JPH0710278B2 - 吸気ガス供給装置 - Google Patents

吸気ガス供給装置

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JPH0710278B2
JPH0710278B2 JP21615791A JP21615791A JPH0710278B2 JP H0710278 B2 JPH0710278 B2 JP H0710278B2 JP 21615791 A JP21615791 A JP 21615791A JP 21615791 A JP21615791 A JP 21615791A JP H0710278 B2 JPH0710278 B2 JP H0710278B2
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gas
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シーラキ、レオナード、エム.
ダーカン、ジェラルド、ピイ.
チェン、ケビン、シー.エス.
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パルスエヤー、アンシュタルト
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸素の如き補充吸気ガ
スを生体内呼吸組織に与えると共に、生体内呼吸組織に
於ける上部気道の閉塞により生ずる窒息を治療し得るよ
うにした吸気ガス供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許出願210,654号(198
0年11月26日出願、ジェラルドピイ.ダーカン等)
は、吸気ガス供給方法の説明に述べる如くガスの用量又
はパルスを生体内呼吸組織に実質的に呼吸開始時に供給
する。また米国特許出願210,654は需要ガス回路
より成る主として流体作動装置を開示し、この需要ガス
回路より成る流体装置を用いて前記方法を実施すること
により、呼吸期間を通して主として吸気ガスを供給する
他の需要ガス型式の装置よりも、装置そのものが著しく
小形となる。この流体装置は、家庭用酸素濃縮器および
酸素希釈又は酸素送出し方式の如き製品には極めて有効
なことは分かっているが、装置全体の寸法の減少により
前記製品の有用性がさらに向上する。前記米国特許出願
第210,654号に示す装置を含めて多くの装置は、
生体内呼吸組織の呼吸周期を通して圧力方向を監視また
は検知すると共に、前記生体内呼吸組織の圧力方向に従
って選択的にガスを供給する。この場合、生体内呼吸組
織は吸気により負圧を生じ呼気により正圧を生じるが、
ある場合には、前記特許出願第210,654号に記載
するガスのパルスの供給は、生体内呼吸組織内の負圧を
検知するごとにパルスを必ずしも供給する必要のない点
を除けば有利である。例えば、もし生体内呼吸組織が過
大な頻度で吸気すれば、前記米国特許出願第210,6
54に記載するような厳密に動作する装置によれば、あ
る場合には生体内呼吸組織に過大な酸素の送り込みを生
ずる。呼吸速度制御回路とオーバライド回路とが先行技
術(例えばコックスの、米国特許第4206754号及
びイスマッチの第4141754、)に開示されている
が、これらの回路は引用した出願と対比の困難なもので
ある。
【0003】米国特許出願第210,654号には、鼻
孔を介して本装置の検知およびガス供給素子を生体内呼
吸組織と連結する「スプリット」または「ダブルホー
ス」のカニューレ(挿入用小管)の使用を説明してい
る。該装置はダブルホースカニューレの優秀な応用を行
っているが、ダブルホースカニューレよりもシングルホ
ースカニューレの使用により、生体内呼吸組織内の圧力
方向の検知と生体内呼吸組織への呼吸ガスの伝達とを同
じホースを用いて達成できる。シングルホースカニュー
レは生産コストが安く、且つ医者や使用者にはさらに便
利である。また、ダブルホースカニューレよりは普及し
ており、かくして、引用出願に開示するシステムが、シ
ングルホースカニューレとの両立性を得ることは有利な
こととなる。さらに、ガスを生体内呼吸組織内に供給す
る前に吸気ガスを湿らすことが大体好ましい。ある場合
には、ガスを生体内呼吸組織内に供給する前に薬物によ
り吸気ガスを霧状にすることが望ましい。給湿器および
噴霧器は酸素供給方式に長期間使用されているが、米国
特許出願第210654に記載する装置、特に該型式の
装置が前述のシングルホースカニューレを使用する装置
の場合に、給湿器または噴霧器が如何に適切に利用し得
るかは、先行技術から明らかでない。シングルまたはダ
ブルホースカニューレ方式のいずれに於いても、給湿器
または噴霧器を利用する場合の大きな危険は、ホースを
介して生体内組織内の圧力方向を決定するに用いる検知
手段に湿気が移送されることであり、前記検知手段に達
したホース内の湿気が検知器を汚損し、検知器の寿命を
かなり短くする傾向がある。ある状態に於いては、麻酔
ガスの如き他のガスを吸気ガスと共に生体内呼吸組織内
に供給することが望ましく、この場合、該第2のガスの
用量は、一般に同時に供給する吸気ガス量と制御関係に
あるものでなければならず、さらに、吸気ガスを要求す
る生体組織の能力または無能力に拘わらず薬用ガスを連
続供給するときには、需要ガス形式の装置では重大な問
題が発生することになる。
【0004】米国特許第4,414,982(1980年
11月26日出願、ジェラルドピイ.ダーカン)は、生
体内呼吸組織により最終の吸気が試みられてから所定時
間間隔を経過した後、窒息事態の発生を信号合図する窒
息事態回路を有する主として流体操作される回路を含む
呼吸装置を組み込んでいる。前記米国特許第4,141
4982号の装置により検出する窒息事態の1つの原因
は、生体内呼吸組織内の口腔咽頭気道の如き上部気道の
閉塞である。上記の点に於いて、レマーズ外により示唆
(応用生理学ジャーナル1978年44、931−38
号「睡眠中の上部気道の閉塞の病因」)するものは、生
体内呼吸組織のあるものは、吸気中に生じる準大気圧ま
たは負荷により舌および軟口蓋を後部咽頭壁に吸着する
ことである。上部気道障害すなわち閉塞についての他の
原因と条件とは、サリバン他により要約され(ランセッ
ト、4月18日、1981年862−865頁「鼻孔を
介して与える連続した正の気道圧により睡眠を妨害する
窒息の除去」)、これは障害すなわち閉塞現象の説明の
参考としてここに組み入れている。サリバン他は、睡眠
妨害窒息の治療法を報告しており、ここでは低レベルの
圧力(4.5乃至10cm水位の範囲内)を連続的に加
えて、鼻腔蓋に対する空気添え木を設けるようにしてい
る。
【0005】米国特許第4,155,356(ベネガス)
は、一連の圧力パルスを発生する手段と該圧力パルスを
肺内の空気通路に伝達する手段とより成る呼吸補助手段
および装置を開示している。前記伝達手段は気管内に置
いた管より成り、前記圧力パルスにより発生した圧力波
により肺中の潰れた空気通路の壁を外へ置換し、この外
部への置換を呼気の間だ中維持するのである。尚、ベネ
ガスは、肺中の状態を検知する手段は提供せず、また、
この状態の発生と時間的関係のある圧力パルスの印加に
ついては、調整していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本件発明は、従前のこ
の種「生体内呼吸組織に於ける上部気道の閉塞により生
ずる窒息を治療し得るようにした吸気ガス供給装置」に
於ける上述の如き問題、即ち肺内の状態を連続的に検
知し、窒息状態が発生した場合にはこれを検出して強制
的に除去する装置を備えていないため、人命救助の信頼
性に欠けること、生体内呼吸組織が過大な頻度で吸気
をすれば、吸気ガスの過剰供給を生じる虞れがあるこ
と、ダブルホースカニューレを使用しているため、取
扱が困難なうえ製造コストが高くつくこと等の問題を解
決せんとするものであり、本件発明の第1の目的は、生
体内呼吸組織内の閉塞または障害により生ずる窒息事態
を検知すると、上部気道内の閉塞または障害を治療でき
るようにした呼吸ガス供給装置を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、一定の用量容積の吸気ガ
スを単位時間毎に生体内呼吸組織に与えて過大酸素送り
込みを防止するようにした吸気ガス供給装置を提供する
ことである。更に、本発明の第3の目的は、単ホースカ
ニューレを使用し、これにより圧力検知とガス供給とを
同一ラインを介して達成せしめるようにした吸気ガス供
給装置を提供することである。本発明の1つの実施例の
