JPH0699688A - 表示書類吊下用バインダー - Google Patents

表示書類吊下用バインダー

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JPH0699688A
JPH0699688A JP25267892A JP25267892A JPH0699688A JP H0699688 A JPH0699688 A JP H0699688A JP 25267892 A JP25267892 A JP 25267892A JP 25267892 A JP25267892 A JP 25267892A JP H0699688 A JPH0699688 A JP H0699688A
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JP
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JP25267892A
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English (en)
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Takayasu Yokoi
隆▲泰▼ 横井
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SHINSEI KOKI KK
Original Assignee
SHINSEI KOKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 書類を収容したクリアケースを確実に保持固
定すると共に、容易に差し替えできるようにすること。 【構成】 支持板部、支持板部と対向配置する弾性を有
する挟持板部及び上板部を備える。挟持板部は支持板部
との間に形成する下端の書類挿脱用隙間に向けて所定勾
配で漸近させて、断面略三角形状の吊下空間を形成して
いる。吊下空間の内部に、上記挟持板部に形成した勾配
方向のガイド溝に沿って摺動する球状体を備える。球状
体と上記上板部との間に縮装して球状体を付勢するばね
手段とを備え、上記球状体と支持板部との間で書類を圧
接保持する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表示書類吊下用バインダ
ーに関し、詳しくは、自動車部品製造工程等の製造現場
において、操作手順等を記載した標準書類、基準書類等
の書類を機械装置の上方あるいは側方等の作業者が見や
すい位置に吊り下げるものであって、特に、上記書類を
限られた範囲内で可能な限り多数枚掲示できるようにす
ると共に、差し替えを容易とするためにバインダーに対
して下方からワンタッチで取付及び取外ができるように
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車部品等の製造現場では、生産効率
や品質確保のために操作手順等を記載した標準書類や基
準書類等を工程毎又は機械毎に掲示し、作業者はこれら
標準書類や基準書類に基づいて作業を行っている。
【0003】上記製造現場では、加工製品の不良品発生
を低減するために、人が行っていた作業を機械装置に置
き換えているが、それに伴って機械化されていない作業
や機械操作における人的ミスをいかに防止するかが不良
品発生低減に大きな影響を与えるようになっている。従
って、上記標準書類や基準書類(以下、単に「書類」と
称する。)の掲示方法や掲示位置は、人的ミスの防止ひ
いては不良品発生低減を図る上で重要である。
【0004】図11に示すように、作業者1が横並びで
機械2の操作等の作業を行う場合、作業者1相互の間隔
Wは動作の経済性を考慮すると最小75cm程度である。
この範囲でA4サイズの書類3(縦方向の長さ約31c
m、横方向の長さ約22cm)を作業者が見やすいように
横並に並べて掲示しようとすると、書類を縦向きにした
場合は、上記図11に示すように3枚が限度であり、横
向きにした場合には2枚が限度である。
【0005】一方、製造現場における実際の作業では、
専用作業でA4サイズで2枚から3枚程度の書類が必要
であり、加工製品の切替がある混成ライン、汎用機、あ
るいは専用作業でも加工が複雑であって製品精度の高い
もの等の場合には、A4サイズで3枚以上の書類が必要
