JPH0686970U - 事務用トレイ - Google Patents

事務用トレイ

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JPH0686970U
JPH0686970U JP104972U JP10497291U JPH0686970U JP H0686970 U JPH0686970 U JP H0686970U JP 104972 U JP104972 U JP 104972U JP 10497291 U JP10497291 U JP 10497291U JP H0686970 U JPH0686970 U JP H0686970U
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tray
tray body
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Inventor
秀康 石原
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株式会社石原事務器製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、書類、伝票、メモ等を収容、保管
するための事務用トレイに関し、パーソナル・コンピュ
ータ、ワープロ等のOA機器のディスプレイ等、段差、
傾斜面を有する未利用の場所においてもガタツキや転倒
をすることなく、安定に載置して設置面積の有効利用を
はかることを目的とする。 【構成】 トレイ本体1の下面に高さ調整機構部6を設
けた構成により、OA機器のハウジング5の上面に形成
される傾斜面の傾斜角度の大小や段差5Cの高低に応じ
て前記高さ調整機構部6を調整し、トレイ本体1を略水
平に支持してガタツキや傾倒を防止して安定化をはか
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えばパーソナル・コンピュータ、ワープロ等のOA機器等において 情報を映像として表示するディスプレイのハウジングの上面に載置して書類、伝 票、メモ、書簡等を収容して保管するのに使用するのに最適な事務用トレイに関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来、書類、伝票、メモ、書簡等を整理して収容し、保管しておくための容器 として事務用トレイがあった。
【0003】 この事務用トレイは例えば前方および上方に書類等を出し入れするための開口 部を有する略皿状に形成され、机の天板等の平滑面に置くことにより使用するも のであり、底面も平坦な板状に形成されているものが殆どであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のトレイは、机の天板等の平滑面に略水平状態に載置す るのを意図して使用するものであるので、天板等の上面等における作業面積が狭 くなり、作業がしずらく作業能率を低下していた。
【0005】 ところで昨今、パーソナル・コンピュータやワープロ等のOA機器が広く使用 されわたっているが、そのうち例えば情報を映像として表示するためのディスプ レイのハウジングの上面は未利用のままであった。
【0006】 しかしこのようなディスプレイのハウジングの上面は扁平な平滑面に形成され ているものに限らず、段差を生じたり、後下がりの傾斜面に形成されているもの がある。しかも傾斜面の傾斜角度の大きさや段差の高低はメーカ各社で異なると ともに同一メーカであっても製品の機種毎に異なる等、様々であった。
【0007】 従ってトレイの底面が略平坦な板状に形成されている従来のトレイは、このよ うに傾斜面や段差を有するディスプレイの上面に載置した場合に、トレイとの間 に間隙を生ずるので、ガタツキを生じたり、転倒等がなく安定した状態で使用す るのには不適であった。
【0008】 そこで本考案は上記従来の欠点を解決し、パーソナル・コンピュータやワープ ロ等のOA機器のディスプレイ等、傾斜面、段差を有する未利用の場所において もガタツキや転倒をすることなく安定に載置して設置面積の有効活用をはかろう とする事務用トレイを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するために、傾斜面、段差等を有するディスプレイ等 のOA機器のハウジングの上面に書類、メモ等を収容、保管するトレイ本体を載 置して使用する事務用トレイにおいて、該トレイ本体の下面に前記傾斜面、段差 に対するトレイの取付高さを略水平に支持する高さ調整機構部が設けられるとい う手段を採用した。
【0010】
【作用】
調整止ネジをトレイ本体に設けたスリット内において摺動すると、この調整止 ねじが螺入されている中継部品が移動するので、この中継部品の下端側面に設け られた係合部が移動可能に係入されている案内溝を有するとともにトレイの下面 に上端部の回動支点部が枢着されている傾倒支板は、回転支点部を中心に回動し て支持高さが高低調整される。 従ってディスプレイのようなOA機器のハウジングの上面に傾斜面や段差を有 していても傾倒支板によってトレイは略水平な安定状態に支持される。
【0011】
【実施例】
図1乃至図4に示す本考案の一実施例において、1はプラスチック製または軽 量金属製のトレイ本体であり、このトレイ本体1は左右上面に側板部1aと、後 方には後板部1bと、さらに略板状の底板1cとより左右方向および後方向の三 方向を囲むとともに前方および上方を解放部2a,2bとなした略皿状に形成さ れる。
【0012】 3はトレイ本体1を載置するためのパーソナル・コンピュータやワープロ等の OA機器のディスプレイであり、このディスプレイ3は情報を映像として表示す るブラウン管4と、該ブラウン管4を前面に臨ませるように収蔵するハウジング 5とにより形成される。そしてディスプレイ3は公知のものであるが、前記ハウ ジング5の上面には図3の実線に示すように前下がりの前方傾斜面5A、後方傾 斜面5B、または想像線に示すように段差部5Cが形成されている。