さらに有利な点は、スパイク形ガスパルスを吸気の開始
時に供給するようにした装置を提供することである。本
発明の他の1つの実施例の利点は、方形ガスパルスを吸
気の開始時に供給するようにした装置を提供することで
ある本発明の他の利点は、より小形の呼吸ガス供給装置
を提供することである。さらに本発明の他の利点は、呼
吸ガス供給装置に使用する検知器に有害な衝撃を与える
ことなしに、給湿器や噴霧器等を使用することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本件発明は、生体内呼吸
組織に於ける呼吸停止を感知し、呼吸停止事態に伴う上
部気道障害を排除するようにした吸気ガス供給装置に於
いて、前記生体内呼吸組織内の圧力方向を検知する感知
手段と、前記感知手段に接続されて、前記生体内呼吸組
織内の負圧の最終発生時から予かじめ設定した最大時間
間隔が経過したことを決定する第一タイマー手段と、前
記第一タイマー手段に応答して作動し、生体内器官と関
連する神経を刺激するか、若しくは圧力を有するガスの
パルスを前記生体内呼吸組織内へ供給することにより、
生体内呼吸組織の上部気道を閉塞しないようにする手段
とを発明の基本構成とするものである。
【0008】
【作用】本発明の呼吸ガス供給装置に於いては、吸気を
指示する負圧を検知器により検知したときに、センサー
に応答する制御回路により弁を操作して、吸気ガスの用
量またはパルスを単ホースカニューレを介して、生体内
呼吸組織へ供給する。前記制御回路は弁を操作して、前
記センサにより検知した負圧が、ガスを生体内呼吸組織
内に連続パルスで加える間の選択的に可変な必要最小限
の遅延時間間隔内に発生しない場合にのみ、前記生体内
呼吸組織とガス供給源とを連通せしめるのである。ある
実施例においては、前記センサとガス供給源と単ホース
カニューレとを接続するポートを有する三方弁を使用す
る。他の実施例では、四方弁を用いることにより給湿器
およびまたは噴霧器等の使用が計られる。実施例の1つ
に於いては、呼吸ガス供給装置は、バイアス流体増幅器
および圧力−電気(P/E)開閉器より成るセンサを有
している。これら実施例による装置では、流量計を前記
弁とガス供給源との間に接続するか否かによって、スパ
イク形のガスパルスを供給するか、または方形形のガス
パルスを供給するかが決定される。前記吸気ガス供給装
置の制御回路は、選択的に可変な所定の最大時間間隔の
経過後にガスパルスの要求を前記生体内呼吸組織が行わ
なかったかどうかを決定する手段を有している。かかる
窒息事態を検知すると、前記装置は各種の指示器または
警報手段を作動し、且つ前記弁を操作してガスの附加パ
ルスまたはパルスを生体内呼吸組織に供給する。窒息事
態を検知すると、呼吸ガス供給装置は、上部気道内の閉
塞障害を除去しようとして生体内呼吸組織内の上部気道
に刺激を与える。1実施例に於いては、前記刺激として
高圧ガスパルスが加えられ、また他の実施例では、筋肉
制御神経または前記上部気道内を閉塞する機関に近接し
て設けた筋電図記録器的電極に、電気信号が印加され
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。本発明の
前記以外の目的、特徴および利点は、下記の実施例を図
面を参考として記述することにより明白となる。尚、図
面は必ずしも縮尺でなく、本発明の要点の説明上強調し
た点もある。図1の呼吸ガス供給装置はガス供給源20
と、流量計22と、流体キャパシタンス24と弁手段2
6と、感知手段28および制御手段32より成る。ガス
供給源20は代表的な酸素ガス源であり、特殊な使用環
境に左右されるガス供給源20は例えば携帯用タンクま
たは壁掛け供給装置でもよい。ガス供給源20はライン
34により流量計22に接続される。前記ライン34と
してはこの外に、ダクト,チャンネル等が挙げられる。
前記流量計22は如何なるものでも良いが、Dager
製のボール浮き子形式が1つの受諾可能なモデルとして
示唆される。図1に示す流量計は、ガス流に対して固有
の抵抗を有するニードル弁(図示せず)より成り、その
固有抵抗はニードル弁とニードル孔との寸法に左右され
る。流量計22はライン40のキャパシタンスと接続す
る。キャパシタンス24はタンクとして示すが、他の実
施例では比較的長い単なる管体となっている。後述する
如く、キャパシタンス24の容積と、流量計の固有抵抗
FRと、弁26の固有抵抗VRと、これらの相互関係に
より、図1の呼吸ガス供給装置により生成するガスパル
スの振巾が影響を受ける。図1の実施例の弁手段26は
3方ー2位置型電磁操作スプール弁であり、ポート26
a,26b、および26cをその孔内に有する。前記ポ
ート26aはライン46(単一ホース)により、生体内
呼吸組織内にガスを供給する手段48に接続される。図
1に示す特別の手段は、単ホースチャンネルであるが、
例えば気管内用チューブまたは酸素吸入器等の他の適当
な装置も使用可能である。前記ライン40は最終にはガ
ス供給源20にポート26bを接続するもので、ポート
26cはライン50により感知手段28に接続する。図
1の弁26に示す如く、弁26のスプールはその第1位
置に押圧されてポート26aをポート26cに接続し、
従ってカニューレ48(生体内呼吸組織のカニューレ4
8を挿入する鼻孔を含む)は感知手段28と連通する。
弁26を操作してスプールを第2位置にすると、ポート
26aとポート26bとが接続され、その結果ガスパル
スは単一ホース46を介して生体内呼吸組織に供給され
る。かく接続されたときには、弁26はポート26aを
ポート26bに接続する孔の寸法により左右されるガス
流に対する固有抵抗を有する。前記弁26は後記する如
く制御手段32により電気的に制御される。図1に示す
弁26はLee製モデルLFAA1200318H形式
であるが、これに匹敵するモデルはすべて使用可能であ
る。
【0010】図1の感知手段28はライン50に沿って
印加される負圧を感知し、且つ前記負圧の感知を基とし
て電気信号を発生するための適宜手段により成り、1つ
の実施例では、センサ28は圧力ー電気(P/E)スイ
ッチで、ディーツ社製EP/Eモデルスイッチの0.0
2インチ(水頭)の低さの圧力を感知し得るスイッチよ
り成る。本実施例ではP/Eスイッチの負入力ポートは
ライン50に接続するが、一方、正入力ポートは外気に
開放のままとされる。現在のP/Eスイッチ技術で使用
する大形振動板で、2インチ径の振動板のDietzモ
デルE型P/E等は、相当な内部容積を有し、ある使用
環境に対しては、注目に値するような長時間応答を行
う。多くのP/Eスイッチも、水平に取付けて最大感度
を得なければならないが、水平取付スイッチには他の問
題、すなわち振動板の加速度感受性の問題がある。
【0011】図3のセンサ手段28cは、純流体増巾器
30の如き増巾手段のみならず、正の流体圧力を感知
し、且つこの感知した流体圧力により電気信号を発生す
る手段より成り、流体増巾器30で図3に示すものは図
10に詳細を示すバイアス管型比例式増巾器である。前
記バイアス流体増巾器30は、ストリーム入力ポート3
0aと2つの制御ポート30b,30cと、2つの出力
ポート30d,30eを有し、ストリーム入力ポート3
0aはライン44により最終にはガス供給源20に接続
し、ライン44上の可変絞り弁52を用いて入力ストリ
ームの流れの大きさと流れの圧力とを制限すると共に、
流体増巾器30の感度を制限する。制御ポート30bは
ライン50により弁26のポート26cに接続され、ラ
イン50の負圧(生体内呼吸組織内への吸気により発生
する)がストリーム入力を出力ポート30dへ偏向せし
める。増巾器30は、ライン50の非負圧によってバイ
アスされ、入力ストリームが出力ポート30eを通るこ
とになる。図10の増巾器構造により増巾器30のバイ
アス特性を説明する。増巾器30はオフセットスプリッ
タにより形成されている。すなわち入力ストリームポー
ト30aは傾斜されて、ポート30b(またCrと呼
ぶ)と30c(Cl)に制御信号がない場合には、出力
は通常左側出力ポート30e(L)にバイアスされる。
負圧がポート30bを介して印加されると、出力はポー
ト30dに切替わる。負圧がなくなると出力は自動的に
ポート30eにスイッチバックする。また好ましい実施
例では、増巾器30は低動力供給により動作し、ジェッ
トが薄層となる。図10の流体増巾器30に対する出力
圧力利得曲線は図11に示すようになる。トウリテック
社製モデルAW12号形式流体増巾器は、図10の増巾
器30と同様、少なくとも水頭0.02cmの低負圧感
