JPH0682029A - 石炭焚ボイラのボトムアッシュ処理方法 - Google Patents

石炭焚ボイラのボトムアッシュ処理方法

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JPH0682029A
JPH0682029A JP23590392A JP23590392A JPH0682029A JP H0682029 A JPH0682029 A JP H0682029A JP 23590392 A JP23590392 A JP 23590392A JP 23590392 A JP23590392 A JP 23590392A JP H0682029 A JPH0682029 A JP H0682029A
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JP
Japan
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pump
ash
slurry
bottom ash
coal
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Pending
Application number
JP23590392A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Watanabe
慶久 渡辺
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PLANT GIKEN KK
Original Assignee
PLANT GIKEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ボトムアッシュの水力輸送にジェットポンプに
代えてボリュートポンプを使用する。 【構成】ボトムアッシュをクリンカホッパ1に受け、ホ
ッパからスラリー状で水力輸送により脱水槽5に送って
貯灰し、上澄水を前記水力輸送用に循環使用するボトム
アッシュ処理方法において、スラリー水力輸送源にイン
バータによる回転数制御の遠心式又は回転式のアッシュ
ポンプ4を採用する。石炭火力発電所で実施したとこ
ろ、設備の省エネルギー化とコスト低減、作業環境の改
善がなされ、負荷変動にも安定した運転が可能になって
大きな効果を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭焚ボイラの底部か
ら排出されるボトムアッシュの処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の石炭焚ボイラのボトムアッシュ処
理方法の標準的な例を、図2にフローシートで示して説
明する。石炭焚ボイラのボトムから排出されるボトムア
ッシュは、通常、水を入れた2基のクリンカホッパ21
中に落下して、貯灰される。その底にはゲートを介して
クリンカクラッシャ22が取付けられ、所定量貯灰され
ると、一方のクリンカホッパ21のゲートを開いてスラ
リー状のアッシュを排出する。排出に際して、アッシュ
中に形成されているクリンカをクリンカクラッシャ22
で湿式粉砕する。クリンカクラッシャ22の出口側に
は、ジェットポンプ24を配設し、高揚程、大容量の灰
処理ポンプ23を用いてジェットポンプ24に高圧水を
供給し、クリンカクラッシャ22を通過したスラリーを
この高圧水で脱水槽25へ水力輸送する。脱水槽25
(通常2基、交互に受入と脱水とを繰返す)では、スラ
リー中の固形分を沈降させ、脱水して、固液を分離す
る。上澄水は、沈殿槽26に溢流させ、さらにその上澄
水を貯水槽27に溢流して貯水し、水力輸送用に循環し
て使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のボトム
アッシュ処理方法は、高揚程大容量の灰処理ポンプとジ
ェットポンプとを組合せ大量の水を循環使用するので、
設備が大形化し、高圧駆動水の衝撃音による激しい騒音
と振動とをともなって作業環境を損ね、かつ、ポンプ効
率が15〜20%しかないためエネルギーコストが高い
などの問題があった。また、クリンカホッパ中のアッシ
ュは、間欠的に抜出すことが多い。その方法にはホッパ
中のスラリーを完全に排出する場合(「水抜き」い
う)、上部から水を供給しながら水位を一定に保って、
スラリー濃度の高い部分を排出する場合や、両者を適当
に組合せる場合などがある。従って、スラリー濃度が大
きく変動する上、その輸送量は一定ではない。このため
にポンプの負荷変動が大きくなり、ジェットポンプに代
わるポンプを使用して安定した運転することは、従来事
実上、困難とされていた。本発明は、設備の省エネルギ
ー化とコスト低減、作業環境の改善、負荷変動に対する
安定した運転を実現するために、ジェットポンプに代わ
るポンプの使用を研究し、その結果を実機に試用して効
果を確認し、完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、石炭焚ボイラ
から排出されるボトムアッシュをクリンカホッパに貯