【0013】 6は前記トレイ本体1の下面に設けた高さ調整機構部であり、この高さ調整機 構部6は例えば前方傾斜面5Aと後方傾斜面5Bとを上面に有するハウジング5 にトレイ本体1を載置する場合に、前方傾斜面5Aに対してトレイ本体1を略水 平に支持する前方高さ調整機構部7と、後方傾斜面5Bに対してトレイ本体1を 略水平に支持する後方高さ調整機構部8とから形成される。
【0014】 前記前方高さ調整機構部7はトレイ本体1の前方下面の左右に支持脚部9を着 脱可能に装着して形成される。
【0015】 この支持脚部9はプラスチック製またはゴム製であり、トレイ本体1の左右下 面に前後方向にわたって数個所づつ、設けた所望の割孔10の1つを選択してこ の割孔10内に着脱可能に嵌入される球状装着部9aを上端に有して下方には略 円盤状部9bが形成されている(図2、図3参照)。
【0016】 また前記後方高さ調整機構部8は、前記トレイ本体1の後部の略中央下面に上 端部11aが回動可能に枢着され、下端部11bが前記ハウジング5の上面に当 接可能になってトレイ本体1を支持するとともに2つの案内溝11c1 を内側面 に有する切欠凹部11cを略中央に設けた傾倒支板11と、トレイ本体1の後方 略中央に前後方向に設けたスリット1dと、該スリット1d内に移動可能に挿入 される調整止ねじ12と、該調整止ねじ12の先端部12aが螺入され且つ前記 案内溝11c1 内に移動可能に係合する係合部13aを下端の両側面に設けて前 記切欠凹部11c内に移動可能に収容されることにより前記調整止ねじ12と前 記傾倒支板11とを連繋する中継部品13とから形成される(図2および図3参 照)。
【0017】 1eはトレイ本体1の下面に前記傾倒支板11を回動可能に枢着するための軸 受部であり、この軸受部1eに前記上端部11aの両側に突設した回動支点部1 1dを回動可能に挿入することによって取付けられる。
【0018】 14はゴムまたは柔軟性を有するプラスチック等の緩衝材料によって形成され た緩衝部品であり、この緩衝部品14は前記傾倒支板11の左右下面に装着され ることにより、ハウジング5に対してトレイ本体1の荷重がかかったり、外力が 作用した場合に緩衝作用を発揮し、滑止を阻止する。
【0019】 15は前記トレイ本体1内に必要に応じて着脱自在にワンタッチ装着される中 仕切板であり、この中仕切板15をトレイ本体1に対してワンタッチ装着するの には例えばトレイ本体1の前記底板1cと、前記後板1bとの例えば略中央に設 けた取付長円孔1c1 ,1c1 ;1b1 内に前記中仕切板15の下縁および後縁 に夫々設けた係止爪15a,15a;15bを摺動して係止することにより行う 。
【0020】 16は前記トレイ本体1の前面下縁に一体形成される遮光板であり、この遮光 板16によって外部電源、例えば照明からの前記ブラウン管4に対する遮光をな すことによって反射するのを防止し、ブラウン管4に表示される情報の映像が見 え難くなるのを防止する。
【0021】 16aは遮光板16の上面に設けた凹面部であり、この凹面部16a内に鉛筆 等の筆記具や定規、消ゴム、クリップ等の事務用備品を収容して紛失を防止する 。
【0022】 本考案の一実施例は上記構成からなり、パーソナル・コンピュータやワープロ 等のOA機器のディスプレイ3のハウジング5の上面に例えば図3の実線に示す ような前下がりの勾配の前方傾斜面5Aや後下がりの勾配の後方傾斜面5Bを有 する場合にはトレイ本体1の前方左右に、前後方向にわたって数個、この実施例 においては左右3個づつ設けた割孔10のうち所望の1つづつを選択する。そし てこの割孔10内に球状装着部9aを垂直軸回りに傾倒可能に嵌入している前方 高さ調整機構部7の支持脚部9をハウジング5の前方傾斜面5Aに当接する。
【0023】 次でトレイ本体1の前後方向に設けたスリット1d内に挿入している調整止ね じ12の中継部品13に対する螺進度を緩めた後に、スリット1d内において調 整止ねじ12を移動すると、この調整止ねじ12の先端部12aを螺入した中継 部品13の下端両側に設けた係合部13aは案内溝11c1 内を案内、移動され て行く。そして中継部品13が切欠凹部11c内を移動するので、この中継部品 13が収容されている切欠凹部11cを有する傾倒支板11は、前記切欠凹部1 1c内において中継部品13が移動するのに応じて回動支点部11dを中心にし て回動し、下端部11bがハウジング5の後方傾斜面5Bの上面に当接する(図 3の実線参照)。
【0024】 その後、中継部品13に対して調整止ねじ12を締付けることによってスリッ ト1d内における調整止ねじ12の不用意な移動を阻止するとともに傾倒支板1 1の回動を阻止する。
【0025】 このようにして前方傾斜面5Aと後方傾斜面5Bとを上面に有するハウジング 5に対してトレイ本体1の前方左右においては支持脚部9を、また後方において は傾倒支板11を夫々当接することによって略水平にトレイ本体1を支持する。
【0026】 この際、ハウジング5の前方傾斜面5Aや後方傾斜面5Bの傾斜角度の大小に 応じて調整止ねじ12のスリット1d内における移動量を長短加減することによ り、傾倒支板11の回動支点部11d,11dを中心とする回動量を変化して傾 斜角度の大小を容易に加減して調整することができる。
【0027】 従ってハウジング5の上面に前方傾斜面5Aや後方傾斜面5Bを有する等して トレイ本体1の底板1cの下面とハウジング5の上面との間に図3に示すように 、間隙K1,K2が形成されているとしてもトレイ本体1がガタツキを生じたり 、転倒を阻止することなく略水平に維持し、書類、伝票、メモ、書簡等を収容し て保管する。
【0028】 しかもハウジング5の上面が図3の想像線に示すような段差部5Cを生じてい る場合にも、その段差部5Cの高低の相違に応じて前記操作と同様に調整止ねじ 12の螺進度を緩めた後にスリット1d内を移動することにより、想像線に示す ように傾倒支板11を回動支点部11dを中心に回動して段差部5Cに傾倒支板 11を当接し、トレイ本体1を略水平に支持する。
【0029】 また傾倒支板11の下端部11bの左右にはゴム等によって形成される緩衝部 品14が装着されているので、トレイ本体1の荷重や外力が作用した場合に、緩 衝部品14によって衝撃等は緩衝され、トレイ本体1をハウジング5に対してガ タツキなく安定して略水平に支持することができる。