度により動作するが、P/Eスイッチ31の作動パラメ
ータを特に考慮すると、約0.5cmの感度で充分であ
り、NORゲートの如き他の流体素子も使用可能である
ことは、当業者により了解されるところである。
【0012】図3の実施例に於いて、圧力ー電気P/E
スイッチ31は正圧を感知し、且つ感知流体圧力により
電気信号を発生する手段として使用される。図3で説明
するP/Eスイッチ31は、フェアチャイルド製モデル
PSF100Aの如き従来型のP/Eスイッチである。
P/Eスイッチ31の正入力ポートはライン54により
増巾器30の出力ポート30dに接続され、一方負入力
ポートは外気に開放される。図3に示す特殊感知素子に
対しては、P/Eスイッチ31は0.5インチ水頭の低
正圧が印加されたときに、充分に切替えられる感度を有
しなければならない。P/Eスイッチ31がこの圧力を
受容したとき、P/Eスイッチ31は図8の説明で後述
する如く、スイッチ36を閉じるものである。再び図1
の実施例について、他の形式の感知手段28が使用可能
であることを了解すべきであり、当業者は(動作所要条
件が許可になれば)サーミスタ方式が方向感知(2つの
サーミスタと適当な時間遅れ測定回路とを利用して)す
るように形成されれば、これを使用できることを了解す
るものである。しかし、通常は、サーミスタの流れ形式
感度(圧力形式の反対)が、米国特許出願第21065
4号に指示する如く、吸気初期に酸素パルスの供給を充
分容易にする流れ感知を妨害するのである。また他の実
施例では、圧力変換器が感知手段28として動作し、こ
の圧力変換器は所要感度により固体、キャパシタシタま
たは電気機械的(振動板形式)変換器であり得る。この
圧力変換器はアナログ信号を与え、むしろ複雑な電気回
路を必要とするが、適当な固体結晶がいつか開発され
て、所要感度条件に基づく感知手段28として動作する
こととなる。図2の吸気ガス供給装置は図1の装置と類
似するが、流量計22を有しない。後記する如く、図1
の装置ではスパイク形のガスパルスを発生し、一方、図
2の装置では方形形のガスパルスを発生する。
【0013】図4の実施例の吸気ガス供給装置は、図2
の装置と基本的に類似するが、3方弁に替えて4方−2
位置弁58を弁手段として利用する。4方弁58はその
孔に4つのポートを有し、すなわち、ライン46により
カニューレ48に接続されるポート58a,ライン42
により最終的にはガス供給源20に接続するポート58
b、ライン50により感知手段28の制御ポート30b
に接続されるポート58cおよびライン60により給湿
器62の入力に接続するポート58dである。弁58と
しては、ASCO製モデル8345El型の電磁作動ス
プール弁の如き従来の4方−2位置弁はすべて使用可能
である。また図4に示す如く、弁58は第1位置にバイ
アスされてポート58aをポート58cに接続し、従っ
てカニューレ48(ひいては生体内呼吸組織)はセンサ
28と連通をすることとなる。更に、弁58は作動によ
り第2位置となり、ポート58bをポート58dに接続
する。この状態が起きると、ガスは弁58とライン60
を介して給湿器62の入力側に供給される。
【0014】前記給湿器62は、あわ給湿器のレスパラ
トリーケヤー社から入手できるモデル003−01型給
湿器の如きものであり、給湿器62はその出力側に接続
したライン64に湿ったガス流を与えるものである。ラ
イン64はライン46と点66で接続され、ライン64
の可変抵抗64Rは、吸気に際しては最小の通路抵抗を
ライン46と弁58とを介して確保するのである。図4
の実施例は、図1(すなわち流量計を用いたもの)の如
く接続して、方形パルスモードよりむしろパイクパルス
モードで動作し得るものである。
【0015】図5の実施例の吸気ガス供給装置は基本的
には図2と類似するが、さらに給湿器62を組み込んで
いる。ライン65は点67に於いてライン46と接続
し、ライン65は点67を給湿器62の入力に接続し、
給湿器62の出力からのライン64はベンチュリ管70
のノズル68に連結されている。前記ベンチュリ管70
は弁58のポート58aと弁58のポート58aとの中
間のライン46上に接続され、ライン65の可変抵抗6
5Rにより、吸気の際に最小の通路抵抗がライン46と
弁26を介して確保される。また抵抗65Rはライン6
5を介して給湿器62への流れを制御する役目をする。
図示のベンチュリ管70としては、すべて同等のベンチ
ュリが使用可能であるが、Airlogicから入手で
きるF−4417−10型が最適である。尚、図5の実
施例は、望ましくはスパイク・パルスモードで動作する
ために、流量計を組み込むことを了解しなければならな
い。医療用装置の例えば噴霧器を図示の給湿器62の夫
々と同様の方法で、第2または3図のシステムに接続す
ることが出来る。
【0016】図9の実施例の吸気ガス供給装置は基本的
には図2の実施例と類似するが、さらに生体内呼吸組織
に第2ガスを供給する手段を含むものである。図9の装
置は、第2ガス(例えば麻酔ガス)供給源120と、キ
ャパシタンス124と第2弁手段126とより成り、第
2ガス供給源120はライン134によりキャパシタン
ス124に接続され、キャパシタンス124はライン1
42により第2弁手段126に接続される。図9の実施
例の装置は必要ならば第2または図5について前述した
ように給湿器と共に使用できる。第2弁手段126は、
その孔にポート126aとポート126bとを有する2
方2位置電磁操作スプール弁で、弁126の中央スプー
ルは図9に示す第1位置にバイアスされ、ポート126
aと126bは連通しない状態にある。弁126のポー
ト126bはライン144により点146に接続し、ラ
イン144はライン46と接続する。ライン144上の
可変抵抗147は吸気の際に最小の通路抵抗をライン4
6と弁26とを介して確保する。第2弁手段126はラ
インL3´とL3により制御手段32に接続し、他の実
施例では、前記電磁弁126は制御手段32と機械的に
接続される。
【0017】図8の制御手段32は、前述の実施例の各
装置と共に使用するに適し、制御手段32は、4つのN
ANDゲート72,74,76,78;4つのNORゲ
ート80,82,84,86;3つのトランジスタ
1,T2,T3;555タイマチップ88;556複式
タイマチップ90;発光ダイオードLED92,94;
圧電部材96;および後記する各種抵抗とキャパシタン
スより成る。図8に於ける“LX”は電気ライン(流体
ラインと反対)、ただしXは適宜の数字である。例え
ば、制御手段32は、直流高圧電源(図示せず)に接続
するラインL1と直流低圧電源(図示せず)に接続する
ライン12とを含み、L1とL2間の電位差は直流12
〜15ボルトである。前記556複式タイマチップ90
の図8に示すものは、ナショナルセミコンダクターの部
品番号LM556CNの14ピンチップであり、すべて
の556複式タイマチップに相当するものは図8の回路
用として適当である。図示のチップに対してはピン
(1)〜(7)が複式タイマの第1タイマのピンに対応
し、一方ピン(8)〜(14)は第2タイマのピンに対
応し、それぞれのピンは下記の如く表示する。 556チップ用ピン表示 表 示 タイマー(1) タイマー(2) 放 電 1 13 閾 値 2 12 制御電圧 3 11 リセット 4 10 出 力 5 9 トリガ 6 8 接 地 7 動作電圧 14
【0018】前記556複式タイマ90の第1タイマ用
ピン接続は次の如くである。すなわちピン(1)と
(2)は、抵抗体R1と100K可変電位抵抗R2との
直列組合せを介してラインL1に接続し、ピン(1)と
(2)はまたキャパシタンスC1を介してラインL2に
接続し、ピン(3)はキャパシタンスC2を介してライ
ンL2に接続し、ピン(4)はラインL1に直接接続
し、ピン(5)もLED92のアノードに接続し(LE
D92のカソードは抵抗R4を介してラインL2に接続
する)、ピン(6)はコンデンサC3を介してNOR8
0の出力端子に接続し、ピン(6)はまた抵抗体R14
を介してラインL1に、抵抗体R15を介してラインL
2に接続し、ピン(7)はラインL2に直接接続する。
前記556複式タイマ90の第2タイマに対するピン接
続は次の如くである。すなわちピン(8)はコンデンサ
C4を介してNOR84の出力端子に接続すると共に、
なお抵抗体R16を介してラインL1に、また抵抗体R
17を介してインL2へも接続し、ピン(9)はNAN
D74の両入力端子に接続し、ピン(10)はラインL
1と後記する点102とに直接接続し、ピン(11)は
キャパシタンスC5を介してラインL2に接続し、ピン
(12),(13)は、抵抗R5と100K可変電位抵
