JPH0683380U - ボールペン - Google Patents
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- JPH0683380U JPH0683380U JP3185693U JP3185693U JPH0683380U JP H0683380 U JPH0683380 U JP H0683380U JP 3185693 U JP3185693 U JP 3185693U JP 3185693 U JP3185693 U JP 3185693U JP H0683380 U JPH0683380 U JP H0683380U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 上向き筆記、落下衝撃でのインクの逆流並び
に先端ボールの飛び出しを防止するとともに、インク充
填後の遠心分離によるボール弁の食い付きと遠心分離容
器及びリフィールの汚れ、筆記時のチップのガタ付き並
びにキャップを誤って飲み込んだ際の窒息を回避する。 【構成】 先端にチップ5を備えた圧入筒部の後端縁
に、インク収容管4を固着した継ぎ手3並びにボール弁
を備えた弁室12を設ける。インク収容管4内のインク
の後端に、インクの消耗に追随する透明又は半透明のグ
リース状のフォロア20を充填し、これとほぼ同等の比
重を有する着色樹脂部材を浸漬する。口金2の先端孔の
隙間と軸筒前端に設けた切欠等を通じて軸筒1の内孔に
連通した通気路を設ける。インナーキャップ25をキャ
ップ23と一体に形成するとともに、キャップとインナ
ーキャップとの間に、キャップの挿入側から後端に至る
通気孔29を設ける。
に先端ボールの飛び出しを防止するとともに、インク充
填後の遠心分離によるボール弁の食い付きと遠心分離容
器及びリフィールの汚れ、筆記時のチップのガタ付き並
びにキャップを誤って飲み込んだ際の窒息を回避する。 【構成】 先端にチップ5を備えた圧入筒部の後端縁
に、インク収容管4を固着した継ぎ手3並びにボール弁
を備えた弁室12を設ける。インク収容管4内のインク
の後端に、インクの消耗に追随する透明又は半透明のグ
リース状のフォロア20を充填し、これとほぼ同等の比
重を有する着色樹脂部材を浸漬する。口金2の先端孔の
隙間と軸筒前端に設けた切欠等を通じて軸筒1の内孔に
連通した通気路を設ける。インナーキャップ25をキャ
ップ23と一体に形成するとともに、キャップとインナ
ーキャップとの間に、キャップの挿入側から後端に至る
通気孔29を設ける。
Description
【0001】
本考案は、静的には高い粘性を有し、筆記時のボールの回転で粘性が低下して インクが流出される、所謂剪断減粘性を有したインクを使用したボールペンの改 良に関する。
【0002】
従来、高粘度のインクを使用した所謂油性ボールペンと繊維状の中綿にインク を内蔵させ、ボールペンチップまでインク誘導芯を介してインクを誘導するよう にした所謂水性ボールペンが知られている。夫々、幾つかの欠点を有しているが 端的な欠点として、油性ボールペンはインクが高粘度が故にボテや筆記濃度が薄 いという欠点がある。又、水性ボールペンはインクを内蔵させる中綿を使用する が故に部材費が掛かりコスト高になることと、インクの消費が判らないという欠 点がある。又、そのような状況下で夫々の欠点を改良する目的で静的には高い粘 性を示し、筆記時のボールの回転で粘性が低下してインクが流出される剪断減粘 性を有したインクを使用したボールペンが知られている。しかしながら、剪断減 粘性を有したインクを使用したボールペンは、インクが蒸発し易い性質と、筆記 先端が乾き易い性質があり、又、インクの流出量が多く(筆記濃度を上げる為) インク収容管の径を太くしてインクの搭載量を多くしている。又、インクの粘度 は油性ボールペンのインクに比べて小さいのでインク収容管に対する流動抵抗は 小さい。従って、インクの自重や衝撃等によってインク漏れ(インク収容管の後 端にインクが逆流する)が生じ易く、落下衝撃で先端ボールが飛び出し易い問題 もある。その為に、通常はインクの後端にインクの蒸発を防止すると共に、筆記 時のインクの消耗に追随して移動するが、インクの自重や衝撃に対してインクの 逆流を抑制するグリース状のフォロアが設けられている。又、このことで更に安 全性を高める目的でフォロアの中にカップ状の浮子を浸漬させたものが実開昭4 9ー30035等で開示されている。又、フォロアは上記のような役割を果たす と共に、インクの終焉状態を知らしめる役割を担う。当然ながらフォロアに着色 することが考えられるが、着色材に相溶性があるとインク端部とのめりはりが無 くなり、フォロアがチップ内に流入すると筆記性能を悪化することになる。又、 同出願人は実公平4ー52067号でボール(ボール弁)を遊嵌した弁室を設け たボールペンの逆流防止機構を開示している。