であり、10枚以上の書類が必要な場合もある。これら
の場合、書類をまとめて容器(図示せず)に収容してお
き、作業変更の都度差し替えを行う必要がある。
【0006】これに対し、この種の書類を差し替え可能
に保持するため従来より図12に示すようなバインダー
5が提供されている。このバインダー5は、アルミ等か
らなる剛性体であって、板状部6に勾配部7を一体に設
けている。この勾配部7は板状部6に対して図中下方に
向けて漸近し、勾配部7と板状部6との間にアルミ等か
らなる軽量な円柱棒8を配置している。また、板状部6
の両側には、円柱棒8が軸方向に抜けて脱落するのを防
止するための樹脂製ストッパー9が取付けられている。
【0007】このバインダー5では、書類3を矢印Aで
示すように図中下方より板状部6と勾配部7の隙間11
より挿入すると、円柱棒8が押し上げられて書類3の上
端が円柱棒8を通過し、次いで書類3を矢印Bで示すよ
うに図中下方に引き下げると、円柱棒8が勾配部7の勾
配に沿って下方に移動し、楔効果により円柱棒8と板状
部6の間に書類3が固定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
バインダー5に保持した書類3を差し替える場合には、
先ず書類3を少し上方に押し上げて円柱棒8のロックを
解除した後矢印Bに示すように書類3を下方に引き抜こ
うとしても、円柱棒8が書類3を再ロックするため構造
上書類3を引き抜くことはできない。よって、一方のス
トッパー9を取り外した後、書類3を矢印Cで示す横方
向、即ち、円柱棒8の軸方向に引き抜く必要がある。
【0009】このように、従来のバインダー5から書類
3を抜き出すには、仮に書類3を斜めに曲げるとして
も、バインダー5の横に少なくとも書類3の幅の1/2
程度のスペースが必要となっている。上記したように製
造現場では書類抜き出しのためのスペースを考慮しなく
ても、掲示し得る書類数はA4サイズで2、3枚が限度
であるから、上記引き抜きのためのスペースを考慮する
とA4サイズで1、2枚程度しか掲示できないことにな
る。また、隣接するバインダー相互間の距離を十分にと
らないと、書類が隣接するバインダーに干渉して引き抜
きが困難となる。
【0010】また、上記のようにバインダー5では、先
ず書類3を少し上方に押し上げ、円柱棒8のロックを解
除した後、書類3を縦方向又は幅方向の長さ分だけ引っ
張る必要があるため、書類の差し替え作業に時間を要
し、作業効率の点で問題がある。
【0011】更に、製造現場では汚れや破損から書類を
保護するため、書類をクリアケース内に収容して取り扱
うことが好ましいが、上記バインダー5では、クリアケ
ースを確実に保持するのは困難である。即ち、クリアケ
ースでは、書類の取出口を設けた縁部はその他の縁部と
比較して厚みが薄く、挟持する位置により厚さが相違す
るが、上記バインダー5のように円柱棒8と板状部6と
の間に楔効果により挟持する構成では、剛体である円柱
棒5が書類に線的に接触するため、円柱棒8の一部分が
他の部分より厚みの厚い部分を挟持すると、他の部分は
余り強固に挟持されず、書類が傾いて保持されてしまう
ことがある。
【0012】一般に作業者は、常時同じ位置に書類が掲
示されていると、書類の内容が異なっても書類中の同じ
位置を見る習慣がつくことから、各書類はそれぞれ同じ
箇所に太字部、色つけ等により強調した箇所を設けてい
るが、上記のように書類が傾いて固定されてしまうと、
上記強調箇所を探すために作業者の視点が大きく移動
し、見間違い、見落とし等のミスを誘発することにな
る。
【0013】本発明は、上記した従来の表示書類吊下用
バインダーにおける問題を解決するためになされたもの
であって、限られた狭いスペース内で可能な限り多数枚
の書類を差し替え容易に保持すると共に、書類が傾いた
り、揺動、落下等するのを防止し、かつ、書類をクリア
ケース内に収容した場合にも、確実に保持することがで
きる表示書類吊下用バインダーを提供することを目的と
してなされたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、支持
板部と、該支持板部と対向配置する弾性を有する挟持板
部、及び上板部とよりなり、上記挟持板部は支持板部と
の間に形成する下端の書類挿脱用隙間に向けて所定勾配
で漸近させて、断面略三角形状の吊下空間を形成し、上
記吊下空間の内部に、上記挟持板部に形成した上記勾配
