JPH0682969B2 - アレーアンテナ - Google Patents
アレーアンテナInfo
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- JPH0682969B2 JPH0682969B2 JP1221802A JP22180289A JPH0682969B2 JP H0682969 B2 JPH0682969 B2 JP H0682969B2 JP 1221802 A JP1221802 A JP 1221802A JP 22180289 A JP22180289 A JP 22180289A JP H0682969 B2 JPH0682969 B2 JP H0682969B2
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- rectangular
- rectangular waveguide
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、放射ビームの方向を調整できるアレーアンテ
ナに関するものである。
ナに関するものである。
(従来の技術) 矩形導波管の一側面にスロット等の放射器を軸方向に複
数個配列し、これらの矩形導波管を放射器が同一面側と
なるように複数本並行かつ平面状に配列して構成された
アレーアンテナが、例えば特開昭63−285002号公報や特
開昭63−209206号公報に示されている。
数個配列し、これらの矩形導波管を放射器が同一面側と
なるように複数本並行かつ平面状に配列して構成された
アレーアンテナが、例えば特開昭63−285002号公報や特
開昭63−209206号公報に示されている。
そして、特開昭63−285002号公報で示されるアレーアン
テナにあっては、複数本の矩形導波管端部と電力分配器
との間に移相器をそれぞれ介装し、これらの移相器によ
ってマイクロ波の位相を調整して適宜にずらして各矩形
導波管に与えることで、矩形導波管が平行に配列された
方向に放射ビームの方向を調整できることが示されてい
る。
テナにあっては、複数本の矩形導波管端部と電力分配器
との間に移相器をそれぞれ介装し、これらの移相器によ
ってマイクロ波の位相を調整して適宜にずらして各矩形
導波管に与えることで、矩形導波管が平行に配列された
方向に放射ビームの方向を調整できることが示されてい
る。
また、特開昭63−209206号公報には、矩形導波管に配列
されたスロットの間隔と導波管中を伝搬される波長によ
って、矩形導波管の軸方向の放射ビームの方向が定まる
ことが示されている。
されたスロットの間隔と導波管中を伝搬される波長によ
って、矩形導波管の軸方向の放射ビームの方向が定まる
ことが示されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、特開昭63−285002号公報に示されるものは、
矩形導波管が平行に配列された方向に放射ビームの方向
を調整できるが、矩形導波管の軸方向に放射ビームの方
向を調整することができない。また、特開昭63−209206
号公報に示される技術では、矩形導波管の軸方向に放射
ビームの方向が予め定められており、調整変更すること
ができない。
矩形導波管が平行に配列された方向に放射ビームの方向
を調整できるが、矩形導波管の軸方向に放射ビームの方
向を調整することができない。また、特開昭63−209206
号公報に示される技術では、矩形導波管の軸方向に放射
ビームの方向が予め定められており、調整変更すること
ができない。
本発明は、上記した従来のアレーアンテナの事情に鑑み
てなされたもので、放射ビームの方向を調整変更できる
ようにしたアレーアンテナを提供することを目的とす
る。
てなされたもので、放射ビームの方向を調整変更できる
ようにしたアレーアンテナを提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するために、本発明のアレーアンテナ
は、矩形導波管の一側面に前記矩形導波管の軸方向に複
数個の放射器を一定間隔で配列し、前記放射器が同一面
側となるように複数本の前記矩形導波管を一定間隔で並
行かつ平面状に配列し、これらの複数本の前記矩形導波
管端部に同一位相でマイクロ波を供給する電力分配器を
設け、前記矩形導波管の内部ですくなくとも前記放射器
の間に第1の誘電体をそれぞれ配置し、これらの第1の
誘電体を全て前記放射器が設けられた面と対向する面で
