JPH0687447A - 鉄道車両の床面とプラットホームとの段差制御方法 - Google Patents

鉄道車両の床面とプラットホームとの段差制御方法

Info

Publication number
JPH0687447A
JPH0687447A JP26295992A JP26295992A JPH0687447A JP H0687447 A JPH0687447 A JP H0687447A JP 26295992 A JP26295992 A JP 26295992A JP 26295992 A JP26295992 A JP 26295992A JP H0687447 A JPH0687447 A JP H0687447A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
height
air
valve
spring
air spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26295992A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinobu Kurokawa
悦伸 黒川
Yasuo Moriyama
保雄 盛山
Masao Tomeoka
正男 留岡
Koichiro Ishihara
広一郎 石原
Ryutaro Ishikawa
龍太郎 石川
Shuji Hamamoto
修二 浜本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEITO KOSOKUDO KOTSU EIDAN
TEITO KOUSOKUDO KOTSU EIDAN
Nippon Steel Corp
Original Assignee
TEITO KOSOKUDO KOTSU EIDAN
TEITO KOUSOKUDO KOTSU EIDAN
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TEITO KOSOKUDO KOTSU EIDAN, TEITO KOUSOKUDO KOTSU EIDAN, Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical TEITO KOSOKUDO KOTSU EIDAN
Priority to JP26295992A priority Critical patent/JPH0687447A/ja
Publication of JPH0687447A publication Critical patent/JPH0687447A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 列車が駅に停車した際、車体床面とプラット
ホームとの段差を減少させる。 【構成】 空気ばね台車を有する鉄道車両において、車
両が駅に停車した際に、速度計からの速度信号、乗降ド
アの開閉指令信号、乗務員の手動操作などの手段により
弁の開閉を行う弁開閉制御方法の内任意の方法により、
前後台車の各空気ばねの給排気を行い、少なくともプラ
ットホーム側の空気ばねをストッパ当りさせ、車体床面
とプラットホームとの段差を減少させる鉄道車両の床面
とプラットホームとの段差制御方法である。 【効果】 乗客の乗降が楽にでき、身障者や車いすでの
乗降が安全にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、列車が駅に停車した
際、車体床面とプラットホームとの段差を減少させるた
めの鉄道車両の床面とプラットホームとの段差制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】空気ばね台車を有する鉄道車両は、個々
の空気ばね高さを連結棒を用いて機械的に検知し、その
動きを高さ調整弁のレバーに伝えて弁の開閉を行い、空
気ばねの高さの修正や内圧の調整を行っていた。この高
さ調整弁による空気ばね高さの制御目標は、走行中も駅
停車中も変りなく同じであり、車輪の摩耗や軸ばねのた
わみを考慮して、常に車体床面がプラットホームより相
当高い位置(通常50〜100mm)となるように設定
されている。
【0003】したがって、車輪の摩耗度、乗車率に応じ
て車体床面とプラットホームとの段差はその都度異なっ
ており、またほとんどの場合に段差が生じていた。しか
し、列車が駅に停車した際の車体床面とプラットホーム
との段差を解消する技術は、従来は見られなかった。
【0004】また、出願人は、空気ばね台車を有する鉄
道車両の傾斜を電子的に制御する方法を種々発明し出願
しているが、その中に鉄道車両の車体制御方法(特開平
3−167071号公報)がある。しかし、上記発明は
いずれも曲線路における車体傾斜の制御を目的としたも
のであり、例えば上記特開平3−167071号公報に
記載された発明は、曲線路において傾斜している車体を
水平になるように空気ばねの高さを制御するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、従来の
