JPH0687839A - 1,2,4−トリアゾール誘導体およびその製造のための中間生成物 - Google Patents

1,2,4−トリアゾール誘導体およびその製造のための中間生成物

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JPH0687839A
JPH0687839A JP4234952A JP23495292A JPH0687839A JP H0687839 A JPH0687839 A JP H0687839A JP 4234952 A JP4234952 A JP 4234952A JP 23495292 A JP23495292 A JP 23495292A JP H0687839 A JPH0687839 A JP H0687839A
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triazole
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Reinhard Kirstgen
ラインハルト、キルストゲン
Hans-Juergen Neubauer
ハンス−ユルゲン、ノイバウァー
Rainer Otter
ライナー、オター
Christoph Kuenast
クリストフ、キュナスト
Uwe Kardorff
ウヴェ、カルドルフ
Volker Harries
フォルカー、ハリース
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BASF SE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有害虫類に対する防除有効姓に関し改善され
た特性を有する新規の1,2,4−トリアゾールを見出
し、これを製造し、提供すること。 【構成】以下の式(I) 【化1】 で表わされ、R1 がt−ブチルあるいは1−メチルシク
ロプロピルを、R2 が弗素、塩素、沃素、チオシアネー
トあるいはチオシアノメチルチオを意味し、R1がt−
ブチルを意味するとき、R2 が臭素を意味することを特
徴とする1,2,4−トリアゾール誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は秀れた殺虫作用を示す新規なトリ
アゾール誘導体およびその製造に有用な新規中間生成物
に関するものである。
【0002】
【従来技術】米国特許3308131号明細書により、
以下の一般式
【0003】
【化3】 で表わされ、Xが酸素もしくは硫黄を、Rc 、Rd が全
体で14個までの炭素原子を有し、かつカルバモイル窒
素原子とヘテロ環を形成し得る脂肪族基を、Ra、Rb
が全体で14個までの炭素原子を有し、ハロゲンもしく
はニトロで置換されていてもよい炭化水素、スルホニ
ル、シアノ、メルカプト、ハロゲン、水素から選ばれる
飽和基、Re O−C(=O)−Rf −、Re −S(=
O)2 −、Rg−S−、Re −O−Rf −を、Re 、Rf
が炭化水素を、Rg がハロゲン、ニトロあるいはアミ
ノで置換されていてもよい炭化水素をそれぞれ意味す
る、1,2,4−トリアゾールは公知である。
【0004】このような化合物は昆虫防除およびこれに
類する効果、例えばノウゼンハレン科およびマメ科に対
するあぶらむしに対する毒性効果を有する。
【0005】米国特許4291043号明細書には、殺
虫効果を有する1−N,N−ジメチルカルバモイル−3
(5)−アルキル−5(3)−アルキルチオアルキルチ
オ−1,2,4−トリアゾールが記載されている。3
(5)置換基は、イソブチル、s−ブチル、t−ブチ
ル、場合によりメチル置換シクロプロピル、あるいは−
S−CH(R′)−(CH2 )n−S−R″(R′は水
素もしくはメチル、R″は(C1 −C4 )−アルキル、
nは0もしくは1を意味する)を包含する。
【0006】米国特許3973028号および4038
387号明細書には、殺虫効果を有する1−ジメチルカ
ルバモイル−3−アルキル−1,2,4−トリアゾリル
−5−(N−置換)−スルホンアミドが記載されてい
る。この3−アルキル置換基はC3 −C4 −S−および
−t−アルキルと、C3−C4 シクロアルキルである。
【0007】米国特許4054664号明細書は、殺虫
効果を有する1(2)−(N,N−ジ置換カルバモイ
ル)−3,5−置換−1,2,4−トリアゾールを開示
している。この3(5)置換基は、イソプロピル、s−
ブチル、t−ブチル、S−R3(R3 はメチル、エチ
ル、プロピル、ビニル、プロピニル−2、ブテニル−
2、2−ハロゲンアルキルを意味する)を包含する。
【0008】米国特許4255435号明細書には、昆
虫および線虫類、防除効果、広義の殺虫効果を示す、1
(2)−(N,N−ジ置換カルバモイル)−3,5−置
換−1,2,4−トリアゾールが記載されている。この
3(5)置換基は、イソプロピル、s−ブチル、t−ブ
チル、S−R4 (R4 はメチル、エチル、プロピル、ビ
ニル、2−プロピニル、2−ブテニル、2−ハロゲンア
リルを意味する)を包含する。
【0009】米国特許4160839号明細書には、同
じく殺虫効果を有する1−N,N−ジメチルカルバモイ
ル−3,5−置換−1,2,4−トリアゾールが記載さ
れている。この5−置換基は、S−R(Rは2−プロピ
ニル、アリル、2−ブロモアリル、2−クロロアリル、
2−メチルアリル、1−メチルアリル、2,2,3−ト
リクロロアリルを意味する)である。
【0010】米国特許4220790号および4066
774号明細書には、同じく殺虫作用を示す、1−N,
N−ジメチルカルバモイル−3−t−ブチル−5−メチ
ルチオ−1,2,4−トリアゾールおよび上記トリアゾ
ールによる昆虫防除方法を開示している。
【0011】また西独特許出願公開3031191号公
報には、殺虫効果を有する1−ジメチルカルバモイル−
3(もしくは5)−ベンジルチオ−5(もしくは3)−
アルキル−1,2,4−トリアゾールが記載されてい
る。5(もしくは3)−置換基はイソプロピル、s−ブ
チル、t−ブチル、場合によりメチル置換されているシ
クロプロピルを包含する。
【0012】ヨーロッパ特許出願公開29047号公報
は、殺虫作用を示す1−N,N−ジメチルカルバモイル
−3,5−置換−1,2,4−トリアゾールを開示して
おり、この3−置換基はイソプロピル、s−ブチル、t
−ブチル、シクロプロピルを包含し、5−位には−S−
(CH2n −OR(RはC1 −C3 アルキルを、nは
1もしくは2を意味する)を有する。
【0013】同じくヨーロッパ特許出願公開21371
8号公報は、殺虫作用を有する1−N,N−ジメチルカ
ルバモイル−3,5−置換−1,2,4−トリアゾール
を開示しており、この3−置換基は、イソプロピル、s
−ブチル、t−ブチル、t−アミル、2−メチルチオ−
2−プロピルを包含し、5−位には−S−R5 −X′−
6 (R5 は場合により置換されていてもよい直鎖C1
−C6 アルキルを、X′は−C(=O)−、−C(=
O)−O−、−C(=O)−S−、−C(=O)−NR
3 、−SO2 −NR3 −を、R6 は場合により置換され
ていてもよいC1−C4 アルキル、フェニル−(C1
5 )アルキルあるいはフェニルを意味する)を有す
る。
【0014】同公開337815号公報は、同じく殺虫
効果を有する1−N,N−ジメチルカルバモイル−3,
5−置換−1,2,4−トリアゾールを開示しており、
この3−置換基は、イソプロピル、s−ブチル、t−ブ
チル、シクロプロピル、1−メチルシクロプロピル、1
−メチルチオ−1−メチルエチルを包含し、5−位には
−S−R7 −X(式中R7 は場合により置換されていて
もよい直鎖アルキリデンを、Xは場合により置換されて
いてもよいジ(C1 −C8 )アルコキシ−(C1 −C
8 )アルキル、フェニルを意味する)を有する。
【0015】同じく公開338685号公報は、殺虫作
用を示す1−N,N−ジメチルカルバモイル−3,5−