前記矩形導波管を貫通して移動できる第1の支持軸を介
してそれぞれX軸操作板に連結し、このX軸操作板を平
面状の前記矩形導波管に平行で近接または離隔方向に調
整することで全ての前記第1の誘電体を導波管中央と導
波管側面に接する間で同じ位置に移動調整するように
し、前記矩形導波管の内部入口側に第2の誘電体をそれ
ぞれ配置し、これらの第2の誘電体を全て前記放射器が
設けられた面とは対向する面で前記矩形導波管を貫通し
て移動できる第2の支持軸を介してそれぞれY軸操作板
に揺動自在に連結し、このY軸操作板を平面状の前記矩
形導波管に対する傾きを調整することで、全ての前記第
2の誘電体を導波管中央と導波管側面に接する間で直線
状に配列するとともにその直線の平面状の前記矩形導波
管に対する傾きを調整するように構成されている。
は、矩形導波管の一側面に前記矩形導波管の軸方向に複
数個の放射器を一定間隔で配列し、前記放射器が同一面
側となるように複数本の前記矩形導波管を一定間隔で並
行かつ平面状に配列し、これらの複数本の前記矩形導波
管端部に同一位相でマイクロ波を供給する電力分配器を
設け、前記矩形導波管の内部ですくなくとも前記放射器
の間に第1の誘電体をそれぞれ配置し、これらの第1の
誘電体を全て前記放射器が設けられた面と対向する面で
前記矩形導波管を貫通して移動できる第1の支持軸を介
してそれぞれX軸操作板に連結し、このX軸操作板を平
面状の前記矩形導波管に平行で近接または離隔方向に調
整することで全ての前記第1の誘電体を導波管中央と導
波管側面に接する間で同じ位置に移動調整するように
し、前記矩形導波管の内部入口側に第2の誘電体をそれ
ぞれ配置し、これらの第2の誘電体を全て前記放射器が
設けられた面とは対向する面で前記矩形導波管を貫通し
て移動できる第2の支持軸を介してそれぞれY軸操作板
に揺動自在に連結し、このY軸操作板を平面状の前記矩
形導波管に対する傾きを調整することで、全ての前記第
2の誘電体を導波管中央と導波管側面に接する間で直線
状に配列するとともにその直線の平面状の前記矩形導波
管に対する傾きを調整するように構成されている。
(作用) 矩形導波管内部の中央位置に、すなわち電界の最大の位
置に誘電体を配置すると、マイクロ波の移相量がもっと
も増して、マイクロ波の速度が遅らされる。また誘電体
を矩形導波管の側面に接するように移動すれば移相量が
減少し、マイクロ波の遅れが少なくなる。そこで、X軸
操作板を操作して第1の誘電体の位置を移動調整するこ
とで、矩形導波管内で伝搬されるマイクロ波の位相がそ
れぞれにずらされ、矩形導波管の軸方向、すなわちX軸
方向で放射ビームの方向が調整される。また、Y軸操作
板を操作して第2の誘電体が直線状に配列されてその直
線の傾きを移動調整することで、各矩形導波管に与えら
れるマイクロ波の位相が隣接する相互で同量づつずれ
て、矩形導波管を平行に配列した方向、すなわちY軸方
向で放射ビームの方向が調整される。
置に誘電体を配置すると、マイクロ波の移相量がもっと
も増して、マイクロ波の速度が遅らされる。また誘電体
を矩形導波管の側面に接するように移動すれば移相量が
減少し、マイクロ波の遅れが少なくなる。そこで、X軸
操作板を操作して第1の誘電体の位置を移動調整するこ
とで、矩形導波管内で伝搬されるマイクロ波の位相がそ
れぞれにずらされ、矩形導波管の軸方向、すなわちX軸
方向で放射ビームの方向が調整される。また、Y軸操作
板を操作して第2の誘電体が直線状に配列されてその直
線の傾きを移動調整することで、各矩形導波管に与えら
れるマイクロ波の位相が隣接する相互で同量づつずれ
て、矩形導波管を平行に配列した方向、すなわちY軸方
向で放射ビームの方向が調整される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第1図ないし第4図を参照して
説明する。第1図は、本発明のアレーアンテナの一実施
例の構成図であり、第2図は、第1図のアレーアンテナ
の一具体例の外観斜視図であり、第3図は、第2図のY
−Y縦断面図であり、第4図は、第2図のX−X縦断面
図である。
説明する。第1図は、本発明のアレーアンテナの一実施
例の構成図であり、第2図は、第1図のアレーアンテナ
の一具体例の外観斜視図であり、第3図は、第2図のY
−Y縦断面図であり、第4図は、第2図のX−X縦断面
図である。
まず、第1図を参照して本発明のアレーアンテナの構成
を説明する。第1図において、入出力端子1から電力分