方向のガイド溝に沿って摺動する球状体と、該球状体と
上記上板部との間に縮装して球状体を付勢するばね手段
とを備え、上記球状体と支持板部との間で書類を圧接保
持する構成とした表示書類吊下用バインダーを提供する
ものである。
【0015】本発明の表示書類吊下用バインダーでは、
具体的には、上記挟持板部の上端を支持板部側へ折り曲
げて上板部を形成し、該上板部と支持板部との接合部を
固着すると共に、該接合部より支持板部を突出させて取
付部を設け、かつ、これら支持板部及び挟持板部を水平
方向に長尺として水平方向に延在する断面略三角形状の
吊下空間を設け、上記挟持板部に水平方向に間隔をあけ
て複数のガイド溝を設け、これらガイド溝に上記球状体
を配置すると共に、球状体を付勢するコイルばねを取付
け、複数位置で書類を圧接保持して吊下げる構成とする
ことが好ましい。また、上記書類はクリアケースに収容
したものであることが好ましい。
【0016】
【作用】本発明の表示書類吊下用バインダーでは、挟持
板部と支持板部の間の隙間から書類を挿入すると、この
書類の先端が球状体をばね手段のばね力に抗してガイド
溝に沿って上方に移動させる。そして、書類を更に挿入
するとシート材の先端が球状体を通過し、書類は上記ば
ね手段により弾性的に付勢される球状体と支持板部の間
に挟持される。
【0017】上記のように保持されたシート材を下方に
強く引くと、それに伴って球状体がガイド溝の下方側に
移動し、球状体に押圧された挟持板部が支持板部に対し
て離れる方向に弾性的に移動し、よってシート材が引き
抜かれる。
【0018】また、本発明に係る表示書類吊下用バイン
ダーでは、上板部と支持板部の接合部を固着すると共
に、該接合部より支持板部を突出させて取付部を設けて
いるため、この取付部を任意の箇所に固定することがで
きる。
【0019】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づいて、本発明
について詳細に説明する。図1から図4に示すように、
本発明の第1実施例にかかる表示書類吊下用バインダー
15は、支持板部を構成する支持板16と、この支持板
16の一方側の面に対向して配置され挟持板部を構成す
る挟持部材17と、これら支持板16と挟持部材17を
固定するロックバー18を備えている。
【0020】上記支持板16は、水平方向に長尺な長方
形状の鋼板からなり、横幅方向の長さLをA4サイズの
用紙の横幅よりわずかに大きく設定している。また、支
持板16の図中上端側の横幅方向の中央部分及び左右両
端部分には、ねじ穴20a,20b,20cを貫通して
設けている。これらのねじ穴20a〜20cは図3に詳
細に示すように、その周囲をロックバー18側へ向けて
くぼませている。また、上記左右両端のねじ穴20b,
20cより横幅方向中央部側には、取付孔21a,21
bを貫通して設けている。
【0021】上記挟持部材17は、弾性を有する薄板鋼
板からなり、その横幅を上記支持板16とほぼ等しく設
定している。挟持部材17は上記支持板16の一方側の
表面と横幅方向全体にわたって当接する当接部17aを
備え、この当接部17aの図中下方側を横幅方向全体を
ほぼ直角に屈曲して、支持板部16上に突出する上板部
17bとしている。
【0022】この上板部17bの先端は、横幅方向全体
を図中下方に屈曲させて、支持板部16の縦方向上端側
から下端側に向けて支持板16の表面に対して約12゜
の勾配で漸近する挟持板部17cとしている。この挟持
板部17cと支持板16は、断面略三角形状であって水
平方向に延在する吊下空間を設けている。本実施例の挟
持部材17は、上記のように弾性薄板より形成している
ため、図2中矢印Dで示すように上板部17bとの接続
部分で弾性的に屈曲可能であり、挟持板部17cが支持
板16に対して弾性的に近接、離反できる。
【0023】挟持板部17cの先端は、支持板16の表
面と平行となるように横幅方向全体を屈曲して導入部1
7dを形成しており、この導入部17dとバインダプレ
ート16の表面との間を後述する書類3を収容したクリ
アケース35を挿入するための書類挿脱用隙間17eと
している。
【0024】上記挟持部材17の当接部17aには、上
記支持板16のねじ穴20a〜20cと対向する位置に
ねじ穴23a,23b,23cを設けており、これらね
じ穴23a〜23cは上記ねじ穴20a〜20cと同様
にその周囲をロックバー18側にくぼませている。ま
