JPH069634Y2 - 低温空気発生装置 - Google Patents
低温空気発生装置Info
- Publication number
- JPH069634Y2 JPH069634Y2 JP2513191U JP2513191U JPH069634Y2 JP H069634 Y2 JPH069634 Y2 JP H069634Y2 JP 2513191 U JP2513191 U JP 2513191U JP 2513191 U JP2513191 U JP 2513191U JP H069634 Y2 JPH069634 Y2 JP H069634Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid nitrogen
- air
- low temperature
- temperature air
- tip
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、低温空気発生装置に関
し、詳しくは極低温治療法等に用いる低温空気を発生す
る装置に関する。
し、詳しくは極低温治療法等に用いる低温空気を発生す
る装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、美容，リフレッシュ等の健康分
野や、各種スポーツにおける慢性あるいは急性の筋肉
痛，腰痛，リウマチの治療等の医療分野において、患者
の患部等に極低温の空気を吹き付ける局部的冷却治療法
が行われている。
野や、各種スポーツにおける慢性あるいは急性の筋肉
痛，腰痛，リウマチの治療等の医療分野において、患者
の患部等に極低温の空気を吹き付ける局部的冷却治療法
が行われている。
【０００３】上記のような低温空気を使用する分野に低
温、例えば−１００℃以下の極低温空気を供給する手段
としては、液体窒素等の低温液化ガスと空気とを熱交換
器で熱交換させる方法、電熱ヒーターで液体空気を気化
させる方法、液体窒素と酸素ガスとを所定の割合で混合
する方法等が知られている。
温、例えば−１００℃以下の極低温空気を供給する手段
としては、液体窒素等の低温液化ガスと空気とを熱交換
器で熱交換させる方法、電熱ヒーターで液体空気を気化
させる方法、液体窒素と酸素ガスとを所定の割合で混合
する方法等が知られている。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記熱
交換器を用いる方法では、低温液化ガスが持つ寒冷を十
分に利用できず、寒冷の利用効率が低い、熱交換器等を
必要とするため装置価格が高い等の欠点を有していた。
また、液体空気を加熱気化する方法では、ヒーターの容
量が大きく電気代が嵩む、ヒーターがオン，オフ動作す
るために得られる低温空気の温度が一定しない等の欠点
を有していた。さらに、液体窒素と酸素ガスとを混合す
る方法では、温度と酸素濃度を制御するための機構が複
雑になるという欠点を有していた。
交換器を用いる方法では、低温液化ガスが持つ寒冷を十
分に利用できず、寒冷の利用効率が低い、熱交換器等を
必要とするため装置価格が高い等の欠点を有していた。
また、液体空気を加熱気化する方法では、ヒーターの容
量が大きく電気代が嵩む、ヒーターがオン，オフ動作す
るために得られる低温空気の温度が一定しない等の欠点
を有していた。さらに、液体窒素と酸素ガスとを混合す
る方法では、温度と酸素濃度を制御するための機構が複
雑になるという欠点を有していた。
【０００５】そこで本考案は、簡単な装置構成で、しか
も寒冷の有効利用が図れ、ランニングコストを低減でき
る低温空気発生装置を提供することを目的としている。
も寒冷の有効利用が図れ、ランニングコストを低減でき
る低温空気発生装置を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本考案の低温空気発生装置は、液体窒素導入管の
先端に設けられたエゼクターノズルと、該液体窒素導入
管の先端部及びエゼクターノズルを囲繞する外管と、該
外管の液体窒素導入管側基部に設けられた空気導入管
と、外管先端部に連続するガス混合部とを備えたことを
特徴としている。
ため、本考案の低温空気発生装置は、液体窒素導入管の
先端に設けられたエゼクターノズルと、該液体窒素導入
管の先端部及びエゼクターノズルを囲繞する外管と、該
外管の液体窒素導入管側基部に設けられた空気導入管
と、外管先端部に連続するガス混合部とを備えたことを
特徴としている。
【０００７】
【作 用】上記構成の低温空気発生装置において、液体
窒素導入管からエゼクターノズル内に導入され、ノズル
先端から噴出する液体窒素は、その噴出力で空気導入管
から供給される空気を吸入し、自身が気化するとともに
空気を冷却し、ガス混合部で混合して適当な温度の低温
空気を発生させる。低温空気の温度は、液化窒素及び空
気の導入量を変化させることにより設定できる。
窒素導入管からエゼクターノズル内に導入され、ノズル
先端から噴出する液体窒素は、その噴出力で空気導入管
から供給される空気を吸入し、自身が気化するとともに
空気を冷却し、ガス混合部で混合して適当な温度の低温
空気を発生させる。低温空気の温度は、液化窒素及び空
気の導入量を変化させることにより設定できる。
【０００８】
以下、本考案の一実施例を図１に基づいて説明する。