配器2に送られたマイクロ波は、この電力分配器2で同
一位相で分配されて、例えば8本の矩形導波管3a〜3
hに送られる。これらの矩形導波管3a〜3hは、平行
に同一間隔で平面状に配列される。さらに、これらの平
行に配列された矩形導波管3a〜3hの同一面側に矩形
導波管3a〜3hの軸方向(以下X軸方向と称する。)
に例えば管内波長の1/2の同一間隔で放射器としてのス
ロット41a〜41g,42a〜42g,…,48a〜48gが開口配列
される。さらに、矩形導波管3a〜3hの内部入口側に
後述するごとく誘電体がそれぞれ配置されて移相器5a
〜5hが設けられる。そして、これらの移相器5a〜5
hは適宜に連動して制御され、矩形導波管3a〜3hに
与えられるマイクロ波の位相が隣接して相互に同量づつ
ずれるように調整し得る。そしてさらに、矩形導波管3
a〜3hの内部でスロット41a〜41g,42a〜42g,…,4
8a〜48gのそれぞれの間に、後述するごとく誘電体がそ
れぞれ配置されて移相器61a〜61f,62a〜62f,…,68a
〜68fが配置される。そして、これらの移相器61a〜6
1f,62a〜62f,…,68a〜68fは適宜に全て連動して制御
され、矩形導波管3a〜3hをX軸方向に伝搬するマイ
クロ波の速度が、各矩形導波管3a〜3hで同じように
増減調整され得る。
を説明する。第1図において、入出力端子1から電力分
配器2に送られたマイクロ波は、この電力分配器2で同
一位相で分配されて、例えば8本の矩形導波管3a〜3
hに送られる。これらの矩形導波管3a〜3hは、平行
に同一間隔で平面状に配列される。さらに、これらの平
行に配列された矩形導波管3a〜3hの同一面側に矩形
導波管3a〜3hの軸方向(以下X軸方向と称する。)
に例えば管内波長の1/2の同一間隔で放射器としてのス
ロット41a〜41g,42a〜42g,…,48a〜48gが開口配列
される。さらに、矩形導波管3a〜3hの内部入口側に
後述するごとく誘電体がそれぞれ配置されて移相器5a
〜5hが設けられる。そして、これらの移相器5a〜5
hは適宜に連動して制御され、矩形導波管3a〜3hに
与えられるマイクロ波の位相が隣接して相互に同量づつ
ずれるように調整し得る。そしてさらに、矩形導波管3
a〜3hの内部でスロット41a〜41g,42a〜42g,…,4
8a〜48gのそれぞれの間に、後述するごとく誘電体がそ
れぞれ配置されて移相器61a〜61f,62a〜62f,…,68a
〜68fが配置される。そして、これらの移相器61a〜6
1f,62a〜62f,…,68a〜68fは適宜に全て連動して制御
され、矩形導波管3a〜3hをX軸方向に伝搬するマイ
クロ波の速度が、各矩形導波管3a〜3hで同じように
増減調整され得る。
次に、第2図ないし第4図を参照して、上記第1図の構
成をより具体的に説明する。電力分配器2は、矩形導波
管のY分岐で構成され、矩形導波管3a〜3hの入口側
端部に同一位相でマイクロ波が与えられる。そして、矩
形導波管3a〜3hの入口側に配置される移相器5a〜
5hとして、矩形導波管3a〜3hの内部入口側に第2
の誘電体7a〜7hが、矩形導波管3a〜3hが平行に
配列された方向(以下Y軸方向と称する。)に配置され
る。これらの第2の誘電体7a〜7hは、矩形導波管3
a〜3hのスロット41a〜41g,42a〜42g,…,48a〜4
8gが配列された一側面と対向する面を貫通し移動できる
第2の支持軸8a〜8hの一端に固定される。これらの
第2の支持軸8a〜8hの他端は、Y軸方向に長いY軸
操作部材9に揺動自在に連結され、第2の誘電体7a〜
7hが全て連結されて第2の誘電体群が形成される。こ
のY軸操作部材9の操作により、例えば第3図のごと
く、Y軸方向の一端部の矩形導波管3h内の第2の誘電
体7hが導波管中央に位置して、他端部の矩形導波管3
a内の第2の誘電体7aが導波管側面に接した端に位置
し、その間の矩形導波管3b〜3g内の第2の誘電体7
b〜7gの位置が両端の第2の誘電体7aと7hを結ぶ
直線上にあるように構成される。また、一端部の第2の
誘電体7hが導波管側面に接する端に位置して他端部の
第2の誘電体7aが導波管中央に位置することもでき、
第2の誘電体7a〜7hが位置する直線がY軸方向に対
して第3図の紙面上で抑角と俯角の双方の傾きを持ち得
るように構成される。
成をより具体的に説明する。電力分配器2は、矩形導波
管のY分岐で構成され、矩形導波管3a〜3hの入口側
端部に同一位相でマイクロ波が与えられる。そして、矩