【0030】 また必要に応じてこの緩衝部品14の下面に剥離紙を有する両面接着テープ( 図には示さない)を貼着することによってハウジング5に対して傾倒支板11の 設置個所を一定個所に固定すると、トレイ本体1を傾倒なく水平に維持すること もできる。
【0031】 また書類等の用紙のサイズが大小異なる場合には、必要時にトレイ本体1に設 けた取付長円孔1c1 ,1c1 ;1b1 対して中仕切板15の下縁と後縁とに夫 々設けた係止爪15a,15a;15bを係脱することにより、トレイ本体1内 をワンタッチ装着により中仕切板15にて仕切ると、用紙の大きさに応じたトレ イ本体1への収容、保管は簡便になり、使い分けが可能になる。
【0032】 さらにトレイ本体1の前方下縁には遮光板16が一体に形成されているので、 照明等の外部電源からの光はこの遮光板16によって遮光され、ディスプレイ3 のブラウン管4に反射光が映じてブラウン管4に表示される映像等が見え難くな る等の不都合を阻止する。
【0033】 また遮光板16は、ブラウン管4の前面を覆って照明等の外部電源からの光を 吸収する従来のシャドウ・マスクとは異なり、書類等を収容、保管するためのト レイ本体1の前方下縁に一体に形成されているので、安価に製作できるとともに ディスプレイ3への取付けも省略される。
【0034】 また遮光板16の上面には凹面部16aが設けられているので、この凹面部1 6a内に鉛筆等の筆記具、定規、消ゴム、クリップ等の必要な事務用備品を収容 することによって紛失を防止し、使用の便宜がはかれる。
【0035】 図5に示すものは本考案の他の実施例であり、この実施例においては前記実施 例とは異なり、トレイ本体1の前方下縁に設ける遮光板16をヒンジ部品20を 介して回転可能に枢着する構成により、遮光板16をヒンジ部品20を中心に回 動して照明等の外部電源からの遮光量を必要に応じて加減し、使用者の好みに合 わせた調整が行なえる。
【0036】 この際、摩擦部品やクラッチ爪等を利用してヒンジ部品20の枢着軸の回転を 節度的に回転する構成にすれば所望の回転角度に遮光板16を回動した後に、該 個所に保持することができ、遮光板16の回転操作が簡単且つ確実に行える。
【0037】
【考案の効果】
上述のように本考案は、パーソナル・コンピュータやワープロ等のOA機器の ディスプレイ等のハウジングのように傾斜面や段差部を有する未利用の場所にお いてもトレイ本体をガタツキや転倒することなく略水平に安定に載置することが でき、書類、伝票、メモ、書簡等の収容、保管が容易且つ確実に行なえ、設置面 積の有効活用がはかれる。
【提出日】平成4年9月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えばパーソナル・コンピュータ、ワープロ等のOA機器等において 情報を映像として表示するディスプレイのハウジングの上面に載置して書類、伝 票、メモ、書簡等を収容して保管するのに使用するのに最適な事務用トレイに関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来、書類、伝票、メモ、書簡等を整理して収容し、保管しておくための容器 として事務用トレイがあった。
【0003】 この事務用トレイは例えば前方および上方に書類等を出し入れするための開口 部を有する略皿状に形成され、机の天板等の平滑面に置くことにより使用するも のであり、底面も平坦な板状に形成されているものが殆どであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のトレイは、机の天板等の平滑面に略水平状態に載置す るのを意図して使用するものであるので、天板等の上面等における作業面積が狭 くなり、作業がしずらく作業能率を低下していた。
【0005】 ところで昨今、パーソナル・コンピュータやワープロ等のOA機器が広く使用 されわたっているが、そのうち例えば情報を映像として表示するためのディスプ レイのハウジングの上面は未利用のままであった。
【0006】 しかしこのようなディスプレイのハウジングの上面は扁平な平滑面に形成され ているものに限らず、段差を生じたり、後下がりの傾斜面に形成されているもの がある。しかも傾斜面の傾斜角度の大きさや段差の高低はメーカ各社で異なると ともに同一メーカであっても製品の機種毎に異なる等、様々であった。
【0007】 従ってトレイの底面が略平坦な板状に形成されている従来のトレイは、このよ うに傾斜面や段差を有するディスプレイの上面に載置した場合に、トレイとの間 に間隙を生ずるので、ガタツキを生じたり、転倒等がなく安定した状態で使用す るのには不適であった。
【0008】 そこで本考案は上記従来の欠点を解決し、パーソナル・コンピュータやワープ ロ等のOA機器のディスプレイ等、傾斜面、段差を有する未利用の場所において もガタツキや転倒をすることなく安定に載置して設置面積の有効活用をはかろう とする事務用トレイを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するために、傾斜面、段差等を有するディスプレイ等 のOA機器のハウジングの上面に書類、メモ等を収容、保管するトレイ本体を載 置して使用する事務用トレイにおいて、該トレイ本体の下面に前記傾斜面、段差 に対するトレイの取付高さを略水平に支持する高さ調整機構部が設けられるとい う手段を採用した。
【0010】
【作用】
ディスプレイのようなOA機器のハウジングの上面に傾斜面や段差を有してい てもトレイ本体に設けた高さ調整機構部によってトレイは略水平な安定状態に支 持される。
【0011】
【実施例】
図1乃至図4に示す本考案の一実施例において、1はプラスチック製または軽 量金属製のトレイ本体であり、このトレイ本体1は左右上面に側板部1aと、後 方には後板部1bと、さらに略板状の底板1cとより左右方向および後方向の三 方向を囲むとともに前方および上方を解放部2a,2bとなした略皿状に形成さ れる。
