JPH07104067A - β放射体の測定方法および装置 - Google Patents

β放射体の測定方法および装置

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JPH07104067A
JPH07104067A JP23420493A JP23420493A JPH07104067A JP H07104067 A JPH07104067 A JP H07104067A JP 23420493 A JP23420493 A JP 23420493A JP 23420493 A JP23420493 A JP 23420493A JP H07104067 A JPH07104067 A JP H07104067A
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JP
Japan
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sample
measuring
shield
dish
plate
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JP23420493A
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English (en)
Inventor
Shigeo Baba
茂雄 馬場
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TOUYOUBOU ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高エネルギーのβ放射体であっても他のウェ
ルに収容された測定試料の放射線と重複することなしに
高い感度および精度で放射能測定ができるβ放射体の測
定方法および装置を提供することにある。 【構成】 底面が平らなウェルの形成されたプラスチッ
ク製マイクロプレートと係合して一体化される真鍮等で
形成されるシールドアダプターを有し、測定試料を収容
したウェルの外周をシールドアダプターで遮蔽すること
により高エネルギーβ放射体でも高い検出感度で放射能
を測定できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はβ放射体の測定方法およ
び装置に関し、特に、PSL現象を利用した高エネルギ
ーβ放射体、例えば、32Pの測定方法およびその装置に
関する。
【0002】
【背景技術】従来、32Pは液体シンチレーション計数法
で測定されている。この液体シンチレーション計数法は
β放射体を高い感度で測定できることから、一般に多く
用いられている。
【0003】液体シンチレーション計数法は、例えば、
トルエン等の液体シンチレーター中に試料を溶解させて
1試料毎に測定を行う方法であり、測定試料にはそれぞ
れ1個ずつの特殊バイアルと数ml〜10mlの液体シンチ
レーターを使用する。そのため、測定後の試料の廃液処
理に大掛かりな設備および多大な労力が必要となる。ま
た、液体シンチレーション計数法によりβ放射体の測定
を行うと、測定に使用した試料を回収することは事実上
不可能である。
【0004】このような理由により、プラスチック製の
マイクロプレートに多数設けられた底面が平らなウェル
(窪み)に溶液試料を入れ、これを乾燥させて作成した
測定試料を放射線記録プレートに対向させて所定の時間
放置することにより放射線を記録させ、測定試料中の放
射線が記録された放射線記録プレートから放射能を測定
する放射能測定方法および装置が、本出願人によって特
願平4−354668号として提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のマイク
ロプレートによるβ放射体の測定方法によると、32Pか
ら放射されるβ線のエネルギーは1.71MeV と非常に
大きく、その透過力は最大飛程で780mg/cm2 であるた
め、ウェルに収容された測定試料から放射されるβ線の
一部がウェルの側壁を透過して隣接するウェルの直上部
に達し、放射線記録プレートに重複して記録される(ク
ロストーク現象)ことから、各ウェルに収容された測定
試料の正確な放射能の計測を行うことができないという
問題がある。従って、本発明の目的は、高エネルギーの
放射体であっても他のウェルに収容された測定試料の放
射線と重複することなしに高い感度および精度で放射能
測定ができるβ放射体の測定方法を提供することにあ
る。
【0006】また、本発明の他の目的は、高エネルギー
のβ放射体であっても他のウェルに収容された測定試料
の放射線と重複せず、高い検出効率を有するβ放射体の
測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は高エネルギーの
β放射体であっても他のウェルに収容された測定試料の
放射線と重複することなしに高い感度および精度で放射
能測定ができるようにするため、所定の間隔を有する間
隙部により相互間が隔てられて設けられる多数の、底面
が平らなウェルを有するプラスチック等の樹脂材料より
なるマイクロプレートを用意し、ウェルに測定試料を収
容し、高密度の金属材料よりなる平板状のシールドアダ