置換−1,2,4−トリアゾールを開示しており、この
3−置換基は、イソプロピル、s−ブチル、t−ブチ
ル、シクロプロピル、1−メチルシクロプロピル、1−
メチルチオ−1−メチルエチルを包含し、5−位には−
S−R8 −X3 (X3 は−NR1X−C(=O)−RX
NR1X−C(=S)−RX あるいは−O−C(=O)R
X を、R8 は場合により置換されていてもよいC1 −C
10アルキルを、RX は水素、C1 −C8 アルコキシ、場
合により置換されていてもよいC1 −C8 アルキル、モ
ノもしくはジ−(C1 −C12)アルキルアミノ、C6
14アリールアミノあるいはフェニルを、R1Xは水ある
いは場合により置換されていてもよいC1 −C6 アルキ
ルをそれぞれ意味する)を有する。
【0016】さらに同公開51565号公報から、1−
N,N−ジメチルカルバモイル−3(5)−シクロプロ
ピル−1,2,4−トリアゾールおよび有害虫などの防
除剤としてのその用途は公知であり、これは本発明の化
合物(I)を包含しており、そのR1 は1−メチルシク
ロプロピルを、R2 はハロゲンを意味する。
【0017】さらに日本国特許出願公開平3−6856
5号公報などには、有害虫などの防除効果を有する、1
−N,N−ジメチルカルバモイル−3−t−ブチル−
1,2,4−トリアゾールが開示されている。
【0018】上述した従来技術にかんがみて、本発明の
目的は有害虫類に対する防除有効姓に関し改善された特
性を有する新規の1,2,4−トリアゾールを見出し、
これを製造し、提供することである。
【0019】
【発明の要約】しかるに、上述の目的は、以下の式
(I)
【0020】
【化4】 で表わされ、R1 がt−ブチルあるいは1−メチルシク
ロプロピルを、R2 が弗素、塩素、沃素、チオシアネー
トあるいはチオシアノメチルチオを意味し、R1がt−
ブチルを意味するとき、R2 が臭素を意味することを特
徴とする1,2,4−トリアゾール誘導体により達成さ
れることが本発明者らにより見出された。
【0021】本発明はさらに上記新規化合物を製造する
ために有用な新規中間生成物に係り、当然のことなが
ら、これらの製造方法ならびに上記の本発明による1,
2,4−トリアゾール誘導体を含有する殺虫剤に関する
ものである。
【0022】
【発明の構成】式(I)においてR2 がチオシアネート
もしくはチオシアノメチルチオを意味する場合の本発明
による1,2,4−トリアゾール誘導体は、塩基の存在
下、不活性有機溶媒中において、それ自体公知の方法に
より、以下の3,5−ジ置換1H−1,2,4−トリア
ゾール誘導体(IIA)をN,N−ジメチルカルバモイ
ルハロゲナイド(III)と反応させることにより得ら
れる。
【0023】
【化5】 上記式(III)中のHalは塩素もしくは臭素、こと
に塩素のようなハロゲン原子を意味する。
【0024】この反応は一般的に−20℃から100
℃、ことに20℃から80℃の温度で行われる。
【0025】適当な溶媒は、トルエン、o−、m−、p
−キシレンのような芳香族炭化水素、メチレンクロライ
ド、クロロホルム、クロロベンゼンのようなハロゲン化
炭化水素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、t−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソー
ル、テトラヒドロフランのようなエーテル、アセトニト
リル、プロピオニトリルのようなニトリル、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサンのようなアセトン
ならびにジメチルスルホキシドおよびジメチルホルムア
ミドである、もちろんこれらの混合溶媒も使用され得
る。
【0026】使用される塩基としては、一般的に無機化
合物、例えばリチウムヒドリド、ナトリウムヒドリド、
カリウムヒドリド、カルシウムヒドリドのような、アル
カリ金属およびアルカリ土類金属の水素化物、リチウム
カーボネート、カリウムカーボネート、ナトリウムカー
ボネート、カルシウムカーボネートのようなアルカリ金
属およびアルカリ土類金属炭酸塩、ナトリウム水素カー
ボネートのようなアルカリ金属水素炭酸塩、ナトリウム
メタノレート、カリウム−t−プチレートのようなアル
カリ金属アルコレート、さらに有機塩基、例えばトリメ
チルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン、N−メチルピペリジン、ピリジンのような3級
アミン、コリジン、ルチジン、4−ジメチルアミノピリ
ジンのような置換ピリジンならびに二環アミンが挙げら
れる。
【0027】塩基は一般的に等モル量で使用されるが、
また過剰量であるいは場合により溶媒として使用され得
る。
【0028】出発両材料は常法により互いに化学量論的
量で使用され得るが、例えば収率を上げるため、両出発
材料の一方を0.1から10モル当量、ことに0.2か
ら1.5モル当量の過剰量で使用するのが有利な場合も
ある。
【0029】式(I)のR2 が塩素もしくは沃素を意味
し、またR1 がt−ブチルを意味する場合にR2 が臭素
を意味するときの1,2,4−トリアゾール誘導体の製
造は、塩基の存在下、不活性溶媒中において、下式の3
−置換−1H−1,2,4−トリアゾール誘導体(I
V)を、それ自体公知の方法(Z、Chem、7、18
4−185(1967)、同9、300−302(19
69)、Chem、Ber、100、2250−225
7(1967)、Chem、Heterocycl、C
omp、844−847(1969)におけるキム、ゲ
テロツィキ、ソエジンらの論稿、Dokl、Akad、
Nauk SSSR 220、101−104(197
5)参照)により、適当なハロゲン化剤により処理し
て、5−ハロゲン−1H−1,2,4−トリアゾール誘
導体(IIB)とし、次いでこれを上述条件下にN,N
−ジメチルカルバモイルハロゲナイド(III)と反応
させて得られる。
【0030】
【化6】 この反応は−20℃から60℃、ことに−5℃から30
℃の温度で行われる。
【0031】ハロゲン化剤としては、例えば塩素もしく
は臭素、あるいは塩化沃素もしくは対応する臭素化合
物、例えばN−ブロモスクシンイミドが適当である。
【0032】適当な溶媒は水、メチレンクロライド、ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベン
ゼンのようなハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ランのようなエーテル、ことに水、クロロホルム、四塩
化炭素、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルであ
る。
【0033】またR2 が弗素、塩素あるいは沃素を意味
し、あるいはR1 がt−ブチルを意味するときR2 が臭
素を意味する場合の1,2,4−トリアゾール誘導体
(I)、その前段階の式(IIb)化合物は、適当なハ
ロゲン化物の存在下に5−アミノ−1H−1,2,4−
トリアゾールを文献公知法に類似する方法でジアゾ化す
ることにより製造される得る(Chem、Ber、10
0、2250−2257(1967)、Methody
Poluch、Khim、Reaktiv Pro
p、75−76(1961)参照)。
【0034】その出発材料として使用される以下の式
(II)
【0035】
【化7】 で表わされる3,5−ジ置換−1H−1,2,4−トリ
アゾール誘導体は新規化合物である。式中のR1 はt−
ブチルもしくは1−メチルシクロプロピルを、R′はハ
ロゲン、チオシアネートあるいはチオシアノメチルチオ
を意味する。
【0036】R′がハロゲン原子を意味する場合の上記
化合物は、前述した方法で製造され得る。
【0037】R′がチオシアネートもしくはチオシアノ
メチルチオを意味する場合の上記化合物は、公知方法に