此のものは、合成樹脂製の口プラ でボール弁を遊嵌する弁室内にボール弁を抜出不能とする突条を所要数設けて、 筆記時には突条と突条との間に形成される隙間を連通してチップにインクが流動 されるように成されている。口プラは射出成形によって得られるが、離型時に突 条はアンダーカットとなる為に寸法精度出しが難しく、又、ボール弁の挿入で突 条を損傷しない為の工夫が面倒である。又、製造時でインク充填後に巻き込んだ 気泡を脱泡する為に遠心処理されるが、その時に遠心力でボール弁が突条に弾性 的に食い付いてボール弁が固定されてしまう不都合が存在する。又、通常のボー ルペンは口金の先端口とチップとの間にガタがあるので筆記の際にチップが揺動 して筆感が悪い問題も存在する。又、非使用時には、キャップに設けられた非吸 液性で非連続気泡の弾性を有したシール栓体に先端ボールが圧接されている。又 通常、軸先にはチップの先端を密嵌して樹脂製のキャップが被嵌されるが、キャ ップに通気手段がないとキャップを被嵌する時にキャップの内圧が高まり、空気 の一部がボールとそれを抱持するチップの僅かな隙間を通ってインク内に流入す る。流入した空気はフォロアによって逃げ場がない為にインク内に気泡として残 り、筆記に際してのスムーズなインク流出が阻害される欠点がある。その為に筆 先とキャップとの間に通気手段を設けて防止されるが、インクの蒸発には悪影響 を与える結果となっている。
【0003】
本考案の目的は、静的には高い粘性を示し、筆記時のボールの回転で粘性が低 下してインクが流出される剪断減粘性を有したインクを使用したボールペンの改 良であって、上向き筆記や落下衝撃等によるインク及びフォロアの逆流と落下衝 撃による先端ボールの飛び出しを確実に防止し、又、製造時に於いて、ボールペ ンのリフィールにインクとフォロアを充填した後に、巻き込んだ気泡を脱泡する 為に遠心が懸けられるが、束となったリフィールのチップ先端が遠心分離機容器 内の当接面に全て当たるように工夫して脱泡のみが確実に行えるように成し、又 インクの終焉状態を筆記性能を悪化させること無く明確に知らしめ、又、キャッ プ装着時の内圧の高まりを押さえてインク内への気泡の流入を防止可能と成すと 共に、簡便な手段でインクの蒸発を防止し、筆記時の口金に対するガタを防止可 能とする。又、仮に幼児が誤ってキャップを飲み込んでしまい喉に詰まらせても 空気の疎通を可能として窒息等の危機を回避可能とする。
【0004】
上記目的を達成する為に案出された本考案のボールペンは、先端にチップを嵌 着した圧入筒部と圧入筒部の後端縁の後方にインク収容管が固着された継ぎ手と 継ぎ手にはチップ嵌着孔の後方にチップ後端孔と適宜偏心した関係でボール弁を 遊嵌した弁室が、弁室の後部にはボール受け座を備えてインク収容管に連通する 導孔が設けられて、インク収容管には、静的には高い粘性を有し、筆記時の先端 ボールの回転で粘性が低下してインクが流出される、所謂剪断減粘性を有したイ ンクとインクの後端にはインクの消耗と共に追随する透明又は半透明のグリース 状のフォロアが充填されると共に、フォロアに略同等の比重を有した着色樹脂部 材が浸漬され、又、上記継ぎ手の圧入筒部の後端縁に軸筒の前端縁を衝合させる と共に、圧入筒部の外周に直線状又は曲線状の斜面を有したリブを所要箇所設け て、リブの後端にリング状に鍔部を形成してリブの後端を鍔部の外径と略同一に 接続し、リブの外側部を口金の内段部に食い付き状に衝合せしめた状態で口金を 軸筒に対し止着し、更にチップを突出した口金の先端孔の隙間と口金の内周と圧 入筒部の外周に設けたリブとリブとの間の隙間と軸筒前端に設けた切欠等を通じ て軸筒の内孔に連通した通気路が設けられ、又、軸先に被嵌されて止着されるキ ャップで、筆先部を小室で密嵌するインナーキャップをキャップと一体に形成す ると共に、キャップとインナーキャップとの間にキャップの挿入側から後端に至 通気孔が設けられ、更にインナーキャップ内にはチップ先端が圧接される状態で 非吸液性で非連続気泡の弾性を有したシール栓体を配設したことを特徴とする。
【0005】
【実施例】 図1乃至図3は本考案の実施例を示している。先ず、図に示すように継ぎ手3 は、前半に直線状又は曲線状のリブ8が所要箇所に設けられた圧入筒部7が設け られ、リブ8の後端にはリング状の鍔部16が形成されて、リブ8の後端は鍔部 16の外径と略同一に接続されている。又、後半に嵌合筒部11を有し、嵌合筒 部11にはインク収容管4が固着されている。又、圧入筒部7先端のチップ嵌着 孔10には先端ボール5aを抱持したチップ5が後端側から圧入されている。
【0006】 又、継ぎ手3は弾性変形可能な合成樹脂により一体成形で構成されており、前 記チップ嵌着孔10に連通して後方に弁室12が設けられている。弁室12の後 部には円錐状のボール受け座13が設けられている。又、弁室12は、上記チッ プ嵌着孔10の内周に収まる状態で、弁室12の孔の軸心をチップ嵌着孔10の 軸心に対し適宜偏心させると共に弁室孔の一側に溝部15が設けられ、弁室12 内にはボール弁14が遊嵌される。又、弁室12の後方にはボール受け座13と 連通する導孔17が形成されている。ところで、上記弁室12はチップ後端孔を チップ嵌着孔10に対し偏心状態に設ければ、偏心状に設ける必要はない。