【0012】 3はトレイ本体1を載置するためのパーソナル・コンピュータやワープロ等の OA機器のディスプレイであり、このディスプレイ3は情報を映像として表示す るブラウン管4と、該ブラウン管4を前面に臨ませるように収蔵するハウジング 5とにより形成される。そしてディスプレイ3は公知のものであるが、前記ハウ ジング5の上面には図3の実線に示すように前下がりの前方傾斜面5A、後方傾 斜面5B、または想像線に示すように段差部5Cが形成されている。
【0013】 6は前記トレイ本体1の下面に設けた高さ調整機構部であり、この高さ調整機 構部6は例えば前方傾斜面5Aと後方傾斜面5Bとを上面に有するハウジング5 にトレイ本体1を載置する場合に、前方傾斜面5Aに対してトレイ本体1を略水 平に支持する前方高さ調整機構部7と、後方傾斜面5Bに対してトレイ本体1を 略水平に支持する後方高さ調整機構部8とから形成される。
【0014】 前記前方高さ調整機構部7はトレイ本体1の前方下面の左右に支持脚部9を着 脱可能に装着して形成される。
【0015】 この支持脚部9はプラスチック製またはゴム製であり、トレイ本体1の左右下 面に前後方向にわたって数個所づつ、設けた所望の割孔10の1つを選択してこ の割孔10内に着脱可能に嵌入される球状装着部9aを上端に有して下方には円 盤状部9bが形成されている(図2、図3参照)。
【0016】 また前記後方高さ調整機構部8は、前記トレイ本体1の後部の略中央下面に上 端部11aが回動可能に枢着され、下端部11bが前記ハウジング5の上面に当 接可能になってトレイ本体1を支持するとともに2つの案内溝11c1 を内側面 に有する切欠凹部11cを略中央に設けた傾倒支板11と、トレイ本体1の後方 略中央に前後方向に設けたスリット1dと、該スリット1d内に移動可能に挿入 される調整止ねじ12と、該調整止ねじ12の先端部12aが螺入され且つ前記 案内溝11c1 内に移動可能に係合する係合部13aを下端の両側面に設けて前 記切欠凹部11c内に移動可能に収容されることにより前記調整止ねじ12と前 記傾倒支板11とを連繋する中継部品13とから形成される(図2および図3参 照)。
【0017】 1eはトレイ本体1の下面に前記傾倒支板11を回動可能に枢着するための軸 受部であり、この軸受部1eに前記上端部11aの両側に突設した回動支点部1 1dを回動可能に挿入することによって取付けられる。
【0018】 14はゴムまたは柔軟性を有するプラスチック等の緩衝材料によって形成され た緩衝部品であり、この緩衝部品14は前記傾倒支板11の左右下面に装着され ることにより、ハウジング5に対してトレイ本体1の荷重がかかったり、外力が 作用した場合に緩衝作用を発揮し、滑止を阻止する。
【0019】 15は前記トレイ本体1内に必要に応じて着脱自在にワンタッチ装着される中 仕切板であり、この中仕切板15をトレイ本体1に対してワンタッチ装着するの には例えばトレイ本体1の前記底板1cと、前記後板部1bとの例えば略中央に 設けた取付長円孔1c1 ,1c1 ;1b1 内に前記中仕切板15の下縁および後 縁に夫々設けた係止爪15a,15a;15bを摺動して係止することにより行 う。
【0020】 16は前記トレイ本体1の前面下縁に一体形成される遮光板であり、この遮光 板16によって外部電源、例えば照明からの前記ブラウン管4に対する遮光をな すことによって反射するのを防止し、ブラウン管4に表示される情報の映像が見 え難くなるのを防止する。
【0021】 16aは遮光板16の上面に設けた凹面部であり、この凹面部16a内に鉛筆 等の筆記具や定規、消ゴム、クリップ等の事務用備品を収容して紛失を防止する 。
【0022】 本考案の一実施例は上記構成からなり、パーソナル・コンピュータやワープロ 等のOA機器のディスプレイ3のハウジング5の上面に例えば図3の実線に示す ような前下がりの勾配の前方傾斜面5Aや後下がりの勾配の後方傾斜面5Bを有 する場合にはトレイ本体1の前方左右に、前後方向にわたって数個、この実施例 においては左右3個づつ設けた割孔10のうち所望の1つづつを選択する。そし てこの割孔10内に球状装着部9aを垂直軸回りに傾倒可能に嵌入している前方 高さ調整機構部7の支持脚部9をハウジング5の前方傾斜面5Aに当接する。
【0023】 次でトレイ本体1の前後方向に設けたスリット1d内に挿入している調整止ね じ12の中継部品13に対する螺進度を緩めた後に、スリット1d内において調 整止ねじ12を移動すると、この調整止ねじ12の先端部12aを螺入した中継 部品13の下端両側に設けた係合部13aは案内溝11c1 内を案内、移動され て行く。そして中継部品13が切欠凹部11c内を移動するので、この中継部品 13が収容されている切欠凹部11cを有する傾倒支板11は、前記切欠凹部1 1c内において中継部品13が移動するのに応じて回動支点部11dを中心にし て回動し、下端部11bがハウジング5の後方傾斜面5Bの上面に当接する(図 3の実線参照)。
【0024】 その後、中継部品13に対して調整止ねじ12を締付けることによってスリッ ト1d内における調整止ねじ12の不用意な移動を阻止するとともに傾倒支板1 1の回動を阻止する。
【0025】 このようにして前方傾斜面5Aと後方傾斜面5Bとを上面に有するハウジング 5に対してトレイ本体1の前方左右においては支持脚部9を、また後方において は傾倒支板11を夫々当接することによって略水平にトレイ本体1を支持する。
【0026】 この際、ハウジング5の前方傾斜面5Aや後方傾斜面5Bの傾斜角度の大小に 応じて調整止ねじ12のスリット1d内における移動量を長短加減することによ り、傾倒支板11の回動支点部11d,11dを中心とする回動量を変化して傾 斜角度の大小を容易に加減して調整することができる。
【0027】 従ってハウジング5の上面に前方傾斜面5Aや後方傾斜面5Bを有する等して トレイ本体1の底板1cの下面とハウジング5の上面との間に図3に示すように 、間隙K1,K2が形成されているとしてもトレイ本体1がガタツキを生じたり 、転倒を阻止することなく略水平に維持し、書類、伝票、メモ、書簡等を収容し て保管する。
