JPH0683067U - スキー板のキャリーベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】寒冷地での使用においても、また雪が付着した
場合においても、スキー板が脱落することのないスキー
板のキャリーベルトを提供する。 【構成】ショルダーベルト１の一端部に該ベルトよりも
幅の狭い連結ベルト９を逢着固定し、その自由端を、捩
じれ防止環４ｂに接続固定し、ショルダーベルト１の他
端部に該ベルトより幅の狭い長さ調節用ベルト１０を縫
着固定し、該長さ調節用ベルト１０の自由端を、長さ調
節環５に通した後捩じれ防止環４ａに通して折り返した
後、前記長さ調節環５に固定し、またスキー板締縛バン
ド２の一端部は、捩じれ防止環４ａ、４ｂで折り返して
固定し、該固定端には、締縛調節環８を一体に形成した
錨形差込プラグ６と、連結具のソケット７を固定すると
ともに、スキー板締縛バンド２の自由端部は、前記締縛
調節環８に通した構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、スキー板のキャリーベルトに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のスキー板のキャリーベルトは、ショルダーベルトの両端に、スキー板に 巻いて面ファスナーで止着するようにした締縛バンドを固定した正面Ｉ形をした ものであり、スキー板をその滑走面同志を合わせてた状態で、靴装着金具の前方 部と後方部のそれぞれを前記締縛バンドで締縛し、ショルダーベルトを肩に掛け てスキー板を持ち運ぶように使用されるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが面ファスナーを用いた締縛バンドは、簡単に締縛ができる利点はある が、寒冷地での使用或は雪が付着した場合には相互に係合し難く、簡単に外れる ために、不用意にスキー板が脱落する欠点があり、また、面ファスナーを使用す る場合、スキー板のように重量があるものは、広い面積で面着しないと重さに耐 えられないので、面積が広いものが必要となり、嵩の高い取扱難いものとなる欠 点があり、実用的でなかった。

【０００４】 本考案は、寒冷地での使用においても、また雪が付着した場合においても、確 実に締縛され、不用意にスキー板が脱落することのないスキー板のキャリーベル トを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のスキー板のキャリーベルトは、ショルダーベルトの両端部にスキー板 締縛バンドを連結したスキー板のキャリーベルトにおいて、ショルダーベルトと スキー板締縛バンドとの連結を、二つの環を軸で回転自在に連結して捩じれが防 止できるようにした一又は二の捩じれ防止環を介して行うものとし、前記ショル ダーベルトの少なくとも一端部は、長さ調節環に通した後、捩じれ防止環に通し て折り返し、前記長さ調節環に固定し、またスキー板締縛バンドの一端部は捩じ れ防止環で折り返して固定し、該固定端には、締縛調節環を一体に形成した連結 部材とこれが係脱自在結合される嵌部材とから構成される連結具の嵌部材を固定 するとともに、スキー板締縛バンドの自由端部は、前記連結部材に一体に形成し た前記締縛調節環に通したことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

上記のように、ショルダーベルトとスキー板締縛バンドとの連結を、すくなく とも二つの環を軸で回転自在に連結して捩じれが防止できるようにした捩じれ防 止環を介して行い、またショルダーベルトの一端部は長さ調節環に通した後捩じ れ防止環に通して折り返し、前記長さ調節環に固定することにより、ショルダー ベルトの長さを体格に応じて任意に変更できるようになり、さらに、スキー板締 縛バンドの折り返し固定端には、締縛調節環を一体に形成した連結部材とこれが 係脱自在に係合する嵌部材とから構成された連結具の嵌部材を固定するとともに 、スキー板締縛バンドの自由端部は、連結部材に一体に形成した前記締縛調節環 に通した構成としたから、スキー板をその滑走面同志を合わせた状態で、靴装着 金具の前方部と後方部のそれぞれに前記スキー板締縛バンドを掛け回して連結具 を結合した後、締縛調節環に通されたスキー板締縛バンドの自由端部をしごくよ うに引けば、重ねられたスキー板相互は確実に締縛保持されるようになる。

