JPH0686701A - 改良された活動ブ−ツ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 直線配列ローラースケーターがブーツを彼の
足により緊密に合致させること、より良い適合を提供し
且つ性能を増すと同時に疲労を減らすことを可能にする
ブーツを提供する。 【構成】 直線配列ローラースケート用のブーツが開示
されており、該ブーツは閉鎖装置にほぼ隣接した領域に
配置された複数個の細長い取付具孔７０ａ〜７０ｆを含
む。取付具孔７０ａ〜７０ｆは剛直なブーツ材料の可撓
性を増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般的に直線配列のロー
ラースケート、アイススケート、グラス又はローラース
キー、ハイキング、及び同様なことのような活動で利用
される足着用物で見られることができるようなかなり堅
い合成材料で作られた活動ブーツに関する。

【０００２】

【従来の技術】伝統的に、多くの人が直線配列のローラ
ースケート又はアイススケートのようなスポーツを楽し
むこと又はそれを試みることさえ思いとどまらせるファ
クターの１つは、直線配列のホイールの組の上又は幅狭
いアイススケートのブレードの上での平衡に必要な足首
の強さの欠乏であった。初心者は平衡をとるのに困難す
るので、初心者は転倒を経験する傾向があり、障害が時
にはその結果として起こった。そのようなスポーツへの
参加及びそのための装備の市場性を増すために、参加者
の足首に与えられる支持を増すことは製造者に義務とし
てかかっていた。１つの許容された方法は革又はズック
のような比較的可撓性のあるよりはむしろ足着用殻とし
て比較的堅い材料を採用することであった。

【０００３】いま説明した種類の活動ブーツの殻として
ポリウレタンのうよなかなり堅い合成材料の使用が少な
くとも３つの重要な作用を果たす。第一に、上述したよ
うに、比較的堅い殻は足着用物の足首領域で横に撓むこ
とに抵抗することによって増加された足首支持を提供す
る作用をする。第二に、比較的堅い殻は、特に初心者の
ために転倒が普通であるスキー、アイススケート及びロ
ーラースケートのようなスポーツで使用される時に重要
なファクターである殻の硬さのために増加された足保護
を提供する。第三に、そのような殻は革又はズックで作
られた足着用物よりも一層耐久性があり、且つ典型的に
は直線配列のローラースケートによって利用されるアス
ファルト又はコンクリートの表面上で使用される時に受
ける摩耗により良く耐えることができる。

【０００４】そのようなブーツは普通には一般にハイト
ップスニーカーとして知られるものと同様な全体的形を
もつように構成される。即ち、ブーツは所望の足首支持
を提供するように足首より上、時には使用者のふくらは
ぎの中間部分位の高さに達する延長された上方部分を含
む。この足首支持部分はブーツの残りの部分と一体であ
ることができ又はブーツに結合された別個のカフである
ことができる。付加的に、これらのブーツは一般につま
さき近くの領域と足首支持部分の頂部との間でブーツの
頂部前部分に沿って延びる閉鎖開口をもっている。この
開口は、全てのそのような足着用物の開口におけるよう
に、ブーツが足を容易に挿入し且つ除去するために撓ん
で開くことができる。例えば紐用のアイレット又は複数
個のバックル装置のような既知の閉鎖装置は閉鎖開口の
それぞれの側に配置され且つブーツを足に締めつけるた
めの装置を提供する。典型的にはそのような足着用物は
取外し可能な裏当てと共に売られている。裏当ては、ブ
ーツ内での足の移動、殻の剛直性によって生じる擦り傷
から足を保護し且つブーツがブレード又は一組のローラ
ーホイールを保持するフレームに取付けられることがで
きるリベットから足を保護する作用をする。