【0007】 又、嵌合筒部11の外周には筒状のインク収容管4がその先端を鍔部16の後 端に当接して圧入固着され、インク収容管4の内径部が継ぎ手3の導孔17に連 通している。インク収容管4内には静的には高い粘性を有し、筆記時の先端ボー ル5aの回転で粘性が低下してインクが流出可能となる剪断減粘性を有したイン ク19が充填され、更に、インクの後端にインクの蒸発を防止すると共に、イン クの消耗と共にインク面に接触して追随して移動可能な透明又は半透明のグリー ス状のフォロア20が充填されている。又、上記フォロア20内にはフォロアと 略同等の比重を有した着色樹脂部材が浸漬される。実施例では着色樹脂部材をP P樹脂等のパイプ材21としてその内外径にフォロア20が満たされた状態でフ ォロア内に埋没状又はパイプ材21の後端がフォロア20の後端から適宜突出状 に位置される。又、着色樹脂部材はパイプ材に限らず、棒材、ボール材でも良く インク収容管4の内径より適宜小さめな外径を有してフォロア内に浸漬される。 尚、上記インク収容管4はインクの蒸発を抑制する例えば透明のPP樹脂成形品 等が使用される。以上のチップ5、継ぎ手3、インク収容管4の構成がボールペ ンのリフィールとなる。又、軸筒1の後端には尾栓22が止着される。
【0008】 次に、軸筒1の先端から継ぎ手3にチップ5とインクと前記フォロアを充填し たインク収容管4を固着したリフィールを挿入して、軸部6の前面に継ぎ手3の 鍔部16の後端縁を衝合させて、前記圧入筒部7の所要箇所に設けた直線状又は 曲線状のリブ8の外周を口金2の内段部9に食い付き状に衝合せしめた状態で口 金2を軸筒1の軸部6に螺着させている。尚、軸部6の前端には所要箇所で切欠 6aが設けられて、継ぎ手3の鍔部16の後端が当接している。又、軸筒1はイ ンクの消費量が判るように透明な樹脂成形品が使用される。以上の構成で、チッ プ5を突出した先端孔の隙間と口金2の内周と圧入筒部7のリブ8とリブ8との 間に形成される隙間と軸部6の切欠6aを通じて軸筒1の内孔1aに連通した通 気路が形成される。又、必要により内孔1aと外気を連通して軸筒1側面には通 気孔又は、尾栓22又は尾栓と軸筒との間に通気孔が設けられる。
【0009】 ところで、軸先に被嵌されるキャップ23は、その外周側面にクリップ24を 位置させて、後端の筒部30を後端孔に圧着している。又、筒部30の後端には 通気孔29が貫通している。又、キャップ23の内孔後方に小室27を有した筒 状のインナーキャップ25が設けられ、インナーキャップ25は内孔部との間に 所要数設けたリブ26で一体に形成されている。以上により、リブとリブとの間 を通じてキャップ挿入口から通気孔29に連通した通気路が形成される。尚、通 気孔形成の手段は様々あり、特に構造が限定されるものではない。又、キャップ 23は挿入口に係合部32が設けられ、軸筒1に設けた係合部31に着脱自在に 止着される。尚、係合部は通常よく用いられる凸部又は凹部の係合により構成さ れる。又、インナーキャップ25の小室27の先端には非吸液性で非連続気泡の 弾性体よりなるシール栓体28が固定され、チップ5と口金2の先方が小室27 で密嵌されると共に、先端ボール5aがシール栓体28に適宜圧接される。
【0010】
【作用】 チップ5を上向きにした状態で、図2に示すようにボール弁14は弁室12の ボール受け座13に周接した状態となり導孔17を密閉するので、上向き筆記で インクが逆流するのを防止できる。又、図2は軸先にキャップ23を止着した状 態を示しており、チップ5の先端がシール栓体28に圧接しているので、落下衝 撃で先端ボール5aが飛び出す問題がない。又、チップ後端孔18と適宜偏心し た関係で弁室12にボール弁14を遊嵌しているので、リフィールの製造時に於 いてインク充填後の遠心分離でボール弁が食い付く問題も無く、ボール弁14が チップ後端部18に当接してもボール弁が偏りしてチップ5へのインク流入部が 確保される。又、フォロア20内に着色樹脂部材が浸漬されたことでインクの終 焉状態が明確となるだけでなく、フォロアの流動抵抗が低下しても内部摩擦の補 強となり逆流に対する保証と、衝撃による先端ボール5aに対する衝撃的な加圧 が緩和され、キャップ23を装着しない状態でも先端ボール5aの飛び出しが防 止される。又、インナーキャップ25で密嵌されるので先端ボール5aの乾燥や インクの蒸発が防止される。又、口金2の先端孔から軸筒1の内孔1aに連通し ているのでキャップの抜き差しで加圧、減圧状態が緩和されるのでインク内に気 泡が流入する問題も防止される。又、通気孔29により幼児が誤ってキャップを 飲み込んだ場合にも空気流通が可能である。又継ぎ手3の圧入筒部7に設けたリ ブ8の外周が口金2の内段部9に食い付き状に衝合するので、チップ5が口金2 に対してガタ止めされる。