た、当接部17aには支持板部16の取付孔21a,2
1bと対応する位置に取付孔24a,24bを設けてい
る。
【0025】ロックバー18は断面矩形状の樹脂製の棒
材からなり、その横方向の長さを上記支持板16及び挟
持部材17と等しく設定すると共に、縦方向の長さを上
記挟持部材17の当接部17aとほぼ等しく設定してい
る。また、ロックバー18には上記支持板16及び挟持
部材17に設けたねじ穴20a〜20c、23a〜23
cと対応する位置にねじ穴25a,25b,25cを貫
通して設けている。
【0026】上記ロックバー18は、支持板16上に位
置させた挟持部材17の当接面17a上に配置され、支
持板部16及び挟持部材17のねじ穴20a〜20c,
23a〜23cを挿通したねじ26の雄ねじ部26aを
このねじ孔25a〜25cに螺合し、よって、バインダ
プレート16と挟持部材17を一体に固着している。上
記したようにねじ穴20a〜20c及びねじ穴23a〜
23cの周囲はロックバー18側にくぼませているた
め、上記ねじ26の頭部26bはこのくぼみ内に収容さ
れ、支持板部16の挟持部材17と反対側の面は突出し
た部分のない平滑な面となる。
【0027】また、ロックバー18には上記支持板16
及び挟持部材17の取付孔21,24と対応する位置に
取付孔27a,27bを貫通して設けており、表示書類
吊下用バインダー15は、これら取付孔21,24,2
7に挿通するねじ(図示せず)により掲示板又は機械装
置等(図示せず)に固定される。このとき、上記したよ
うに支持板16と挟持部材17を固定するためのねじ2
6が支持板16の面上に突出していないため、表示書類
吊下用バインダー15は確実に掲示板等に固定される。
【0028】上記のように第1実施例では、挟持板部1
7cの上端を支持板16側に折り曲げて上板部17bを
形成し、この上板部17bの支持板16との接合部より
支持板16及び挟持部材17の当接部17aを突出させ
て取付部としている。
【0029】第1実施例の表示書類吊下用バインダー1
5では、シート材を固定するために、下記のような構造
の保持機構30を横幅方向の対象位置に一対設けてい
る。上記挟持部材17の挟持板部17cの支持板16側
には、上記挟持板部17cの勾配方向、即ち、上板部1
7b側から導入部17d側に向けて、一対のガイド溝1
7fを凹設している。このガイド溝17fは、挟持板部
17cと同様に縦方向上端側から下端側に向けて支持板
部16に漸近しているが、その勾配は約18゜であっ
て、挟持板部17cの支持板部16に対する勾配よりも
大きく設定している。そのため、挟持板部17cの外側
に対するガイド溝17fの突出量は、導入部17d側よ
りも上板部17b側の方が大きくなっている。
【0030】上板部17bの上記ガイド溝17fの上端
と接続する部分には、上板部17bの突出方向全体を切
欠いて開口穴17gを設けている。また、ロックバー1
8の上記開口穴17gと対応する位置には、この開口穴
17gをふさぐように断面半円状の突出部18aを設け
ており、この突出部18aに断面円形状の凹部からなる
ばね着座部18bを設けている。
【0031】上記挟持部材17のガイド溝17fには球
状体31を摺動自在に配置している。また、この球状体
31と上記ばね着座部18bとの間にはスプリング32
を縮装し、球状体31がガイド溝17fの図中下端側に
弾性的に付勢されるようにしている。
【0032】本実施例の球状体31は鋼製であって、表
面を鏡面仕上げしている。一方、上記スプリング32
は、図5に詳細に示すようなつる巻ばねであって、その
径を上記球状体31の外径の80%〜90%程度に設定
している。また、スプリング32の両端面32a,32
bはそれぞれ軸線Mに対して直交する平面を構成するよ
うにしている。
【0033】次に、上記構成からなる第1実施例の作動
的特徴について説明する。本実施例では、図6中矢印E
で示すように、クリアケース35の開口部35aから書
類3を挿入し、この書類3を収容したクリアケース35
を表示書類吊下用バインダー15に固定保持する。
【0034】まず、図2に中矢印Fで示すように、クリ
アケース35の上端を書類挿脱用隙間17eから支持板
部16と挟持部材17の間に挿入していく。
【0035】クリアケース35を挿入するにつれて、そ
の先端は、保持機構30の球状体31をガイド溝17f
に沿って上方に押し上げ、スプリング32を徐々に縮め