空気ばね台車を有する鉄道車両は、空気ばね高さ調整弁
により車体を不感帯内の姿勢に維持するものであり、ま
た空気ばねの電子制御方法は曲線路における車体制御を
目的としたものであって、列車が駅に停車した際の車体
床面とプラットホームとの段差を解消する方法は見られ
なかった。ところが、上記段差は、一般の健康者の乗降
には別段支障とはならないが、肢体不自由者や車いすの
乗客には大きな障害となっている。
【0006】この発明は、かかる現状にかんがみて、列
車が駅に停車した際、肢体不自由者や車いすの乗客が安
全でスムーズに乗降できるように、車体床面とプラット
ホームとの段差を減少するための段差制御方法を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため、列車が駅に停車した際の車体床面とプ
ラットホームとの段差を減少させるための手段について
種々研究した。その結果、通常空気ばねのパンク時のス
トッパとエアドーム(外筒)との隙間は20〜35mm
程度に設定されているが、中立高さの空気ばねをストッ
パに接触する位置まで下げれば、車体床面高さを20〜
35mm低くできることに気付いた。この発明は、上記
の知見に基づいてなされたものである。
【0008】すなわち、この発明の鉄道車両の床面とプ
ラットホームとの段差制御方法は、空気ばね台車を有す
る鉄道車両において、車両が駅に停車する直前または停
車した際に前後台車の各空気ばねの給排気を行うことに
より、空気ばねの制御目標高さを走行中とは異なる高さ
に設定し、車体床面とプラットホームとの段差を減少さ
せるのである。
【0009】
【作用】列車が駅に停車する直前または停車した際、各
空気ばねの空気を排気して、ストッパ当りするまで内圧
を下げることにより、車体床面の高さを20〜35mm
程度低くすることができる。その結果、車体床面とプラ
ットホームとの段差を減少し、乗客の乗降が楽にできる
ようになる。
【0010】この発明の実施による列車が駅に停車する
直前または停車した際の空気ばね高さの変更は、空気ば
ね高さの制御を通常の高さ調整弁の開閉により機械的に
行う車両に適用した場合と、高さ調整弁の代りに、各空
気ばねに給気弁と排気弁を設け、センサの高さ検知信号
により弁の開閉を行う電子制御による車両に適用した場
合とがある。
【0011】高さ調整弁を有する場合は、制御信号によ
り高さ調整弁を上下方向にスライドさせる機構を介して
車体側に取着し、弁を開閉するレバーを台車側に取着し
て構成するか、または逆に高さ調整弁を台車側に取着
し、弁を開閉するレバーを取付け位置移動機構を介して
台車側に取着して構成する。そして、速度計からの速度
信号等の制御信号により、スライド機構または取付け位
置移動機構を介してレバーを操作し、弁を排気側に開い
て排気を行い、空気ばねをストッパ当りさせる。このよ
うにストッパ当りしたときは、レバーは高さ調整弁の不
感帯内に位置するように構成されており、空気ばね内の
空気は封じ込め状態となる。
【0012】また、上記のスライド機構またはレバー取
付位置移動機構を設ける代りに、高さ調整弁と空気ばね
を結ぶ配管途中に締切弁を設けると共に空気ばねに排気
弁を設け、締切弁を閉じ排気弁を開いて空気ばねの空気
を排気してストッパ当りをさせることができる。この場
合もストッパ当りした際は空気ばね内の空気は封じ込め
状態とする。
【0013】なお、上記のごとくストッパ当りした状態
で空気ばね内の空気を封じ込め状態とするのは以下の理
由による。空気ばねの標準圧力すなわち高さ調整弁の作
動時の不感帯域に納まる圧力は、満車時は5気圧、空車
時は2気圧であり、この標準圧力より0.3〜0.5気
圧低くなるように排気すれば、空気ばねはストッパ当り
するまで下げることができる。したがって、これ以上の
排気はむだであり、また駅を発車する際に空気ばねの内
圧を高さ調整弁の不感帯域まで上げるのに給気時間が長
くなり、列車運行上望ましくないためである。
【0014】客の乗降が終り駅を発車する際は、空気ば
ね高さを上げる信号により、レバーを給気側に動かして
給気し、高さ調整弁の動作により本来のばね高さ調整に
もどる。
【0015】一方、給気弁と排気弁の電子制御を有する
場合は、高さセンサ等のセンサからの検知信号に基づく
動作指令により、給気弁と排気弁を操作し、空気ばねの
内圧をストッパ当りまで減少させる。
【0016】上記のような高さ調整弁を開閉したり、あ
るいは給気弁と排気弁を使って電子制御する方法は、前
後台車の各空気ばねの排気を一様に行い、ストッパ当り
まで車体を水平に下げて、車体床面とプラットホームと
の段差を減少させる場合である。しかし、さらにプラッ
トホーム側の空気ばねのみをストッパ当りするまでの範
囲で任意に下げ、反対側の空気ばねを逆に伸長して車体
をプラットホーム側へ傾斜させて車体床面とプラットホ
ームとの段差を減少させることもできる。
【0017】上記空気ばねの空気を給排気してばね高さ
を加減するための操作は、例えば次の方法等により行う
ことができる。 (1)速度計からの速度信号を検知し、停車時に弁の開
閉を行う。 (2)車体乗降ドアの開閉指令信号に連動して弁の開閉