【0011】
本考案のボールペンの構成及び作用は以上の如くであり、キャップ装着時の加 圧、減圧が抑制されてインク内への気泡の流入が防止され、スムーズな筆記性能 が可能となる。又、簡便な手段によりインクの蒸発と筆記先端部の乾燥が防止可 能となる。又、継ぎ手に鍔部と略同一に直線状又は曲線状の傾斜面を有したリブ を設けたので、遠心時に束となったリフィールが継ぎ手部位で絡んで遠心分離機 容器内でチップ先端が当接面から浮いたリフィールを生じて、そのチップ先端か らインクが吹き出て容器内を汚損する問題が回避される。又、チップ嵌着孔と適 宜偏心した関係でボール弁を弁室に遊嵌したことで、遠心分離の際にボール弁が 食い付く問題もなく、上向き筆記でインクの逆流が防止される。又、フォロア内 に着色樹脂部材を浸漬させたので筆記の終焉状態が明確となり、且つ、キャップ 装着の有無に係わらず落下衝撃でインクの逆流や先端ボールの飛び出しが防止可 能となる。又、本考案のボールペンは、幼児が誤ってキャップを飲み込んでしま い喉に詰まらせる事故が起きても窒息という危機が回避可能となる。又更に、筆 記時にチップと口金のガタがないので筆感が良い。
【提出日】平成6年8月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案は、静的には高い粘性を有し、筆記時のボールの回転で粘性が低下して インクが流出される、所謂剪断減粘性を有するインクを使用したボールペンの改 良に関する。
【0002】
従来、高粘度のインクを使用した所謂油性ボールペンと繊維状の中綿にインク を内蔵させ、ボールペンチップまでインク誘導芯を介してインクを誘導するよう にした所謂水性ボールペンが知られている。夫々、幾つかの欠点を有しているが 端的な欠点として、油性ボールペンはインクが高粘度が故にボテや筆記濃度が薄 いという欠点がある。又、水性ボールペンはインクを内蔵させる中綿を使用する が故に部材費が掛かりコスト高になることと、インクの消費が判らないという欠 点がある。又、そのような状況下で夫々の欠点を改良する目的で静的には高い粘 性を示し、筆記時のボールの回転で粘性が低下してインクが流出される剪断減粘 性を有したインクを使用したボールペンが知られている。しかしながら、剪断減 粘性を有したインクを使用したボールペンは、インクが蒸発し易い性質と、筆記 先端が乾き易い性質があり、又、インクの流出量が多く(筆記濃度を上げる為) インク収容管の径を太くしてインクの搭載量を多くしている。又、インクの粘度 は油性ボールペンのインクに比べて小さいのでインク収容管に対する流動抵抗は 小さい。従って、インクの自重や衝撃等によってインク漏れ(インク収容管の後 端にインクが逆流する)が生じ易く、落下衝撃で先端ボールが飛び出し易い問題 もある。その為に、通常はインクの後端にインクの蒸発を防止すると共に、筆記 時のインクの消耗に追随して移動するが、インクの自重や衝撃に対してインクの 逆流を抑制するグリース状のフォロアが設けられている。又、このことで更に安 全性を高める目的でフォロアの中にカップ状の浮子を浸漬させたものが実開昭4 9ー30035等で開示されている。又、フォロアは上記のような役割を果たす と共に、インクの終焉状態を知らしめる役割を担う。当然ながらフォロアに着色 することが考えられるが、着色材に相溶性があるとインク端部とのめりはりが無 くなり、フォロアがチップ内に流入すると筆記性能を悪化することになる。 又、インクの逆流を防止する手段としてボールバルブを用いたボールペンが知 られている。ボールバルブの一例としては実開昭57ー193578号公報で開 示されたように先端にボールを抱持し、ボール受け座には軸心にボールに通ずる インク通孔が設けられたチップ筒内にスプリング部材を収容して、スプリング部 材の直線状部をインク通孔に挿通してボールの背面を弾発的に先端方向に押圧し てボールの側周を先端部内壁に密接させた水性ボールペンの先端部が知られてい る。此のものは上向き放置や落下衝撃で軸方向後方にインクがドロップバックす る欠陥(インク逆流によるインク切れ現象)を解消するものである。 又、ボールバルブの二例として同出願人により実公平4ー52067号でボー ル(ボール弁)を遊嵌した弁室を設けたボールペンの逆流防止機構を開示してい る。此のものは合成樹脂製の口プラでボール弁を遊嵌する弁室内にボール弁を抜 出不能とする突条を所要数設けて、筆記時には突条と突条との間に形成される隙 間を連通してチップにインクが流動されるように成されており、インクが逆流す る欠陥を解消するものである。 又、上記二例の口プラは射出成形によって得られるが、離型時に突条はアンダ ーカットとなる為に寸法精度出しが難しく、又、ボール弁の挿入で突条を損傷し ない為の工夫が面倒である。