JPH0711289B2 - スラスト玉軸受 - Google Patents
スラスト玉軸受Info
- Publication number
- JPH0711289B2 JPH0711289B2 JP60178640A JP17864085A JPH0711289B2 JP H0711289 B2 JPH0711289 B2 JP H0711289B2 JP 60178640 A JP60178640 A JP 60178640A JP 17864085 A JP17864085 A JP 17864085A JP H0711289 B2 JPH0711289 B2 JP H0711289B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball bearing
- thrust ball
- axis
- bearing
- rolling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はスラスト玉軸受の改良に係り、更に詳しくい
えば遠心力が作用するスラスト玉軸受の改良にかかる。
えば遠心力が作用するスラスト玉軸受の改良にかかる。
(従来技術) 例えば第2図に示すような押込通風機或いは誘引通風機
に使用される動翼可変ピッチ軸流フアンにおいては翼車
11がモーター14に連結された中間軸15によって回転し、
翼車11に取付けられた動翼12には遠心力が作用する。
に使用される動翼可変ピッチ軸流フアンにおいては翼車
11がモーター14に連結された中間軸15によって回転し、
翼車11に取付けられた動翼12には遠心力が作用する。
動翼12を支持する軸受13は動翼の微少回動運動に伴って
高荷重を受けた状態で微少な回動運動を繰り返しながら
動翼と共に中間軸15の周りに回転(公転)して遠心力を
受け、その荷重は数十トンにも及ぶ。
高荷重を受けた状態で微少な回動運動を繰り返しながら
動翼と共に中間軸15の周りに回転(公転)して遠心力を
受け、その荷重は数十トンにも及ぶ。
従来このスラスト玉軸受の潤滑には潤滑油を塗布した
り、グリースを封入して使用している。
り、グリースを封入して使用している。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながらスラスト玉軸受は公転しているため、遠心
力によって潤滑油やグリースが飛散して短期間で潤滑不
良状態になって軸受がステイックするような不具合を生
じている。
力によって潤滑油やグリースが飛散して短期間で潤滑不
良状態になって軸受がステイックするような不具合を生
じている。
これに対して飛散防止のシールをつけてグリースを封入
しても遠心力によってグリースの油脂分と増稠剤とが分
離して油脂分が流出し、グリースの潤滑性能が低下し、
短期間で軸受がステイックするようになる。
しても遠心力によってグリースの油脂分と増稠剤とが分
離して油脂分が流出し、グリースの潤滑性能が低下し、
短期間で軸受がステイックするようになる。
またこのスラスト玉軸受は動翼の回転によって生ずる大
きなスラスト荷重を受けた状態で微少な回動をするため
フレッチング摩耗が軸受のステイックの原因にもなって
いる。
きなスラスト荷重を受けた状態で微少な回動をするため
フレッチング摩耗が軸受のステイックの原因にもなって
いる。
本発明は上記の如き問題点を解決するスラスト玉軸受を
提供することを目的とする。
提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この発明は、軸心の周りに回動すると共に、軸心に直角
方向の回転軸の周りに回転して遠心力を受けるスラスト
玉軸受において、鋼材からなる内外輪の転動面および転
動体表面に直接窒素イオンを注入し、鋼材の表面部分を
窒素イオンと反応させて摺動性の高い窒化層に改質した
ことを特徴とするスラスト玉軸受に係る。
方向の回転軸の周りに回転して遠心力を受けるスラスト
玉軸受において、鋼材からなる内外輪の転動面および転
動体表面に直接窒素イオンを注入し、鋼材の表面部分を
窒素イオンと反応させて摺動性の高い窒化層に改質した
ことを特徴とするスラスト玉軸受に係る。
次に添付図面に示す実施例について説明する。
第1図に示すようなスラスト玉軸受1の内外輪2の転動
面2aおよび転動体3の表面を清浄にし、その表面に公知
のイオン注入法によって窒素イオンを注入して軸受表面
層を窒化層に改質する。これによって摺動性が改善さ
れ、フレッチング摩耗耐性が向上する。
面2aおよび転動体3の表面を清浄にし、その表面に公知
のイオン注入法によって窒素イオンを注入して軸受表面
層を窒化層に改質する。これによって摺動性が改善さ
れ、フレッチング摩耗耐性が向上する。
窒素イオンを直接スラスト玉軸受1の内外輪2の転動面
2aおよび転動体3の表面に注入することにより、第1図
に黒点を打って示したように表面にイオン注入層を形成
する。
2aおよび転動体3の表面に注入することにより、第1図
に黒点を打って示したように表面にイオン注入層を形成
する。
(試験例) 次ぎに本発明者が行った試験の1例について説明する。
軸受鋼(JIS・SUJ2)で製作した10mm丸の鋼球および24m
m丸×7.8mm厚の円板の表面にNイオンを通例の方法で打
ち込んでイオン注入層を形成して表面を改質しておい
て、第4図に示すように円板上に鋼球を載せ、上方から
荷重Pを加えた状態で鋼球を左右に微少摺動させ、摩擦
係数μを計測する。摩擦係数は円板を取付けた台に設置
されている荷重センサで摩擦力Fを測定してμ=F/Pの
演算がされ、自動記録される。摩擦係数の急上昇したと
ころを潤滑効果の限界と考えて、そこまでの繰返し数で
潤滑効果の限界を比較した。試験条件は次のとおりであ
る。
m丸×7.8mm厚の円板の表面にNイオンを通例の方法で打
ち込んでイオン注入層を形成して表面を改質しておい
て、第4図に示すように円板上に鋼球を載せ、上方から
荷重Pを加えた状態で鋼球を左右に微少摺動させ、摩擦
係数μを計測する。摩擦係数は円板を取付けた台に設置
されている荷重センサで摩擦力Fを測定してμ=F/Pの
演算がされ、自動記録される。摩擦係数の急上昇したと
ころを潤滑効果の限界と考えて、そこまでの繰返し数で
潤滑効果の限界を比較した。試験条件は次のとおりであ
る。
試験機:SRV振動摩擦摩耗試験機 荷重:20N,40Nの二種類 振幅:500μm 振動数:50c/s 温度:50℃ 潤滑:ISO220を摩擦面に塗布 イオン照射量:3x1017/cm2 試験結果を摩擦係数が急上昇するまでの繰り返し摩擦回
