JPH0681192A - アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理方法 - Google Patents

アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理方法

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JPH0681192A
JPH0681192A JP23349592A JP23349592A JPH0681192A JP H0681192 A JPH0681192 A JP H0681192A JP 23349592 A JP23349592 A JP 23349592A JP 23349592 A JP23349592 A JP 23349592A JP H0681192 A JPH0681192 A JP H0681192A
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JP
Japan
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aluminum
surface roughness
batch
anodic
alloy
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Pending
Application number
JP23349592A
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English (en)
Inventor
Rakuzou Katayama
絡三 片山
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1バッチ量に相当する容積の電解処理槽を用
いて1バッチ量に満たない加工品を陽極酸化する場合で
あっても、陽極酸化処理後の加工物の表面粗さ、特にア
ルミ鋳造品の面粗度を良好に保つことが出来るアルミニ
ウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理方法を提供す
ることを目的とする。 【構成】 アルミニウム陽極、あるいはアルミニウム合
金陽極を用いて電解液2内で該アルミニウムあるいはア
ルミニウム合金の表面の陽極酸化処理を施す方法におい
て、前記電解液2内にダミー材6を入れて陽極酸化処理
を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はアルミニウム及びアル
ミニウム合金の陽極酸化処理方法に係わり、更に詳しく
は、アルミニウム及びアルミニウム合金の加工品、特に
アルミ鋳造品の面粗度を良好に保つことが出来るアルミ
ニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般にアルミニウム及びアルミニウム合
金からなる加工品は、腐食の防止の目的でその表面に陽
極酸化処理(MIL−A−8625,JIS H 86
01,JIS W 1111規格等による)が施されて
いる。ところで、従来アルミニウム及びアルミニウム合
金からなる加工品を陽極酸化処理する場合は、例えば所
定量の該加工品を陽極として、1バッチ量毎、硫酸、し
ゅう酸、あるいは有機酸ー硫酸混合液等の電解液を入れ
た所定の容積を有する電解処理槽内で陽極酸化処理を行
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
陽極酸化処理方法にあっては、1バッチ量に相当する容
積の電解処理槽において加工品の量が1バッチに満たな
い場合には、通電電流の変動が大きく、一定の電流密度
が得られ難い。そのため、加工品の表面の面粗度が低下
し、特にアルミ鋳造品の場合には素材表面の面粗度が粗
いため、この傾向が著しいと言う問題があった。
【0004】この発明はかかる従来の課題に着目して案
出されたもので、1バッチ量に相当する容積の電解処理
槽を用いて1バッチ量に満たない加工品を陽極酸化する
場合であっても、陽極酸化処理後の加工物の表面粗さ、
特にアルミ鋳造品の面粗度を良好に保つことが出来るア
ルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理方法を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、アルミニウム陽極、あるいはアルミニウム
合金陽極を用いて電解液内で該アルミニウムあるいはア
ルミニウム合金の表面の陽極酸化処理を施す方法におい
て、前記電解液内にダミー材を入れて陽極酸化処理を行
うことを要旨とするものである。
【0006】
【作用】この発明は上記のように構成され、電解液内に
ダミー材を入れてアルミニウムあるいはアルミニウム合
金を陽極酸化処理するため、1バッチ量に相当する容積
の電解処理槽において加工品の量が1バッチに満たない
場合であっても、通電電流の変動が小さく、所定の1バ
ッチ量の加工品における陽極酸化と同様に一定の電流密
度を得ることが出来る。そのため、加工品の表面の面粗
度が良好で、特にアルミ鋳造品の場合には陽極酸化処理
後の表面粗さの著しい低下を抑制して表面粗さの大幅な
悪化を防止することが出来る。
【0007】
【実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例
を説明する。図1は、この発明に係るアルミニウム及び
アルミニウム合金の陽極酸化処理方法を説明するための
説明図を示し、1は所定の1バッチ量に相当した容積を
有する電解処理槽、2は硫酸、しゅう酸、あるいは有機
酸ー硫酸混合液等の電解液、3は陽極、4は陰極で、こ
の陽極3及び陰極4は所定の電流を供給する電源5に接
続されている。また、6はアルミニウムあるいはアルミ
ニウム合金からなる加工品の1バッチの量が少ない場合
に電解液2内に入れるダミー材である。
【0008】このダミー材6は陽極酸化処理をするもの
と同種材料、即ちアルミニウムあるいはアルミニウム合
金で構成され、電解処理槽1の内表面の面積に対して5