プターを一体化することにより、ウェルの側壁外周を金
属材料によって包囲し、平板状の放射線記録プレートを
対向させて測定試料の放射する放射線を放射線記録プレ
ートに記録させ、この放射線記録プレートから測定試料
中の放射能を測定するβ放射体の測定方法を提供する。
【0008】あるいは、上記のマイクロプレートに代え
て浅い円筒状に形成されたアクリル等の樹脂材料よりな
る試料皿を用意し、試料皿に測定試料を収容し、この試
料皿を高密度の金属材料からなるシールドアダプターに
所定の間隔で設けられる底が貫通した収容孔に挿入して
一体化させることにより、試料皿の側壁外周を金属材料
によって包囲し、測定試料を収容する試料皿が一体化さ
れたシールドアダプターに平板状の放射線記録プレート
を対向させて測定試料の放射する放射線を放射線記録プ
レートに記録させ、この放射線記録プレートから測定試
料中の放射能を測定するβ放射体の測定方法を提供す
る。
【0009】また、本発明は高エネルギーのβ放射体で
あっても他のウェルに収容された測定試料の放射線と重
複せず、高い検出効率を付与するため、所定の間隔を有
する間隙部により相互間が隔てられて設けられる多数
の、底面が平らなウェルを有するプラスチック等の樹脂
材料よりなるマイクロプレートと、ウェルの側壁外周を
金属材料によって包囲する高密度の金属材料よりなる平
板状のシールドアダプターとを有するβ放射体の測定装
置を提供する。
【0010】あるいは、浅い円筒状に形成されたアクリ
ル等の樹脂材料よりなる試料皿と、試料皿を所定の間隔
で収容して一体化することにより、試料皿の側壁外周を
金属材料によって包囲する収容孔を設けられた高密度の
金属材料からなるシールドアダプターとを有することを
特徴とするβ放射体の測定装置を提供する。
【0011】放射線記録プレートとしては、例えば、富
士写真フィルム社製のイメージングプレートを使用する
ことができる。このイメージングプレートは、放射線量
の広い範囲でPSL強度が放射線量に比例し、反復使用
することができる。
【0012】シールドアダプターの構成材料としては、
クロストークを有効に防止するために真鍮あるいは鉛等
の高密度の金属材料を使用することができるが、空気酸
化に対する安定性を考慮するならば真鍮を選択すること
が好ましい。
【0013】
【作用】本発明によると、測定試料を収容するウェルあ
るいは試料皿の外周を包囲するシールドアダプターによ
って、測定試料から斜上方または斜下方へ放射された高
エネルギーβ線が隣接するウェルあるいは試料皿の直上
方または直下部に到達することが防止できる。このシー
ルドアダプターを構成する金属材料の密度(比重)が大
きい程、高いβ線遮蔽性が達成されることから、高密度
の金属材料を使用してシールドアダプターを形成するこ
とにより、ウェルあるいは試料皿間のクロストーク現象
は阻止される。
【0014】〔実施例1〕以下に実施例を示し、本発明
のβ放射体の測定方法および装置を図面を基に詳細に説
明する。同一の構成および機能を有する部分については
共通の引用数字を付しているので、重複する説明を省略
する。
【0015】図1は、本発明においてβ放射体の測定に
使用する32P用マイクロプレート1の一実施例を示し、
厚さ1mmのプラスチックで構成されるマイクロプレート
1の上面には溶液試料を収容するために内径R15.7mm
(底面積100mm2 )、外径R26.7mm、深さ5.0mm
で35孔の(7個ずつ5列で配置される)ウェル1aが
形成されており、更にウェル1a間に形成される間隙と
係合するシールドアダプター1Aが一体化されている。
このウェル1aには、収容される溶液試料が均一となる
ように親水性処理が施されている。
【0016】図2は、図1のI−I部における断面図を
示し、マイクロプレート1のウェル1aの外壁は、一体
化されたシールドアダプター1Aによって外周を包囲さ
れている。図3(A),(B) は図2のマイクロプレート1と
シールドアダプター1Aとを分離して示しており、(A)
はシールドアダプター1Aを、(B) はマイクロプレート
1を示している。このシールドアダプター1Aは真鍮よ
り構成され、図3(A)に示すようにウェルを包囲する収
容孔1bがウェル1aと同数で形成されており、マイク
ロプレート1の上方向に自由に着脱できる構造となって
いる。
【0017】高エネルギーβ放射体を効率良く、高い精
度で測定するには、シールドアダプター1Aによって隔
離されるウェル1aの間隔を適切に設定することが必要
となる。
【0018】このマイクロプレート1のウェル1aの間
隔を、従来の14C用マイクロプレートを使用して算出す
る過程を以下に示す。
【0019】図4は、14C用マイクロプレート10を示
し、厚さ1mmの平板状のプラスチックで形成され、上下
両面が平坦かつ互いに平行であり、上面には溶液試料を
収容するために内径5.7mm(底面積100mm2 )、外
径6.7mm、深さ5.0mmで48孔の(8個ずつ6列で
配置される)内面が親水性処理されたウェル10aが形
成されている。
【0020】図5は、本発明における予備試験用のシー
ルドアダプター2の一実施例を示し、(A) に平面図、
(B) に図5(A) のI−I部における断面図を示す。半径
25mm、厚さ7.0mmの真鍮円板の中心には、内径5.