【０００９】図１に示す低温空気発生装置１は、液体窒
素導入管２の先端に設けられたエゼクターノズル３と、
該液体窒素導入管２の先端部及びエゼクターノズル３の
外周部を覆う外管４と、該外管４の液体窒素導入管２側
の基部に設けられた空気導入管５と、外管４の先端部に
連続するガス混合部６とにより形成されている。また、
低温空気発生装置１は、空気導入管５を除いて図示しな
い断熱材に覆われており、装置内部への熱の侵入や装置
外面への結露等が防止されている。
素導入管２の先端に設けられたエゼクターノズル３と、
該液体窒素導入管２の先端部及びエゼクターノズル３の
外周部を覆う外管４と、該外管４の液体窒素導入管２側
の基部に設けられた空気導入管５と、外管４の先端部に
連続するガス混合部６とにより形成されている。また、
低温空気発生装置１は、空気導入管５を除いて図示しな
い断熱材に覆われており、装置内部への熱の侵入や装置
外面への結露等が防止されている。
【００１０】エゼクターノズル３は、液体窒素導入管２
及びノズル先端より大径に形成された基部に、複数の吸
入口３ａを形成したもので、液体窒素導入管２からノズ
ル内に導入された液体窒素の噴出力により、吸入口３ａ
から空気を吸入し、液体窒素と空気とをノズル先端から
噴出するように構成されている。
及びノズル先端より大径に形成された基部に、複数の吸
入口３ａを形成したもので、液体窒素導入管２からノズ
ル内に導入された液体窒素の噴出力により、吸入口３ａ
から空気を吸入し、液体窒素と空気とをノズル先端から
噴出するように構成されている。
【００１１】空気導入管５から供給される空気は、あら
かじめフィルターや乾燥器を経て精製されたもので、こ
の空気は、一部が前記吸入口３ａからエゼクターノズル
３内に吸入されてノズル先端から噴出する他、エゼクタ
ーノズル３と外管４との間を通って前記ガス混合部６に
導入される。
かじめフィルターや乾燥器を経て精製されたもので、こ
の空気は、一部が前記吸入口３ａからエゼクターノズル
３内に吸入されてノズル先端から噴出する他、エゼクタ
ーノズル３と外管４との間を通って前記ガス混合部６に
導入される。
【００１２】外管４に連続して設けられたガス混合部６
は、適当な長さを有する短管により形成されており、該
ガス混合部６で気化した窒素ガスと空気とを均一に混合
し、窒素が有する寒冷により空気を冷却する。このガス
混合部６で得られた低温空気は、先端のキャップ６ａ，
導出口６ｂを経て導出し、図示しない低温空気噴射器か
ら患部等に吹き付けられる。
は、適当な長さを有する短管により形成されており、該
ガス混合部６で気化した窒素ガスと空気とを均一に混合
し、窒素が有する寒冷により空気を冷却する。このガス
混合部６で得られた低温空気は、先端のキャップ６ａ，
導出口６ｂを経て導出し、図示しない低温空気噴射器か
ら患部等に吹き付けられる。
【００１３】このように構成した低温空気発生装置１
は、熱交換器やヒーターを用いず、液体窒素が有する寒
冷を効率よく使用して低温空気を得ることができる。ま
た、低温空気の温度は、装置各部の寸法を変えることに
よっても変化させることができるが、同一装置であって
も、液化窒素及び空気の導入量（供給圧力）を変化させ
ることにより適宜に設定することが可能である。
は、熱交換器やヒーターを用いず、液体窒素が有する寒
冷を効率よく使用して低温空気を得ることができる。ま
た、低温空気の温度は、装置各部の寸法を変えることに
よっても変化させることができるが、同一装置であって
も、液化窒素及び空気の導入量（供給圧力）を変化させ
ることにより適宜に設定することが可能である。
【００１４】なお、本実施例では、外管４にチーズを用
い、直線部の一方に液体窒素導入管２をニップル２ａを
介して連結し、分岐管部に同じくニップル５ａを介して
空気導入管５を連結し、さらに、ガス混合部６を形成す
る短管は、フランジ４ａ，６ｃにより結合させている
が、各管の接続は、管の径等により適宜な組み合わせで
行うことができる。
い、直線部の一方に液体窒素導入管２をニップル２ａを
介して連結し、分岐管部に同じくニップル５ａを介して
空気導入管５を連結し、さらに、ガス混合部６を形成す
る短管は、フランジ４ａ，６ｃにより結合させている
が、各管の接続は、管の径等により適宜な組み合わせで
行うことができる。
【００１５】上記低温空気発生装置１は、図２に示すよ
うにして用いられる。
うにして用いられる。
【００１６】即ち、上記のように構成した低温空気発生
装置１の液体窒素導入管２に液体窒素ボンベ１１を接続
し、空気導入管５に空気精製装置１２を介して圧縮機１
３を接続するとともに、ガス混合部の導出口６ｂに噴射
器１４を接続する。なお、各管には、適宜流量計や温度
計を設けて、それぞれの流量や温度を監視できるように
することが好ましい。
装置１の液体窒素導入管２に液体窒素ボンベ１１を接続
し、空気導入管５に空気精製装置１２を介して圧縮機１
３を接続するとともに、ガス混合部の導出口６ｂに噴射
器１４を接続する。なお、各管には、適宜流量計や温度
計を設けて、それぞれの流量や温度を監視できるように
することが好ましい。
【００１７】この様な状態で、例えば、前記エゼクター
ノズル３として、キンキＫ−６０１−ＤＸＮ（近畿製作
所（株）製）を、外管４に１ 1／2 ×１ 1／2 ×１のチ
ーズを、ガス混合部６に長さ２００mmの短管（キャップ