形導波管3a〜3hの入口側に配置される移相器5a〜
5hとして、矩形導波管3a〜3hの内部入口側に第2
の誘電体7a〜7hが、矩形導波管3a〜3hが平行に
配列された方向(以下Y軸方向と称する。)に配置され
る。これらの第2の誘電体7a〜7hは、矩形導波管3
a〜3hのスロット41a〜41g,42a〜42g,…,48a〜4
8gが配列された一側面と対向する面を貫通し移動できる
第2の支持軸8a〜8hの一端に固定される。これらの
第2の支持軸8a〜8hの他端は、Y軸方向に長いY軸
操作部材9に揺動自在に連結され、第2の誘電体7a〜
7hが全て連結されて第2の誘電体群が形成される。こ
のY軸操作部材9の操作により、例えば第3図のごと
く、Y軸方向の一端部の矩形導波管3h内の第2の誘電
体7hが導波管中央に位置して、他端部の矩形導波管3
a内の第2の誘電体7aが導波管側面に接した端に位置
し、その間の矩形導波管3b〜3g内の第2の誘電体7
b〜7gの位置が両端の第2の誘電体7aと7hを結ぶ
直線上にあるように構成される。また、一端部の第2の
誘電体7hが導波管側面に接する端に位置して他端部の
第2の誘電体7aが導波管中央に位置することもでき、
第2の誘電体7a〜7hが位置する直線がY軸方向に対
して第3図の紙面上で抑角と俯角の双方の傾きを持ち得
るように構成される。
また、矩形導波管3a〜3hのスロット41a〜41g,42a
〜42g,…,48a〜48gのそれぞれの間に配置される移相
器61a〜61f,62a〜62f,…,68a〜68fとして、矩形導
波管3a〜3hの内部でスロット41a〜41g,42a〜
42g,…,48a〜48gの間に、第1の誘電体101a〜101f,1
02a〜102f,…,108a〜108fがX軸方向に配列される。こ
れらの第1の誘電体101a〜101f,102a〜102f,…,108a〜
108fは、矩形導波管3a〜3hのスロット41a〜41g,4
2a〜42g,…,48a〜48gが配列された一側面と対向する
面を貫通し移動できる第1の支持軸111a〜111f,112a〜1
12f,…,118a〜118fの一端に固定される。これらの第1
の支持軸111a〜111f,112a〜112f,…,118a〜118fの他端
は、X軸操作板12に連結され、第1の誘電体101a〜1
01f,102a〜102f,…,108a〜108fが全て連結されて第1
の誘電体群が形成される。このX軸操作板12の操作によ
り、すべての第1の誘電体101a〜101f,102a〜102f,…,
108a〜108fが、導波管中央と側面に接する端との間で同
一位置に連動して移動調整される。
〜42g,…,48a〜48gのそれぞれの間に配置される移相
器61a〜61f,62a〜62f,…,68a〜68fとして、矩形導
波管3a〜3hの内部でスロット41a〜41g,42a〜
42g,…,48a〜48gの間に、第1の誘電体101a〜101f,1
02a〜102f,…,108a〜108fがX軸方向に配列される。こ
れらの第1の誘電体101a〜101f,102a〜102f,…,108a〜
108fは、矩形導波管3a〜3hのスロット41a〜41g,4
2a〜42g,…,48a〜48gが配列された一側面と対向する
面を貫通し移動できる第1の支持軸111a〜111f,112a〜1
12f,…,118a〜118fの一端に固定される。これらの第1
の支持軸111a〜111f,112a〜112f,…,118a〜118fの他端
は、X軸操作板12に連結され、第1の誘電体101a〜1
01f,102a〜102f,…,108a〜108fが全て連結されて第1
の誘電体群が形成される。このX軸操作板12の操作によ
り、すべての第1の誘電体101a〜101f,102a〜102f,…,
108a〜108fが、導波管中央と側面に接する端との間で同
一位置に連動して移動調整される。
かかる構成において、X軸操作板12を、矩形導波管3a
〜3hに対して近接または隣隔方向に適宜に移動調整す
ることで、第1の誘電体群の導波管中の位置が全て連動
して変化する。そこで、導波管中を伝搬されるマイクロ
波は、第1の誘電体群が導波管中央に位置した状態でも
っとも速度が遅く、また第1の誘電体群が導波管の側面
に接する端に位置した状態でもっとも速度が速くなる。
そして、マイクロ波の伝搬速度の変化により、スロット
41a〜41g,42a〜42g,…,48a〜48gの位置におけるマ
イクロ波の位相調整がなされ、第4図のごとく、放射ビ
