JPH0682186U - 固形物沈澱装置付側溝 - Google Patents
固形物沈澱装置付側溝Info
- Publication number
- JPH0682186U JPH0682186U JP2328493U JP2328493U JPH0682186U JP H0682186 U JPH0682186 U JP H0682186U JP 2328493 U JP2328493 U JP 2328493U JP 2328493 U JP2328493 U JP 2328493U JP H0682186 U JPH0682186 U JP H0682186U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成で、雑排水から固形物を分離し得
て、排水の水質を改善できる固形物沈澱装置付側溝を提
供する。 【構成】 道路に施設され雑排水を通過させる側溝1で
あって、この側溝1の一部に該側溝1を仕切る仕切り壁
6a〜6fにより隣接する複数個の固形物沈澱室7〜1
1を設け、各固形物沈澱室の下流側の仕切り壁の高さを
上流側の仕切り壁の高さよりも低く設定した。
て、排水の水質を改善できる固形物沈澱装置付側溝を提
供する。 【構成】 道路に施設され雑排水を通過させる側溝1で
あって、この側溝1の一部に該側溝1を仕切る仕切り壁
6a〜6fにより隣接する複数個の固形物沈澱室7〜1
1を設け、各固形物沈澱室の下流側の仕切り壁の高さを
上流側の仕切り壁の高さよりも低く設定した。
Description
【0001】
本考案は、道路に施設された側溝に係わり、特には、内部を流れる雑排水から 固形物を分離する固形物沈澱装置付側溝に関する。
【0002】
下水道が完備されていない地区においては、家庭から放出された雑排水(生活 廃水)は、道路に施設された側溝を流れ、そのまま河川、湖沼に流入している。
【0003】
然しながら、雑排水には、飯米、野菜等の固形物や、料理に使用した油等が混 入しているので、これがそのまま、河川、湖沼に流入すると、水質が悪化したり 公害を引き起こすという問題がある。 これを解決するためには、各家庭に、固形物沈澱装置、油水分離装置などの水 質汚染防止装置を設ければよいが、これらの装置を設置する土地が確保できない 家庭もあり、また、土地があっても設備を整えるために多大の費用がかかるとい う問題がある。
【0004】 本考案は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、簡単な構成で、 雑排水から固形物を分離し得て、排水の水質を改善できる固形物沈澱装置付側溝 を提供するにある。
【0005】
本考案の固形物沈澱装置付側溝は、道路に施設され雑排水を通過させる側溝で あって、この側溝の一部に該側溝を仕切る仕切り壁により隣接する複数個の固形 物沈澱室を設け、各固形物沈澱室の下流側の仕切り壁の高さを上流側の仕切り壁 の高さよりも低く設定し たことを特徴とする。
【0006】
本考案の固形物沈澱装置付側溝によれば、側溝を流れる雑排水は、上流側の固 形物沈澱室へ収容され、この固形物沈澱室から溢れでた水は順次下流側の固形物 沈澱室へ収容される。 上流側の固形物沈澱室内においては、水に混入された固形物は、時間の経過と ともに大きな固形物から順次沈澱して底部に堆積し、上方に貯溜された水(上澄 み)にはさらに細粒の固形物が浮遊している。この上方に貯溜された水は、新た な雑排水の流入により、高さの低い下流側の仕切り壁を越えて隣接する下流側の 固形物沈澱室へ収容される。ここで、さらに固形物が沈澱して分離され底部に堆 積する。この沈澱が複数個の固形物沈澱室で繰り返され、浄化されたきれいな水 が河川または湖沼へ排出される。
【0007】
以下、本考案の一実施例につきを参照して説明する。 固形物沈澱装置付側溝1は、道路に施設され雑排水を通過させるもので、上流 側のコンクリート製の道路用側溝2と、この道路用側溝2の下流側に接続された 固形物沈澱装置3と、これの下流側に接続された下流側のコンクリート製の道路 用側溝4とから構成されている。尚、図示はしないが、道路用側溝2、固形物沈 澱装置3及び道路用側溝4には蓋が着脱可能に取付けられている。
【0008】 固形物沈澱装置3は、断面がU字状をなすコンクリート製の本体5と、この本 体5を仕切るように底壁部5aから上方に向けて突設された複数個の仕切り壁6 a,6b,6c,6d,6e,6fとから構成されている。これらの仕切り壁6 a,6b,6c,6d,6e,6fは、上流側から下流側に向けて配置されてお り、仕切り壁6aと仕切り壁6bとの間に固形物沈澱室7が形成され、仕切り壁 6bと仕切り壁6cとの間に固形物沈澱室8が形成され、仕切り壁6cと仕切り 壁6dとの間に固形物沈澱室9が形成され、仕切り壁6dと仕切り壁6eとの間 に固形物沈澱室10が形成され、仕切り壁6eと仕切り壁6fとの間に固形物沈 澱室11が形成されている。また、各仕切り壁の高さは、6a>6b>6c>6 d>6e>6fとなっており、各固形物沈澱室を構成する下流側の仕切り壁の高 さは、上流側の仕切り壁の高さよりも低く設定されている。
【0009】 また、固形物沈澱室7の仕切り壁6aの上端部は、道路用側溝2の底壁部2a と同じ高さに設定され、固形物沈澱室11の底壁部5aの高さは、道路用側溝4 の底壁部4aと同じ高さに設定されている。 尚、仕切り壁6aの上端中央部には、凹状の流入口12が形成されており、各 固形物沈澱室9〜11には、取手13aを有する受け籠13が着脱可能に収容さ れている。
