JPH0699394B2 - 2−クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンの3−位置を選択的に塩素化する方法 - Google Patents

2−クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンの3−位置を選択的に塩素化する方法

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JPH0699394B2 JP12710786A JP12710786A JPH0699394B2 JP H0699394 B2 JPH0699394 B2 JP H0699394B2 JP 12710786 A JP12710786 A JP 12710786A JP 12710786 A JP12710786 A JP 12710786A JP H0699394 B2 JPH0699394 B2 JP H0699394B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、非触媒化、液相塩素化反応により2−クロロ
−5−(トリクロロメチル)ピリジンの3−位置を選択
的に塩素化し、2,3−ジクロロ−5−(トリクロロメチ
ル)ピリジンを形成させる方法に関する。
2,3−ジクロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンは
農薬、例えば2−(4−((3−クロロ−5−トルフル
オロメチル)−2−ピリジニル)オキシ)フエノキシプ
ロピオン酸およびそれの誘導体の製造における中間体と
して有用な公知の化合物である。2,3−ジクロロ−5−
(トリクロロメチル)ピリジンを製造する公知の方法
は、液相塩素化反応における触媒を使用する。例えば米
国特許4,331,811に示されるようにこの反応においてタ
ングステン、モリブデンおよびルテニウム触媒が使用さ
れている。
本発明に従えば、2−クロロ−5−(トリクロロメチ
ル)ピリジンは、高温及び高圧でタングステン、モリブ
デン又はルテニウム触媒の不存在において液相で塩素
(Cl2)と接触されそのピリジン環の3−位置を選択的
に塩素化する。その本発明の方法は連続式、循環操作又
はバツチ操作で行なわれ、工業上受け入れられる収率で
2,3−ジクロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンを
生じさせ、そして好ましくは2,3−ジクロロ−5−(ト
リクロロメチル)ピリジン対2,6−ジクロロ−5−(ト
リクロロメチル)ピリジン少なくとも2.8:1の割合で目
的物を生じさせる。
本発明の一つの利点は触媒を使用しないことであり、そ
れによつて触媒自体の費用および触媒を除去する工程を
無くする。ある種の高温及び高圧で触媒の不存在におい
て液相の2−クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジ
ンと塩素との反応は、そのピリジン環の3−位置を選択
的に塩素化し2,3−ジクロロ−5−(トリクロロメチ
ル)ピリジンを形成させることが予期に反して発見され
た。さらに触媒の不存在はその反応容器中にタールの形
成を減少させる。さらにこの発明の特定な温度及び圧力
を使用する時、FeCl3のような鉄触媒は所望の選択率を
低下させることなしに反応速度を増加させるために使用
できる。
本発明の方法を実施する場合においてガス状塩素は液体
の2−クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジン中を
高温および高圧で通される。塩素化炭化水素のような溶
剤は任意に使用できるが、しかし、溶剤なしで本発明を
使用することが好ましい。塩素ガス反応体の量はピリジ
ン出発物質の3−位置を選択的に塩素化するのに十分な
量使用される。通常2−クロロ−5−(トリクロロメチ
ル)ピリジンモル量に基づいて少なくとも約等モル量の
塩素が使用される。ピリジン出発物質モル当り10モルま
での過剰の塩素が望ましく使用される。その塩素ガスが
その反応に供給されるもつとも最適な速度は、反応温
度、反応圧力、反応混合物量等のフアクターによつて変
化し、そして当業者にとつて容易に決定できる。
ある種の高温および高圧は本発明の必須の要件である。
60〜180℃の温度は必要であり、しかし120〜170℃の温
度で本発明反応を実施することが有利である。本発明反
応を実施する好ましい温度範囲は140〜160℃であり、そ
して約150℃がもつとも好ましい。本発明反応は50psig
〜1000psig(446〜6996kPa)の高圧で有利に実施され
る。さらに高圧が使用できるが、しかし経済的な関点か
ら高圧は余分な費用がかかる。好ましい圧力範囲は100
〜300psig(791〜2170kPa)である。本発明反応を実施
する特に好ましい圧力は約200psig(1480kPa)である。
HClがその反応混合物に連続的に加えられる時改良され
た転換率が得られることがさらに発見された。
本発明反応の特定な温度及び圧力を使用する時、2,3−
ジクロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンへの所望
の選択率が、鉄が存在又は不存在にかかわらず得られる
ことが予期に反して発見された。すなわち、特許請求の
範囲に記載された本発明方法は、鉄製反応器内でもし所
望なら任意に3重量%又はそれ以上のFeCl3の存在にお
いて実施できる。
本発明を実施する場合、通常液体(約53℃)の2−クロ
ロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンが60〜180℃ま
で加熱されている反応容器に加えられ、そして塩素通過
は通常その反応容器を約15psig又はそれ以上まで加圧す
るのに十分な速度で行なわれる。十分量の2,3−ジクロ
ロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンが得られるまで
その反応は続けられる。その反応容器および排出ガスか
らサンプルが定期的に抜き出されそして分析される。そ
の反応はその反応容器への加熱そしてその塩素の供給を
中止することによつて終了し、そしてその反応容器圧力
を大気圧まで低下させる。その所望の2,3−ジクロロ−
5−(トリクロロメチル)ピリジンはそれから、蒸留、
結晶精製又は溶剤からの再結晶のような公知の分離又は
精製技術を使用して回収される。
その反応は2,3−ジクロロ−5−(トリクロロメチル)
ピリジンの収率を最大にする時間行なわれることは当業
者にとつて容易に明らかである。その最適な反応時間
は、例えば、使用した特定な出発物質、圧力、温度、使
用した反応体量、および塩素供給速度等の各種のフアク
ターに依存する。本発明の各操作は上記に記載したよう
に監視されそして特定な操作についての最適な反応時間
を決定する。
本発明の一つの具体例において、実質上純粋な2−クロ
ロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンが約150℃の温
度そして約200psig(1480kPa)の圧力で塩素と反応され
る。その2,3−ジクロロ−5−(トリクロロメチル)ピ
リジンはその反応混合物から蒸留される。
別法としてその2−クロロ−5−(トリクロロメチル)
ピリジンは塩素化されたβ−ピコリン類および塩素化さ
れたピリジン類の混合物の一つの成分として供給され
る。その混合物は2−クロロ−5−(トリクロロメチ
ル)ピリジンを製造するために使用されるβ−ピコリン
の蒸気相塩素化から生ずる反応生成物である。この混合
物は典型的には、下記の成分(重量%基準)を含む: 重量% 2−クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジン20〜35 2,6−ジクロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジン 30
〜40 2,3,6−トリクロロピリジン 15〜30 他の塩素化ピコリン 10〜25 この混合物からその2−クロロ−5−(トリクロロメチ
ル)ピリジンを分離する代りに、上記に記載した混合物
は本発明の条件に従つて塩素と反応され2,3−ジクロロ
−5−(トリクロロメチル)ピリジンを形成する。その
得られた2,3−ジクロロ−5−(トリクロロメチル)ピ
リジンは公知の方法例えば、蒸留、結晶精製、溶剤から
の再結晶又はそれの組合せによつてその反応混合物から
分離される。
下記の実施例は、本発明のプラクテイスを説明するだけ
で、本発明を限定するものではない。以下の分析結果の
残部を決定する試みはなされなかつた。
多くの実験が下記の表において示されているように実施
された。各実験においてその出発物質、2−クロロ−5
−(トリクロロメチル)ピリジンは反応器に充填されそ
して所望の温度まで加熱され、その後その圧力が200psi
g(1480kPa)になるまで浸漬管を通して供給された。塩
素および任意にHClは、記載された速度でその反応器の
中で計量されHClおよび過剰の塩素はスクラバーを通し
て排出された。その反応混合物は定期的にサンプル採集
され、その反応の進行を監視した。
類似な操作において、上記に記載した各種の圧力および
温度条件は使用され、触媒の不存在において、2−クロ
ロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンと効果量の塩素
とを反応させ2,3−ジクロロ−5−(トリクロロメチ
ル)ピリジンを形成した。その所望な生成物はその反応
混合物から蒸留により分離できる。
本発明の他の具体例において、その反応は連続式、循環
式ベースで行なわれ2,3−ジクロロ−5−(トリクロロ
メチル)ピリジンを形成した。
このような方法は上記に記載したように高温度および高
圧力条件のもとで連続的な2−クロロ−5−(トリクロ
ロメチル)ピリジンの選択的塩素化からなる。その2,3
−ジクロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンは蒸留
により回収され、そして未反応の2−クロロ−5−(ト
リクロロメチル)ピリジンのは公知の方法を使用して循
環される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームス・エル・ビクスビー アメリカ合衆国カリフォルニア州94523, プレザント・ヒル,クリーブランド・ロー ド 111,ナンバー 95

