JPH07104216A - 定偏波ファイバカプラ型偏波変換器 - Google Patents

定偏波ファイバカプラ型偏波変換器

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JPH07104216A
JPH07104216A JP26843793A JP26843793A JPH07104216A JP H07104216 A JPH07104216 A JP H07104216A JP 26843793 A JP26843793 A JP 26843793A JP 26843793 A JP26843793 A JP 26843793A JP H07104216 A JPH07104216 A JP H07104216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarization
polarized
component
fiber coupler
light
Prior art date
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Pending
Application number
JP26843793A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Asami
圭助 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ando Electric Co Ltd
Original Assignee
Ando Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ando Electric Co Ltd filed Critical Ando Electric Co Ltd
Priority to JP26843793A priority Critical patent/JPH07104216A/ja
Publication of JPH07104216A publication Critical patent/JPH07104216A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シングルモードファイバからのランダム偏光
を、常に安定した直線偏光に効率よく変換する定偏波フ
ァイバカプラ型偏波変換器を提供する。 【構成】 シングルモードファイバ1の出射光をレンズ
2により平行光とし、偏光ビームスプリッタ3に入射さ
せる。この平行光を偏光ビームスプリッタ3により一旦
P偏光成分とS偏光成分とに分離する。P偏光成分及び
S偏光成分を夫々レンズ4及びレンズ7により定偏波フ
ァイバカプラ8の入力ポート8A・8Bに入射させる。
定偏波ファイバカプラ8の一方の入力ポート8Cは、他
方の入力ポート8Aの複屈折軸xと一致するように結合
し、カプラ融着部においてP偏光成分及びS偏光成分を
それぞれ分岐比50:50の割合で分配し、出力ポート
8C・8Dから出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ランダム偏光を直線
偏光に変換する定偏波ファイバ偏波変換器の改良につい
てのものである。
【0002】
【従来の技術】一般にシングルモードファイバ内を伝搬
する光の偏波は、光ファイバにかかる応力による歪や、
周囲温度の変化によって変動する。こうした偏波の変動
は、より大容量化が望まれるコヒーレント通信やこれに
関連する計測分野において無視できない誤差要因となっ
ている。このため、LDからの光を、内部での偏波の変
動が少ない定偏波ファイバを通して直線偏光を取り出す
光源モジュールが提案されている。しかし、このような
特殊な光源モジュールは広く普及してはおらず、一般的
なシングルモードファイバを用いた光源モジュールによ
り単一偏波成分のみを取り出している現状である。
【0003】シングルモードファイバの出射光から単一
偏波を取り出す従来の偏波変換器を図4に示す。シング
ルモードファイバ1に入射した光は、ファイバ1内を通
過すると、レンズ2によって平行光になり、偏光ビーム
スプリッタ3でP偏光成分とS偏光成分とに分離され
る。こうして分離された各成分のうちの一方の成分のみ
がレンズ4によって定偏波ファイバ5に伝達される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の定偏波ファイバ
偏波変換器では、偏光ビームスプリッタ3によって特定
の偏光成分だけを取り出すので、シングルモードファイ
バ1やこれに接続される光源モジュールの出力ファイバ
のファイバフォームや周囲温度の変動によって、偏光ビ
ームスプリッタ3への入射光の偏光状態が変化して、定
偏波ファイバに入射される偏光成分の出力が例えば次の
ように変化してしまう。
【0005】
【表1】 同表は、シングルモードファイバ1からの出射光の偏光
状態が、P偏光成分50%・S偏光成分50%、P=9
0%・S=10%、及びP=10%・S=90%である
場合におけるシングルモードファイバ1からの全出射光
量に対する定偏波ファイバ5でのP偏光成分の出力の割
合(%)を示すものである。これから明らかなように、
S偏光成分は全く無駄になり、効率を低下させている。
【0006】これに対して、図5に示すように、入射光
の偏光状態の変化による定偏波ファイバ5での出力低下
を抑えるために、シングルモードファイバ1の出射光を
偏波制御器6により偏波状態を補正して偏光ビームスプ
リッタ3に入射させる方法もある。しかし、時間的に変
動する偏波状態を常に一定の状態に調整し続けるのは困
難で、実用的ではない。更に、これらを自動制御すると
しても非常に高価なものとなってしまいやはり実用に適
さない。
【0007】この発明は、ファイバフォームや周囲温度
等の変動によって偏光状態が変化するシングルモードフ
ァイバからの出射光(ランダム偏光)を常に安定した出
力の直線偏光に効率よく変換する定偏波ファイバカプラ
型偏波変換器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明は、ランダム偏光を平行光にするレンズ
と、この平行光をP偏光成分とS偏光成分とに分離する
偏光ビームスプリッタと、定偏波ファイバカプラとを備
え、直線偏光を抽出する偏波変換器において、前記P偏
光成分に対する前記定偏波ファイバカプラの入力ポート
の複屈折軸方向と、前記S偏光成分に対する前記定偏波
ファイバカプラの入力ポートの複屈折軸方向とを一致さ
せる。
【0009】
【作用】この発明の定偏波ファイバカプラ型偏波変換器
は、ランダム偏光をレンズにより平行光にし、偏光ビー
ムスプリッタによりこの平行光を一旦、P偏光成分とS
偏光成分とに分離する。このP偏光成分およびS偏光成
分は、定偏波ファイバカプラにそれぞれ入力される。定
偏波ファイバカプラでは、P偏光成分とS偏光成分との
偏向方向が一致し、出力ポートから出力される。したが
って、分離された偏光は同一の偏光角を成す直線偏光と
なる。
【0010】
【実施例】次に、この発明の実施例の構成を図1に示
す。図1の1はシングルモードファイバ、2・4・7は
レンズ、3は偏光ビームスプリッタ、8は定偏波ファイ
バカプラ、8A・8Bは定偏波ファイバカプラ8の各入
力ポート、8C・8Dは各出力ポートである。
【0011】シングルモードファイバ1の出射光は、レ
ンズ2により平行光となり、偏光ビームスプリッタ3に
入射する。この平行光は偏光ビームスプリッタ3により
一旦P偏光成分とS偏光成分とに分離される。このP偏
光成分及びS偏光成分は、それぞれレンズ4及びレンズ
7により定偏波ファイバカプラ8の入力ポート8A・8
Bに入射する。
【0012】定偏波ファイバカプラ8は、途上のカプラ
融着部においてP偏光成分及びS偏光成分を混成した後
分岐比50:50の割合で出力ポート8C・8D側へ分
配する。定偏波ファイバカプラ8では、P偏光成分とS
偏光成分とがP偏光成分の電界の方向に対応する入力ポ
ート8Aの複屈折軸x方向と、S偏光成分の電界の方向
に対応する入力ポート8Bの複屈折軸方向xとが一致す
るように結合される。従って、各偏光成分の方向と入力
ポート8A・8Bの複屈折軸x(y)方向との関係は図
2または図3のいずれか一方となる。
【0013】次に、図1において、シングルモードファ
イバ1からの出射光L0 の偏光状態が、P偏光成分50
%・S偏光成分50%、P=90%・S=10%、及び
P=10%・S=90%の各場合において、シングルモ
ードファイバ1の全出射光量に対する定偏波ファイバカ
プラ8の各入出力ポートでの出力光の割合は次のように
なる。
【0014】
【表2】 シングルモードファイバ1からの出射光の偏光状態がP
偏光成分50%・S偏光成分50%のとき、定偏波ファ
イバカプラ8の入力ポート8Aには、偏光ビームスプリ
ッタ3によって分離されたP偏光成分50%が入射す
る。更に、このP偏光成分はカプラ融着部で偏光状態を
保持したまま2等分され、出力ポート8C及び8Dに伝
達される。
【0015】一方、入力ポート8Bには、偏光ビームス
プリッタ3によって同様に分離されたS偏光成分50%
が入射し、P偏光成分同様2等分され出力ポート8C及
び8Dに伝達される。したがって、出力ポート8C・8
Dにはそれぞれ合計シングルモードファイバ1からの全
出射光量の50%ずつが得られることになる。ただし、
ここでは、偏光ビームスプリッタの吸収や各ファイバへ
の結合損失は無視するものとする。
【0016】また、各入力ポート8A・8Bへの入射の
際、各偏光成分とも電界方向に対する定偏波ファイバの
複屈折軸xの方向を一致させているため、カプラ融着部
では、各入力ポート8A・8Bの光が同一方向の偏光成
分として混成され、出力ポート8C・8Dには直線偏光
が得られることになる。
【0017】もしもシングルモードファイバ1の出射光
の偏光状態がP成分90%・S成分10%に変化した
ら、この場合も同様に定偏波ファイバカプラ8の入力ポ
ート8Aには、偏光ビームスプリッタ3によって分離さ
れたP偏光成分90%が入射する。さらにこのP偏光成
分はカプラ融着部で偏光状態を保持されたまま2等分さ
れ、出力ポート8C・8Dに伝達される。一方、入力ポ
ート8Bには、偏光ビームスプリッタ3によって同様に
分離されたS偏光成分10%が入射し、P偏光成分同様
2等分され、出力ポート8C・8Dに伝達される。
【0018】したがって、出力ポート8C・8Dには、
P=50%・S=50%のときと変わらずシングルモー
ドファイバ1からの全出射光量の50%ずつの直線偏光
が得られることになる。このように、シングルモードフ
ァイバ1の出射光の偏光状態がどの様に変化しても出力
ポート8C・8Dには、常にシングルモードファイバ1
からの全出射光量の50%ずつの直線偏光がそれぞれ得
られることになる。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、ランダム偏光を平行
光にするレンズと、この平行光をP偏光成分とS偏光成
分とに分離する偏光ビームスプリッタと、定偏波ファイ
バカプラとを備え、直線偏光を抽出する偏波変換器にお
いて、P偏光成分に対する定偏波ファイバカプラの入力
ポートの複屈折軸方向と、S偏光成分に対する定偏波フ
ァイバカプラの入力ポートの複屈折軸方向とを一致させ
たため、シングルモードファイバからの出射光の偏光状
態がどの様に変化しても出力ポートには常にシングルモ
ードファイバからの全出射光量の50%ずつの直線偏光
を効率よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による定偏波ファイバカプラ型偏波偏
変換器の構成図である。
【図2】P偏光成分およびS偏光成分と定偏波ファイバ
カプラの入力ポートとの関係を示すモデル図である。
【図3】P偏光成分およびS偏光成分と定偏波ファイバ
カプラの入力ポートとの関係を示す他のモデル図であ
る。
【図4】従来の偏波変換器の構成図である。
【図5】従来の他の偏波変換器の構成図である。
【符号の説明】
1 シングルモードファイバ 2・4・7 レンズ 3 偏光ビームスプリッタ 8 定偏波ファイバカプラ 8A・8B 定偏波ファイバカプラの入力ポート 8C・8D 定偏波ファイバカプラの出力ポート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランダム偏光を平行光にするレンズ(2)
    と、この平行光をP偏光成分とS偏光成分とに分離する
    偏光ビームスプリッタ(3) と、定偏波ファイバカプラ
    (8) とを備え、直線偏光を抽出する偏波変換器におい
    て、 前記P偏光成分に対する前記定偏波ファイバカプラ(8)
    の入力ポート(8A)の複屈折軸方向と、前記S偏光成分に
    対する前記定偏波ファイバカプラ(8) の入力ポート(8B)
    の複屈折軸方向とを一致させることを特徴とする定偏波
    ファイバカプラ型偏波変換器。
JP26843793A 1993-09-30 1993-09-30 定偏波ファイバカプラ型偏波変換器 Pending JPH07104216A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2015137514A1 (ja) * 2014-03-14 2017-04-06 日東電工株式会社 積層体、延伸積層体、延伸積層体の製造方法、それらを用いた、偏光膜を含む光学フィルム積層体の製造方法、及び偏光膜

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2015137514A1 (ja) * 2014-03-14 2017-04-06 日東電工株式会社 積層体、延伸積層体、延伸積層体の製造方法、それらを用いた、偏光膜を含む光学フィルム積層体の製造方法、及び偏光膜
US10101514B2 (en) 2014-03-14 2018-10-16 Nitto Denko Corporation Laminate, stretched laminate, manufacturing method of stretched laminate, manufacturing method of optical film laminate having polarizing film using the same, and polarizing film

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