JPH07109931A - 往復運動を回転運動に変換する装置および該装置を用いたレシプロエンジン - Google Patents

往復運動を回転運動に変換する装置および該装置を用いたレシプロエンジン

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JPH07109931A
JPH07109931A JP27889693A JP27889693A JPH07109931A JP H07109931 A JPH07109931 A JP H07109931A JP 27889693 A JP27889693 A JP 27889693A JP 27889693 A JP27889693 A JP 27889693A JP H07109931 A JPH07109931 A JP H07109931A
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reciprocating
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cylindrical member
motion
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Kaizo Furukawa
改造 古川
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/18Other cylinders
    • F02F1/183Oval or square cylinders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01BMACHINES OR ENGINES, IN GENERAL OR OF POSITIVE-DISPLACEMENT TYPE, e.g. STEAM ENGINES
    • F01B9/00Reciprocating-piston machines or engines characterised by connections between pistons and main shafts and not specific to preceding groups
    • F01B9/04Reciprocating-piston machines or engines characterised by connections between pistons and main shafts and not specific to preceding groups with rotary main shaft other than crankshaft
    • F01B9/06Reciprocating-piston machines or engines characterised by connections between pistons and main shafts and not specific to preceding groups with rotary main shaft other than crankshaft the piston motion being transmitted by curved surfaces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B75/32Engines characterised by connections between pistons and main shafts and not specific to preceding main groups
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 往復運動をより効率的に回転運動に変換する
ことを目的とする。特に、レシプロエンジンにおけるピ
ストン往復運動を回転運動に変換するための装置につい
て、コンロッドとクランクシャフトとで構成する従来の
既成概念から脱却し、低燃費で高出力を得、製造コスト
が低廉で、しかもコンパクトな設計を可能とする。 【構成】 シリンダー10および10aを90度のバン
ク角をなして配置してなるV型2気筒エンジンである。
シリンダー10のストローク室14内を往復運動するピ
ストン12には、上端が閉塞され下端が開口された内孔
18がシリンダーと同心状に形成され、この内孔に円筒
状のシャフト20が収容され得るよう構成されている。
シャフトの外周面には交差する一対の螺旋溝22、24
が刻設される。ピストンが図示上死点位置から下降する
と、該ピストンに固着されて一体的に下降するボス2
6、28が一対のシャフト螺旋溝にそれぞれ嵌合してい
ることにより、シャフトを図示反時計方向に回転させ
る。シャフトの回転は、傘歯車30、32同士の噛合を
介してストレートシャフト34に伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復運動を回転運動に
