット。
JP25724793A 1993-10-14 1993-10-14 レンズ付フィルムユニット Expired - Fee Related JP3259068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25724793A JP3259068B2 (ja) 1993-10-14 1993-10-14 レンズ付フィルムユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25724793A JP3259068B2 (ja) 1993-10-14 1993-10-14 レンズ付フィルムユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07114083A true JPH07114083A (ja) 1995-05-02
JP3259068B2 JP3259068B2 (ja) 2002-02-18

Family

ID=17303741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25724793A Expired - Fee Related JP3259068B2 (ja) 1993-10-14 1993-10-14 レンズ付フィルムユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3259068B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3259068B2 (ja) 2002-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05210210A (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH07114147A (ja) レンズ付きフィルムユニット
JP3259068B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP2591327Y2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP3240331B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP2592220Y2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP3122798B2 (ja) レンズ付フィルムユニット及びレンズ付フィルムユニット製造方法
JP3215982B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH05204094A (ja) レンズ付フィルムユニット
JP3125232B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP3146369B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP3208677B2 (ja) レンズ付フィルムユニット及びそのリユース方法
JPH07114149A (ja) レンズ付フィルムユニット
JP3208678B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH07114082A (ja) レンズ付フィルムユニット
JP3521354B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH05204020A (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH05210216A (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH05197084A (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH05210153A (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH05289246A (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH05204026A (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH07114148A (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH06138533A (ja) フィルム一体型カメラ
JPH0583745U (ja) レンズ付フィルムユニット

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees