JPH0710419B2 - 埋込ナツトの埋設方法 - Google Patents

埋込ナツトの埋設方法

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JPH0710419B2
JPH0710419B2 JP19859486A JP19859486A JPH0710419B2 JP H0710419 B2 JPH0710419 B2 JP H0710419B2 JP 19859486 A JP19859486 A JP 19859486A JP 19859486 A JP19859486 A JP 19859486A JP H0710419 B2 JPH0710419 B2 JP H0710419B2
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Inventor
益夫 石原
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日本ドライブイツト株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金属加工物等の母材に設けられた埋込孔へ埋込
ナットを埋設する方法に関する。
〔従来技術〕
金属の加工物等の母材にボルト等を装着するために、し
ばしば母材に埋込ナットを埋設することが行われてい
る。かかる埋込ナットはその一例を第4図(a)及び
(b)に示すように、内側にネジ部3を持った埋込ナッ
ト1の外周上に突起した咬合部2を有している。
このような埋込ナット1を母材へ埋設した状態を第5図
に示す。即ち、埋込ナット1は母材4の埋込孔5へ図の
上方からポンチ等の打込治具を用いて埋設される。その
際、埋込孔5の直径は埋込ナット1の咬合部2の最外径
よりわずかに小とされ、埋込ナット1は咬合部2により
埋込孔5の周壁を押し拡げながら嵌入される。従って、
当然ながら埋込ナット1の硬度は母材よりも大きいもの
を選択する必要性がある。また咬合部2は埋込ナット1
の外周の帯状にナーリング加工もしくはローレット加工
することによって図の如く形成される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記のように従来の埋込ナットの埋設方法は、単に埋込
孔内に嵌入するだけであるので、第5図に示すように埋
込孔5の周壁部は埋込ナット1の咬合部2が咬合しなが
ら下方へ嵌入さて通過すると、点線で示した幅の咬合跡
を残して押し拡げられた状態となる。従って埋込ナット
1に螺着したボルト等による上方への引抜応力に対する
実質的な抵抗力は、咬合部2の外周とそれに接触する部
分の埋込孔5の周壁間の摩擦抵抗のみである。そのため
にかかる従来の埋設方法によって埋設された埋込ナット
は、引抜応力に対して弱いという問題があった。又、埋
込孔を有する母材がステンレス鋼の如く比較的硬質な材
料の場合には、埋込ナット自体がステンレス鋼であって
もそれを孔に叩き込むことにより、ナット外周の咬合部
2が潰れてしまい、埋込ナットを咬着させることができ
なかった。
他の手段として、埋込ナットに熱処理を施して硬化させ
て使用する方法もあるが、品質にバラツキが生じやすく
品質の安定に欠け、更に管理にて手間を要し、製作工程
が増すなど経済的でない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はかかる問題点を解決し、母材を埋込ナットが強
力に固定するような埋設方法を提供することを目的とす
るものである。
即ち、中間部外周に形成された咬合部2の直径が両端部
外周のそれより僅かに大きな埋込ナット1の一端部を、 前記ナット1の両端部直径より大で且つ、前記咬合部2
の外直径より小に形成された母材の埋込孔5に嵌着する
工程と、 その軸線に直行する平坦な下面7に前記ナット1の前記
端部外周に略等しい平坦な打撃面8が段付きに形成さ
れ、その打撃面8の縁から前記下面7に次第に直径が大
となる環状の傾斜面9が形成された打込治具6により、 その治具6の前記打撃面8で前記ナット1の他端面を押
圧して、そのナット1を前記埋込孔5に圧入すると共
に、その圧入工程に連続して、 前記治具6の前記傾斜面9により、前記埋込孔5の孔縁
部をカシメて、その部分の母材を前記ナットの前記咬合
部2上端面と前記ナット1の他端部外周との間に充填す
るように塑性変形させて、その塑性変形部が前記ナット
1の前記他端部外周面に圧接するようにした工程と、 を有する埋込ナットの埋設方法を提供するものである。
〔実施例及び作用〕
次に本発明の方法の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図は本発明の埋込ナットの埋設方法を説
明するための図であって、先ず第1図のように埋込ナッ
ト1を母材4の埋込孔5に差し込み、打込治具6によっ
て矢印のようにその上面を叩いて埋込孔5内に打込んで
嵌着させる。打込治具6の下面7の中央部は埋込ナット
1の上面の直径とほぼ等しい直径を有する打撃面8にな
っており、該打撃面8の外周と下面7の間は環状の傾斜
面9となっている。
打込治具6によって打込まれた埋込ナット1が、母材4