変換する装置に関する。本発明は特に、各種交通機関や
産業用機械の動力源として利用されるレシプロエンジン
において該変換装置を適用することを提案するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ガソリンや軽油を燃料とする内燃機関と
してレシプロエンジンが主流を占めている。レシプロエ
ンジンは、ガソリンを燃料とするガソリンエンジンおよ
び軽油を燃料とするディーゼルエンジンとに大別され、
前者は主として乗用車等の自動車や小型航空機に、後者
は乗用車や貨物自動車あるいは船舶に搭載され、動力源
として用いられている。これらレシプロエンジンは、燃
料と空気との混合気を圧縮状態で点火することにより爆
発的に燃焼させ、これに伴う膨張圧をピストンの往復運
動に変換して動力を得るものである。
【0003】たとえば代表的な自動車用エンジンである
4サイクルエンジンにおいては、良く知られているよう
に、吸気、圧縮、爆発、排気の4行程を行う間にピスト
ンが2往復する。すなわち、シリンダー頂部に形成され
る燃焼室に通ずる吸気バルブを開いた状態でピストンが
下降することにより、シリンダー内に負圧が形成され、
吸気バルブを通じてガソリンと空気との混合気を燃焼室
に吸入した(吸気行程)後、吸気バルブが閉じられ、ピ
ストンが上昇に転じて燃焼室内の混合気を圧縮する(圧
縮行程)。ピストンが上死点に達する頃にスパークプラ
グを介して点火し、混合気を爆発的に燃焼させ、そのと
きの膨張圧がピストンを押し下げる(爆発行程)。ピス
トンは下死点に達した後に再び上昇に転ずるが、このと
きに排気バルブを開くことにより燃焼排ガスをシリンダ
ー外に排出する(排気行程)。以上の4行程が繰り返し
行われることにより、ピストンの往復運動が得られる。
そして、このピストン往復運動は、ピストン下端部に連
結されるコンロッドおよびクランクシャフトを介して回
転運動に変換され、自動車の駆動車輪を回転させるため
の動力が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来技
術によるレシプロエンジンにおいては、一般に、ピスト
ンの往復運動を回転運動に変換するためにコンロッドお
よびクランクシャフトが用いられており、吸気、圧縮、
爆発および排気の行程で2往復するピストンの往復運動
をこれらコンロッドおよびクランクシャフトを介して変
換して2回転の回転運動を得ている。したがって高回転
を得るためには、それに相応する速度でピストンを往復
運動させる必要があり、燃料消費量を増大させることに
なる。すなわち、省資源の観点から、低燃費で高出力を
得ることのできるエンジンの開発が切望される。
【0005】また、クランクシャフトには、コンロッド
を介して作用するピストン往復運動に伴う大きな負荷に
対抗するための強度および剛性が要求され、更にバラン
スのとれたスムーズな高速回転を可能にするための諸特
性が要求される。これらの見地より、クランクシャフト
は一般に鍛造による一体成形品として製造されている
が、きわめて複雑な形状であることから製造コストが嵩
み、これがエンジン全体の製造コストを上昇させる一因
となっている。
【0006】更に、乗用車における乗用部分や貨物車に
おける荷台部分の空間を確保するためにエンジンを極力
コンパクトに設計することが望まれ、このために多気筒
エンジンをV型や水平対向に配列することが行われてい
るが、クランクシャフトを用いる場合にはその回転中心
軸に対してシリンダーを対向配置する際に軸方向に所定
間隔を置く必要があるため、軸方向寸法の極小化には限
界があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、往復運
動をより効率的に回転運動に変換することのできる新規
な装置を提供することを目的とする。特に、レシプロエ
ンジンにおけるピストン往復運動を回転運動に変換する
ための装置について、コンロッドとクランクシャフトと
で構成する従来の既成概念から脱却し、全く斬新な発想
に基づいて構成することを提案するものである。
【0008】すなわち本発明は、往復運動を回転運動に
変換する装置であって、往復運動する部材に対してその
往復運動方向には移動することができず且つそれ自体は
回転可能に支持される円筒状部材を有し、該円筒状部材
の外周面には該往復運動部材を嵌合する螺旋溝が螺旋状
に刻設されてなり、該往復運動部材が該螺旋溝に案内さ
れながら往復運動するにつれて該円筒状部材を回転させ
るよう構成されてなることを特徴とする。
【0009】また本発明は、かかる往復運動を回転運動
に変換する装置をレシプロエンジンに適用して新規な構
成のレシプロエンジンを得るものであって、燃焼室を有
するシリンダーと、該燃焼室内で燃料が燃焼されること
により該シリンダー室内を往復運動するピストンと、該
シリンダー室の下方域において該シリンダーに対して相
対回転可能であると共に該ピストンの内孔に収容可能に
支持される円筒状部材と、該ピストンと一体的に該シリ
ンダー室内を往復運動すると共に該ピストン内孔に向け
