JPH0690128A - デュプレクサ - Google Patents

デュプレクサ

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JPH0690128A
JPH0690128A JP23922592A JP23922592A JPH0690128A JP H0690128 A JPH0690128 A JP H0690128A JP 23922592 A JP23922592 A JP 23922592A JP 23922592 A JP23922592 A JP 23922592A JP H0690128 A JPH0690128 A JP H0690128A
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JP
Japan
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duplexer
attenuation
band
section
frequency
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JP23922592A
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Katsuhiko Hayashi
克彦 林
Masashi Suga
誠志 須賀
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TDK Corp
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はデュプレクサに関し、少ない素子数
で、所定の特性が得られるようにし、かつ、親機と子機
の双方でデュプレクサの共用化が出来るようにすること
を目的とする。 【構成】 デュプレクサ部2Aに、アンテナ側端子AN
Tと、送信側端子TX と、受信側端子RX とを設けたデ
ュプレクサにおいて、デュプレクサ部2Aの送信側、及
び受信側の双方に、ローパスフィルタ部11、12を付
加して、一体化した。また、デュプレクサ部2Aを、ノ
ッチ型回路で構成した。更に、ローパスフィルタ部1
1、12を、コイル(L)とコンデンサ(C)による、
1個の減衰極を持ったローパスフィルタ部(有極型LP
F)で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小電力コードレス電話
等に利用されるデュプレクサ(Duplexer) に関する。
【0002】
【従来の技術】図6〜図10は、従来例を示した図であ
り、図6〜図10中、1はアンテナ、2はデュプレク
サ、3はSAWフィルタ(バンドパスフィルタ特性)、
4はミキサ(1st MIX)、5は送信用アンプ、6
はPLL回路、7はスピーカ(SP)、8はマイクロホ
ン(MIC)、ANTはアンテナ側端子、RX は受信側
端子、TX は送信側端子、2Aはデュプレクサ部、10
はローパスフィルタ部(以下「LPF部」という)、L
1 〜L7 はコイル、C1 〜C11はコンデンサを示す。
【0003】:コードレスホンのRF部の説明・・・
図6参照 小電力コードレス電話(Cordless Telephone :以下、
単に「コードレスホン」という)におけるRF部無線部
の概略構成図を図6に示す。
【0004】図6において、SAWフィルタ3、ミキサ
4、スピーカ7等は受信部を構成しており、マイクロホ
ン8、PLL回路6、送信用アンプ5等は送信部を構成
している。
【0005】そして、PLL回路6には、VCO(電圧
制御発振器)等が設けてあり、マイクロホン8から入力
した音声信号の変調等を行う。また、このPLL回路6
には、ローカル発振器の機能があり、上記ミキサ4にロ
ーカル周波数の信号を供給する。
【0006】また、デュプレクサ(DUX)2のアンテ
ナ側端子ANTには、アンテナ1が接続してあり、受信
側端子RX には、SAWフィルタ3が接続してあり、送
信側端子TX には、送信用アンプ5が接続してある。
【0007】上記RF部の受信側では、デュプレクサを
通過した信号を、ミキサ4に通して、第1中間周波信号
(1st IF)に変換する。この場合、ミキサ4の前
段に、SAWフィルタ(バンドパスフィルタ)4を設
け、該ミキサ4に入力するローカル周波数の信号がアン
テナ1へ漏洩するのを防止している。
【0008】:従来例1のデュプレクサの説明・・・
図7参照 従来例1のデュプレクサを図7に示す。図7Aはデュプ
