JPH0688547A - 2サイクルエンジン用ピストン - Google Patents
2サイクルエンジン用ピストンInfo
- Publication number
- JPH0688547A JPH0688547A JP23977092A JP23977092A JPH0688547A JP H0688547 A JPH0688547 A JP H0688547A JP 23977092 A JP23977092 A JP 23977092A JP 23977092 A JP23977092 A JP 23977092A JP H0688547 A JPH0688547 A JP H0688547A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- oil
- cycle engine
- cylinder
- seizure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
Landscapes
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ピストン、シリンダの焼付きを防ぐと共に、白
煙の排出を減少させることができる2サイクルエンジン
用ピストンを提供することにある。 【構成】2サイクルエンジン10のピストン11におい
て、ピストン11の胴部外周面にオイル保持溝21を形
成し、このオイル保持溝21内にピストン11の内部に
連通する貫通穴22を設けたものである。
煙の排出を減少させることができる2サイクルエンジン
用ピストンを提供することにある。 【構成】2サイクルエンジン10のピストン11におい
て、ピストン11の胴部外周面にオイル保持溝21を形
成し、このオイル保持溝21内にピストン11の内部に
連通する貫通穴22を設けたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は2サイクルエンジン用
ピストンに関する。
ピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2サイクルエンジンのピストン・
シリンダの焼付き防止対策として図7に断面を示すよう
にピストンaの胴部の半径方向に穴bが設けられ、この
穴bを通じてクランク室の混合気をピストンによる一次
圧縮圧を利用してピストンとシリンダとの間に供給する
ようにし、この混合気により焼付きの防止を図るように
なされたものがあり、特に高温となり焼付きが多発する
エキゾーストポートのリブ部に当たる部分に設けるよう
になされたものが殆どである。またシリンダにもエキゾ
ーストポートのリブ部下方にオイルジェット穴を設けて
このオイルジェット穴を通じオイルポンプにより直接オ
イルをピストンとシリンダとの間に供給するようになさ
れたものがある。さらにエキゾーストポートのリブ部を
研磨してピストンとシリンダとの間のクリアランスを大
きくとることにより焼付きを防ぐようになされたものが
ある。
シリンダの焼付き防止対策として図7に断面を示すよう
にピストンaの胴部の半径方向に穴bが設けられ、この
穴bを通じてクランク室の混合気をピストンによる一次
圧縮圧を利用してピストンとシリンダとの間に供給する
ようにし、この混合気により焼付きの防止を図るように
なされたものがあり、特に高温となり焼付きが多発する
エキゾーストポートのリブ部に当たる部分に設けるよう
になされたものが殆どである。またシリンダにもエキゾ
ーストポートのリブ部下方にオイルジェット穴を設けて
このオイルジェット穴を通じオイルポンプにより直接オ
イルをピストンとシリンダとの間に供給するようになさ
れたものがある。さらにエキゾーストポートのリブ部を
研磨してピストンとシリンダとの間のクリアランスを大
きくとることにより焼付きを防ぐようになされたものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の焼付き防止対策
では、いずれも多量のオイルをピストンとシリンダとの
間に供給することになるため多量の白煙が発生して好ま
しくない。またピストンのプロフィルによってはシリン
ダのエキゾーストポートのリブ部以外においても焼付き
が発生することがありる。この焼付きを防止するために
は、ピストンの何箇所にも穴をあけることはできないの
でピストン・シリンダ間のクリアランスを大きくするこ
とになるが、クリアランスが大きくなるとシリンダ音が
発生する原因となり、騒音防止上不利とって商品性にマ
イナスとなり、さらには特別な加工工程が増大して好ま
しくない。
では、いずれも多量のオイルをピストンとシリンダとの
間に供給することになるため多量の白煙が発生して好ま
しくない。またピストンのプロフィルによってはシリン
ダのエキゾーストポートのリブ部以外においても焼付き
が発生することがありる。この焼付きを防止するために
は、ピストンの何箇所にも穴をあけることはできないの
でピストン・シリンダ間のクリアランスを大きくするこ
とになるが、クリアランスが大きくなるとシリンダ音が
発生する原因となり、騒音防止上不利とって商品性にマ
イナスとなり、さらには特別な加工工程が増大して好ま
しくない。
【0004】この発明は、上述した事情を考慮してなさ
れたもので、ピストン・シリンダの焼付きを防ぎ、併せ
て白煙の排出を減少し、オイルの消費量の低減を図るこ
とを目的とする。
れたもので、ピストン・シリンダの焼付きを防ぎ、併せ
て白煙の排出を減少し、オイルの消費量の低減を図るこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明に係る2サイクルエンジン用ピストンは、
2サイクルエンジンのピストンにおいて、ピストンの胴
部外周面にオイル保持溝を形成し、このオイル保持溝内