抗体R6との直列組合せを介してラインL1に接続し、
さらにまたキャパシタンスC6を介してライン12に接
続し、ピン(14)はラインL1に直接接続する。図8
の前記555タイマチップ88はナショナルセミコンダ
クター製部品番号LM555CNの8つのピンのチップ
であり、すべての555チップ相当品は図8の回路に適
する。図示の特殊チップに対するピンは下記の如く表示
される。表 示 ピ ン 接 地 1 トリガ 2 出力ット 3 リセット 4 制 御 5 しきい値 6 放 電 7 動作電圧 8
【0019】前記555タイマチップ88に対するピン
接続は次の如くである。すなわちピン(1)はラインL
2に直接接続し、ピン(2)はNOR82の出力とトラ
ンジスタT2のベースに接続し、ピン(3)はNOR8
6の入力と点98との両者に接続し、ピン(4)はライ
ンL1に直接接続し、ピン(5)はコンデンサC7を介
してラインL2に接続し、ピン(6),(7)はキャパ
シタンスC8を介してラインL2に接続すると共に、さ
らに抵抗の直列組合せを介してラインL1に接続する。
前記抵抗体の組合せは抵抗体R7と抵抗Ra,Rb,R
c等の平行配置抵抗群のすべての抵抗とを含み、この平
行配置抵抗のいずれを使用するかは後記するスイッチ1
00の手動位置に左右される。また、ピン(6),
(7)はトランジスタT2のエミッタに接続し、ピン
(8)はラインL1に直接接続する。NAND72は、
抵抗R8を介してラインL1に接続し、且つスイッチ3
6を介してラインL2に接続する第1入力端子72aを
有する。NAND72の第2入力端子72bはNAND
74の出力端子に接続し、NAND72の出力端子は、
下記NOR82,NOR84,NAND76のみならず
NOR80の第1入力端子に接続される。NOR80の
第1入力端子もまたNOR86の出力端子とLED94
のアノードとの中間の点104に接続し、NOR86の
第2入力端子は抵抗R9を介してラインL2に接続し、
図8に示すラインL4,L5,L6,L7さらにここに
述べないが、本発明の構成部材外の装置に接続する。
【0020】トランジスタT1はNPNトランジスタで
GEから部品GE−66Aとして入手できる形式であ
り、トランジスタT1のエミッタはラインL2に直接接
続され、トランジスタT1のコレクタはラインL2から
ダイオードD1(IN4005)により絶縁し、適宜な
弁手段(弁126または弁58等)の正端子にラインL
3により接続し、ラインL8は、適宜の弁手段の負(ま
たは接地)端子に接続される。トランジスタT2はPN
PトランジスタでGEの部品GE−65として入手でき
るタイプであり、トランジスタT2のエミツタはタイマ
88のピン6,7に接続し、トランジスタT2のベース
はNOR82の出力に接続し、トランジスタT2のコレ
クタはラインL2に直接接続する。また、図8には全体
を100で示す警報回路が含まれ、警報回路100の点
102はラインL1と(コンデンサC9を介して)とラ
インL2とに接続し、圧電素子96の端子96bは抵抗
R10を介して点102に、また抵抗R11を介してト
ランジスタT3のベースに接続され、圧電素子96の端
子96aは抵抗R12を介して点102に接続し、圧電
素子96の端子96cは点98とトランジスタT3のエ
ミツタとに接続し、警報回路100は作動時可聴振動を
発生する発振器とその装置として動作する。なお、ブザ
ーおよび電気機械的アラームを含むすべての従来回路か
代わりに利用できることは勿論である。
【0021】トランジスタT3はNPNトランジスタで
GEから部品GE−66Aとして入手可能のタイプであ
り、該トランジスタT3のコレクタは抵抗R12を介し
て点102に接続し、トランジスタT3の他の接続は上
述した如くである。前記NORゲート86はLED94
のアノードに接続する出力を有し、LED94のカソー
ドは抵抗R13を介してラインL2に接続する。従来の
NORゲートを前記NOR80,82,84,86とし
て使用でき、また従来のNANDゲートを、図8の制御
手段のNAND72,74,76,78として使用する
こともできるが、図8の実施例に於いては、図示のNA
NDはナショナルセミコンダクター製部品4011Bで
あり、NORはナショナルセミコンダクター製部品40
01Bである。図8の実施例の抵抗とキャパシタンスに
対する提案値は次の如くである。 抵抗 キャパシタンス R1=10K C1=10μ R2=(可変) C2=0.02μ R3=1K C3=0.1μ R4=2K C4=0.1μ R5=10K C5=0.02μ R6=(可変) C6=22μ R7=1.2K C7=0.02μ R8=2K C8=220μ R9=20K C9=10μ R10=220K R11=10K R12=510 R13=2K R14=1M R15=1M R16=1M R17=1M
【0022】次に、本発明の各吸気ガス供給装置の作動
について説明する。図1の実施例の吸気ガス供給装置の
動作に於て、ガス供給源20からのガスはライン34を
通って流量計22に至る。流量計22内のニードル弁
(図示せず)は流量計を介して流量を制御するようにセ
ットされ、流量計22を流れるガスはライン36を介し
てキャパシタンス24まで流通する。キャパシタンス2
4からガスはライン42内を通り、ライン42内のガス
は弁26が作動するまでは弁26を通らない。前記カニ
ューレ48は、、生体内呼吸組織内の鼻孔内に挿入され
生体内呼吸組織による吸気により負圧が発生すると、こ
の負圧が単ライン46に印加される。図1の実施例に示
す装置に対して、弁26は、常時はポート26aとポー
ト26cとを接続する図1の位置にあり、吸気の際に負
圧がライン50内に発生する。感知手段28がP/Eス
イッチである上述の実施例に於ては、ライン50の負圧
がP/Eスイッチの負圧入力ポートに作用し、従ってこ
のP/Eスイッチが図8のスイッチ36を投入する。
【0023】図3の実施例に示す装置に対して、吸気の
際発生したライン50内の負圧は流体増巾器30の制御
ポート30bに印加され、制御ポート30の負圧は増巾
器30のストリーム入力を偏倚せしめ、従って出力は、
その常時バイアスされる出力ポート30eではなしに出
力ポート30dから出力される。ポート30dから出力
により、ライン54に正の流体信号が発生され、これを
P/Eスイッチ31の正の入力端子に加えることによ
り、P/Eスイッチ31が作動し、その出力によって図
8のスイッチ36が投入される。
【0024】図8の制御手段32に於いて、スイッチ3
6の投入によりラインL1とL2との間の回路が完成さ
れ、これにより擬似信号がNAND72の入力ポート7
2aへ加えられる。一方、入力ポート72bは常時は真
信号を受領するので(後述する方法のガスの適用後の必
要最小限の遅延時間間隔内に負圧を感知した場合を除
く)、NAND72の出力は真である。従ってNORゲ
ート80の入力端子80aは真となり、同様にNAND
76、NOR82、およびNOR84の全入力端子は真
となる。窒息事態が後述の如く検知されず、または真信
号がラインL4に受信されない場合は、入力端子80b
は偽であり、この点でNORゲート80の出力は偽であ
り、NOR84の出力も偽である。NORゲート80,
84からの偽出力は前記複式タイマー90のピン6,8
に加えられ、ピン6は複式タイマ90に含まれる第1タ
イマのトリガ入力であり、ピン8は複式タイマ90の第
2タイマーのトリガ入力であり、トリガーピン6,8が
真から偽となる結果として対応するピン5,9からの出
力は真となる。前記複式タイマ90の出力ピン5が真と
なるとトランジスタT1を導通せしめ、これにより電流
がラインL3に流れる。ラインL3上の合成電気信号に
より、電磁弁26は図1に示す常時バイアスされた位置
から、ポート26bがポート26aに接続する第2位置
へそのスプールを移動せしめる。電磁弁26のポート2
6bをポート26aに接続することにより、ライン42
内のガスを弁26を介して伝達することができる。流量
計22と弁26との両者がガスの流れに対して固有の抵
抗を有することを思い出さねばならない。流量計の抵抗
FRは大体、弁26の抵抗VRよりも大きく、かくして
弁26が移動してポート26aをポート26bに接続す
るにつれて、ライン42の圧力が低下して、弁26がこ
の位置に充分長く留まるならば、ガスの流量は流量計2
2の抵抗FRにより最終的に指示される。かくして弁2
6は、ガスのパルスをライン42から弁26、ライン4
6とカニューレ48を介して通過せしめると共に生体内
呼吸組織内も通過しせめる。後記する如く、パルス持続
時間は、ポート26bがポート26aと接続する位置に
