JPH069947Y2 - 合成樹脂製容器のキャップ緩み防止構造 - Google Patents
合成樹脂製容器のキャップ緩み防止構造Info
- Publication number
- JPH069947Y2 JPH069947Y2 JP1987180712U JP18071287U JPH069947Y2 JP H069947 Y2 JPH069947 Y2 JP H069947Y2 JP 1987180712 U JP1987180712 U JP 1987180712U JP 18071287 U JP18071287 U JP 18071287U JP H069947 Y2 JPH069947 Y2 JP H069947Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- synthetic resin
- peripheral surface
- male screw
- outer peripheral
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Closures For Containers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、特にPET等の合成樹脂製ボトルに装着され
るキャップの緩み防止構造に関する。
るキャップの緩み防止構造に関する。
従来、合成樹脂製ボトル等の容器口頸部にキャップをネ
ジ込んで螺着封印する構造にあって、製品搬送中や輸送
中のキャップの緩み防止手段を設けたものとしては、例
えば第3図(a)、(b)に示す実開昭59−83757号公
報に記載の合成樹脂製キャップがある。即ち、この合成
樹脂製キャップの場合、ボトル口頸部1に雄ネジ2が設
けられ、この雄ネジ2から下のカブラ部周りには逆止ヒ
レ3が形成されている。キャップ4側の構造は、破断線
5を介していわゆるピルフャー・プルーフと呼ばれる環
状リング6が形成され、このピルフャー・プルーフリン
グ6の内周面にも逆止ヒレ7が形成してあり、キャップ
4の螺着で双方の逆止ヒレ3,7が互いに食いつき合う
ことによって、キャップ4の緩みを防止するものであ
る。
ジ込んで螺着封印する構造にあって、製品搬送中や輸送
中のキャップの緩み防止手段を設けたものとしては、例
えば第3図(a)、(b)に示す実開昭59−83757号公
報に記載の合成樹脂製キャップがある。即ち、この合成
樹脂製キャップの場合、ボトル口頸部1に雄ネジ2が設
けられ、この雄ネジ2から下のカブラ部周りには逆止ヒ
レ3が形成されている。キャップ4側の構造は、破断線
5を介していわゆるピルフャー・プルーフと呼ばれる環
状リング6が形成され、このピルフャー・プルーフリン
グ6の内周面にも逆止ヒレ7が形成してあり、キャップ
4の螺着で双方の逆止ヒレ3,7が互いに食いつき合う
ことによって、キャップ4の緩みを防止するものであ
る。
また、第4図に示す実開昭62−19949号公報に記
載のキャップのゆるみ防止構造の場合、ボトル口頸部1
の雄ネジ2の山と山との間の谷部周りに複数の突起8が
設けてあり、この突起8がキャップ4の螺着によって内
側の雄ネジ谷部9に係合することで、キャップ4の緩み
を防止する構造である。
載のキャップのゆるみ防止構造の場合、ボトル口頸部1
の雄ネジ2の山と山との間の谷部周りに複数の突起8が
設けてあり、この突起8がキャップ4の螺着によって内
側の雄ネジ谷部9に係合することで、キャップ4の緩み
を防止する構造である。
しかしながら、前者の第3図に示す従来例は、ボトル口
頸部1およびキャップ4のいずれの側にも複数な逆止ヒ
レ3,7をそれぞれ単独に成形したもので、製作が容易
でないという問題点がある。
頸部1およびキャップ4のいずれの側にも複数な逆止ヒ
レ3,7をそれぞれ単独に成形したもので、製作が容易
でないという問題点がある。
一方、後者の第4図に示す従来例にあっては、キャップ
4の緩み防止手段として、このキャップ4側に何等の構
造を施していないために、ボトル口頸部1側に設けられ
る凸状突起8を形状的に限定せざるを得ないという問題
点がある。
4の緩み防止手段として、このキャップ4側に何等の構
造を施していないために、ボトル口頸部1側に設けられ
る凸状突起8を形状的に限定せざるを得ないという問題
点がある。
しかも、これら従来例のいずれの場合も、レトルト食品