類似する方法で、以下の化合物(V)から製造される。
【0038】
【化8】 (a)場合により塩基の存在下に、これとクロロシア
ン、ブロモシアンのようなハロゲン化シアンとの反応
J、Org、Chem、31、3528(1966)に
おけるポッツらの論稿、J、Am、Chem、Soc、
75、4655(1953)におけるケッペらの論
稿)。
【0039】(b)上記化合物とメチレンジローダナイ
ドとの反応によるチオシアノメチルチオ誘導体への転化
(ヨーロッパ特許出願公開317912号公報)。
【0040】本発明による新規化合物(I)は、以下の
化合物を包含する。
【0041】
【化9】 その生物学的効果の観点から、ことに化合物番号4の1
−N,N−ジメチルカルバモイル−3−t−ブチル−5
−チオシアノ−1H−1,2,4−トリアゾール、化合
物番号5の1−N,N−ジメチルカルバモイル−3−t
−ブチル−5−チオシアノメチルチオ−1H−1,2,
4−トリアゾールおよび化合物番号6の1−N,N−ジ
メチルカルバモイル−3−t−ブチル−5−ブロモ−1
H−1,2,4−トリアゾールが好ましい。
【0042】式(I)の本発明化合物は、昆虫、蜘蛛お
よび線虫から成る害虫類に対する防除に適する。これら
化合物は植物保護剤として、また環境衛生、獣医、倉庫
分野における殺虫剤として使用され得る。
【0043】害虫には次のものがある。すなわち、鱗翅
目(Lepidoptera)の害虫には例えばアグロ
テス・イプシロン(Agrotis ypsilo
n)、アグロテス・セゲタム(Agrotissege
tum)、アラバマ・アルジラセア(Alabama
argillacea)、アンチカルシア・ゲマタリス
(Anticarsia gemmatalis)、ア
ルジレスチア・コンジュゲラ(Arggresthia
conjugella)、オートグラファ・ガマ(A
utographa gamma)、ブパラス・ピニア
リウス(Bupalus piniarius)、カコ
エシア・ムリナナ(Cacoecia murinan
a)、カプア・レチキュラナ(Capua retic
ulana)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheima
tobia brumata)、チョリストネウラ・フ
ミフェラナ(Choristoneura fumif
erana)、チョリストネウラ・オクシデンタリス
(Choristoneura occidental
is)、シルピス・ウニプンクタ(Cirphis u
nipuncta)、チデイア・ポモネーラ(Cydi
a pomonella)、デンドロリマス・ピニ(D
endrolimus pini)、ダイアファニア・
ニチダリス(Diaphania nitidali
s)、ダイアトラエア・グルンディオセーラ(Diat
raea grndiosella)、エアリアス・イ
ンスラナ(Eariasinsulana)、エラスモ
パルパス・リグノセーラス(Elasmopalpus
lignosellus)、オイポエシリア・アムピ
グエーラ(Eupoecilia ambiguell
a)、エベトリア・ブーリアナ(Evetria bo
uliana)、フェルチア・サブテーラネア(Fel
tia subterranea)、ガレリア メロネ
ーラ(Galleria mellonella)、グ
ラホリタ・フネブラナ(Grapholita fun
ebrana)、グラホリタ・モレスタ、(Graph
olita molesta)、ヘリオテス・アルミゲ
ラ(Heliothis armigera)、ヘリオ
テス・ピレセンス(Heliothis viresc
ens)、ヘリオテス・ジー(heliothis z
ea)、ヘールラ・アンダリス(Hellula un
dalis)、ヒベルニア・デフォリアリア(Hibe
rnia defoliaria)、ヒファントリア・
クネア(Hyphantria cunea)、ヒポノ
ムータ・マリネラス(Hyponomeuta mal
inellus)、ケイフェリア・リコペルシセーラ
(Keifferia lycopersicell
a)、ラムブディナ・フィセラリア(Lambdina
fiscellaria)、ラフィグマ・エクシグア
(Laphygma exigua)、ロイコプテラ・
カフィーラ(Leucoptera coffeell
a)、ロイコプテラ・シテルラ(Leucoptera
scitella)、リソコレーチス・ブランカルデ
ーラ(Lithocolletis blancard
ella)、ロベシア・ボトラナ(Lobesia b
otrana)、ロクソステーゲ・スティクティカリス
(Loxostege sticticalis)、リ
マントリア・ディスパー(Lymantria dis
par)、リマントリア・モナチャ(Lymantri
a monacha)、リオネチア・クレルケーラ(L
yonetia clerkella)、マラコソマ・
ノイストリア(Malacosoma neustri
a)、マメストラ・ブラシーカエ(Mamestra
brassicae)、オルギィア・プソイドツガタ
(Orgyia pseudotsugata)、オス
トリニア・ヌビラリス(Ostrinia nubil
alis)、パノリス・フラメア(Panolis f
lamea)、ペクチノフォラ・ゴシィピエーラ(Pe
ctinophora gossypiella)、ペ
リドロマ・サウシア(PeridromaSauci
a)、ファレラ・ブスファーラ(Phalera bu
cephala)、フトリマエア・オペルキュレーラ
(Phthorimaea operculell
a)、フィロチスティス・シトレーラ(Phylloc
hitiscitrella)、ピエリス・ブラシーカ
(Pieris brassicae)、プラティペナ
・スカルブラ(Plathypena scarbr
a)、プルテーラ・キシロステーラ(Plutella
xylostella)、プソイドプルシア・インク
ルデンス(Pseudoplusia include
ns)、フィアシオニア・フルストラナ (Phyac
ionia frustrana)、スクロビパルプラ
・アブソルタ(Scrobipalpulaabsol
uta)、シトトロガ・セレレーラ(Sitotrog
a cerelella)、スパルガノティス・ピレリ
アナ(Sparganothis pillerian
a)、スポドプテラ・フルジペルダ(Spodopte
rafrugiperda)、スポドプテラ・リトラリ
ス(Spodopteralittoralis)、ス
ポドプテラ・リチュラ(Spodoptera lit
ura)、タウマトポエア・ピティオカムパ(Thau
matopoeapityocampa)、トリトリッ
クス・ビリダナ(Tortrix viridan
a),トリコプルシア・ニ(Trichoplusia
ni)、ザイラフェラ・カナデンシス(Zeirap
hera canadensis)が属する。
【0044】鞘翅目(Coleoptera)としては
例えばアグリラス・シヌアタス(Agrilus si
nuatus)、アグリオテス・リネアタス(Agri
otes lineatus)、アグリオテス・オブス
キュラス(Agriotesabscurus)、アン
フィマーラス・ソルスティティアリス(Amphima
llus solstitialis)、アニサンドラ
ス・ディスパー(Anisandrus dispa
r),アンソノムス・グランディス(Anthonom
us grandis)、アンソノムス・ポモラム(A
nthonomus pomorum)、アトマリア・
リネアリム(Atomaria linearis)、
ブラストファグス・ピニペルダ(Blastophag
us piniperda)、ブリトファガ・ウンダタ
(Blitophaga undata)、ブルカス・
ルフィマヌス(Bruchus rufimanu
s)、ブルカス・ピソラム(Bruchus piso
