JPH0684214U - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外装パネルの取り付けねじの頭部の結露を防
止し、かつ見映えの向上を図る。また空気洩れを減少さ
せ気密性を図る。 【構成】 周囲内側へコ字に曲げた取付部３ｂと、取付
部３ｂを固定するネジ５の中心位置に合わせた穴３ｃと
穴３ｃに嵌込んだボタン状の盲部材７を有した外装パネ
ル３により、外装パネル３を内部でネジ止めし、盲部材
７で穴３ｃを盲してネジ５を内装することができる。ま
た、断熱材４の側面全周にＳ字形状の取付部材２０ｂを
設けることにより、全周に渡り外装箱２と密着し、内部
と盲部材７を嵌込んでいる穴２０ｃを仕切ることにな
り、穴２０ｃへの空気を遮断することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本発明はビル等で用いられる空気調和機に係り、特に見映え及び気密断熱性の 向上を図った露出タイプの空気調和機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、空気調和機の分散設置の傾向により居室近傍に露出設置されることが増 えているため、見映え及び気密断熱性の向上を図ることが求められている。

【０００３】 従来、この種の空気調和機の構成について図３を参照しながら説明する。 図に示すように、空気調和機は最下部に架台101をもつアングル材の溶接構造 体である外装箱102に、周囲曲げ部103ｂを設け、内部に貼り付けた断熱材104と 、曲げ部103ｂの内側周囲に貼り付けたパッキン105を有した外装パネル103を、 前記外装箱102の前記外装パネル103取り付け面に貼り付けたパッキン108を介し て前記外装箱102にネジ止めしている。また、前記断熱材104と前記パッキン105 の間にネジ107が位置している。

【０００４】 上記構成において、前記外装パネル103を取り付ける前記ネジ107は前記外装箱 102と前記外装パネル103を貫通させて止めることになる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来の空気調和機では、前記ネジ107は、空気調和機の内部と外部 を貫通しているため、前記ネジ107の頭部に結露が生じた。気密性能においても 、ネジ穴部103ｃより空気洩れが生じるという課題があった。また、外観におい ても前記ネジ107は直接外部に出ているため見映えが悪いという問題があった。

【０００６】 本考案は上記課題を解決するもので、ネジの頭部の結露を防止し、かつ見映え の向上を図ることを第１の目的とする。

【０００７】 第２の目的は、空気洩れを減少させ気密性の向上を図ることにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の第１の目的を達成するための第１の手段は、周囲内側へコ字に曲げた 取付部と、前記取付部を固定するネジの中心位置に合わせた穴と前記穴に嵌込ん だボタン形状の盲部材を有した外装パネルを有する空気調和機の構成としたもの である。

【０００９】 また、第２の目的を達成するための第２の手段は、断熱材の側面全周にＳ字形 状の取付部材を設けた、請求項１記載の空気調和機の構成としたものである。

【００１０】

【作用】

本考案は上記した第１の手段の構成により、外装パネルを穴から内部でネジ止 めし、盲部材で穴を盲してネジを内装することになる。

【００１１】 また、第２の手段の構成により取付部材は、全周に渡り外装箱と密着し、内部 と盲部材を嵌込んでいる穴を仕切ることができ、穴への空気を遮断することがで きるものである。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案の第１実施例について、図１を参照しながら説明する。

【００１３】 図に示すように、最下部に架台１をもつアングル材の溶接構造体である外装箱 ２に、周囲内側へコ字に曲げた取付部３ｂと前記取付部３ｂを締め付けるネジ５ の中心位置に合わせた表面上の穴３ｃを有した外装パネル３を前記外装箱２の取 り付けられる面に貼り付けたパッキン６を介してネジ止めをしている。前記外装 パネル３の内面には断熱材４を貼り付けている。また、前記断熱材４の外面には ネジ５が位置し、前面穴３ｃにはネジ５をドライバー等を差し込み締め付けた後 、盲部材７を嵌込んでいる。

【００１４】 上記構成により外装パネル３を穴３ｃを使用して内部でネジ止めでき、かつ盲 部材７で穴３ｃを盲することができる。

【００１５】 このように本考案の第１実施例の空気調和機によれば、盲部材７を嵌込むこと により、ネジ５を内装することができる。

【００１６】 つぎに本考案の第２実施例について図２を参照しながら説明する。なお図にお いて第１実施例と同一構成要素については、同一符号を付し、その詳細な説明は 省略する。

【００１７】 図に示すように外装パネル２０は、全周にＬ字形状の曲げ部２０ｄと前記曲げ 部２０ｄと同一寸法のＳ字形状の取付部材２０ｂと前記取付部材２０ｂを締め付 けるネジ５の中心位置に合わせた表面上の穴２０ｃを有している。前記取付部材 ２０ｂは、断熱材４の側面全周に位置し、外装パネル２０に固着されている。

【００１８】 上記構成により外装パネル２０をネジ５で取り付けると全周に位置した取付部 材２０ｂが外装箱２と密着し内部と盲部材７を嵌込んでいる穴２０ｃを仕切り、 内部の空気の遮風性を高めることができる。

【００１９】 このように本考案の第２実施例の空気調和機によれば、取付部材２０ｂで遮風 することにより、盲部材７を嵌込んでいる穴２０ｃからの空気洩れを減少させる ことができる。

【００２０】

【考案の効果】

以上の実施例から明らかなように、本考案によれば外装パネルの取り付けネジ を内装することができ、かつ、外装パネルの穴を盲できるため、ネジの頭部の結 露を防止し、かつ見映えの向上を図ることができる効果のある空気調和機が提供 できる。

【００２１】 また取付部材で空気調和機の内部と盲部材を嵌込んでいる穴を仕切ることによ り遮風し、空気の洩れを減少させ、気密性の向上を図ることができる効果のある 空気調和機が提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の空気調和機の外装部分の
断面図

【図２】同第２実施例の空気調和機の外装部分の断面図

【図３】従来の空気調和機の外装部分の断面図

【符号の説明】

３ｂ 取付部 ３ｃ 穴 ４ 断熱材 ５ ネジ ７ 盲部材 ２０ｂ 取付部材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】周囲内側へコの字に曲げた取付部と、前記
   取付部を固定するネジの中心位置に合わせた穴と前記穴
   に嵌込んだボタン形状の盲部材を有した外装パネルを有
   する空気調和機。
2. 【請求項２】断熱材の側面全周にＳ字形状の取付部材を
   設けた、請求項１記載の空気調和機。