レクサのブロック図、図7Bは等価回路、図7CはAN
T−RX 間の特性図、図7DはANT−TX 間の特性図
である。なお、図7C、図7Dの横軸は周波数(M
Z )、縦軸は出力(dB)を示す。
【0009】従来コードレスホン(小電力コードレス電
話)は、出力電力が10W程度であるため、図7Aに示
したようなノッチ型回路を使ったデュプレクサが一般的
に使用されていた。その等価回路は、図7Bに示したよ
うに、コイルL1 〜L3 と、コンデンサC1 〜C3 で構
成されている。
【0010】このデュプレクサのANT−RX 間の特性
では、周波数f2 の部分に減衰極があり、ANT−TX
間の特性では、周波数f1 の部分に減衰極がある
(f1 、f 2 :中心周波数、f1 <f2 )。
【0011】すなわち、ANT−RX 間は、周波数f1
が通過帯であり、周波数f2 が阻止周波数帯である。ま
た、ANT−TX 間では、周波数f2 が通過帯であり、
周波数f1 が阻止周波数帯である。
【0012】上記周波数の1例として、f1 =254M
Z 、f2 =380MHZ である。 :従来例2のデュプレクサの説明・・・図8、図9参
照 −1:デュプレクサの構成の説明・・・図8参照 従来例2のデュプレクサを図8に示す。図8Aはデュプ
レクサのブロック図、図8Bは等価回路(親機仕様)、
図8Cは等価回路(子機仕様)、上記デュプレクサ2を
コードレスホンに使用した場合、送信段では、高周波の
発生を抑える必要があるため、LPF部(ローパスフィ
ルタ部)を付加したデュプレクサがあった。その1例を
図8に示す。
【0013】図8Aに示したように、このデュプレクサ
は、デュプレクサ部2Aと、デュプレクサ部2Aの送信
側に付加したLPF部10で構成されている。ところ
で、コードレスホンでは、親機と子機で1つのシステム
となるが、親機と子機では、送受信の周波数が逆の関係
になっているため、図8Aに示した構成のデュプレクサ
では、親機と子機の双方で共用することは出来ない。
【0014】また、対策する高周波帯は、せめて3次高
調波まで対策しなければならない。例えば、f1 =25
4MHZ の3倍の762MHZ 帯、若しくは、f2 =3
80MHZ の3倍の1140MHZ 帯までは、30〜4
0dB以上の減衰量を必要とする。
【0015】この広い帯域をカバーするためには、図8
B、図8Cに示したような等価回路が必要であった。す
なわち、減衰帯が広いため、2段程度のLPF(2個の
減衰極を有するLPF)にする必要がある。
【0016】親機仕様のデュブレクサは、図8Bに示し
たように、図7Bに示したデュブレクサ部2Aに、コイ
ルL4 、L5 とコンデンサC4 〜C7 からなる2段のL
PFを付加した構成である。
【0017】また、子機仕様のデュブレクサは、図8C
に示したように、図7Bに示したデュブレクサ部2A
に、コイルL6 、L7 とコンデンサC8 〜C11からなる
2段のLPFを付加した構成である。
【0018】−2:従来例2におけるデュプレクサの
特性の説明・・・図9参照 図8に示したデュプレクサの特性図を図9に示す。図9
Aは図8BのANT−RX 間の特性図、図9Bは図8A
のANT−TX 間の特性図、図9Cは図8CのANT−
X 間の特性図、図9Dは図8CのANT−RX 間の特
性図である。
【0019】なお、図9に示した各図の横軸は周波数
(MH)、縦軸は出力(dB)を示す。図示のように、
親機仕様のデュプレクサ(図8B参照)のANT−RX
間では、周波数f2 に減衰極がある(図9A参照)。こ
の減衰極は、デュプレクサ部2Aによるものである。
【0020】親機仕様のデュプレクサ(図8B参照)の
ANT−TX 間では、周波数f1 、2f2 、3f2 に減
衰極がある(図9B参照)。これらの減衰極の内、f1
の減衰極はデュプレクサ部2Aによるものであり、2f
2 と、3f2 の減衰極は、LPF部10によるものであ
る。
【0021】また、子機仕様のデュプレクサ(図8C参
照)のANT−TX 間では、周波数f2 、2f1 、3f
1 に減衰極がある(図9C参照)。これらの減衰極の
内、f 2 の減衰極は、デュプレクサ部2Aによるもので
あり、2f1 と、3f1 の減衰極は、LPF部10によ
るものである。
【0022】子機仕様のデュプレクサ(図8C参照)の
ANT−RX 間では、周波数f1 に減衰極がある(図9
C参照)。このf1 の減衰極は、デュプレクサ部2Aに
よるものである。
【0023】:従来のデュプレクサを、上記のように