rum)、ブルカス・ベチュラエ(Bruchus b
etulae)、ブルカス・レンティス(Bruchu
s lentis)、カシィーダ・ネビュローサ(Ca
ssida nebulosa)、セロトマ・トリフル
カタ(Cerotoma trifurcata)、シ
ュートリーンカス・アッシミリス(Ceuthorrh
ynchus assimilis)、シュートリーン
カス・ナピ(Ceuthorrhynchus nap
i)、チャエトクネマ・ティビアリル(Chaetoc
nematibialis)、コノデラス・ベスペルテ
ィナス(Conoderus vespertinu
s)、クリオセリス・アスパラギー(Crioceri
sasparagi)、ダイアブロティカ・ロンジコロ
ニス(Diabrotica longicorni
s)、ダイアブロティカ・12−プンクタタ(Diab
rotica 12−punctata)、ダイアブロ
ティカ・ビルジフェラ(Diabrotica vir
gifera)、エピラシュナ・バリベスティス(Ep
ilachna varivestis)、エピトリッ
クス・ヒルティペニス(Epitrix hirtip
ennis)、オイティノボスラス・ブラシリエンシス
(Eutinobothrus brasiliens
is)、ヒロビウス・アビエティス(Hylobius
abietis)、ヒペラ・ポスティカ(Hyper
a postica)、ヒペラ・ブルネイペニス(Hy
pera brunneipennis)、イプス・テ
ィポグラファス(Ipstypographus)、レ
マ・ビリネアタア(Lema bilineata)、
レマ・メラノプス(Lema melanopus)、
レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinota
rsa decemlineata)、リモニウス・カ
リフォルニカス(Limonius californ
icus)、リソルホプトラス・オリゾフィラス(Li
ssorhoptrus oryzophilus)、
メラノタス・コミュニス(Melanotus com
munis)、メリゲテス・アエネウス(Melige
thes aeneus)、メロロンタ・ヒポカスタニ
(Melolontha hippocastan
i)、メロロンタ・メロロンタ(Melolontha
melolontha)、オンレマ・オリーザ(On
lema oryzae)、オルティオリーンカス・サ
ルカタス(Ortiorrhynchus sulca
tus)、オルテゥオリーンカス・オバタス(Orti
orrhynchus ovatus)、ファエドン・
コックレアリア(Phaedon cochleari
ae)、ピロトレタ・クリソセファラ(Phyllot
reta chrysocephala)、フィロフィ
ガ・エスピー(Phyllophaga sp.)、フ
ィロペルサ・ホルティコラ(Phyllopertha
horticola)、フィロトレタ・ネモラム(P
hyllotreta nemorum)、フィロトレ
タ・ストリオラタ(Phyllotreta stri
olata)、ポピーリア・ジャポニカ(Popill
ia japonica)、シトナ・リネアタス(Si
tona lineatus)、シトフィラス・グラナ
リア(Sitophilus granaria)が属
する。
【0045】双翅目(Diptera)としてはアエデ
ス・アエジプティ(Aedes aegypti)、ア
エデス・ベクサンス(Aedes vexans)、ア
ナストレファ・ルーデンス(Anastrepha l
udens)、アノフェレス・マクリペニス(Anop
heles maculipennis)、セラティテ
ィス・カピタタ(Ceratitis capitat
a)、クリソミヤ・ベジーアナ(Chrysomya
bezziana)、クリソミヤ・ホミニポラックス
(Chrysomya hominivorax)、ク
リソミヤ・マセーラリア(Chrysomya mac
ellaria)、コンタリニア・ソルジヒコラ(Co
ntarinia sorghicola)、コルディ
ロビア・アンスロポファガ(Cordylobia a
nthropophaga)、キュレックス・ピピエン
ス(Culex pipiens)、ダカス・キュキュ
ルビテア(Dacus cucurbitae)、ダカ
ス・オレアレ(Dacusoleae)、ダシネウラ・
ブラシーカ(Dasineura brassica
e)、ファニア・カニキュラリス(Fannia ca
nicularis)、ガステロフィラス・インティテ
ィナリス(Gasterophilus intes
tinalis)、グロシア・モルシタンス(Glos
sia morsitans)、ヘマトビア・イリタン
ス(Haematobia irritans)、ハプ
ロディプロシス・エケストリス(Haplodiplo
sisequestris)、ヒーレミア・プラチュラ
(Hylemyia platura)、ヒポデルマ・
リネアタ(Hypoderma lineata)、リ
リオミザ・サチバエ(Liriomyza sativ
ae)、リリオミザ・トリフォリィ(Liriomyz
a trifolii)、ルシリア・カプリナ(Luc
ilia caprina)、ルシリア・クプリナ(L
ucilia cuprina)、ルシリア・セリカタ
(Lucilia sericata)、リコリア・ペ
クトラリス(Lycoria pectorali
s)、マエティオラ・デストラクター(Mayetio
la destructor)、ムスカ・ドメスティカ
(Musca domestica)、ムシーナ・スタ
ビュランス(Muscina stabulans)、
オエストラス・オビス(Oestrus ovis)、
オッシネーラ・フリット(Oscinella fri
t)、ペゴミア・ヒソシャーミ(Pegomya hy
socyami)、フォルビア・アンティカ(Phor
bia antiqua)、フォルビア・ブラシーカ
(Phorbia brassicae)、フォレビア
・コアルクタタ(Phorbia coarctat
a)、ラゴレティス・セラシ(Rhagoletis
cerasi)、ラゴレティス・ポモネーラ(Rhag
oletis pomonella)、タバナス・ボビ
ヌス(Tabanus bovinus)、ティプラ・
オレラセア(Tipula oleracea)、ティ
プラ・パルドサ(Tipula paludosa)が
属する。
【0046】総翅目(Thysanoptera)とし
て例えばフランクリニエーラ・フスカ(Frankli
niella fusca)、フランクリニエーラ・オ
クシデンタリス(Frankliniella occ
identalis)、フランクリニエーラ・トリティ
シ(Frankliniella tritici)、
シルトスリップス・シトリ(Scirtothrips
citri)、スリップス・オリザエ(Thrips
oryzae)、スリップス・パルミ(Thrips
palmi)、スリップス・タバシ(Thrips
tabaci)、が属する。
【0047】膜翅目(Hymentoptera)とし
ては例えばアサリア・ロザエ(Athalia ros
ae)、アタ・セファロテス(Atta cephal
otes)、アタ・セックスデンス(Atta sex
dens)、アタ・テキサナ(Atta texan
a)、ホプロカンパ・ミヌタ(Hoplocampam
inuta)、ホプロカンパ・テスチュディネア(Ho
plocampa testudinea)、モノモリ
ウム・ハァラオニス(Monomoriumphara
onis)、ソレノプシス・ゲミナタ(Solenop
sis geminata)、ソレノプシス・インビク
タ(Solenopsis invicta)が属す
る。
【0048】異翅亜目(Heteroptera)とし
ては例えばアクロステルナム・ヒラレ(Acroste
rnum hilare)、ブリサッス・ロイコプテラ