%以上10%以下の表面積を有しているものが好まし
い。5%未満では十分に通電電流の変動を抑えることが
出来ず、10%を越えると被処理品の電流密度が安定し
ない。
【0009】また、より好ましくは電解処理槽1の内表
面の面積に対して下限値が7%以上の表面積を有してい
ることがよい。7%以上であることにより、1バッチ量
に相当する容積の電解処理槽1においてアルミ加工品の
量が1バッチに満たない場合であっても、通電電流の変
動を効果的に小さくすることが出来る。従って、ダミー
材6の形状及び使用個数は特に限定されるものではな
い。
【0010】次に上述したダミー材6を用いて、この発
明のアルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理
方法について説明する。先ず電解処理槽1の電解液2内
の陽極3に、所定の1バッチ量に満たないアルミニウム
あるいはアルミニウム合金からなる加工品(予備脱脂、
水洗、中和等の予備処理を施したもの)をセットすると
共に、所定の1バッチ量に満たない分に相当するダミー
材6を電解液2内に入れる。但しダミー材6の表面積
は、上述したように電解処理槽1の内表面の面積に対し
て少なくとも5%以上10%以下である。
【0011】そして、陽極3と陰極4とに電源5からの
電流を加えて加工品に陽極酸化処理を施す。この際の電
流密度、電解温度及び電解時間は、従来と同様である。
例えば、電流密度1.5A/dm2 ,電解温度20℃
(常温),電解時間30分である。この時、ダミー材6
が電解処理槽1の電解液2内に配置されているため、1
バッチの量を酸化処理するのに相当する容積を有する電
解処理槽1を使用して1バッチ量に満たない加工品を陽
極酸化する場合であっても、通電電流の変動が小さく、
所定の1バッチ量の加工品における陽極酸化と同様に略
一定の電流密度を得ることが出来るものである。従っ
て、加工品の表面の面粗度が良好で、特にアルミ鋳造品
の場合には陽極酸化処理後の表面粗さの著しい低下を抑
制して表面粗さの大幅な悪化を防止することが出来る。
【0012】以下、実施した陽極酸化処理におけるアル
ミ加工品の表面粗さ測定試験について説明する。所定の
1バッチ量より10%少ない表面研磨されたアルミ鋳造
品(実施例1,2,3,従来例1,2)とアルミ鋳造品
以外のアルミ加工品(実施例4,従来例3)とを陽極と
して、下記の表1に示す条件で陽極酸化処理、及び封孔
処理を行った。そしてそれぞれの表面粗さを測定してそ
の結果を次にように評価した。
【0013】◎:更に良好 〇:良好 △:やや劣る ×:劣る 但し、表面粗さは表面粗さ計により測定した。その結果
も表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1から明らかなように、電解液内にダミ
ー材を入れて陽極酸化処理を行った実施例にあっては、
従来例と比べて表面粗さの低下が少なく、特にアルミ鋳
造品(実施例1,2,3)にあっては、その傾向が顕著
であり、更に電解処理槽の内表面の面積に対して7%の
表面積を有する実施例3にあっては、表面粗さの低下が
極めて少ないことが判る。また、電解液内の通電電流の
変動が従来例よりも実施例の方が少なく、特に実施例3
が安定した電流密度を得ることが出来た。
【0016】
【発明の効果】この発明は上記のように構成され、電解
液内にダミー材を入れてアルミニウムあるいはアルミニ
ウム合金を陽極酸化処理するため、1バッチ量に相当す
る容積の電解処理槽において加工品の量が1バッチに満
たない場合であっても、通電電流の変動が小さく、所定
の1バッチ量の加工品における陽極酸化と同様に安定し
た電流密度を得ることが出来、加工品の表面の面粗度が
良好で、特にアルミ鋳造品の場合には陽極酸化処理後の
表面粗さの低下を少なくして表面粗さの大幅な悪化を抑
制することが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のアルミニウム及びアルミニウム合金
の陽極酸化処理方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】 1 電解処理槽 2 電解液 3 陽極 4 陰極 5 電源 6 ダミー材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム陽極、あるいはアルミニウ
    ム合金陽極を用いて電解液内で該アルミニウム、あるい
    はアルミニウム合金の表面に陽極酸化処理を施す方法に
    おいて、前記電解液内にダミー材を入れて陽極酸化処理
    を行うことを特徴とするアルミニウム及びアルミニウム
    合金の陽極酸化処理方法。
JP23349592A 1992-09-01 1992-09-01 アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理方法 Pending JPH0681192A (ja)

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JP23349592A JPH0681192A (ja) 1992-09-01 1992-09-01 アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理方法

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JPH0681192A true JPH0681192A (ja) 1994-03-22

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ID=16955918

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JP23349592A Pending JPH0681192A (ja) 1992-09-01 1992-09-01 アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理方法

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