ていく。上記のようにガイド溝17fは支持板16に対
して勾配を持たせているため、クリアケース35を挿入
するにつれて支持板16と球状体31の距離が広がり、
やがてこの距離とクリアケース35の厚さが等しくな
る。この状態から更にクリアケース35を上方に挿入し
ていくと、クリアケース35の先端は球状体31を通過
し、挟持板部プレート17の上板部17bまで達する。
この状態で球状体31はスプリング32の弾性力により
下方に付勢される。上記したようにガイド溝17fは下
端側に向けて支持板16に漸近するようにしているた
め、クリアケース35は球状体31と挟持板部プレート
16の間に挟持される。
【0036】上記クリアケース35では、開口35aを
設けた縁部35bは、その他の縁部35c,35d,3
5eよりも厚さが薄くなっているが、第1実施例では、
上記のようにクリアケース35を支持板部16と球状体
31の間に挟持して固定し、球状体31はクリアケース
35を点接触的に押圧するため、上記縁部35b〜35
eのいずれを保持する場合も、強固かつ確実に保持する
ことができる。また、クリアケース35の厚みが上記一
対の保持機構30がそれぞれ挟持する箇所により異なる
場合にも、球状体31はスプリング31によりガイド溝
17fの下方側の上記クリアケース35の厚さに応じた
位置に押し込まれる。そのため、この場合もクリアケー
ス35は確実に表示書類吊下用バインダー15に保持さ
れる。
【0037】表示書類吊下用バインダー15に保持され
たクリアケース35を抜き出す場合は、クリアケース3
5の下端を手で保持して矢印Gで示すように下方に強く
引っ張ると、それに連れて球状体31はガイド溝17f
に沿って下方に移動し、クリアケース35と挟持板部1
7fの間に強く押し込まれる。挟持板部17cは上記し
たように上板部17bとの接続部分で弾性的に屈曲する
ため、クリアケース35を強く引くことにより、挟持板
部17fは球状体31に押圧されて外側に弾性的に移動
し、よってクリアケース35を表示書類吊下用バインダ
ー15から引き抜くことができる。
【0038】上記のようにクリアケース35を引き抜く
際には、クリアケース35上端の支持板16と挟持板部
17fの間に収容されている部分の長さだけ下方に引き
出せばよく、書類の差し替え作業を効率よく行うことが
できる。
【0039】また、第1実施例では、球状体の表面を鏡
面仕上げにすると共に、端面32a,32bを平面とし
たスプリング32の径を球状体の80%程度に設定して
いるため、球状体31はクリアケース35の挿入、引き
出しに追従してガイド溝17f上を円滑に移動し、球状
体31からスプリング32が外れることがない。
【0040】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図7から図9に示すように、第2実施例の表示書類
吊下用バインダー40は、支持板部41、上板部42及
び挟持板部43を一体として本体44を形成している。
即ち、第2実施例では、水平方向に長尺な支持板部41
の図中上方を幅方向全体にほぼ垂直に屈曲させて上板部
42を形成し、この上板部42の下端を幅方向全体に屈
曲させて下端側に向けて上記支持板部41に対して所定
勾配で漸近する挟持板部43としている。また、挟持板
部43の下端は支持板部41に対して離反するように幅
方向全体を屈曲させて導入部45としており、この導入
部45と支持板部41との間隔が支持板部41と挟持板
部43が形成する断面略三角形状の吊下空間に対する書
類挿脱用隙間46を形成している。
【0041】また、上記挟持板部43の支持板部41側
には、第1実施例と同様に勾配方向にガイド溝47を設
けている。ガイド溝47の上端は、挟持板部43と上板
部42の接続箇所よりわずかに下方に位置し、上板部4
2及び挟持板部43の上記ガイド溝47の上端と接続す
る部分を切欠いて開口部48としている。この開口部4
8では、両側に位置する上板部42のみをわずかに突出
させて突出部42aとしている。
【0042】さらに、開口部48と対応する部分では、
支持板部41をタブ状に突出させて取付部49としてい
る。この取付部49には、ねじ(図示せず)等の手段に
より表示書類吊下用バインダー40全体を所望の箇所に
取付けるための取付孔49aを貫通して設けている。
【0043】第2実施例では、第1実施例と同様にガイ
ド溝47に摺動自在に配置した球状体31をスプリング