構成した理由の説明・・・図10参照 デュプレクサを、上記のように構成した理由を、図10
に基づいて説明する。
【0024】−1:親機の説明 図10は、親機のANT−TX 間の特性図であり、周波
数f1 、f2 が、f1=254MHZ 、f2 =380M
Z とする。
【0025】親機用のデュプレクサ(図8B参照)の場
合、送信側の設計は、例えば次のような通過帯域特性に
する必要がある。例えば、TX →ANT間の仕様とし
て、減衰量を次のように設定する。
【0026】 a:254MHZ 帯阻止減衰量→20dB以上・・・
(f1 ) b:380MHZ 帯通過挿入損失量→1dB以下・・・
(f2 ) c:760MHZ 帯減衰減衰量→30dB以上・・・
(2f2 ) d:1140MHZ 帯減衰減衰量→30dB以上・・・
(3f2 ) このような通過帯域特性のデュプレクサにおいて、減衰
帯となる2f2 、3f 2 帯を確実に30dB以上減衰さ
せるためには、減衰極を、その付近の周波数に設定する
必要がある。
【0027】なぜならば、減衰極を有しないLPFで上
記の帯域を30dB以上フラットに減衰させることは、
困難だからである。また、減衰極が1つのLPFで設計
する場合は、2f2 近辺に減衰極をおくことにより、確
実に2f2 で30dB以上の減衰量が得られる。しか
し、図10に示したように、減衰極を置くことにより、
それより周波数の高い領域で減衰特性は、急激に悪化す
る。
【0028】従って、3f2 では、30dBはおろか、
20dB程度の減衰も困難となる。このため、2個以上
の減衰極を持ったLPF(2段のLPF)にする必要が
ある。しかし、上記仕様を満足するためには、設計の容
易性、挿入損失等を考えれば、2個程度が適当というこ
とになる。
【0029】−2:子機の説明子機用のデュプレクサ
(図8C参照)の場合、送信側の設計は、例えば次のよ
うな通過帯域特性にする必要がある。
【0030】例えば、TX →ANT間の仕様として、減
衰量を次のように設定する。 a:254MHZ 帯通過挿入損失量→1dB以下・・・
(f1 ) b:380MHZ 帯阻止減衰量→20dB以上・・・
(f2 ) c:508MHZ 帯減衰減衰量→30dB以上・・・
(2f1 ) d:762MHZ 帯減衰減衰量→30dB以上・・・
(3f1 ) 子機では、親機の場合と同様に、高周波帯を確実に30
dB以上の減衰量をとるためには、2個の有極のLPF
にする必要がある。
【0031】以上の理由により、従来のデュプレクサで
は、送信側に、2個の減衰極を有するLPF部10を付
加した構成となっていた。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。(1)、親機
と子機では、送受信の周波数が逆の関係となるから、上
記送信側にのみLPF部を付加したデュプレクサでは、
親機と子機を共用出来ない。従って、部品の種類が多く
なって、製造上も面倒であり、コストアップの原因とも
なる。
【0033】(2)、親機と子機でテュプレクサを共用
するには、それぞれの送信側の第2次高調波、第3次高
調波対策(減衰差30dB以上)を図る為に送信側と受
信側の双方に、上記図8に示したような少なくとも2つ
の減衰極を有するLPF部(少なくとも2段のLPF)
を設けることが必要と考えられていた。
【0034】しかし、このようなデュプレクサでは、素
子数が多くなり、回路規模が大きくなって、デュプレク
サとしての部品形状が大型化する。(3)、デュプレク
サの設計時には、各定数を調整して、特性出しを行う必
要がある。しかし、2つの減衰極を有するLPF部を、
送信側と受信側の双方に付加したデュプレクサでは、調
整する素子数が多くなり、設計時に多くの時間と労力が
必要となる。
【0035】(4)、2つの減衰極を有するLPF部
を、送信側と受信側の双方に付加したデュプレクサで
は、素子数が多くなり、通過帯の挿入損失が増大する。
(5)、上記デュプレクサをコードレスホンに使用した
場合、RF部の受信側では、デュプレクサを通過した信
号を、ミキサに通して、第1中間周波信号(1st I
F)に変換する。
【0036】この場合、ミキサの前段に、SAWフィル
タ(バンドパスフィルタ)を設け、該ミキサに入力する
ローカル周波数の信号がアンテナへ漏洩するのを防止し
ている。
【0037】しかし、SAWフィルタ等のバンドパスフ
ィルタは、広帯域特性があまり良くないため、ローカル
周波数の高調波帯域までの上記アンテナへの漏れの対策