にピストンの内部に連通する貫通穴を設けたものであ
る。
め、この発明に係る2サイクルエンジン用ピストンは、
2サイクルエンジンのピストンにおいて、ピストンの胴
部外周面にオイル保持溝を形成し、このオイル保持溝内
にピストンの内部に連通する貫通穴を設けたものであ
る。
【0006】
【作用】クランク室一次圧縮圧により混合気の一部が貫
通穴を通じてピストンの外周面のオイル保護溝内に入
り、このオイル保持溝内にオイルを保持し、これにより
最適な潤滑状態が得られると同時に焼付きが防止され
る。そしてオイルポンプからのオイルの吐出量を減らす
ことができ、白煙の発生も減少する。
通穴を通じてピストンの外周面のオイル保護溝内に入
り、このオイル保持溝内にオイルを保持し、これにより
最適な潤滑状態が得られると同時に焼付きが防止され
る。そしてオイルポンプからのオイルの吐出量を減らす
ことができ、白煙の発生も減少する。
【0007】
【実施例】以下この発明の実施例を図面について説明す
る。
る。
【0008】図1はこの発明を適用する2サイクルエン
ジン10を示しており、11はピストン、12はクラン
ク室13内のクランク、14はクランク12とピストン
11とを連結するピストンロッド、15はシリンダ、1
6はシリンダヘッド、17は吸気系18に設けられた吸
気弁(リード弁)、19は排気口、20は掃気孔であ
る。
ジン10を示しており、11はピストン、12はクラン
ク室13内のクランク、14はクランク12とピストン
11とを連結するピストンロッド、15はシリンダ、1
6はシリンダヘッド、17は吸気系18に設けられた吸
気弁(リード弁)、19は排気口、20は掃気孔であ
る。
【0009】シリンダ16の排気リブに接触する部分の
ピストン11の胴部には、図2に正面を、図3に側面
を、そして図4に断面を示すように適当な深さの、オイ
ル保持溝21が上下方向に形成され、このオイル保持溝
21内にピストン11の内面に連通する貫通穴22が穿
設されている。オイル保持溝21はシリンダ16の排気
リブに接触する部分に複数個設けても、また、ピストン
11の周方向に沿って複数個それぞれ設けてもよい。
ピストン11の胴部には、図2に正面を、図3に側面
を、そして図4に断面を示すように適当な深さの、オイ
ル保持溝21が上下方向に形成され、このオイル保持溝
21内にピストン11の内面に連通する貫通穴22が穿
設されている。オイル保持溝21はシリンダ16の排気
リブに接触する部分に複数個設けても、また、ピストン
11の周方向に沿って複数個それぞれ設けてもよい。
【0010】したがって、クランク室13の混合気が一
次圧縮圧を利用して貫通穴22を通じオイル保持溝21
内に送られ、このオイル保持溝21内に保持されるオイ
ル分が常にピストン11の潤滑に供されて最適な潤滑状
態を得ることができる。
次圧縮圧を利用して貫通穴22を通じオイル保持溝21
内に送られ、このオイル保持溝21内に保持されるオイ
ル分が常にピストン11の潤滑に供されて最適な潤滑状
態を得ることができる。
【0011】また、オイル保持溝24は、図5に正面
を、図6に断面を示すようにピストン11の胴部の外周
面周方向全周に亘って設けるようにしてもよい。この場
合、ピストン11のボス部11aの形状等によって全周
に亘り一連に繋げて設けることができないときはオイル
保持溝24を周方向に複数に分割し、各溝に貫通穴25
を穿設するようにされる。
を、図6に断面を示すようにピストン11の胴部の外周
面周方向全周に亘って設けるようにしてもよい。この場
合、ピストン11のボス部11aの形状等によって全周
に亘り一連に繋げて設けることができないときはオイル
保持溝24を周方向に複数に分割し、各溝に貫通穴25
を穿設するようにされる。
【0012】この実施例においても前記実施例と同様に
オイル保持溝24内にオイルを保持することができるの
で、最適な潤滑状態が得られる。
オイル保持溝24内にオイルを保持することができるの
で、最適な潤滑状態が得られる。
【0013】オイル保持溝はピストン11の外周面に沿
って右上りあるいは右下りとなるように傾斜させて設け
てもよい。
って右上りあるいは右下りとなるように傾斜させて設け
てもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
ピストンとシリンダとの摺動面に常にオイルが供給され
るのでピストンとシリンダとの間における焼付きを防ぐ
ことができる。またオイルポンプを通じてのエンジンの
供給量を減らすことができるので白煙の発生も減少する
ことができる。さらにピストンの外周面に溝加工をする
だけであるから、面倒な加工も必要がない。
ピストンとシリンダとの摺動面に常にオイルが供給され
るのでピストンとシリンダとの間における焼付きを防ぐ
ことができる。またオイルポンプを通じてのエンジンの
供給量を減らすことができるので白煙の発生も減少する
ことができる。さらにピストンの外周面に溝加工をする
だけであるから、面倒な加工も必要がない。
【図1】この発明を適用する2サイクルエンジンの一例
を示す断面図。
を示す断面図。
【図2】この発明によるピストンの一実施例を示す正面
図。
図。
【図3】図2に示すピストンの側面図。
【図4】ピストンの断面図。
【図5】この発明の他の実施例を示す正面図。
【図6】他の実施例に示されたピストンの断面図。
【図7】従来の技術を示す断面図。
10 2サイクルエンジン 11 ピストン 12 クランク 13 クランク室 15 シリンダ 21,24 オイル保持溝 22,25 貫通穴
Claims (1)
- 【請求項1】 2サイクルエンジンのピストンにおい
て、ピストンの胴部外周面にオイル保持溝を形成し、こ
のオイル保持溝内にピストンの内部に連通する貫通穴を