又、製造時でインク充填後に巻き込んだ気泡を脱泡 する為に遠心処理されるが、その時に遠心力でボール弁が突条に弾性的に食い付 いてボール弁が固定されてしまう不都合が存在する。 又、通常のボールペンは口金の先端口とチップとの間にガタがあるので筆記の 際にチップが揺動して筆感が悪い問題も存在する。 又、非使用時には、キャップに設けられた非吸液性で非連続気泡の弾性を有し たシール栓体に先端ボールが圧接されている。又通常、軸先にはチップの先端を 密嵌して樹脂製のキャップが被嵌されるが、キャップに通気手段がないとキャッ プを被嵌する時にキャップの内圧が高まり、空気の一部がボールとそれを抱持す るチップの僅かな隙間を通ってインク内に流入する。流入した空気はフォロアに よって逃げ場がない為にインク内に気泡として残り、筆記に際してのスムーズな インク流出が阻害される欠点がある。その為に筆先とキャップとの間に通気手段 を設けて防止されるが、インクの蒸発には悪影響を与える結果となっている。
【0003】
本考案は、前記従来技術の知見に基づいて改良工夫を重ねた成果であって、目 的とするところは静的には高い粘性を示し、筆記時のボールの回転で粘性が低下 してインクが流出される剪断減粘性を有した水性のインクを使用したボールペン に於いて、上向き筆記や落下衝撃等によるインク及びフォロアの逆流を確実に防 止し、又、キャップ装着時の内圧の高まりを押さえてインク内への気泡の流入を 防止可能と成すと共に、インクの蒸発を抑制するフォロアとチップ先端が外気と 直接通気させない簡便な手段でインクの蒸発を防止する。 又、仮に幼児が誤ってキャップを飲み込んでしまい喉に詰まらせても空気の疎 通を可能として窒息等の危機を回避可能とする。 又、製造時に於いて、ボールペンにインクとフォロアを充填した後に、巻き込 んだ気泡を脱泡する為に遠心が懸けられるが、束となったボールペンのチップ先 端が遠心分離機容器内の当接面に全て当たるように工夫して脱泡のみが確実に行 えるように成し、又インクの終焉状態を筆記性能を悪化させること無く明確に知 らしめることを目的とする。 又、替え芯可能なリフィール式に於いて筆記時の口金に対するガタを防止可能 とする。
【0004】
上記目的を達成する為に案出された本考案のボールペンは、インクの逆流を防 止するためのボールバルブを有したボールペンに於いて、ボールペンチップ後方 に接続されたインク収容筒には静的には高い粘性を有し、筆記時の先端ボールの 回転で粘性が低下してインクが流出される、所謂剪断減粘性を有したインクとイ ンクの後端にはインクの消耗と共に追随するグリース状のフォロアが充填される と共に、フォロア内に略同等の比重を有する樹脂部材を浸漬して設けたことを特 徴とする。 又、先端にチップを嵌着した圧入筒部と圧入筒部の後端縁の後方にインク収容 筒が固着された継ぎ手と継ぎ手にはチップ嵌着孔の後方にチップ後端孔と適宜偏 心した関係でボール弁を遊嵌した弁室が、弁室の後部にはボール受け座を備えて インク収容管に連通する導孔が設けられたことを特徴とする。 又、軸先に被嵌されて止着されるキャップで、筆先部が小室で略密嵌状に嵌装 するインナーキャップをキャップと一体に形成すると共に、キャップとインナー キャップとの間にキャップの挿入側から後端に至通気孔が設けられ、更にインナ ーキャップ内にはチップ先端が圧接される状態で非吸液性で非連続気泡の弾性を 有したシール栓体を配設したことを特徴とする。 又、インク収容筒を軸筒の前端孔から挿入して継ぎ手の圧入筒部の後端縁に軸 筒の前端縁を衝合させると共に、圧入筒部の外周に直線状又は曲線状の斜面を有 したリブを所要箇所設けて、リブの後端にリング状に鍔部を形成してリブの後端 を鍔部の外径と略同一に接続し、リブの外側部を口金の内段部に食い付き状に衝 合せしめた状態で口金を軸筒に対し止着したことを特徴とする。 又、チップを突出した口金の先端孔の隙間と口金の内周と圧入筒部の外周に設 けたリブとリブとの間の隙間と軸筒前端に設けた切欠等を通じて軸筒の内孔に連 通した通気路が設けられたことを特徴とする。
【0005】
図1乃至図3は本考案の実施例を示している。先ず、図に示すように継ぎ手3 は、前半に直線状又は曲線状のリブ8が所要箇所に設けられた圧入筒部7が設け られ、リブ8の後端にはリング状の鍔部16が形成されて、リブ8の後端は鍔部 16の外径と略同一に接続されている。又、後半に嵌合筒部11を有し、嵌合筒 部11にはインク収容筒4が固着されている。又、圧入筒部7先端のチップ嵌着 孔10には先端ボール5aを抱持したチップ5が後端側から圧入されている。
【0006】 又、継ぎ手3は弾性変形可能な合成樹脂により一体成形で構成されており、前 記チップ嵌着孔10に連通して後方に弁室12が設けられている。弁室12の後 部には円錐状のボール受け座13が設けられている。又、弁室12は、上記チッ プ嵌着孔10の内周に収まる状態で、弁室12の孔の軸心をチップ嵌着孔10の 軸心に対し適宜偏心させると共に弁室孔の一側に溝部15が設けられ、弁室12 内にはボール弁14が遊嵌される。又、弁室12の後方にはボール受け座13と 連通する導孔17が形成されている。ところで、上記弁室12はチップ後端孔を チップ嵌着孔10に対し偏心状態に設ければ、偏心状に設ける必要はない。