を行う。 (3)乗務員の手動操作により弁の開閉を行う。 なお、手動操作による場合は、誤作動を防止するため、
列車が停車し、かつ乗降ドアの開閉指令信号がでた後操
作できるように安全処置を講ずることが必要である。
【0018】
【実施例】
実施例1 この発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は各
空気ばねに給気弁と排気弁を設け空気ばね高さを電子制
御する車両ににおいて、この発明の方法を実施するため
の鉄道車両の空気ばね装置の一例を示す。
【0019】図1に示すように、鉄道車両の前台車9と
後台車10の左右側に設けた空気ばね1、2および3、
4のそれぞれに、高さセンサとしてロータリエンコーダ
5を車体側に取着し、このロータリエンコーダの回転角
を計るレバーを台車側に取着して設置する。また、元空
気溜6と各空気ばね1、2、3、4の間を接続した配管
7の途中に各空気ばねに対する給気弁11、12、1
3、14を設けると共に、他に設けた配管に排気弁1
5、16、17、18を設ける。そして、各ロータリエ
ンコーダ5の検出信号と共に、傾斜角センサ19の車体
傾斜角検出信号を制御器8に入力するように構成し、さ
らに各給気弁および排気弁を開閉する制御器8からの出
力を伝えるための配線をする。
【0020】上記の高さセンサと給気弁、排気弁で空気
ばねの給排気を行う場合の操作を図2、図3に基づいて
説明する。図2に示すように、速度計からの速度信号、
乗降ドアの開指令信号、あるいは乗降ドアの開信号と共
に乗務員の手動操作による指令信号などの弁開閉制御方
法から選んだ所定の信号と共にロータリエンコーダ5か
らのばね高さ信号を制御器8に入力し、ここでばね高さ
とストッパ当り高さとを比較してばね高さが高い場合に
は排気弁を開き、かつ給気弁を閉じて排気を行い、各空
気ばねをストッパ当りさせる。なお、この際、排気弁の
開時間は予め制御器8に入力しておき、所定時間を経過
したのち自動的に閉じるようにする。また、ばね高さが
ストッパ当りしている場合には排気弁と給気弁は共に閉
じてストッパ当りの状態を保持する。上記のごとく空気
ばねがストッパ当りした状態では、車体床面の高さは2
0〜35mm低くなりプラットホームとの段差は減少す
る。排気弁の排気時間は、予めその空気ばねがストッパ
当りするまでに要する時間を測定して設定する。このよ
うに排気時間を限定することにより、余分な排気を避け
て再び不感帯域内のばね高さにもどす際の給気時間を節
減することができる。
【0021】乗客の乗降が終り、空気ばね高さを上記ス
トッパ当りから通常の状態にもどす際は、図3に示すよ
うに、上記弁開閉制御方法から選んだ所定の信号と共に
ロータリエンコーダ5からのばね高さ信号を制御器8に
入力し、そのばね高さがロータリエンコーダ5に設定さ
れている不感帯内に有るか否かを判断し、不感帯内にあ
る場合には排気弁、給気弁を共に閉じる。また、不感帯
域を外れている場合には、さらにばね高さと不感帯に相
当する高さとを比較してばね高さが高い場合には排気弁
を開き、かつ給気弁を閉じて不感帯域内に納まるように
排気した後排気弁を閉じる。逆に、ばね高さが低い場合
には排気弁を閉じ、かつ給気弁を開いてばね高さが不感
帯域内に納まるように給気した後給気弁を閉じる。
【0022】実施例2 図4は各空気ばねに通常の高さ調整弁を設け、空気ばね
高さを高さ調整弁の開閉により制御する車両において、
この発明の方法を実施するための鉄道車両の空気ばね装
置の一例を示す。図4に示すように、鉄道車両の前台車
9と後台車10の左右側に設けた空気ばね1、2および
3、4のそれぞれと元空気溜6とを接続した配管7の途
中に高さ調整弁20、21、22、23を設ける。この
高さ調整弁は制御信号により上下スライド機構24、2
5、26、27を介して車体側に取着し、弁を開閉する
レバーを台車側に取着して設置する。
【0023】この高さ調整弁20、21、22、23を
用いて各空気ばね1、2、3、4を給排気する方法を、
図6A〜Cに示す。レバーが図6Aのように、先端側が
鉛直上方に上がるように回動すると、元空気溜6に接続
した配管7から各空気ばね1、2、3、4へ空気を供給
し、逆に図6Bに示すように、レバーの先端が鉛直下方
に下がるように回動すると空気ばね内の空気を大気中へ
排気し、図6Cに示すようにレバーが水平近くの不感帯
内に納まる位置では空気ばね内の空気を封じ込めるもの
であり、従来の空気ばね高さの制御に用いられているも
のと構造的に同じで、機械的に作動するものである。上
下スライド機構は、高さ調整弁20、21、22、23
を車体32に対して上下に移動させるものであり、その
駆動は制御信号によりモータ、リニアモータなどで行
う。
【0024】弁制御方法の一例として、速度計からの速
度信号により車両が停止したとき弁の開閉を行う場合に
ついて図7を用いて説明する。例えば、速度が10km
/h以下で停車直前となったとき空気ばね高さは走行状
態の不感帯内の高さで図7Aの状態である。次に、ばね
高さを下げる信号が制御器8に入力するように設け、こ
の入力信号を受けて制御器8からは上下スライド機構2
4、25、26、27へ信号を送り、高さ調整弁20、