32により弾性的に付勢する構成としているが、このス
プリング32の上端側を上記上板部42の開口部48に
取付けた本体51とは別体のスプリング座部材51に保
持する構成としている。
【0044】上記スプリング座部材51は、樹脂製の栓
部材53とばね性を有する板材からなるばね板54から
なる。上記栓部材53は、上記開口部48を閉鎖する方
体状部53aと、ガイド溝48の上端を閉鎖するように
前端を湾曲させた湾曲部53bとを備えている。上記方
体状部53aと湾曲部53bの底面は一平面を形成する
が、方体状部53aでは底面の両側を切欠いてリブ部5
3cを突設させている。このリブ部53の幅は、上記突
出部42aの先端間の間隔L1よりもわずかに小さく設
定している。
【0045】上記ばね板54は、上記栓部材53の底面
形状の方体状部53aの両側に係止部54aを突設した
形状としている。ばね板54の係止部54aを設けた部
分での幅は、上記開口部48との接続する部分でのガイ
ド溝47の幅L2よりわずかに大きく設定している。
【0046】上記ばね板54は、栓部材53の湾曲部5
3b側の底面に設けたピン部53dをばね板54に設け
た孔に挿入し、ばね板54からピン部53dの先端を溶
解し、いわゆる溶着かしめにより栓部材53に固定して
いる。上記スプリング座部材51では、方体状部53a
の部分で、ばね板54から栓部材53の厚さ方向に断面
円形の孔を穿設し、スプリング着座部55としている。
【0047】第二実施例では、ガイド溝47に球状体3
1を配置する一方、スプリング着座部55にスプリング
32の一端を配置する。この状態で、スプリング座部5
1を本体44の開口部48に挿入し、ばね板54の係止
部54aと方体状部54aの底面との間に上板部42の
突出部42aを挟持する。この状態でスプリング32は
球状体31とスプリング着座部55の間に縮装される。
リブ部53c及びばね板54の係止部54aの部分での
幅を上記のように設定しているため、スプリング座部5
1は、円滑に本体44に取付けることができる。
【0048】尚、第2実施例の表示書類吊下用バインダ
ーのその他の構成及び使用方法は、第1実施例と同様で
あるので説明を省略する。
【0049】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施例で
は、支持板部、挟持部材等の水平方向の長さをA4サイ
ズの用紙よりわずかに大きく設定して、クリアケースに
収容したA4サイズの書類を固定保持する構成としてい
るが、上記水平方向の長さを適宜設定することにより、
所望のサイズの用紙を所望の向きで固定保持することが
できる。また、上記実施例のスプリング32は、径が一
定のつる巻ばねとしているが、図10に示すように、ば
ね着座部18b側を大径とし、球状体31側に向けて漸
次小径となる略円錐台形状のスプリング32’を使用し
てもよい。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る表示書類吊下用バインダーは、水平方向に長尺な
平板状の支持板部に対して縦方向上端側から下端側に向
けて所定の勾配で漸近する挟持板部にガイド溝を設け、
このガイド溝に摺動自在に配置した球状体をばね手段に
よりガイド溝下端側に弾性的に付勢し、支持板部と挟持
板部の間の書類挿脱用隙間から挿入した書類の上端を球
状体と支持板部の間に挟持する構成としているため、上
記シート部材の取付及び引き抜きは、上記隙間より書類
の一端を挿入又は引き出しすることにより行うことがで
きるため、狭い箇所に取付けている場合にも書類の差し
替えを簡単に行うことができる。
【0051】また、本発明では、上記のように本発明で
は書類を下方に挿入、引き出しすることにより書類の差
し替えを行うことができ、横方向に引き出す必要がない
ため、自動車部品等の製造現場において標準書類、基準
書類を掲示する場合には、本発明に係る表示書類吊下用
バインダーを横並びに並べることにより限られた狭い範
囲内で可能な限り多枚数の書類を掲示することができる
と共に、上記標準書類、基準書類を簡単かつ迅速に差し
替えることができ、作業効率を向上することができる。
【0052】また、本発明に係る表示書類吊下用バイン
ダーは、上記ように書類を支持板部と球状体の間に挟持
して固定し、球状体はばね手段に弾性的に付勢されるこ
とにより書類を点接触的に押圧するため、クリアケース
のように厚さが縁部によって一様でない場合も、強固か
