JPH0675874A - ネットワーク・フロント・エンド回路をネットワーク・アダプター回路に結合するための信号インターフェース - Google Patents

ネットワーク・フロント・エンド回路をネットワーク・アダプター回路に結合するための信号インターフェース

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JPH0675874A
JPH0675874A JP5099585A JP9958593A JPH0675874A JP H0675874 A JPH0675874 A JP H0675874A JP 5099585 A JP5099585 A JP 5099585A JP 9958593 A JP9958593 A JP 9958593A JP H0675874 A JPH0675874 A JP H0675874A
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bus
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JP5099585A
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Andre Szczepanek
シュツェツィパネク アンドレ
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Texas Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最小のハードウェア変更と簡易な機構で、ま
た最小の経済的負担で、コンピュータ、あるいは類似の
周辺装置をイーサネットまたはトークン・リング・ネッ
トワークとインターフェース等がとれるようにできるイ
ンターフェース構成を提供する。 【構成】 上記目的を達成するために、ネットワーク
(242)と通信を行うためのネットワーク・フロント
・エンド回路(244)を、ネットワーク・アダプター
回路(230)に結合するための信号インターフェース
(234、240)が具備されている。この信号インタ
ーフェースは、複数の入力信号ラインを有し、この各入
力信号ラインはネットワーク・フロント・エンド回路か
らの入力信号をネットワーク・アダプター回路へ導くこ
とができるようになされている。信号インターフェース
は、さらに、複数の出力信号ラインを有しており、この
各出力信号ラインは、ネットワーク・アダプター回路か
らの出力信号をネットワーク・フロント・エンド回路に
導くことができるようになされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般にディジタル通信に
関し、さらに具体的にはネットワーク・フロント・エン
ド回路をネットワーク・アダプター回路に結合するため
の信号インターフェースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ技術が進歩するにつれて、
コンピュータ・ネットワークを用いることが非常に一般
的なこととなってきた。実際に、コンピュータ・ネット
ワークはあらゆる種類のビジネス、産業界、研究機関に
おいて用いられている。技術が進歩するにつれて、ネッ
トワーク市場においては2つの型のコンピュータ・ネッ
トワークが主要なものとなってきている。この2つと
は、すなわちトークン・リング・ネットワークと、イー
サネット・ネットワークである。現在、ローカル・エリ
ア・ネットワーク市場のおよそ90%がトークン・リン
グ・ネットワークとイーサネット・ネットワークとで占
められているものと考えられている。従って、ほとんど
の場合は、一連のパーソナルコンピュータあるいはワー
クステーションは、トークン・リングか、あるいはイー
サネットのどちらかのローカル・エリア・ネットワーク
(LAN)に接続して、LANを通してこれらの装置の
各々のプロセッサが互いに通信ができるようになされ
る。また、その他のファイル・サーパ、専用プロセッ
サ、プリンタなどのいろいろな周辺装置も同様にしてL
ANに接続して、当該技術として知られているような用
い方をすることが可能である。
【0003】ネットワークの最新の用い方では、それぞ
れの周辺装置を選択されたネットワークに結合するため
の、物理的および電気的の両方のインターフェースが必
要とされる。どのような型のインターフェース構成を具
体的に選択すべきかは、単に選択したネットワークの型
だけでなく、ネットワークが使用する通信媒体の具体的
な型にも依存する。例えば、現在の技術では、トークン
・リング・ネットワークは、トークン・リング・プロト
コルと通信媒体の9つの異なる組み合わせの中から1つ
を選択して用いることができる。同様に、イーサネット
・ネットワークは3つの異なる通信媒体の中の少なくと
も1つを用いることができる。その結果、これまでは、
単にネットワークプロトコルの仕様(例えば、イーサネ
ットあるいはトークン・リングプロトコルに対する具体
的な仕様)だけでなく、そのネットワークに適合する具
体的な通信媒体についてインターフェース構成の型をユ
ーザ自身が選択しなければならなかった。
【0004】上記のような理由で、コンピュータ製造業
者、あるいはユーザは具体的なネットワークおよびその
ネットワークが用いる通信媒体に適合するようにコンピ
ュータと、そのネットワークとを構成する必要があっ
た。従って、例えばパーソナルコンピュータを例にとる
と、コンピュータ製造業者はパーソナルコンピュータの
ハードウェアを特定の型のネットワークと相互作用でき
るようにするとともに、そのネットワークの通信媒体と
も相互作用できるように構成する必要があった。従来技
術においては、このような構成はパーソナルコンピュー
タの中のマザーボード上かあるいはカード上に、必要な
チップを備えさせて、プロトコルのレベルで実現するの
が通常であった。さらに、特定の型のメカニカル・コネ
クタをパーソナルコンピュータのキャビネットかまたは
コンピュータカードの外側端部に具備させて、ネットワ
ークが利用する通信媒体の型と適合するようになされて
いる。
【0005】従来技術の例として、同軸ケーブル媒体
(AUI)を用いたイーサネット・ネットワークに適合
させるためには、インターフェースカードにはイーサネ
ット回路を搭載したものを選択し、さらにMIL−C−
24308−1972型のコネクタをパーソナルコンピ
ュータのキャビネットに取り付けるか、あるいはインタ
ーフェースカードの1つに付着させる。このようにする
ことによってコンピュータはイーサネット・ネットワー
クの同軸ケーブル媒体に物理的に接続される。しかし、
いったん、構成をこのように実現してしまうと、コンピ
ュータはその特定の同軸ケーブル通信媒体専用となって
しまい、他の型のネットワークおよび/あるいはケーブ
ル媒体で使用することは直ちにはできない。従って、上
記のような構成を実施したコンピュータのユーザが、例
えばシンネット・ケーブル媒体を用いたイーサネット・
ネットワークに変更したいと思ったときには、コンピュ
ータをそのネットワークの新しい型の媒体に適合できる
ように再構築する必要がある。このような再構築は通常
はコンピュータの中のインターフェースカードと交換す
ることによって実現される。従来技術の他の欠点は、上
記の例においてコンピュータのユーザが、もしコンピュ
ータをイーサネット・ネットワークではなくトークン・
リング・ネットワークに接続したいと思ったときには、
イーサネットのサポート用カードを交換する必要があ
り、また、もし、マザーボードがすでにイーサネット・
プロトコルを用いて通信するように構成されているので
あれば、マザーボードをトークン・リング・プロトコル
に適合するように変更する必要があることである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のことからわかる
ように、最小のハードウェア変更と簡易な機構で、また
最小の経済的負担で、コンピュータ、あるいは類似の周
辺装置をイーサネットまたはトークン・リング・ネット
ワークとインターフェースがとれるようにできるインタ
ーフェース構成が必要とされていることは明かであろ
う。さらに、イーサネットあるいはトークン・リング・
ネットワークシステムのためのいろいろな型の通信媒体
へ適合することができるように融通性をもたせることが
必要とされている。本発明は、ネットワーク周辺装置を
イーサネットおよびトークン・リング・ネットワークと
インターフェースをとる際の従来技術の欠点あるいは問
題を事実上なくすか、あるいは低減することができる、
ネットワーク・フロント・エンド回路をネットワーク・
アダプター回路に接続するための電気的なインターフェ
ースを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ネットワーク
・フロント・エンド回路をネットワーク・アダプター回
路に結合し、このネットワーク・フロント・エンド回路
がネットワークと通信ができるようになすための信号イ
ンターフェースを提供するものである。この信号インタ
ーフェースは複数の入力信号ラインを有しており、これ
らの各々の入力信号ラインがネットワーク・フロント・
エンド回路からの入力信号をネットワーク・アダプター
回路に導くように動作することが可能となっている。信
号インターフェースはさらに複数の出力信号ラインを有
しており、これらの各々がネットワーク・アダプター回
路からの出力信号をネットワーク・フロント・エンド回
路に導くようになされている。選択された入力信号ライ
ンおよび出力信号ラインは、第1および第2のネットワ
ーク・プロトコルの両方のネットワーク・プロトコルを
同一のラインにおいてサポートするように機能する。さ
らに、入力信号は選択された入力ラインにのみ入力さ
れ、また出力信号は選択された出力ラインからのみ出力
されるようになされている。
【0008】また、ローカル・エリア・ネットワークに
適合できる回路が備えられており、これによってホスト
装置をネットワーク・フロント・エンド回路に結合し
て、ネットワークと情報をやりとりすることが可能とな
っている。この適合回路は、内部バスと、ホスト装置の
バスおよび内部バスと通信可能な第1のバスと、ネット
ワーク・フロント・エンド回路のバスおよび内部バスと
通信可能な第2のバス、とを有している。また、この適
合回路はさらにプロトコル・ハンドラを有している。こ
のプロトコル・ハンドラはモードがトークン・リング、
あるいはイーサネット・プロトコルのどちらになってい
るかに従って、それぞれトークン・リングあるいはイー
サネット・プロトコルによる第1のバス、第2のバス、
および内部バスとの通信が可能なようになされている。
また、この適合回路はさらに、第1、および第2の状態
を示す信号を受信するための構成入力ピンを有してお
り、第1の状態が示されているときにはローカル・エリ
ア・ネットワーク適合回路はトークン・リング・プロト
コルで動作するように構成され、また、第2の状態が示
されているときには、ローカル・エリア・ネットワーク
適合回路はイーサネット・プロトコルで動作するように
構成される。
【0009】また本発明は、ネットワーク・インターフ
ェースを有するホスト装置を、あらかじめ定められた通
信媒体とあらかじめ定められた通信物理レイヤを有する
コンピュータ・ネットワークに結合するためのインター
フェース・デバイスを提供する。このインターフェース
・デバイスは、ホスト装置のネットワーク・インターフ
ェースに結合するための第1のコネクタを装着している
プラグ要素を有している。また、このインターフェース
・デバイスはプラグ要素の中に配備されたフロント・エ
ンド回路をさらに有しており、このフロント・エンド回
路はあらかじめ定められた通信媒体と結合し、あらかじ
め定められた物理レイヤと相互作用するように選択する
ことが可能である。本発明は従来技術と比較して多くの
技術的利点を提供する。例えば、1つの技術的利点とし
て、ホスト装置の立ち上げ動作中にネットワークでの干
渉が起こる確率を最小化する回路が取り入れられている
ことがある。第2の技術的利点は、周辺ネットワークデ
バイスを異なる型のネットワークあるいはネットワーク
媒体に適合できるように、最小のハードウェア変更で、
従ってユーザにとって最小の努力とコストで、容易に再
構成することができる能力である。さらに他の技術的利
点は、インターフェースが明確に定義されていることに
よって、周辺デバイスの中のハードウェアを再調整ある
いは再構築する必要なしに、周辺デバイスと通信するこ
とができる周辺デバイス外部デバイスを将来開発するこ
とが可能となるという、インターフェースの融通性であ
る。
【0010】他の技術的利点は、ホストプロセッサある
いはこれと類似の周辺デバイスが、単にイーサネットお
よびトークン・リング・ネットワークでの通信が可能で
あるというだけではなく、これらのネットワークを用い
た通信において、いろいろな通信媒体を用いることを可
能とする構成を有していることである。ここで、さらに
第2の技術的利点として、周辺ネットワークデバイスを
異なる型のネットワークあるいはネットワーク媒体に適
合できるように、最小のハードウェア変更で、従ってユ
ーザにとって最小の努力とコストで、容易に再構成する
ことができる能力がある。さらに他の技術的利点は、ホ
ストコンピュータあるいはこれと類似の周辺デバイス
が、イーサネットあるいはトークン・リング・ネットワ
ークによる効果的な通信を行うことを可能とするデバイ
スの提供である。さらに、他の技術的利点は、本発明で
は好適には4Mビット/秒あるいは16Mビット/秒の
トークン・リング・プロトコルに適合するように構成す
ることが可能なことである。さらに、他の技術的利点
は、いろいろな型のネットワーク・プロトコルに適合さ
せるためにコンピュータの内部部品に物理的操作を行う
ことの必要性がなくなるということである。好適な実施
態様において得られる、さらに他の技術的利点は、イー
サネットあるいはトークン・リング・ネットワークによ
るネットワーク相互作用を実現するのに、単に1つのチ
ップとそのハードウェアサポートとが必要なだけである
とうい点である。
【0011】さらに、その他の多くの利点を有すること
が、特許請求範囲、以下の説明、および図から当業者に
は明らかであろう。
【0012】
【実施例】図面を参照して、本発明の好適な実施例につ
いて説明する。なお、これらの図において、対応する同
様の部分は、別の図においても同様の参照番号で表わさ
れている。図1は、従来技術の構成を、本発明と関連を
有するいろいろな構成要素について一般的な形で表した
図である。具体的には、図1にはホストシステム10、
ネットワーク・アダプター12、およびネットワーク・
バス14が示されている。この図1の具体例において
は、ホストシステム10は通常はコンピュータをベース
としたシステムまたは周辺装置である。またバス14は
任意の型のコンピュータ・ネットワークを代表して示し
たものである。図1には、ネットワークに適合された1
つのホストシステムのみが示されているだけであるが、
一連の異なったホストシステムを同一の共通ネットワー
クを通して互いに通信できるように接続して使用に供す
るようにできる。
【0013】ホストシステム10はバス16を介してネ
ットワーク・アダプター12に結合されている。さら
に、ネットワーク・アダプター12はバス18を介して
ネットワーク・バス14に結合されている。ネットワー
ク・アダプター12は2つのインターフェース、すなわ
ちネットワーク・アダプター12をホストシステム10
に接続するためのインターフェース20と、アダプター
12をネットワーク・バス14に接続するためのインタ
ーフェース22とを有している。さらに、ネットワーク
・アダプター12は、インターフェース20およびイン
ターフェース22を、それぞれネットワーク・アダプタ
ー12の内部構成要素に結合するための内部バス20a
および内部バス22aとを有している。従って、バス1
6、18、20a、22aを介して、またネットワーク
・アダプター12を通して、ホストシステム10とネッ
トワーク・バス14との間で通信が行われる。こうし
て、ネットワーク・アダプター12は、ホストシステム
10を、ネットワーク・バス14を介して通信ができる
ように“適合”させる。
【0014】図1は、従来技術における、コンピュータ
・ホスト・システムをネットワークに接続するための通
常の方法を、概括的に表したものである。ホストシステ
ム10は、例えば、パーソナルコンピュータで構成する
ことができる。一方、ネットワーク・バス14は、多く
のいろいろな型のコンピュータ・ネットワークの中の任
意の1つを代表的に示したものである。以下に好適な実
施例と結びつけて議論するように、本実施例はトークン
・リングまたはイーサネット・ローカル・エリア・ネッ
トワーク(LAN)に適合するように仕立てられたもの
である。トークン・リングあるいはイーサネット以外の
他のネットワークを用いることも可能であるが、市場で
今日用いられているLANの少なくとも90%がトーク
ン・リングかイーサネット技術を用いたものである。
【0015】図示のネットワーク・アダプター12は3
つの一般的な内部構成部品を有している。すなわち、具
体的には、アダプター・ハードウェア・ブロック24、
ネットワーク・フロント・エンド回路26、その他のハ
ードウェア・ブロック28とを有している。アダプター
・ハードウェア・ブロック24、ネットワーク・フロン
ト・エンド回路26、およびその他のハードウェア・ブ
ロック28は、一般的に内部バス30によって接続され
ている。その結果、これらの3つの構成部品が互いに作
用し合って、ホストシステム10とネットワーク・バス
14との間での通信を可能となす。こうして、ネットワ
ーク・バス14上のデータは、バス18、インターフェ
ース22、および内部バス22aを介して、ネットワー
ク・フロント・エンド回路26に取り込まれる。その
後、このデータは、アダプター12の構成部品によって
処理され、最終的にはバス20a、インターフェース2
0、およびバス16を介して、ホストシステム10に転
送される。当然ながら、ホストシステム10からネット
ワーク・バス14への、逆方向のデータの転送も、同様
にして可能である。また、さらにアダプター・ハードウ
ェア・ブロック24、ネットワーク・フロント・エンド
回路26、およびその他のハードウェア・ブロック28
の具体的な機能については、従来技術と、本発明の実施
態様との両方を比較することによって特徴づけることが
できる。従来技術の具体例としては、テキサス・インス
トルメント社に譲渡された米国特許および係属中の特許
出願に開示されているような構成がある。従って、以下
に示す米国特許および係属中の出願をここの参照併合
し、これらはすべてここに記述されているものとみなさ
れるものとする。