21、22、23を車体側すなわち上方へ移動する。す
ると、レバーは図7Bに示すようになり、高さ調整弁自
体は機械的に作動して、空気ばね内の空気を排気する。
この排気により、空気ばね高さが低くなり図7Cに示す
ように車体が二点鎖線で示す高さから実線で示す高さま
で下がり、高さ調整弁のレバーが水平となった位置で排
気が止まる。このようにして車体とプラットホームとの
段差を縮小できる。
【0025】逆に、発車時には、高さ調整弁を下方に移
動すれば、レバーは図7Dに示すように先端が上るの
で、空気ばねに空気が供給され、図7Aの状態にもど
る。ここで、空気ばね内の空気を余分に排気するのを阻
止するための付加的な機構として、ストッパ当りしたと
き排気弁を閉鎖する必要がある。図5にその排気弁閉操
作機構の一例を示す。すなわち、各空気ばねに対応して
台車33の端にリミットスイッチ34、35を設け、リ
ミットスイッチに対する作動部材36、37を車体32
の床面下に設け、空気ばねがストッパ当りしたとき作動
部材36、37がリミットスイッチ34、35に当接し
てスイッチがONし、排気弁を閉じるように構成する。
このストッパ当り後の排気弁の閉操作は、上記のリミッ
トスイッチに限ることなく他の機構から構成することが
できる。
【0026】実施例3 図4、図7には高さ調整弁を上下スライド機構により移
動させるように設けた場合の例について説明したが、こ
れと同じ動作原理で台車側のレバーの連結棒受側の取付
位置を上下に移動する機構を設けることにより高さ調整
をすることができる。その例を図8に示す。レバーはリ
ンク式に結合された連結棒の受側を上下移動機構28を
介して台車33に結合されている。その動作は図7の機
構の場合とほぼ同じであるが、この場合は空気ばねの空
気を排気するときは、図8Aに示すように上下移動機構
28のレバーの先端が鉛直下向きに回動して、逆に給気
するときは図8Bに示すように上下移動機構28のレバ
ーの先端が鉛直上向きに回動するので、図7に示した上
下スライド機構24、25、26、27と図8に示した
上下移動機構28とは、それぞれ回動方向が逆となる。
【0027】実施例4 この発明を高さ調整弁を有する車両に適用する場合の他
の例を図9に基づいて説明する。空気ばね1と元空気溜
6との間の配管7には高さ調整弁20が設けられてお
り、さらに空気ばね1と高さ調整弁20との間の配管途
中に締切弁29を設けると共に空気ばねに排気弁30を
設け、かつ図5に示したリミットスイッチ35を台車側
に、また作動部材37を車体側に設置してなる。停車直
前に車体の高さを下げる場合には、締切弁29を閉じ、
排気弁30を開く。すると、空気ばね1の空気は排気さ
れ内圧が下がり、空気ばねは作用する加重により圧縮さ
れ車体が下がる。そして、空気ばねがストッパ当りした
ときリミットスイッチが作動して排気弁30が閉じら
れ、空気ばね内の空気は封じ込め状態となる。発車する
ときは、締切弁29を開き排気弁30は閉じたままにす
ると、高さ調整弁20が通常のように作動して低い高さ
の車体を通常の高さまでもどし、以後通常の走行中の制
御が行われる。
【0028】実施例5 上記は各空気ばねを一様に給排気して車体の高さを水平
に下げることにより車体床面とプラットホームとの段差
をできるだけ解消する場合について説明したが、車体を
傾斜させることにより、さらに車体床面とプラットホー
ムとの段差を減少させることもできる。図1に示す給気
弁と排気弁を設け空気ばね高さを電子制御する車両にお
いては、プラットホーム側の空気ばねは給気弁を閉じ、
排気弁を開いてストッパ当りさせ、反対側の空気ばねは
排気弁を閉じ、給気弁を開いて給気を行いばね高さを伸
長し、車体をプラットホーム側へ傾斜させる。そして、
発車する際は、逆にプラットホーム側の空気ばねに給気
すると共に反対側の空気ばねは排気して、車体を水平に
もどす。
【0029】高さ調整弁により空気ばね高さを制御する
車両においては、図4に示すスライド機構により高さ調
整弁の高さ位置を移動させる場合及び図8に示すレバー
の連結棒受側の上下移動機構を有する場合には、プラッ
トホーム側の空気ばねに対応した高さ調整弁を排気側へ
開いて空気ばねをストッパ当りさせ車体を下げると共
に、反対側の空気ばねに対応した高さ調整弁は他の制御
信号により給気側へ開いて給気を行い、空気ばねを伸長
して車体を上げプラットホーム側へ車体を傾斜させる。
また、図9に示す場合にはプラットホーム側の空気ばね
に対応した締切弁を閉じ、排気弁を開いて排気し、空気
ばねをスッパ当りさせ、反対側の空気ばねは締切弁、排
気弁を共に閉じ、別系統で設けた管路から強制給気を行
い伸長させて、車体をプラットホーム側へ傾斜させる。
そして、発車する際は、逆にプラットホーム側の空気ば
ねに対応した排気弁を閉じ締切弁を開いて、高さ調整弁
を作動させて給気を行い不感帯域内のばね高さにもど
し、反対側の空気ばねに対応する排気弁は一定時間開い
て排気しばね高さを不感帯域内にもどした後排気弁を閉
じ、かつ締切弁を開いて通常の高さ調整弁による制御に
もどす。
【0030】
【発明の効果】この発明は、列車が駅に停車した際、空
気ばねをストッパ当りさせることにより、乗降ドア床面
