JPH067724U

JPH067724U - さじ形の夜間及び産褥期用の生理ナプキンパッド

Info

Publication number: JPH067724U
Application number: JP11182891U
Authority: JP
Inventors: 淑莉李
Original assignee: 淑莉李
Priority date: 1991-11-29
Filing date: 1991-11-29
Publication date: 1994-02-01

Abstract

(57)【要約】【目的】従来の生理用綿を改良して、夜間及び産後に
使用される場合の不都合と使用上の上記欠点を解決し、
完全に臀部と当接することができ、体液が臀部凹溝部か
ら臀部中央の尾骨部位まで滲漏して衣服や敷布を汚染す
るのを有効に防止することができ、且つ使用時における
不快感のない生理用ナプキンを提供しようとするもので
ある。【構成】液体滲透可能な表面材料（４）と、細小紙片
のようなもので積層をした液体吸収可能な吸収体（３）
と、滲透防止用のプラスチック・シート材料（５）とか
ら成り、液体滲透可能な表面材料と吸収体との間に複数
条の導流帯体（６）を介設し、並びに背面の滲透防止用
のプラスチック・シート材料に２本の平行した縦長の両
面接着テープが粘着されていることを特徴とするさじ形
の夜間及び産褥期用生理ナプキン。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、さじ形の夜間及び産褥期用の生理ナプキンパッドに関するものであり、更に詳しくは、該パッドの当接部位が拡大したさじ形状を形成し、液体滲透可能な表面材料の下部に複数條の導流帯体を接着し、分泌液体を該導流帯体に沿うことによって拡散させ、均一に吸収させて、使用者の臀部の凹部位に沿って滲透するのを防止し、快適性を保持体することのできる生理ナプキンパッドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の生理用ナプキンは、実質上一つの吸水性積層体、または吸水層から成り、その上部には滲透可能な表面材料を被覆し、その下部には漏れ防止用プラスチック材料を敷いて構成したものである。

【０００３】より新規な生理用ナプキンでは、ナプキンパッドの両側に真綿を縫合することによって凹部を形成し、股部に密着させて体液の滲漏を防止しまたはナプキンパッドの両側に別の不透水性の隔條体を縫合して体液が胯部から滲出するのを抑止し、特定の防漏効果に達成しようとしている。然し、どういう方法を使っても、夜間、または産褥期における大量の体液の排泄が会陰部から股部の凹溝部に沿って尾骨部位まで滲漏することを確実にさけることができない。

【０００４】従って、従来の生理用綿には、まだ、臀部と密接に装着して快適性の感覚を与えることができ、しかも有効に体液が臀部の凹溝部から滲出して衣服や敷布を汚染することを防止できるものがない。また、有効に生理期間及び産褥期間に排泄される体液の不快感と、特に睡眠時にもたらされる不便さとを克服するものがなかった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来の生理用綿を改良して、夜間及び産後に使用される場合の不都合と使用上の上記欠点を解決し、完全に臀部と当接することができ、体液が臀部凹溝部から臀部中央の尾骨部位まで滲漏して衣服や敷布を汚染するのを有効に防止することができ、且つ使用時における不快感のない生理用ナプキンを提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の生理用綿は、液体滲透可能な表面材料と、導流帯体と、細小紙片で被覆した吸収体の積層材料と、滲漏防止可能なプラスチック・シート材料とからなり、全体としてさじ状を呈し、後端部は楕円形状に拡大され、皮膚に当接して有効的に体液を受取り且つ排泄でき、また吸収された体液は表層材料下方に接着してある複数條の導流帯体によってナプキンパッド本体に拡散され、体液の集中吸収により吸収体が飽和させられるのをさけ、両股の圧搾により体液が滲漏したり局部的に粘着する不快な現象の発生を防止できるように構成されている。

【０００７】本考案の生理ナプキンパッドの更に一つの実施例は、表面吸収材料及び吸収体間の複数條の導引線條の構造により、体液を導引して吸収体に拡散させるものである。本考案のさじ形の夜間及び産褥期用生理ナプキンパッド１には、その両側面を後方に向かって延伸し、拡大されて楕円形の部分を形成する当接面２が設けられている。内側の吸収体３の長さは、体液排泄部に相当する楕円形部分の長さが前方の長方形部分よりもやや短くなっている。