ス(Blissus leucopterus)、シル
トペルティス・ノタタス(Cyrtopeltis n
otatus)、ディスデルカス・シングラタス(Dy
sdercus cingulatus)、ディスデル
カス・インテルメディアス(Dysdercus in
termedius)、オイリーガスター・インテグリ
セプス(Eurygaster integricep
s)、オイチスタス・イミクティベントリス(Euch
istus imictiventris)、レプトグ
ローサス・フィロープス(Leptoglossus
phyllopus)、リーガス・リネオラリス(Ly
gus lineolaris)、リーガス・プラテン
シス(Lygus pratensis)、ネザラ・ビ
リデゥラ(Nezara viridula)、ピエズ
マ・カドラタ(Piesma quadrata)、ソ
ルベア・インスラリス(Solubea insula
ris)、ティアンタ・ペルディトール(Thyant
a perditor)が属する。
【0049】同翅亜目(Homoptera)の目には
例えばアシルトシフォン・オノブリーシス(Acyrt
hosiphon onobrychis)、アデルゲ
ス・ラリシス(Adelges laricis)、ア
フィドラ・ナスチュルティ(Aphidula nas
turtii)、アフィス・ファバエ(Aphisfa
bae)、アフィス・ポミ(Aphis pomi)、
アフィス・サンブシ(Aphis sambuci)、
ブラチーカウダス・カルデゥイ(Brachycaud
us cardui)、ブレブコリンネ・ブラシイーカ
(Brevicoryne brassicae)、セ
ロシィファ・ゴシィープイ(Cerosipha go
ssypii)、ドレフュシア・ノルドマンニィアナエ
(Dreyfusia nordmanniana
e)、ドレフュシア・ピセェア(Dreyfusia
piceae)、ドレフュシア・ラジコラ(Dreyf
usia radicola)、ディサウラコルツム・
プソイドソラニ(Dysaulacorthum ps
eudosolani)、エムポアスカ・ファベイー
(Empoasca fabei)、マクロシフム・ア
ベナエ(Macrosiphum avenae)、マ
クロシフム・オイフォルビア(Macrosiphum
euphorbiae)、マクロシフム・ロザエ(M
acrosiphum rosae)、メグーラ・ビシ
ア(Megoura viciae)、メトポロフィウ
ム・ディルホダム(Metopolophium di
rhodum)、ミゾデス・ペルシカエ(Myzode
s persicae)、ミザス・セラシー(Myzu
s cerasi)、ニラパルバタ・ルゲンス(Nil
aparvata lugens)、ペムフィガス・バ
ルサリウス(Pemphigus bursariu
s)、ペルキンシェラ・サッカリシィデ(Perkin
siella saccharicida)、フォロド
ン・フムリー(Phorodon humuli)、プ
シーラ・マリ(Psylla mali)、プシーラ・
ピリ(Psylla piri)、ロパロミーズス・ア
スカロニカス(Rhopalomyzus ascal
onicus)、ロパロシィフム・マイディス(Rho
palosiphum maidis)、サパフィス・
マラ(Sappaphis mala)、サパフィス・
マリー(Sappaphis mali)、シザフィス
・グラミナム(Schizaphis graminu
m)、シゾネウラ・ラヌジイノサ(Schizoneu
ra lanuginosa)、トリアロイロデス・バ
ポラリオラム(Trialeurodes vapor
ariorum)、ビテウス・ビティフォリー(Vit
eus vitifolii)。
【0050】等翅目(Isoptera)の目には例え
ばカロテルメス・フラビコーリス(Caloterme
s flavicollis)、ロイコテルミス・フラ
ビペス(Leucotermes flavipe
s)、レティキュリテルメス・ルシフグス(Retic
ulitermes lucifuqus)、テルメス
・ナタレンシス(Termes natalensi
s)。
【0051】直翅目(Orthoptera)の目には
例えばアチタ・ドメスチカ(Acheta domes
tica)、ブラッタ・オリエンタリス(Blatta
orientalis)、ブラッタ・ジェルマニカ
(Blatta germanica)、フォルフィキ
ュラ・アウリキュラリア(Forficula aur
icularia)、グリーロタルパ・グリーロタルパ
(Gryllotalpa gryllotalp
a)、ロカスタ・ミグラトリア(Locusta mi
gratoria)、メラノプラス・ビリッタタス(M
elanoplusbrittatus)、メラノプラ
ス・フェムル−ルブラム(Melanoplus fe
murrubrum)、メラノプラス・メキシカナス
(Melanoplus mexicanus)、メラ
ノプラス・サングイニペス(Melanoplus s
anguinipes)、メラノプラス・スプレタス
(Melanoplus spretus)、ノマダリ
クス・セプテムファシィアータ(Nomadacris
septemfasciata)、ペリプラネタ・ア
メリカーナ(Periplaneta america
na)、シストセルサ・アメリカーナ(Schisto
cerca americana)、シストセルサ・ペ
レグリナ(Schistocerca peregri
na)、スタウロノタス・マロッカナス(Stauro
notus maroccanus)、タキシネス・ア
シーナモラス(Tachycines asynamo
rus)。
【0052】蛛形類(Acarina)例えばアムブリ
オンマ・アメリカナム(Amblyomma amer
icanum)、アムブリオンマ・バリエガタム(Am
blyomma variegatum)、アルガス・
ペルシカス(Argas persicus)、ブーフ
ィラス・アンヌラタス(Boophilus annu
latus)、ブーフィラス・デコロラタス(Boop
hilus decoloratus)、ブーフィラス
・ミクロプラス(Boophilus micropl
us)、ブレビパルパス・フェニシス(Brevipa
lpus phoenicis)、ブリオビア・プラエ
ティオサア(Bryobia praetiosa)、
デルマセントール・シルバラム(Dermacento
r silvarum)、エオテトラニーカス・カルピ
ニ(Eotetranychuscarpini)、エ
リオフェス・シエルドニ(Eriphyes shel
doni)、ヘイアロムマ・トランカタム(Hyalo
mma truncatum)、イクソデス・リシナス
(Ixodes ricinus)、イクソデス・ルビ
カンダス(Ixodes rubicundus)、オ
ルニトドラス・マウバタ(Ornithodorus
moubata)、オトビンス・メグニニ(Otobi
ns megnini)、パラテラニーカス・ピロサス
(Parateranychus pilosus)、
ペルマニーサス・ガリーナエ(Permanyssus
gallinae)、フィロカプトラッタ・オレイボ
ラ(Phyllocaptrata oleivor
a)、ポリファゴタルソネムス・ラタス(Polyph
agotarsonemus latus)、プソロプ
テス・オビス(Psoroptes ovis)、リピ
セファラス・アペンディキュラタス(Rhipicep
halus appendiculatus)、リピセ
ファラス・エヴェルトシー(Rhipicephalu
s evertsi)、サクソプテス・スカビエイ(S
accoptes scabiei)、テトラニカス・
シンナバリナス(Tetranychus cinna
barinus)、テトラニカス・カンザワイ(Tet
ranychus kanzawai)、テトラニカス
・パシフィカス(Tetranychus pacif