【０００５】しかしながら、この堅い形式の活動ブーツ
の欠点は、これらの殻によって提供される剛直性が足着
用物を多くの使用者の足に密接に適合させることを妨げ
ることである。即ち、剛直性はブーツを使用者の足の形
状に密接に合致させることを許さない。例えば、適当な
適合はブーツのかかと及び長さで得られるが、特定の使
用者の低いアーチは、ブーツが中間足部分／アーチ領域
上に締めつけられることを堅い殻が妨げるので完全に適
当な適合を得る問題を提供することがある。この問題
は、堅い殻の使用をコスト的に有効にするために、各殻
が足サイズの一定の指定された範囲に適合するように製
造者が殻を製造しなければならないことの原因である。
明らかに、若干の足、特に特定のサイズ範囲の上限にあ
る足は他のものよりもより良く特定のブーツを適合する
ことができる。しかしながら、材料の剛直性が足への密
接な合致が所望の領域で確保にされることを妨げるの
で、特定のサイズ範囲でより大きい足でさえ所望の適合
を得ることができない程、足は個々に充分に変化してい
る。

【０００６】殻の剛直性は緊密な適合が容易に得られる
ことを妨げるので、ブーツ中で「滑り」があり、即ち剛
直性は足着用物に対する足の運動を許すと共に特に中間
足部分で種々の沢山の足の骨の互いに対する内部運動を
許す。本書で「中間足部分」は楔状の、立方体状の、舟
状の、及び中足の骨、及び関連した組織領域を含む。普
通の用語では、中間足部分の領域は概ね足首の前部から
かかとまで延在する。

【０００７】中間足部分での相対運動は使用者に不快並
びにエネルギ損失を生じることがあり、その結果として
筋肉効率の減少を生じることがある。これらの運動は足
の適合を完全に個人化するために殻を足の周りに個々に
成形することによって排除されることができた。しかし
ながら、そのようなブーツは大量市場のためにコスト的
に有効ではなかった。このため、市場の要求は、大部分
の使用者によって必要とされる追加の足首支持及び特定
のサイズのブーツの使用者の範囲にわたるより良い適合
を提供するかなり堅い合成材料からなる活動ブーツを提
供することにある。そのようなブーツは人の足の変化性
に適するに充分な可撓性をもたなければならず、しかも
使用法が大きな力を生じる殻領域に剛直性を依然提供し
なければならない。これらの殻領域は足裏、足首、及び
中間足部分の横骨を含む。可撓性は中間足領域の側部及
び頂部に提供され、ブーツをこの領域で変化する足高さ
及び幅の周りに締めつけられることを可能にすることに
よって足を内方底に対して保持するべきである。より良
く適合する足着用物は追加の快適性を提供し、ブーツと
足との間の相対運動を減らし、それによりより多くのエ
ネルギを運動に変換し且つそれにより使用者の疲労を減
らし、使用者により良い全体的平衡を提供し、且つ使用
者に着用物の位置にわたってより良い総合的制御を提供
する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上述した欠点を受けな
い新規な且つ改良された活動ブーツを提供することは本
発明の第一の目的である。

【０００９】直線配列のローラースケート、アイススケ
ート、スキーブーツ及び類似物で使用するより良く適合
する活動ブーツを提供することは本発明の別の目的であ
る。

【００１０】使用者により大きな制御を提供し、使用者
により快適であり且つ使用者の疲労がより少ないより良
く適合する活動ブーツを提供することは本発明の別の目
的である。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は改善された適合
を有する活動ブーツ及びそれを製造する方法を提供す
る。ブーツは中間足部分を含む上方殻部分を有するかな
り堅い殻を含む。中間足部分は複数個の細長い孔を含
み、各孔は足閉鎖装置とブーツの底との間に延びる線に
沿って配向された長手方向軸線に有する。好適な実施例
では、複数個の孔のそれぞれは隣接する閉鎖装置によっ
て部分的に画成された領域に選択的に中心に位置決めさ
れる。

【００１２】また、該ブーツを製造する方法であって、
ブーツの殻を製造することと、閉鎖装置を連結する線に
沿って応力の方向を決定することと、ブーツに複数個の
細長い孔を切ることとのステップからなり、各孔の主軸
線が孔の近傍で最大力の線と平行にあるように孔のそれ
ぞれが配向されている方法が開示される。