は、十分にできてはいない。そのため、送信側にのみL
PF部を付加したデュプレクサのANT−RX 間では、
上記漏洩に対して、阻止することはできない。そもそも
そのような機能をもっていない。
【0038】本発明は、このような従来の課題を解決
し、少ない素子数で、所定の特性が得られるようにし、
かつ、親機と子機の双方でデュプレクサの共用化が出来
るようにすることを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】従来は、送信部の高調波
対策(第2次及び第3次高調波減衰量30dB以上)の
為には少なくとも2個の減衰極を有するLPF部が必要
と考えられていたが、本発明者らは、送信側と受信側の
双方に1個のみの減衰極を有するLPF部をそれぞれ配
置することにより、意外にも2個の減衰極を有するLP
Fと同等以上の高調波減衰量が得られる事を発見した。
【0040】本発明は、この知見に基づきなされたもの
である。以下本発明の構成を説明する。図1は本発明の
原理説明図であり、図1中、図6〜図10と同じもの
は、同一符号で示してある。また、11、12はローパ
スフィルタ部(LPF部)を示す。
【0041】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。(1)、デュプレクサ部2Aに、アン
テナ側端子ANTと、送信側端子TX と、受信側端子R
X とを設けたデュプレクサにおいて、上記デュプレクサ
部2Aの送信側、及び受信側の双方に、ローパスフィル
タ部11、12を付加して、一体化した。
【0042】(2)、構成(1)において、ディプレク
サ部2Aを、ノッチ型回路で構成した。(3)、構成
(1)において、双方のローパスフィルタ部11、12
を、コイル(L)とコンデンサ(C)による、1個の減
衰極を持った1段のローパスフィルタ部(有極型LP
F)で構成した。
【0043】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づ
いて説明する。 :ノッチ型回路で構成したデュプレクサ部2Aの送信
部側と、受信部側の双方に、1個の減衰極を持ったLP
F部(有極型LPF)11、12を設けたことにより、
双方のLPF部が影響しあう。
【0044】これにより、阻止帯(2次、3次高調波
帯)を広くし、かつ、減衰量も大きくする。 :例えば、TX より入った周波数fH (高調波帯)の
信号は、かなり減衰しながらLPF部12を通過し、A
NT側へ向かう。
【0045】この周波数fH の信号は、RX 側へも行く
が、RX 側のLPF部11により、大半の信号が反射さ
れ、再び、ANT側と、TX 側へ向かう。この信号の流
れを利用し、位相差を生じた周波数fH の信号同士で、
ANT側において、振幅を低下させる。
【0046】このようなことは、RX 側から周波数fH
の信号が入った場合も同様であり、振幅を低下させるた
めの構成素子の定数設定を行う。これにより、TX −A
NT間、RX −ANT間のfH 帯の減衰量は、30dB
以上を確実に確保出来るようになる。
【0047】:コードレスホンでは、ローカル周波数
と、受信周波数は、IF帯の周波数は21.7MHZ
か離れていないため、非常に近い。従って、ローカルの
高調波も、RFの高調波帯の近くになるため、LPF部
でカバーされた周波数になる。その結果、ローカル周波
数の高調波成分のANT端からの漏洩に対する対策も十
分出来る。
【0048】以上の通り、簡単な構成により、広範囲の
周波数帯で、高調波の減衰量を十分に確保できる。ま
た、親機、子機の共用が可能となり、コスト的にも有利
となると共に、素子数が少なくなり、通過帯の挿入損失
が少なくなる。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2〜図5は、本発明の実施例を示した図であ
り、図2〜図5中、図1、及び図6〜図10と同じもの
は、同一符号で示してある。また、11、12はLPF
部、L12〜L13はコイル、C12〜C17はコンデンサを示
す。
【0050】:デュプレクサの構成の説明・・・図2
参照 本実施例のデュプレクサの構成図を図2に示す。図2A
は、デュプレクサのブロック図、図2Bはその等価回路
である。
【0051】図示のように、デュプレクサは、デュプレ
クサ部(DUX部)2Aと、その送信側及び受信側の双
方に設けたLPF部11、12で構成する。そして、デ
ュプレクサ部(DUX部)2Aは、L1 〜L3 と、コン
デンサC1〜C3 で構成する。また、LPF部11は、