ーム20の方向θXがX軸方向に任意に調整できる。な
お、第1の誘電体群の移動調整範囲中央の導波管のある
位置にある状態で、放射ビーム20が矩形導波管3a〜3
hで構成される平面と直交するZ軸方向となるように構
成されている。
〜3hに対して近接または隣隔方向に適宜に移動調整す
ることで、第1の誘電体群の導波管中の位置が全て連動
して変化する。そこで、導波管中を伝搬されるマイクロ
波は、第1の誘電体群が導波管中央に位置した状態でも
っとも速度が遅く、また第1の誘電体群が導波管の側面
に接する端に位置した状態でもっとも速度が速くなる。
そして、マイクロ波の伝搬速度の変化により、スロット
41a〜41g,42a〜42g,…,48a〜48gの位置におけるマ
イクロ波の位相調整がなされ、第4図のごとく、放射ビ
ーム20の方向θXがX軸方向に任意に調整できる。な
お、第1の誘電体群の移動調整範囲中央の導波管のある
位置にある状態で、放射ビーム20が矩形導波管3a〜3
hで構成される平面と直交するZ軸方向となるように構
成されている。
また、Y軸操作部材9を、矩形導波管3a〜3hに対し
て一端を近接させ他端を離隔させるように適宜に移動調
整すれば、隣接する矩形導波管3a〜3hに与えられる
マイクロ波は位相がすこしづつずれることとなり、第3
図のごとく、放射ビーム20の方向θYがY軸方向に任意
に調整できる。なお、第2の誘電体群の位置する直線が
Y軸方向と平行であれば、各矩形導波管3a〜3hに与
えられるマイクロ波の位相は同じであり、放射ビーム20
は、Z軸方向となることは勿論である。
て一端を近接させ他端を離隔させるように適宜に移動調
整すれば、隣接する矩形導波管3a〜3hに与えられる
マイクロ波は位相がすこしづつずれることとなり、第3
図のごとく、放射ビーム20の方向θYがY軸方向に任意
に調整できる。なお、第2の誘電体群の位置する直線が
Y軸方向と平行であれば、各矩形導波管3a〜3hに与
えられるマイクロ波の位相は同じであり、放射ビーム20
は、Z軸方向となることは勿論である。
したがって、X軸操作板12とY軸操作部材9を適宜に移
動操作することで、放射ビーム20の方向を直交するX・
Yの2軸方向に任意に調整できる。
動操作することで、放射ビーム20の方向を直交するX・
Yの2軸方向に任意に調整できる。
しかも、放射ビーム20を調整するための移相器5a〜5
h,61a〜61f,62a〜62f,…,68a〜68fは、第2と第1
の誘電体7a〜7h,101a〜101f,102a〜102f,…,108a
〜108fの導波管内部の位置を調整するという簡単な構造
であり、比較的に安価に構成でき、その調整制御機構が
極めて簡単である。
h,61a〜61f,62a〜62f,…,68a〜68fは、第2と第1
の誘電体7a〜7h,101a〜101f,102a〜102f,…,108a
〜108fの導波管内部の位置を調整するという簡単な構造
であり、比較的に安価に構成でき、その調整制御機構が
極めて簡単である。
なお、上記実施例にあっては、第1と第2の誘電体101a
〜101f,102a〜102f,…,108a〜108f,7a〜7hを第1と
第2の支持軸111a〜111f,112a〜112f,…,118a〜118f,8
a〜8hに固定する高さをそれぞれ調整できるようにす
れば、各放射器において放射されるマイクロ波の位相を
微調整することもできる。
〜101f,102a〜102f,…,108a〜108f,7a〜7hを第1と
第2の支持軸111a〜111f,112a〜112f,…,118a〜118f,8
a〜8hに固定する高さをそれぞれ調整できるようにす
れば、各放射器において放射されるマイクロ波の位相を
微調整することもできる。
第5図は、本発明のアレーアンテナの他の実施例を示す
矩形導波管の縦断面図である。第5図において、第1図
ないし第4図と同一部材には同一符号を付して重複する
説明を省略する。
矩形導波管の縦断面図である。第5図において、第1図
ないし第4図と同一部材には同一符号を付して重複する
説明を省略する。
第5図に示す実施例にあっては、放射器として、第2図
ないし第4図に示すスロット41a〜41g,42a〜42g,
…,48a〜48gに代えて、矩形導波管3a〜3h内部にプ
ローブ14,14…を突出させ、矩形導波管3a〜3hの外
部にプローブ14,14…に接続されたヘリカルアンテナ15,
15…が設けられている。また、矩形導波管3a〜3h内
部に、X軸方向に長い帯状の第1の誘電体16,16…が配