前記弁26bが残る時間の長さにより決定される。パル
スの振巾は弁26を通る流量の函数であり、流量計22
の図1の流体供給回路への組込みにより、発生したガス
パスルは図6に示す如きスパイク形を有するようにな
る。ガスパルスを供給する間中トランジスタT1へ加わ
る信号がLED92のアノードにも与えられるので、L
ED92は導通してガスパルスの供給を視覚指示するこ
とになる。
【0025】複式タイマ90の出力ピン5が偽となると
きは、弁26を介して供給するガスパルスは終了せしめ
られ、これに関して、ピン5からの偽信号はトランジス
タT1の導通を停止し、従ってラインL3の信号は偽と
なる。ラインL3の偽信号は、電磁弁26をして図1に
示すその常時のバイアス位置に復帰せしめる。複式タイ
マ90の出力ピン5が偽となる時点は複式タイマ90の
ピン2に供給する電圧値に左右され、この複式タイマ9
0のピン2の電圧値は100K可変電位抵抗器に対して
撰択した値に左右される。この点に関し、供給ガスパル
スはピン2の電圧が、ピン7と14間に現われる電圧差
の2/3となるまで供給される。前記した回路値に関し
てここに記載する実施例に対しては、例えば抵抗体R2
の抵抗値が35Kのとき、0.5秒間持続するガスパル
スが供給される。前記した如く、複式タイマ90の両タ
イマはトリガされて、これによりピン5,9の出力は真
となり、ピン5の真信号は前述の如く電磁弁26を移動
するが、ピン9の真によりNANDゲート74を偽と
し、偽信号をNANDゲート72の入力端子に供給す
る。かくしてNAND72の出力は真となり、複式タイ
マー90のピン9が真である限りは真として残る。NA
ND72の出力は真で残るが、複式タイマ90のピン6
は偽にトリガされることはできない、これに関し複式タ
イマ90のピン6は偽として残り、またピン9が真であ
る間は真から偽へ遷移することはできない。これは、複
式タイマ90のピン9がなお真であるのに、もし生体内
呼吸組織が吸気を試みた場合は、この試行吸気は、タイ
マ90のピン6に何んら影響せず、これにより弁26に
も影響せず、従ってガスの追加パルスは供給されないこ
とを意味する。さらに試行吸気は、複式タイマ90の出
力ピン9が偽となるまでは影響なく、複式タイマの出力
ピン9が偽となる時間は、100K電位可変抵抗体R6
に対して撰択した値により撰択的に可変となる。また可
変抵抗体R6は複式タイマ90の閾値ピン12に印加す
る電圧値に影響を与え、これにより出力ピン9が偽とな
る時を決定するのである。
【0026】可変抵抗体R6に対しての撰択値により、
生体内呼吸組織内にガスを連続的に与える間の必要最小
時間間隔を決定し、これにより、本装置が吸気ガスの一
定容積用量を単位時間に生体内呼吸組織内に供給するこ
とができるのである。前述の提案回路値に対して、73
Kの値を撰択して有する抵抗体R6が0.2秒の遅れ間
隔を与える。すなわち、制御手段32は、負圧を感知
し、その結果として生体内呼吸組織に吸気ガスが供給さ
れた場合には、次に生体内呼吸組織に負圧を感知しても
先の負圧を感知してから、もし必要遅延時間間隔が経過
していないときには、ガスパルスの生体呼吸組織への供
給を許可しない。こういう風に生体内呼吸組織が異常な
数の吸気を試みても、これを過大酸素送込みから防護
し、この防護特性が無い場合には、吸気を過大な頻度で
試行したときに生体内呼吸組織へ過大なガスパルスが供
給される危険がある。前述の生体内呼吸組織内に吸気ガ
スを連続的に供給する場合に所要最小時間間隔の経過を
必要とする方法は、本実施例の装置先に参考として引用
した米国特許出願第210654号に記載の方法により
動作せしめることを可能にし、前記パルスの持続時間は
吸気の持続時間よりも少くし得る。
【0027】例えば、図1の実施例の装置が特許出願第
210654号の方法により動作せしめられるときは、
弁26は、生体内呼吸組織内の負圧がなくなる相当前
に、ポート26cとポート26aとが連通するバイアス
位置に復帰する。これに関して、ガスパルスは吸気の持
続時間の一部分の時間に対して供給され、第2タイマー
の保護機能(および複式タイマ90のトリガピン6が真
から偽へ移行するのを防止するNAND80につながる
複式タイマ90の出力ピン9の影響)なしで、ガスの追
加パルスを吸気に加えようとするものである。このよう
に、制御手段32の複式タイマ90の第2タイマにより
与えられる保護機能により、弁26をそのバイアス位置
に復帰せしめ、また緩衝時間間隔を設けてこの中では、
弁26が再び作動できないようにする。かくして、制御
手段32は、直列の弁よりも単一の簡単な弁の使用を可
能にし、さらに、制御手段32とこれに連動する弁手段
とにより、単ホースカニューレ48に至る単ホース46
の使用が可能となる。これにより、負圧と正圧との両者
が同一のライン46を介して伝達することが可能とな
る。
【0028】図2の実施例の動作は図1の実施例と基本
的には類似しているが、スパイク形のガスパルスを供給
するよりむしろ図7に示す方形パルスを供給するもので
ある。この方形パルスは、実際にはガス供給源20を弁
26に接続するライン内に流量計がないことにより生ず
る。キャパシタンス24(単にチューブの長さまたはチ
ューブとタンクの長さでもよい)の圧力は、流量計の固
有抵抗によって決まる圧力よりむしろガス供給源22の
圧力である。弁26を開放してポート26aと26bと
を接続したとき、ガスの流れに制限を及ぼすのは弁26
の固有抵抗のみとなる。パルスを弱める流量計の固有抵
抗がない場合は、パルスは方形と見なされる。方形モー
ドの方がカニューレ48へより正確な流量で吸気ガスを
供給できると、現在では考えられている。
【0029】図4の実施例の動作も図1と類似している
が、これはさらに生体内呼吸組織へガスパルスに給湿し
て供給するものである。図1の実施例と同様に、適当な
負圧が生体内呼吸組織内で検知されたとき、ポート58
bがポート58dと連通する位置まで、制御手段32が
弁58移動せしめる。ガスパルスはライン60を通って
給湿器62に至り、給湿されたガスパルスは給湿器62
からライン64,46を通って生体内呼吸組織に移動す
る。給湿器62により与えられた湿気は、弁58のポー
ト58a,58cを汚損せず、またライン50によりこ
れに接続した感知手段28を汚損することもない。
【0030】図5の実施例の動作は、ガスパルスが生体
内呼吸組織内へ入る前に給湿器62により給湿されるこ
と以外は、図1の場合と大体同様である。ガスパルスは
ライン46を介して弁26を離れ、点67でパルスは分
離し、分離したパルスの1部分はライン46上をベンチ
ュリ管70の入力口まで移動する。またパルスの他の部
分は、ライン65によって給湿器62の入力へ供給さ
れ、給湿された給湿器からのガスはライン64によりベ
ンチュリ管70のノズル68へ供給される。この様なベ
ンチュリ管70の使用により、複雑な弁手段を追加する
必要が無くなり、また給湿器をこれにかかる高圧から保
護することができる。
【0031】図9実施例に対して、ラインL3の真信号
は弁手段26に第1ガスパルスの通過を許可するのみな
らず、第2弁手段126を作動せしめて第2ガス供給源
120をカニューレ48に接続する。これに関して、ラ
インL3,L3’の真信号は弁126を作動させ、これ
によりポート126aがポート126bと連通し、第2
ガスのパルスがライン144,46を介してカニューレ
48に供給される。第2ガスのパルスの持続時間は、第
1ガスのパルスの持続時間と同様にして決定される。ま
た、第2ガスのパルスの振巾は第1ガスの振巾と全く同
様にして決定され、弁手段126の固有抵抗VRとガス
供給源120の圧力とに左右される。図9の装置は、も
し必要なら、第2弁手段126と第2ガス供給源120
との間に流量計を接続することにより、スパイク形パル
スモードで動作することが可能となる。図9の吸気ガス
供給装置は、前記各実施例と同様に生体内呼吸組織に対
する同様な防護特性を与えられ、さらに第2ガス(麻酔
ガス等)は第1ガス(酸素等)を供給する時にのみ供給
される。
【0032】もし生体内呼吸組織が異常に高い数値の吸
気をしたときに、制御手段32が過大な酸素の供給から
生体内呼吸組織を防護する方法は前述した。次に、生体
内呼吸組織が最大時間間隔内に於てさらに吸気を試みる
ことに失敗した場合に、これを制御手段32が表示する
方法を説明する。前記した如く、吸気(生体内呼吸組織
からの負圧)を感知したときNOR82の両入力端子は
真であり、NOR82の合成偽出力はトランジスタT2
のベースのみならずタイマ88の入力ピン2へも供給さ
