JPH0685776U - 電動工具の本体枠構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、電刷子のような消耗品の交換を容
易に行うことができる外枠部材を提供することである。 【構成】 本考案のピストン形の電動工具の外枠部材構
造は、電源スイッチ１３、電刷子１１、モータ部９が、
外枠２及び外枠３でおおわれ、止メネジ８で工具軸に直
交する方向で固定される。動力変換伝達部は、外枠２及
び外枠３の先端部に筒形外枠１でおおわれて配置され、
止メネジ７により外枠２及び外枠３に工具軸方向にネジ
込み固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電気ハンマドリル等のように、工具本体枠内部に動力変換伝達部と 電刷子のあるモータを有する電動工具の本体枠構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来技術を図３により説明する。従来の一般に言われる本体枠の２つ割構造は 、図３のようにほぼ工具本体の中央の合せ線１８で分割する外枠１６と外枠１７ とで形成されており、止メネジ８により固定している。このようにして組立性を 増している。外枠１６と外枠１７内部には、図２のようにモータ部９、電刷子１ １やモータ部９からの動力変換伝達部（図示せず）が保持されている。動力変換 伝達部には、ギヤ類やクランク機構が使われているのでグリース等で潤滑されて いる。一般に電源工具は、電刷子１１が消耗品であり交換頻度が一番高い。そこ で電刷子１１を交換する時、止メネジ８全てをはずし、外枠１７をはずさなけれ ばならない。外枠１７を外すと潤滑剤を封入した動力変換伝達部まわりまで分解 する形となってしまい、機密性を失い、潤滑油もれ、動力変換伝達機構部品が分 解される等、保守性が著しく悪いという欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前述のように従来の本体枠の２つ割構造は、止メネジを外すことにより分解を 必要としない部分も同時に分解してしまう事により潤滑剤を封入した。動力変換 伝達部の機密性を失い、潤滑油のもれを起こし、保守性が著しく悪いものであっ た。

【０００４】 本考案の目的は、従来技術の欠点をなくし、この種の電動工具のモートル部、 電刷子の交換、更に電源スイッチ等、交換頻度の多い部分の分解、組立を容易に し、保守性を増すことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、分解頻度の著しく少ない、更に機密性が必要とされる動力変換伝 達部の外枠を筒形形状とし、交換頻度の高いモータ部、電刷子、電源スイッチの 外枠に限りほぼ中央から２分割し、外枠を外せる構成にすることにより達成され る。

【０００６】

【作用】

上記のように、構成された電動工具の本体枠構造は、消耗品に近い電刷子の交 換を行なう時、外枠２と外枠３とを固定している止メネジ８をゆるめる事により 、モータ部、電刷子部、電源スイッチ部をおおう外枠３が外れ、部分の交換を容 易に行なうことが可能である。この時、動力変換伝達部には全く手を加える事な く分解、組立が可能となり保守性が向上するものである。

【０００７】

【実施例】

本考案による一実施例を図１、図２を用いて説明する。図２のように、工具本 体枠を形成する外枠部材は、工具本体のほぼ中央で軸方向に合せ線５と軸直角方 向に合せ線６で分離している。外枠２、外枠３が、止メネジ８で一体に固定し、 この外枠２、外枠３の前方に筒形外枠１でおおわれ、筒形外枠１は、止メネジ７ により工具軸方向に、外枠２と外枠３との内部の部材にネジ入まれ固定している 。これらの内部に、図２に示すように、２対の電刷子１１のあるモータ部９、モ ータ部９の動力を伝達する動力変換伝達部（図示せず）等があり、先端にこれら により駆動される工具保持部４がある。モータ部９は、軸受１０と他の軸受（図 示せず）により回転自在に軸支された回転子に電刷子ホルダ１２内で摺動可能に 挿入されスプリングで軽く付勢されたカーボン等の電刷子１１が常に接触した状 態になっている。この工具の使用により、回転子に常に接触している電刷子１１ は摩耗して、使用限長さを超えた時、電刷子１１を交換しなければならない。止 メネジ８をはずし、外枠３をはずすと、モータ部９、スイッチ１３と共に電刷子 １１まわりが露出する。電刷子ホルダー１２を電刷子１１を含んだまま抜き取り 電刷子１１を交換する。

【０００８】

【考案の効果】

本考案によれば電刷子まわりの外枠部材のみ分離可能としたので、動力変換伝 達部からの潤滑油洩れ、動力変換伝達部品の分解等の問題がなく電刷子の交換を 簡単に行なえ、且つ保守性を著しく向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案になる電動工具の一実施例を示す斜視
外観図である。

【図２】 図１の主要部縦断側面図である。

【図３】 従来のこの種の一実施例を示す斜視外観図で
ある。

【符号の説明】

１は筒形外枠、２は外枠、３は外枠、４は工具保持部、
５は合せ線、６は合せ線、７，８は止メネジ、９はモー
タ部、１１は電刷子、１３はスイッチである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電動工具の電源を入切りするスイッチ
   と、電刷子を有するモータと、該モータからの動力変換
   伝達部と動力を出力する工具保持部とを内蔵する外枠部
   材がピストル形の形状を成す電動工具において、前記動
   力変換伝達部を覆う部分を筒形外枠で構成し、動力を発
   生する前記モータ部及び前記電刷子部分及び前記スイッ
   チ部を覆う前記外枠部を電動工具本体の軸方向にほぼ中
   央で分離した２つ以上の前記外枠部材で構成したことを
   特徴とするピストン形電動工具の本体枠構造。