め、クリンカホッパからスラリー状で抜出し、水力輸送
により脱水槽に送って固形分を分離した後、上澄水を前
記水力輸送用に循環して使用するボトムアッシュ処理方
法において、前記のスラリーの水力輸送に回転数制御の
遠心式または回転式のアッシュポンプを使用することを
特徴とする、石炭焚ボイラのボトムアッシュ処理方法を
提供する。なかでも、スラリーの水力輸送にボリュート
式アッシュポンプを使用し、その回転数をインバータ制
御する方法が好ましい。
【0005】
【実施態様例及び作用】本発明の石炭焚ボイラのボトム
アッシュ処理方法を、図面を参照しつつ、具体的に説明
する。図1は、本発明のボトムアッシュ処理方法の1例
を示すフローシートである。石炭焚ボイラの燃焼炉で発
生したボトムアッシュは、クリンカホッパ1に落とされ
る。クリンカホッパ1には、灰処理ポンプ3を用いて水
を入れておく。クリンカホッパ1は、通常2基設けら
れ、所定量のボトムアッシュが貯まると、上部から水を
補給して液面を一定に保ちながら、底部のゲートを開け
てボトムアッシュと水との混合物であるスラリーを排出
する。所定量のスラリーを排出し終るとゲートを閉じて
ボトムアッシュの投入を続け、これらの操作を繰り返
す。この間、適時、クリンカホッパ1中のスラリー全量
を排出する前記の水抜きを行う。水抜きが終わるとゲー
トを閉じ、ボトムアッシュの投入を開始する。クリンカ
ホッパ1の排出口には、通常、クリンカクラッシャ2を
取付け、排出するスラリー中のクリンカの塊を湿式粉砕
し、水力輸送の障害にならないようにする。クリンカク
ラッシャ2にはダブルロール式を使用することが多い。
【0006】クリンカホッパ1から排出されたスラリー
は、クリンカクラッシャ2を通過し、灰処理ポンプ3か
らの希釈水によって水力輸送に適当なスラリー濃度に調
整され、アッシュポンプ4と称するポンプの吸入側に送
られ、吐出側から脱水槽5に水力輸送される。アッシュ
ポンプ4としては、スラリー輸送用のボリュートポン
プ、タービンポンプなどの遠心式ポンプ、およびスクリ
ューポンプなどの回転式ポンプを使用することができ
る。これらのポンプの中ではボリュートポンプが好まし
く、中でも、ダブルケーシングのスラリーポンプが好ま
しい。たとえば、ケーシングを2つ割り構造とし、外側
の本体は鋳造鋼製、内側のライナは高クロム鋳鉄製の嵌
込式にすれば、磨耗した場合の内側ライナの交換が容易
である。万一、ライナが局所磨耗して貫通した場合に備
えて検知器を設けておくことが好ましい。羽根車は、出
入口の形状に丸みをもたせた肉厚の大きいものを採用す
る。耐摩耗性が大きく、磨耗しても性能低下を小さくす
るためである。羽根車先端部の形状は、中央部よりも両
外側の直径を大きくする。粒度の大きな固体は渦巻室の
中央部を通過するのでライナの摩耗量が少なくなる。ア
ッシュポンプ4は回転数をインバータ制御できるように
しておくことが好ましい。効率よく、正確に制御できる
からである。これによって、アッシュポンプ4は、たと
えば、スラリーの排出時に生ずるスラリー濃度変化に対
しても常に一定の輸送量を保持させ、水抜き時の輸送量
変更にも素早く正確に追従できるのである。
【0007】脱水槽5は通常2基設けられ、水力輸送さ
れたスラリーの受入とスラリー中の固形分の沈降、脱
水、排出とを交互に繰返し運転する。脱水槽5の上澄液
は、沈殿槽6に溢流させる。ここで残存する固形分を沈
殿させ、上澄液を貯水槽7に溢流させ、水力輸送用の水
として循環使用する。
【0008】
【実施例】本発明の石炭焚ボイラのボトムアッシュ処理
方法を大型の石炭焚ボイラにおいて実施し、その効果を
確認したので説明する。すなわち、前記の従来法である
ジェットポンプを採用していたのと同一規模の石炭焚ボ
イラのボトムアッシュ処理に、本発明の石炭焚ボイラの
ボトムアッシュ処理方法を採用し、効果を比較した。そ
の主要設計条件は次の通りであった。
【0009】灰発生量 3.9t/hr スラリー輸送回数 3回/日 スラリー輸送時間 50分/回 スラリー輸送能力 38t/hr 輸送スラリー濃度 15wt% 輸送距離:水平 300m 垂直 22m 採用したアッシュポンプは、吐出容量440m3 /h、
吐出圧4kg/cm2 、電動機動力132kWのダブル
ケーシングのボリュートライナー式スラリポンプであっ
た。また、灰処理ポンプは、吐出容量360m3 /h、
吐出圧7kg/cm2 、電動機動力110kWであっ
た。これに対し、比較対象のジェットポンプを採用した
従来方式では、灰処理ポンプは吐出容量690m3
h、吐出圧18kg/cm2 、電動機動力500kWで
あった。この他の主な設備仕様を表1に示す。なお、ス
ラリー管Aおよび処理供給管Bの位置は、図中に示し
た。
【0010】
【表1】 本装置を建設した後、アッシュポンプの標準運転条件を
次ぎの通りにして運転した。すなわち、クリンカホッパ
に所定量のボトムアッシュが貯まると、流体噴射などの
方法で内部を攪拌し、底部のゲートを開き、アッシュポ
ンプの吐出量が440m3 /hを維持するようにインバ
ータで回転数制御をしながら、内部のスラリーを排出さ