置され、この第1の誘電体16,16…が第1の支持軸17,17
…でx軸操作板12に連結されている。なお、第1の誘電
体16,16…の両端はテーパー状に形成され、端部でマイ
クロ波の反射が生じないように形成される。
ないし第4図に示すスロット41a〜41g,42a〜42g,
…,48a〜48gに代えて、矩形導波管3a〜3h内部にプ
ローブ14,14…を突出させ、矩形導波管3a〜3hの外
部にプローブ14,14…に接続されたヘリカルアンテナ15,
15…が設けられている。また、矩形導波管3a〜3h内
部に、X軸方向に長い帯状の第1の誘電体16,16…が配
置され、この第1の誘電体16,16…が第1の支持軸17,17
…でx軸操作板12に連結されている。なお、第1の誘電
体16,16…の両端はテーパー状に形成され、端部でマイ
クロ波の反射が生じないように形成される。
かかる構成において、第2図に示す実施例と同様に、第
1の誘電体16,16…を導波管中央に位置させ、また導波
管の側面に接する端とすることで、矩形導波管3a〜3
h内を伝搬されるマイクロ波の速度が調整されて、放射
ビーム20の方向θXがX軸方向で調整できる。
1の誘電体16,16…を導波管中央に位置させ、また導波
管の側面に接する端とすることで、矩形導波管3a〜3
h内を伝搬されるマイクロ波の速度が調整されて、放射
ビーム20の方向θXがX軸方向で調整できる。
なお、上記第5図に示す実施例では、第1の誘電体16,1
6…はX軸方向に同一断面積の棒状であるが、スロット
41a〜41g,42a〜42g,…,48a〜48gの間で断面積を大
きくし、スロット41a〜41g,42a〜42g,…,48a〜48g
に対応する位置で断面積を小さく構成して、導波管内の
電界の乱れを少なくするようにしても良い。
6…はX軸方向に同一断面積の棒状であるが、スロット
41a〜41g,42a〜42g,…,48a〜48gの間で断面積を大
きくし、スロット41a〜41g,42a〜42g,…,48a〜48g
に対応する位置で断面積を小さく構成して、導波管内の
電界の乱れを少なくするようにしても良い。
また、上記実施例にあっては、放射器がスロット41a〜
41g,42a〜42g,…,48a〜48gやヘリカルアンテナ15,1
5…で示されるが、これに限らず、ダイポールアンテナ
等であっても良い。
41g,42a〜42g,…,48a〜48gやヘリカルアンテナ15,1
5…で示されるが、これに限らず、ダイポールアンテナ
等であっても良い。
(発明の効果) 本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
下に記載されるような効果を奏する。
矩形導波管を複数本並行かつ平面状に配列し、矩形導波
管内部に軸方向で放射器の間に第1の誘電体をそれぞれ
配置するとともに、矩形導波管の内部入口側に第2の誘
電体をそれぞれ配置するので、第1と第2の誘電体の導
波管内部の位置を移動調整することで、矩形導波管の軸
方向とこれと直交する平行に配列した方向との2軸方向
に、マイクロ波の移相量の調整ができて、放射ビームの
方向を任意に調整できる。そして、矩形導波管の軸方向
に放射器を一定間隔で配列し、矩形導波管内部に配置さ
れる全ての第1の誘電体の位置を導波管内部で同じとな
るようにX軸操作板に連結してこれで移動調整するの
で、第1の誘電体の移動により放射器におけるマイクロ
波の位相の変化率を同じとすることができ、軸方向への
放射ビームの調整制御機構が簡単で安価に構成できる。
また、矩形導波管を一定間隔で平行に配列し、内部入口
側に配置されるそれぞれの第2の誘電体をY軸操作板に
連結しこれで直線状に配列されてその直線の矩形導波管
の平面に対して傾きを調整するので、相互に隣接する矩
形導波管に与えられるマイクロ波の位相が同量づつずら
すことができ、平行に配列した方向への放射ビームの調
整制御機構が簡単で安価に構成できる。
管内部に軸方向で放射器の間に第1の誘電体をそれぞれ
配置するとともに、矩形導波管の内部入口側に第2の誘
電体をそれぞれ配置するので、第1と第2の誘電体の導
波管内部の位置を移動調整することで、矩形導波管の軸
方向とこれと直交する平行に配列した方向との2軸方向
に、マイクロ波の移相量の調整ができて、放射ビームの
方向を任意に調整できる。そして、矩形導波管の軸方向
に放射器を一定間隔で配列し、矩形導波管内部に配置さ
れる全ての第1の誘電体の位置を導波管内部で同じとな
るようにX軸操作板に連結してこれで移動調整するの