【0028】 しかもハウジング5の上面が図3の想像線に示すような段差部5Cを生じてい る場合にも、その段差部5Cの高低の相違に応じて前記操作と同様に調整止ねじ 12の螺進度を緩めた後にスリット1d内を移動することにより、想像線に示す ように傾倒支板11を回動支点部11dを中心に回動して段差部5Cに傾倒支板 11を当接し、トレイ本体1を略水平に支持する。
【0029】 また傾倒支板11の下端部11bの左右にはゴム等によって形成される緩衝部 品14が装着されているので、トレイ本体1の荷重や外力が作用した場合に、緩 衝部品14によって衝撃等は緩衝され、トレイ本体1をハウジング5に対してガ タツキなく安定して略水平に支持することができる。
【0030】 また必要に応じてこの緩衝部品14の下面に剥離紙を有する両面接着テープ( 図には示さない)を貼着することによってハウジング5に対して傾倒支板11の 設置個所を一定個所に固定すると、トレイ本体1を傾倒なく水平に維持すること もできる。
【0031】 また書類等の用紙のサイズが大小異なる場合には、必要時にトレイ本体1に設 けた取付長円孔1c1 ,1c1 ;1b1 対して中仕切板15の下縁と後縁とに夫 々設けた係止爪15a,15a;15bを係脱することにより、トレイ本体1内 をワンタッチ装着により中仕切板15にて仕切ると、用紙の大きさに応じたトレ イ本体1への収容、保管は簡便になり、使い分けが可能になる。
【0032】 さらにトレイ本体1の前方下縁には遮光板16が一体に形成されているので、 照明等の外部電源からの光はこの遮光板16によって遮光され、ディスプレイ3 のブラウン管4に反射光が映じてブラウン管4に表示される映像等が見え難くな る等の不都合を阻止する。
【0033】 また遮光板16は、ブラウン管4の前面を覆って照明等の外部電源からの光を 吸収する従来のシャドウ・マスクとは異なり、書類等を収容、保管するためのト レイ本体1の前方下縁に一体に形成されているので、安価に製作できるとともに ディスプレイ3への取付けも省略される。
【0034】 また遮光板16の上面には凹面部16aが設けられているので、この凹面部1 6a内に鉛筆等の筆記具、定規、消ゴム、クリップ等の必要な事務用備品を収容 することによって紛失を防止し、使用の便宜がはかれる。
【0035】 図5に示すものは本考案の他の実施例であり、この実施例においては前記実施 例とは異なり、トレイ本体1の前方下縁に設ける遮光板16をヒンジ部品20を 介して回転可能に枢着する構成により、遮光板16をヒンジ部品20を中心に回 動して照明等の外部電源からの遮光量を必要に応じて加減し、使用者の好みに合 わせた調整が行なえる。
【0036】 この際、摩擦部品やクラッチ爪等を利用してヒンジ部品20の枢着軸の回転を 節度的に回転する構成にすれば所望の回転角度に遮光板16を回動した後に、該 個所に保持することができ、遮光板16の回転操作が簡単且つ確実に行える。
【0037】 図6および図7に示すものは本考案に第3実施例であり、この実施例において はトレイ本体1の背面略中央に先端部12aを螺入した調整止ねじ12を支板1 1′の略中央に設けた縦長の長孔11′a内に摺動可能に挿入して該調整止ねじ 12により前記支板11′を締付、固定する構成により、パーソナル・コンピュ ータやワープロ等のOA機器のディスプレイ等のハウジング5の後方傾斜面5B や段差部5Cに応じてトレイ本体1に対する支板11′の取付高さ位置を高低調 整するようになして少なく、構造簡単な取付部品にてトレイ本体1をハウジング 5に略水平に支持する点が前記実施例と異なる。
【0038】
【考案の効果】
上述のように本考案は、パーソナル・コンピュータやワープロ等のOA機器の ディスプレイ等のハウジングのように傾斜面や段差部を有する未利用の場所にお いてもトレイ本体をガタツキや転倒することなく略水平に安定に載置することが でき、書類、伝票、メモ、書簡等の収容、保管が容易且つ確実に行なえ、設置面 積の有効活用がはかれる。
【提出日】平成4年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えばパーソナル・コンピュータ、ワープロ等のOA機器等において 情報を映像として表示するディスプレイのハウジングの上面に載置して書類、伝 票、メモ、書簡等を収容して保管するのに使用するのに最適な事務用トレイに関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来、書類、伝票、メモ、書簡等を整理して収容し、保管しておくための容器 として事務用トレイがあった。
【0003】 この事務用トレイは例えば前方および上方に書類等を出し入れするための開口 部を有する略皿状に形成され、机の天板等の平滑面に置くことにより使用するも のであり、底面も平坦な板状に形成されているものが殆どであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のトレイは、机の天板等の平滑面に略水平状態に載置す るのを意図して使用するものであるので、天板等の上面等における作業面積が狭 くなり、作業がしずらく作業能率を低下していた。
【0005】 ところで昨今、パーソナル・コンピュータやワープロ等のOA機器が広く使用 されわたっているが、そのうち例えば情報を映像として表示するためのディスプ レイのハウジングの上面は未利用のままであった。
【0006】 しかしこのようなディスプレイのハウジングの上面は扁平な平滑面に形成され ているものに限らず、段差を生じたり、後下がりの傾斜面に形成されているもの がある。しかも傾斜面の傾斜角度の大きさや段差の高低はメーカ各社で異なると ともに同一メーカであっても製品の機種毎に異なる等、様々であった。
【0007】 従ってトレイの底面が略平坦な板状に形成されている従来のトレイは、このよ うに傾斜面や段差を有するディスプレイの上面に載置した場合に、トレイとの間 に間隙を生ずるので、ガタツキを生じたり、転倒等がなく安定した状態で使用す るのには不適であった。