せた。この間、クリンカホッパの水位が変動しないよう
に、水を補給した。
【0011】また、水抜きに際しては、クリンカホッパ
底部のゲートを開き、同時にアッシュポンプは吐出容量
440m3 /hの定量運転を開始する。水抜終了間近か
になると、空気の吸込みを防ぐために液面計からの信号
によって、アッシュポンプの回転数をおとして吐出容量
を300m3 /hに下げ、さらに液面が下がったところ
でさらに回転数をおとし、吐出容量を190m3 /hに
下げて水抜を終了させた。水抜終了後は、次の水抜開始
までクリンカホッパ底部のゲートを閉じ、130m3
hの減量運転(アイドリング運転)に切替えた。この様
にして通算12か月、発電容量約500MWの運転を実
施した。その結果、何らのトラブルもなく円滑な運転が
継続され、部品交換などのメンテナンスは一切実施して
いない。流量を一定に保つように回転数制御を行ってい
るが、ポンプ性能低下による回転数の上昇傾向は認めら
れない。従って、ポンプ性能に影響を与えるような磨耗
はなく、極めて順調な操業が行われている。
【0012】
【発明の効果】本発明の石炭焚ボイラのボトムアッシュ
処理方法を採用し、ジェットポンプに代えて、回転数制
御の遠心式ポンプまたは回転式ポンプを採用することに
よって、設備の省エネルギー化とコスト低減、作業環境
の改善、負荷変動に対する安定した運転が可能になっ
た。すなわち、アッシュポンプの効率が高いので所用動
力費は従来に比べて1/2以下になり、大量の水を循環
する必要がないので配管や沈殿槽などが小形化されて設
備費が節減され、騒音が減少して、作業環境が改善され
た。とくに、発電所などの大型ボイラーに本発明を利用
し、インバータによる回転数制御のボリュートポンプを
採用して、クリンカホッパから排出されるスラリー濃度
などの輸送条件変動に対する安定した運転と、水抜時に
おけるスラリー排出量の大幅な変更調整とを容易に実現
することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のボトムアッシュ処理方法の1例を示
すフローシート。
【図2】 従来のボトムアッシュ処理方法を示すフロー
シート。
【符号の説明】
1:クリンカホッパ 2:クリンカクラッシャ 3:灰処理ポンプ 4:アッシュポンプ 5:脱水
槽 6:沈殿槽 7:貯水層 21:クリンカホッパ 22:クリン
カクラッシャ 23:灰処理ポンプ 24:ジェットポンプ 2
5:脱水槽 26:沈殿槽 27:貯水槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石炭焚ボイラから排出されるボトムアッシ
    ュをクリンカホッパに貯め、クリンカホッパからスラリ
    ー状で抜出し、水力輸送により脱水槽に送って固形分を
    分離した後、上澄水を前記水力輸送用に循環して使用す
    るボトムアッシュ処理方法において、前記のスラリーの
    水力輸送に回転数制御の遠心式または回転式のアッシュ
    ポンプを使用することを特徴とする、石炭焚ボイラのボ
    トムアッシュ処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の石炭焚ボイラのボトムア
    ッシュ処理方法において、スラリーの水力輸送にボリュ
    ート式アッシュポンプを使用し、その回転数をインバー
    タ制御することを特徴とする、請求項1に記載の石炭焚
    ボイラのボトムアッシュ処理方法。
JP23590392A 1992-09-03 1992-09-03 石炭焚ボイラのボトムアッシュ処理方法 Pending JPH0682029A (ja)

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JP23590392A JPH0682029A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 石炭焚ボイラのボトムアッシュ処理方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007085697A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Chugoku Electric Power Co Inc:The クリンカ輸送配管寿命管理システム及び寿命管理方法
JP2008196836A (ja) * 2007-02-16 2008-08-28 Chugoku Electric Power Co Inc:The クリンカーホッパー内からのクリンカー除去方法およびクリンカー除去装置
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62182521A (ja) * 1986-02-05 1987-08-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 石炭焚きボイラ用灰処理装置

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