て突出する突出部材と、該円筒状部材の外周面に螺旋状
に刻設されて該突出部材を嵌合する螺旋溝とを有してな
り、該突出部材が該螺旋溝に案内されながら該ピストン
と共に往復運動することにより該円筒状部材を回転させ
るよう構成されてなることを特徴とする。
【0010】円筒状部材をシリンダーの底面を貫通して
下方に延長し、その下端に第1の歯車を固着し、該第1
の歯車と噛合する第2の歯車を固着するストレートシャ
フトを設け、該円筒状部材の回転を該ストレートシャフ
トに伝達するよう構成することができる。ストレートシ
ャフトにはフライホイールを取り付けて、従来のエンジ
ンと同様にセルモータによる始動を行うことができる。
【0011】前記構成のシリンダーを複数設けて多気筒
化することができる。多気筒化するためのシリンダー配
列には、従来のエンジンと同様、直列配置、V型配置、
水平対向配置等を採用することができる。V型エンジン
とする場合、シリンダーあるいは歯車(傘歯車)同士が
干渉しない限りにおいて自由なバンク角に設定すること
ができる。
【0012】ピストンはシリンダー室内において回転不
能として、円筒状部材の回転に対する干渉を防止するこ
とが望ましい。たとえば、ピストンを楕円形断面形状と
することによってこれを実現することができる。
【0013】
【作用】本発明によるレシプロエンジンにおける運動変
換機構の作用を図1に基づいて説明する。シリンダー
(図示せず)内部の下方部分に回転シャフト1が配置さ
れる。回転シャフト1はピストン(図示せず)の中心孔
内に回転可能に挿入されている。
【0014】回転シャフト1の外周面には図示されるよ
うな一対の螺旋溝2、3が刻設される。一方の螺旋溝2
は、上端地点aから始まって、他方の螺旋溝3と交差す
る地点bを通り、中間地点cを通った後、回転シャフト
1の反対側外周面上を徐々に下降し、その中間地点dで
他方の螺旋溝3と交差した後更に下降して下端地点eに
到達し、その後上昇に転じて、他方の螺旋溝3と交差す
る地点eを通り、再び中間地点cを通った後、反対側外
周面上を徐々に上昇し、その中間地点gで他方の螺旋溝
3と交差した後更に上昇して上端地点aに戻る。すなわ
ち、螺旋溝2は、上端地点aからb、c、dの各地点を
通って下端地点eに到達する間に回転シャフト1の外周
面上を1回転し、下端地点eからf、c、gの各地点を
通って上端地点aに戻るまでに同様に回転シャフト1の
外周面上を1回転している。
【0015】他方の螺旋溝3は上記螺旋溝2に対して1
80度ずらした位置に形成されており、上端の地点h、
反対側外周面上の交差点g、中間地点i、交差点f、下
端地点j、反対側外周面上の交差点d、中間地点i、交
差点bの順に通過して地点hに戻る。この螺旋溝3にお
いても、上端地点hから下端地点jに至るまでに回転シ
ャフト1の外周面上を1回転し、下端地点jから上端地
点hに戻るまでに回転シャフト1の外周面上を1回転す
る。
【0016】これら螺旋溝2、3内に突入する一対のボ
ス4、5が対向配置される。これらボス4、5はピスト
ンと共に上下に往復移動し、ピストンが上死点にあると
きはボス4が螺旋溝2の上端地点aに突入すると共にボ
ス5が螺旋溝3の上端地点hに突入している。この状態
からピストンが下降して上死点と下死点との間の中間点
に来ると、ボス4は螺旋溝2に案内されながら地点aか
ら地点cを経由して地点cに移動すると共に、ボス5は
螺旋溝3に案内されながら地点hから地点gを経由して
地点iに移動する。この間のボス4、5の下降移動によ
って、回転シャフト1が図示反時計方向に180度回転
する。引き続きピストンが下降して下死点に到達する
と、ボス4は螺旋溝2内を地点cから地点dを経由して
下端地点eに移動すると共にボス5は螺旋溝3内を地点
iから地点fを経由して下端地点jに移動し、かかるボ
ス4、5の下降移動によって回転シャフト1が更に反時
計方向に180度回転する。すなわち、ピストンが上死
点から下死点まで下降する間に回転シャフト1は1回転
する。同様にピストンが下死点から上死点まで上昇する
間に回転シャフトは1回転する。
【0017】以上のようにしてピストンの往復運動が回
転シャフトの回転運動に変換され、クランクシャフトを
用いる必要なしに所望の回転運動が得られる。
【0018】
【実施例】図2は本発明をV型2気筒エンジンに適用し
た実施例を示す。この実施例では、シリンダー10およ
び10aが90度のバンク角をなしてV型に配置されて
いる。
【0019】シリンダー10および10aの構成は略同
一であるので、以下シリンダー10の構成について説明
する。シリンダー10の内部には、ピストン12を収容
して所定ストロークの往復運動を許容するためのストロ
ーク室14と、頂部の燃焼室16とが設けられる。この
例において燃焼室16は略半球形型の燃焼室として示さ
れているが、これに限定されることなく、多球形型、ウ
エッジ型、ペンタルーフ型等の燃焼室として構成される
ものであっても良い。
【0020】燃焼室16には、ガソリンと空気との混合
気を吸入するためのインテークマニホールドおよび燃焼