12と、コンデンサC12〜C14で構成し、LPF部12
は、L13と、コンデンサC15〜C17で構成する。なお、
親機と子機では、TX とRX の関係が逆になる。以下の
説明は親機仕様のRX 、TXの関係で説明する。
【0052】尚、本発明のデュプレクサは従来、公知の
「グリーンシート積層法」、「厚膜印刷多層法」等の手
法を用いて内部配線導体を有する積層セラミック基板
(部品)として一体に構成する事ができる。
【0053】これによりデュプレクサモジュールを小型
に形成する事ができる。 :デュプレクサの特性の説明・・・図2、図3参照 図2に示したデュプレクサの特性図を図3に示す。図3
AはANT−RX 間の特性図、図2BはANT−TX
の特性図である。図の横軸は周波数(MHZ )、縦軸は
出力(dB)を示す。
【0054】上記のように、デュプレクサ部2Aの送信
側と、受信側とに、LPF部11、12を設けるが、デ
ィプレクサ部2Aは、ノッチ型回路で構成し、ローパス
フィルタ部11、12は、コイルとコンデンサによる、
1個の減衰極を持ったローパスフィルタ部(有極型LP
F)で構成する。
【0055】このような特性のLPF部を付加したデュ
プレクサの特性は、図3に示したような特性となる。 :デュプレクサの減衰極の設定と、動作の説明・・・
図3、図4参照 デュプレクサの仕様としては、上記従来例と同じとす
る。すなわち、親機、子機についての仕様の1例は次の
通りである。
【0056】−1:親機の仕様説明 周波数f1 、f2 が、それぞれf1 =254MHZ 、f
2 =380MHZ とする(図3参照) 親機用のデュプレクサの場合、送信側の設計は、例えば
次のような通過帯域特性にする。すなわち、TX →AN
T間の仕様として、減衰量を次のように設定する。
【0057】 a:254MHZ 帯阻止減衰量→20dB以上・・・
(f1 ) b:380MHZ 帯通過挿入損失→1dB以下・・・
(f2 ) c:760MHZ 帯減衰減衰量→30dB以上・・・
(2f2 ) d:1140MHZ 帯減衰減衰量→30dB以上・・・
(3f2 ) −2:子機の仕様説明 子機用のデュプレクサの場合、送信側の設計は、例えば
次のような通過帯域特性にする。すなわち、TX →AN
T間の仕様として、減衰量を次のように設定する。
【0058】 a:254MHZ 帯通過部→1dB以下・・・(f1 ) b:380MHZ 帯阻止部→20dB以上・・・
(f2 ) c:508MHZ 帯減衰部→30dB以上・・・(2f
1 ) d:762MHZ 帯減衰部→30dB以上・・・(3f
1 ) −3:上記の仕様は、従来例と同じであるが、この仕
様通りに設計するには、次のようにする。
【0059】 a:周波数f1 通過側は、3f1 付近にLPF部の減衰
極を設定する。 b:周波数f2 通過側は、2f2 付近にLPF部の減衰
極を設定する。 この構成により、760MHZ 帯以上の帯域(周波数f
H )は、あまり対策出来ないようになる。しかし、図4
Aに示すように、TX より入った周波数fH (高調波
帯)の信号は、かなり減衰しながらLPF部12を通過
し、ANT側へ向かう。
【0060】この周波数fH の信号は、RX 側へも行く
が、RX 側のLPF部11により、大半の信号が反射さ
れ、再び、ANT側と、TX 側へ向かう。この信号の流
れを利用し、位相差を生じたfH の信号同士で、ANT
側で振幅を低下させる。このための構成素子の定数設定
を行った。
【0061】このようなことは、RX 側から周波数fH
の信号が入った場合も同様であり、振幅を低下させるた
め、構成素子の定数設定を行う。これにより、TX −A
NT間、RX −ANT間のfH 帯の減衰量は、30dB
以上を確実に確保出来るようになる。
【0062】なお、ANT−RX 間の特性の2f1 の減
衰量の確保については、反対側(ANT−TX 間の特
性)の通過帯(f2 )の帯域が広いため、ANT−RX
間の特性上ではf2 と、2f1 の間に、デュプレクサ部
2Aの減衰極を設定しても、広い減衰帯が確保出来る。
従って、f2 で20dB、2f1 で30dB以上の仕様
を満足出来ている。
【0063】:デュプレクサをコードレスホンに使用
した場合の説明 本実施例のデュプレクサは、上記従来例と同じように、
コードレスホンに使用するが、この場合、次のようにな
る。
【0064】コードレスホンでは、ローカル周波数と、
受信周波数は、IF帯の周波数しか離れていないため、
非常に近い。例えば、小電力コードレスホンの場合、I