【００１３】本発明のこれらの及び他の目的は以下の発
明の詳細な説明及び特許請求の範囲を添付図面と関連し
て読むと当業者に明らかになろう。明細書全体を通し
て、同じ参照符号は同じ又は同様な部分を示す。

【００１４】

【実施例】図１は本発明の応用が分かる形式のブーツ１
６を有する直線配列のローラースケート１０を示す。ブ
ーツ１６はポリウレタンのようなかなり堅い材料から製
造され、ホイール１４ａ、１４ｂ、１４ｃ及び１４ｄを
担持するフレーム１２へ取付けられる。図示したよう
に、スケートは停止するためにスケーターによって使用
されることができるブレーキ組立体１８を含む。フレー
ム１２はリベット２２のような既知の取付装置によって
ブーツの底２０に取付けられる。このため、フレーム１
２は、前部底場所２６にある前部底板２４と、後部底場
所３０にある後部底板２８とによってブーツの底２０に
取付けられる。フレーム１２はホイール１４ａ、１４
ｂ、１４ｃ及び１４ｄを回転可能に支持する。図１に示
した直線配列のローラースケートは現在の市場で一般に
見られるものの典型的なものであるが、例示したブーツ
のより完全な説明は本発明と同じ譲受人に譲渡された米
国特許第４，９０９，５２３号で見られることができ
る。

【００１５】次に図２を参照すると、ブーツ１６は底２
０と一体のブーツ上方部３６を含む。ブーツ上方部３６
は底２０から上方へ延びる下方保護バンド３８と、バン
ド３８からブーツの頂部まで上方へ延びる上方バンド４
０とを含む。バンド３８は必要な剛直性と、ブーツ１６
の下方部分に横方向曲げに対する抵抗とを提供する。バ
ンド３８は直線配列のローラースケート又は類似物での
ブーツ１６の使用から生じる応力の作用を最も受ける領
域である。追加的に、それは転倒による障害を与える衝
撃からブーツを護る。

【００１６】上方バンド４０は中間足部分４２と足首支
持カフ部分４４とを含む。支持部分４４はブーツ１６を
作る同じ種類の材料の別個の部片である。支持部分４４
はブーツの前部側部近くでおよそ足首の高さに配置され
たピボット４６においてブーツに枢動可能に取付けられ
る。中間足部分４２は支持部分４４からブーツ１６の前
部まで前方へ延びている。

【００１７】ブーツ１６はブーツの頂部に配置された足
挿入開口を含む。閉鎖開口４９は足挿入開口４５から前
方へブーツつまさき５２まで延びている。閉鎖開口４９
は足をブーツ１６へ挿入すること及びそれから除去する
ことを容易にし、且つブーツ１６の左側部５１及び右側
部５３を画成する。ブーツ１６は紐アイレット５８及び
ボス６０のような閉鎖用装置を含み、それによりブーツ
１６は足の周りに緊密に締めつけられることができる。
バックルのような他の閉鎖装置は当業界で知られてお
り、本発明を採用するブーツで同等に機能的であるが、
それらは本発明の部分を構成しない。下方保護バンド３
８はかかと部分４８と、アーチ５０と、ブーツつまさき
５２とを含む。

【００１８】次に図３の（ａ）を参照すると、ブーツ１
６はその中間足領域に形成された複数個の同様であるが
必ずしも同じでない細長い取付具孔７０ａ〜７０ｆを有
する。孔のそれぞれは足の底から閉鎖装置の方への孔の
長手方向軸線７２から対称的に発散する一対の側部７４
及び７６を含む。側部７４及び７６はそれらの最も近接
した合流点において下方隅部８０によって結合され且つ
それらの最も幅広い発散点において上方隅部７８によっ
て結合されている。好ましくは、隅部７８及び８０はお
よそ半円形であり、上方隅部７８は直径Ｕ_ｄを有し下方
隅部８０は直径Ｌ_ｄを有する。Ｌ_ｄ対Ｕ_ｄの比は一般的
には３対４より大きくすべきでない。