つ確実に保持することができ、一旦保持した書類が多少
の外力により傾いたり、揺れたり、落下したりすること
がない。
【0053】そのため、上記のように本発明の表示書類
吊下用バインダーを、製造現場の作業書類、基準書類の
掲示に使用する場合には、差し替えた書類は確実に保持
され、傾斜、落下等を生じることがなく、標準書類、基
準書類の内容の見落とし、見間違えによる人的ミスを低
減し、ひいては不良品発生の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)及び(B)はそれぞれ、本発明の第1
実施例を示す平面図及び正面図である。
【図2】 図1(B)のII−II断面の拡大断面図であ
る。
【図3】 図1(A)の部分IIIを示す拡大断面図であ
る。
【図4】 図1の部分斜視図である。
【図5】 (A)及び(B)はそれぞれスプリングを示
す左側面図及び平面図である。
【図6】 書類及びクリアケースを示す概略斜視図であ
る。
【図7】 本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図8】 第2実施例の挟持部材を示す斜視図である。
【図9】 (A)はスプリング座部を示す前面斜視図、
(B)は(A)の前面斜視図、(C)は(A)の左側面
図、(D)は(A)の底面図である。
【図10】 本発明の変形例を示す概略図である。
【図11】 製造現場における標準書類等の掲示状態を
示す概略図である。
【図12】 従来の表示書類吊下用バインダーを示す概
略斜視図である。
【符号の説明】
15,40 表示書類吊下用バインダー 16,41 支持板部 17 挟持部材 17a 当接部 17b,42 上板部 17c,43 挟持板部 17d,45 導入部 18 ロックバー 31 球状体 32 スプリング 51 スプリング座部 53 栓部材 54 板ばね 55 スプリング着座部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持板部と、該支持板部と対向配置する
    弾性を有する挟持板部、及び上板部とよりなり、上記挟
    持板部は支持板部との間に形成する下端の書類挿脱用隙
    間に向けて所定勾配で漸近させて、断面略三角形状の吊
    下空間を形成し、上記吊下空間の内部に、上記挟持板部
    に形成した上記勾配方向のガイド溝に沿って摺動する球
    状体と、該球状体と上記上板部との間に縮装して球状体
    を付勢するばね手段とを備え、上記球状体と支持板部と
    の間で書類を圧接保持する構成とした表示書類吊下用バ
    インダー。
  2. 【請求項2】 上記挟持板部の上端を支持板部側へ折り
    曲げて上板部を形成し、該上板部と支持板部との接合部
    を固着すると共に、該接合部より支持板部を突出させて
    取付部を設け、かつ、これら支持板部及び挟持板部を水
    平方向に長尺として水平方向に延在する断面略三角形状
    の吊下空間を設け、 上記挟持板部に水平方向に間隔をあけて複数のガイド溝
    を設け、これらガイド溝に上記球状体を配置すると共
    に、球状体を付勢するコイルばねを取付け、複数位置で
    書類を圧接保持して吊下げる構成としていることを特徴
    とする請求項1記載の表示書類吊下用バインダー。
  3. 【請求項3】 上記書類はクリアケースに収容したもの
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    表示書類吊下用バインダー。
JP25267892A 1992-09-22 1992-09-22 表示書類吊下用バインダー Withdrawn JPH0699688A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007045715A1 (en) * 2005-08-26 2007-04-26 Taimo Tapio Stenman Fastening device to fasten cables or packages or sheets of paper inside files
JP2022083472A (ja) * 2020-11-25 2022-06-06 有限会社斎藤塗装店 シート挟持具

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