容器として採用される場合、次なる問題点に対して構造
的に配慮されていない。即ち、内容物充填後の加熱殺菌
工程で、自動キャップ締めされたキャップが特にアルミ
の場合は、これと容器側との熱膨張率の違いから、キャ
ップにガタ付きが発生して、搬送や輸送中の内容物漏洩
という新たな問題を生起せしめることである。
容器として採用される場合、次なる問題点に対して構造
的に配慮されていない。即ち、内容物充填後の加熱殺菌
工程で、自動キャップ締めされたキャップが特にアルミ
の場合は、これと容器側との熱膨張率の違いから、キャ
ップにガタ付きが発生して、搬送や輸送中の内容物漏洩
という新たな問題を生起せしめることである。
本考案は、以上の問題点に鑑みなされたものであり、製
作が容易でしかも設計上の自由度があり、自動キャップ
締め後の加熱殺菌工程で発生するキャップのガタ付きに
対処することができるキャップ緩み防止構造の提供を目
的としている。
作が容易でしかも設計上の自由度があり、自動キャップ
締め後の加熱殺菌工程で発生するキャップのガタ付きに
対処することができるキャップ緩み防止構造の提供を目
的としている。
本考案は、かかる従来の問題点を解決して目的を達成す
るために次なる構成とした。
るために次なる構成とした。
即ち、合成樹脂製容器の口頚部10の外周面に設けた雄ネ
ジ11に、容器より熱膨張率の高い材質のキャップ20を螺
合させて冠着し、加熱して内容物を殺菌するものにおい
て、前記雄ネジ11よりも下方位置の外周面に複数の凸状
係止部12を断続的に連ねて設けてある。
ジ11に、容器より熱膨張率の高い材質のキャップ20を螺
合させて冠着し、加熱して内容物を殺菌するものにおい
て、前記雄ネジ11よりも下方位置の外周面に複数の凸状
係止部12を断続的に連ねて設けてある。
この係止部12は、口頸部外周面から径方向へほぼ直角に
立ち上がる緩み防止用のキャップ突当て段部12aと、こ
のキャップ突当て段部12aの頂部から傾斜面で下るキャ
ップ締め込み傾斜部12bとを有している。
立ち上がる緩み防止用のキャップ突当て段部12aと、こ
のキャップ突当て段部12aの頂部から傾斜面で下るキャ
ップ締め込み傾斜部12bとを有している。
また、容器口頸部10の全体を被冠するキャップ20に外側
から外圧を加え、このキャップ20を前記係止部12の外形
に倣い塑性変形させることにより係着部21が設けられて
いる。
から外圧を加え、このキャップ20を前記係止部12の外形
に倣い塑性変形させることにより係着部21が設けられて
いる。
内容物充填後に、口頸部10にキャップ20の自動締めが行
なわれると、口頸部10に設けた係止部12の外形に倣って
キャップ20側に係着部21が成形される。次の加熱殺菌工
程でキャップ20の締付具合に若干の緩みが認められるよ
うな場合、これへの対処は、キャップ20を所定方向に例
えば手巻きにより少許回動せしめると、キャップ20側の
各係着部21が口頸部10側の係止部12のキャップ締め込み
傾斜部12bを登り、斜面の作用でキャップ20の螺着具合
が強まる。
なわれると、口頸部10に設けた係止部12の外形に倣って
キャップ20側に係着部21が成形される。次の加熱殺菌工
程でキャップ20の締付具合に若干の緩みが認められるよ
うな場合、これへの対処は、キャップ20を所定方向に例
えば手巻きにより少許回動せしめると、キャップ20側の
各係着部21が口頸部10側の係止部12のキャップ締め込み
傾斜部12bを登り、斜面の作用でキャップ20の螺着具合
が強まる。
この後のキャップ20の反転は、口頸部10側の係止部12の
キャップ突当て段部12aに突き当たることで阻止され、
緩みが防止されることになる。
キャップ突当て段部12aに突き当たることで阻止され、
緩みが防止されることになる。
以下、本考案による合成樹脂製容器のキャップ緩み防止
構造の一実施例について図面を参照しつつ説明する。
構造の一実施例について図面を参照しつつ説明する。
第1図および第2図において、ボトル容器の口頸部10の
外周面には雄ネジ11が設けられ、更にこれよりも下方位
置のカブラと呼ばれる部分の外周面には、複数の凸状係
止部12が放射状に等間隔に設けられている。この係止部
12は、口頸部外周面上に径方向へほぼ直角に立ち上がる
緩み防止用のキャップ突当て段部12aが設けてあり、こ
のキャップ突当て段部12aの頂部から緩やかに傾斜面で
下るキャップ締め込み傾斜部12bが設けてある。