とプラットホームとの段差を可及的に減少させることが
でき、乗客の乗降が楽になり、殊に身障者の安全乗降に
寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気ばね高さを電子制御する車両において、こ
の発明の方法を実施するための鉄道車両の空気ばね装置
の一例を示す説明図である。
【図2】図1の装置によりばね高さを下げる場合のフロ
ーチャートである。
【図3】図1の装置によりばね高さを下げた後元の不感
帯域内の高さにもどす場合のフローチャートである。
【図4】空気ばね高さを高さ調整弁により制御する車両
において、この発明の方法を実施するための鉄道車両の
空気ばね装置の一例を示す説明図である。
【図5】図4の装置において、空気ばねの排気量制限機
構を有する場合の説明図である。
【図6】実施例2における高さ調整弁の動作説明図で、
Aは給気状態、Bは排気状態、Cは封じ込め状態を示
す。
【図7】実施例2における高さ調整弁の上下方向スライ
ド機構の動作説明図で、Aは高速走行中の状態、Bは停
車直前の状態、Cは停車中の状態、Dは発車直前の状態
を示す。
【図8】実施例3におけるレバーの連結棒受側の上下移
動機構の動作説明図で、Aは停車直前の状態、Bは発車
直前の状態を示す。
【図9】実施例4における高さ調整弁を有するものに締
切弁と排気弁を設けた場合の説明図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 空気ばね 5 ロータリエンコーダ 6 元空気溜 7 配管 8 制御器 9 前台車 10 後台車 11,12,13,14 給気弁 15,16,17,18 排気弁 19 傾斜角センサー 20,21,22,23 高さ調整弁 24,25,26,27 上下スライド機構 28 上下移動機構 29 締切弁 30 排気弁 32 車体 33 台車 34,35 リミットスイッチ 36,37 作動部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 留岡 正男 東京都台東区東上野三丁目19番6号 帝都 高速度交通営団内 (72)発明者 石原 広一郎 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 石川 龍太郎 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 浜本 修二 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気ばね台車を有する鉄道車両におい
    て、車両が駅に停車する直前または停車した際に前後台
    車の各空気ばねの給排気を行うことにより、空気ばねの
    制御目標高さを走行中とは異なる高さに設定し、車体床
    面とプラットホームとの段差を減少させることを特徴と
    する鉄道車両の床面とプラットホームとの段差制御方
    法。
JP26295992A 1992-09-03 1992-09-03 鉄道車両の床面とプラットホームとの段差制御方法 Pending JPH0687447A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26295992A JPH0687447A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 鉄道車両の床面とプラットホームとの段差制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26295992A JPH0687447A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 鉄道車両の床面とプラットホームとの段差制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0687447A true JPH0687447A (ja) 1994-03-29

Family

ID=17382927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26295992A Pending JPH0687447A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 鉄道車両の床面とプラットホームとの段差制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0687447A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005145253A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Railway Technical Res Inst 車体傾斜制御装置、車体傾斜操作装置及び車体傾斜システム
WO2010142657A1 (de) * 2009-06-08 2010-12-16 Bombardier Transportation Gmbh Schienenfahrzeug und verfahren zum betrieb eines schienenfahrzeugs