で、第1の誘電体の移動により放射器におけるマイクロ
波の位相の変化率を同じとすることができ、軸方向への
放射ビームの調整制御機構が簡単で安価に構成できる。
また、矩形導波管を一定間隔で平行に配列し、内部入口
側に配置されるそれぞれの第2の誘電体をY軸操作板に
連結しこれで直線状に配列されてその直線の矩形導波管
の平面に対して傾きを調整するので、相互に隣接する矩
形導波管に与えられるマイクロ波の位相が同量づつずら
すことができ、平行に配列した方向への放射ビームの調
整制御機構が簡単で安価に構成できる。
第1図は、本発明のアレーアンテナの一実施例の構成図
であり、第2図は、第1図のアレーアンテナの一具体例
の外観斜視図であり、第3図は、第2図のY−Y縦断面
図であり、第4図は、第2図のX−X縦断面図であり、
第5図は、本発明のアレーアンテナの他の実施例を示す
矩形導波管の縦断面図である。 2:電力分配器、3a〜3h:矩形導波管、 41a〜41g,42a〜42g,…,48a〜48g:スロット、 5a〜5h,61a〜61f,62a〜62f,…,68a〜68f:移相
器、 7a〜7h:第2の誘電体、 8a〜8h:第2の支持軸、 9:Y軸操作部材、 101a〜101f,102a〜102f,…,108a〜108f:第1の誘電
体、 111a〜111f,112a〜112f,…,118a〜118f:第1の支持
軸、 12:X軸操作板、14:プローブ、 15:ヘリカルアンテナ、25:放射ビーム、
であり、第2図は、第1図のアレーアンテナの一具体例
の外観斜視図であり、第3図は、第2図のY−Y縦断面
図であり、第4図は、第2図のX−X縦断面図であり、
第5図は、本発明のアレーアンテナの他の実施例を示す
矩形導波管の縦断面図である。 2:電力分配器、3a〜3h:矩形導波管、 41a〜41g,42a〜42g,…,48a〜48g:スロット、 5a〜5h,61a〜61f,62a〜62f,…,68a〜68f:移相
器、 7a〜7h:第2の誘電体、 8a〜8h:第2の支持軸、 9:Y軸操作部材、 101a〜101f,102a〜102f,…,108a〜108f:第1の誘電
体、 111a〜111f,112a〜112f,…,118a〜118f:第1の支持
軸、 12:X軸操作板、14:プローブ、 15:ヘリカルアンテナ、25:放射ビーム、
Claims (1)
- 【請求項1】矩形導波管の一側面に前記矩形導波管の軸
方向に複数個の放射器を一定間隔で配列し、前記放射器
が同一面側となるように複数本の前記矩形導波管を一定
間隔で並行かつ平面状に配列し、これらの複数本の前記
矩形導波管端部に同一位相でマイクロ波を供給する電力
分配器を設け、前記矩形導波管の内部ですくなくとも前
記放射器の間に第1の誘電体をそれぞれ配置し、これら
の第1の誘電体を全て前記放射器が設けられた面と対向
する面で前記矩形導波管を貫通して移動できる第1の支
持軸を介してそれぞれX軸操作板に連結し、このX軸操
作板を平面状の前記矩形導波管に平行で近接または離隔
方向に調整することで全ての前記第1の誘電体を導波管
中央と導波管側面に接する間で同じ位置に移動調整する
ようにし、前記矩形導波管の内部入口側に第2の誘電体
をそれぞれ配置し、これらの第2の誘電体を全て前記放
射器が設けられた面とは対向する面で前記矩形導波管を
貫通して移動できる第2の支持軸を介してそれぞれY軸
操作板に揺動自在に連結し、このY軸操作板を平面状の
前記矩形導波管に対する傾きを調整することで、全ての
前記第2の誘電体を導波管中央と導波管側面に接する間
で直線状に配列するとともにその直線の平面状の前記矩
形導波管に対する傾きを調整するように構成したことを
特徴とするアレーアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1221802A JPH0682969B2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | アレーアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1221802A JPH0682969B2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | アレーアンテナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0385906A JPH0385906A (ja) | 1991-04-11 |