7mm(底面積100mm2 )、外径6.7mm、深さ5.0
mm、底厚さ1mmのアクリルで形成され、内面に親水性処
理を施された試料皿3を収容する外径6.7mmの孔2a
を有し、更にこの孔2aと同心の半径5.7mmの孔2b
を設けて底面を貫通させた収容孔2Aを備えている。
【0021】上記した14C用マイクロプレート10およ
び試料皿3を収容したシールドアダプター2を使用し、
32Pのβ線を測定する予備試験の過程を以下に説明す
る。
【0022】まず、前述した14C用マイクロプレート1
0のウェル10aに〔32P〕−ATP(アデノシントリ
フォスフェート)50Bqを取り、この14C用マイクロプ
レート10の上面に放射線記録プレート(イメージング
プレート)を対向させて24時間露光した。
【0023】一方、試料皿3にも同様に〔32P〕−AT
P50Bqを取り、上面にイメージングプレートを直接当
接させて24時間露光した。
【0024】更にこの〔32P〕−ATP50Bqを収容し
た試料皿3をシールドアダプター2に嵌め込んで、その
両面にイメージングプレートを当接させて24時間露光
した。
【0025】図6は、露光により得られた32Pのラジオ
ルミノグラムを示し、(A) は14C用マイクロプレート1
0を使用したイメージングプレートによるもの、(B) は
試料皿3にイメージングプレートを直接当接させたも
の、(C) は試料皿3をシールドアダプター2に嵌め込ん
で、その両面にイメージングプレートを当接させたもの
ののうち上面に当接させたイメージングプレートによる
測定結果を示している。
【0026】各ラジオルミノグラムの下に描かれている
曲線は、各ラジオルミノグラムに記されている直線に沿
ってPSLをスキャンして得られたものである。図6
(A) および図6(B) では、PSLはウェルまたは試料皿
の領域を超えた広い範囲にわたって観察されている。
【0027】これは、32Pから斜め上方に放射されたβ
線がウェルあるいは試料皿の側壁を透過していることを
意味しており、一方、図6(C) によれば、PSLは試料
皿の直上およびその周辺部に限られていることで、32
から斜上方へ放射されてウェルあるいは試料皿の側壁を
透過したβ線はシールドアダプター2によって完全に遮
蔽され、その結果クロストークは有効に阻止されている
ことを示している。
【0028】図7は、図6(B) および図6(C) で得られ
32Pのラジオルミノグラムについて、試料皿3の中心
を取り囲むスキャン面積(横軸)をパラメータとして得
られたPSL値(バックグラウンド値を差し引くことに
より補正された)を示している。
【0029】図7において、曲線aは試料皿3にイメー
ジングプレートを直接当接させたもの、曲線bは前述の
シールドアダプター2に試料皿3を嵌め込み、その上面
にイメージングプレートを当接させたもの(IPup)、
曲線cはシールドアダプター2に試料皿3を嵌め込み、
その下面にイメージングプレートを当接させたもの(I
low )のPSL値とスキャン面積の関係を示してい
る。
【0030】図7によれば、試料皿3に直接当接させた
イメージングプレートのPSL値はスキャン面積が40
0mm2 でもまだ飽和値に達していないが、試料皿3を嵌
め込まれたシールドアダプター2に当接されたイメージ
ングプレートIPupおよびIPlow は200mm2 (半径
で8.0mm)でほぼ飽和値に達している。
【0031】このことより、試料皿3の面積は100mm
2 であるので、ウェルとウェル、あるいは試料皿と試料
皿との間に約3mmの間隙を設け、その間隙に真鍮で構成
されたシールドアダプターを挿入することによってβ線
のクロストークを効果的に防止できる。
【0032】〔実施例2〕図8は、本発明の他の実施例
を示し、(A)は平面図、(B) は平面図のI−I部におけ
る断面図を示しており、厚さ7mm、幅90mm、長さ12
5mmの真鍮板に等間隔で7×5個の内面が親水性処理さ
れた試料皿3が収容できる外径6.7mm、深さd1=6mm
の孔2aを有し、更にこの孔4aと同心の半径5.7m
m、深さd2=1mmの孔4bを設けて底面を貫通させた収
容孔4Aを備えたシールドアダプター40を示してい
る。
【0033】このシールドアダプター40による32Pの
β線の測定の過程を以下に示す。
【0034】まず、シールドアダプター40の収容孔4
Aのそれぞれに試料皿3を嵌め込んだ後、各試料皿3に
50〜0.2Bqの〔32P〕−ATPを5試料ずつ取り、