外周面には雄ネジ11が設けられ、更にこれよりも下方位
置のカブラと呼ばれる部分の外周面には、複数の凸状係
止部12が放射状に等間隔に設けられている。この係止部
12は、口頸部外周面上に径方向へほぼ直角に立ち上がる
緩み防止用のキャップ突当て段部12aが設けてあり、こ
のキャップ突当て段部12aの頂部から緩やかに傾斜面で
下るキャップ締め込み傾斜部12bが設けてある。
かかる形状の口頸部10には、内容物充填後に自動機でキ
ャップ締めが行なわれる。即ち、口頸部10全体を被冠す
る形状および大きさで例えばアルミ製のキャップ素材が
用意され、このキャップ素材に外側から外圧を加えて図
示のごときキャップ20が成形される。このキャップ20は
外圧によって塑性変形し、口頸部10の雄ネジ11および係
止部12の形状に倣って成形されることになる。したがっ
て、成形後のキャップ20側には、口頚部10側の雄ネジ11
に対応した雌ネジの形成はもとより、係止部12の外形に
倣った凹状の係着部21が設けられることになる。
ャップ締めが行なわれる。即ち、口頸部10全体を被冠す
る形状および大きさで例えばアルミ製のキャップ素材が
用意され、このキャップ素材に外側から外圧を加えて図
示のごときキャップ20が成形される。このキャップ20は
外圧によって塑性変形し、口頸部10の雄ネジ11および係
止部12の形状に倣って成形されることになる。したがっ
て、成形後のキャップ20側には、口頚部10側の雄ネジ11
に対応した雌ネジの形成はもとより、係止部12の外形に
倣った凹状の係着部21が設けられることになる。
なお、口頸部10側に設けられる係止部12としては、実施
例のごとく口頸部外周面から凸状に突出した形状に限定
されず、逆に外周面から凹状にくぼんだ係止部12として
成形してもよい。この場合、当然キャップ20側に形成さ
れる係着部21としては凸状となる。
例のごとく口頸部外周面から凸状に突出した形状に限定
されず、逆に外周面から凹状にくぼんだ係止部12として
成形してもよい。この場合、当然キャップ20側に形成さ
れる係着部21としては凸状となる。
したがって、かかる構造の実施例の作用は、前述の手順
を踏まえて内容物充填後にキャップ20の自動締めが行な
われると、次の加熱殺菌工程での熱膨張により、キャッ
プ20の締付具合に若干の緩みが認められるような場合、
これへの対処は、第2図における時計回りの方向にキャ
ップ20を例えば手巻きにより若干回動せしめると、キャ
ップ20側の各係着部21が口頸部10側の係止部12のキャッ
プ締め込み傾斜部12bを登り、斜面の作用でキャップ20
の螺着具合が強まる。この後に、キャップ20の反時計回
り方向への反転は、口頸部10側の係止部12のキャップ突
当て段部12aに突き当たることで阻止され、緩みが防止
されることになる。
を踏まえて内容物充填後にキャップ20の自動締めが行な
われると、次の加熱殺菌工程での熱膨張により、キャッ
プ20の締付具合に若干の緩みが認められるような場合、
これへの対処は、第2図における時計回りの方向にキャ
ップ20を例えば手巻きにより若干回動せしめると、キャ
ップ20側の各係着部21が口頸部10側の係止部12のキャッ
プ締め込み傾斜部12bを登り、斜面の作用でキャップ20
の螺着具合が強まる。この後に、キャップ20の反時計回
り方向への反転は、口頸部10側の係止部12のキャップ突
当て段部12aに突き当たることで阻止され、緩みが防止
されることになる。
以上説明したように、本考案による合成樹脂製容器のキ
ャップ緩み防止構造は、キャップ冠着後の搬送や輸送中
の緩みに対しては、容器口頸部10側に設けた係止部12の
キャップ突当て段部12aによるキャップの反転阻止で防
止されることになる。
ャップ緩み防止構造は、キャップ冠着後の搬送や輸送中
の緩みに対しては、容器口頸部10側に設けた係止部12の
キャップ突当て段部12aによるキャップの反転阻止で防
止されることになる。
また、特にレトルト食品容器のごとくに、内容物充填後
の加熱殺菌工程で発生する、キャップの熱膨張による緩
みに対しては、キャップを所定方向に例えば手巻き締め
にて少許回動することにより、係止部12側のキャップ締
め込み傾斜部12bの傾斜面の作用でキャップとの螺着が
強まることで防止される。
の加熱殺菌工程で発生する、キャップの熱膨張による緩
みに対しては、キャップを所定方向に例えば手巻き締め
にて少許回動することにより、係止部12側のキャップ締