【0008】 そこで本考案は上記従来の欠点を解決し、パーソナル・コンピュータやワープ ロ等のOA機器のディスプレイ等、傾斜面、段差を有する未利用の場所において もガタツキや転倒をすることなく安定に載置して設置面積の有効活用をはかろう とする事務用トレイを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するために、傾斜面、段差等を有するディスプレイ等 のOA機器のハウジングの上面に書類、メモ等を収容、保管するトレイ本体を載 置して使用する事務用トレイにおいて、該トレイ本体の下面に前記傾斜面、段差 に対するトレイの取付高さを略水平に支持する高さ調整機構部が設けられるとい う手段を採用した。
【0010】
【作用】
ディスプレイのようなOA機器のハウジングの上面に傾斜面や段差を有してい てもトレイ本体に設けた高さ調整機構部によってトレイは略水平な安定状態に支 持される。
【0011】
【実施例】
図1乃至図4に示す本考案の一実施例において、1はプラスチック製または軽 量金属製のトレイ本体であり、このトレイ本体1は左右上面に側板部1aと、後 方には後板部1bと、さらに略板状の底板1cとより左右方向および後方向の三 方向を囲むとともに前方および上方を解放部2a,2bとなした略皿状に形成さ れる。
【0012】 3はトレイ本体1を載置するためのパーソナル・コンピュータやワープロ等の OA機器のディスプレイであり、このディスプレイ3は情報を映像として表示す るブラウン管4と、該ブラウン管4を前面に臨ませるように収蔵するハウジング 5とにより形成される。そしてディスプレイ3は公知のものであるが、前記ハウ ジング5の上面には図3の実線に示すように前下がりの前方傾斜面5A、後方傾 斜面5B、または想像線に示すように段差部5Cが形成されている。
【0013】 6は前記トレイ本体1の下面に設けた高さ調整機構部であり、この高さ調整機 構部6は例えば前方傾斜面5Aと後方傾斜面5Bとを上面に有するハウジング5 にトレイ本体1を載置する場合に、前方傾斜面5Aに対してトレイ本体1を略水 平に支持する前方高さ調整機構部7と、後方傾斜面5Bに対してトレイ本体1を 略水平に支持する後方高さ調整機構部8とから形成される。
【0014】 前記前方高さ調整機構部7はトレイ本体1の前方下面の左右に支持脚部9を着 脱可能に装着して形成される。
【0015】 この支持脚部9はプラスチック製またはゴム製であり、トレイ本体1の左右下 面に前後方向にわたって数個所づつ、設けた所望の割孔10の1つを選択してこ の割孔10内に着脱可能に嵌入される球状装着部9aを上端に有して下方には円 盤状部9bが形成されている(図2、図3参照)。
【0016】 また前記後方高さ調整機構部8は、前記トレイ本体1の後部の略中央下面に上 端部11aが回動可能に枢着され、下端部11bが前記ハウジング5の上面に当 接可能になってトレイ本体1を支持するとともに2つの案内溝11c1 を内側面 に有する切欠凹部11cを略中央に設けた傾倒支板11と、トレイ本体1の後方 略中央に前後方向に設けたスリット1dと、該スリット1d内に移動可能に挿入 される調整止ねじ12と、該調整止ねじ12の先端部12aが螺入され且つ前記 案内溝11c1 内に移動可能に係合する係合部13aを下端の両側面に設けて前 記切欠凹部11c内に移動可能に収容されることにより前記調整止ねじ12と前 記傾倒支板11とを連繋する中継部品13とから形成される(図2および図3参 照)。
【0017】 1eはトレイ本体1の下面に前記傾倒支板11を回動可能に枢着するための軸 受部であり、この軸受部1eに前記上端部11aの両側に突設した回動支点部1 1dを回動可能に挿入することによって取付けられる。
【0018】 14はゴムまたは柔軟性を有するプラスチック等の緩衝材料によって形成され た緩衝部品であり、この緩衝部品14は前記傾倒支板11の左右下面に装着され ることにより、ハウジング5に対してトレイ本体1の荷重がかかったり、外力が 作用した場合に緩衝作用を発揮し、滑止を阻止する。
【0019】 15は前記トレイ本体1内に必要に応じて着脱自在にワンタッチ装着される中 仕切板であり、この中仕切板15をトレイ本体1に対してワンタッチ装着するの には例えばトレイ本体1の前記底板1cと、前記後板部1bとの例えば略中央に 設けた取付長円孔1c1 ,1c1 ;1b1 内に前記中仕切板15の下縁および後 縁に夫々設けた係止爪15a,15a;15bを摺動して係止することにより行 う。
【0020】 16は前記トレイ本体1の前面下縁に一体形成される遮光板であり、この遮光 板16によって外部電源、例えば照明からの前記ブラウン管4に対する遮光をな すことによって反射するのを防止し、ブラウン管4に表示される情報の映像が見 え難くなるのを防止する。
【0021】 16aは遮光板16の上面に設けた凹面部であり、この凹面部16a内に鉛筆 等の筆記具や定規、消ゴム、クリップ等の事務用備品を収容して紛失を防止する 。
【0022】 本考案の一実施例は上記構成からなり、パーソナル・コンピュータやワープロ 等のOA機器のディスプレイ3のハウジング5の上面に例えば図3の実線に示す ような前下がりの勾配の前方傾斜面5Aや後下がりの勾配の後方傾斜面5Bを有 する場合にはトレイ本体1の前方左右に、前後方向にわたって数個、この実施例 においては左右3個づつ設けた割孔10のうち所望の1つづつを選択する。そし てこの割孔10内に球状装着部9aを垂直軸回りに傾倒可能に嵌入している前方 高さ調整機構部7の支持脚部9をハウジング5の前方傾斜面5Aに当接する。
【0023】 次でトレイ本体1の前後方向に設けたスリット1d内に挿入している調整止ね じ12の中継部品13に対する螺進度を緩めた後に、スリット1d内において調 整止ねじ12を移動すると、この調整止ねじ12の先端部12aを螺入した中継 部品13の下端両側に設けた係合部13aは案内溝11c1 内を案内、移動され て行く。そして中継部品13が切欠凹部11c内を移動するので、この中継部品 13が収容されている切欠凹部11cを有する傾倒支板11は、前記切欠凹部1 1c内において中継部品13が移動するのに応じて回動支点部11dを中心にし て回動し、下端部11bがハウジング5の後方傾斜面5Bの上面に当接する(図 3の実線参照)。
