JPH0711374Y2

JPH0711374Y2 - 照明器具

Info

Publication number: JPH0711374Y2
Application number: JP6273791U
Authority: JP
Inventors: 寿水十亀
Original assignee: オーヤマ照明株式会社
Priority date: 1991-07-11
Filing date: 1991-07-11
Publication date: 1995-03-15
Anticipated expiration: 2005-03-15
Also published as: JPH056530U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、壁面や天井面等への
直付けに用いられる照明器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、照明器具には、単一の白熱ランプ
や白熱ランプを模した蛍光ランプ等、軽量、小型化され
たものが普及している。この照明器具は、壁や天井等に
簡易な直付けとし、部屋全体の照明ではなく、部分的な
照明や複数箇所への配置によって部屋の雰囲気を高める
等、照明効果に加えて演出効果の向上を期待する装飾的
な照明に利用されている。例えば、ショウウインドウで
は、展示する商品の品位を高めるため、複数のランプを
任意の箇所に設置して光の演出が行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ところで、この種の照
明器具を天井や壁に取り付ける場合、その取付手段とし
てクリップや木ねじ等が用いられている。クリップは照
明器具を必要な箇所に自由に移動できる反面、クリップ
を固定する部材を設けて置く必要がある。また、木ねじ
による場合、照明器具側の固定部分は簡易構造になる反
面、被取付面である天井や壁における取付部分に露出す
る木ねじが装飾的効果を妨げるため、その取付作業に手
間取る等の欠点がある。また、その照明器具において、
その取付部分が大きく、醜い等の点も無視できない。し
かも、この種の照明器具では、電灯線と接続するための
接続コードの配置が装飾効果を妨げるおそれもある。

【０００４】そこで、この考案は、天井や壁等の被取付
面に対する照明器具の取付けを単純化及び偏平化した照
明器具の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この考案の照明器具は、
照明器具を取り付けるべき被取付部材（ボード２）に固
定フランジ部（６）を以て固定された支持筒（４）と、
この支持筒に挿入されて支持されるとともに、器具本体
（２２）に固定され、前記被取付部材の背面側から引き
出された接続コード（１４）を前記支持筒側から前記器
具本体側へ導く固定シャフト（２４）と、前記支持筒に
取り付けられて前記固定シャフトを前記支持筒に固定す
る固定カバー（３０）とを備えたことを特徴とする。

【０００６】また、この考案の照明器具は、前記固定シ
ャフトと前記支持筒との間に回り止め手段を設けたこと
を特徴とする。

【０００７】また、この考案の照明器具において、前記
固定カバーは、前記被取付部材に固定される前記固定フ
ランジ部に対応したフランジ部（３２）と、前記支持筒
に固定される固定筒部（３４）とを備えたことを特徴と
する。

【０００８】そして、この考案の照明器具は、前記固定
シャフト内に前記器具本体側の接続コード（５０）と前
記被取付部材側から引き出された前記接続コードとを接
続するコネクタ（４６）を設置したことを特徴とする。

【０００９】

【作用】この考案の照明器具では、被取付部材に支持筒
をその固定フランジを以て固定し、この支持筒に固定シ
ャフトを挿入する。この固定シャフトは器具本体に取り
付けられており、固定シャフトを支持筒に挿入すること
により、被取付部材から引き出される接続コードを固定
シャフトを通して器具本体側に導くことができる。そし
て、支持筒に固定カバーを固定することにより、支持筒
に固定シャフトが固定され、被取付部材上に器具本体が
取り付けられる。

【００１０】また、この考案の照明器具では、固定シャ
フトと支持筒との間に回り止め手段を設けたことによ
り、支持筒と固定シャフトとの間の相対的な回転が防止
され、器具本体の取付状態が安定化する。

【００１１】そして、この考案の照明器具では、支持筒
は固定フランジを被取付部材上に木ねじ等の固定手段で
固定することができる。そこで、支持筒に固定する固定
カバーにフランジ部を形成して置き、このフンラジ部で
この固定フランジを覆うことにより、木ねじ等の固定部
分を隠蔽することができる。

【００１２】また、固定シャフト内に接続コードのコネ
クタを設置したので、器具本体側の接続コードと被取付
部材側の接続コードとを容易に接続することができ、配
線作業の簡略化及び自由度が高められる。