【００１９】更に一般的には、各孔は一対の横方向側部
７４及び７６によって部分的に画成され、各横方向側部
７４、７６は頂部端７５及び７７をそれぞれ有し且つ底
部端７９及び８１をそれぞれ有する。底部端７９及び８
１は距離Ｌ_ｄだけ離間しているのに対して頂部端７５及
び７７は距離Ｕ_ｄだけ離間しており、Ｌ_ｄ＜Ｕ_ｄであ
る。横方向側部７４及び７６は側部７８によって連結さ
れ、頂部端７５及び７７をそれぞれ結合する。底部側部
８０は横方向側部７４の底部端７９と横方向側部７６の
底部端８１を結合する。頂部及び底部側部７８及び８０
は好ましくは湾曲した輪郭を有する。そのような湾曲し
た輪郭は円形の性状を有する必要はないが、角度の付い
た隅部よりはむしろ丸みの付いた上方及び下方隅部を提
供する曲線であることができた。

【００２０】孔７０ａ〜７０ｆは同じ基本的な幾何形状
を有するが異なる寸法を有して図示されている。孔７０
ａは孔７０ｂよりも僅かに長いこと、孔７０ｂは孔７０
ｃよりも僅かに長いこと等々が容易に観察される。孔の
長さは後部から前部へより短くなっており、距離Ｕ_ｄ及
びＬ_ｄは孔から孔へほぼ同じのままである。

【００２１】図３の（ａ）及び図３の（ｂ）に示したよ
うな取付具孔はその制限された個数の対称軸が方向性の
特性を提供するので他の形状よりも好適とされる。この
ため、可撓性が全方向へよりはむしろ所望の方向へ提供
されることができる。追加的に、取付具孔は、材料破損
の可能性を減らすために角度をもつよりはむしろ閉鎖装
置によってブーツ内に生じた応力とほぼ平行に方向付け
られた孔の長手方向軸線をせって配向されることは好適
とされる。

【００２２】孔７０ａ〜７０ｆの存在は中間足領域でブ
ーツ１６を形成する材料の総合的な剛直性を減らし、そ
れにより中間足の骨の周りにより緊密な適合を提供す
る。即ち、種々の孔の場所でのブーツ材料の除去はブー
ツが孔のそれぞれの近傍でより容易に撓むことを可能に
する。各個々の孔は次にそれを取囲む領域に特別の柔軟
性の局部化された領域を提供すると共に中間足領域で全
体的な可撓性を増す。この追加の可撓性はブーツの使用
者がこの領域でブーツをより緊密に閉じることを可能に
し、それによりブーツと足との間のみならず中間足部分
の骨の間の相対的運動量を制限する。紐は最も普通に使
用される種類の閉鎖装置であるが、紐は結局足全体にわ
たって均一な緊密性をもって引き締めるのに対して各バ
ックルは典型的には個々に且つ局部的に調節されること
ができるので、バックルは使用者が緊密であるが快適な
適合を得ることを更に可能にする。

【００２３】このため、図３の（ａ）に示したように位
置決めされた孔７０によって、アイレット５８又はバッ
クル（図示せず）を通しての締めつけのような閉鎖装置
はより緊密に引き締められることができ、それにより個
々の足を一層緊密に閉じ込め、それ故足とブーツの間並
びに中間足部分の骨の間の相対的運動量をそれら自体で
減らす。より少ないエネルギがいま挙げた相対的運動の
ために失われるので、追加のエネルギが押しつけ中に地
上ヘ伝達され、使用者は同じ量のエネルギ量を使って更
に且つより速くスケートすることができ、使用者は使用
者の足着用物の位置をより良く制御することができ、加
えて、使用者はより良い平衡を得ることができる。最後
に、図３の（ａ）に示したようなブーツは一層快適な適
合を使用者に提供する。