【0024】 その後、中継部品13に対して調整止ねじ12を締付けることによってスリッ ト1d内における調整止ねじ12の不用意な移動を阻止するとともに傾倒支板1 1の回動を阻止する。
【0025】 このようにして前方傾斜面5Aと後方傾斜面5Bとを上面に有するハウジング 5に対してトレイ本体1の前方左右においては支持脚部9を、また後方において は傾倒支板11を夫々当接することによって略水平にトレイ本体1を支持する。
【0026】 この際、ハウジング5の前方傾斜面5Aや後方傾斜面5Bの傾斜角度の大小に 応じて調整止ねじ12のスリット1d内における移動量を長短加減することによ り、傾倒支板11の回動支点部11d,11dを中心とする回動量を変化して傾 斜角度の大小を容易に加減して調整することができる。
【0027】 従ってハウジング5の上面に前方傾斜面5Aや後方傾斜面5Bを有する等して トレイ本体1の底板1cの下面とハウジング5の上面との間に図3に示すように 、間隙K1,K2が形成されているとしてもトレイ本体1がガタツキを生じたり 、転倒を阻止することなく略水平に維持し、書類、伝票、メモ、書簡等を収容し て保管する。
【0028】 しかもハウジング5の上面が図3の想像線に示すような段差部5Cを生じてい る場合にも、その段差部5Cの高低の相違に応じて前記操作と同様に調整止ねじ 12の螺進度を緩めた後にスリット1d内を移動することにより、想像線に示す ように傾倒支板11を回動支点部11dを中心に回動して段差部5Cに傾倒支板 11を当接し、トレイ本体1を略水平に支持する。
【0029】 また傾倒支板11の下端部11bの左右にはゴム等によって形成される緩衝部 品14が装着されているので、トレイ本体1の荷重や外力が作用した場合に、緩 衝部品14によって衝撃等は緩衝され、トレイ本体1をハウジング5に対してガ タツキなく安定して略水平に支持することができる。
【0030】 また必要に応じてこの緩衝部品14の下面に剥離紙を有する両面接着テープ( 図には示さない)を貼着することによってハウジング5に対して傾倒支板11の 設置個所を一定個所に固定すると、トレイ本体1を傾倒なく水平に維持すること もできる。
【0031】 また書類等の用紙のサイズが大小異なる場合には、必要時にトレイ本体1に設 けた取付長円孔1c1 ,1c1 ;1b1 対して中仕切板15の下縁と後縁とに夫 々設けた係止爪15a,15a;15bを係脱することにより、トレイ本体1内 をワンタッチ装着により中仕切板15にて仕切ると、用紙の大きさに応じたトレ イ本体1への収容、保管は簡便になり、使い分けが可能になる。
【0032】 さらにトレイ本体1の前方下縁には遮光板16が一体に形成されているので、 照明等の外部電源からの光はこの遮光板16によって遮光され、ディスプレイ3 のブラウン管4に反射光が映じてブラウン管4に表示される映像等が見え難くな る等の不都合を阻止する。
【0033】 また遮光板16は、ブラウン管4の前面を覆って照明等の外部電源からの光を 吸収する従来のシャドウ・マスクとは異なり、書類等を収容、保管するためのト レイ本体1の前方下縁に一体に形成されているので、安価に製作できるとともに ディスプレイ3への取付けも省略される。
【0034】 また遮光板16の上面には凹面部16aが設けられているので、この凹面部1 6a内に鉛筆等の筆記具、定規、消ゴム、クリップ等の必要な事務用備品を収容 することによって紛失を防止し、使用の便宜がはかれる。
【0035】 図5に示すものは本考案の他の実施例であり、この実施例においては前記実施 例とは異なり、トレイ本体1の前方下縁に設ける遮光板16をヒンジ部品20を 介して回転可能に枢着する構成により、遮光板16をヒンジ部品20を中心に回 動して照明等の外部電源からの遮光量を必要に応じて加減し、使用者の好みに合 わせた調整が行なえる。
【0036】 この際、摩擦部品やクラッチ爪等を利用してヒンジ部品20の枢着軸の回転を 節度的に回転する構成にすれば所望の回転角度に遮光板16を回動した後に、該 個所に保持することができ、遮光板16の回転操作が簡単且つ確実に行える。
【0037】 図6および図7に示すものは本考案に第3実施例であり、この実施例において はトレイ本体1の背面略中央に先端部12aを螺入した調整止ねじ12を支板1 1′の略中央に設けた縦長の長孔11′a内に摺動可能に挿入して該調整止ねじ 12により前記支板11′を締付、固定する構成により、パーソナル・コンピュ ータやワープロ等のOA機器のディスプレイ等のハウジング5の後方傾斜面5B や段差部5Cに応じてトレイ本体1に対する支板11′の取付高さ位置を高低調 整するようになして少なく、構造簡単な取付部品にてトレイ本体1をハウジング 5に略水平に支持する点が前記実施例と異なる。
【0038】 また図8および図9に示すものは本考案の第4実施例であり、この実施例にお いてはトレイ本体1の後面部中央に肉厚部分を形成してボルト12′を上下方向 に螺挿し、そのボルト12′の突出長さを回動操作をして長短調整可能となすこ とにより、ディスプレイ等のハウジング5の後方傾斜面5Bや段差部5Cに応じ てトレイ本体1に対する取付高さを略水平に調整可能となすものである。 この際、ボルト12′はディスプレイ等のハウジング5の後方傾斜面5Bが急 傾斜に形成されている場合、または段差部5Cの段差が高い場合には図示のもの よりも長いものを使用することもできる。
【0039】
【考案の効果】
上述のように本考案は、パーソナル・コンピュータやワープロ等のOA機器の ディスプレイ等のハウジングのように傾斜面や段差部を有する未利用の場所にお いてもトレイ本体をガタツキや転倒することなく略水平に安定に載置することが でき、書類、伝票、メモ、書簡等の収容、保管が容易且つ確実に行なえ、設置面 積の有効活用がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、ディスプレイにトレ
イ本体を取付けた状態を示す斜面図である。
【図2】同じくトレイ本体を示す分解斜面図である。
【図3】同じくトレイを取付た状態の縦断面図である。
【図4】同じくトレイ本体の一部切欠拡大平面図であ
る。
【図5】本考案の他の実施例を示す斜面図である。
【符号の説明】