【０００８】従来の生理用ナプキン綿パッドに比べて、長さを伸ばした外、後段部の楕円形の当接面が余計に外側に出ているので、臀部を囲む面積は局部を囲む部分よりも大きい。この情況下において大幅に臀部からの滲漏の発生を防止したり、減らすことができ、特に横臥及び産褥期においてその特有の効果を発揮できる。本考案中の吸収体３の一つの面は使用者の皮膚に面し、他の面は使用者の衣服類に面し、共に表面材料で被覆されている。即ち皮膚に対する面は液体可滲透性材料４で、衣服類に面するものは完全不透水材料５で被覆されている。そのうちの液体可滲透性材料４は表面の堅固さのよりよい紙、不織布、膜片、網片またはその折り畳み積層片を採用するのが好ましい。また可滲透性材料４の下方には密集した間隔を置いて直線状の偏平ナイロンバンド６が配設されている。該ナイロンバンド６の主要効用は、体液を導流することであり、吸水性のない人造繊維バンドを採用するのがより好ましい。また絹糸バンドの外に細かい糸を配設して使用することもできる。吸収体３は紙材料から成り、紙７で被覆されている。本願の吸収体の材料は別に特別な制限がない。従来の生理用ナプキンパッドはいずれも上記の材料で構成している。

【０００９】本考案の生理ナプキンパッドは従来のものと比べると、臀部及び股部から体液が滲漏するのを有効的に防止または減らすことができる目的に達していることを明らかに示している。本考案は夜間または産褥期の横臥時に大量に排出される体液が会陰部から臀部の凹溝部の下方に沿って尾骨部位まで滲出する欠陥があることに鑑み、該生理ナプキンパッド後端部を延伸し、且つ拡大して楕円形状にし、下方に流れる分泌物を受けることができる生理ナプキンパッドで臀部間との接合度を改良して、使用時の不快適な欠点を該生理ナプキンパッド後部の拡大面の構造によって改善された。

【００１０】また表層吸水材料（可滲透性材料４）と吸収体３との間に導流用偏平帯体６を配設することによって、体液の排泄が多量でパッドが全面的に漏れた時、体液が該導流偏平帯体に沿って吸収体全面に拡散され、体液が臀部の凹部に沿って滲出するのを防止できる。本考案の夜間及び産褥期用生理ナプキンパッドの大きさの規格は、長さが３７０ｍｍ、幅が８５ｍｍ、そのうち拡大して楕円形面に形成された面の長さは１５０ｍｍ、幅が１２５ｍｍ、吸水材料の厚さが８０ｍｍ、表面に介在する吸水材料４と吸収体３の間の導流偏平帯体６の幅は４ｍｍ、長さは３３０〜３６０ｍｍ、その間隔の幅は２．５〜３．０ｍｍ、帯体の数は１１〜１２本である。

【００１１】ここに本考案の導流帯体を備えた生理ナプキンパッドが確かに体液を拡散する効果を持っていることを証明するために、導流帯体を具備していないものと以下の如く比較実験を行った。１．導流帯体を具備していない生理用ナプキンパッド（以下、生理ナプキンパッド１と称する。）表面材料４：不織布材料。吸収体３：吸収紙、パルプ綿及びポリエステル吸収体をラミネートして構成した板状物。防滲材料５：ポリビニール膜層。