【００１３】

【実施例】図１ないし図３は、この考案の照明器具の一
実施例を示す。この照明器具には被取付部材としてのボ
ード２に固定すべき支持筒４が設けられており、この支
持筒４にはボード２に当接される例えば円板状を成す固
定フランジ部６が設けられ、その中央部には支筒部８が
一体に設けられている。固定フランジ部６には直径方向
に固定孔１０が設けられ、この固定孔１０を通して固定
手段としての木ねじ１２を以てボード２に固定フランジ
部６が固定される。この場合、ボード２には接続コード
１４を引き出すために透孔１６が設けられ、この透孔１
６と支持筒４とを合致させて固定フランジ部６が固定さ
れる。

【００１４】支持筒４の支筒部８の外周部にはねじ部１
８が形成され、その端面部には回り止め手段としての凹
部２０が形成されている。この支持筒４の内部には器具
本体２２側に固定された固定シャフト２４が挿入され、
その中途部にはフランジ部２６が形成されており、この
フランジ部２６には支筒部８の凹部２０に挿入される突
部２８が形成されている。即ち、支筒部８には固定シャ
フト２４が挿入され、そのフランジ部２６が支筒部８の
端面部に当接されるとともに、その突部２８が支筒部８
の凹部２０に挿入される。

【００１５】固定シャフト２４には、支筒部８に固定す
べき固定カバー３０が取り付けられている。固定カバー
３０は、固定フランジ部６を覆うフランジ部３２と支筒
部８に固定される固定筒部３４とを備えたものである。
フランジ部３２は内径を固定フランジ部６より大きく設
定し、固定フランジ部６の厚みに対応した縁部３６を備
え、中央部には支筒部８を挿入する透孔３８が形成され
ている。また、固定筒部３４はその内壁部に支筒部８の
ねじ部１８に対応するねじ部を備えて、固定シャフト２
４のフランジ部２６と器具本体２２との間に摺動可能に
挿入されており、その摺動孔４０はフランジ部２６より
小さい内径とされ、この摺動孔４０が形成された端面壁
部４２がフランジ部２６に当接されるようになってい
る。

【００１６】そして、器具本体２２にはセード４４が設
けられ、その内部には図示しないランプが取り付けら
れ、固定シャフト２４を通して導かれた接続コード１４
がランプソケットに電気的に接続され、ランプに通電さ
れるようになっている。

【００１７】このような構成によれば、照明器具を取り
付けるべきボード２の所定位置に透孔１６を形成する。
この透孔１６の大きさはボード２の背面側にある接続コ
ード１４を引き出す程度の大きさで十分である。この透
孔１６に支持筒４の透孔部分を合致させ、ボード２の表
面に固定フランジ部６を当て、その固定孔１０から木ね
じ１２をボード２にねじ込んでボード２に支持筒４を固
定する。この支持筒４の支筒部８から接続コード１４を
引き出し、器具本体２２のランプソケット側の接続コー
ドと電気的に接続する。

【００１８】次に、支持筒４の固定フランジ部６に固定
カバー３０のフランジ部３２を被せた後、フランジ部３
２の透孔３８から突出させた支筒部８に器具本体２２側
の固定シャフト２４を挿入するとともに、支筒部８の凹
部２０に固定シャフト２４のフランジ部２６の突部２８
を挿入する。そして、固定シャフト２４に取り付けられ
ている固定筒部３４をスライドさせて支筒部８に合わ
せ、回転させることにより支筒部８に固定筒部３４をね
じ込む。この結果、フランジ部３２がボード２と固定筒
部３４の前端面との間に挟み込まれて固定されるととも
に、固定シャフト２４も支筒部８と固定筒部３４の端面
壁部４２との間に挟み込まれて固定され、ボード２に器
具本体２が固定される。

【００１９】このように構成すれば、ボード２に照明器
具を簡単に取り付けることができ、しかも、その取付け
部における木ねじ１２等の固定手段は、固定カバー３０
によって隠蔽され、照明器具に必要な装飾効果を損なう
こともない。また、支持筒４、固定カバー３０等を金属
や合成樹脂等で形成すれば、軽量で十分な機械的強度を
実現でき、しかも、固定フランジ部６を薄く形成できる
ので、その外面部を覆う固定カバー３０のフランジ部３
２も薄くすることができ、その結果、取付部の偏平化を
図ることができる。また、取付け状態では、フランジ部
２６の突部２８が支筒部８の凹部２０に挿入されている
ため、固定シャフト２４の回転が阻止され、器具本体２
２の固定状態の安定化が図られている。