【0016】 公告特許 特許番号 表 題 出願日 4,866,421 外部アドレス復号化のためのインター 9月12日 フェースを有する通信回路 (1989) 4,777,591 CPU、RAM、タイマ、バス・アー 10月11日 ビターを集積化したデータ通信シス (1988) テム用のマイクロプロセッサ 4,674,086 トークン・リング・アクセス・コント 6月16日 ロール・プロトコル回路 (1987) 4,646,232 CPU、RAM、タイマ、バス・アー 2月24日 ビターを集積化したデータ通信シス (1987) テム用のマイクロプロセッサ 4,571,675 集積化されたオート・ロード・タイマ 2月18日 を有するマイクロプロセッサ・デバ (1986) イス 係属中米国特許出願シリアル 番号/整理番号 表 題 出願日 07/446505/ データ転送装置および方法 12月5日 TI−13284 (1989) 07/445066/ ダウンロード・タスク制御通信 12月4日 TI−14613 プロセッサシステム (1989) 07/446019/ データ通信システム 12月5日 TI−12952 (1989) 07/446352/ データ優先順位づけシステム 1月16日 TI−13015 (1990) 07/445562/ ディジタル・プロセッサ 12月5日 TI−12940 (1989) 図2は、図1のアダプター・ハードウェア・ブロック2
4をブロック図として示したものである。具体的には、
好適な態様においては、アダプター・ハードウェア・ブ
ロック24はシングルチップのローカル・エリア・ネッ
トワーク・プロセッサ・アダプター24である。本発明
に実施例に用いるプロセッサ・デバイスは、テキサス・
インストルメント社から市販されているシングルチップ
のトークン・リング通信プロセッサ・デバイスであるT
MS380C16トークン・リング通信プロセッサに基
づいて、これから導き作られたものである。具体的に
は、アダプター・チップ24は一般に、TMS380C
16に用いられているのと同一の構成ブロックで表現で
きる。しかしながら、このデバイスは大きな改良および
アップグレードがなされており、元々のデバイスが単に
リング・ネットワーク専用としてのみ動作が可能であっ
たのに対して、本発明によるデバイスは図1の構成に用
いてトークン・リング・ネットワークまたはイーサネッ
ト・ネットワークのどちらかによる通信が可能なように
なっている。また、図8および図9と関連づけて後に記
述するように、アダプター・ハードウェア・ブロック2
4は本発明による物理的構成において、トークン・リン
グ・プロトコルあるいはイーサネット・プロトコルによ
る、いろいろな型の通信媒体をサポートするのに用いる
こともできる。
【0017】元々のデバイスを改良したことによって、
本アダプター・チップ24は、元々のTMS380C1
6が有していた利点に加えて、さらに、いろいろな利点
が得られるようになっている。元々のTMS380C1
6が有していた利点のいくつかは以下のようなものであ
る。すなわち、第1には、プロトコル・ハンドリング、
ホストシステム・インターフェース、メモリ・インター
フェース、および通信処理がシングル・チップに集積化
して実現されているので、これはさらに附加部品とし
て、アダプター・メモリと、他の発振器などの最小の附
加部品(すなわち、その他のハードウェア28)を附加
するだけで、完全にホストシステムをネットワークとイ
ンターフェースをとらせることが可能である。さらに、
TMS380C16は高速バス・マスタDMAインター
フェースによる32ビットのシステム・メモリのアドレ
ス範囲を有し、ホストシステムとの高速通信をサポート
することができる。さらには、TMS380C16は直
接I/Oおよび低価格8ビット疑似DMAインターフェ
ースをサポートしており、単にチップ・セレクトを行う
だけで、80×8×8ビットのスレーブI/Oインター
フェースとして動作する。最後に、インテル80*8*
あるいはモトラーラの68***型のいずれかのバスお
よびメモリ構成を選択することが可能であり、従って、
柔軟な設計を行うことが可能となっている。
【0018】また、TMS380C16は2メガバイト
までのメモリ・アドレス指定をサポートしている。メモ
リ容量が、このように拡張されているので、大きなブロ
ック情報を一度に2者間で転送させることが可能とな
り、ホストシステムからネットワーク・アダプターへの
通信周波数を最小化することができ、アダプターの特性
向上が得られる。このように、メモリへの大容量インタ
ーフェースがサポートされているということは、大容量
データ転送を必要とする応用、例えばグラフィックスや
データベースの転送、および/あるいは、データバッフ
ァのためのメモリを追加してホストシステムによる処理
がなされるまでデータのストアを行うようにされた大容
量ロードのネットワークなどの応用において重要なこと
である。さらに、TMS380C16の独特の通信プロ
セッサ(“CPU”)を有しており、これによりプロト
コル・ソフトウェアをRAMのダウンロードすなわちR
AMおよびデバイスの空きメモリにストアすることがで
きるようになっている。これらのダウンロードが可能な
プロトコルについては、先に併合した米国特許出願07
/445,066に、さらに詳細に記述されている。プロ
トコルをチップに移動することによって、システム特性
が改善される。これは、処理がホストシステムからTM
S380C16に移されるためであり、また、アダプタ
ーとホストとの間の通信も減少させることができる。
【0019】また、TMS380C16は、リアルタイ
ムでエラーの検出を行うとともに、自動フレーム・バッ
ファ管理を行うためのハードウェア・カウンタを有して
いる。これらのカウンタはシステム・バスの再試行およ
びバースト・サイズの制御を行うとともに、ホストおよ
びアダプター・バッファの状態を追尾する。従来は、こ
れらのカウンタはソフトウェアで実現されていたもので
あり、これをハードウェアに集積化したことによってソ
フトウェアのオーバヘッドが取り除かれ、アダプターの
インターフェース動作が改善されている。再び図2に戻
る。この図においては、説明の都合上、アダプター・チ
ップ24は5つの内部機能ブロックを有しているものと
している。すなわち、具体的には通信プロセッサ32、
システム・インターフェース34、アダプター支援機能
ブロック36、プロトコル・ハンドラ38、およびメモ
リ・インターフェース40である。メモリ・インターフ
ェース40は、情報の書き込み・読みだし用のメモリ
(図示せず)に結合されている。アダプター・チップ2
4の各内部ブロックは内部システム・バス42を介し
て、互いに通信することができる。ここで、プロセッサ
チップ24がこれらの5つのブロックを有しているよう
に示したのは、単なる1つの例であって、このように5
つの異なるブロックに分割する必要は必ずしもなく、適
当に選択された他の回路によって、これらの5つのブロ
ックのそれぞれの機能を実現することが可能であること
は、当業者には明かであろう。従って、本発明の範囲
は、このようなアダプター・デバイス24が5つのブロ
ックを有する場合にのみ限定されるわけではない。
【0020】すでに述べたように、アダプター・チップ
24の中の5つのブロックはテキサス・インストルメン
ト社のTMS380C16において従来用いられていた
ものを記述したものである。しかし、本発明による実施
例においては、チップが単にトークン・リング・プロト
コルだけでなく、イーサネット・プロトコルでも通信が
可能なようになすために、これらのブロックの中の選択
されたいくつかのブロックに対していろいろな改良を施
して、アダプタ・チップ全体としての技術的利点をさら
に附加させている。トークン・リング・プロトコルだけ
でなく、イーサネット・プロトコルでも通信が可能なよ
うにするための、キーとなる重要な具体的改善は主にプ
ロトコル・ハンドラ38に対してなされている。従っ
て、以下の5つの各ブロックについての基本的説明にお
いては、プロトコル・ハンドラ38の特性について、特
に強調して説明を行う。
【0021】一般に、アダプター・チップ24の5つの
内部構成要素は以下のように動作する。アダプター・チ
ップ24の通信プロセッサ32は、キャッシュ・ワーク
スペース・レジスタ・アーキテクチャを採用している。
最も簡単な命令は、もし、その命令のオペランドがキャ
ッシュの中にある場合には、単に1メモリ・サイクルを
必要とするに過ぎないので、キャッシュ・ワークスペー
ス・レジスタ・ファイルを用いることによって特性が改
善される。通信プロセッサ32は、アダプターの動作を
制御し、診断テストを実行し、またシステム割り込みに
応答する。さらに、通信プロセッサ32上で実行される
コードによって、トークン・リング・プロトコルで必要
なフレームレベルでの媒体アクセス制御(“MAC”)
プロトコルが実行される。
【0022】プロトコル・ハンドラ38は、ネットワー
ク・アクセス・データのフレーミングおよびディフレー
ミング、周期的冗長性チェック(“CRC”)の機能を
担っている。また、プロトコル・ハンドラ38は、トー
クン・リング、あるいは、イーサネット規格において必
要となるネットワークの特定の状態の実現と制御とを行
う。さらに、プロトコル・ハンドラ38は、ネットワー
ク・データの直列化および非直列化を行い、ビットレベ
ルおよびフレームレベルでの、トークン・リングおよび
イーサネット・ローカル・エリア・ネットワーク・プロ
トコルを実行する。情報を受信するときには、プロトコ
ル・ハンドラ38は、ネットワークからのデータを非直
列化してから、このデータをアダプター・メモリ44に
リンクされたバッファのリストとして転送する。データ
を送信するときには、プロトコル・ハンドラ38はデー
タをアダプター・メモリ44から取り出して、これをシ
リアルの形に変換してから、上述した図1のネットワー
ク・フロント・エンド回路26を経由してネットワーク
に送り出す。
【0023】また、プロトコル・ハンドラ38はRAM
(図示せず)へのデータの入出力の流れの制御も行う。
具体的には、プロトコル・ハンドラ38は自動的にバッ
ファの間を連鎖させて連続的なDMA動作をさせるため
のDMAコントローラを有している。4つのDMA状態
マシーンが保持され、受信側、送信側のそれぞれでデー
タDMAとバッファ管理DMAのための状態マシーンを
有するようになっている。バッファ管理DMA状態マシ
ーンは受信・送信のためのデータDMA状態マシーンの
再初期化を行い、自動的にこれらのバッファの連鎖を、
それぞれが満ちるごとにステップダウンさせる。この動
作は十分に高速であるので、フレームがネットワークに
次々に現れたような場合においてでも、状態マシーンの
動作を保証することができる。フレームの最後、バッフ
ァの最後、あるいはバッファ連鎖の最後に達したときに
は、プロトコル・ハンドラ38は通信プロセッサ32へ
の割り込みを実施する。
【0024】上記のように、アダプター・チップ24に
おける、本発明のキーとなる重要な変更・改良は、その
ほとんどがプロトコル・ハンドラ38に関するものであ
る。一般には、トークン・リング・プロトコルとイーサ
ネット・プロトコルとの両方に適合できるようにするた
めに、プロトコル・ハンドラは、さらにその他のプロト
コル論理回路を有している。プロトコル・ハンドラ38
についての、上記の、あるいは、さらにその他の改良に
ついては、図4−図6と関連させて後にさらに詳細に述
べる。システム・インターフェース34は図1に示され
たホストシステム10をアダプター・チップ24へイン
ターフェースさせる。さらに、システム・インターフェ
ース34は、ホストシステム10とメモリ44との間の
直接メモリアクセス(“DMA”)動作の制御を行う。
さらに、システム・インターフェース34によって、ホ
ストシステム10のメモリ44への直接アクセス(“D
IO”)が可能となる。
【0025】システム・インターフェース34は2つの
変位したコントローラ(それぞれを別個には図示してい
ない)を有している。第1のコントローラは直接I/O
コントローラである。この直接I/Oコントローラは、
アダプター・チップ24によって示されたホストシステ
ムのコントローラ・レジスタへの参照の管理を行う。第
2のコントローラはシステムDMAコントローラであ
る。このコントローラは、ホストシステム10とアダプ
ター・チップ24のデータ・バスとの間でのDMA転送
を実行する。また、ソフトウェアによって、これらのマ
シーンを用いて、ホストシステム10とアダプター・チ
ップ24とが互いに通信ができるようになされる。“D
IO”および“SDMA”という用語はホストシステム
の側から見たときのデータ転送メカニズムを意味するも
のであり、ホストシステム・バス上に現れる“DIO”
レジスタをアダプター・メモリ・マップに現れるレジス
タと混同してはならない。
【0026】DIOにおいては、アダプター・チップ2
4は、ホストシステム10にとっては16バイト境界の
連続した16バイトアドレスのように見える。DIOレ
ジスタはホストシステム10をアダプター・メモリにア
クセスさせてコードをダウンロードし、またアダプター
の状態情報をホストシステム10が利用できるようにし
て、ホストシステム10がアダプター・チップ24を制
御することが可能となるようにする。ホストシステムが
アダプター・メモリ44から読み取り、あるいは、書き
込みを行っている間は(DIO)、通信プロセッサ32
はアダプター・メモリ44からロックアウトされる。こ
のようにすることによって、コマンドおよび状態タスク
・ブロックがホストシステム10によって書き込まれ、
通信プロセッサ32によって非同期的に検査される。ま
た、直接I/Oコントローラは、システム・バス割り込
み応答サイクルの間、プログラム可能な割り込みベクト
ルをシステムバス上に置く。
【0027】また、システム・インターフェース34は
通信プロセッサ32がアダプター・メモリ44とホスト
システム10のメモリとの間で、フレームデータあるい
はコマンド/状態の交換を行うためのDMAの開始許可
を与える。好適な実施態様においては、DMAは完全に
アダプター・チップ24の制御下にあることに注意すべ
きである。また、システム・インターフェース34はさ
らにCMD/STSレジスタも有している。ホストシス
テム10がフレームを送る必要があるときには、CMD
/STSレジスタのAIRQビットを書き込むことによ
って、アダプター・チップ24に対して割り込みを発生
させる。この点からは、アダプター・チップ24に関す
るソフトウェアが送信の制御を行っているということに
なる。メモリ・インターフェース40は内部システム・
バス42に対するコントローラを有しており、これによ
ってメモリ44(図示せず)へのインターフェースおよ
び制御を行う。さらに、メモリ・インターフェース40
はパリティ・チェッカーおよびパリティ・ジェネレー
タ、メモリ・マッピング・レジスタ、バス使用決定回
路、およびクロック・ジェネレータをも有している・メ
モリ・インターフェース40はコントローラとして動作
し、内部システム・バス42の使用決定を行う。また、
好適な実施態様においては、メモリ・インターフェース
40は柔軟なバス・インターフェースを備えていて、2
メガ・バイドのDRAM、SRAMあるいはEPROM
をメモリ44として使用できるようになっており、これ
により価格とチップ数とを低減できる。メモリ・インタ
ーフェース40は、また、通信プロセッサ32の論理ア
ドレス空間を2メガバイトまで増大するのに用いるため
の、コード、データ、スタックおよびバッファのマッピ
ング・レジスタとを有している。
【0028】アダプター支援機能ブロック36によっ
て、さらにその他の特徴がアダプター・チップ24に附
加される。テストを容易に実行できるようにするため
に、好適にはアダプター支援機能ブロック36はその他
のアダプター・チップ機能から分離されている。具体的
には、アダプター支援機能ブロック36は、汎用タイマ
ー、割り込み優先順位づけ回路およびマルチプレクサ、
DRAMリフレッシュ・コントローラ、およびアダプタ
ーの制御および状態用に選択されたいくつかのレジスタ
とを有している。具体的な実施態様の構造および方法に
進む前に、トークン・リングおよびイーサネットによる
通信のフレーム・フォーマットについて説明する。フレ
ーム・フォーマットはネットワークを通して送信される
データのパケットを表すもので、一般にこのデータパケ
ットは1つのネットワーク周辺装置から他のネットワー
ク周辺装置へ送られる情報を含んでおり、この情報を受
け取ったネットワーク周辺装置は、この情報に応答して
何らかのタスクを実行する。好適な実施態様はトークン
・リング・ネットワークおよびイーサネット・ネットワ
ークに関するものであるから、トークン・リングおよび
イーサネットによる通信のフレームおよびデータのフォ
ーマットがどのようなものであるのかをそれぞれ図3
(a),(b)に示す。
【0029】図3(a)はトークン・リング・データ・
フレーム46を示したものである。フレーム46は開始
区切り記号で開始される。この開始区切り記号はフレー
ムの始まりを示すものであり、8ビット列から構成され
ており、これを認識することにより、どこからフレーム
が開始されるのかがわかる。開始区切り記号の後には、
物理制御フィールド0が続く。物理制御フィールド0は
4つのビットの組から成る1バイト情報で構成されてお
り、これらのビットの組はそれぞれが異なる表示を担っ
ている。具体的には0から2までのビットはトークンの
優先順位レベルを表す。物理制御フィールド0のビット
3はトークン・インディケータである。このトークン・
インディケータは使用中のトークンに対しては1にセッ
トされ、使用されていないトークンに対しては0にセッ
トされる。物理制御フィールド0のビット4はモニタ・
カウント・ビットである。監視端末が反復モードとなっ
ているときに、通常とは違った使用されていないトーク
ンを受け取ると、監視端末はモニタ・カウント・ビット
を調べる。もしそのビットが0であれば、監視端末はト
ークンを反復して、モニタ・カウント・ビットを1にセ
ットする。また、もし、ビットが1であるときには、ト
ークンにエラーが発生したことが検出される。物理制御
フィールド0のビット5からビット7までは優先順位用
として予約確保されている。これらのビットは、特定の
優先順位の異常ではない使用されていないトークンをリ
クエストするためのフレーム・アルゴリズムに使用され
る。
【0030】物理制御フィールド0の後には物理制御フ
ィールド1が続く。物理制御フィールド0と同様に、物
理制御フィールド1はいろいろなビットの組を含んでお
り、これらのビットの組によって様々な表示が行われ
る。例えば、すでに説明したアダプター・チップ24は
2つの異なる型のトークン・リング・フレーム・フォー
マットの認識を行う。物理制御フィールド1の最初の2
つのビットは、これらの2つの型のフレーム・フォーマ
ットのうちのどちらが使用されているのかを示すのに用
いられる。第1のフォーマットでは、フレームのデータ
部分とともに、フレーム・アドレス部分(いわゆるフレ
ーム・ヘッダ)における周期的冗長性チェック(“CR
C”)が行われる。第2の型のフォーマットはエスケー
プ・フォーマットである。このエスケープ・フォーマッ
トは将来のフレーム・フォーマットとして準備されてい
るもので、物理制御フィールド1の最初の2つのビット
と後に論議する終了区切り記号までの間の任意のフレー
ム・フィールドを再定義することが可能である。
【0031】トークン・リング・フレーム46の物理制
御フィールドの後には宛先アドレスおよび発信元アドレ
スが置かれる。宛先アドレス・フィールドは、フレーム
をどの装置に対して送ろうとしているのかを指定する4
8ビットのアドレスから成っている。宛先アドレスおよ
び発信元アドレスの次には情報フィールドが続く。情報
フィールドは通常はネットワークに接続されているいず