【0007】 又、嵌合筒部11の外周には筒状のインク収容筒4がその先端を鍔部16の後 端に当接して圧入固着され、インク収容管4の内径部が継ぎ手3の導孔17に連 通している。尚、上記継ぎ手3とインク収容筒4を一体に設けることも可能であ る。インク収容筒4内には静的には高い粘性を有し、筆記時の先端ボール5aの 回転で粘性が低下してインクが流出可能となる剪断減粘性を有したインク19が 充填され、更に、インクの後端にインクの蒸発を防止すると共に、インクの消耗 と共にインク面に接触して追随して移動可能な透明又は半透明のグリース状のフ ォロア20が充填されている。又、上記フォロア20内にはフォロアと略同等の 比重を有した着色樹脂部材が浸漬される。実施例では着色樹脂部材をPP樹脂等 のパイプ材21としてその内外径にフォロア20が満たされた状態でフォロア内 に埋没状又はパイプ材21の後端がフォロア20の後端から適宜突出状に位置さ れる。又、着色樹脂部材はパイプ材に限らず、棒材、ボール材でも良くインク収 容筒4の内径より適宜小さめな外径を有してフォロア内に浸漬される。尚、上記 インク収容管4はインクの蒸発を抑制する例えば透明のPP樹脂成形品等が使用 される。以上のチップ5、継ぎ手3、インク収容筒4の構成がボールペンのリフ ィールとなる。又、軸筒1の後端には尾栓22が止着される。
【0008】 次に、軸筒1の先端から継ぎ手3にチップ5とインクと前記フォロアを充填し たインク収容筒4を固着したリフィールを挿入して、軸部6の前面に継ぎ手3の 鍔部16の後端縁を衝合させて、前記圧入筒部7の所要箇所に設けた直線状又は 曲線状のリブ8の外周を口金2の内段部9に食い付き状に衝合せしめた状態で口 金2を軸筒1の軸部6に螺着させている。尚、軸部6の前端には所要箇所で切欠 6aが設けられて、継ぎ手3の鍔部16の後端が当接している。又、軸筒1はイ ンクの消費量が判るように透明な樹脂成形品が使用される。以上の構成で、チッ プ5を突出した先端孔の隙間と口金2の内周と圧入筒部7のリブ8とリブ8との 間に形成される隙間と軸部6の切欠6aを通じて軸筒1の内孔1aに連通した通 気路が形成される。又、必要により内孔1aと外気を連通して軸筒1側面には通 気孔又は、尾栓22又は尾栓と軸筒との間に通気孔が設けられる。尚、ボールペ ンを使い捨てとすれば、上記口金2及び軸筒1は不要となり、リフィール自体が ボールペンの筆記軸体となる。
【0009】 ところで、軸先に被嵌されるキャップ23は、その外周側面にクリップ24を 位置させて、後端の筒部30を後端孔に圧着している。又、筒部30の後端には 通気孔29が貫通している。又、キャップ23の内孔後方に小室27を有した筒 状のインナーキャップ25が設けられ、インナーキャップ25は内孔部との間に 所要数設けたリブ26で一体に形成されている。以上により、リブとリブとの間 を通じてキャップ挿入口から通気孔29に連通した通気路が形成される。尚、通 気孔形成の手段は様々あり、特に構造が限定されるものではない。又、キャップ 23は挿入口に係合部32が設けられ、軸筒1に設けた係合部31に着脱自在に 止着される。尚、係合部は通常よく用いられる凸部又は凹部の係合により構成さ れる。又、インナーキャップ25の小室27の先端には非吸液性で非連続気泡の 弾性体よりなるシール栓体28が固定され、チップ5と口金2の先方が小室27 で密嵌されると共に、先端ボール5aがシール栓体28に適宜圧接される。
【0010】
チップ5を上向きにした状態で、図2に示すようにボール弁14は弁室12の ボール受け座13に周接した状態となり導孔17を密閉するので、上向き筆記で インクが逆流するのを防止できる。又、図2は軸先にキャップ23を止着した状 態を示しており、チップ5の先端がシール栓体28に圧接しているので、落下衝 撃で先端ボール5aが飛び出す問題がない。 又、チップ後端孔18と適宜偏心した関係で弁室12にボール弁14を遊嵌し ているので、リフィールの製造時に於いてインク充填後の遠心分離でボール弁が 食い付く問題も無く、ボール弁14がチップ後端部18に当接してもボール弁が 偏りしてチップ5へのインク流入部が確保される。 又、フォロア20内に着色樹脂部材が浸漬されたことでインクの終焉状態が明 確となるだけでなく、フォロアの流動抵抗が低下しても内部摩擦の補強となり逆 流に対する保証と、衝撃による先端ボール5aに対する衝撃的な加圧が緩和され 、キャップ23を装着しない状態でも先端ボール5aの飛び出しが防止される。 又、インナーキャップ25で略密嵌されるので先端ボール5aの乾燥やインク の蒸発が防止される。 又、口金2の先端孔から軸筒1の内孔1aに連通しているのでキャップの抜き 差しで加圧、減圧状態が緩和されるのでインク内に気泡が流入する問題も防止さ れる。又、通気孔29により幼児が誤ってキャップを飲み込んだ場合にも空気流 通が可能である。 又、実施例のように替え芯可能なリフィール式に於いては、継ぎ手3の圧入筒 部7に設けたリブ8の外周が口金2の内段部9に食い付き状に衝合するので、チ ップ5が口金2に対してガタ止めされる。