CN113211359A (zh) * 2021-06-24 2021-08-06 方盛车桥(柳州)有限公司 一种桥壳零件通用自动扶平的方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05116627A (ja) * 1991-02-19 1993-05-14 Sumitomo Metal Ind Ltd 鉄道車両の車体制御方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05116627A (ja) * 1991-02-19 1993-05-14 Sumitomo Metal Ind Ltd 鉄道車両の車体制御方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005145253A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Railway Technical Res Inst 車体傾斜制御装置、車体傾斜操作装置及び車体傾斜システム
WO2010142657A1 (de) * 2009-06-08 2010-12-16 Bombardier Transportation Gmbh Schienenfahrzeug und verfahren zum betrieb eines schienenfahrzeugs
CN113211359A (zh) * 2021-06-24 2021-08-06 方盛车桥(柳州)有限公司 一种桥壳零件通用自动扶平的方法
CN113211359B (zh) * 2021-06-24 2022-07-26 方盛车桥(柳州)有限公司 一种桥壳零件通用自动扶平的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2362692C2 (ru) Электропневматическая тормозная система рельсового транспортного средства
US11207935B2 (en) Electronic control device and control circuit for an air suspension system of a commercial vehicle
JP2002528329A (ja) 鉄道車両用ブレーキシステム
EP0280524B1 (en) Brake assurance monitor
CA2363462C (en) Electronic emergency brake load weigh device
EP1190925A1 (en) Transverse tilting mechanism for railway vehicle
JP2653317B2 (ja) 空気ばね付き鉄道車両の車体傾斜制御方法
AU2006233217A1 (en) Cableway having devices for conveying persons
US20180354335A1 (en) Mechanically actuated leveling valve mechanism
US20110006592A1 (en) System and Method for Accumulation of Air for Pneumatic Railroad Car Systems
CN1099974C (zh) 电控-气动制动系统和用于该系统的控制器
JPH0687447A (ja) 鉄道車両の床面とプラットホームとの段差制御方法
US6195600B1 (en) Method of controlling emergency brake applications by two-way end of train devices using existing electronic air brake equipment
JP2012086656A (ja) 鉄道車両の車体姿勢制御システム
US4368928A (en) Inertial hand brake release apparatus
KR20090034232A (ko) 철도차량용 안전 스탭 장치
JP4213661B2 (ja) 自動運転車両の逸脱防止システム
JP4294991B2 (ja) 鉄道車両の床面高さ制御装置及び方法
JPH05116627A (ja) 鉄道車両の車体制御方法
JP2015006822A (ja) 鉄道車両
CA2202938C (en) Penalty brake scheme for straight air pipe brake control equipment
JP2001322546A (ja) 鉄道車両床面の高さ制御装置
JPS6341787B2 (ja)
US5746485A (en) Penalty brake circuit for straight air pipe brake control equipment
JP4029607B2 (ja) 鉄道車両用高さ調整弁装置及びその制御方法並びに鉄道車両