icus)、テトラニカス・テラリウス(Tetran
ychus telarius)、テトラニカス・ウル
チィカエ(Tetranychus urtica
e)。
【0053】円虫類として例えば根状虫線虫例えばメロ
イドギーネ・ハプラ(Meloidogyne hap
la)、メロイドギーネ・インコグニタ(Meloid
ogyne incognita)、メロイドギーネ・
ジャバニカ(Meloidogyne javanic
a)。
【0054】包嚢形成線虫すなわちグロボデラ・ロスト
チーエンシス(Globoderarostochie
nsis)、ヘテロデラ・アベナエ(Heterode
raavenae)、ヘテロデラ・グリシナエ(Het
erodera glycinae)、ヘテロデラ・シ
ャツティー(Heterodera schati
i)、ヘテロデラ・トリフォロリー(Heterode
ra triflolii)、幹および葉線虫すなわち
ベロノライムス・ロンジカウダタス(Belonola
imus longicaudatus)、ジチレンカ
ス・デストラクター(Ditylenchus des
tructor)、ジチレンカス・ディプサシ(Dit
ylenchus dipsaci)、ヘリオコチレン
カス・マルチシンクタス(Heliocotylenc
hus multicinctus)、ロンジドラス・
エロンガタス(Longidorus elongat
us)、ラドフォラス・シミリス(Radopholu
s similis)、ロチレンカス・ロブスタス(R
otylenchus robustus)、トリコド
ラス・プリミティバス(Trichodorus pr
imitivus)、チレンコリーンカス・クレイトニ
(Tylenchorynchus clayton
i)、チレンコリーンカス・ドビウス(Tylench
orynchusdubius)、プラチーレンカス・
ネグレクタス(Pratylenchus negle
ctus)、プラチーレンカス・ペネトランス(Pra
tylenchus penetrans)、プラチー
レンカス・キュルビタタス(Pratylenchus
curvitatus)、プラチーレンカス・グッデ
ィイー(Pratylenchus goodeyi)
が属する。
【0055】有効物質はそのまま又は製剤形又はそれか
ら調製される適用形式例えば直接的に噴霧可能な溶液、
粉末、懸濁液、又は分散液、エマルジョン、油性分散
液、ペースト、ダスト剤、散布剤又は顆粒の形で噴霧、
ミスト法、ダスト法、散布法又は注入法によって適用す
ることができる。適用形式は、完全に使用目的に基づい
て決定される;いずれの場合にも、本発明の有効物質の
可能な限りの微細分が保証されるべきである。
【0056】直ちに使用されるべき調剤における有効物
質濃度は、広い範囲にわたって変えられ得るが、一般的
に0.0001から10%、ことに0.01から1%の
濃度範囲に調製される。
【0057】本発明有効物質は、いわゆるウルトラ、ロ
ウ、ボリューム法(ULV)で良好な結果をもたらすこ
とができ、この場の有効物質濃度は95重量%以上、場
合によってはそのまま、すなわち添加剤、担体などを全
く含有しない状態でも使用され得る。
【0058】本発明有効物質の害虫駆除のための使用量
は、1ヘクタール当たり0.1から2.0kg、ことに
0.2から1.0kgである。
【0059】直接飛散可能の溶液、乳濁液、ペースト又
は油分散液を製造するために、中位乃至高位の沸点の鉱
油留分例えば燈油又はディーゼル油、更にコールタール
油等、並びに植物性又は動物性産出源の油、脂肪族、環
状及び芳香族炭化水素例えばベンゾール、トリオール、
キシロール、パラフィン、テトラヒドロナフタリン、ア
ルキル置換ナフタリン又はその誘導体、メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、クロロホルム、
四塩化炭素、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、
クロルベンゾール、イソフォロン等、強極性溶剤例えば
ジメチルフォルムアミド、ジメチルスルフォキシド、N
−メチルピロリドン、水が使用される。
【0060】水性使用形は乳濁液濃縮物、ペースト、又
は湿潤可能の粉末(噴射粉末、油分散液)より水の添加
により製造することができる。乳濁液、ペースト又は油
分散液を製造するためには、物質はそのまま又は油又は
溶剤中に溶解して、湿潤剤、接着剤、分散剤又は乳化剤
により水中に均質に混合されることができる。しかも有
効物質、湿潤剤、接着剤、分散剤又は乳化剤及び場合に
より溶剤又は油よりなる濃縮物を製造することもでき、
これは水にて希釈するのに適する。
【0061】表面活性物質としては次のものが挙げられ
る:リグニンスルフォン酸、ナフタリンスルフォン酸、
フェノールスルフォン酸、ジブチルナフタリンスルフォ
ン酸の各アルカリ塩、アルカリ土類塩、アンモニウム
塩、アルキルアリールスルフォナート、アルキルスルフ
ァート、アルキルスルフォナート、脂肪アルコールスル
ファート、脂肪酸及びそのアルカリ塩及びアルカリ土類
塩、並びに硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテルの
塩、スルフォン化ナフタリン及びナフタリン誘導体とフ
ォルムアルデヒドとの縮合生成物、ナフタリン或はナフ
タリンスルフォン酸とフェノール及びフォルムアルデヒ
ドとの縮合生成物、ポリオキシエチレン−オクチルフェ
ノールエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノー
ル、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキル
フェノールポリグリコールエーテル、トリブチルフェニ
ルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエー
テルアルコール、イソトリデシルアルコール、脂肪アル
コールエチレンオキシド−縮合物、エトキシル化ヒマシ
油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、又はエトキ
シル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリ
グリコールエーテルアセタール、ソルビットエステル、
リグニン−亜硫酸廃液及びメチル繊維素。
【0062】粉末、散布剤及び振りかけ剤は有効物質と
固状担体物質とを混合又は一緒に磨砕することにより製
造することができる。
【0063】調剤は一般的に0.01から95重量%、
ことに0.1から90重量%の有効物質を含有する。こ
の場合の有効物質純度(NMRスペクトル)は、90か
ら100%、ことに95から100%のものが使用され
る。
【0064】製剤例は以下の通りである。
【0065】I.5重量部の実施例04からの化合物
を、細粒状カオリン95重量部と密に混和する。かくし
て有効物質5重量%を含有する噴霧剤が得られる。
【0066】II.30重量部の実施例05からの化合
物を、粉末状珪酸ゲル92重量部及びこの珪酸ゲルの表
面上に吹きつけられたパラフィン油8重量部よりなる混
合物と密に混和する。かくして良好な接着性を有する有
効物質の製剤が得られる(有効物質含有量は23重量
%)。
【0067】III.10重量部の実施例04からの化
合物を、キシロール90重量部、エチレンオキシド8乃
至10モルをオレイン酸−N−モノエタノールアミド1
モルに付加した付加生成物6重量部、ドデシルベンゾー
ルスルフォン酸のカルシウム塩2重量部及びエチレンオ
キシド40モルをヒマシ油1モルに付加した付加生成物
2重量部よりなる混合物中に溶解する(有効物質含有量
は9重量%)。
【0068】IV.20重量部の実施例05からの化合
物を、シクロヘキサノン60重量部、イソブタノール3
0重量部、エチレンオキシド7モルをイソオクチルフェ
ノール1モルに付加した付加生成物5重量部及びエチレ