【0011】
本考案のボールペンの構成及び作用は以上の如くであり、キャップ装着の有無 に係わらず上向き筆記や落下衝撃でインクの逆流が防止可能となる。又、通気孔 を設けることでキャップ装着時の加圧、減圧が抑制されてインク内への気泡の流 入が防止され、スムーズな筆記性能が可能となる。又、簡便な手段によりインク の蒸発と筆記先端部の乾燥が防止可能となる。 又、本考案のボールペンは、幼児が誤ってキャップを飲み込んでしまい喉に詰 まらせる事故が起きても窒息という危機が回避可能となる。 又、フォロア内に樹脂部材を浸漬させたので後端落下等に於いてフォロアが破 壊されることもなく、樹脂部材を着色することで筆記の終焉状態が明確となる。 又、替え芯可能なリフィール式に於いてはチップと口金のガタがないので筆感 が良い。 又、チップ嵌着孔と適宜偏心した関係でボール弁を弁室に遊嵌したことで、遠 心分離の際にボール弁が食い付く問題がない。 又、継ぎ手に鍔部と略同一に直線状又は曲線状の傾斜面を有したリブを設けた ので、遠心時に束と成したボールペンを筒状の容器に装填して遠心分離をした際 に継ぎ手の鍔部どうしが絡んで容器内でチップ先端が当接面から浮いたリフィー ルを生じて、そのチップ先端からインクが吹き出て容器内を汚損する問題が回避 される効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例であるボールペンの縦断面図
で、チップを上向きにした状態を示している。
で、チップを上向きにした状態を示している。
【図2】本考案の実施例であるボールペンの前半部を拡
大した断面図で、チップを上向きにした状態を示してい
る。
大した断面図で、チップを上向きにした状態を示してい
る。
【図3】本考案の実施例であるボールペンの後半部を拡
大した断面図である。
大した断面図である。
1 軸筒 1a 内孔 2 口金 3 継ぎ手 4 インク収容管 5 チップ 5a 先端ボール 6 軸部 6a 切欠 7 圧入筒部 8 リブ 9 内段部 10 チップ嵌着孔 11 嵌合筒部 12 弁室 13 ボール受け座 14 ボール弁 15 溝部 16 鍔部 17 導孔 18 チップ後端孔 19 インク 20 フォロア 21 パイプ材 22 尾栓 23 キャップ 24 クリップ 25 インナーキャップ 26 リブ 27 小室 28 シール栓体 29 通気孔 30 筒部 31 係合部 32 係合部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 ボールペン
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例であるボールペンの縦断面図
で、チップを上向きにした状態を 示している。
で、チップを上向きにした状態を 示している。
【図2】本考案の実施例であるボールペンの前半部を拡
大した断面図で、チップを上向 きにした状態を示している。
大した断面図で、チップを上向 きにした状態を示している。
【図3】本考案の実施例であるボールペンの後半部を拡
大した断面図である。
大した断面図である。
【符号の説明】 1 軸筒 1a 内孔 2 口金 3 継ぎ手 4 インク収容筒 5 チップ 5a 先端ボール 6 軸部 6a 切欠 7 圧入筒部 8 リブ 9 内段部 10 チップ嵌着孔 11 嵌合筒部 12 弁室 13 ボール受け座 14 ボール弁 15 溝部 16 鍔部 17 導孔 18 チップ後端孔 19 インク 20 フォロア 21 パイプ材 22 尾栓 23 キャップ 24 クリップ 25 インナーキャップ 26 リブ 27 小室 28 シール栓体 29 通気孔 30 筒部 31 係合部 32 係合部
Claims (4)
- 【請求項1】 先端にチップを嵌着した圧入筒部と圧入
筒部の後端縁の後方にインク収容管が固着された継ぎ手
と、継ぎ手にはチップ嵌着孔の後方にチップ後端孔と適
宜偏心した関係でボール弁を遊嵌した弁室が、弁室の後
部にはボール受け座を備えてインク収容管に連通する導
孔が設けられて、インク収容管には、静的には高い粘性
を有し、筆記時の先端ボールの回転で粘性が低下してイ
ンクが流出される、所謂剪断減粘性を有したインクとイ
ンクの後端にはインクの消耗と共に追随するグリース状
のフォロアが充填されると共に、フォロアに略同等の比
重を有する樹脂部材を浸漬して設けたことを特徴とする
ボールペン。 - 【請求項2】 先端にチップを嵌着した圧入筒部と圧入
筒部の後端縁の後方にインク収容管が固着された継ぎ手
と、継ぎ手にはチップ嵌着孔の後方にボール弁を遊嵌し