れる。トランジスタT2はPNPタイプであるので導通
してコンデンサC8を放電し、タイマ88のピン2の入
力が真から偽へ変ることにより、タイマ88のピン3が
真出力となる。ピン3からの真出力信号は警報回路10
0に供給され、その圧電素子96を非作動のままとす
る。同様に、ピン3からの真出力信号はNOR86の両
入力端子に供給され、その結果点104に於けるNOR
86からの偽出力信号となる。このNOR86からの偽
出力はLED94をトリガせず、またNOR80の入力
端子80bには影響しない。負圧が生体内呼吸組織内で
感知されないときは、NAND72からの出力信号は偽
である。この偽出力信号はNOR82の両入力端子に加
えられ、NOR82に真出力を生ずる。NOR82から
の真出力信号はトランジスタT2のベースに与えられ、
トランジスタT2の導通を停止せしめる。タイマ88の
ピン2はトリガすることを防止されており、また、トラ
ンジスタT2が導通を停止するのでコンデンサC8は充
電される。コンデンサC8がタイマ88のピン6の閾値
レベルまで充電されると、タイマ88のピン3は偽とな
り、ピン3の偽出力は警報回路100を励磁して可聴信
号が圧電素子96により従来の方法で作成される。NO
R86の両入力端子に偽信号が供給されると、点104
の出力は真出力信号となり、点104に於ける真信号に
よりLED94は通電されて窒息事態を指示する。点1
04における真信号はまたNOR80の入力端子80b
に供給され、NOR80の端子80aに入力するNAN
D72の出力信号は偽であるので、NOR80の出力端
子は偽となる。タイマ90のピン6が真から偽へ変るこ
とにより、ガスパルスを前記した方法で生体内呼吸組織
に供給せしめるようにし、もしそれ以上の試行吸気が感
知されないとき、ガスの連続パルスは同様の方法で供給
される。
【0033】以上から、タイマ90は最大時間間隔を与
え、且つ生体内呼吸組織は前記最大時間間隔内にさらに
吸気を試行しなければならないことは明白である。も
し、ガスパルスを供給するための負圧の感知が、最大時
間間隔内に行なわれない場合には、タイマ88は動作し
て両可聴警報回路100とLED94の視覚警報を作動
すると共にタイマ90をトリガし、ガスパルスを供給す
る。前記最大時間間隔の期間はスイッチ100aにより
手動撰択する抵抗Ra,Rb,Rc……に左右され、ま
たこの抵抗は、コンデンサC8の充電する速度、ひいて
はタイマ88のピン6に加える閾値電圧がピン3の出力
状態を変更するに充分な高電圧となる時間を決定する。
【0034】図12の実施例の装置は図3実施例の装置
に幾分か類似する。図12の装置は、窒息検知と閉塞防
止ADOP回路200に匹敵するようにした感知手段2
8C’を有している。前記ADOP回路200は優秀な
流体動作回路で、第1流体タイミング回路202と流体
NORゲート204と、第2流体タイミング回路206
および弁手段208より成る。前記感知手段28C’
は、2つの例外を除いて図3の感知手段28と類似す
る、すなわち (1)LED94とNOR86との中間の点104はN
OR80の入力端子80bには接続しない。 (2)流体増巾器30の出力ポート30eはライン21
0により第1タイミング回路202の点212に接続す
る。 前記タイミング回路202の点212は平行ライン21
4,216により点218に接続し、中間点218と2
12のライン214は流体抵抗220を持ち、一方ライ
ン216はキノコ型弁222の如き排気手段を有する。
このキノコ型弁222は点212からの流体信号が点2
18へ伝達されるような方向を向いているが、点212
から弁222への流体信号により、点218からの急速
な排気を防止する。
【0035】タイミング回路202の点212はライン
224により可変容量弾性キャパシタンス226の如き
第1キャパシタンスに接続されている。このキャパシタ
ンス226は米国特許出願第210653号(1980
年11月26日出願・引例としてここに組込む)に開示
するのと同様のキャパシタンスとして作用するようにな
されており、後記する理由から可成り長い容量を有して
いる。また第1流体タイミング回路202のライン22
4はライン228により流体NORゲート204に接続
する。流体NORゲート204はガス供給源230に接
続したストリーム入力ポート204aと、制御ポート2
04bと、第1出力ポート204cと、第2出力ポート
204dとより成る。ライン228は制御ポート204
bに接続し、ライン232は出力ポート204dから第
2流体タイミング回路206に接続する。流体NORゲ
ート204は、信号をポート204bに加えない時に
は、ポート204cに出力を与え、またポート204b
に信号を加えた時にはポート204dに出力を与える型
式となっている。NORゲート204の出力ポート20
4dはライン232により従来の圧力−電気(P/E)
スイッチ236の正の圧力入力端子に接続される。スイ
ッチ236は電気ラインL9により、指示手段242例
えば下記の可聴アラーム手段、視覚アラーム手段および
カウンタ手段の1つ以上を含む指示手段に接続する。
【0036】第2流体タイミング回路206は本来流体
ワンショットであり、これは大気へ通ずる第1出力ポー
ト206aと、ライン240を介して弁手段208に接
続する第2出力ポート206bと、ガス源230へ接続
する第1入力ポート206cと、第2入力ポート206
dと、第3入力ポート206eとより成る。入力ポート
206dはライン232によりNOR204の出力ポー
ト204dに接続する。第2流体タイミング回路206
はさらにポート206dと連通する第1端とポート20
6eと連通する第2端とを有する実質的な閉ループ流体
経路244より成り、前記流体経路244は流体絞り装
置およびまたはキャパシタンス装置248の如き1つ以
上のタイミング手段を有する。図12に示す如く、前記
絞り装置246は可変抵抗であり、キャパシタンス24
8は可変キャパシタンスであり、これは弾力風船の如き
ものである。絞り装置246とキャパシタンス248
は、異なる値と所要のキャパシタンスを有する同様の絞
り装置またはキャパシタンスと交換可能である。
【0037】上記の如く、第2流体タイミング回路20
6の出力ポート206bはライン240を介して弁手段
208に接続される。図示の如く、弁208は2方2位
置ソレノイドスプール弁であり、ALCONシリーズA
モデル7986型弁の如きものである。従来の弁はすべ
て利用可能であるが、弁208はその孔に2つのポート
208a,208bを有し、また弁208は、ライン2
40の正圧により、そのスプールをポート208aがポ
ート208bに接続する図12のような位置に移動せし
める。弁手段208のポート208bはライン250に
よりその上の点252に接続し、ライン250上の流体
抵抗254により、カニューレ48からの最小抵抗の経
路はライン250よりむしろライン46および弁26を
通る経路となる。弁手段208のポート208aはライ
ン256によりキャパシタンス258に接続され、流量
計262はライン264により圧力調整器266に接続
され、この圧力調整器はガス供給源268に接続され
る。
【0038】図13の実施例は図12と基本的に類似す
るが、第2流体タイミング回路206および弁手段20
8は使用せず、代わりに、P/Eスイッチ236の正圧
ポートは流体NORゲート204の出力ポート204d
に直接接続されている。P/Eスイッチ236の電気的
出力を電気ラインL10から電気的刺激制御器274を
介して従来の筋電図記録電極270に接続し、該電極2
70は舌下神経(第12番脳神経)に近接した患者のあ
ご下に位置する。
【0039】図14の実施例装置の動作は図3実施例の
動作と基本的に類似している。しかし、図14の制御手
段32’に於いては、そのタイマー88が、生体内呼吸
組織が最初の最大時間間隔の満期前にさらに吸気を試行
しないことを決定した場合には、タイマー90はさらに
ガスパルスを与えるためにトリガされない。加えて、最
初の最大時間間隔に対応する短い窒息事態がすでに発生
したとき、LED94とアラーム回路100とにより指
示するけれども、図14の実施例はさらに次の如き作用
をする。すなわち(1)第2最大時間間隔の満期前(第
2最大時間間隔は第1最大時間間隔よりも長く、且つ長
時間の窒息事態を指示可能である)にさらに吸気を試行
することを生体内呼吸装置が何時失敗したかを測定し、
また(2)生体内呼吸組織の上部気道内の閉塞すなわち
障害を除去する試みとして該組織に高圧のガスパルスを
与えることである。
【0040】上記について、図12及び図13に於い
