JPH0693505A - ヘルメット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 暗い所で活動中の消防士、救護隊に誤って放
水しない工夫を施したヘルメットを得る。 【構成】 電源、発光体、昼夜識別センサ、人体検出セ
ンサ及び昼夜識別センサが一定の明度を検出して信号を
出力し、人体検出センサがヘルメットの着用を検出して
信号を出力しているときにのみこの２つの信号の入力を
受けて前記電源と発光体との間の回路を閉成して発光体
を発光させる制御回路を取り付けてなるヘルメット。 【効果】 ヘルメット１の発光体２が暗い所で発光する
ため、第三者から活動状況が良く判り、誤って放水をか
けてしまう心配がない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は夜間とか暗所における消
防士、警察、救護隊、自衛隊等の活動状況を第三者に視
認せしめてその活動の安全を期すヘルメットに関する。

【０００２】

【従来の技術】消防士等が活動する際に着用するヘルメ
ットは防火とか衝撃から頭部を保護する工夫はなされて
いる。又、夜間における活動がしやすいように、ヘルメ
ットに照明ランプを取り付けたものも存在する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、火災現場に
おいて、消防士が消防活動を行い、救護隊が救護活動を
行っている際に、夜間であると先ず停電が発生し、煙が
たちこめることから、消防士や救護隊が火事現場の中で
活動している姿が他の消防士等には判らないことが多
い。このため、誤って活動中の消防士や救護隊或いは被
災者に消防ホースの水をかけてしまうことがあり、この
水圧が非常に高いために怪我とか転落事故を招くことが
ある。

【０００４】本発明の目的は、夜間や暗い所で消火や救
護活動中の消防士や隊員の姿が直ぐに判るヘルメットを
提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の構成は次のとお
りである。

【０００６】１．電源、発光体、昼夜識別センサ、人体
検出センサ及び前記昼夜識別センサが一定の明度を検出
して信号を出力し、かつ、人体検出センサがヘルメット
の着用を検出して信号を出力しているときにのみこの２
つの信号の入力を受けて前記電源と発光体との間の回路
を閉成して発光体を発光させる制御回路を取り付けてな
るヘルメット。

【０００７】２．電源、発光体、昼夜識別センサ、人体
検出センサ及び前記昼夜識別センサが一定の明度を検出
して信号を出力し、かつ、人体検出センサがヘルメット
の着用を検出して信号を出力しているときにのみこの２
つの信号の入力を受けて前記電源と発光体との間の回路
を閉成して発光体を発光させる制御回路を取り付けてな
る夜間活動確認装置。

【０００８】

【作用】消防士や救護隊員が活動に際してヘルメットを
着用すると、人体検出センサがこれを検出して信号を出
力し、昼夜識別センサが一定の明度（暗さ）を検出する
と信号を出力する。制御回路はこの双方からの信号が出
力されているときにのみ電源をＯＮにして発光体を発光
させ、何れか一方又は双方からの信号の出力が消失した
ときには電源をＯＦＦにする。

【０００９】夜間活動装置は、ヘルメット以外に例えば
通常の帽子、衣服、バンド、或いは各種のバッグに組み
込まれており、これらの物を身体に着けていることによ
り、第三者に良く判るようにするもので、身体に着用で
きるものならば何でもよい。

【００１０】

【実施例】図において、１はヘルメット、２はヘルメッ
ト１の一部に取り付けられた発光体（例えばＥＬ、ＬＥ
Ｄ等）、３は電源にして、この電源は乾電池或いは太陽
電池等の使用が可能である。４は昼夜識別センサにし
て、一定の明度（暗さ）を検出すると信号を出力する。
５は人体検出センサにして、これは、ヘルメット１を着
用することにより、赤外線で着用者の頭部を検出して信
号を出力する赤外線センサであるが、このセンサは例え
ば機械的なスイッチ機構で着用を検出する構成であって
もよい。

【００１１】６は制御回路にして、前記昼夜識別センサ
４から信号が出力され、同時に人体検出センサ５から信
号が出力されているときにのみ電源３と発光体２間の回
路をＯＮにして発光体２を発光させ、何れか一方又は双
方からの信号が消失したときに電源３をＯＦＦにして発
光体２の発光を止める又は止めておく機能のものであ
る。７は防水カバーである。

【００１２】なお、ヘルメット１にはその他煙或いは有
害ガス検出センサ、高温度検出センサ等を取り付けてお
き、これらのセンサで作動する警報装置をヘルメットに
取り付けておくことにより、活動中の消防士や救護隊員
が危険を感知して、速やかに安全な場所へ退避すること
ができるように工夫してもよい。

【００１３】

【発明の効果】本発明は以上の如き構成からなり、次の
如き効果を奏する。

【００１４】ａ．本発明に係るヘルメットや確認装置を
着用している消防士、救護隊等の活動状態が暗くても良
く判り、消火活動中に誤って放水をこれらの隊員にかけ
てしまうことがなく、安全である。

【００１５】ｂ．万一火事現場で隊員等が倒れても、直
ぐに発見できる。

【００１６】ｃ．有害ガスによる中毒が発生する前に警
報で危険を予知できるので安全である。

【００１７】ｄ．昼夜識別センサ及び人体検出センサは
自動的に暗さや着用の有無を判断し、これを信号として
出力するため、いちいち操作したりする手間がなく、又
操作を忘れて作動しないという心配もなく安全である。

【図面の簡単な説明】

【図１】ヘルメットの平面図。

【図２】ヘルメットの後方を示す説明図。

【図３】ヘルメットを着用した状態の説明図。

【符号の説明】

１ ヘルメット ２ 発光体 ３ 電源 ４ 昼夜識別センサ ５ 人体検出センサ ６ 制御回路 ７ 防水カバー

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電源、発光体、昼夜識別センサ、人体検
   出センサ及び前記昼夜識別センサが一定の明度を検出し
   て信号を出力し、かつ、人体検出センサがヘルメットの
   着用を検出して信号を出力しているときにのみこの２つ
   の信号の入力を受けて前記電源と発光体との間の回路を
   閉成して発光体を発光させる制御回路を取り付けてなる
   ヘルメット。
2. 【請求項２】 電源、発光体、昼夜識別センサ、人体検
   出センサ及び前記昼夜識別センサが一定の明度を検出し
   て信号を出力し、かつ、人体検出センサがヘルメットの
   着用を検出して信号を出力しているときにのみこの２つ
   の信号の入力を受けて前記電源と発光体との間の回路を
   閉成して発光体を発光させる制御回路を取り付けてなる
   夜間活動確認装置。
3. 【請求項３】 有害ガス検出センサとこのセンサからの
   出力により作動する警報装置を取り付けて成るヘルメッ
   ト。