れかの装置によって実行される情報を含んでいる。情報
フィールドは、各フレームについて、最小1バイトを送
る必要があるが、必要ならば数バイトの情報を送ること
が可能である。どのような演算処理が要求されているに
せよ、これらの情報バイトはホストシステム10によっ
て処理することが可能である(例えば、テキスト・メッ
セージを1つのホストから他へ送るとか、あるいは情報
を印刷のためにプリンタへ送る)。
【0032】情報に続いて、フレーム・チェック・シー
ケンスと終了区切り記号とが置かれる。フレーム・チェ
ック・シーケンスは、情報が正しく受信されたことを確
認するためのエラー・チェックを行うためのものであ
る。終了区切り記号はフレームも末端が送信および受信
されたことを示すためのものである。終了区切り記号に
続いて、すべてのフレーム・フォーマットに対して同一
である1バイトの拡張物理制御フィールドが置かれる。
この拡張物理制御フィールドは、データおよびアドレス
の応答などの機能をMACフレームに対してさらに提供
する。IEEE802.5(すなわちトークン・リング)
の規格に従って、使用されていないトークンのフォーマ
ットをトークン・リング・フレーム46の代わりに送る
ことも可能である。使用されていないトークン・フォー
マットは単に開始区切り記号とそれに続く物理制御フィ
ールドと、最後に終了区切り記号とを含むだけである。
これらの3バイトの情報はIEEEによって指定された
特定の設定によって、ネットワークを使用されていない
トークンが送られていることが示される。
【0033】図3(b)はイーサネット・ネットワーク
・フレーム48について示したものである。フレーム4
8は8つの異なる副構成要素から成っており、これらの
多くはトークン・リング・フレーム46と関連して上に
説明したものと同様のものである。具体的には、フレー
ム48はプリアンブルで開始される。特に、イーサネッ
ト・ネットワークはマスター・クロックを有していない
から、フレームは必ずプリアンブルで開始する必要があ
り、これによって受信端末を送信端末のクロックにロッ
クすることができるようになされている。プリアンブル
の後には、プリアンバルとフレームとを区別するための
データ・パターンである開始区切り記号が置かれ、この
開始区切り記号を用いて受信端末はフレームの開始に同
期した動作を行う。また、開始区切り記号は、1010
1011からなるバイナリパターンであるが、一方、プ
リアンブルは1と0を交互に56個並べて構成するよう
に指定されている。このように、開始区切り記号は実際
上は、プリアンブルの1バイト分の最後の1ビットを1
としたものとなっている。従って、受信端末はプリアン
ブルの後の11の部分を見つけて、さらにそれに続いて
入力されるフレームとの同期をとる必要がある。送信端
末は必ずプリアンブルと開始区切り記号とを完全に送る
必要があるが、一方、MAC受信端末はすべてのプリア
ンブルについて調べるわけではなく、受信端末を送信側
のクロックにロックする際にプリアンブルの一部は失わ
れる。同様の消失がネットワーク・セグメントの反復に
おいても発生し、実際にはMAC受信端末からは、プリ
アンブルは減少して見える。受信端末が、開始区切り記
号が終わるまでに入力フレームに対して完全にロックを
行うことができる限りにおいては、このような消失は予
期された許容できるものである。
【0034】開始区切り記号の次には宛先アドレスと発
信元アドレスとが続く。さらに、この発信元アドレスの
後のイーサネット・フレーム中に情報が続く。トークン
・リングにおけるのと同様に、情報は受信端末がそれに
応答して動作することが可能なデータである。情報フィ
ールドの仕様はブルーブック・イーサネットとIEEE
802.3イーサネットとでは異なっている。ブルーブッ
ク・イーサネットにおいては、情報は2バイト型のフィ
ールドに続くLLCデータで構成されている。一方、I
EEE802.3イーサネットでは、情報は2バイト長フ
ィールド、およびデータ・フィールドと、さらに必要な
らばパッディングとから成っている。本実施態様におい
ては、送信あるいは受信されるデータ・フィールドの内
容については何も仮定していない。ブルーブックおよび
IEEE802.3の両方の基準とも、データ・フィール
ドの長さは最小48バイト、最大1502バイトに規定
されている。これらのデータは最小のときで64バイト
のフレーム、最大のときには1518バイトのサイズの
フレームに対応する。イーサネットのスロットサイズは
512ビットの倍数であるので、衝突によるフレームの
断片は常に64バイト長よりも小さい。従って、受信端
末は、フレームの長さによって、これらの望ましくない
送信を除去することができる。
【0035】イーサネット情報の後には、フレーム・チ
ェック・シーケンスが置かれる。このフィールドは、フ
レームのアドレスおよびデータ・フィールドについて算
出された4バイトの周期的冗長チェックサムを有するC
RCフィールドを含んでいる。使用されるアルゴリズム
はすべてのIEEE802MAC層に対して共通であ
る。ここで、イーサネット・フレームには終了区切り記
号がないことを注意しておこう。フレームの終わりはネ
ットワークにキャリア・センス信号(CRS)が欠落し
ていることによって見分けられる。しかし、フレームは
1バイト境界において終了する必要があり、このために
ドリブル・エラーを発生する可能性が起こる。すなわ
ち、CRSが1バイト境界上からはずれているとフレー
ムにドリブル・エラーを生じる。一般に、CRSを1つ
手前のバイト境界上に補正することによって、ドリブル
・エラーを割り引くことができる。
【0036】図4−図6は、図2に示したプロトコル・
ハンドラ38を機能ブロック図として示したものであ
る。図4−図6に示されたこれらのブロックはプロトコ
ル・ハンドラのいろいろな機能を実行するためのもので
あり、一般にシリアル・データ系統と、パラレル・デー
タ系統とに分けられる。さらに具体的には、トークン・
リングあるいはイーサネット・ネットワークから受信す
るデータはシリアルの形で受信されるが、これがネット
ワーク・アダプター12内で動作を行うために、あるい
はホストシステム10に送信を行うためにパラレルの形
に変換される。図4−図6において破線は一般にシリア
ル動作とパラレル動作との境界を表しており、破線の下
の部分のブロックはパラレル動作を実行するためのもの
で、残りのブロックはシリアル動作のためのものであ
る。すでに述べたように、アダプター・チップ24がト
ークン・リング・プロトコルに加えて、さらにイーサネ
ット・プロトコルでも通信ができるように、プロトコル
・ハンドラ38には、本発明によるいろいろな特徴が附
加されている。そこで、これらの附加されたイーサネッ
ト機能について以下に説明する。
【0037】図4を参照する。FERCLK/RXC信
号が受信/送信クロック・ジェネレータ・ブロック50
に入力される。この入力信号は、マンチェスタ・遷移復
号(“M/T”)ブロック52を制御するのに使用され
る。M/Tブロック52は入力信号としてFERCVR
/RXD信号を受信する。M/Tブロック52の出力は
区切り記号復号器54の入力に接続されている。区切り
記号復号器54は3つの出力を有している。第1の出力
はボー・サンプル・ラッチ・ブロック56、非直列化回
路58、CRCチェックカー60、およびフラッグ・ロ
ジック・ブロック62のそれぞれの入力に接続されてい
る。さらに、非直列化回路58はこれらの18ビットの
データを第1の受信FIFOバッファの対64および6
6に転送する。受信FIFOバッファ64、66はFI
FOコントローラ67に接続されている。このFIFO
コントローラ67については、後にさらに詳細に説明す
る。
【0038】区切り記号復号器54の第3の出力は、デ
ータ挿入マルチプレクサ68の5つの入力のうちの1つ
に接続されている。また、データ挿入マルチプレクサ6
8には、その2つの入力端子にSTSM(シリアル遷移
状態マシーン)信号およびMSM(監視状態マシーン)
信号が、それぞれ入力される。マルチプレクサ68の第
4の入力端子にはシリアル受信状態マシーン70の出力
が加えられる。マルチプレクサ68の最後の入力端子は
TX DATA信号が入力されるように接続されてい
る。このTX DATA信号は後に図6と関連づけて説
明する回路から入力される。さらに、マルチプレクサ6
8の出力信号INSERT DATAを、後に図5と関
連づけて説明する回路へ出力する。シリアル受信状態マ
シーン70は、また、ボー・サンプル・ラッチ・ブロッ
ク56、CRCチェックカー60、およびフラッグ・ロ
ジック・ブロック62から入力信号を受け取る。受信ス
ロット・タイマ72もシリアル受信状態マシーン70と
関連して受信したイーサネットフレームが少なくとも5
4バイトの長さを有することを確認するための機能を果
たす。
【0039】非直列化回路58の18ビットデータ出力
からの16ビット情報はフレーム・アドレス比較ロジッ
ク74に入力として加えられる。これらの16ビットは
RVC DATA信号を表す。フレーム・アドレス比較
ロジック74の出力はアドレス比較状態マシーン76に
結合されており、一方このアドレス比較状態マシーン7
6からはフィードバック出力信号がフレーム・アドレス
比較ロジック74へ戻される。フレーム・アドレス比較
ロジック74に入力されたRCV DATA信号はアド
レス比較レジスタ78へ出力される。さらに、アドレス
比較状態マシーン76の入力端子はアドレス比較レジス
タ78の出力端子に接続されている。また、アドレス比
較レジスタ78は16ビットRCV DATA信号を内
部データ・バス80に出力する。
【0040】受信FIFOバッファ64および66の出
力端子からは18ビットデータ信号が内部データ・バス
80へ供給される。さらに、内部データ・バス80は一
連の受信DMAレジスタ82に双方向に結合されてい
る。具体的には、受信DMAレジスタ82は第1および
第2の長さレジスタ84および86、第1および第2の
アドレス・レジスタ88および90、受信一時ポインタ
ー(“RTP”)レジスタ92、および受信連鎖ポイン
タ(“RCP”)レジスタ94を有している。長さレジ
スタ84、86およびアドレス・レジスタ88、90は
すべて特定の受信バス96に接続されている。受信バス
96はCONSTブロック98からの入力信号に加え
て、さらにRTPレジスタ92およびRCPレジスタ9
4からも入力信号を受信する。RTPレジスタ92およ
びRCPレジスタ94の出力、およびアドレス・レジス
タ88、90の出力は内部アドレス・バス100に接続
されている。受信バッファ・マネージャ102もまた受
信DMAレジスタと関連するデータバッファ管理機能を
果たす。
【0041】さて、図5を参照する。図中において図4
からのINSERT DATA信号が公正遅延ブロック
104の入力に接続されている。論理ブロック106は
公正遅延ブロック104と関連して優先トークン・プロ
トコルに必要となるビット直列化動作と優先トークン・
スタック動作を実行する。また、公正遅延ブロック10
4へのINSERT DATA信号入力は、派生信号R
EPEAT DATAして分割されて、図6と結び付け
て後に議論する回路に供給される。また公正遅延ブロッ
ク104の出力は遅延監視ブロック108の入力に接続
されている。さらにこの公正遅延ブロック104の出力
はFAIR DATAとして分割されて、図6と結び付
けて後に議論する回路に供給される。また、遅延監視ブ
ロック108の出力は柔軟バッファ110に供給され
る。この柔軟バッファ110はさらに第2の入力として
FERCLK信号を入力する。柔軟バッファ110の動
作はPXTALINと表されたクロック入力によって制
御される。柔軟バッファ110は出力信号としてDDB
DATAを生成し、この出力は図6と結び付けて後に
議論する回路に供給される。
【0042】図5に示されているその他の多くの機能ブ
ロックの中には、相互の物理的接続が示されていないも
のがあり、これらについては後に詳細に機能の意味を説
明するが、当業者にはこれらの機能を有効に実現するた
めに必要となるいろいろなブロックへの接続が必要であ
ることは明かであろう。図5に示されているこのような
ブロックとしては、シリアル送信状態マシーン112、
送信トークン・マネージャ/裁定状態マシーン114、
受信データ・マネージャ116、公正状態マシーン11
8、および監視状態マシーン120がある。さらに、図
5にはトークン・リングPTプリスケーラ122、イー
サネット送信スロット・タイマ124、および送信デー
タ・マネージャ126が図示されている。また送信動作
は送信タイミングブロック128によってタイミングを
とって実行される。また、トークン・リングPTプリス
ケーラ122からの出力信号はトークン・リングPTタ
イマ130を制御するのに用いられる。同様に、イーサ
ネット送信スロット・タイマ124からの出力信号はイ
ーサネット再試行・後退ブロック132を制御するのに
用いられる。トークン・リング・ギャップ・タイマ13
4、イーサネット指数選択136、およびイーサネット
乱数発生器138とが、トークン・リングPTタイマ1
30およびイーサネット再試行・後退ブロック132と
関連して動作する。これらのブロックは全体としてそれ
ぞれ1つのブロックで示されているが、好適な実施態様
においては、同一のハードウェアでこれらの各ブロック
のいろいろな機能を実行するように構成することができ
る。
【0043】図5の残りのブロックには、レジスタ復号
140、およびその他のいろいろな型のレジスタが含ま
れている。具体的には、これらのレジスタとしては、デ
ータ保持レジスタ(“DHR”)142、およびリング
命令レジスタRINGCMD0(144)およびRIN
GCMD1(146)がある。レジスタ142、14
4、146は、好適な実施態様においては類似のハード
ウェアとして構成されるので、これらの図では共通のブ
ロックで表してある。これらのレジスタ142、14
4、146は、それぞれ、データ・バス80に接続さ
れ、そこからデータを取得するようになされている。図
5に示されているその他のレジスタとして、リング状態
レジスタ148、送信状態レジスタ150、受信状態レ
ジスタ152、およびPCFE一時記憶レジスタ154
がある。レジスタ148、150、152、154は、
好適な実施態様においては単一構造として作られるの
で、これらのレジスタは図においては単一のブロックで
表示されている。これらのレジスタはデータ・バス80
に接続されて、そこに情報を出力するようになされてい
る。
【0044】図6を参照する。REPEAT DATA
信号およびFAIR DATA信号は出力マルチプレク
サ156の3つの入力端子のうちの2つに接続されてい
る。出力マルチプレクサ156の残りの第3番目の入力
端子は遅延監視ブロック158の出力端子に接続されて
おり、この遅延監視ブロック158は入力されたDDB
DATA信号を遅延させて遅延監視ブロック158に
出力する。出力マルチプレクサ156の出力は遷移/マ
ンチェスタ(“T/M”)変換器160の入力に接続さ
れている。T/M変換器160の出力端子からは後に議
論するFEDRVR信号が出力される。3入力型の出力
マルチプレクサ162が備えられており、この出力マル
チプレクサ162からは出力信号としてTX DATA
が供給される。出力マルチプレクサ162の第1の入力
端子ばバイオレーション発生器164に接続されてい
る。また、マルチプレクサ162の第2の入力端子は、
負荷論理168のサポートを受けて動作する直列変換器
166に接続されている。出力マルチプレクサ162の
第3の入力端子はCRC発生器170の出力端子に接続
されている。CRC発生器170の入力端子はマルチプ
レクサ162の出力端子に接続されている。ここで、マ
ルチプレクサ162からの出力信号TX DATAは送
信制御ブロック172に入力信号として供給されている
ことを注意しておこう。送信制御ブロック172は2つ
の出力信号、すなわちTXDとTXENとを出力する
が、これらについては後に詳細に説明する。直列変換器
166および負荷論理168は2つの8ビット入力信号
を一連のハードワイヤによる一定値としてあるいはレジ
スタから受け取り、これらは送信すべき情報を形成する
のに用いられる。具体的には、プリアンブル定数値17
4、開始区切り記号定数値176、終了区切り記号定数
値178、が負荷論理168の一方の8ビット入力に対
して供給される。同様にして、ジャム定数値180と、
PCFEレジスタ182、FTOKレジスタ184の出
力が負荷論理168の第2の8ビット入力端子に供給さ
れる。レジスタ182、184は双方向的にデータ・バ
ス80に結合されている。また、送信パリティ・チェッ
ク・ブロック186の出力が負荷論理168の2つの8
ビット入力端子に対して供給される。送信パリティ・チ
ェック・ブロック186の入力端子は一連の送信FIF
O188、190、192に接続されている。また、こ
れらの送信FIFO188、190、192はFIFO
制御ブロック194によって制御される。外部アドレス
・インターフェース185はアドレス比較ロジック74
と関連してフレーム・アドレスが外部整合するようにす
るための機能を実行する。
【0045】送信FIFO188、190、192の入
力端子は一連の送信DMAレジスタ196に接続される
とともに、データ・バス80にも接続される。さらに具
体的には、DMAレジスタは第1および第2の長さレジ
スタ198および200、第1および第2のアドレス・
レジスタ202および204、一時的送信ポインタ
(“TTP”)レジスタ206、および送信連鎖ポイン
タ(“TCP”)レジスタ208とを有している。さら
に詳細にはTCPレジスタ208はTCP0からTCP
7の符号で表された8つのレジスタを有しており、これ
らによって特定のアドレスがアドレス・バス100に対
して指し示される。また、送信DMAレジスタ196は
双方向的にデータ・バスに結合されている。さらに、専
用送信バス210からレジスタ198、200、20
2、204に出力が供給され、レジスタ206およびブ
ロック208からは送信バス210へ信号が供給され
る。CONSTブロックからは、その出力が送信バス2
10に対して供給される。アドレス・レジスタ202、
204の出力および、TTPレジスタ206、TCPレ
ジスタ・ブロック208からの出力はアドレス・バス1
00に出力される。
【0046】また、図6には送信バッファ・マネージャ
214が示されているが、これは送信DMAレジスタと
関連して、送信データ・バッファ管理機能の実行を行う
ためのものである。さらに、割り込み制御論理ブロック
218が図示されているが、これは後に説明する割り込
み機能を実施するためのものである。また、2つの状態
レジスタ、割り込み状態レジスタ220および送信/受
信状態レジスタ222がデータ・バス80に双方向的に
接続されている。以上に一般的な内部接続と、本発明に
よる好適態様におけるブロックがどのようなものかにつ
いて説明したので、次にプロトコル・ハンドラ38の機
能についてさらに詳細に説明を行う。しかし、その前
に、次のことを指摘しておこう。すなわち、図4から図
6のブロックは、これらの多くが、これらを参照するこ
とによってこれらの機能を示すための目的のために示し
たものであり、また同様の目的で、いくつかのブロック
についてはデバイス構造をも示したものである。従っ