ンオキシド40モルをヒマシ油1モルに付加した付加生
成物5重量部よりなる混合物中に溶解する(有効物質含
有量は16重量%)。
【0069】V.80重量部の実施例04からの化合物
を、ジイソブチル−ナフタリン−α−スルフォン酸のナ
トリウム塩3重量部、亜硫酸−廃液よりのリグニンスル
フォン酸のナトリウム塩10重量部及び粉末状珪酸ゲル
7重量部と充分に混和し、かつハンマーミル中において
磨砕する(有効物質含有量は80重量%)。
【0070】VI.90重量部の実施例04からの化合
物を、N−メチル−α−ピロリドン10重量部と混合す
る時は、極めて小さい滴の形にて使用するのに適する溶
液が得られる。(有効物質含有量は90重量%)。
【0071】VII.20重量部の実施例04からの化
合物を、シクロヘキサノン40重量部、イソブタノール
30重量部、エチレンオキシド7モルをイソオクチルフ
ェノール1モルに付加した付加生成物20重量部及びエ
チレンオキシド40モルをヒマシ油1モルに付加した付
加生成物10重量部よりなる混合物中に溶解する。この
溶液を水100000重量部に注入しかつ細分布するこ
とにより有効物質0.02重量%を含有する水性分散液
が得られる。
【0072】VIII.20重量部の実施例05からの
有効物資を、ジイソブチル−ナフタリン−α−スルフォ
ン酸のナトリウム塩3重量部、亜硫酸−廃液よりのリグ
ニンスルフォン酸のナトリウム塩17重量部及び粉末状
珪酸ゲル60重量部と充分に混和し、かつハンマーミル
中において磨砕する。この混合物を水20000重量部
に細分布することにより有効物質0.1重量%を含有す
る噴霧液が得られる。
【0073】粒状体例えば被覆−、透浸−及び均質粒状
体は、有効物質を固状担体物質に結合することにより製
造することができる。固状担体物質は例えば鉱物土例え
ばシリカゲル、珪酸、珪酸ゲル、珪酸塩、滑石、カオリ
ン、アタクレー、石灰石、石灰、白亜、膠塊粒土、石灰
質黄色粘土、粘土、白雲石、珪藻土、硫酸カルシウム、
硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、磨砕合成樹脂、
肥料例えば硫酸アンモニウム、燐酸アンモニウム、硝酸
アンモニウム、尿素及び植物性生成物例えば穀物粉、樹
皮、木材及びクルミ穀粉、繊維素粉末及び他の固状担体
物質である。
【0074】本発明有効物質には種々のタイプの油、除
草剤、殺菌剤、他の殺虫剤、殺バクテリア剤を使用直前
に混合してタンクミックスとすることができる。これら
は本発明殺虫剤に対し1:10から10:1の重量割合
で混合され得る。
【0075】合成実施例 以下に述べる合成実施例に示される基本的処理法は、さ
らに本発明化合物(I)を得るため、出発材料をこれに
対応して変えることにより使用され得る。このようにし
て合成された例示化合物はその物性と共に後掲の表に示
される。
【0076】基本的処理1 3−t−ブチル−5−チオ−1H−1,2,4−トリア
ゾールの製造
【0077】
【化10】 600mlの水に溶解させた125gの水酸化ナトリウ
ム溶液に、室温でN−(t−ブチルカルボニル)−チオ
セミカルバジドを添加し、次いで90℃に加熱し、さら
に1時間この温度で撹拌した。5から10℃に冷却して
から、濃塩酸によりpH値を2から3に調整した。これ
により沈澱する生成物を濾別し、水で洗浄して中和し、
この粗生成物を精製のためトリクロロメタンに溶解さ
せ、この溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾別し、次い
でこの3−t−ブチル−5−チオ−1H−1,2,4−
トリアゾールをシクロヘキサンの添加により再び沈澱さ
せた。これにより融点198から203℃の3−t−ブ
チル−5−チオ−1H−1,2,4−トリアゾールを得
た。
【0078】基本的処理2 3−t−ブチル−5−チオシアノメチルチオ−1H−
1,2,4−トリトリアゾールの製造
【0079】
【化11】 250ml容積の撹拌装置に、窒素雰囲気下、30ml
の無水テトラヒドロフランと7.8gの3−t−ブチル
−5−チオ−1H−1,2,4−トリアゾールを装填
し、これに1.22gの水素化ナトリウムを滴下添加し
た。水素発生終了後、この懸濁液を30mlの無水テト
ラヒドロフラン中、6.5gのメチレンジローダナイド
に滴下添加した。わずかな発熱の反応後、室温でさらに
3時間撹拌し、これを水/メチル−t−ブチルエーテル
(1:1)中に注下し、水性相を分離し、メチル−t−
ブチルエーテルで3回抽出し、合併有機相を硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を蒸散除去して、10.5gの3
−t−ブチル−5−チオシアノメチルチオ−1H−1,
2,4−トリアゾールを油状体として得た。
【0080】IR(cm-m)、2976、2156、1
552、1414、1366、1261、1209、1
033。
【0081】基本的処理3 3−t−ブチル−5−チオシアノ−1H−1,3,4−
トリアゾールの製造
【0082】
【化12】 100ml容積のフラスコ中において、窒素雰囲気下
に、4.7gの微細粉3−t−ブチル−5−チオ−1H
−1,2,4−トリアゾールと9.5gのブロモシアン
を緊密に混和し、次いで50から55℃に加熱して、ブ
ロモシアンを溶融させ、30分後に、1時間にわたり窒
素ガスを導通し、生成淡黄色固体を粉砕し、9.5gの
ブロモシアンを追加添加し、再び約50℃に加熱した。
30分後、ペースト状生成物を60℃に加熱し、窒素ガ
スを多段階的に給送して過剰量のブロモシアンを駆出し
た。残留固体分を氷水中において撹拌して溶解させ、N
aHCOでpH値を7から8に調整し、ジクロロメタン
で複数回抽出し、合併有機相を飽和NaCl溶液で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒の蒸散除去によ
り、融点138から140℃の3−t−ブチル−5−チ
オシアノ−1H−1,2,4−トリアゾール3.6g得
た。
【0083】基本的処理4 3−t−ブチル−1H−1,2,4−トリアゾールの製
【0084】
【化13】 2lの水に溶解させた34.5gの亜硝酸ナトリウムお
よび300mlの濃硝酸の溶液に、234gの3−t−
ブチル−5−チオ−1H−1,2,4−トリアゾールを
少しずつ添加し、烈しい発熱反応が行われるが、この温
度が45℃以上とならないように留意した。添加終了
後、室温(20℃)において1夜撹拌し、次いで氷冷下
に2N苛性ソーダ溶液で慎重に中和し、次いで乾燥、濃
縮した。残渣をエタノール中に投入し、短時間還流加熱
した。冷却後、残渣固体分を吸引濾別し、冷エタノール
で洗浄し、精製濾液を乾燥、濃縮して、融点183から
185℃の3−t−ブチル−1H−1,2,4−トリア
ゾールの結晶148.7gを得た。
【0085】基本的処理5 3−t−ブチル−5−ブロム−1H−1,2,4−トリ
アゾールの製造
【0086】
【化14】 水2l中の148gの3−t−ブチル−1H−1,2,
4−トリアゾール懸濁液に、50%苛性ソーダ液120
mlを添加し、この黄色溶液に190.4gの臭素を滴
下添加し、室温で2時間後処理撹拌した。希塩酸でpH
値を3から4に調整し、エチルアセテートで複数回抽出
し、合併有機相を濃縮した。この粗生成物をエチルアセ
テート/n−ヘキサンから再結晶により精製して、融点
179から181℃の3−t−ブチル−5−ブロム−1
H−1,2,4−トリアゾール184gを得た。
【0087】実施例1 1−N,N−ジメチルカルバモイル−3−t−ブチル−
5−チオシアノメチルチオ−1H−1,2,4−トリア
ゾールの製造
【0088】
【化15】 75mlの無水テトラヒドロフランに溶解させた5.7
gの3−t−ブチル−5−チオシアノメチルチオ−1H
−1,2,4−トリアゾール、2.7gのジメチルカル
バモイルクロライドおよび0.6gの4−ジメチルアミ
ノピリジンの溶液に、室温において30分にわたり5.