【００２０】次に、図４は、この考案の照明器具の他の
実施例を示す。この照明器具では、固定シャフト２４の
内部にコネクタ４６を挿入するようにしたものである。
固定シャフト２４の内壁部には、コネクタ４６の移動を
阻止するための突壁部４８が形成されており、この突壁
部４８によってコネクタ４６は固定シャフト２４の開口
部に保持される。このように、固定シャフト２４の内部
にコネクタ４６を設置すれば、器具本体２２側の接続コ
ード５０とボード２側の接続コード１４とを容易に接続
でき、接続作業及び照明器具の取付け作業の簡略化を図
ることができる。

【００２１】次に、図５及び図６は、コネクタ４６にお
ける接続構造を示す。コネクタ４６は、半円柱状を成す
２つのカバー６０、６２の内部に端子板６４、６６を内
蔵し、各端子板６４、６６には導電性ばね板で形成され
る固定片６８と弾性を利用した圧接片７０とが一体に形
成されている。そして、カバー６０、６２には、固定片
６８と圧接片７０との間に接続コード１４の導線７２、
７４及び接続コード５０の接続ピン７６、７８を挿入
し、かつ案内する案内孔８０が形成されている。したが
って、図６に示すように、接続コード１４、５０の各導
線７２、７４及び接続ピン７６、７８は圧接片７０の弾
性を利用して固定されているとともに、各接続コード１
４、５０は端子板６４、６６を介して電気的に接続され
る。そして、カバー６０、６２は円柱状に合体して固定
シャフト２４の内部に挿入される。

【００２２】次に、図７及び図８は、この考案の照明器
具の他の実施例を示す。前記実施例の固定カバー３０
は、フランジ部３２と固定筒部３４とを独立した部品で
構成したが、この実施例では、両者を合体させた固定カ
バー３０としたものである。このような固定カバー３０
を用いれば、部品点数の削減とともに、組立てにおける
位置合わせ等、作業性の向上を図ることができる。

【００２３】

【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、次のような効果が得られる。ａ．取付構造を単純化することができ、壁や天井等の被
取付部分に照明器具を容易に迅速かつ確実に取り付ける
ことができ、しかも、固定部分を単純化できるととも
に、偏平化でき、装飾性を高めることができる。また、
接続コードを固定シャフト内に隠蔽することができ、安
全性を高めることができる。ｂ．被取付部材に固定された支持筒と固定シャフトとの
間に回り止め手段を設けたので、両者の相対的な回転を
阻止でき、器具本体の取付状態の安定化を図ることがで
きる。ｃ．被取付部材に固定される支持筒の固定部を固定カバ
ーのフランジ部で覆うので、固定フランジ部の固定部分
を隠蔽することができ、装飾性を損なうことがない。ｄ．固定シャフト内に接続コードのコネクタを設置した
ので、器具本体側の接続コードと被取付部材側の接続コ
ードを容易に結合することができ、接続作業が容易化で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の照明器具の一実施例を示す部分断面
図である。

【図２】図１に示した照明器具を示す斜視図である。

【図３】図１に示した照明器具の固定構造を示す分解斜
視図である。

【図４】この考案の照明器具の他の実施例を示す部分断
面図である。

【図５】図１に示した照明器具におけるコネクタを示す
分解斜視図である。

【図６】図５に示したコネクタの接続形態を示す図であ
る。

【図７】この考案の照明器具における他の固定構造を示
す部分斜視図である。

【図８】この考案の照明器具における他の固定構造を示
す部分断面図である。

【符号の説明】

２ボード（被取付部材）４支持筒６固定フランジ部１４接続コード２２器具本体２４固定シャフト３０固定カバー３２フランジ部３４固定筒部４６コネクタ５０接続コード

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】照明器具を取り付けるべき被取付部材に
固定フランジ部を以て固定された支持筒と、この支持筒に挿入されて支持されるとともに、器具本体
に固定され、前記被取付部材の背面側から引き出された
接続コードを前記支持筒側から前記器具本体側へ導く固
定シャフトと、前記支持筒に取り付けられて前記固定シャフトを前記支
持筒に固定する固定カバーと、を備えたことを特徴とする照明器具。
【請求項２】前記固定シャフトと前記支持筒との間に
回り止め手段を設けたことを特徴とする請求項１記載の
照明器具。
【請求項３】前記固定カバーは、前記被取付部材に固
定される前記固定フランジ部に対応したフランジ部と、
前記支持筒に固定される固定筒部とを備えたことを特徴
とする請求項１記載の照明器具。
【請求項４】前記固定シャフト内に前記器具本体側の
接続コードと前記被取付部材側から引き出された前記接
続コードとを接続するコネクタを設置したことを特徴と
する請求項１記載の照明器具。