め込み傾斜部12bの傾斜面の作用でキャップとの螺着が
強まることで防止される。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は本考案による合成樹脂製容器のキ
ャップ緩み防止構造の一実施例を示し、第1図は正面断
面図、第2図は第1図のX−X線による平面断面図であ
る。また、第3図(a),(b)は従来例の全体斜視図および
部分斜視図、第4図も同じく従来例の分解斜視図をそれ
ぞれ示す。 10……容器口頸部、12……係止部、 12a……キャップ突当て段部、 12b……キャップ締め込み傾斜部、 20……キャップ、21……係着部。
ャップ緩み防止構造の一実施例を示し、第1図は正面断
面図、第2図は第1図のX−X線による平面断面図であ
る。また、第3図(a),(b)は従来例の全体斜視図および
部分斜視図、第4図も同じく従来例の分解斜視図をそれ
ぞれ示す。 10……容器口頸部、12……係止部、 12a……キャップ突当て段部、 12b……キャップ締め込み傾斜部、 20……キャップ、21……係着部。
Claims (1)
- 【請求項1】合成樹脂製容器の口頚部10の外周面に設け
た雄ネジ11に、容器より熱膨張率の高い材質のキャップ
20を螺合させて冠着し、加熱して内容物を殺菌するもの
であって、 前記雄ネジ11よりも下方位置の外周面に複数の凸状また
は凹状の係止部12を断続的に連ねて設け、 この係止部12は、口頸部外周面から径方向へほぼ直角に
立ち上がる突当て段部12aと、この突当て段部12aの頂部
から傾斜面で下る傾斜部12bとを有し、 容器口頸部10の全体を被冠するキャップ20に外側から外
圧を加えて前記係止部12の外形に倣い塑性変形させるこ
とにより、キャップ20に係着部21を設けたことを特徴と
する合成樹脂製容器のキャップ緩み防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987180712U JPH069947Y2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 | 合成樹脂製容器のキャップ緩み防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987180712U JPH069947Y2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 | 合成樹脂製容器のキャップ緩み防止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0185250U JPH0185250U (ja) | 1989-06-06 |
JPH069947Y2 true JPH069947Y2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=31472219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987180712U Expired - Lifetime JPH069947Y2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 | 合成樹脂製容器のキャップ緩み防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069947Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4586454B2 (ja) * | 2004-08-06 | 2010-11-24 | 豊田合成株式会社 | キャップ機構 |
JP5765803B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2015-08-19 | オーエム機器株式会社 | フリーアクセスフロアにおける床パネルの固定構造 |
-
1987
- 1987-11-27 JP JP1987180712U patent/JPH069947Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0185250U (ja) | 1989-06-06 |
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