【００２４】本発明の代替的な実施例が図３の（ｂ）に
示されている。図３の（ａ）及び図３の（ｂ）を対比す
ると、図３の（ａ）の各孔７０は、その長手方向軸線が
隣接した閉鎖装置の間、この場合アイレット５８の間に
引かれた弦をほぼ二分するように位置決めされる。しか
しながら、図３の（ｂ）では、ブーツ１６ａの孔７１ａ
〜７１ｆは、孔の各長手方向軸線がアイレット５８の中
心と整合されるように配置される。全ての他の点に関し
ては、孔７１ａ〜７１ｆは孔７０ａ〜７０ｆと同様であ
る。しかしながら、図３の（ｂ）に示した孔の配置は、
その特別の実施例が図３の（ａ）に示した好適な実施例
よりもブーツ内により大きい応力を生じるので好ましく
ない。

【００２５】先に述べたように、図３の（ａ）に示した
孔は湾曲した上方及び下方隅部を有して図示されている
が、本発明は他の輪郭の隅部の使用を企図する。湾曲し
た隅部、特にほぼ半円形の輪郭を有する隅部の使用はブ
ーツの割れ及び破損モードが減少されるので好適とされ
る。従って、他の形状が採用されることができ且つ本発
明の範囲内に入るが、そのような他の形状はブーツの割
れ及び劣化の可能性を増すことがある。

【００２６】各ブーツ孔は材料のより多い量が孔の最上
部分から除去されるように形成される。従って、図３の
（ａ）及び図３の（ｂ）に示したように、各孔はより幅
広い頂部分からより幅狭い底部分までテーパを付けてい
る。次に、ブーツの長さに沿って、前部から後部まで、
ブーツの頂部から底領域の方へ進むにつれて漸進的によ
り少ない材料がブーツ１６から除去される。可撓性は特
別の領域に存在するブーツ材料の量に関係するので、こ
の特別の形状の孔は足をしっかり保持するためにブーツ
の底領域に要求される剛性を保持すると同時にブーツが
足の頂部の上に緊密に適合されるようにブーツの頂部に
可撓性を許す。より大きい幅を有するスロットの利用は
比較的狭い幅のスロットを有するブーツよりもより可撓
性をもつブーツを得る。本発明はブーツが求められる特
別の使用のために所望の可撓性及び剛直性の特性を得る
ように底の幅を頂部から底部まで変化することを企図す
る。取付具孔をあまり大きく作らないこと及びあまり多
くもたないことに注意すべきである。それはブーツが提
供することを意図される横方向支持を減らすからであ
る。更に、小さすぎる孔又は数の少なすぎる孔はブーツ
を使用者の足に緊密に合致させることができる所望の可
撓性を提供しない。好ましくは、取付具孔の数はｎ＋１
を超えるべきではなく、ここでｎは閉鎖装置、即ちアイ
レット又はバックルの数に等しい。

【００２７】孔の寸法は孔が配置されるブーツのサイズ
によって本来的に変化し、それ故特別のブーツの正確な
測定値は与えることができない。例として、サイズ１３
のブーツの上方隅部の直径は１２．７ミリメートル（１
／２インチ）を超えるべきではないが、同じサイズのブ
ーツの下方隅部の直径は９．５２ミリメートル（３／８
インチ）より大きくすべきでない。

【００２８】図４は図３の（ａ）及び図３の（ｂ）に示
したアイレットの相対的配置を側面図で示し、且つ図３
の（ａ）及び図３の（ｂ）に示したブーツに対する孔の
適正な配向を決定する方法を示す。最初に、湾曲した線
８２が閉鎖装置の中心を通して引かれる。第二に、湾曲
した線８２への接線８４が、孔が位置決めされる点を通
して引かれる。配向線８６が次に同じ点を通る接線８４
に対して垂直に引かれる。適正に配向された孔８８は配
向線８６とほぼ一致するその主又は長手方向軸線８９を
有する。不適正に配向された孔９０は配向線８６に対し
て角度をもつその主軸線９１を有する。完全な同一直線
性から僅かな角度偏差は本発明の範囲内であるが、その
ような偏差はブーツの有効寿命を変えることがある。