1 トレイ本体 1d スリット 3 ディスプレイ 4 ブラウン管 5 ハウジング 5A 前方傾斜面 5B 後方傾斜面 5C 段差部 6 高さ調整機構部 7 前方高さ調整機構部 8 後方高さ調整機構部 11 傾倒支板 11c 切欠凹部 11c1 案内溝 11d 回転支点部 12 調整止ねじ 13 中継部品 13a 係合部 15 中仕切板 16 遮光板 20 ヒンジ部品
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 事務用トレイ
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、ディスプレイにトレ
イ本体を取付けた状態を示す斜面図である。
【図2】同じくトレイ本体を示す分解斜面図である。
【図3】同じくトレイを取付た状態の縦断面図である。
【図4】同じくトレイ本体の一部切欠拡大平面図であ
る。
【図5】本考案の他の実施例を示す斜面図である。
【図6】本考案の第3実施例を示し、トレイを取付けた
状態の断面図である。
【図7】同じく第3実施例の背面図である。
【符号の説明】 1 トレイ本体 1d スリット 3 ディスプレイ 4 ブラウン管 5 ハウジング 5A 前方傾斜面 5B 後方傾斜面 5C 段差部 6 高さ調整機構部 7 前方高さ調整機構部 8 後方高さ調整機構部 11 傾倒支板 11c 切欠凹部 11c1 案内溝 11d 回転支点部 11′ 支板 12 調整止ねじ 13 中継部品 13a 係合部 15 中仕切板 16 遮光板 20 ヒンジ部品
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】追加
【補正内容】
【図6】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月9日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、ディスプレイにトレ
イ本体を取付けた状態を示す斜面図である。
【図2】同じくトレイ本体を示す分解斜面図である。
【図3】同じくトレイを取付た状態の縦断面図である。
【図4】同じくトレイ本体の一部切欠拡大平面図であ
る。
【図5】本考案の他の実施例を示す斜面図である。
【図6】本考案の第3実施例を示し、トレイを取付けた
状態の断面図である。
【図7】同じく第3実施例の背面図である。
【図8】本考案の第4実施例を示し、トレイを取付けた
状態の断面図である。
【図9】同じく第4実施例の背面図である。
【符号の説明】 1 トレイ本体 1d スリット 3 ディスプレイ 4 ブラウン管 5 ハウジング 5A 前方傾斜面 5B 後方傾斜面 5C 段差部 6 高さ調整機構部 7 前方高さ調整機構部 8 後方高さ調整機構部 11 傾倒支板 11c 切欠凹部 11c1 案内溝 11d 回転支点部 11′ 支板 12 調整止ねじ 12′ ボルト 13 中継部品 13a 係合部 15 中仕切板 16 遮光板 20 ヒンジ部品
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜面、段差等を有するディスプレイ等
    のOA機器のハウジングの上面に書類、メモ等を収容、
    保管するトレイ本体を載置して使用する事務用トレイに
    おいて、該トレイ本体の下面に前記傾斜面、段差に対す
    るトレイの取付高さを略水平に支持する高さ調整機構部
    が設けられたことを特徴とする事務用トレイ。
  2. 【請求項2】 前記高さ調整機構部は、前記ハウジング
    の前方上面に当接する支持脚部を前記トレイ本体の下面
    左右に装着するとともに該支持脚部の取付位置を前後方
    向の数個所に移動自在になる前方高さ調整機構部を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の事務用トレイ。
  3. 【請求項3】 前記高さ調整機構部は、前記トレイ本体
    の後部の略中央下面に上端が回動支点部にて回動可能に
    枢着され下端が前記ハウジングの上面に当接可能になる
    とともに案内溝を内側面に有する切欠凹部を設けた傾倒
    支板と、前記トレイ本体の前後方向に設けられたスリッ
    トと、該スリット内に移動可能に挿入される調整止ねじ
    と、該調整止ねじの先端部が螺入され且つ前記案内溝内
    に移動可能に係合する係合部を下端側面に設けて前記切
    欠凹部内に移動可能に収容されることにより前記調整止
    ねじと前記傾倒支板とを連繋し前記回動支点部を中心に
    傾倒支板の取付位置を回動変位する中継部品とから成る
    後方高さ調整機構部を含むことを特徴とした請求項1に
    記載の事務用トレイ。
  4. 【請求項4】 前記トレイ本体内には必要に応じて中仕
    切板を着脱自在にワンタッッチ装着することを特徴とし
    た請求項1に記載の事務用トレイ。
  5. 【請求項5】 前記トレイ本体の前面下縁に前記ディス
    プレイのブラウン管に対する外部電源からの遮光を行う
    遮光板を設けたことを特徴とする請求項1に記載の事務
    用トレイ。
  6. 【請求項6】 前記遮光板を前記トレイ本体の前面下縁
    に一体形成したことを特徴とした請求項5に記載の事務
    用トレイ。
  7. 【請求項7】 前記遮光板を前記トレイ本体の前面下縁
    にヒンジ部品を介して回転可能に設けたことを特徴とす
    る請求項5に記載の事務用トレイ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030005443A (ko) * 2001-07-09 2003-01-23 하현승 음극선관 모니터
KR20030020773A (ko) * 2001-09-04 2003-03-10 하현승 컴퓨터용 모니터
KR20030029382A (ko) * 2001-10-08 2003-04-14 하현승 음극선관 모니터

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