の埋込孔5に嵌着されたときの状態を第2図に示す。埋
込ナット1が嵌着された瞬間の埋込孔5の周壁は、咬合
部2によって前述した第5図の点線のように押し拡げら
れるが、打込治具6が更に下降すると、その傾斜面9が
埋込孔5の開口縁10に当接し、次いで傾斜面9によって
該開口縁10は下方へ押圧され、咬合部2の肩部11上へ塑
性変形してカシメられる。第2図はこのカシメられた状
態を打込治具6と共に示したものである。
第3図(a)は第2図の状態から打込治具6を取り除い
て埋込ナット1の埋設を完了した状態を示し、第3図
(b)はその開口縁10のカシメ状態を拡大して示したも
のである。第3図(b)から明らかなように、カシメら
れる前の開口縁10は点線のようになっているが、カシメ
後は実線のような打込治具6の傾斜面9に対応する斜面
となり、点線と該斜面で囲まれた断面に三角形の環状部
分が下方へ移動して咬合部2の肩部11上の空間を充填す
る。
第1図ないし第3図に示した例は、埋込ナット1の上面
を母材4の表面より下方へ埋設しているが、該上面を母
材4の表面と一致させ、もしくはそれより突出させた位
置で停止するように埋設することも、打込治具6の打撃
面8の高さを変えたものを使用すれば可能である。即
ち、傾斜面9はそのままとし、その内側の打撃面8のみ
を後退させた形状の打込治具を使用すればよい。
〔発明の効果〕
本発明の埋込ナットの埋設方法は、ナット1の平面と同
一の打撃面8により、そのナットを押圧して埋設孔に圧
入すると共に、その圧入工程に連続して、治具6の傾斜
面9により、埋込孔5の孔縁部をカシメて、その変形部
をナットの端部外周面に押圧するよう塑性変形がされる
から、 体裁のよいカシメ構造を提供すると共に、ナットが母材
に強固に固定されて高い引抜き抵抗を有する効果があ
る。
即ち、塑性変形の際に、母材4の変形部はナット1の上
端肩部11と環状の傾斜面9と下面11とに挟まれて、変形
方向が規制され埋込ナット上面側にはカシメ部が露出し
ないので体裁よい。
それと共に、塑性変形部がナット上端部外周に押圧さ
れ、咬合部の肩部上方にのみ充填されるように案内され
るから、塑性変形の方向を極めて限定した範囲に規制
し、その塑性変形により確実に埋込ナットの引抜き抵抗
体を構成し得る。
しかも、主として環状の傾斜面によってカシメが行われ
るため、その塑性変形が円滑に比較的小さな外力によっ
て形成することができる。
またナットの埋込工程とカシメ工程とが連続して行われ
るため、作業性がよい効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の埋込ナットの埋設方法に於ける打込治
具6による打込前の状態を示す図、第2図は同様に打込
後の状態を示す図、第3図(a)は同様に埋設が完了し
た状態を示す図、第3図(b)は第3図(a)の開口縁
10のカシメ状態を示すために拡大した図、第4図(a)
及び(b)は埋込ナットの一例を示す平面図及び側面
図、第5図は従来の埋込方法によって埋設された埋込ナ
ットを示す図。 1……埋込ナット、2……咬合部 3……ネジ部、4……母材 5……埋込孔、6……打込治具 7……下面、8……打撃面 9……傾斜面、10……開口縁 11……肩部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中間部外周に形成された咬合部2の直径が
    両端部外周のそれより僅かに大きな埋込ナット1の一端
    部を、 前記ナット1の両端部直径より大で且つ、前記咬合部2
    の外直径より小に形成された母材の埋込孔5に嵌着する
    工程と、 その軸線に直行する平坦な下面7に前記ナット1の前記
    端部外周に略等しい平坦な打撃面8が段付きに形成さ
    れ、その打撃面8の縁から前記下面7に次第に直径が大
    となる環状の傾斜面9が形成された打込治具6により、 その治具6の前記打撃面8で前記ナット1の他端面を押
    圧して、そのナット1を前記埋込孔5に圧入すると共
    に、その圧入工程に連続して、 前記治具6の前記傾斜面9により、前記埋込孔5の孔縁
    部をカシメて、その部分の母材を前記ナットの前記咬合
    部2上端面と前記ナット1の他端部外周との間に充填す
    るように塑性変形させて、その塑性変形部が前記ナット
    1の前記他端部外周面に圧接するようにした工程と、 を有する埋込ナットの埋設方法。
JP19859486A 1986-08-25 1986-08-25 埋込ナツトの埋設方法 Expired - Lifetime JPH0710419B2 (ja)

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JPS6356330A JPS6356330A (ja) 1988-03-10
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JPH02127379U (ja) * 1989-03-30 1990-10-19

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