JPH0682969B2 true JPH0682969B2 (ja) | 1994-10-19 |
Family
ID=16772427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1221802A Expired - Fee Related JPH0682969B2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | アレーアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0682969B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109524785A (zh) * | 2018-11-28 | 2019-03-26 | 南京上沐精密电子有限公司 | 波导机械移相网络和相控阵天线 |
FR3131467A1 (fr) * | 2021-12-29 | 2023-06-30 | Thales | Antenne RF directive passive à balayage en une ou deux dimentions |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5513176A (en) * | 1990-12-07 | 1996-04-30 | Qualcomm Incorporated | Dual distributed antenna system |
EP1150380B1 (en) * | 1998-12-14 | 2006-05-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Active phased array antenna and antenna controller |
JP2016058843A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | 富士通株式会社 | 平面アンテナ |
JP6444571B2 (ja) * | 2016-08-30 | 2018-12-26 | 三菱電機株式会社 | アレーアンテナ装置 |
CN111585020B (zh) * | 2020-05-20 | 2021-04-06 | 中国电子科技集团公司第三十八研究所 | 一种水平波束的全向扫描单极子端射阵天线 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63285002A (ja) * | 1987-05-18 | 1988-11-22 | Mitsubishi Electric Corp | アレ−アンテナ |
JPS63296402A (ja) * | 1987-05-27 | 1988-12-02 | Mitsubishi Electric Corp | 平面アンテナ |
JPS6473805A (en) * | 1987-09-14 | 1989-03-20 | Matsushita Electric Works Ltd | Plane antenna |
-
1989
- 1989-08-30 JP JP1221802A patent/JPH0682969B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109524785A (zh) * | 2018-11-28 | 2019-03-26 | 南京上沐精密电子有限公司 | 波导机械移相网络和相控阵天线 |
FR3131467A1 (fr) * | 2021-12-29 | 2023-06-30 | Thales | Antenne RF directive passive à balayage en une ou deux dimentions |
EP4207493A1 (fr) * | 2021-12-29 | 2023-07-05 | Thales | Antenne rf directive passive à balayage en une ou deux dimensions |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0385906A (ja) | 1991-04-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |