JPH0687141U - 等速ジョイントの離脱構造 - Google Patents
等速ジョイントの離脱構造Info
- Publication number
- JPH0687141U JPH0687141U JP3067693U JP3067693U JPH0687141U JP H0687141 U JPH0687141 U JP H0687141U JP 3067693 U JP3067693 U JP 3067693U JP 3067693 U JP3067693 U JP 3067693U JP H0687141 U JPH0687141 U JP H0687141U
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- JP
- Japan
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- constant velocity
- velocity joint
- ball
- ring groove
- drive shaft
- Prior art date
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- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両衝突等の異常時に連結部が効果的に離
脱,分解し得る等速ジョイントの離脱構造を提供する。 【構成】 被駆動軸1のハウジング部3に設けた外輪溝
4と駆動軸2の球頭部5に設けた内輪溝6との間にボー
ル7を嵌装してなる等速ジョイントにおいて、前記ハウ
ジング部3の開口端部に全周に亙って分割部10が設け
られ、当該分割部10が強制離脱することで前記ボール
7が脱落可能になっている。
脱,分解し得る等速ジョイントの離脱構造を提供する。 【構成】 被駆動軸1のハウジング部3に設けた外輪溝
4と駆動軸2の球頭部5に設けた内輪溝6との間にボー
ル7を嵌装してなる等速ジョイントにおいて、前記ハウ
ジング部3の開口端部に全周に亙って分割部10が設け
られ、当該分割部10が強制離脱することで前記ボール
7が脱落可能になっている。
Description
【0001】
本考案は、トラック及びバス等車両に用いられるエネルギ吸収ステアリング装 置に好適な等速ジョイントの離脱構造に関する。
【0002】
従来、キャブオーバ型トラックに用いられるエネルギ吸収ステアリング装置は 、例えば図4に示すように構成されている(特公昭55−26026号公報等参 照)。
【0003】 これによれば、上端部にステアリングホイール100を備えたステアリングシ ャフト101の下端部がギアボックス102の図示しないステアリングギアに等 速ジョイント103を介して接続される。
【0004】 そして、トラックの衝突により乗員がステアリングホイール100に衝突した 場合の衝撃力を、前記等速ジョイント103を回転中心としたステアリングシャ フト101の前方回動の際に吸収すべく図示しないエネルギ吸収装置が、ステア リングシャフト101を支持するステアリングコラム104と車体(インストル メントパネル等)との間に介装されるのである。
【0005】
ところで、上述した乗員からの第二次衝撃の場合はともかく車体前方からの第 一次衝撃に対しては、等速ジョイント103の連結部を積極的に離脱,分解させ た方が、車両衝突時の車室内へのハンドル突出が効果的に防止できる。
【0006】 ところが、従来の等速ジョイントは、本来的な機能にのみ重点が置かれてそも そも強度や剛性が高い構造になっているため、車両衝突時に容易に連結部が離脱 ,分解しないという問題点があった。
【0007】
本考案は、車両衝突等の異常時に連結部が効果的に離脱,分解し得る等速ジョ イントの離脱構造を提供することを目的とする。
【0008】
本考案による等速ジョイントの離脱構造は、被駆動軸のハウジング部に設けた 外輪溝と駆動軸の球頭部に設けた内輪溝との間にボールを嵌装してなる等速ジョ イントにおいて、前記ハウジング部の開口端部に強制離脱により前記ボールが脱 落するための分割部を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
前記構成によれば、車両衝突等の異常時には、分割部の離脱によりボールが脱 落し、等速ジョイント両軸の連結部が離脱,分解される。
【0010】
以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】 本考案に係るバーフィールド形等速ジョイントを図示しないエネルギ吸収ステ アリング装置に適用した図1に示すように、ギアボックス側に連結される被駆動 軸1とステアリングシャフト側に連結される駆動軸2とが、被駆動軸1のハウジ ング部3に周方向等配で複数設けた外輪溝4と駆動軸2の球頭部5に前記外輪溝 4に対応して設けた内輪溝6との間に嵌装されたボール7を介して、屈曲可能に 連結される。
【0012】 なお、図1中8はハウジング部3と球頭部5との間に摺動自在に介装されて各 々のボール7を保持するボールリテーナである。
【0013】 そして、本実施例では、図2に示すように、前記ハウジング部3の開口端部に 全周に亙って分割部10が設けられ、当該分割部10が強制離脱することで前記 ボール7が脱落可能になっている。
【0014】 即ち、ハウジング部3の開口端部内周に段付きのカット部3aが形成され、こ のカット部3aを埋めるが如く、合成樹脂材を用いてリング状に形成された分割 部10が圧入又は接着により前記開口端部に結合されるのである。
【0015】 また、前記分割部10の内端が等速ジョイントの最大折れ角θでボール7のセ ンター近傍に位置するように前記カット部3aの長さLが予め設定される。
【0016】 このように構成されるため、車両衝突時にギアボックスが突上げ(第一次衝撃 )により後退し、等速ジョイントの折れ角が規定以上になると、駆動軸2の外周 面とハウジング部3の開口端部が当接する。
【0017】 これにより、当該当接部を支点とするてこの作用で前記分割部10aがボール 7により容易にカット部3aから離脱し、依って当該ボール7が脱落して被駆動 軸1のハウジング部3に対し駆動軸2の球頭部5が離脱する。
【0018】 この結果、ギアボックス側とステアリングシャフト側とが離反し、車室内への ハンドル突出が未然に防止できる。
【0019】 次に、図3は、本考案の別の実施例を示すものである。 これは、図1及び図2の実施例におけるハウジング部3の開口端部そのものを 分割部10として形成し、本体部であるハウジング部3に対しピン11等で結合 した例であり、その他の構成は図1及び図2と同様である。
【0020】 この実施例によるも、図1及び図2と同じ条件下では、分割部10の離脱が誘 発され、図1及び図2と同様の作用,効果が得られる。
【0021】 なお、本考案は上記実施例に限定されず、分割部10を開口端部の全周に設け ずに各外輪溝4の外端部分にのみ設けるようにしてもよい。また、本考案に係る 等速ジョイントの適用は車両用のステアリング装置に限定されず、他の軸継手に も適用できることは言うまでもない。
【0022】
以上説明したように本考案によれば、車両衝突等の異常時には、ハウジング部 の一部離脱により等速ジョイントの連結部が容易に離脱,分解するように構成し たので、車室内へのハンドル突出等当該時に等速ジョイントが繋がれたままであ ることに起因する不慮の事故が未然に回避できる。
【図1】本考案の第一実施例を示す要部切欠側面図であ
る。
る。
【図2】同じく要部の構造説明図である。
【図3】本考案の別の実施例の構造説明図である。
【図4】従来のステアリング装置の側面図である。
1 被駆動軸 2 駆動軸 3 ハウジング部 3a カット部 4 外輪溝 5 球頭部 6 内輪溝 7 ボール 10 分割部
Claims (1)
- 【請求項1】 被駆動軸のハウジング部に設けた外輪溝
と駆動軸の球頭部に設けた内輪溝との間にボールを嵌装
してなる等速ジョイントにおいて、前記ハウジング部の
開口端部に強制離脱により前記ボールが脱落するための
分割部を設けたことを特徴とする等速ジョイントの離脱
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3067693U JPH0687141U (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 等速ジョイントの離脱構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3067693U JPH0687141U (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 等速ジョイントの離脱構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687141U true JPH0687141U (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=12310321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3067693U Withdrawn JPH0687141U (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 等速ジョイントの離脱構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0687141U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005073579A1 (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Ntn Corporation | 固定型等速自在継手 |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP3067693U patent/JPH0687141U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005073579A1 (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Ntn Corporation | 固定型等速自在継手 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19971106 |