設けたことを特徴とする2サイクルエンジン用ピスト
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23977092A JPH0688547A (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 2サイクルエンジン用ピストン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23977092A JPH0688547A (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 2サイクルエンジン用ピストン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0688547A true JPH0688547A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17049652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23977092A Pending JPH0688547A (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 2サイクルエンジン用ピストン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0688547A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003519346A (ja) * | 2000-01-05 | 2003-06-17 | コンクスベル・オウトモーティヴ・アルメント・アクシェセールスカープ | 圧力流体供給装置 |
-
1992
- 1992-09-08 JP JP23977092A patent/JPH0688547A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003519346A (ja) * | 2000-01-05 | 2003-06-17 | コンクスベル・オウトモーティヴ・アルメント・アクシェセールスカープ | 圧力流体供給装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0003439A1 (en) | Internal combustion engine | |
HK1041038A1 (en) | Method for cylinder lubrication of large diesel engines, and diesel engines using same | |
MD1211C2 (ro) | Motor cu ardere internă | |
US5737999A (en) | Blowby pressure control above an oil control ring in a reciprocating internal combustion engine | |
US6792910B2 (en) | Oil injection system | |
US5086734A (en) | Cylinder sleeve for two-cycle engine | |
US4883029A (en) | Piston and piston ring construction | |
US4829940A (en) | Piston for two-cycle engines | |
US5067453A (en) | Piston of two-cycle engine | |
US4109622A (en) | Two stroke engines | |
JPH0688547A (ja) | 2サイクルエンジン用ピストン | |
CA1329370C (en) | Two cycle engine with cylinder liner and exhaust bridge lubrication and cooling | |
ATE63612T1 (de) | Brennkraftmaschine. | |
US4655175A (en) | Steam purge of a piston/cylinder gap in a diesel engine | |
US6581563B2 (en) | Method for lubricating two-cycle internal combustion engine | |
JPH08296420A (ja) | 往復動式内燃機関 | |
US4934350A (en) | Method to prevent piston ring rotation | |
US2852010A (en) | Device for reducing the lubricating oil consumption of two-stroke internal combustion engines | |
JPS54117843A (en) | Piston reciprocating type internal combustion engine | |
JP2004132322A (ja) | 往復動エンジン | |
KR100559537B1 (ko) | 피스톤 기구 | |
KR0138397Y1 (ko) | 피스톤 핀 윤활구멍이 형성된 피스톤 | |
JPS6126565Y2 (ja) | ||
GB1408100A (en) | Spark-ignition type internal combustion engine | |
JP2979007B2 (ja) | 2サイクルエンジンの潤滑装置 |