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】446〜6996kPaの圧力および60〜180℃の温
    度でタングステン、モリブデン又は、ルテニウム触媒の
    不存在において液相の2−クロロ−5−(トリクロロメ
    チル)ピリジンと効果量のCl2とを接触させそれによつ
    て2,3−ジクロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジン
    対2,6−ジクロロ−3−(トリクロロメチル)ピリジン
    の割合が少なくとも2.8対1になるような割合で2,3−ジ
    クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンが製造され
    ることからなる2−クロロ−5−(トリクロロメチル)
    ピリジンを3−位置で選択的に塩素化する方法。
  2. 【請求項2】2−クロロ−5−(トリクロロメチル)ピ
    リジンのモル量に基づいて過剰モル量のCl2が使用され
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】その圧力は少なくとも790kPaでありそして
    温度は少なくとも100℃である特許請求の範囲第2項記
    載の方法。
  4. 【請求項4】その圧力は1480kPaであり、そして温度は1
    40℃〜160℃である特許請求の範囲第3項記載の方法。
  5. 【請求項5】その温度は約150℃である特許請求の範囲
    第4項記載の方法。
  6. 【請求項6】その反応混合物からその2,3−ジクロロ−
    5−(トリクロロメチル)ピリジンを分離する工程をさ
    らに含む特許請求の範囲第5項記載の方法。
  7. 【請求項7】バツチ操作で行なわれる特許請求の範囲第
    6項記載の方法。
  8. 【請求項8】連続循環操作として行なわれる特許請求の
    範囲第6項記載の方法。
  9. 【請求項9】その2−クロロ−5−(トリクロロメチ
    ル)ピリジンが塩素化β−ピコリン類および塩素化ピリ
    ジン類の混合物中における成分として供給される特許請
    求の範囲第2項記載の方法。
  10. 【請求項10】塩素化β−ピコリン類および塩素化ピリ
    ジン類の混合物は、β−ピコリンの蒸気相塩素化から生
    ずる反応生成物混合物である特許請求の範囲第9項記載
    の方法。
  11. 【請求項11】HClはその反応混合物に連続的に加えら
    れる特許請求の範囲第1項記載の方法。
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