て、これらの機能ブロックを実現するための、いろいろ
な型の構成、回路および/あるいは内部接続のやり方
が、本発明の範囲から逸脱することなく可能であること
は、当業者にとっては明かなことであろう。さて、図4
に戻って、プロトコル・ハンドラ38は上述した従来の
TMS380トークン・リング・チップが有する各機能
をも具現している。従って、これらの機能の多くは、す
でに上述したので再度詳細な説明はしない。その代わ
り、以下では、本発明の実施態様に従ってトークン・リ
ングとイーサネットの両方で動作するようにするために
必要となる特徴的な点について主として説明を行う。こ
れらのいろいろな特徴について以下に説明しよう。
【0047】受信/送信クロック・ジェネレータ・ブロ
ック50はFERCLK信号を用いて、シリアル・バス
・シフトレジスタおよび状態マシーンへのクロックを発
生させる。ただし、例外としてリング命令レジスタ14
6にクリスタル送信(CXMT)ビットがセットされて
データが送信されるときには、クロックをかけるのにP
XTALIN信号が用いられる。イーサネットモードに
おいては、TXCがすべての送信ロジックに対するクロ
ックとして、またRXCがすべての受信ロジックに対す
るクロックとして用いられる。また、トークン・リング
・シリアル・バス・ブロックはRXCによってクロック
がかけられる(ただし、ダイナミック・ロジックとして
構成されていてクロックをかける必要があるとき以外に
は、クロックは用いられない)。
【0048】マンチェスタ/遷移復号ブロック52はリ
ングに送信された微分マンチェスタ・コードを“遷移”
コードと呼ばれる内部フォーマットに変換する。この遷
移コードという名前は、前のボーから遷移に基づいて、
ボーの符号化が行われることに由来している。マンチェ
スタ符号化においては、データ・ビットは互いに極性を
異とする2つの連続したボーによって送信される。情報
の内容およびビット同期は、物理的信号レベルにおいて
遷移が存在するか、あるいは存在していないかによって
導出される。データのリングへの送信は、IEEE80
2の微分マンチェスタ符号化に関する規格に従って行わ
れる。フロント・エンド回路26は、アナログ・フェー
ズ・ロックド・ループによって入力されるデータ・スト
リームに対して同期をとり、ボー周波数クロックをデー
タから導出する。ボー・データはFERCVRピン信号
を介してプロトコル・ハンドラ38に供給される。ま
た、ボー・クロックはFERCLK(受信クロック)ピ
ン信号を介してプロトコル・ハンドラ38に供給され
る。このFERCLK信号はFERCVRの入力データ
がFERCLKの立ち下がりにおいて変化するように同
期がとられ、かくしてFERCLKの立ち上がり時点に
おいてデータが有効となるようになされている。
【0049】遷移コードは次の表1に定義されている。 表1 遷移符号化 直前のボー極性 現在のボー極性 現在の遷移コード + + 1 − − 1 + − 0 − + 0 プロトコル・ハンドラ38は現在のボーと直前に受信し
たボーの値との排他的NORを算出することによって遷
移コードの生成を行う。第1のボーに遷移が存在する場
合にはデータ・ビットとして0が選択され、第1のボー
に遷移が存在いないときには1がデータ・ビットとして
選択される。マンチェスタ符号構成においては、有効な
データ・ビットは第1のボーと第2のボーとの間で必ず
遷移を有している。もし、そのような遷移が存在しなけ
れば、コードに違反を生じている。次の表2に示したよ
うな組み合わせがあり得る。
【0050】 表2 マンチェスタ符号化 遷移コード 記号 摘要 第1ボー 第2ボー 0 0 0 有効な“0”データビット 0 1 V0 違反した“0”データビット 1 0 1 有効な“1”データビット 1 1 V1 違反した“1”データビット イーサネット・モードにおいては、マンチェスタ/遷移
復号化ブロック52は単に入力されるデータのサンプリ
ングを行うだけである。従って、イーサネット・モード
では、復号器52は、コード変換を全く実行しない。R
XDは、すでに認識可能なデータとなっているのでその
ような変換は必要がないのである(コード変換はイーサ
ネット・フロント・エンド回路で実行される)。
【0051】区切り記号復号器54は、プロトコルで定
義された開始区切り記号(SDEL)シーケンスおよび
終了区切り記号(EDEL)シーケンスの検出を行う。
また、区切り記号復号器54は、プロトコル・ハンドラ
38の他の部分において用いられる“BURST4”検
出信号を出力する。BURST4は、遷移を有しない4
つの連続したボーから成る1つのバーストに対応する、
遷移コードで表わされた3つの連続した1つのシーケン
スでる。トークン・リング・モードにおけるボー・サン
プル・ラッチ56は2つの信号を出力する。すなわち、
ID(サンプルされたデータ)およびICV(サンプル
されたコード違反)であり、これらは、各々のビットに
対して第1および第2のボーを遷移的に符号化した値で
ある。イーサネット・モードにおいては、IDは各ビッ
トのサンプルされたデータの値となっており、一方、I
CVは常に0である。
【0052】非直列化回路ブロック58は、好適には1
6ビットシリアル入力パラレル出力シフトレジスタであ
る。非直列化回路への入力はボー・サンプル・ラッチ5
6からのID(サンプルされたデータ)出力が供給され
る。シリアル・パリティ・チェック・ユニットはシフト
インされたデータに対して8ビットごとにパリティの算
出を行い、このパリティをパラレル・データとともにス
トアする。その後、パリティを含めて18ビットのデー
タは受信FIFOバッファ64、66にパラレルにロー
ドされる。周期的冗長性コードチェッカ60は、32ビ
ットフィードバックシフトレジスタ(図示せず)を有し
ており、これを用いて受信フレームおよび送信フレーム
の両方に対してフレームの中のCRCフィールドの算出
を行う。アダプター24によってコピーされた各フレー
ムは、フレーム・ヘッダー情報あるいはフレーム・デー
タのための32ビット・チェック・シーケンスを含んで
いる。
【0053】CRCチェックカー60の26−31のビ
ットは、宛先アドレスの最後のビットの処理が終了する
と、ラッチに保存される。ラッチされたこれらの6ビッ
トの値は、宛先アドレス全体の関数となっており、CR
Cアルゴリズムに従ってハッシュされる。この値は、6
4ビットハッシュ突き合わせ表においてインデックスと
して用いられ、グループ・アドレス・フレームの一致判
定が行われる。受信FIFOバッファ64、66(RX
FIFO(0)およびRXFIFO(1)と記されてい
る)はパラレルデータをストアする。さらに詳細には、
これらのバッファは2ワードまでの非直列化されたデー
タを、DMAによってアダプタ・メモリ44に転送する
前にストアするためのものである。FIFOコントロー
ラ67の制御の下に、データはデータ・バス80に送り
出される。さらに具体的には、データは非直列化回路5
8からRXFIFO(0)へ入力され、さらに、RXF
IFO(1)にシフトされてから、データ・バス80を
介してDMAデータとしてアダプター・メモリ44に転
送される。好適な実施態様においては、パラレル受信F
IFOは2つのデータ・ロード入力を有しており、その
うちの1つは、最上位ビットを最初とするデータのため
のものであり、他方は最下位ビットを最初とするデータ
のためのものである。これによって、ネットワーク・プ
ロトコルのビット順序の差異に対して対応することが可
能となり、イーサネット・プロトコルおよびトークン・
リング・プロトコルのどちらに対しても正しい動作が可
能となる。データ挿入マルチプレクサ68はトークン・
リング動作においてだけ用いられる。マルチプレクサ6
8は反復されたデータ、一定0(バイナリ)、あるいは
アダプター24によって送信されようとしているデータ
のいずれかを選択する。その、選択入力はシリアル受信
状態マシーン70、シリアル送信状態マシーン112、
監視状態マシーン120、あるいは送信待機制御状態マ
シーンから供給される。
【0054】好適な実施態様におけるシリアル受信状態
マシーン70はトークン・リングおよびイーサネットの
両方において動作するようになされている。トークン・
リングおよびイーサネットのどちらの動作に対しても、
シリアル受信状態マシーン70は、シリアル経路の受信
器部分の動作の制御を行う、有限状態マシーンとなって
いる。イーサネット・フロント・エンド回路は通常は単
に、キャリアを受信したときに受信クロック(RXC)
の供給を行うだけである。従って、アダプター・チップ
24の受信ロジックは、CRS信号に応じて、動的にク
ロックをRXCとTXCとの間で切り替える必要があ
る。これによって、CRSがアクティブであるときの最
初のRXCサイクルから、入力データのサンプルを行う
最初のRXCクロックまでの間に、本質的なクロック切
り替え遅延が発生する。この遅延は前のフレームのクロ
ックの終了に応じて、2ないし3クロック・サイクルと
なる(後にさらに説明する)。フレームの受信を行うた
めには、この最初のサンプル・ビットから、以下の2つ
のデータ・パターンのうちのいずれかが受信されなけれ
ばならない。
【0055】0.n(10).11 または 10.n(10).11 (ただし、nは3以上の整数) 形式ばらない、もっとくだけた言い方をすれば、これは
プリアンブルには少なくとも1つの“0”のビットが必
要で、その後に開始区切り記号が続くということであ
る。もし、これと異なるその他のデータ・パターンが受
信されたときには、フレームの同期化はキャリヤ・セン
ス信号の欠落が検知されるまで据え置かれる。イーサネ
ット・フレームの最後の部分は、キャリヤ・センス信号
が欠落されている。CRSの欠落の後にRXCクロック
サイクルがある場合でも、またこれがない場合でも、ど
ちらにおいても、アダプター・チップ24はフレームの
終わりと、バイト配列とを正しく検知することができる
が、しかし、これは、アダプター・チップ24で用いら
れるクロック切り替え手法の結果として、次のフレーム
の立ち上がりに対して影響を与える。もし、CRS欠落
の後にRXCクロックサイクルが存在しないならば、次
のフレームに対してのクロック切り替え遅延は2クロッ
ク・サイクルであるが、そうでない場合においては3ク
ロック・サイクルを要する。
【0056】フレームの同期が正しくなされると、プロ
トコル・ハンドラ38はフレーム・データのメモリへの
転送を開始する(ただし、フレーム・バッファが利用可
能状態となっていることが必要)、一方、内部および外
部アドレス・チェッカはフレームをコピーする必要があ
るかどうかの判定を行う。どちらのネットワーク(トー
クン・リングおよびイーサネット)に対しても、外部ア
ドレス・チェッカに正しいアドレス・フォーマットを与
えることができるようにするために、イーサネット・ア
ドレス・フィールドはメモリにストアされる際には、最
上位ビットを最初にしてストアすることが必要である。
このことは、いろいろなアドレス比較レジスタにおける
最上位ビットを最初とするフォーマットと整合する。フ
レームの残りの部分(データおよびCRC)は最下位ビ
ットを最初とするフォーマットでストアされる。
【0057】破片となっているフレームを拒否すること
ができるように、通常は、アダプター・チップ24はア
ドレスが一致したフレームのコピーを行うかどうかの決
定を、最小フレーム長さを受け取るまでは行わない。ア
ドレスが一致しており、かつ、少なくとも64バイト以
上の長さであるときにのみ限って、フレームのコピーが
行われる。フレームが、そのようになっていない場合に
はバッファはクリアされる。ただし、このような機能を
行わない受信オプションも可能であり、アドレスが一致
するもっと小さなフレームを受信するようにもできる。
このようなオプションは、通常スニッファ機能として
“すべてのフレームにコピーを行う”コピー・オプショ
ンに使用される。受信スロット・タイマ72は好適には
疑似ランダムカウンタであり、受信信号(レジスタ18
0)のスロット・タイムを決定するのに用いられる。受
信状態マシーン70はタイマ72を用いて受信バッファ
のクリア制御を行う。
【0058】フレーム・アドレス比較ロジック74は現
在受信している16ビットのデータを所望の16ビット
アドレス比較レジスタ78と比較する。ビットごとの比
較、あるいは最大15ビットまでを無視する同値性比較
のいずれかが、実行される。なお、比較ロジック74は
アドレス比較状態マシーン76によって制御される。ア
ドレス比較状態マシーン76は、好適にはフレーム発信
元および宛先アドレスの認識の制御を行う有限状態マシ
ーンである。イーサネット・アドレスおよびトークン・
リング・アドレスのどちらも状態マシーン76によって
チェックが行われる。各16ビット・ワードのアドレス
を受け取るごとに、状態マシーン76は、これを所要の
アドレス制御レジスタとともにアドレス比較ロジック7
4に転送する。すると、アドレス比較ロジック74は、
組み合わせ論理による比較・取消動作を実行する。ま
た、アドレス比較ロジック74は、アドレス一致出力フ
ラッグをセットし、1フレームをさらに続けてコピーす
べきであることを受信バッファ・マネージャ102に示
す。トークン・リング・モードにおいては、受信バッフ
ァ・マネージャ102は正ストリップ・アドレス・フラ
ッグをシリアル送信状態マシーン112に対して生成
し、正いいフレームがストリップされたことを示す。
【0059】すでに述べたように、アドレス比較状態マ
シーン76はフレームの宛先アドレスのハッシュ関数と
ハッシュ表との比較も行う。ハッシュ関数を発生するに
は、CRCチェッカが用いられる。宛先アドレスに対す
る処理が終了すると、CRCフィードバック・シフトレ
ジスタからの下位の6ビットがラッチされる。これらの
ビットはさらに64ビットにデマルチプレクッスされて
から、ユーザが設定することができる(4つのハッシュ
・マッチ・レジスタの)64ハッシュ・マッチ・ビット
と比較される。アドレス比較レジスタ78は好適には、
通信プロセッサ32のソフトウェアによってロードされ
たデータのストアを行うための16ビットのレジスタで
あり、フレーム・アドレスの比較に用いられる。従っ
て、アドレス比較レジスタ78は、64ビットのハッシ
ュ一致表を保持するための4つのレジスタを有してい
る。この表は、対応するアドレス・ハッシュを有するフ
レームのコピーができるように、ビットのセットが行わ
れる。なお、ハッシュ・マッチングはグループ・アドレ
スされたフレームに対してのみ許される。
【0060】受信DMAレジスタ82は、受信バッファ
・マネージャ102によって初期化されるレジスタであ
る。これらのレジスタへのロードはデータ・バス80か
らなされるようになっている。また、これらのレジスタ
は専用受信バス96に接続されており、このバスによっ
て互いにデータを1つの受信レジスタから別の受信レジ
スタへと転送できるようになされている。受信DMAレ
ジスタ82の好適な動作においては、受信連鎖ポインタ
(“RCP”)レジスタ94だけが機能動作の間にアク
セスすることができるようになっている。これ以外の他
のすべてのレジスタは、工場テストのときにみアクセス
が可能である。受信DMAレジスタ82の各々のレジス
タについては、以下に、さらに詳細に説明する。RCP
レジスタ94は、現在データで満たされているバッファ
のアドレスを保持している。通信プロセッサ32のソフ
トウェアによって、利用可能なバッファについてのリン
クされたリストの頭部がレジスタ94にロードされる。
レジスタ94はリセットによってクリアされる。
【0061】受信一時ポインター(RTP)レジスタ9
2は、現在のバッファが満ちてしまったときに、受信D
MAチャンネルからのデータをストアすべきバッファの
開始アドレスの保持を行う。受信チャンネル・アドレス
・レジスタ(ADDR1およびADDR2)88、90
は2つのDMAチャンネルに応答して受信動作を行うた
めのものである。これらのうちの第1のものは、データ
を現在の受信バッファに記憶させるためのセットアップ
を行い、第2のものは、現在のバッファが満ちたときに
直ちに引き継ぐべき次のバッファ・アドレスのセットア
ップを行うためのものである。それぞれのDMAチャン
ネルはADDR0レジスタ88、およびADDR1レジ
スタ90と称される専用アドレス・レジスタを有してい
る。各受信DMAチャンネルのアドレス・レジスタはそ
のチャンネルによってアクセスされるワードのバス・ア
ドレスの保持を行う。これらのレジスタADDR0およ
びADDR1は受信データ・マネージャ116および受
信バッファ・マネージャ102の制御の下に動作する。
【0062】2つの受信DMAチャンネルの、受信チャ
ンネル長さレジスタ84、86(LEN0およびLEN
1)は、現在チャンネルからデータが送られているバッ
ファの、まだ空いている残りのバイト数の記憶保持を行
う。レジスタLEN0およびLEN1は受信バッファ・
マネージャ102および受信データ・マネージャ116
の完全な制御の元に動作を行う。受信バッファ・マネー
ジャ102は、バッファの受信連鎖に対する連鎖動作の
制御を行う。受信バッファ・マネージャ102は、好適
には、バス・サイクルに対してDMAチャンネル制御レ
ジスタのセットアップを行うようにリクエストを行う有
限状態マシーンである。受信および送信バッファ連鎖に
ついては以下にさらに詳細に説明する。送信状態マシー
ン112はシリアル送信経路を動作を制御する有限状態
マシーンである。
【0063】送信状態マシーン112はいずれのネット
ワーク・プロトコル(すなわち、トークン・リングある
いはイーサネットのいずれ)において用いられるにし
ろ、そのネットワーク・プロトコルで用いられるフレー
ム・フォーマットの生成を担う。トークン・リング・モ
ードにおいては、送信状態マシーン112は通常リング
上のトークンを用いてフレームの開始部分を形成し、こ
れにさらに物理制御フィールド、アドレス・フィール
ド、およびデータ・フィールドを添加し、フレームの最
後をチェックサム、終了区切り信号、および拡張物理制
御フィールドで終了させる。ある環境下においては、送
信状態マシーン112が、フレームのすべてを生成する
必要が起こる。そのような場合においては、送信状態マ
シーン112は直列変換器166にロードされた開始区
切り記号定数値176を用いて、区切り記号のデータ・
パターンを生成し、また、バイオレーション・ジェネレ
ータ164を用いてコード・バイオレーション・パター
ンの形成を行う。イーサネット・モードにおいては、送
信状態マシーン112はデータ・バッファからアドレス
・フィールドとデータ・フィールドとを送る前に、プリ
アンブルと開始区切り記号とを送る。送信状態マシーン
112は、強制的にプリアンブルの最後のデータ・ビッ
トを“1”にする(すなわち、AAAAに1ビットを足
すとAAABとなる)ことによって、開始区切り信号パ
ターンの生成を行う。アドレスとデータ・フィールドと
では異なった処理が行われる。すなわち、アドレス・フ
ィールド・バイトは最上位ビットが最初に送られるが、
これに対してデータ・フィールド・バイトでは最下位ビ
ットが最初に送られる。さらに具体的には、直列変換器
166は、送信FIFO188、190、192からの
ロードに対して、2つの異なる型のデータ・フォーマッ
トをサポートしている。これらの型にはIEEE802.