乾燥させる。
【0035】次に、試料皿3を嵌め込んだシールドアダ
プター40の上下両面にイメージングプレートを当接さ
せて露光し、ラジオルミノグラフィーを実施した。
【0036】ラジオルミノグラフィーにより得られたス
キャン面積200mm2 におけるIPupのPSL値をPS
up、IPupおよびIPlow の合計のPSL値をPSL
total とし、比較例として〔32P〕−ATPを液体シン
チレーション計数用バイアルに取り、シンチレーション
カウンターによって1分間、3分間および10分間測定
した結果を表1に示す。表1に示される値はいずれも5
試料測定による平均値(変動係数)である。この変動係
数は標準偏差を測定値で除した値に100を掛けたもの
である。
【表1】
【0037】表1に示されるように、シールドアダプタ
ー40の上下両面にイメージングプレートを当接させて
露光することにより得られたβ線の測定結果によると、
本発明は液体シンチレーション計数法で10分間ずつ各
試料を測定したときに得られる測定精度に匹敵する高い
測定精度が得られることがわかる。
【0038】液体シンチレーション計数法によれば、測
定に要する溶液試料の廃液処理等の問題を有するもの
の、本発明のシールドアダプター40に試料皿3を嵌め
込んで測定試料を収容し、ラジオルミノグラフィーを実
施することによりβ線を測定する方法では、専用のバイ
アルや液体シンチレータを使用せず、32Pのような高エ
ネルギーβ放射体を高精度で測定することができる。
【0039】本発明では、ウェルとウェルとの間、およ
び試料皿と試料皿との間の遮蔽体として真鍮を使用した
シールドアダプターを用いたが、高エネルギーのβ放射
体より放射されるβ線を効果的に遮蔽できるのであれ
ば、他の材質よりなる遮蔽構造によりクロストークを防
止しても同様の効果を奏することができる。
【0040】更に、本発明によれば、測定試料を後に回
収でき、測定に要するコストも著しく安価に抑えること
ができるという利点を有する。
【0041】図9は、本発明の他の実施例を示し、(A)
に示すようにウェル1a間に設けられる間隙をマイクロ
プレート1の下方向から開口される構造とし、収容孔1
bがウェル1aを包囲するように(B) に示すシールドア
ダプター1Aを下方向から一体化させてもその測定感度
および測定精度に影響を及ぼすことなく、β線に対する
優れた遮蔽性を示す。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のβ放射体の
測定方法によると、所定の間隔を有する間隙部により相
互間が隔てられて設けられる多数の、底面が平らなウェ
ルを有するプラスチック等の樹脂材料よりなるマイクロ
プレートを用意し、ウェルに測定試料を収容し、高密度
の金属材料よりなる平板状のシールドアダプターを一体
化することにより、ウェルの側壁外周を金属材料によっ
て包囲し、平板状の放射線記録プレートを両面より対向
させて測定試料の放射する放射線を放射線記録プレート
に記録させ、この放射線記録プレートから測定試料中の
放射能を測定するようにしたため、高エネルギーのβ放
射体であっても他のウェルに収容された測定試料の放射
線と重複することなしに高い感度および精度で放射能測
定を行うことができる。
【0043】また、本発明のβ放射体の測定装置による
と、所定の間隔を有する間隙部により相互間が隔てられ
て設けられる多数の、底面が平らなウェルを有するプラ
スチック等の樹脂材料よりなるマイクロプレートと、ウ
ェルの側壁外周を金属材料によって包囲する高密度の金
属材料よりなる平板状のシールドアダプターとを有する
ようにしたため、高エネルギーのβ放射体であっても他
のウェルに収容された測定試料の放射線と重複せず、高
い検出効率を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】図1のI−I部における断面図である。
【図3】図2の断面図を32P用マイクロプレート1とシ
ールドアダプター1Aとに分離した状態を示す説明図で
ある。
【図4】14C用マイクロプレート10を示す説明図であ
る。
【図5】本発明におけるシールドアダプター2および試
料皿3を示し、(A) は平面図、(B) は(A) のI−I部に
おける断面図を示す。
【図6】32Pのラジオルミノグラムを示す説明図であ
る。
【図7】補正されたPSL値とスキャン面積の関係を示
す説明図である。
【図8】本発明の他の実施例であるシールドアダプター