排ガスを排気するためのエキゾーストマニホールドが連
通され、更にこれらインテークマニホールドおよびエキ
ゾーストマニホールドにはそれぞれ吸気および排気を制
御するための吸気バルブおよび排気バルブが配置される
が、これら各部材は公知であるので特に説明を要せず、
したがって図示省略されている。
【0021】ピストン12はシリンダー10のストロー
ク室14内を軸方向に往復運動する。すなわち前述した
ように吸気、圧縮、爆発、排気の4行程の間に2往復す
る。図2においてシリンダー10内のピストン12は上
死点にあるものとして示されており、この状態において
他方のシリンダー10a内のピストン12aは下死点に
位置している。
【0022】ピストン12には、上端が閉塞され下端が
開口された内孔18がシリンダー10と同心状に形成さ
れ、この内孔18に円筒状のシャフト20が収容され得
るよう構成されている。シャフト20は、シリンダー1
0の軸方向には移動不能であって、このための軸方向移
動規制手段(図示せず)が設けられる。また、シャフト
20はピストン12に対して回転可能であって、シャフ
ト20と摺接する内孔18の内面およびシリンダー10
の底面開口11の内面には、潤滑油やベアリングあるい
はホワイトメタル等の相対回転を円滑に許容するための
手段(図示せず)が設けられる。
【0023】シャフト20の外周面には交差する一対の
螺旋溝22、24が刻設されている。この一対の螺旋溝
22、24は前述した図1の例における螺旋溝2、3と
実質的に同一であるものとして示されている。すなわ
ち、螺旋溝22はその上端点22aから下端点22bに
至るまでにシャフト20の外周面を一周し、下端点22
bから上端点22aに戻るまでにシャフト20の外周面
を同一方向にもう一周する。同様に螺旋溝24はその上
端点24aから下端点24bに至るまでにシャフト20
の外周面を一周し、下端点24bから上端点24aに戻
るまでにシャフト20の外周面を同一方向にもう一周す
る。
【0024】ピストン12の底面部13には内孔18に
向けて突出するボス26,28が180度間隔に対向配
置されている。ボス26、28は螺旋溝22、24にそ
れぞれ離脱不能に突入嵌合している。ピストン12が図
示の上死点に位置しているとき、ボス26は螺旋溝22
の上端点22aに嵌合され、ボス28は螺旋溝24の上
端点24aに嵌合されている。ボス26、28はピスト
ン底面部13に固定されており、したがってピストン1
2と共にシリンダー10のストローク室14内を往復移
動する。
【0025】シャフト20はシリンダー10の底面開口
11を貫通し、その下端には傘歯車30が固着されてい
る。傘歯車30は、ストレートシャフト34に固着され
る傘歯車32と噛合し、シャフト20の回転をストレー
トシャフト34に伝達して回転させる。
【0026】以上の構成から明らかなように、ピストン
12が図2に示される上死点位置からストローク室14
内を下降すると、該ピストン12に固着されて一体的に
下降するボス26、28がシャフト20の螺旋溝22、
24にそれぞれ嵌合していることにより、シャフト20
を図示反時計方向に回転させる。螺旋溝22、24はそ
の上端点22a、24aから下端点22b、24bに到
達するまでにシャフト20の外周面を一周しているの
で、ピストン12が上死点位置から下死点位置に下降移
動する間に、シャフト20は1回転する。同様に螺旋溝
22、24はその下端点22b、24bから上端点22
a、24aに復帰するまでにシャフト20の外周面を一
周しているので、ピストン12が下死点から上死点まで
上昇移動する間に、シャフト20は1回転する。
【0027】したがって、4サイクルエンジンにおいて
吸気、圧縮、爆発および排気の一連の行程の間に2往復
するピストン12に対し、シャフト20は4回転する。
このシャフト20の回転は、傘歯車30および32を介
してストレートシャフト34に伝達され、これら傘歯車
間の速比に応じた回転数でストレートシャフト34を回
転させる。たとえば駆動歯車である傘歯車30の歯数が
20、被動歯車である傘歯車32の歯数が10であると
き、速比は2となり、吸気、圧縮、爆発および排気の一
連の行程でピストン12が2往復する間にストレートシ
ャフト34は8回転する。
【0028】以上に述べたと同様の動作が他方のシリン
ダー10aについても行われ、ストローク室14a内に
おけるピストン12aの往復運動がシャフト20aの回
転運動に変換され、更に傘歯車30aと32との噛合を
介してストレートシャフト34を回転させる。
【0029】ストレートシャフト34には更にフライホ
イール36が固着される。従来構成のエンジンにおける
と同様に、フライホイール36の外周にはスタータギア
(図示せず)が噛合していて、セルモータ(図示せず)
によるエンジン始動を可能にしている。
【0030】図3に示されるように、ピストン12を楕
円形の断面形状とすると、シリンダー10内におけるピ
ストン12の回転を防止し、シャフト20の回転に対す