て、生体内呼吸組織内の無負圧を指示する出力が増巾器
30のポート30eに生ずる場合、該出力は第1流体タ
イミング回路202に加えられ、流体出力信号は回路2
02のライン216を回ってキノコ弁222を閉じる。
従ってこの信号がライン224の可変キャパシタンス2
26に与えられ、この流体信号は増巾器30のポート3
0eに出力が生ずる限り、前記可変キャパシタンス装置
226に連続印加される。通常の呼吸に於ては増巾器3
0の出力は可変キャパシタンス装置226が最大容量に
なる前にポート30dに切替えられる。即ち、増巾器3
0はその出力を、吸気が感知された時にポート30eか
らポート30dへ切替えるのであり、この場合、患者は
満足な呼吸をし、窒息の事態は勿論ない。しかし、異常
な呼吸状態で患者が吸気に失敗したときには、増巾器3
0は出力ポート30eに流体信号を連続して発生し、従
って可変キャパシタンス装置226は最大容量にまで膨
張するまで拡張を続け、可変キャパシタンス装置226
がその最大容量まで拡張する圧力になったときには、流
体圧力がライン228にかかる。そして、流体NORゲ
ート204のストリーム入口ポート204aを出力ポー
ト204cから出力ポート204dへ切替える。こうい
う風に、流体NORゲート204はライン232上に流
体信号を発生し、またライン232,234の流体信号
は圧力−電気スイッチ236に接続され、このスイッチ
はライン234の流体信号をラインL9の電気信号に変
換する。該電気信号は種々の診断動作、すなわち心電図
ECGモニタ、アラームまたはカウンターの作動を行な
う。
【0041】種々の寸法と形式の弾力性風船その他適当
な装置を可変キャパシタンス装置226に撰択してもよ
い。どの装置を撰択して使用するかは、その弾性張力と
最大流体貯蔵容量とによって決まる。例えば窒息検 と
閉塞防止回路220が、患者が60秒の最大時間間隔内
に吸気しなかったことを表示することを望むならば、該
装置226は、前記60秒間の間増巾器30によって発
生された流体容量を収容して、流体NORゲート204
内のスイッチをトリガしないだけの容量のものを撰択し
なければならない。勿論、可変キャパシタンス装置22
6がその最大加圧容量に到達する前に患者が吸気をする
ならば、キノコ形弁222と協同して作用する装置22
6は前記したように急速に収縮する。
【0042】図12から明白なことは、ライン232に
流体信号が不在であると、第2流体タイミング回路20
6のストリーム流入ポート206Cは出力ポート206
aを介して外気と流通する。流体信号が第2入口ポート
206dに加えられると、ストリーム流入ポート206
cは後記する方法である期間に対して出力ポート206
b側へ偏向し、ポート206cとポート206bが連通
される。ライン232の流体信号を第2流体タイミング
回路206の入力ポート206dに加えると、前記スト
リーム流入ポート206cは出力ポート206aから出
力ポート206bへ偏向し、これにより弁手段208に
与える流体信号がライン240上に発生する。また、ラ
イン232の流体信号は、タイミング手段(抵抗246
およびキャパシタンス装置248)を有する流体経路2
44に印加される。前記タイミング手段は、所定時間に
閉ループ流体経路244を回る第1流体信号の通過を遅
らす。すなわち、適当な可変抵抗246の抵抗値と適当
な最大容量のキャパシタンス装置248を撰択し、これ
により前記閉ループ流体回路244を回って進行する第
1流体信号が、第2流体タイミング回路206のポート
206eに到達するまでの時間を遅らすのである。前記
閉ループ流体経路244を回って進行する流体信号がポ
ート206eに到着するとき、前記ポート206cに於
けるストリーム流入の各側の流体圧力は均一化され、従
ってストリームはもはやポート206bに偏向せず、そ
の代わりにポート206aを介して再び大気中に放出さ
れる。前記弁手段208は最終ではガス供給源268か
らのガス供給を受取るが、流体信号を前述の方法でライ
ン240に加えるときにのみガスを伝送することができ
る。流体信号をライン240に加えると、弁手段208
が作動してそのポート208aをポート208bに、ラ
イン240の信号の持続時間により決定される時間の間
接続する。前記ライン240の信号の持続時間は閉ルー
プ流体経路244の抵抗とキャパシタンスと連けいする
撰択値により決定される。
【0043】弁手段208の作用により、高圧ガスパル
スをライン250を介して単ホースカニューレ48に与
え、長時間の窒息状態を生ずることのある上部気道の障
害すなわち閉塞を除去する。この場合、ガスパルスの圧
力は平方インチ当り50ポンド以上でなければならな
い。前記パルスの振巾は圧力調整器266、キャパシタ
ンス258、流量計262等の弁手段208とガス供給
源268との間に接続した種々の装置を介して制御可能
である。
【0044】各種の方法が図12の装置を操作するため
に使用されることを理解すべきであって、例えば、動作
の1つのモードに於ては、持続時間を制限した高圧パル
スが加えられる。また他の実施例では、高圧パルスが次
第に圧力が下がった連続流れになるように第2流体タイ
ミング回路206を適応さすことができ、更に直列の高
圧パルスをプログラム的に印加することも可能である。
図13の実施例は図12とほぼ同様の作用をするが、ガ
スの高圧パルスを弁手段208を介して供給するより
は、P/Eスイッチ236を用いて電気信号を電極27
0に印加するためにラインL10に発生する。この電極
270は、舌に対する舌下神経のような筋肉を制御する
神経に近接して患者のあごの下に取付けられ、前記筋肉
に刺激を与えて上部気道から障害物を退去せしめ、これ
により筋肉および関連機関が再び生体内呼吸組織の隔膜
と共同して運動し得るのである。図14は本発明のさら
に他の実施例で、図12の実施例と同様の目的を達成す
るものである。図14の装置は図9の装置と類似する
が、図14の制御手段32’は図8に於けるNOR80
の入力端子80bに接続する点104を有しない。むし
ろ、この点104はラインL7により2位置−2ポート
ソレノイドスプール弁272に接続される。図14の弁
272は、図12の弁208が供給源268に接続する
のと全く同じ方法で、ガス供給源268に接続されてい
る。図14の実施例の動作に於て、制御器32’が窒息
事態(スイッチ100aの位置により設定する所定の可
変の最大時間間隔に対応する持続時間を有する)が発生
したと判断したときは、いっても高圧ガスパルスを弁2
72を介して前記他の実施例から容易に理解される方法
でカニューレ48へ供給するのである。
【0045】さらに理解さるべきことは、図3の実施例
の感知手段28Cはここに開示するすべての実施例に使
用してもよいことであり、また開示した実施例の各々を
適宜に変更して、スパイク形パルスまたは方形パルスモ
ードで操作してもよい。さらに、前記ソレノイド操作ス
プール弁をニュートロニクスシリーズ11弁の如き保持
形ソレノイド弁に代えてもよい。
【0046】
【発明の効果】本件発明に於いては、感知装置が負圧を
感知したあと、予め設定した最大時間間隔内に次の負圧
が感知されたか否かを第1タイマー手段によって決定
し、前記最大時間間隔内に次の負圧が感知されない場合
にはガス圧パルスを生体内呼吸組織内へ供給するか若し
くは生体内器官と関連する神経を刺激する手段を作動し
て上部気道の閉塞障害を除去する構成としている。その
結果、本件発明では呼吸の停止と同時に自動的に気道の
閉塞障害を除去することが出来、従前の吸気ガス供給装
置に比較して信頼性が著しく向上する。また、本件発明
では、制御手段に、先の負圧の検知の時から予め設定し
た最小遅延時間間隔内に次の負圧が検知されたか否かを
判断する第2タイマー手段を設け、次の負圧が前記最小
遅延時間間隔内に感知された場合には、吸気ガスを生体
内呼吸組織内へ供給しない構成としている。その結果、
本件発明では呼吸数が異常に、早くなったような場合で
も、従前の吸気ガス供給装置のように過剰なガス(酸素
ガス)が生体内呼吸組織内へ供給されることは全く無
く、装置の安全性が大幅に向上する。更に、本件発明で
は、弁手段を介してガス供給源と生体内呼吸組織の呼吸
状態の感知手段とを、生体内呼吸組織内へ切換自在に連
結すると共に、感知手段からの信号により作動する制御
手段によって、前記弁手段の切換えをコントロールする
構成としている。その結果、本件発明に於いては単一の
ラインを用いて弁手段と生体内呼吸組織内とを流体連通
することが出来、従前の二本のラインを使用する装置に
比較して、取扱いが大幅に容易になると共に製造コスト