3の標準(イーザネット)とIEEE802.5の標準
(トークン・リング)とでは、一方が最上位ビット先頭
/バイトであり、他方が最下位ビット先頭/バイトであ
って、互いに相反するフォーマットであるが、これらの
2つのデータ・フォーマットをサポートするものであ
る。アダプター・チップ24はアドレスについてはどち
らのネットワークに対しても、必ず最上位フォーマット
でこれを保持する。また、フレーム・チェックサムは自
動的に生成されるか、あるいはバッファから供給され
る。後者の場合においては、バイトは最下位ビット先頭
フォーマット(データ・フィールド同様:受信器がデー
タ・フィールドをストアするときのフォーマットと同じ
である)。
【0064】イーサネット・モードにおいては、送信状
態マシーン112は、アルゴリズムに従って、必ず特定
のバイトを境界とするようにして、可能な限りの高速度
でフレームの送信を行う。内部的には、バイト・カウン
タを用いて、このようなデータの整列が行われる。送信
は必ずこのカウンタの同じ点において開始される。この
カウンタによる整列は衝突が発生した時にのみ変更さ
れ、このような場合にはカウンタを用いて、ジャム長さ
が確実に訂正される。送信条件がこれ以外の何らかの整
列と最初に出会った時に、フレーム送信が開始される。
このようにすることによる効果は、アダプターからのフ
レームは、必ず整数個のバイト間隔で送り出されること
になるということである。トークン・リング・モードに
おいては、アダプターのアドレスが増加する順序で、オ
クテット(8ビット・シーケンス)ごとに、リングへの
送信が行われる。各オクテットは最上位ビットを先頭に
して送信される。
【0065】さらに、ワードのビットは“0”のビット
を先頭して送信される。すなわち、最上位バイトの最上
位ビットは“0”で開始される。ビットの順に(ビット
1、ビット2、・・・・)ビット7まで送信が続けら
れ、最後にビット8の最下位バイトの送信が続く。送信
は、さらにビットの順で(ビット9、ビット10、・・
・・)ビット15まで続けられ、ここで、メモリの次の
残りの半分のワードのデータ送信が開始される。送信さ
れるデータは左から右に送信されるかのように表され
る、すなわち、最も左側にあるビットが最初に送信され
る。送信されるデータのすべてのビットは、メモリ中に
おいて1バイトの番号づけがされるときと同様に、0か
ら7までの番号が付けられる。すなわち、送信されるバ
イトに対しては、ビットは0から7までの番号づけがさ
れることに注意せよ。
【0066】イーサネット・モードにおいては、トーク
ン・リングにおけるのと同様に、オクテットはバイト・
アドレスが増加する順序で送られる。これに対して、バ
イトの中のビットの送信では、最上位ビットを先頭とし
て送信が行われるのは、アドレスの送信の間だけであ
り、フィールド、およびデータの送信はこのようにはな
されない。すなわち、アドレス以外のフレームの残りの
部分は、最下位ビットを先頭にして送信される。延期状
態マシーン114はイーサネット・モードにおいてのみ
用いられる。イーサネット・モードにおいて延期状態マ
シーン114は、キャリアが検知される度に送信の開始
を、フレーム間の間隙時間である96ビット分だけ延期
する役割を担っている。アダプター・チップ24は、何
も送信されていない時でさえも、連続的にトラフィック
媒体のモニタを行う。媒体が使用中である時には、必
ず、アダプター・チップ24はそれ自身の未処理となっ
ているすべてのフレームの送信を遅延させることによっ
て、フレーム送信を延期する。フレームの最後のビット
の送信が終了すると(キャリア・センスが“真”から
“偽”に変化する)、アダプター・チップ24は、フレ
ーム間隔の間、延期を続ける。フレーム間隙の最後の部
分に至ったときに、もし待機しているフレームが存在す
るときには、キャリア・センスの値がどのようになって
いるかにかかわらず、送信が開始される。送信が完了す
ると(あるいは、送信すべきフレームが何も存在しない
ときには)、キャリア・センスのモニタが再開される。
【0067】延期状態マシーン114はIEEE802.
3と整合し、ネットワーク上のフレームが確実に最小9
6ビットの間隔を有するように、端末の送信タイミング
を制御する。延期状態マシーン114は、両方のネット
ワークの(CRSを介しての)連続的な送信監視、およ
び送信動作とは、独立して動作する。フレームの衝突を
正しく処理するために、また、衝突の結果として生じる
フレームの破片を正しく処理するために、96ビットの
遅延は2つの連続した時間間隔IFG1およびIFG2
とに分割される。ここで、IFG1はキャリア・センス
で再トリガをかけることが可能である。衝突の間、キャ
リアを空白とすることは全く可能である。IFG1を再
トリガ可能とすることによって、そのような空白が、ネ
ットワーク上の動作の真の終了と間違えられてしまうこ
とを防止できる。
【0068】また、延期状態マシーン114はハート・
ビートを検出するのにも用いられる。通常の送信が終了
する度に、送信器は短いバーストを衝突検知信号として
送り出し、その信号経路の確認を行う。プロトコル・ハ
ンドラ38はフレーム間隔の前半の間(TEXNの終わ
りからIFG1の終わりまで)、この“ハート・ビー
ト”のモニタを行う。もし、ハート・ビートが検出され
なかったときには、ハート・ビート・エラー割り込みが
発せられる。オプションとして、ハート・ビートを発し
ないような送信器に対しては、この割り込みを発生させ
ないようにすることも可能である。受信データ・マネー
ジャ116は、好適にはDMAサイクルによって受信デ
ータをメモリに書き込むためのバス・サイクルのリクエ
ストと応答を行う有限状態マシーンである。また、受信
データ・マネージャ116は、受信データをメモリに実
際に転送する役割も担っている。
【0069】イーサネット送信スロット・タイマ124
は、好適には疑似ランダム・カウンタであり、送信状態
マシーンの512ビットのイーサネット・スロット・タ
イムのタイミングを取るために用いられる。このスロッ
ト・タイムは送信バッファのクリア時間の決定と、また
バイナリ指数後退アルゴリズムに用いられる後退時間の
決定に用いられる。フレーム・サイズ限界はソフトウェ
アによって決定されるものであるが、サイズ限界違反を
検出するために送信スロット・タイマ124の一部が用
いられる。スロット・タイムよりも短いフレームの送信
が試みられると、サイズ限界違反であることが検出され
て、チャンネルは閉塞され、“短フレーム”状態が発せ
られる。一方、長いフレームについてはキャリア・セン
ス検出失敗によって検出される。長過ぎるフレームの送
信を防止するためのウオッチ・ドッグ・タイマを有する
送信器ではネットワークへの送信を防止するだけでな
く、キャリア・センスを消失させる。プロトコル・ハン
ドラ38はスロット・タイムの最後におけるCRSのモ
ニタを行う。もし、CRSが低レベルであることが検知
されると、送信が中止され、また、チャンネルが閉塞さ
れて“CRS失敗”状態が発せられる。
【0070】送信データ・マネージャ126は、好適に
はDMAサイクルによって送信すべきデータをメモリか
ら読み取るための、バス・サイクルのリクエストと応答
とを行う、有限状態マシーンである。また、送信データ
・マネージャ126は送信すべきデータをメモリ44か
らプロトコル・ハンドラ38のシリアル・インターフェ
ースに転送する役割をも担う。イーサネット指数選択1
36は、好適には、バイナリ指数後退アルゴリズムに必
要な、後退値を発生するために用いられるN−10ビッ
ト選択回路である。このアルゴリズムは、0=<R<2
**nの範囲の乱数Rを必要とする。乱数発生器138
が生成した値の下位のnビットを選択することによっ
て、指数的に変化する関数が決定される。
【0071】プロトコル・ハンドラ38は、送信状態マ
シーン112に直接に結合されたハードウェアにおい
て、イーサネット衝突後退に用いられるバイナリ指数乱
数後退アルゴリズム(ブロック128、132、13
6、138)を実行する。衝突が検知されると、送信状
態マシーン112は直ちに32ビットJAMパターンの
送信を開始する。ただし、プリアンブル/SFSが送信
されているときは例外的に、SFSの終了後に開始され
る。1つのフレームが出会う衝突の数は、送信バッファ
のフレーム・フィードによって直接に示される。1つの
フレームが15回の衝突に出会うと、あるいは再試行が
15回拒否されると、送信チャンネルは閉塞され、その
フレームは中止されて、“再試行過多”状態となる。ス
ロット・タイム後の衝突はイリーガルであり、この場
合、ジャミングが起こるのが通常であるが、再試行は試
みられない。送信チャンネルは閉塞され、フレームは中
止されて、“後衝突”状態となる。
【0072】プロトコルハンドラ38は、最小のCPU
介入による独立イーサネット操作のサポートを行う。衝
突後退および従属アルゴリズムがハードウェアによって
実行されて、過多再試行や、後衝突などの異常な状況に
よるチャンネル閉塞が実施される。イーサネット再試行
・後退カウンタ132はプロトコル・ハンドラ38のバ
ッファ・リカバリ・システムの一部であり、これによっ
て自動的に、衝突したフレームの再試行が可能となされ
ている。フレームの第1のバッファのバッファ連鎖動作
は送信スロット・タイムの終了まで延期される。このス
ロット・タイムの前に、タイム衝突が起こる可能性もあ
り、従って、フレームを再開始させることが必要となる
こともある。この点以後は、衝突は発生しないから、バ
ッファ連鎖を許可することが可能である。送信FIFO
の待ち時間のために、マルチ・バッファ送信フレームの
最小バッファ・サイズを70バイト以下とすることはで
きない。
【0073】イーサネット再試行・後退カウンタ132
は、好適には、ある1つのフレームについての送信再試
行回数をカウント・ダウンするための、4ビット減算器
である。この値を用いて、再試行後退遅延の制御が行わ
れ、また一部の送信状態の形成が行われる。イーサネッ
ト後退カウンタ132は、指数選択136が生成した後
退値を減算するのに用いられる。このカウンタの値が0
に達すると、あるいは開始値が0であると、後退時間は
終了する。カウンタの内容が0でないときには、カウン
タの値は(スロット・タイマ124によって示される)
スロット・タイムごとに減算される。イーサネット乱数
発生器138は、好適には、バイナリ指数後退アルゴリ
ズムに必要な乱数を発生するのに用いられる10ビット
疑似乱数カウンタである。このカウンタはリセットされ
た後はフリー・ラン状態となる。
【0074】データ保持レジスタ142は、好適には、
RINGCMD0レジスタ144、およびRINGCM
D1レジスタ146に対して書き込まれるデータの同期
を取るためのラッチである。RINGCMD1レジスタ
146はシリアル状態クロックに対して同期が取られ
る。従って、データ・バス80から書き込まれるデータ
の保持を行うためには、LBCLK入力に対して同期が
取られた一時的レジスタが必要である。RINGCMD
0レジスタ144は、プロトコル・ハンドラ38の受
信、送信モードを指定してイネーブルとするのに用いら
れる。また、RINGCMD0レジスタ144は、チッ
プ・テストの際に、どのプロトコル・ハンドラ・レジス
タをアクセスするかを選択するためのビットを有してい
る。RINGCMD0レジスタ144の各ビットは通信
プロセッサ32によってのみ変更される。ここで、アダ
プター・チップ24がトークン・リングとあるいはイー
サネットのどちらのモードとなっているかによって、R
INGCMD0レジスタ144のビットは異なる意味を
有することに注意すべきである。
【0075】RINGCMD1レジスタ146は、プロ
トコル・ハンドラ38のマスター・コントロール・レジ
スタとなっている。このRINGCMD1レジスタ14
6によって、プロトコル・ハンドラ・リセットおよびア
ドレス認識などの動作の制御が行われる。RINGCM
D1レジスタ146の各ビットは通信プロセッサ32に
よってのみ変更される。受信状態レジスタ148は受信
動作に関する状態報告の保持を行う。これは受信フレー
ムの最後のDMAバッファのヘッダーに書き込まれるの
と同じ状態情報である。送信状態レジスタ150は、送
信動作に関する状態情報の保持を行う。これは送信フレ
ームの最後のDMAバッファのヘッダーに書き込まれる
のと同じ状態情報である。通常の動作においては、送信
状態レジスタ150にはプロトコル・ハンドラ38だけ
がアクセス可能である。
【0076】RINGSTレジスタ152はフロント・
エンド回路状態、エラー・ログ、およびトークンの妥当
性を含む一般的なネットワーク状態情報の保持を行う。
RINGSTSレジスタ152は、その個々のビットの
定義に依存して、通信プロセッサ32またはプロトコル
・ハンドラ38のどちらかによって、あるいはこれらの
両方によって変更される。出力マルチプレクサ162
は、送信状態マシーン112の制御の下にCRC発生器
170あるいは直列変換器166のどちらかを選択し
て、その出力を送信データ・バス(すなわちTX DA
TA)上に出力する。直列化回路166は、好適には、
16ビット・パラレル入力・シリアル出力のシフトレジ
スタである。この16ビットには、先頭の送信バッファ
TXFIFO(0)188、レジスタ176からの開始
区切り信号とレジスタ184からのFTOKREGとの
連結、レジスタ178からの終了区切り信号とレジスタ
182からのPCFEREGとの連結、プリアンブル・
レジスタ174からのAAAA(16進)パターン、あ
るいはレジスタ180からのジャム信号がロードされ
る。また、PCFEREGレジスタ182には、フレー
ムの最後に送信されたバッファのTXSTATワードの
最下位バイトがロードされる。FTOKREGレジスタ
184は通信プロセッサ32のソフトウェアがデータ・
バス80を介してロードされるか、あるいは、シリアル
送信状態マシーン112によってロードが行われる。開
始区切り記号レジスタ176および終了区切り信号レジ
スタ178は、ハードワイヤによって実現されたトーク
ン・リングの開始区切り記号および終了区切り記号デー
タ・ビットパターンの提供を行う。また、開始区切り記
号および終了区切り記号に対するコード・バイオレーシ
ョン・シーケンスが送信コード・バイオレーション・ジ
ェネレータ164によって生成される。
【0077】CRC発生器170は、送信に際してプロ
トコル・ハンドラ38によって挿入されるFCS/HC
S(フレーム/ヘッダー・チェック・シーケンス)の発
生を行う。前にすでに説明したCRCチェッカー60は
CRC発生器と等価である。好適な実施態様のデータ送
信においては、CRC発生器170は、入力ビットの流
れを制御するための1ビットの制御信号を受け取る。そ
して、この制御ビットが1にセットされているときに
は、入力ビットがシフトインされ、また直接にリングに
シフトアウトされる。また、制御ビットが0にセットさ
れているときには、フィードバック・パスが閉塞され、
チェッカー60の中のシフトレジスタはレジスタの内容
を反転して出力する。なお、シフトインが開始される前
に、初期化ロジック(図示せず)によってすべてのレジ
スタに1が置かれる。データを受信するためには、送信
FCSがシフトインされた後において、チェッカー60
中のシフトレジスタの値が以下のようになっている必要
がある。
【0078】 1101 1110 1011 1011 0010 0000 1110 0011 >D >E >B >B >2 >0 >E >3 ここで、最も左のビットはビットX0に対応し、また、
最も右側のビットはビットX31に対応している。後に
非常に詳細に議論するように、チャンネルでの受信およ
び送信には、別個の独立したCRC回路が用いられる。
好適な実施態様においては、プロトコル・ハンドラ38
は、適当なビット・ゲーティング・ロジックを備えた、
別個のCRCチェッカーおよびCRC発生器回路を有し
ている。TXCTL(送信制御)ブロック172は、直
列化されたデータを出力マルチプレクサ162から受け
取り、送信状態マシーン112の適当な制御の下にイー
サネット・フロント・エンド信号を駆動する。また、T
XCTLブロック172は、送信状態マシーン112に
データ“1”を置き、JAMおよび開始区切り記号パタ
ーンを発生させることができるようになす。
【0079】トークン・リング・モードにおいては、フ
ァイア・トークン・レジスタ184を用いて、PCFO
をアダプター・チップ24によって生成されるトークン
中に保持させて、リングに送出する。このレジスタはプ
ロトコル・ハンドラのワーキング・レジスタとして使用
される。プロトコル・ハンドラ38がアクティブ状態に
なっていない時には、通信プロセッサ32によってFT
OKREGレジスタ184への書き込みが可能である。
プロトコル・ハンドラ38がアクティブ状態になってい
ない時に、通信プロセッサ32によってFTOKREG
レジスタ184へ書き込みが行われると、プロトコル・
ハンドラ38は瞬時に(すなわち“ファイア”)開始区
切り記号、FTOKREGレジスタ184のPCFOバ
イトのデータ、および終了区切り信号とを含むフリー・
トークンをリングに送出する。こうして、通信プロセッ
サ32は任意のトークンをリングに送出することが可能
となされている。
【0080】また、FTOKREGレジスタ184はイ
ーサネット後退セルフ・テスト・モードにおいて、シミ
ュレート送信衝突を発生させるのに使用される、すなわ
ち診断の目的に使用される。このレジスタに何かデータ
を書き込むと、そのデータの種類にかかわらず衝突を発
生させることができる。外部アドレス・インターフェー
ス185はアダプター・チップ24が外部のハードウェ
アと連携動作してネットワーク・アドレスの認識能力を
拡張できるようにするための手段を提供する。好適な実
施態様においては、この外部ハードウェアは外部アドレ
ス・チェッカーである。この外部アドレス・チェッカー
はプロトコル・ハンドラ38の中の通常のアドレス・チ
ェッカーと並列に動作してどのフレームをコピーすべき
かを決定するのに用いることができる。また、外部アド
レス・チェッカーは外部アドレスを認識して、ブリッジ
・ルーチンあるいはライン・モニタ動作を実行するのに
用いることができる。
【0081】送信パリティ・チェッカー186はTXF
IFO(0)188から送信直列変換器166へ転送さ
れるデータのパリティ・チェックを行う。また、送信パ
リティ・チェッカー186はデータを直列変換器166
に入力する前に、最終データ・チェックを実行する。こ
の最終チェックの後、データの妥当性は、CRC発生器
170によって生成されるフレーム・チェック・シーケ
ンス・コードによって保護される。送信バッファFIF
O188、190、192は3つの16ビット・ワード
を供給して、プロトコル・ハンドラ38が送信データを
送信直列変換器166に対して常に一定に流し続けるこ
とができるようになす。バスから読み取ったパリティは
FIFOに保持される。データ転送動作においては、D
MAを介して送信フレームの最初のワードがTXFIF
O(0)に、第2のワードがTXFIFO(1)に、第
3のワードがTXFIFO(2)に、第4のワードがT
XFIFO(0)に、以下同様にして転送される。次
に、データが各TXFIFOから取り出されて、直列化
される。このように、好適な実施態様においては、ある
TXFIFOから別のTXFIFOへのデータのシフト
は起こらない。
【0082】送信FIFO制御ポインタ194は2つの
3状態ポインタから構成されている。第1のポインタは
3つのTXFIFO188、190、192のうちのど
れが、次に送信データ・マネージャ126によってロー
ドされるべきなのかを指し示すのに用いられる。もう1
つのポインタは、現在どのTXFIFOから直列変化器
への転送・送信が行われているのかを指し示す。送信D
MAレジスタ196は送信バッファ・マネージャ214
によってロードが実行されるレジスタである。送信連鎖
ポインタ(TCP)208だけが機能動作中においてロ
ード可能である。その他のすべての送信DMAレジスタ
は工場テストにおいてのみ、アクセスが可能である。送
信連鎖ポインタ(TCP0からTCP7まで)208は
8つの優先順位づけされたTCPレジスタであり、TC
P7の優先順位が最も高く、TCPOが最も低くなって
いる。TCPレジスタはバッファの開始アドレスを記憶
しており、この開始アドレスから送信されるのを待機し
ているフレーム・データが適当な送信チャンネルへ取り
出される。これらのレジスタの内容はプロトコル・ハン
ドラ38あるいは通信プロセッサ32によって変更可能
である。バッチTCPレジスタは、先頭に、送信すべき
バッファのリンク・リストを有する通信プロセッサのソ
フトウェアによってロードすることができる。プロトコ
ル・ハンドラ38は、必ず、アクティブとなっているT
CPレジスタの中の優先順位が最も高いレジスタが指し
示しているフレームの送信を試みるようになされてい
る。従って、データは優先順位に従って送出される。送
信バッファ・マネージャ214は、使用中の特定のTC
Pレジスタが指し示すリストをステップ・ダウンさせ、
次のバッファに連鎖されると新たなアドレスをロードす
る。
【0083】一時的送信ポインタ(TTP)206は、
現在のバッファが送出される時に、送信DMAチャンネ
ルがどのアドレスからデータの読み取りを開始すべきか
を示すバッファの開始アドレスを保持する。この一時的
送信ポインタ206は送信バッファ・マネージャ214
の完全な制御の下に動作する。プロトコル・ハンドラ3
8は送信動作のために2つのDMAチャンネルを保持し
ている。すなわち、第1のものはデータを現在の送信バ
ッファからリングへ移動するようにセットアップされて
おり、第2のものは次の現在のバッファが空となったと
きに、連鎖されたバッファが直ちに引き継ぐことができ
るようにセットアップされている。それぞれの送信DM
Aチャンネルは専用アドレス・レジスタを有している。
すなわち、ADDR0レジスタ202、ADDR1レジ
スタ204である。各送信DMAチャンネル用のチャン
ネル・アドレス・レジスタはそのチャンネルがアクセス
すべきワードのバス・アドレスの保持を行う。ADDR
0レジスタ202、およびADDR1レジスタ204は
送信データ・マネージャ126および送信バッファ・マ
ネージャ214の制御の下に動作する。
【0084】2つの送信DMAチャンネル用の送信チャ
ンネル長さレジスタLEN0(198)およびLEN1
(200)は、現在のバッファからさらに送信されるべ
きバイト数の保持を行う。レジスタLEN0およびLE
N1は送信バッファ・マネージャ214および送信デー
タ・マネージャ126の完全な制御の下に動作する。送
信バッファ・マネージャ214は、好適には、フレーム
送信連鎖に沿って、自動的にバッファ連鎖を行う有限状
態マシーンである。送信バッファ・マネージャ214は
送信DMAチャンネル・レジスタ196を初期化する。
送信バッファ・マネージャ214の動作については、後
にさらに説明する。図7は本発明の実施例によるアダプ
ター・チップ24について、チップのいろいろなピン表
示を示した図である。チップ24のいくつかのピンは、
トークン・リング通信モードでも、またもう1つのイー
サネット・モードにおいても用いられる。従って、これ
らのピンは“/”で区切られた2つの異なる記号で示さ
れている。これらの2重の記号表示において、最初の記
号はトークン・リング動作に対応し、また2番目の記号
はイーサネット動作に対応するものである。これら以外
に、他にいろいろな2重の機能に対応させて2重の記号
表示がされているピンがあり、これらについては、それ
ぞれについて後に説明を行う。例えば、システム・イン
ターフェース・ピンはインテルとモトローラのそれぞれ
のモードに対応する2つの名前を有しており、この場合
ではインテル・モードに対する名前が最初に示されてい
る。さらに他のピンは、以下の示されるように、1つの
信号を受信あるいは供給するようになっている。
【0085】各ピンの具体的な記号は次のようなもので
ある。 S1/M− システム・インテル/モトローラ・モード選択。この入
力を高レベルにストラップすると、2つのインテルに整
合するマイクロプロセッサ・インターフェース・モード
が選択される。低レベルストラップされたときには、モ
トローラと整合するインターフェース・モードが選択さ
れる。このピンは、外部から何も駆動されないときに
は、内部ブルアップ・デバイスによって高電位に維持さ
れるようになっている。 S8/SHALT− システム8/16ビット・バス選択およびホールト/バ
スエラー再試行。イーテル・モードにおいては、このピ
ンへの入力信号によって、8ビットかまたは16ビット
かの、どちらかのデータ・バス・インターフェースが選
択される。モトローラ・モードにおいては、この信号は
SHALT信号となる。バス・エラー(SBERR)か
ら、この信号が与えられると、アダプター・チップ24
は最後のDMAサイクルを再試行する。これは、モトロ
ーラの68000仕様に定義されている再実行動作であ
る。SHALTが入力されたとき、SBERR−によっ
てはBERETRYカウンタの減算は行われない。この
ピンに対して、外部から何も駆動を行わないと、このピ
ンは内部プルアップ・デバイスによって高電位に維持さ
れるようになっている。SI/M−とS8/16モード
の組み合わせは以下に示すようになる。
【0086】 SI/M− S8/16 モード 0 SHALT モトローラ 16ビット(68000) 1 0 インテル 16ビット(8086) 1 1 インテル 8ビット(8088) SRESET− システムリセット。この入力はアダプター・チップ24
を既知の初期状態にする。ハードウェア・リセットによ
ってアダプター・チップ24のほとんどの出力ピンをH
i−Zとし、すべてのブロックをリセット状態とする。 SCS− システム・チップ状態。このチップ選択入力信号によっ
てアダプター・チップ24のDIO読み取りあるいは書
き込みのためのシステム・インターフェースがアクティ
ブにされる。このピンは、外部から何も駆動されないと
きには、内部プルアップ・デバイスによって高電位に維
持されるようになっている。 SRSX 拡張システム・レジスタ選択。この入力ピンへの信号に
よってDIOレジスタをアクセスする際に用いられる最
上位ビットが決められる。 SRS(0−2) システム・レジスタ選択。これらの入力およびSRSX
とによって、システムDIOアクセスにおいて参照すべ
きワードあるいはバイトの選択を行う。インテル・8ビ
ット・モードあるいはインテル・16ビット・モードの
バイト・アクセスにおいては、SRS2のピンによって
参照バイト選択が行われる。一方、モトローラ・モード
においては、SRS2は以下に定義されているようなS
BERR−信号のために用いられる。 SRS2/SBERR− バス・エラー。インテル・モードにおいては、この入力
信号は、上に定義されたようなSRS2信号である。モ
トローラ・モードにおいては、この入力が、アクティブ
・ローに駆動されると、アダプター・チップ24にDM
Aサイクルを異常終了すべきであることを示す。これは
68000マイクロプロセッサのバス・エラー信号対応
している。また、この信号は内部的にはSBCLKに対
して同期がとられる。このピンは、外部から何も駆動さ
れないときには、内部プルアップ・デバイスによって高
電位に維持されるようになっている。 SBHE−/SRNW システム・バイト・ハイ・イネーブル、あるいは読み取
り/否定書き込み。インテル・モード(SI/M−=
1)においては、この入出力ピンはアクティブ・ロー・
バイト・ハイ・イネーブル信号SBHE−として機能す
る。SBHE−はDMAにおいては3状態出力が出力さ
れ、その他の場合においては入力ピンとなる。モトロー
ラ・モード(SI/M−=0)においては、このピンは
システム制御ピンとして働き、これが高レベルのときは
読み取りサイクルを、また低レベルであるときには、書
き込みサイクルを意味する。システム・バスへのDMA
動作においては、システム・インターフェース34から
このピンに信号が出力される。DIOサイクルにおいて
は、このピンは入力ピンとなる。このピンは、外部から
何も駆動されないときには、内部プルアップ・デバイス
によって高電位に維持されるようになっている。 SWR−/SLDS− システム・ライト・ストローブ、あるいはロー・データ
・ストローブ。インテル・モードにおいては、この入出
力ピンはアクティブ・ロー・ライト・ストローブとして
働く。モトローラ・モードにおいてはアクティブ・ロー
・ロー・データ・ストローブとして働く。このピンはD
IOにおいては、入力ピンとなり、またDMAにおいて
は出力ピンとなる。このピンは、外部から何も駆動され
ないときには、内部ピルアップ・デバイスによって高電
位に維持されるようになっている。 SRD−/SUDS− システム・リード・ストローブ、またはアッパー・デー
タ・ストローブ・インディケータ。インテル・モードに
おいては、この入出力ピンは、システム・バスへの読み
込みサイクルが実行されていることを示すモトローラ・
モードにおいては、この入出力ピンはデータがシステム
・バスの最上位バイトに転送されていることを示すアク
ティブ・ロー・ストローブである。SRD−/SUDS
−はDIOにおいては入力ピンであり、DMAにおいて
は出力ピンとなる。このピンは、外部から何も駆動され
ないときには、内部プルアップ・デバイスによって高電
位に維持されるようになっている。 SRAS/SAS− システム・レジスタ・アドレス・ストローブ、またはメ
モリ・アドレス・ストローブ。インテル・モードにおい
ては、この入出力ピンはSCS−、SRSX、SRS
(0−2)、およびSBHE−をラッチするためのシス
テム・レジスタ・アドレス・ストローブとして働く。最
小チップ構成システムにおいては、SRASはユーザ・
プロセッサのALE出力に結合される。このラッチの機
能は容易に無効とすることができ、マルチプレクスされ
たアドレスおよびデータ・バスをサポートしていない拡
張インテル8086/8088システムにおいては通常
はこの機能は用いられない。これらの入力に対する内部
ラッチはSRASが高レベルである限り透過である。従
って、このピンを高レベルにストラップし、ユーザ・プ
ロセッサからのALEとは独立にSCS−、SRSX、
およびSRS(0−2)入力に信号を入力することがで
きる。インテルDMAにおいては、この信号ピンは入力
ピンとなる。モトローラ・モードにおいては、このピン
はアクティブ・ロー・アドレス・ストローブであり、D
IOにおいては入力ピン(アドレス・ストローブとして
は無視される)となり、DMAにおいては出力ピンとな
る。このピンは、外部から何も駆動されないときには、
内部プルアップ・デバイスによって高電位に維持される
ようになっている。 SRDY−/SDTACK− システム・バス・レディ、またはデータ・トランスファ
・アクノリッジ。インテル・モードにおいては、この入
出力ピンはアクティブ・ロー・レディ信号として働く。
モトローラ・モードにおいては、この入出力ピンはアク
ティブ・ロー・データ・トランスファ・アクノリッジ信
号として働く。SRDY−およびSDTACK−信号の
役割は、データ転送が終了したことをバス・マスタに示
すことである。SRDY−/SDTACK−は内部的に
はSBCLKと同期がとられる。DMAサイクルにおい
ては、SRDY−/SDTACK−は状態T2のSBC
LKの立ち下がりに行使されて、待機状態が確保され
る。SRDY−/SDTACK−はアダプター・チップ
24がDIOの動作を行っているときには出力ピンとな
り、その他の場合には入力ピンとなる。このピンは、外
部から何も駆動されないときには、内部プルアップ・デ
バイスによって高電位に維持されるようになっている。 SALE システム・アドレス・ラッチ・イネーブル。DMAサイ
クルの各サイクルの開始毎に、このピンからマルチプレ
クスされたアドレス/データ・ラインからのアドレスの
下位16ビット(LSB)を外部でラッチするのに用い
るためのイネーブル・パルス出力が供給される。アドレ
スにパリティを有しているシステムでは、このSALE
を、DMAアドレスの下位16ビットに対するパリティ
・ビット(SPHおよびSPL)を外部でラッチするた
めに用いることができる。 SXAL システム拡張アドレス・ラッチ。この出力ピンからは、
DMAにおいて、32ビット・システム・アドレスのう
ちの16ビット拡張アドレスを外部でラッチするのに用
いるイネーブル・パルスが供給される。SXAL信号
は、各ブロックDMA転送の最初のサイクルの前に発せ
られる。その後においては、必要に応じて発せられる
(DMAアドレス・カウンタが増大するごとに、下位1
6ビットが出力される)。アドレスにパリティを有して
いるシステムでは、このSXALを、DMA拡張アドレ
スワードに対するパリティ・ビット(SPHおよびSP
L)を外部でラッチするのに用いることができる。 SDDIR システム・データの方向。このピン出力は、外部データ
・バッファへ、データがどの方向へ移動するかを示す信
号を供給する。DIO書き込み、およびDMA読み出し
においては、SDDIRは低レベル(入力モード)とな
り、DIO読み出し、およびDMA書き込みにおいて
は、SDDIRは高レベル(出力モード)となる。これ