40を示し、(A) は平面図、(B) は断面図を示す。
【図9】本発明の他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】 1 マイクロプレート 1a ウェル 1b,2A,4A 収容孔 1A,2,40 シールドアダプター 2a,2b,4a,4b,孔 3 試料皿

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔を有する間隙部により相互間
    が隔てられて設けられる多数の、底面が平らなウェル
    (窪み)を有するプラスチック等の樹脂材料よりなるマ
    イクロプレートを用意し、 前記ウェルに測定試料を収容し、 高密度の金属材料よりなる平板状の遮蔽体(シールドア
    ダプター)を一体化することにより、前記ウェルの側壁
    外周を前記金属材料によって包囲し、 光刺激ルミネッセンス(光輝尽性発光,photo-stimulat
    ed luminescence :PSL)を利用した平板状の放射線
    記録プレートを対向させて前記測定試料の放射する放射
    線を前記放射線記録プレートに記録させ、 前記放射線記録プレートから前記測定試料中の放射能を
    測定することを特徴とするβ放射体の測定方法。
  2. 【請求項2】 前記放射線記録プレートは、前記ウェル
    に前記測定試料を収容した前記プラスチック製のマイク
    ロプレートの両面に配置される請求項第1項記載のβ放
    射体の測定方法。
  3. 【請求項3】 浅い円筒状に形成されたアクリル等の樹
    脂材料よりなる試料皿を用意し、 前記試料皿に測定試料を収容し、 前記試料皿を高密度の金属材料からなる平板状の遮蔽体
    (シールドアダプター)に所定の間隔で設けられる底が
    貫通した収容孔に挿入して一体化させることにより、前
    記試料皿の側壁外周を前記金属材料によって包囲し、 前記測定試料を収容する前記試料皿が一体化された前記
    シールドアダプターに光刺激ルミネッセンス(光輝尽性
    発光,photo-stimulated luminescence :PSL)を利
    用した平板状の放射線記録プレートを対向させて前記測
    定試料の放射する放射線を前記放射線記録プレートに記
    録させ、 前記放射線記録プレートから前記測定試料中の放射能を
    測定することを特徴とするβ放射体の測定方法。
  4. 【請求項4】 前記放射線記録プレートは、前記試料皿
    を一体化された前記シールドアダプターの両面に配置さ
    れる請求項第3項記載のβ放射体の測定方法。
  5. 【請求項5】 所定の間隔を有する間隙部により相互間
    が隔てられて設けられる多数の、底面が平らなウェル
    (窪み)を有するプラスチック等の樹脂材料よりなるマ
    イクロプレートと、 前記ウェルの側壁外周を包囲する高密度の金属材料より
    なる平板状の遮蔽体(シールドアダプター)とを有する
    ことを特徴とするβ放射体の測定装置。
  6. 【請求項6】 浅い円筒状に形成されたアクリル等の樹
    脂材料よりなる試料皿と、 前記試料皿を所定の間隔で収容して一体化することによ
    り、前記試料皿の側壁外周を包囲する収容孔を設けられ
    た高密度の金属材料からなる平板状の遮蔽体(シールド
    アダプター)とを有することを特徴とするβ放射体の測
    定装置。
  7. 【請求項7】 前記シールドアダプターは、真鍮,鉛で
    構成される請求項第5項あるいは第6項記載のβ放射体
    の測定装置。
JP23420493A 1993-08-26 1993-08-26 β放射体の測定方法および装置 Pending JPH07104067A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08105975A (ja) * 1994-10-07 1996-04-23 Aloka Co Ltd 放射性試料測定用プレート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08105975A (ja) * 1994-10-07 1996-04-23 Aloka Co Ltd 放射性試料測定用プレート

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