F帯は、21.7MHZ 程度のため、RFの254MH
Z 帯に対しては、ローカル周波数は、276MHZ 帯が
一般的に使用される。
【0065】また、RFの380MHZ 帯に対しては、
ローカル周波数は、359MHZ 帯が一般的に使用され
る。従って、ローカル周波数の高調波成分も、RFの高
調波帯の近くになるため、LPF部でカバーされた周波
数になる。従って、上記ローカル周波数の高調波成分の
漏洩に対する対策も十分である。
【0066】:実測データの説明・・・図5参照 上記実施例のデュプレクサの実測データ例を図5に示
す。図5Aは、ANT−RX 間の特性(実測データ)、
図5Bは、ANT−TX 間の特性(実測データ)であ
る。図の横軸は、周波数(MHZ )、縦軸は、出力(d
B)を示す。
【0067】図5のデータから明らかなように、本実施
例のデュプレクサは、上記仕様を十分満たしており、上
記図4に基づいて説明した理由が正しいことを示してい
る。 (他の実施例)以上実施例について説明したが、本発明
は次のようにしても実施可能である。
【0068】(1)、図2Bの回路において、コンデン
サC3 は、省略可能である。(2)、図2Bの回路にお
いて、コンデンサC13、C14、C16、C17は、RX側、
X 側各々のインピーダンス設計により、殆どその容量
が0となる場合もある。
【0069】(3)、図2のLPF部11、12は、π
形であるが、これをT形に変形した回路としても良い
(T形でも等価)。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。(1)、簡単な構成により、広範
囲の周波数帯で、高調波の減衰量を十分に確保できる。
【0071】(2)、デュプレクサをコードレスホンの
RF部に使用した場合、ローカル周波数の高調波帯の漏
洩に対して、十分に対策出来る。従って、上記RF部の
設計が容易になる。
【0072】(3)、デュプレクサ部の両側にLPF部
を設けたので、親機、子機の共用が可能となる。このた
め、使用者は、部品の転用が出来、融通がきく。また、
製造側では、部品の種類が減り、製造ラインの切り換え
等が減少する。このため、コスト的にも有利となる。
【0073】(4)、回路構成が簡単なため、デュプレ
クサの小型化が出来、製品のコストダウンが可能とな
る。(5)、素子数が少なくなり、通過帯の挿入損失が
少なくなる。また、素子数が少ない分、特性出しのため
の作業が簡単で、かつ、短時間で出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例におけるデュプレクサの構成図
である。
【図3】本発明の実施例におけるデュプレクサの特性図
である。
【図4】本発明の実施例の説明図である。
【図5】本発明の実施例における実測データ例である。
【図6】コードレスホンのRF部の概略構成図である。
【図7】従来例1のデュプレクサの説明図である。
【図8】従来例2のデュプレクサの構成図である。
【図9】図8の各部の特性図である。
【図10】従来例の説明図である。
【符号の説明】
2 デュプレクサ 2A デュプレクサ部 11、12 LPF部 ANT アンテナ端子 RX 受信側端子 TX 送信側端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デュプレクサ部(2A)に、 アンテナ側端子(ANT)と、送信側端子(TX )と、
    受信側端子(RX )とを設けたデュプレクサにおいて、 上記デュプレクサ部(2A)の送信側、及び受信側の双
    方に、ローパスフィルタ部(11、12)を付加して、
    一体化したことを特徴とするデュプレクサ。
  2. 【請求項2】 上記ディプレクサ部(2A)を、ノッチ
    型回路で構成したことを特徴とする請求項1記載のデュ
    プレクサ。
  3. 【請求項3】 上記双方のローパスフィルタ部(11、
    12)を、それぞれコイル(L)とコンデンサ(C)に
    よる、1個の減衰極を持った1段ローパスフィルタ部
    (有極型LPF)で構成し通過帯周波数の第2次及び第
    3次高調波の減衰量を30dB以上としたことを特徴と
    する請求項1又は、請求項2記載のデュプレクサ。
JP23922592A 1992-09-08 1992-09-08 デュプレクサ Withdrawn JPH0690128A (ja)

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