６ａを含む）をそれぞれ用いた場合、温度−１９０〜−
１９６℃，圧力１．１〜１．２kg／cm2 Ｇの液体窒素を
８〜１０リットル／ｈ，温度１５〜２５℃，圧力１．５
〜１．８kg／cm2 Ｇの空気を７０〜１００リットル／mi
n の範囲で低温空気発生装置１に導入すれば、噴射器１
４から、温度約−１５０℃，圧力約０．２kg／cm2 Ｇの
低温空気９〜１２Ｎｍ3 ／ｈを得ることができる。
ノズル３として、キンキＫ−６０１−ＤＸＮ（近畿製作
所（株）製）を、外管４に１ 1／2 ×１ 1／2 ×１のチ
ーズを、ガス混合部６に長さ２００mmの短管（キャップ
６ａを含む）をそれぞれ用いた場合、温度−１９０〜−
１９６℃，圧力１．１〜１．２kg／cm2 Ｇの液体窒素を
８〜１０リットル／ｈ，温度１５〜２５℃，圧力１．５
〜１．８kg／cm2 Ｇの空気を７０〜１００リットル／mi
n の範囲で低温空気発生装置１に導入すれば、噴射器１
４から、温度約−１５０℃，圧力約０．２kg／cm2 Ｇの
低温空気９〜１２Ｎｍ3 ／ｈを得ることができる。
【００１８】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の低温空気
発生装置によれば、外管内に配置したエゼクターノズル
で液体窒素と空気とを混合させるので、冷媒となる液体
窒素の寒冷を効率よく利用することができ、液体窒素の
消費量を低減できる。さらに熱交換器や複雑なガス混合
機器，電気ヒーター等を用いないので、装置構成が簡略
化でき、装置の小型化，製造コスト及びランニングコス
トの低減を図ることができる。
発生装置によれば、外管内に配置したエゼクターノズル
で液体窒素と空気とを混合させるので、冷媒となる液体
窒素の寒冷を効率よく利用することができ、液体窒素の
消費量を低減できる。さらに熱交換器や複雑なガス混合
機器，電気ヒーター等を用いないので、装置構成が簡略
化でき、装置の小型化，製造コスト及びランニングコス
トの低減を図ることができる。
【図１】 本考案の低温空気発生装置の一実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図２】 低温空気発生装置の使用例を示す系統図であ
る。
る。
【符号の説明】 １…低温空気発生装置 ２…液体窒素導入管 ３…
エゼクターノズル４…外管 ５…空気導入管 ６…
ガス混合部 １１…液体窒素ボンベ １２…空気精製装置 １３…圧縮機 １４…噴射器
エゼクターノズル４…外管 ５…空気導入管 ６…
ガス混合部 １１…液体窒素ボンベ １２…空気精製装置 １３…圧縮機 １４…噴射器
Claims (1)
- 【請求項１】 液体窒素導入管の先端に設けられたエゼ
クターノズルと、該液体窒素導入管の先端部及びエゼク
ターノズルを囲繞する外管と、該外管の液体窒素導入管
側基部に設けられた空気導入管と、外管先端部に連続す
るガス混合部とを備えたことを特徴とする低温空気発生
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2513191U JPH069634Y2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 低温空気発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2513191U JPH069634Y2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 低温空気発生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04120722U JPH04120722U (ja) | 1992-10-28 |
| JPH069634Y2 true JPH069634Y2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=31909929
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2513191U Expired - Lifetime JPH069634Y2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 低温空気発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH069634Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6328944B2 (ja) * | 2013-02-13 | 2018-05-23 | 大成建設株式会社 | ドライアイスブラスト装置 |
| CN110959745A (zh) * | 2019-12-17 | 2020-04-07 | 内蒙古蒙牛乳业（集团）股份有限公司 | 脆筒类冷饮巧克力凝冻装置及保持巧克力脆筒脆性的方法 |
-
1991
- 1991-04-15 JP JP2513191U patent/JPH069634Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04120722U (ja) | 1992-10-28 |
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