0gのトリエチルアミンを滴下添加した。次いで4時間
還流加熱し、室温で1夜撹拌した。次いで濃縮し、これ
を100mlのエチレンアセテート/水中に投入し、分
離した有機相を水で複数回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥し、濃縮した。溶媒を完全に蒸散除去して、ワックス
状の1−N,N−ジメチルカルバモイル−3−t−ブチ
ル−5−チオシアノメチルチオ−1H−1,2,4−ト
リアゾール55gを得た。
【0089】IR(cm-m)、2967、2150、1
693、1512、1393、1320、1058。
【0090】実施例2 1−N,N−ジメチルカルバモイル−3−t−ブチル−
5−チオシアノ−1H−1,2,4−トリアゾールの製
造実施例1におけると同様にして、n−ペンタンで磨砕
処理した3.5gの3−t−ブチル−5−チオシアノ−
1H−1,2,4−トリアゾールから、融点92ないし
94℃の1−N,N−ジメチルカルバモイル−3−t−
ブチル−5−チオシアノ−1H−1,2,4−トリアゾ
ール.1gを得た。
【0091】実施例3 1−N,N−ジメチルカルバモイル−3−t−ブチル−
1H−1,2,4−トリアゾールの製造。
【0092】実施例1におけると同様にして、カラムク
ロマトグラフィーで精製した4.0gの3−t−ブチル
−1H−1,2,4−トリアゾールから、融点52ない
し54℃の1−N,N−ジメチルカルバモイル−3−t
−ブチル−1H−1,2,4−トリアゾール1.9gを
得た。
【0093】実施例4から6の目的化合物および物性を
下表に示す。
【0094】
【表1】 使用実施例 本発明化合物(I)の殺虫作用を以下の使用実施例によ
り示す。
【0095】有効物質を(a)0.1%アセトン溶液と
して、(b)70重量%のシクロヘキサン、20重量%
のNekanil(登録商標)LN(Lutensol
(登録商標)AP6、エトキシル化されたアルキルフェ
ノール)を主体とする、乳化、分散化作用を有する架橋
剤および10重量%のEmulphor(登録商標)E
L(Emulan(登録商標)EL、エトキシル化脂肪
アルコールを主体とする乳化剤)から成る混合液中の1
0%乳濁液として調製し、(a)の場合アセトンによ
り、(b)の場合は水によりそれぞれ所望の濃度に希釈
した。
【0096】実験終了後、非処理対照実験と比較して8
0−100%の抑止ないし致死効果をもたらした有効物
質の最少限濃度(有効閾値)を確認した。
【0097】実験は以下の通り行なった。
【0098】(A1)Aphis fabae(黒しら
み)、接触殺虫効 著しく多数のこの害虫により障害を受けているいんげん
豆(Viciafaba)を有効物質水性調剤で処理し
た。
【0099】24時間後に致死率を確認した。
【0100】(A2)Aphis fabae(黒しら
み)、滲透殺虫効 著しく多数のこの害虫により障害を受けているいんげん
豆(Viciafaba)に有効物質水性調剤を注下
し、実質的に有効物質を土壌面に施与した。
【0101】24時間後に致死率を確認した。
【0102】(A3)Blatella german
ica(ドイツごきぶり)、接触殺虫効 実験容器の土を有効物質アセトン溶液で湿潤させ、溶媒
蒸散後、10匹の成虫をこの土面上に置いた。
【0103】48時間後に致死率を確認した。
【0104】(A4)Caenorhabditis
elegans(原生線虫)、接触殺虫効 実験容器の土を有効物質アセトン溶液で湿潤させ、溶媒
蒸散後、培養基としてE.コリのバクテリア分散液と5
0μlの線虫分散液によりこの土面を汚染させた。
【0105】48時間後にその致死率を確認した。
【0106】(A5)Epilachna variv
estis(メキシコまめ甲虫)、接触殺虫効 実験容器の内壁に有効物質アセトン溶液を施し、溶媒蒸
散後に、容器内に5匹の幼虫(体長約3−4mm)を入
れた。
【0107】24時間後に致死率を確認した。
【0108】(A6)Leptinotarsa de
cemlineata(馬鈴薯甲虫)、接触/経口殺虫
効(幼虫) 新鮮な馬鈴薯の葉を有効物質水性調剤で処理し、乾燥
後、10匹の幼虫をこの上に置いた。
【0109】48時間後に致死率を確認した。
【0110】(A7)Leptinotarsa de
cemlineata(馬鈴薯甲虫)、接触/経口殺虫
効(成虫) 新鮮な馬鈴薯の葉を有効物質水性調剤で処理し、乾燥
後、10匹の成虫をこの上に置いた。
【0111】24時間および48時間後にその致死率を
確認した。
【0112】(A8)Megoura viciae
(そらまめ葉しらみ)、滲透殺虫効 4葉生長段階におけるそらまめを有効物質水性調剤で処
理し、約30−40匹の葉しらみを葉面上に置いた。
【0113】48時間後に致死率を確認した。
【0114】(A9)Musca domestica
(いえばえ)、接触殺虫効 実験容器の土壌を有効物質アセトン溶液で湿潤させ、溶
媒蒸散後、10匹のいえばえをその上に置いた。
【0115】4週間後に致死率を確認した。
【0116】(A10)Nephotettix ci
ncticeps(稲つまぐろよこばい)、接触殺虫効
(噴霧) 約8cmの稲苗を有効物質水性調剤で処理し、乾燥後、
10匹のつまぐろよこばいの成虫を苗上に置いた。
【0117】48時間後に致死率を確認した。
【0118】(A11)Oncopeltus sp
(綿蟻) 実験容器の土を有効物質アセトン調剤で処理し、溶媒蒸
散後、これに5匹の成虫を置いた。
【0119】24時間後に致死率を確認した。
【0120】(A12)Ornithodorus m
oubata(だに)、接触殺虫効 血液摂取後、直径約1.5−2mmの5匹の成虫を有効
物質水性調剤虫に約5秒間浸漬した。
【0121】48時間後に致死率を確認した。
【0122】(A13)Tribolium sp(米
ごみむしだまし)、接触殺虫効 実験容器の土を有効物質アセトン調剤で処理し、溶媒蒸
散後、10匹の成虫をその上に置いた。
【0123】24時間後に致死率を確認した。
【0124】本発明有効物質の生物学的作用を、公知対
照有効物質A(1−N,N−ジメチルカルバモイル−3
−t−ブチル−1H−1,2,4−トリアゾール、日本
国特許出願公開平3−68,565号公報、実施例1)
およびB(1−N,N−ジメチルカルバモイル−3−t
−ブチル−5−メチルチオ−1H−1,2,4−トリア
ゾール、米国特許4054664号明細書第2欄30
行)と対比して、以下の表A、BおよびCに示す。
【0125】
【表2】
【0126】
【表3】
【0127】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス−ユルゲン、ノイバウァー ドイツ連邦共和国、4400、ミュンスター、 モーツァルトシュトラーセ、6 (72)発明者 ライナー、オター ドイツ連邦共和国、6947、ラウデンバッ ハ、レスィングシュトラーセ、11 (72)発明者 クリストフ、キュナスト ドイツ連邦共和国、6701、オターシュタッ ト、ザリールシュトラーセ、2 (72)発明者 ウヴェ、カルドルフ ドイツ連邦共和国、6800、マンハイム、 1、4、デー3 (72)発明者 フォルカー、ハリース ドイツ連邦共和国、6710、フランケンター ル、イメンゲルテンヴェーク、29エー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式(I) 【化1】 で表わされ、R1 がt−ブチルあるいは1−メチルシク
    ロプロピルを、R2 が弗素、塩素、沃素、チオシアネー
    トあるいはチオシアノメチルチオを意味し、R1がt−
    ブチルを意味するとき、R2 が臭素を意味することを特
    徴とする1,2,4−トリアゾール誘導体。
  2. 【請求項2】 以下の式(II) 【化2】 で表わされ、R1 がt−ブチルあるいは1−メチルシク
    ロプロピルを、R′がハロゲン、チオシアネートあるい
    はチオシアノメチルチオを意味することを特徴とする
    3,5−ジ置換1H−1,2,4−トリアゾール誘導
    体。
JP4234952A 1991-06-22 1992-09-02 1,2,4−トリアゾール誘導体およびその製造のための中間生成物 Withdrawn JPH0687839A (ja)

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EP0051565A1 (de) * 1980-11-03 1982-05-12 Ciba-Geigy Ag 1-N,N-Dimethylcarbamoyl-3(5)-cyclopropyl-1,2,4-triazole, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung in der Schädlingsbekämpfung

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