【００２９】図示した孔はブーツ１６の中間足領域にだ
け選択的に位置決めされている。ブーツの可撓性は取付
具孔の適正な配置及び数によって増加するので、孔の分
布は、下方保護バンド３８のようなブーツの底２０に直
ぐ隣接した領域には推奨されない。ブーツは、底に取付
けられるローラー装置又はスケートブレードを支持する
ためにこの領域に剛直性を維持しなければならない。更
に、ブーツは、使用者の足の後部分がブーツ内で滑らな
いようにかかと部分４８の基部及び側部において剛直で
なければならない。一般的に言って、下方部分３８に孔
を追加することはそれが剛直性が望ましいところで減少
された剛直性を生ずるので望ましくない。加えて、生じ
た増加された可撓性は大部分の使用者が必要とするのみ
ならず快適である足首支持を減らすので、足首支持部分
４４に孔を配置することは賢明ではない。

【００３０】本発明は直線配列のローラースケートでの
応用で有効なブーツと関連して説明されたが、追加の足
首支持を提供するようにかなり剛直な殻を用い且つ緊密
な適合が望ましい他の種類の活動ブーツでの応用を見出
すことができた。更に、本発明の品の形状の好適な実施
例が説明されたが、輪郭を有し且つ閉鎖装置近くの中間
足領域に沿って位置決めされた孔は本発明の範囲内であ
る。

【００３１】説明したように、本発明の孔は改善された
可撓性、改善された性能、より大きな使用者の快適性を
提供し、且つ個々の足により良く合致する。加えて、孔
の存在は余分の製造コストを殆ど又は全く必要とせずに
孔を形成した殻材料の除去のためにより軽いブーツを得
る。この重量減少は、性能及び使用者効率及び快適性の
点で、孔をブーツに付加することによって生じるより良
く適合するブーツによって提供されるよりも改善を更に
生じる。更に、これらの有益な目標の全ては、初心者及
び経験者が若干の活動を行うために必要とし又は有益で
ある足首支持を減らすことなく達成されることができ
る。しかしながら、本発明が足首支持カフ部分４４を排
除し、それにより直線配列ローラースケートにおけるよ
うに足首支持が必要としない活動のために作られた剛直
な殻足着用物に望ましい可撓性を提供する応用を見出す
ことができることは本発明の範囲内である。

【００３２】このように本発明を説明したが、本発明の
精神及び範囲内に全てが入る追加の多くの変更、置換、
修正及び交替はそれら自体当業者に示唆されることがで
きる。従って、本発明は特許請求の範囲によってのみ制
限されることが意図される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を具現化する活動を含む直線配列ローラ
ースケートの斜視図。

【図２】図２に示した形式の活動ブーツの斜視図。

【図３】（ａ）は図２のブーツの側面図。（ｂ）は本発
明の代替的な実施例を側面図で示す図。

【図４】本発明の取付具孔の適正な場所及び配向を決定
する１つの方法を示す図。

【符号の説明】

１０ 直線配列ローラースケート １２ フレーム １６ ブーツ ２０ ブーツ底部 ３６ ブーツ上方部 ３８ 下方保護バンド ４０ 上方バンド ４２ 中間足部分 ４４ 足首支持カフ部分 ４５ 足挿入開口 ４９ 閉鎖開口 ５８ 紐アイレット ７０ａ，７０ｂ，７０ｃ，７０ｄ，７０ｅ，７０ｆ
取付具孔 ７１ａ，７１ｂ，７１ｃ，７１ｄ，７１ｅ，７１ｆ
孔 ７４，７６ 孔側部 ７５，７６ 頂部端部 ７９，８１ 底部端部 ８２ 湾曲した線 ８４ 接線 ８６ 配向線 ８８ 適正に配向された孔

Claims (23)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 より良い適合、選択的に改善された可撓
   性、改善された性能、及び減少された重量を提供する改
   良された活動ブーツであって、上方バンドを含む剛直な
   殻を含み、該上方バンドは足首部分と、ほぼ該足首部分
   から前方へ前記ブーツの前部まで延びる中間足部分とに
   よって部分的に画成され、前記上方バンドは前記足首部
   分から前記ブーツの前部まで延びる直立した開口を含み
   且つ前記開口を少なくとも部分的に閉鎖するために前記
   開口に沿って選択的に配置されだ閉鎖装置を含み、それ
   により前記ブーツは足の上に締めつけられることができ
   る改良された活動ブーツにおいて、 前記中間足部分に沿って長手方向へ選択的に配置された
   複数個の直立した細長い取付具孔を含み、それにより前
   記取付具孔は剛直性を所望の場所で保持しながら使用者
   の足への緊密な合致を提供することが望まれるところで
   前記剛直な殻に可撓性を付加することを特徴とする改良
   された活動ブーツ。
2. 【請求項２】 前記取付具孔の少なくとも１つは長手方
   向軸線の周りに対称的に延びる一対の横方向側部によっ
   て部分的に画成され、前記横方向側部のそれぞれは上方
   及び下方端を有し、前記横方向側部の前記下方端は互い
   から距離ｄ_１だけ離れており、前記横方向側部の前記上
   方端は互いから距離ｄ_２だけ離れており、ｄ_２＞ｄ_１で
   あり、前記孔は前記横方向側部の前記頂部端を結合する
   上方縁部と、前記横方向側部の前記底部端を結合する底
   部縁部とによって更に画成され、前記頂部及び底部側部
   は湾曲した形状を有する請求項１に記載された改良され
   たブーツ。
3. 【請求項３】 ｄ_１対ｄ_２の比が３：４よりも小さい請
   求項２に記載された改良されたブーツ。
4. 【請求項４】 長手方向軸線が仮想的な配向線と一致し
   ており、前記配向線は前記開口及び前記底に隣接した前
   記端から延び、且つ隣接した閉鎖装置の間の中間に配置
   されている請求項２に記載された改良されたブーツ。
5. 【請求項５】 前記配向線は隣接した閉鎖装置の間の直
   線と一致しており且つ前記中間足部分において最大応力
   の方向へ延びている請求項４に記載された改良されたブ
   ーツ。
6. 【請求項６】 前記長手方向軸線は前記開口及び前記底
   に隣接した端から延びる仮想的な配向線と一致してお
   り、前記配向線は閉鎖装置を二分する請求項２に記載さ
   れた改良されたブーツ。
7. 【請求項７】 前記配向線は前記中間部分において最大
   応力の方向に延びる前記閉鎖装置を二分する直線と一致
   している請求項６に記載された改良されたブーツ。
8. 【請求項８】 改良された直線配列ローラースケートで
   あって、複数個のローラーを担持するフレームを含み、
   更により良い適合、選択的に改善された可撓性、改善さ
   れた性能、及び減少された重量を提供するブーツを含
   み、該ブーツの形式は剛直な殻を含み且つ底部分を含
   み、前記フレームは前記底部分に取付けられ、前記殻は
   上方バンドを含み、該上方部分は足首部分と、ほぼ該足
   首部分から前方へ前記ブーツの前部まで延びる中間足部
   分とによって部分的に画成され、前記上方バンドは前記
   足首部分から前記ブーツの前部まで延びる直立した開口
   を含み且つ前記開口を少なくとも部分的に閉鎖するため
   に前記開口に沿って選択的に配置された閉鎖装置を含
   み、それにより前記ブーツは足の上に締めつけられるこ
   とができる改良された直線配列ローラースケートにおい
   て、前記中間足部分に沿って長手方向へ選択的に配置さ
   れた複数個の直立した細長い取付具孔を含み、前記孔の
   それぞれは長手方向軸線を有し、且つその長手方向軸線
   が前記開口から延び且つ前記底で終端する仮想的な配向
   線に沿って延びるように配向されていることを特徴とす
   る改良された直線配列ローラースケート。
9. 【請求項９】 前記孔の少なくとも１つは所定の直径を
   有するほぼ半円形として形成された上方縁部と、下方縁
   部とを有し、前記上方及び下方縁部はほぼ真直ぐな線に
   よって連結された端部を有する請求項８に記載された改
   良されたスケート。
10. 【請求項１０】 前記孔の少なくとも１つは上方縁部
    と、所定の直径を有するほぼ半円形として形成された下
    方縁部とを有し、前記上方及び下方縁部はほぼ真直ぐな
    線によって連結された端部を有する請求項８に記載され
    た改良されたスケート。
11. 【請求項１１】 前記上方縁部は所定の直径を有するほ
    ぼ半円形として形成され、前記上方縁部の前記直径は前
    記下方縁部の前記直径よりも大きい請求項１０に記載さ
    れた改良されたスケート。
12. 【請求項１２】 前記小さい方の直径の前記大きい方の
    直径に対する比は３：４よりも小さい請求項１１に記載
    された改良されたブーツ。
13. 【請求項１３】 前記配向線のそれぞれは隣接した閉鎖
    装置の間の中間に配置された点を貫通する請求項８に記
    載された改良されたスケート。
14. 【請求項１４】 前記配向線のそれぞれは前記中間足部
    分中で最大応力の方向へ延びる線と一致している請求項
    １３に記載された改良されたスケート。
15. 【請求項１５】 前記配向線のそれぞれは閉鎖装置を二
    分している請求項８に記載された改良されたスケート。
16. 【請求項１６】 前記配向線は前記中間足部分中で最大
    応力の方向へ延びる線と一致している請求項１５に記載
    された改良されたスケート。
17. 【請求項１７】 足首支持カフ部分を更に含む請求項８
    に記載された改良されたスケート。
18. 【請求項１８】 改良された活動ブーツに配置された細
    長い取付具孔の位置を決定するための方法であって、前
    記取付具孔は長手方向軸線を有し、前記ブーツはより良
    い適合、選択的に改善された可撓性、改善された性能、
    及び減少された重量を提供し、前記ブーツは剛直な殻を
    含み、前記ブーツは底部と、足首部分、及びほぼ該足首
    部分から前方へ前記ブーツの前部まで延びる中間足部分
    によって部分的に画成された上方バンドとを有し、前記
    上方バンドは前記足首部分から前記ブーツの前部まで延
    びる直立した開口を含み且つ前記開口を少なくとも部分
    的に閉鎖するために前記開口に沿って選択的に配置され
    た閉鎖装置を含み、それにより前記ブーツは足の上に締
    めつけられることができる方法において、 イ．前記閉鎖装置の中心を通過する曲線を決定すること
    と、 ロ．前記曲線上の選択された点を通過する接線を決定す
    ることと、 ハ．前記接線に対して垂直に前記選択された点を通過す
    る配向線を位置決めすことと、 ニ．前記配向された取付具孔の長手方向軸線が前記配向
    線とほぼ一致するように且つ前記取付具孔が前記上方バ
    ンド中に配置されるように前記配向された取付具孔によ
    って前記位置を決定することと、のステップからなる方
    法。
19. 【請求項１９】 前記孔の少なくとも１つの形状は前記
    配向線の周りに対称的に延びる一対の横方向側部によっ
    て部分的に画成され、前記横方向側部のそれぞれは上方
    及び下方端部を有し、前記横方向側部の下方端部は距離
    ｄ_１だけ離れており、前記横方向側部の上方端は距離ｄ
    _２だけ離れており、ｄ_２＞ｄ_１であり、前記孔は前記横
    方向側部の前記上方端を結合する頂部縁部と、前記横方
    向側部の前記下方端を結合する底部縁部とによって更に
    画成され、前記頂部及び底部側部は湾曲した形状を有す
    る請求項１８に記載された方法。
20. 【請求項２０】 ｄ_１対ｄ_２の比が３：４よりも小さい
    請求項１９に記載された方法。
21. 【請求項２１】 前記頂部及び底部側部の少なくとも１
    つはほぼ半円形として形成されている請求項１９に記載
    された方法。
22. 【請求項２２】 前記選択された点は一対の隣接した閉
    鎖装置の間のほぼ中間にある請求項１８に記載された方
    法。
23. 【請求項２３】 前記選択された点は前記配向線が１つ
    の閉鎖装置を二分するように選ばれている請求項１８に
    記載された方法。