て弁室が、弁室の後部にはボール受け座を備えてインク
収容管に連通する導孔が設けられて、インク収容管には
静的には高い粘性を有し、筆記時の先端ボールの回転で
粘性が低下してインクが流出される、所謂剪断減粘性を
有したインクとインクの後端にはインクの消耗と共に追
随する透明又は半透明のグリース状のフォロアが充填さ
れると共に、フォロアに略同等の比重を有した着色樹脂
脂部材が浸漬されたことを特徴とするボールペン。 - 【請求項3】 継ぎ手の圧入筒部の後端縁に軸筒の前端
縁を衝合させると共に、圧入筒部の外周に直線状又は曲
線状の斜面を有したリブを所要箇所設け、リブの後端に
リング状に鍔部を形成してリブの後端を鍔部の外径に略
同一に接続すると共に、リブの外側部を口金の内段部に
食い付き状に衝合せしめた状態で口金を軸筒に対して止
着したことを特徴とする上記請求項1又は請求項2記載
のボールペン。 - 【請求項4】 チップを突出した口金の先端孔の隙間と
口金の内周と圧入筒部の外周に設けたリブとリブとの間
の隙間と軸筒前端に設けた切欠等を通じて軸筒の内孔に
連通した通気路が設けられ、又、軸先に被嵌されて止着
されるキャップで、筆先部を小室で密嵌するインナーキ
ャップをキャップと一体に形成すると共に、キャップと
インナーキャップとの間にキャップの挿入側から後端に
至り通気孔が設けられ、更にインナーキャップ内にはチ
ップ先端が圧接される状態で非吸液性で非連続気泡の弾
性を有したシール栓体を配設したことを特徴とする上記
請求項3記載のボールペン。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3185693U JPH0683380U (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | ボールペン |
DE1994613744 DE69413744T2 (de) | 1993-03-18 | 1994-03-17 | Kugelschreiber |
EP19940104220 EP0626276B1 (en) | 1993-03-18 | 1994-03-17 | A ball-point pen |
US08/613,896 US5709493A (en) | 1993-03-18 | 1996-03-11 | Ballpoint pen having a backflow preventing mechanism |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3185693U JPH0683380U (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | ボールペン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0683380U true JPH0683380U (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=12342697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3185693U Pending JPH0683380U (ja) | 1993-03-18 | 1993-05-24 | ボールペン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0683380U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997022483A1 (fr) * | 1995-12-19 | 1997-06-26 | Kabushiki Kaisha Pilot | Cartouche de rechange pour crayon a bille et son procede de fabrication |
-
1993
- 1993-05-24 JP JP3185693U patent/JPH0683380U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997022483A1 (fr) * | 1995-12-19 | 1997-06-26 | Kabushiki Kaisha Pilot | Cartouche de rechange pour crayon a bille et son procede de fabrication |
US5984559A (en) * | 1995-12-19 | 1999-11-16 | Kabushiki Kaisha Pilot | Ballpoint pen refill and fabrication method thereof |
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