JPH06772U - 現像済写真フィルムの収納部を備えたアルバム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】アルバムに現像済写真フィルムを収納できるよ
うにして、散逸してしまうことのないようにし、後にな
ってプリント写真の焼き増しをする必要が生じたときに
も、該当する現像済写真フィルムを簡単に捜し出すこと
ができるようにする。 【構成】アルバムＡは、表表紙１または裏表紙２のうち
の一方、あるいはその双方に、現像済写真フィルムを収
納するための収納部４を備えている。収納部４は表紙
１、２の内面側に設けられた収納凹部５を有しており、
収納凹部５には袋状の収納体６が取付けてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、現像済写真フィルムを収納することができる現像済写真フィルムの 収納部を備えたアルバムに関するものである。

【０００２】

【従来技術】

従来のアルバムの構造は、やや厚手の表表紙と裏表紙の間に所要枚数の台紙を 綴じ込んだものが一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

けれども、上記した従来のアルバムには次のような課題があった。 すなわちアルバムは、印画紙にプリントした写真を後で見やすいように整理す る目的で作られたものである。従って、プリント写真を貼付して整理することは できるが、現像済写真フィルムは整理することはできない。そのため現像済写真 フィルムは、アルバムと一緒に管理されることはあまりなく、引出しの奥に無造 作に重ねてあったり、あるいは散逸したりしているため、後で焼き増しの必要が 生じたときに捜すのに手間がかかる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために講じた本考案の手段は次のとおりである。 第１の考案にあっては、 表表紙または裏表紙のうちの一方、あるいはその双方に、現像済写真フィルム を収納するための収納部を備えた、 現像済写真フィルムの収納部を備えたアルバムである。 第２の考案にあっては、 表表紙または裏表紙のうちの一方、あるいはその双方に、現像済写真フィルム を収納するための収納部を備え、 この収納部は、前記表紙の内面側に設けられた収納凹部を有し、この収納凹部 には袋状の収納体が取付けてある、 現像済写真フィルムの収納部を備えたアルバムである。 第３の考案にあっては、 表表紙または裏表紙のうちの一方、あるいはその双方に、現像済写真フィルム を収納するための収納部を備え、 この収納部は、前記表紙の内面側に設けられた収納凹部に取付けてある当てシ ートと、前記収納凹部の奥壁とで形成してある、 現像済写真フィルムの収納部を備えたアルバムである。 収納体は、例えば紙袋、合成樹脂製の袋、網袋等であるが、現像済写真フィル ムの収納が支障なくできれば、その構造、素材は限定しない。 当てシートは、例えば紙シート、合成樹脂シート等であるが、それに限定され るものではなく、網体、バンド等をも含む概念である。

【０００５】

【実施例】

本考案を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。 図１は本考案にかかるアルバムの一実施例を示す斜視図、図２は収納部の構造 を示す要部断面図である。 符号Ａはアルバムで、やや厚手に形成された表表紙１と裏表紙２とを備えてい る。表表紙１と裏表紙２との間には、所要枚数の台紙３が綴じ込んである。 表表紙１と裏表紙２の内面側には、現像済写真フィルムを収納するための収納 部４が設けてある。収納部４は各表紙１、２の内面に設けられた四角形の収納凹 部５を備えている。収納凹部５には、袋状で紙製の収納体６が背部を奥壁７に貼 着して収容してある。なお収納体６の開口部には開閉を容易にするための開け口 ８が所要の幅だけ切り欠いて設けてある。

【０００６】 （作 用） 図１、図２を参照して本実施例の作用を説明する。 現像済写真フィルム（ネガフィルムまたはポジフィルム）は、プリント写真と 共に納品される。 そして、プリント写真をアルバムＡの台紙３に貼付して整理した後、現像済写 真フィルムは、同じアルバムＡの収納部４の収納体６内部に収納しておく。なお 収納部４は各表紙１、２の厚さを利用して形成してあるので嵩張ることはなく、 従来のアルバムと同様に取り扱いができる。 このように、台紙３に整理したプリント写真に対応する全部の現像済写真フィ ルムを同じアルバムＡの収納部４に収納しておけば、従来のように散逸してしま うこともなく、整理上も好都合である。 また、例えば後になってプリント写真の焼き増しをする必要が生じたとき、該 当する現像済写真フィルムを簡単に捜し出すことができる。なお、現像済写真フ ィルムには通し番号が設けてあるので、プリント写真を台紙３に整理するときに 、台紙３の隅にその通し番号を書いておくようにすれば、より簡単に捜すことが できる。

【０００７】 図３は収納部構造の他の実施例を示す要部断面図である。 本実施例における収納部４ａは、各表紙１、２の内面側に設けられた収納凹部 ５を有し、この収納凹部５を覆うように合成樹脂製の当てシート９が取付けてあ る。当てシート９は、開口部となる一辺を除く三辺を内側へ折り曲げて収納凹部 ５の奥壁７周縁部に貼着して取付けてある。この構造により、当てシート９と奥 壁７とで収納部４ａが形成される。 作用効果については、前記実施例とほぼ同様である。 また、図面において前記実施例と同一または同様箇所には、同一の符号を付し て示している。 なお、本考案は図示の実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の 範囲の記載内において種々の変形が可能である。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は上記構成を備え、次の効果を有する。 収納部は各表紙の厚さを利用して形成してあるので嵩張ることはなく、従来の アルバムと同様に取り扱いができる。従って、プリント写真を台紙に貼付して整 理した後、現像済写真フィルムを同じアルバムの収納部の収納体内部に収納して おけば、従来のように散逸してしまうこともなく、整理上も好都合である。 また、例えば後になってプリント写真の焼き増しをする必要が生じたとき、該 当する現像済写真フィルムを簡単に捜し出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるアルバムの一実施例を示す斜視
図である。

【図２】収納部の構造を示す要部断面図である。

【図３】収納部構造の他の実施例を示す要部断面図であ
る。

【符号の説明】

Ａ アルバム １ 表表紙 ２ 裏表紙 ３ 台紙 ４ 収納部 ５ 収納凹部 ６ 収納体 ７ 奥壁 ９ 当てシート

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表表紙または裏表紙のうちの一方、ある
   いはその双方に、現像済写真フィルムを収納するための
   収納部を備えた、 現像済写真フィルムの収納部を備えたアルバム。
2. 【請求項２】 表表紙または裏表紙のうちの一方、ある
   いはその双方に、現像済写真フィルムを収納するための
   収納部を備え、 この収納部は、前記表紙の内面側に設けられた収納凹部
   を有し、この収納凹部には袋状の収納体が取付けてあ
   る、 現像済写真フィルムの収納部を備えたアルバム。
3. 【請求項３】 表表紙または裏表紙のうちの一方、ある
   いはその双方に、現像済写真フィルムを収納するための
   収納部を備え、 この収納部は、前記表紙の内面側に設けられた収納凹部
   に取付けてある当てシートと、前記収納凹部の奥壁とで
   形成してある、 現像済写真フィルムの収納部を備えたアルバム。