【0010】 つぎに上記構成の作用について説明する。 固形物沈澱装置付側溝1を流れる雑排水は、道路用側溝2を通り流入口12か ら固形物沈澱室7へ収容され、この固形物沈澱室7から溢れでた水は順次下流側 の固形物沈澱室8〜11へ収容される。 固形物沈澱室7内においては、大きな固形物ほど早く沈澱して分離され底部の 受け籠13に堆積し、細粒の固形物は上方に貯溜された水(上澄み)に浮遊して いる。 固形物沈澱室7に新たな雑排水が流入すると、新たな雑排水は固形物沈澱室7 の底部に流入し水位が上昇する。この水位の上昇により、固形物を分離して上方 に貯溜された水(上澄み)は、下流側の仕切り壁6bを越えて隣接する下流側の 固形物沈澱室8の底部に流入する。
【0011】 固形物沈澱室8内においても、前述と同様に、大きな固形物ほど早く沈澱して 分離されて底部の受け籠13に堆積し、細粒の固形物は上方に貯溜された水(上 澄み)に浮遊している。そして、固形物沈澱室7から溢れた水が流入し水位が上 昇すると、固形物を分離して上方に貯溜された水(上澄み)は、下流側の仕切り 壁6cを越えて隣接する下流側の固形物沈澱室9の底部に流入する。 このように、固形物の沈澱が固形物沈澱室9,10,11において繰り返され 、浄化されたきれいな水が道路用側溝4を通り河川または湖沼へ排出される。 そして、分離された固形物は受け籠13に収容され、定期点検時に受け籠13 とともに取り出され、廃棄処分される。
【0012】 本考案は、上記し且つ図面に示す実施例にのみ限定されるものでなく、例えば 側溝が長い場合は固形物沈澱装置を適宜増加して設けてもよく、又、固形物沈澱 室の数も適宜に設ければ良い等、要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であ る。
【0013】
本考案の固形物沈澱装置付側溝は、道路に施設され雑排水を通過させる側溝で あって、この側溝の一部に該側溝を仕切る仕切り壁により隣接する複数個の固形 物沈澱室を設け、各固形物沈澱室の下流側の仕切り壁の高さを上流側の仕切り壁 の高さよりも低く設定したので、簡単な構成により、雑排水が流通する間に固形 物を分離して排水の水質を改善することができ、しかも各家庭に水質汚染防止装 置を設ける必要が無いという優れた効果を奏する。
【図1】全体の縦断正面図である。
【図2】固形物沈澱装置本体の一部を示す斜視図であ
る。
る。
1 固形物沈澱装置付側溝 2 道路用側溝 3 固形物沈澱装置 4 道路用側溝 5 本体 6a〜6f 仕切り壁 7〜11 固形物沈澱室
Claims (1)
- 【請求項1】 道路に施設され雑排水が流れる側溝であ
って、 この側溝の一部に該側溝を仕切る仕切り壁により隣接す
る複数個の固形物沈澱室を設け、各固形物沈澱室の下流
側の仕切り壁の高さを上流側の仕切り壁の高さよりも低
く設定したことを特徴とする固形物沈澱装置付側溝。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2328493U JPH0682186U (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 固形物沈澱装置付側溝 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2328493U JPH0682186U (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 固形物沈澱装置付側溝 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682186U true JPH0682186U (ja) | 1994-11-25 |
Family
ID=12106310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2328493U Pending JPH0682186U (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 固形物沈澱装置付側溝 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0682186U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100834532B1 (ko) * | 2007-05-15 | 2008-06-02 | 전완재 | 합류식 하수구의 토사유입 방지구 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5579820A (en) * | 1978-12-14 | 1980-06-16 | Nippon Steel Corp | Treating method for molten steel |
JP3083288B2 (ja) * | 1998-11-24 | 2000-09-04 | エクスクルーシブ デザイン カンパニー インコーポレイテッド | 磁気基板のための電気化学機械的研磨システムおよび方法 |
-
1993
- 1993-05-06 JP JP2328493U patent/JPH0682186U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5579820A (en) * | 1978-12-14 | 1980-06-16 | Nippon Steel Corp | Treating method for molten steel |
JP3083288B2 (ja) * | 1998-11-24 | 2000-09-04 | エクスクルーシブ デザイン カンパニー インコーポレイテッド | 磁気基板のための電気化学機械的研磨システムおよび方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100834532B1 (ko) * | 2007-05-15 | 2008-06-02 | 전완재 | 합류식 하수구의 토사유입 방지구 |
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