らの動作を、すぐ下の表1に示す。
【0087】
【表1】 表1 SDDIR 方向 DIO DMA 0 入力 書き込み 読みだし 1 出力 読み出し 書き込み システム・インターフェースがDIO動作あるいはDM
A動作と関係しないときのSDDIRのデフォルト値は
高レベルである。 SDBEN− システム・データ・バス・イネーブル。この出力ピンは
アダプター・チップ24の外部データ・バッファを高イ
ンピーダンス状態に保つようにさせるアクティブ・ロー
・イネーブル信号をデータ・バッファに対して供給す
る。この出力はDIOおよびDMAの両方において発せ
られる。 SOWN− システム・バス・オウン。この出力はDMAサイクルの
間、アクティブ・ローとなり、アダプター・チップ24
がホスト・バス16の制御を行っていることを外部デバ
イスに対して示す。SOWN−はアドレスおよびバス・
コントロール信号を発するためのバス・トランシーバ・
チップのイネーブル信号を出力する。 SBCLK システム・バス・クロック。これはアダプター・チップ
24が、DIOおよびSDMA転送のためにバス・タイ
ミングの同期をとるために必要となる外部入力クロック
信号である。非同期式バスに対しては、任意のTTL発
振器信号を印加可能である。 SHRQ/SBRQ− システム・ホールド・リクエスト、またはバス・リクエ
スト。この出力は、DMA転送の準備のためにホスト・
バス16の制御をリクエストするのに用いられる。イン
テル・モードにおいては、これは、8086/8088
インターフェース標準に定義されているようにアクティ
ブ・ハイ・ホールド・リクエストである。モトローラ・
モードにおいては、これは、6000インターフェース
標準に定義されいるようにアクティブ・ロー・バス・リ
クエストである。 SHLDA/SBGR− システム・ホールド・アクノリッジ、またはバス・グラ
ンド。インテル・モードにおいては、このアクティブ・
ハイ入力信号は、8086/8088インテル・モード
標準に従って、DMAホールド・リクエストがアクノリ
ッジされたことを示す。モトローラ・モードにおいて
は、この信号は68000インターフェース標準に定義
されたようなアクティブ・ロー・バス・グラントであ
る。どちらのモードにおいても、内部的にはSBCLK
に同期される。 SBBSY−/SCAN1 システム・バス・ビジー。この入力信号は、モトローラ
68000型のバス・グラント・アクノリッジ(BGA
CK)信号の値のサンプルを行う。アダプター・チップ
24はシステム・バスへの出力を行う前にSBBY−ハ
イ信号をサンプルする。この動作は、インテル・モード
およびモトローラ・モードの両方に対して定義されてい
るものの、インテル・システムでは通常は同等な信号が
存在しない。インテル・モードのユーザの便宜のため
に、このピンに何も接続しないときには、このピンは内
部デバイスによって高レベルに保持されるようになって
いる。また、このピンはシリアル・テスト・モードにお
ていスキャン1入力として用いられる。 SBRLS− システム・バス・リリース。DMAの最中にこの入力ピ
ンに、アクティブ・ローが入力されると、より優先順位
の高いデバイスがシステム・バスの使用を要求している
ことが示され、アダプター・チップ24は可能な限りす
ぐにバスを解放しなければならない。アダプター・チッ
プ24がDMAを実行していないときには、この入力信
号は無視される。この動作はインテル・モードおよびモ
トローラ・モードの両方に対して定義されてはいるもの
の、インテル・システムは通常はこれと同等の信号を有
していない。この入力は内部的にはSBCLKと同期さ
れる。このピンは、外部から何も駆動されないときに
は、内部プルアップ・デバイスによって高電位に維持さ
れるようになっている。 SINTR/SIRQ− システム割り込みリクエスト。アダプター・チップ24
は、割り込みリクエストをユーザ・プロセッサに対して
送出するためにこの出力ピンをアクティブにする。イン
テル・モードにおいては、このピンはアクティブ・ハイ
であり、またモトローラ・モードにおいてはアクティブ
・ローである。 SIACK− システム割り込みアクノリッジ。この入力ピンは、アダ
プター・チップ24からの割り込みリクエストをアクノ
リッジするために、ホスト・プロセッサによってアクテ
ィブ・ローにされる。アダプター・チップ24はこの信
号に応答して割り込みベクトルを内部システム・バス4
2にゲーティングする。割り込みサイクルを必要としな
いシステム・バスはSIACK・ハイにストラップする
ことができる。このピンは、外部から何も駆動されない
ときには、内部プルアップ・デバイスによって高電位に
維持されるようになっている。 SADH(0−7) システム・アドレス/データ・バス−−ハイ・バイト。
この入出力は16ビット・アドレス・/データ・バスの
最上位バイトである。インテル・モードおよびモトロー
ラ・モードの両方において、このピンからはアドレス・
バスのビット31から24までと15から8まで、デー
タ・バスのビット15から8まで(インテル/モトロー
ラ標準のビットについての番号づけ規約に基づいてい
る)がマルチプレックス出力される。システム・インタ
ーフェース34においては、最上位ビットはSADH
(0)であり、また最下位ビットはSADH(7)であ
る。これらのピンは外部から何も駆動されないときに
は、内部プルアップ・デバイスによって高電位に維持さ
れるようになっている。 SADL(0−7) システム・アドレス/データ・バス−−ロー・バイト。
この入出力は16ビット・アドレス・/データ・バスの
最下位バイトである。インテル・モードおよびモトロー
ラ・モードの両方において、このピンからはアドレス・
バスのビット23から16までと7から0まで、データ
・バスのビット7から0まで(インテル/モトローラ標
準のビットについての番号づけ規約に基づいている)が
マルチプレックス出力される。システム・インターフェ
ース34においては、最上位ビットはSADL(0)で
あり、また最下位ビットはSADL(7)である。これ
らのピンは外部から何も駆動されないときには、内部プ
ルアップ・デバイスによって高電位に維持されるように
なっている。 SPH システム・パリティ・ハイ。SADH(0−7)を介し
て送信される各データあるいはアドレス・バイト奇数パ
リティ・ビットである。この入出力ピンは外部から何も
駆動されないときには、内部プルアップ・デバイスによ
って高電位に維持されるようになっている。 SPL システム・パリティ・ロー。SADL(0−7)を介し
て送信される各データあるいはアドレス・バイト奇数パ
リティ・ビットである。この入出力ピンは外部から何も
駆動されないときには、内部プルアップ・デバイスによ
って高電位に維持されるようになっている。 MBCLK1 アダプター・バス・クロック1。 MBCLK2 アダプター・バス・クロック2。MBCLK1およびM
BCLK2はすべてのアダプター・バス転送のための出
力クロック基準である。MBCLK2はMBCLK1よ
りも90°だけ遅れている。これらのクロックはメモリ
・サイクル・レートの2倍のレートで出力される。 MADH(0−7) アダプター・メモリ・アドレス、データおよび状態入出
力信号。メモリ・サイクルの最初の1/4の期間、これ
らの信号はアドレス・ビットAX4およびA0からA6
までを出力し、第2番目の1/4期間においては状態ビ
ットを出力する。第3番目の1/4期間および第4番目
の1/4期間においてはデータ・ビット0−7が出力さ
れる。 MADL(0−7) アダプター・メモリ・アドレス、およびデータ入出力信
号。メモリ・サイクルの最初の1/4の期間、これらの
信号はアドレス・ビットA7からA14までを出力し、
第2番目の1/4期間においてはアドレス・ビットAX
4およびA0からA6までを出力する。第3番目の1/
4期間および第4番目の1/4期間においてはデータ・
ビット8から15までが出力される。 MAXPH アダプター拡張メモリ・アドレスおよびパリティ入出力
信号。メモリ・サイクルの最初の1/4の期間、これら
の信号は拡張アドレス・ビット(AX1)を出力し、第
2番目の1/4期間においては拡張アドレス・ビット
(AX0)を出力する。第3番目の1/4期間および第
4番目の1/4期間においてはMSデータ・バイトに対
するパリティ・ビットを出力する。 MAXPL アダプター拡張メモリ・アドレスおよびパリティ入出力
信号。メモリ・サイクルの最初の1/4の期間、これら
の信号はアドレス・ビット(AX3)を出力し、第2番
目の1/4期間においては拡張アドレス・ビット(AX
2)を出力する。第3番目の1/4期間および第4番目
の1/4期間においては最下位データ・バイトに対する
パリティ・ビットを出力する。 MAX0 拡張アドレス入出力ビット。この信号ピンはすべてのサ
イクルに対して、ROW時にAX0を、COLおよびD
ATA時にA12を出力する。A12を出力することに
よってBIA ROMへのインターフェースが容易とな
る。 MAX2 拡張アドレス入出力ビット。この信号ピンはすべてのサ
イクルに対して、ROW時にAX2を、COLおよびD
ATA時にA14を出力する。A12を出力することに
よってBIA ROMへのインターフェースが容易とな
る。 MRAS− DRAMのための行アドレス・ストローブ。行アドレス
はメモリ・サイクルの最初の5/16の間、出力され
る。この出力信号は行アドレスがMADL(0−7)、
MAXPH、MAXPL、RAM、EPROMのサイク
ルに対して有効であるときに、また、リフレッシュ・ア
ドレスがMADL(0−7)に対して有効となっている
ときのリフレッシュ・サイクルにおいて、低レベルとし
て出力される。裁定ロジックが外部バス・マスターへの
アクセスを許可したときには、このピンは高インピーダ
ンスとなって任意の外部デバイスが信号の制御を行うこ
とを可能となす。 MCAS− DRAMのための列アドレス・ストローブ。この列アド
レスは行アドレスに対する期間の後のメモリ・サイクル
の3/16の間、有効である。この出力信号は列アドレ
スがMADL(0−7)、MAXPH、MAXPLに対
して有効であるときに、低レベルとして出力される。た
だし、以下の条件のうちのいずれかが成立しているとき
を除く。 (1) アドレスがBIA ROMのために予約確保され
ているとき(>00.0000−>00.000F) (2) アドレスがEPPROMに割り当てられていると
き(すなわちシステム・インターフェース34のACT
Lレジスタのブート・ビットが“0”であり、かつ、ア
クセスが>00.XXXXまたは1F.XXXXに対し
てなされたとき) (3) アドレスがオン・チップ・アドレスの中のどれか
であるとき(通常モードにおいて >01.0100−
>01.01FF、またCPレス・モードにおいて
>01.0100− >01.07FF) (4) サイクルが、サイクルの開始時点においてMRA
S−の前にMCAS−が出力されるようなリフレッシュ
・サイクルであるとき(これはRASリフレッシュの前
のCASをサポートをしていないDRAMに対して発生
する。RASリフレッシュの前のCASをサポートをし
ていないDRAMでは、MREFによってMCASを不
能としておく必要がある。) (5) サイクルが外部バス・マスターの制御の下にある
とき。この場合には、こ出力は外部デバイスが信号を制
御することが可能となるように3状態となる。 MREF 進行中のDRAMリフレッシュ・サイクル。マスター動
作においては、メモリ・インターフェース40がリフレ
ッシュ・サイクルを実行しているとき、この出力は高レ
ベルとなる。この出力は、RASの前のCASリフレッ
シュを用いないすべてのDRAMに対するMCAS−を
不能とするのに用いられる。スレーブ動作においては、
この信号は、バス・コントローラに対してリフレッシュ
・マシーンがバスの使用を求めていることを示す、バス
・リクエスト要求に用いられる。 MW− アダプター・メモリ・ライト。この出力ピンには、書き
込みの間は低レベルの出力信号が、また読み込みの間は
高レベルの出力信号が出力される。MADH(0−7)
ピンおよびMADL(0−7)バスへのデータはMW−
出力が低レベルであるときに有効である。MW−出力信
号の立ち下がり時にDRAMはデータをラッチする。一
方、SRAMはMW−出力信号の立ち上がり時にデータ
をラッチする。このピンは、アダプター・チップ24が
バス・マスターではないときには高インピーダンスとな
る。 MAL− メモリ・アドレス・ラッチ。この出力はメモリ・サイク
ルの開始時点においてアドレスをサンプルするためのス
トローブ信号である。この信号はSRAMおよびEPR
OMによって用いられる。MAL−信号の立ち下がり時
において、MAX0、MAXPH、MAX2、MAXP
L、MADH(0−7)、およびMADL(0−7)の
全20ビット・ワード・アドレスが有効である3つの8
ビット透過ラッチを用いて、20ビット・スタチック・
アドレスを、全サイクルの間、保持することができる。
このピンは、アダプター・チップ24がバス・マスター
ではないときには高インピーダンスとなる。 MDDIR データ方向。この入出力信号は、アダプター・チップ2
4がバス・マスターであるときには出力信号となり、そ
の他の場合には入力信号となる。この入出力信号は、双
方向バス・ドライバの方向制御信号として用いられる。
読み込みの場合には低レベルであり、書き込みの場合に
は高レベルとなる。また、MW−信号の前に有効とな
る。このピンは、アダプター・チップ24がバス・マス
ターではないときには高インピーダンスとなる。 MBEN− バッファ・イネーブル。この出力信号は、MDDIRと
結び付けられて用いられ、MADHおよびMADLバス
の双方向バッファ出力をデータ・フェーズの間DDIR
によって選択された方向にイネーブルとする。このピン
は、アダプター・チップ24がバス・マスターではない
ときには高インピーダンスとなる。 MROMEN− ROMイネーブル。この出力信号はメモリ・サイクルの
最初の5/16におけるROW期間においてのみアクテ
ィブとなる。この出力信号はシステム・インターフェー
ス34のACTLレジスタのBOOTビットが“0”で
あるときに(すなわち、コードがRAMではなく、RO
Mに存在するとき)、EPROMに対してチップ・セレ
クト信号を供給するのに用いられる。この出力信号は、
ROW期間において残りのアドレスとともにMAL−に
よってラッチされる。この出力は>00.0010−
>00.FFFF、あるいは>1F.0000− >1
F.FFFFのアドレスから読み出しを行うときには低
レベルとなる。これらのアドレスへの書き込みがなされ
る間、またはこれら以外のアドレスへのアクセスがなさ
れる間、または、BOOTビットが“1”であるときに
は任意のアドレスへのアクセスがなされる間、MROM
EN−出力信号は、高レベルを維持する。COLUMN
およびDATA期間においては、この出力信号はBIA
ROMへインターフェースするためにA13を駆動す
る。このことはMBIAEN−、MAX0、ROMEN
−、およびMAX2が、ともにグルーレスなインターフ
ェースを形成することを意味する。このピンは、アダプ
ター・チップ24がバス・マスターではないときには高
インピーダンスとなる。 MBIAEN− バーント・イン・アドレス・イネーブル。この出力信号
はアダプター・チップ24のバーント・イン・アドレス
(BIA)を有するROMに対してチップ・セレクト信
号を供給するのに用いられる。この出力信号は、>0
0.0000から>00.000Fの間の任意のアドレ
スからの読み出しに対しては低レベルとなる。また、こ
れらのアドレスへの書き込み、またはその他のアドレス
へのアクセスに対しては高レベルを維持する。このピン
は、アダプター・チップ24がバス・マスターではない
ときには高インピーダンスとなる。 MOE− 出力イネーブル。この出力信号は244−型回路を用い
た“1”のオリエンテーションを有する(すなわち、テ
キサス・インストルメント社から市販品として入手可能
なTMS4164;64K x 1)DRAM出力をイ
ネーブルとするのに用いられる。書き込みサイクルにお
いては、DRAMのQ出力は変則的な信号を発生するの
で、このMOE−信号が必要となる。x4DRAM(す
なわち、TMS4164 64K x 4)において
は、MOE−は直接にDRAM出力イネーブル・ピンに
接続される。この出力信号は、MCAS−が低レベルと
なるのと同一条件下において、読み出しサイクルの間低
レベルとなる。このピンは、アダプター・チップ24が
バス・マスターではないときには高インピーダンスとな
る。 MACS− アダプター・チップ・セレクト。この入力は、すべての