る干渉を防止することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、往復運動を効率よく回
転運動に変換することができる。
【0032】本発明は特に自動車等の動力源として用い
られるレシプロエンジンに好適に適用され、ピストンの
往復運動を回転運動に変換するための機構として従来の
コンロッドおよびクランクシャフトで構成するに代えて
採用することができる。
【0033】本発明では、ピストンと共に往復運動する
部材をシャフト外周面に刻設された螺旋溝に突入嵌合さ
せ、これを介して該シャフトを回転させ、更に歯車同士
の噛合を介してストレートシャフトを回転させる。螺旋
溝の回転数と歯車間の速比とを適宜選択することによ
り、ピストンの往復運動に対してストレートシャフトの
回転数を広範な範囲において自由に得ることができ、低
燃費で高出力を発生させることができる。
【0034】本発明のレシプロエンジンにおいては現行
エンジンと同じ形状および構造のエンジンブロックを用
い、冷却機関、潤滑系統、電気系統、排気系統等の関連
装置についても現行エンジンと同じものを用いることが
できるので、エンジン加工や組立においても現行の設備
を利用することができ、経済効率に優れている。
【0035】更に、特殊鍛造鋼鉄を用いて高度の加工組
立技術を要して製造されるクランクシャフトが不要とな
り、安価に製造可能なストレートシャフトに置換するこ
とができるので、エンジン全体としての製造コストを大
幅に低減させる。
【0036】また、エンジンの小型化が達成され、乗用
や貨物搭載のためのスペースを増大させることが可能で
ある。たとえば本発明の技術思想を基にV型8気筒エン
ジンを設計する場合、その軸方向寸法は直列4気筒エン
ジンと同等程度に縮小が可能であり、従来の多気筒エン
ジンに比して大幅なコンパクト化を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例によるV型2気筒レシプロエ
ンジンの概略構成を示す縦断面図である。
【図3】図2のエンジンにおける一方のシリンダーにつ
いて3−3切断線で示す横断面図である。
【符号の説明】
1 回転シャフト 2、3 螺旋溝 4、5 ボス 10 シリンダー 12 ピストン 18 内孔 20 シャフト 22、24 螺旋溝 26、28 ボス 30 傘歯車 32 傘歯車 34 ストレートシャフト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復運動を回転運動に変換する装置で
    あって、往復運動する部材に対してその往復運動方向に
    は移動することができず且つそれ自体は回転可能に支持
    される円筒状部材を有し、該円筒状部材の外周面には該
    往復運動部材を嵌合する螺旋溝が螺旋状に刻設されてな
    り、該往復運動部材が該螺旋溝に案内されながら往復運
    動するにつれて該円筒状部材を回転させるよう構成され
    てなることを特徴とする往復運動を回転運動に変換する
    装置。
  2. 【請求項2】 燃焼室を有するシリンダーと、該燃焼
    室内で燃料が燃焼されることにより該シリンダー室内を
    往復運動するピストンと、該シリンダー室の下方域にお
    いて該シリンダーに対して相対回転可能であると共に該
    ピストンの内孔に収容可能に支持される円筒状部材と、
    該ピストンと一体的に該シリンダー室内を往復運動する
    と共に該ピストン内孔に向けて突出する突出部材と、該
    円筒状部材の外周面に螺旋状に刻設されて該突出部材を
    嵌合する螺旋溝とを有してなり、該突出部材が該螺旋溝
    に案内されながら該ピストンと共に往復運動することに
    より該円筒状部材を回転させるよう構成されてなること
    を特徴とするレシプロエンジン。
  3. 【請求項3】 前記円筒状部材が前記シリンダーの底
    面を貫通して下方に延長しており、その下端に第1の歯
    車が固着され、該第1の歯車と噛合する第2の歯車を固
    着するストレートシャフトが設けられ、該円筒状部材の
    回転を該ストレートシャフトに伝達するよう構成されて
    なることを特徴とする請求項2のレシプロエンジン。
  4. 【請求項4】 前記シリンダーが複数設けられて多気
    筒化されてなることを特徴とする請求項2または3のレ
    シプロエンジン。
  5. 【請求項5】 前記ピストンが前記シリンダー室内に
    おいて回転不能であることを特徴とする請求項2ないし
    4のいずれかのレシプロエンジン。
  6. 【請求項6】 前記ピストンが楕円形断面を有するこ
    とを特徴とする請求項5のレシプロエンジン。
JP27889693A 1993-10-13 1993-10-13 往復運動を回転運動に変換する装置および該装置を用いたレシプロエンジン Pending JPH07109931A (ja)

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