JPH0710406U - オイルフィルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタ内の汚れたフィルタエレメントの外
側のオイルと内側のオイルを同時にドレンするフィルタ
を提供することを目的とする。 【構成】 円筒状のフィルタケース１内にフィルタエレ
メント３を収納し、該フィルタケース１のボルトガイド
１１に支持された中実状のボルト９により前記フィルタ
ケース１を基部２に締付固定して垂下させた内燃機関の
燃料又は潤滑油用オイルフィルタにおいて、前記ボルト
ガイド１１には、フィルタエレメント３下端の間と連通
する連通孔１０を形成する一方、前記ボルト９は、該連
通孔１０の上下に位置するパッキング１２，１３を備え
るとともに、ボルトガイド１１の上部を小軸径部１４と
した

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、内燃機関の燃料系或いは潤滑油等に装着されるオイルフィルタに 関し、特にフィルタケース内のオイルを排出自在としたオイルフィルタに関する 。

【０００２】

【従来の技術】

自動車用の内燃機関の燃料系或いは潤滑系に設けられるフィルタは、円筒状の フィルタケースおよびアッパーカバーからなる本体内部に円筒状の断面菊花状フ ィルタエレメントを備えるとともに、フィルタケース底部にドレン装置が設けら れて構成される。このようなフィルタとして、例えば実公昭５６−４３３６９号 公報に示された装置では、フィルタエレメントを交換するときはドレン装置によ りフィルタケース内のオイルを排出してからフィルタエレメントの交換作業を行 っている。しかしながら、実際には以下に説明する技術課題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

すなわち、上記のタイプのフィルタは、フィルタエレメントが使用限度に達し フィルタエレメントを交換するときに、ドレン装置によりフィルタケース内にお けるフィルタエレメントの外側のオイルを排出してからフィルタエレメントの交 換作業を行う。しかしながら、フィルタ内にはフィルタエレメントの内側にもオ イルが充満しており、このフィルタエレメントの内側のオイルがフィルタエレメ ントの交換作業のときに流出して作業場を汚す不具合があった。

【０００４】 この考案は、以上の問題を解決するものであって、その目的は、フィルタ内の 汚れたフィルタエレメントの外側のオイルと内側のオイルを同時に排出すること により、フィルタエレメントの交換作業のときオイルが流出して作業場を汚すの を防ぐことができるオイルフィルタを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、この考案は、円筒状のフィルタケース内にフィル タエレメントを収納し、該フィルタケースのボルトガイドに支持された中実状の ボルトにより前記フィルタケースを基部に締付固定して垂下させた内燃機関の燃 料又は潤滑油用オイルフィルタにおいて、前記ボルトガイドには、フィルタエレ メント下端の間と連通する連通孔を形成する一方、前記ボルトは、該連通孔の上 下に位置するパッキングを備えるとともに、ボルトガイドの上部を小軸径部とし たことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案のフィルタを内燃機関に取り付けた状態で、ボルトをゆるめて下方へ引 き出すとフィルタエレントの内外のオイルが同時にドレンできてフィルタエレメ ントの交換作業のときにオイルが外部に流出して作業場を汚すのを防ぐこのがで きる。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の好適な実施例について説明する。図１はこの考案の一実施例 にかかるオイルフィルタを示し、このオイルフィルタは、円筒状のフィルタケー ス１および基部２から成る本体内部に、円筒状または断面菊花状のフィルタエレ メント３を備えて構成される。基部２にはオイルの入口孔４と出口孔５が設けら れている一方、フィルタケース１の中央にはパッキング６を介してフィルタケー ス１を基部２に締付固定するとともに、フィルタエレメント３をパッキング７へ 押圧するスプリング８を固定支持する中実状のボルト９がケース１の底部に設け られ連通孔１０が形成されたボルトガイド１１とフィルタエレメント３の下部端 板３ａとを貫通して支持されている。

【０００８】 ボルト９は、連通孔１０からのオイルの流出を防止するため該連通孔１０の上 下に位置するパッキング１２、１３が設けられているとともに、ボルトガイド１ １の上部に位置する中央部を小軸径部１４としている。このようなボルト９は、 上端に形成されたねじ部１５が基部２に螺着している。

【０００９】 そして、ボルト９をゆるめて下方へ引き出すとボルトガイド１１と小軸径部１ ４の間からフィルタエレメント３内のオイルと連通孔１０からフィルタエレメン ト３外のオイルが排出して、さらにボルト９を引き抜いてフィルタケース１の共 にフィルタエレメント３をフィルタケース１内部から取り外すことが出来るよう になっている。

【００１０】 以上の構成のオイルフィルタでは、汚れたオイルが入口孔４からフィルタケー ス１とフィルタエレメント３の間に入りフィルタエレメント３で濾過され清浄に なったオイルが出口孔５からオイルフィルタ外に流出して内燃機関へ供給される 。

【００１１】 フィルタエレメント３が使用限度に達しフィルタエレメント３を交換するとき はボルト９のねじ結合をゆるめて下方へ引き出すと、ボルトガイド１１と小軸径 部１４との間からフィルタエレメント３内のオイルが、連通孔１０からフィルタ エレメント３外のオイルが排出される。全てのオイルが排出されてから、ボルト ９を引き抜いてフィルタケース１とともにフィルタエレメント３をフィルタケー ス１内部から取り外すのでオイルが作業場に散乱するのを防止することができる 。

【００１２】

【考案の効果】

以上実施例によって詳細に説明したように、この考案によるオイルフィルタで はフィルタエレメントが使用限度に達しフィルタエレメントを交換するときはボ ルトをゆるめて下方へ引き出し、ボルトガイドと小軸径部の間からフィルタエレ メント内のオイルが、連通孔からフィルタエレメント外のオイルが排出される。 すべのオイルが排出されてから、ボルトを引き抜いてフィルタケース１とともに フィルタエレメントをフィルタケース内部から取り外すのでオイルが作業場に散 乱するのを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案によるオイルフィルタの断面図であ
る。

【図２】同オイルフィルタのボルトを下方へ引きした断
面図である。

【符号の説明】

１ フィルタケース ２ 基部 ３ フィルタエレメント ８ ボルト ９ 連通孔 １０ ボルトガイド

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ０２Ｍ 37/22 Ｇ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 円筒状のフィルタケース内にフィルタエ
   レメントを収納し、該フィルタケースのボルトガイドに
   支持された中実状のボルトにより前記フィルタケースを
   基部に締付固定して垂下させた内燃機関の燃料又は潤滑
   油用オイルフィルタにおいて、 前記ボルトガイドには、フィルタエレメント下端の間と
   連通する連通孔を形成する一方、前記ボルトは、該連通
   孔の上下に位置するパッキングを備えるとともに、ボル
   トガイドの上部を小軸径部としたことを特徴とするオイ
   ルフィルタ。