の引下げ、装置の小形化等を計り得る。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の吸気ガス供給装置の実施例を示す概略
図であり、ガスをスパイク形パルスとして供給するもの
である。図2は、本発明の吸気ガス供給装置の実施例の
概略図であり、ガスを方形パルスとして供給するもので
ある。図3は、本発明の吸気ガス供給装置の概略図であ
り、感知手段を純流体増巾器より構成したものである。
図4は、本発明の吸気ガス供給装置の実施例を示す概略
図で、供給ガスを加湿ガスとしたものである。図5は、
本発明の吸気ガス供給装置の他の実施例の概略図であ
り、供給ガスを加湿ガスとしたものである。図6、本発
明によるスパイクパルス形の吸気ガスの供給を説明する
グラフである。図7は、本発明による方形パルス形の吸
気ガスの供給を説明するグラフである。図8は、本発明
の1実施例の制御手段の概略図である。図9は、本発明
の他の実施例の吸気ガス供給装置の概略図で、第2ガス
を供給するものである。図10は、図3のガス供給装置
の実施例の純流体増巾器の平面図である。図11は、図
10の流体増巾器に対する出力圧力利得カーブの説明図
である。図12は、本発明の吸気ガス供給装置の実施例
を示すものであり、生体内呼吸組織内の上部気道内の閉
塞に起因する窒息事態を検知してこれを治療できるよう
にした装置の概略説明図である。図13は、図12と同
種の吸気ガス装置の他の実施例を示す概略説明図であ
る。図14は、図12と同種の吸気ガス供給装置の別の
実施例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
20 ガス供給源 22
流量計 24 流体キャパシタンス 26
弁手段 28・28c 感知手段 28c’
感知手段 30 流体増巾器 31
P/Eスイッチ 32・32’ 制御手段 36
スイッチ 48 カニューレ 58
4方2位置弁 62 給湿器 64R・65
R 可変抵抗 68 ノズル 70
ベンチュリー管 72・74 NANDゲート 76・78
NANDゲート 80・82 NORゲート 84・86
NORゲート T1 ・T2 トランジスタ 88・90
タイマーチップ 92・94 圧電部材 100a
スイッチ 100 警報回路 120
第2ガス供給源 124 キャパシタンス 126
第2弁手段 147 可変抵抗 200
ADOP回路(窒息検知と閉塞防止回路) 202 第1流体タイミング回路 204 流体
NORゲート 206 第2流体タイミング回路 208 弁手
段 220 流体抵抗 222 排気
手段 226 第1キャパシタンス 230 ガス
供給源 236 P/Eスイッチ 242 指示
手段 244 閉ループ流体経路 248 キャ
パシタンス 254 流体抵抗 258 キャ
パシタンス 262 流量計 266 圧力
調整器 268 ガス供給源 270 筋電
図記録電極 272 ソレノイド弁 274 電気
的刺激制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チェン、ケビン、シー.エス. アメリカ合衆国、20706 メリーランド州、 ランハム、1エステイ ストリート、9015 番地 (56)参考文献 特開 昭56−54858(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体内呼吸組織に於ける呼吸停止を感知
    し、呼吸停止事態に伴う上部気道障害を排除するように
    した吸気ガス供給装置であって、前記吸気ガス供給装置
    は、 前記生体内呼吸組織内の圧力方向を検知する感知手段
    と、 前記感知手段に接続されて、前記生体内呼吸組織内の負
    圧の最終発生時から予かじめ設定した最大時間間隔が経
    過したことを決定する第一タイマー手段と、 前記第一タイマー手段に応答して作動し、生体内器官と
    関連する神経を刺激して前記生体内呼吸組織内の上部気
    道を閉塞しないようにする手段と、より成ることを特徴
    とする吸気ガス供給装置。
  2. 【請求項2】 生体内呼吸組織に於ける呼吸停止を感知
    し、呼吸停止事態に伴う上部気道障害を排除するように
    した吸気ガス供給装置であって、前記吸気ガス供給装置
    は、 前記生体内呼吸組織にガスを供給するガス供給源と、 前記生体内呼吸組織内の圧力方向を検知する感知手段
    と、 前記感知手段に接続されて、前記生体内呼吸組織内の負
    圧の最終発生時から予かじめ設定した最大時間間隔が経
    過したことを決定する第一タイマー手段と、 前記第一タイマー手段に応答して作動し、圧力を有する
    ガスのパルスを前記生体内呼吸組織へ供給することによ
    り、該生体内呼吸組織の上部気道内の障害を除去する手
    段と、より成ることを特徴とする吸気ガス供給装置。
  3. 【請求項3】 生体内呼吸組織に於ける呼吸停止を感知
    し、呼吸停止事態に伴う上部気道障害を排除するように
    した吸気ガス供給装置であって、前記吸気ガス供給装置
    は、 前記生体内呼吸組織にガスを供給するガス供給源と、 前記生体内呼吸組織内の圧力方向を検知する感知手段
    と、 前記ガス供給源と前記感知手段とを前記生体内呼吸組織
    へ切換自在に連結する弁手段と、 前記感知手段からの信号により前記弁手段を切換え作動
    させる制御手段と、 前記弁手段と前記生体内呼吸組織とを流体連通させる単
    一ラインからなる手段と、 前記感知手段に接続されて、前記生体内呼吸組織内の負
    圧の最終発生時から予かじめ設定した最大時間間隔が経
    過したことを決定する第一タイマー手段と、 前記第一タイマー手段に応答して作動し、生体内器官と
    関連する神経を刺激して前記生体内呼吸組織内の上部気
    道を閉塞しないようにする手段と、より成ることを特徴
    とする吸気ガス供給装置。
  4. 【請求項4】 生体内呼吸組織に於ける呼吸停止を感知
    し、呼吸停止事態に伴う上部気道障害を排除するように
    した吸気ガス供給装置であって、前記吸気ガス供給装置
    は、 前記生体内呼吸組織にガスを供給するガス供給源と、 前記生体内呼吸組織内の圧力方向を検知する感知手段
    と、 前記ガス供給源と前記感知手段とを前記生体内呼吸組織
    へ切換自在に連結する弁手段と、 前記感知手段からの信号により前記弁手段を切換え作動
    させる制御手段と、 前記弁手段と前記生体内呼吸組織とを流体連通させる単
    一ラインからなる手段と、 前記感知手段に接続されて、前記生体内呼吸組織内の負
    圧の最終発生時から予かじめ設定した最大時間間隔が経
    過したことを決定する第一タイマー手段と、 前記第一タイマー手段に応答して作動し、圧力を有する
    ガスのパルスを前記生体内呼吸組織へ供給することによ
    り、該生体内呼吸組織の上部気道内の障害を除去する手
    段と、より成ることを特徴とする吸気ガス供給装置。
  5. 【請求項5】 生体内呼吸組織に於ける呼吸停止を感知
    し、呼吸停止事態に伴なう上部気道障害を排除するよう
    にした吸気ガス供給装置であって、前記吸気ガス供給装
    置は、 前記生体内呼吸組織にガスを供給するガス供給源と、 前記生体内呼吸組織内の圧力方向を検知する感知手段
    と、 前記ガス供給源と前記感知手段とを前記生体内呼吸組織
    へ切換自在に連結する弁手段と、 前記弁手段と前記生体内呼吸組織とを流体連通させる単
    一ラインからなる手段と、 前記感知手段からの信号により前記弁手段を切換え作動
    させると共に、前記生体内呼吸組織内の負圧の最終発生
    時から予かじめ設定した最大時間間隔が経過したことを
    決定する第一タイマー手段を備えた制御手段と、 前記第一タイマー手段に応答して作動し、圧力を有する
    ガスのパルスを前記生体内呼吸組織へ供給することによ
    り、該生体内呼吸組織の上部気道内の障害を除去する手
    段と、より成ることを特徴とする吸気ガス供給装置。
  6. 【請求項6】 制御手段を、生体内呼吸組織内の負圧の
    検知が先の負圧の検知の時から予かじめ設定した最小遅
    延時間間隔内に行われたか否かを決定し、前記最小遅延
    時間間隔内に行われたときのみ前記弁手段を作動してガ
    ス供給源と生体内呼吸組織を流体連通する構成とした請
    求項3、請求項4又は請求項5に記載の吸気ガス供給装
    置。
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