数で示せば次表のとうりである 上記の表からイオン注入面は無処理面に比較して顕著に
摺動性が改善されていることが認められる。
数で示せば次表のとうりである 上記の表からイオン注入面は無処理面に比較して顕著に
摺動性が改善されていることが認められる。
(効果) 以上説明したように本発明のスラスト玉軸受は内外輪の
転動面および転動体表面が窒素イオン注入されて窒化層
に改質されているので、潤滑油がきれてもステイック現
象やフレッチング摩耗が起こり難く、遠心力が作用する
ような用途に使用してその効果が極めて大きい。
転動面および転動体表面が窒素イオン注入されて窒化層
に改質されているので、潤滑油がきれてもステイック現
象やフレッチング摩耗が起こり難く、遠心力が作用する
ような用途に使用してその効果が極めて大きい。
第1図は本発明の実施例を示す断面図、第2図は本発明
を適用するのに好適な動翼可変ピッチ軸流ファンの概念
図、第3図は同じく動翼支持部を示す断面図、第4図は
摩擦試験方法の要領を示す立面図である。 1……スラスト玉軸受、2……内外輪、2a……転動面、
3……転動体、11……翼車、12……動翼、13……スラス
ト玉軸受、14……モーター、15……中間軸
を適用するのに好適な動翼可変ピッチ軸流ファンの概念
図、第3図は同じく動翼支持部を示す断面図、第4図は
摩擦試験方法の要領を示す立面図である。 1……スラスト玉軸受、2……内外輪、2a……転動面、
3……転動体、11……翼車、12……動翼、13……スラス
ト玉軸受、14……モーター、15……中間軸
Claims (1)
- 【請求項1】軸心の周りに回動すると共に、軸心に直角
方向の回転軸の周りに回転して遠心力を受けるスラスト
玉軸受において、鋼材からなる内外輪の転動面および転
動体表面に直接窒素イオンを注入し、鋼材の表面部分を
窒素イオンと反応させて摺動性の高い窒化層に改質した
ことを特徴とするスラスト玉軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60178640A JPH0711289B2 (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | スラスト玉軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60178640A JPH0711289B2 (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | スラスト玉軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6241421A JPS6241421A (ja) | 1987-02-23 |
JPH0711289B2 true JPH0711289B2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=16051991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60178640A Expired - Lifetime JPH0711289B2 (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | スラスト玉軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711289B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5927861A (en) * | 1995-03-13 | 1999-07-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Motor assembly having ion implantation on sliding surfaces |
DE10119309C1 (de) * | 2001-04-19 | 2003-02-06 | Deutsche Bahn Ag | Verfahren zur Vermeidung von Presssitzschäden an Radsätzen, insbesondere an Radsätzen von Schienenfahrzeugen |
CN113931928B (zh) * | 2021-09-22 | 2024-02-20 | 枣庄鑫金山智能装备有限公司 | 一种破碎机转子端耐磨结构 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50127572A (ja) * | 1974-03-26 | 1975-10-07 | ||
US4364969A (en) * | 1979-12-13 | 1982-12-21 | United Kingdom Atomic Energy Authority | Method of coating titanium and its alloys |
JPS57200726A (en) * | 1981-06-04 | 1982-12-09 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | Treating method of rotary surface of thrust ball bearing for variable moving blade |
JPS59181532A (ja) * | 1983-03-31 | 1984-10-16 | Sony Corp | 表面処理法 |
JPS6082657A (ja) * | 1983-10-11 | 1985-05-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 固体潤滑膜の製造方法 |
-
1985
- 1985-08-15 JP JP60178640A patent/JPH0711289B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6241421A (ja) | 1987-02-23 |
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