【０００７】

【実施例】

図１は実施例に係る本考案のスキー板のキャリーベルトを一部省略して示した 正面図である。

【０００８】 上記図示した実施例のスキー板のキャリーベルトは、ショルダーベルト１の一 端部に該ベルトよりも幅の狭い連結ベルト９を縫着固定し、その自由端を、二つ の環を軸３で回転自在に連結して捩じれが防止できるようにした捩じれ防止環４ ｂに接続固定し、ショルダーベルト１の他端部に該ベルトより幅の狭い長さ調節 用ベルト１０を縫着固定し、該長さ調節用ベルト１０の自由端を、長さ調節環５ に通した後捩じれ防止環４ａに通して折り返した後、前記長さ調節環５に固定し 、またスキー板締縛バンド２の一端部は、捩じれ防止環４ａ、４ｂで折り返して 固定し、該固定端には、締縛調節環８を一体に形成した連結部材である錨形の差 込プラグ６と、これが係脱自在に挿入される嵌部材であるソケット７とから構成 された、合成樹脂製の連結具の前記ソケット７を固定するとともに、スキー板締 縛バンド２の自由端部は、前記錨形差込プラグ６に一体に形成した前記締縛調節 環８に通した構成である。

【０００９】 なお上記実施例においては、長さ調節用ベルト１０の自由端を、長さ調節環５ に通した後捩じれ防止環４ａに通して折り返した後、前記長さ調節環５に固定し た場合について図示説明したが、長さ調節環５は、連結ベルト９にも装備させる ようにしてもよい。

【００１０】 また、連結具として差込プラグとソケットを用いたが、ナス環とこれを掛ける 環を使用することもでき、またこれらは、スキー板締縛バンドのいずれの端に設 けるかは自由である。

【００１１】 上記のように構成したスキー板のキャリーベルトは、スキー板をその滑走面同 志を合わせた状態で、靴装着金具の前方部と後方部のそれぞれに前記スキー板締 縛バンド２を掛け回して連結具を結合した後、締縛調節環８に通されたスキー板 締縛バンド２の自由端部をしごくように引くことによって、重ねられたスキー板 相互を締縛保持するように使用される。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のスキー板のキャリーベルトは、ショルダーベルト とスキー板締縛バンドとの連結を、二つの環を軸で回転自在に連結して捩じれが 防止できるようにした捩じれ防止環を介して行い、またショルダーベルトの少な くとも一端部は長さ調節環に通した後捩じれ防止環に通して折り返し、前記長さ 調節環に固定したから、ショルダーベルトの長さが体格に応じて任意に変更でき 、スキーの持ち運びが容易となる。

【００１３】 また、スキー板締縛バンドの折り返し固定端には、締縛調節環を一体に形成し た連結部材とこれが係脱自在に結合される嵌部材とからなる連結具の嵌部材を固 定するとともに、スキー板締縛バンドの自由端部は、連結部材に一体に形成した 前記締縛調節環に通して、しごくように引けば、重ねられたスキー板相互は確実 に締縛保持されるようになり、従来のように寒冷地での使用或は雪が付着した場 合には相互に係合し難く、簡単に外れるといった欠点が解消され、寒冷地での使 用においても、またスキー板締縛バンドに雪が付着した場合においても、確実に スキー板相互を締縛することができ、不用意にスキー板が脱落することのないス キー板のキャリーベルトを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例に係る本考案のスキー板のキャリーベル
トを一部省略して示した正面図である。

【符号の説明】

１ ショルダーベルト ２ スキー板締
縛バンド ３ 軸 ４ａ、４ｂ 捩じ
れ防止環 ５ 長さ調節環 ６ 差込プラグ ７ ソケット ８ 締縛調節環 ９ 連結ベルト １０ 長さ調節用
ベルト

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】 嵌
1. 【請求項１】 ショルダーベルトの両端部にスキー板締
   縛バンドを連結したスキー板のキャリーベルトにおい
   て、ショルダーベルトとスキー板締縛バンドとの連結
   を、二つの環を軸で回転自在に連結して捩じれが防止で
   きるようにした一又は二の捩じれ防止環を介して行うも
   のとし、前記ショルダーベルトの少なくとも一端部は、
   長さ調節環に通した後、捩じれ防止環に通して折り返
   し、前記長さ調節環に固定し、またスキー板締縛バンド
   の一端部は捩じれ防止環で折り返して固定し、該固定端
   には、締縛調節環を一体に形成した連結部材とこれが係
   脱自在結合される嵌部材とから構成される連結具の嵌部
   材を固定するとともに、スキー板締縛バンドの自由端部
   は、前記連結部材に一体に形成した前記締縛調節環に通
   したことを特徴とするスキー板のキャリーベルト。
2. 【請求項２】 ショルダーベルトの両端部をそれぞれ、
   長さ調節環に通した後捩じれ防止環に通して折り返した
   後、前記長さ調節環に固定した請求項１記載のスキー板
   のキャリーベルト。