【００１２】２．導流帯体を具備している生理ナプキンパッド（以上生理ナプキンパッド２と称する。）表面材料と吸収体との間に導流帯体を介設する外、その他の構成材料は上記１で述べているのと同じ。実験ステップ：１）１５ｃｃの赤インキを上記二つの生理ナプキンパッド１，２の上に同時に注入する。ａ．生理ナプキンパッド１の表面材料上に染まった赤インキの面積は約７× ６ｃｍ^２で、吸収体上に染まった赤インキの面積は約７．５×６．５ｃｍ^２である。ｂ．生理ナプキンパッド２の表面材料上に染まった赤インキの面積は約４．５×３ｃｍ^２で、吸収体上に染まった赤インキの面積は約７×５ｃｍ^２である。２）１０秒後の赤インキの染まる面積ａ．生理ナプキンパッド１の表面材料上に染まった赤インキの面積は約７× ６ｃｍ^２で、吸収体上に染まった赤インキの面積は約７．５×６．５ｃｍ^２である。ｂ．生理ナプキンパッド２の表面材料上に染まった赤インキの面積は約６．５×３．５ｃｍ^２で、吸収体上に染まった赤インキの面積は約１０×５．５ｃｍ^２である。３）２５秒後の赤インキの染まる面積ａ．生理ナプキンパッド１の表面材料上に染まった赤インキの面積は約７．５ ×６．０ｃｍ^２で、吸収体上に染まった赤インキの面積は約７．８×６．５ｃｍ^２である。ｂ．生理ナプキンパッド２の表面材料上に染まった赤インキの面積は約７×３．５ｃｍ^２で、吸収体上に染まった赤インキの面積は約１０×５．５ｃｍ^２である。４）５５秒後の赤インキの染まる面積ａ．生理ナプキンパッド１の表面材料上に染まった赤インキの面積は約７．５ ×６．０ｃｍ^２で、吸収体上に染まった赤インキの面積は約７．８×６．５ｃｍ^２である。ｂ．生理ナプキンパッド２の表面材料上に染まった赤インキの面積は約６．５ ×４ｃｍ^２で、吸収体上に染まった赤インキの面積は約１０．５×５．５ｃｍ^２である。５）９６秒後の赤インキの染まる面積ａ．生理ナプキンパッド１の表面材料上に染まった赤インキの面積は約７．５ ×６ｃｍ^２で、吸収体上に染まった赤インキの面積は約７．８×６．５ｃｍ^２である。ｂ．生理ナプキンパッド２の表面材料上に染まった赤インキの面積は約６．５ ×４ｃｍ^２で、吸収体上に染まった赤インキの面積は約１３．５×５．５ｃｍ^２である。６）約１１５秒が経過すると、赤インキはもう滲透拡張しなくなる。この時のａ．生理ナプキンパッド１の表面材料上に染まった赤インキの面積は約７．５ ×６ｃｍ^２で、吸収体上に染まった赤インキの面積は約７．８×６．５ｃｍ^２である。ｂ．生理ナプキンパッド２の表面材料上に染まった赤インキの面は約６．５× ４ｃｍ^２で、吸収体上に染まった赤インキの面積は約１３．５×５．５ｃｍ^２である。

【００１３】以上の試験結果を表１に示す。

【表１】

【００１４】表１の示す結果から表面材料と吸収体の間に導流帯体を介設した生理ナプキンパッド２は導流帯体を介設していない生理ナプキンパッド１と比較すると、導流帯体の誘導により吸収体の赤インキの吸収によって残留した面積が大きいことを示している。生理ナプキンパッド２の吸収性がよりよく、表面材料の快適性効果を保持でき、且つその生理ナプキンパッド１の後端部が楕円形の当接面を形成していることから臀部と密着でき、横臥時に体液が胯部又は臀部から滲出するのを有効に防止することができ、快適感の使用目的が達せられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のさじ形の夜間及び産褥期用生理ナプキ
ンパッドの平面図。

【図２】図１の側面図。

【図３】図１の底面図。

【図４】図１のＡ−Ａ’線に沿った断面図。

【図５】図１の正面図。

【図６】全体の斜視図。

【図７】本考案の生理ナプキンパッドを衣服類に当接固
定した時の説明斜視図。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】液体滲透可能な表面材料（４）と、細小
紙片のようなもので積層をした液体吸収可能な吸収体
（３）と、滲透防止用のプラスチック・シート材料
（５）とから成り、液体滲透可能な表面材料と吸収体と
の間に複数条の導流帯体（６）を介設し、並びに背面の
滲透防止用のプラスチック・シート材料に２本の平行し
た縦長の両面接着テープが粘着されていることを特徴と
するさじ形の夜間及び産褥期用生理ナプキン。
【請求項２】上記導流帯体の数量が１１〜１２條、長
さが３３〜３６ｃｍ、幅が０．４ｃｍであることを特徴
とする請求項１に記載のさじ形の夜間及び産褥期用の生
理ナプキンパッド。
【請求項３】上記導流帯体が平行に等間隔に配置され
る縦長の絹糸に切り替えることができることを特徴とす
る請求項２に記載のさじ形の夜間及び産褥期用の生理ナ
プキンパッド。
【請求項４】上記生理ナプキンパッドの本体が長手方
面に伸びて、その後側が領域を拡大した楕円形を呈する
ことを特徴とする請求項１に記載のさじ形の夜間及び産
褥期用の生理ナプキンパッド。