内部チップ選択に対して用いられる。この入力がなされ
ないと、オン・チップ・アクセスは起こらない。この入
力がなされていないときに、アダプター・チップ24が
オン・チップ・アクセスを試みると、そのアクセスはオ
フ・チップとして実行される。この入力がなされている
ときには、オン・チップ・アクセスが起こりえる。アダ
プター・チップ24が、オン・チップ・アクセスの実行
に成功すると、データはテストのためにアドレス・バス
から出力される。 MBRQ− アダプター・メモリ・バス・リクエスト。この入力ピン
は、外部デバイスがローカル・バスのリクエストを行う
ときに、低レベルに駆動される。この入力がMBGR−
によってアクノリッジされると、外部デバイスはバスを
制御することが可能となる。 MBGR− メモリ・バス・グランド。アダプター・チップ24から
出力されて、外部デバイスがバス・マスターとなるのを
許可する。 MRESET− メモリ・バス・リセット。ACTLレジスタのARES
ETビットがセットされているか、または、SRESE
T−が行使されているときに発生されるアクティブ・ロ
ー・出力信号である。この信号はシステム・インターフ
ェース34のバッファ・インターフェースなどの外部グ
ルー・ロジックをリセットするのに用いられる。 CLKDIV クロック・デバイダ・セレクト。このピンは予約確保さ
れている。 OSCIN 外部発振器入力。この入力ラインによって、クロック周
波数がアダプター・チップ24に供給される。4MHz
内部バスに対しては、このクロック周波数は64MHz
である必要がある。 SYNCIN− クロック同期入力。この入力ピンは、2つ以上のアダプ
ター・チップ24を有するシステムにおいて、内部クロ
ック同志を確実に同期させるのに用いられる。OSCI
Nが動作している限りに、アクティブ・ロー・パルスに
よって、すべてのアダプター・チップの同期がとられ
る。SYNCIN−が高レベルとなった時には、内部ク
ロックは再スタートする。 VDDL2ピン ロジック回路電源。すべてのVDDピンは共通のシステ
ム電源に接続しなければならない。 VSSL3ピン ロジック回路のアース接続。すべてのVSSピンはシス
テム・アームに接続しなければならない。 VDDO(1−6) 出力バッファ電源。すべてのVDDピンは共通のシステ
ム電源に接続しなければならない。 VSSO(1−6) 出力バッファのアース接続。すべてのVSSピンはシス
テム・アースに接続しなければならない。 VDDI1ピン 入力バッファ電源。すべてのVDDピンは共通のシステ
ム電源に接続しなければならない。 VSSI2ピン 入力バッファのアース接続。すべてのVSSピンはシス
テム・アースに接続しなければならない。 VSSC2ピン 入力バッファのクリーン・アース接続。すべてのVSS
ピンはシステム・アースに接続しなければならない。 FEDRVR フロント・エンド回路トランスミッタ(ドライバ)デー
タ・ポジティブ。これは、トークン・リング送信ペア線
に送出すべきデータの正の出力である。FEDRVRお
よびFEDVR−から供給されるデータはフロント・エ
ンド・回路26によって電流増幅されて、送信信号出力
が発生される。リングに送出されるデータの非対称性を
最小とするために、正と負の両方の型のFEDRVRが
供給される。これにより、フロント・エンド回路26は
必ず信号の立ち上がり部分で動作するので、FERCL
Kの立ち上がり時間と立ち下がり時間の差異によって発
生するエラーを除去できる。このピンはイーサネット・
モードには適用できない。 FEDRVR− フロント・エンド回路トランスミッタ(ドライバ)デー
タ・ネガティブ。これは、トークン・リング送信ペア線
に送出すべきデータの負の出力であり、この出力はFE
DRVR出力と一緒に使用される。このピンはイーサネ
ット・モードには適用できない。 FENSRT/−FELPBK/SCAN1 −FENSRT:トークン・リング・インサート。この
出力ラインが、低レベルになると、フロント・エンド回
路26が適当なリング・インサーション・メカニズムを
アクティブにさせる。
【0088】−FELPBK:イーサネットSNIルー
プバック。(SNIはシリアル・ネットワーク・インタ
ーフェース、あるいはイーサネット・フロント・エンド
・デバイスである。)この出力ラインが、低レベルにな
ると、イーサネットSNIはデータをトランスミッタと
レシーバとの間でループバックする。アダプター・チッ
プ24からのデータはネットワークへ送信されることな
く、アダプター・チップ24に直接に戻ってくる。 SCAN1:スキャン・アウト。この出力ピンは、シリ
アル・テスト・モードにおいてSCAN1出力として使
用される。 FERCLK/FERXC FERCLK:トークン・リング受信クロック。これは
入力されるトークン・リング・データのためのクロック
入力である。この入力端子は、ネットワーク・フロント
・エンド回路26のVCO出力に接続される。これは、
拡張VIH、VIL規格の“TTLレベル”信号であ
る。
【0089】FERXC:イーサネット受信クロック:
受信クロック入力は、コントローラをフロント・エンド
回路26からのデータに対して同期をとらせるのに用い
られる。FERXCは、フレームが受信されている間の
みフロント・エンド回路26から供給される。アダプタ
ー・チップ24は、キャリア・センス(CRS)の状態
に応じて内部受信クロックをRXCとTXCとの間で自
動的に切り替える。 FERCVR/FERXD FERCVR:トークン・リング・フロント・エンド受
信データ。この入力信号は、トークン・リングからの受
信データを含んでおり、フロント・エンド回路26によ
って検出される。これは、拡張VIH、VIL規格の
“TTLレベル”信号である。データは、このラインか
らフロント・エンド回路26によってFERCLKに同
期させて受信される。
【0090】FERXD:イーサネット・モードにおけ
るFERXD受信データ入力。アクティブ・ハイであ
る。データは、このラインからフロント・エンド回路2
6によってRXCに同期させて受信される。 FEREDY−/FECSN FEREDY−:トークン・リング・フロント・エンド
・レディ。この入力ラインは、下記の両方の条件が成立
しているときに、フロント・エンド回路26から低レベ
ル信号が入力される。(1)最小限以上の信号エネルギ
ーが入力信号ペア線に検出されている。(2)フロント
・エンド回路26のフェーズ・ロックド・ループ(RL
L)がこの入力信号に対してロックされている。 FECSN:イーサネット・モードにおけるキャリア・
センス。この入力信号は、チャンネルにデータが存在す
ることを示すのに用いられる。この信号(高レベル)は
データ・フレーム・プリアンブルの第1のビットが受信
されたときに印加され、また、そのフレームの最後のビ
ットが受信された後に印加が停止される。 FEWFLT−/FECOLL FEWFLT−:トークン・リング・ライト・フォール
ト・ディテクト。FENSRTが出力されているとき
に、フロント・エンド回路26がDC送信ラインの少な
くとも1がアースに対してDC的に低インピーダンスと
なっていることが検出された場合、あるいは送信ライン
の少なくとも1つが高インピーダンスとなっていること
が検出された場合に、このFEWFLT入力ラインに対
してフロント・エンド回路26から低レベルの信号が入
力される。
【0091】FECOLL:イーサネット衝突検出。こ
の入力信号は、フロント・エンド回路26が衝突を検出
したことを、アダプター・チップ24に通知する。この
信号が受領されるには、FECOLLは2シリアル・ク
ロック・サイクルの間アクティブとなっていなければな
らない。 FEWRAP−/FETXEN/SCAN0 FEWRAP−:トークン・リング・フロント・エンド
・インターナル・ラップ・セレクト。このラインに入力
(低レベル)がなされると、フロント・エンド回路26
は、送信データ(FEDRVR)から受信データ(FE
RCVR)への内部減衰フィードバック経路をアクティ
ブとする。さらに、このラインに入力がなされたときに
は、フロント・エンド回路26は、送信ペア線への現在
の出力を切断する。
【0092】SCAN0:たのピンはシリアル・テスト
・モードにおいてSCAN0出力を供給する。 FETXEN:イーサネット・モードにおける送信イネ
ーブル。この出力信号は送信のためのイーサネット・フ
ロント・エンド回路をアクティブにするのに用いられ
る。この出力信号(高レベル)はプリアンブルの最初の
ビットの送信がなされた時に発せられ、フレームの最後
のビットが送信されたときにこの出力信号は停止され
る。 PXTALIN/−FETXC PXTALIN:トークン・リング・モニタ・クロッ
ク。このクロック入力は、アダプター・チップ24がア
クティブ・モニタとして機能しているとき、プロトコル
・ハンドラ38がデータに再クロックをかけるのに用い
られる。また、このクロックは自動周波数獲得の基準と
しても用いられる。4Mb/s(すなわち8MHz )のリ
ング速度に対しては、この入力はFEOSCの8MHz 出
力から供給することができる。しかし、16Mb/s
(すなわち32MHz )のリング速度に対しては、この入
力は別の独立した32MHz クリスタル発振器から供給す
ることが必要である。
【0093】−FETXC:イーサネット・送信クロッ
ク。イーサネット・モードにおいてアダプター・チップ
24からイーサネット・フロント・エンド回路へ送出す
る送信データの同期をとるための10MHz 入力クロック
である。−FETXCはフロント・エンド回路26から
供給される。このクロックは連続して加えられる。 FEOSC トークン・リング・フロント・エンド・デバイスへの発
振器出力である。これはOSCINを8分の1に分周し
たものである。 FEFRAQ/FETXD FEFRAQ:周波数獲得選択。これが出力されると
(高レベル)、この出力信号によって、PXTALIN
信号(フロント・エンド回路26のFEXTAL入力
に、PXTALIN信号源からのゲート制御されたFE
OSCを介して接続されている)が、フロント・エンド
回路26のフェーズ・ロックド・ループ(“PLL”)
の基準周波数として選択される。この出力信号が停止レ
ベル(低レベル)となると、この信号によって入力マン
チェスタ・データがPLLの基準として選択される。P
LLをリセットするには、このFEFRAQを高レベル
とする。
【0094】FETXD:イーサネット送信データ。こ
の出力信号はイーサネット・フロント・エンド・デバイ
スへのシリアル・データ出力である。データはTXCと
同期がとられる。 EXTINT−(0−3) 外部割り込みリクエスト入力。これらの入力により、こ
れらの4つのピンは、未処理の外部割り込みの符号化優
先順位レベルを負論理で示す。ビット0は最上位ビット
である。これらの入力は、MBCLK1の立ち下がり時
にラッチされる。1111(すなわちゼロ)のコードは
未処理となっている割り込みが存在しないことを示す。
レベル0の割り込みはリセットおよびNMIピンを介し
て直接供給される。これらのピンが、どこにも接続され
ていないときには、内部プルアップによってデフォルト
の状態に維持されるようになっている。これらのピン
は、CPレス・モードの動作においては出力ピンとな
る。 NMI− マスク不可の割り込み(NMI)リクエスト。NMI−
入力の立ち下がりでNMIリクエストのトリガがかけら
れる。その後、NMI−は高レベルとなるか、あるいは
次のNMIリクエストをトリガすることなく低レベルに
留まる。このピンの使用はデバッグの目的のみに限られ
る。また、システムRESETが実行されたときにも、
NMIリクエストが発せられる。このピンがどこにも接
続されていないときには、アダプター・チップ24がN
MI−を無効状態とするように、内部においてプルアッ
ブされる。 TEST(0−5) マスターまたはスレーブ動作、あるいはモジュール・イ
ン・プレース・モードのテスト・モードを選択し、個々
のモジュールをイネーブルあるいはディスエーブルとす
るためのテスト・ピン入力である。またTESTピン
は、トークン・リング・モードとイーサネット・モード
との間の選択を行うのにも用いられる。これらのピンが
どこにも接続されないときには、これらは浮遊高レベル
となり、通常動作が選択される。テスト・ピン0、1、
2の値はCPSTSレジスタと読み取らせることができ
る。これによって、ユーザは直接これらのピンを介して
データをアダプターに渡すことが可能である。テスト・
ピンの信号構成と、それに対応する具体的な機能は以下
の通りである。
【0095】TST5 TST4 TST3 TST2
TST1 TST0=1,0,0,X,X,X のと
き 正規位置モジュール・テスト・モードである。すべての
出力ピンは高インピーダンスとなる。 TST5 TST4 TST3 TST2 TST1
TST0=1,1,1,c,b,a のとき 通常アダプター動作。a、b、およびcはCPSTSレ
ジスタのビット5−7に、およびACTL TEST
(0−2)に読み取り可能である。アダプター・リセッ
トがなされている間(MRESETがアクティブ)にT
ST1がサンプルされて、トークン・リング動作、ある
いはイーサネット動作のどちらかにプロトコル・ハンド
ラ・ハードウェアが構成される。ネットワークの型のホ
スト制御(どちらの型を与えることも可能)を行うため
には、このラインはピンOUT1に接続される。
【0096】TST5 TST4 TST3 TST2
TST1 TST0=1,1,T,X,X,X のと
き CPUダンプおよびロード。Tが1から0に変化する
と、CPUレジスタのパラレル・ダンプが行われ、また
Tが0から1へ上昇するとCPUレジスタのパラレル・
ロードが実施される。 TST5 TST4 TST3 TST2 TST1
TST0=1,0,1,X,X,X のとき 1つあるいはそれ以上のモジュールが動作不能状態とな
る。これによって、故障しているモジュールを取り離
し、また通信プロセッサ32がアダプター・チップ24
のスレーブ動作を行うのを不能とする。故障モジュール
の切り離し機能は、デバッグにおいて有用である。
【0097】TST5 TST4 TST3 TST2
TST1 TST0=0,X,X,X,X,X のと
き この場合、ビット列によって、いろいろなシリアル・ス
キャン・テスト・モードの中のどれかが示される。 XMATCH この入力が外部デバイスから実行されると、もしXFA
ILが低レベルとなっているときには、アダプター・チ
ップ24は、現在のフレームをアダプター・メモリへコ
ピーする。内部プルアップによって、アクティブ・ハイ
信号が与えられる。 XFAIL XMATCHといっしょに用いられる。データ・フレー
ムの認識に失敗したことを示す外部アドレス・チェッカ
ーからの入力信号である。この端子には内部プルアップ
によってアクティブ・ハイ信号が与えられる。XMAT
CHおよびXFAILの両方の信号が与えているときに
は、XFAILの方が優先する。このことは、両方のピ
ンが無接続状態とされたときには、常にXFAIL状態
となる。 BTSTRP ブートストラップ。リセットが行われたとき、このピン
の値はACTLレジスタのBOOTビットに、このデフ
ォルト値としてロードされる。このビットは区分0およ
び31がRAMあるいはROMであるのかどうかを示
す。もし、RAMであることが示されているときには、
通信プロセッサ32は、ACTLのCPHALTビット
がクリアされるまで、バスへのアクセスを拒否する。こ
のピンは、外部から何も駆動されないときには、内部プ
ルアップ・デバイスによって高電位に維持されるように
なっている。 PRTYEN/SCAN0 パリティ・イネーブル。リセットが行われたとき、この
ピンの値はACTLレジスタのPRTYENビットに、
そのデフォルト値としてロードされる。このビットによ
ってアダプター・メモリに対するパリティ・チェックが
イネーブルとされる。このピンは、外部から何も駆動さ
れないときには、内部プルアップ・デバイスによって高
電位に維持されるようになっている。シリアル・テスト
・モードにおいては、このピンはSCAN0入力として
用いられる。 OUT0/OUT1 ホスト・システム10によって制御されるアダプター出
力であり、アダプター構成のために使用される。これら
のピンはACTLレジスタのビットOUT0およびOU
T1によって制御される。これらのビットは、アダプタ
ー・チップ24がRESET状態となっているときのみ
変更が可能である。ネットワークの型および速度のホス
ト・ソフトウェア制御を行うためにOUT0はTEST
0に、またOUT1はTEST1に接続される。
【0098】上記のように、本発明の実施例は、ホスト
・コンピュータなどをトークン・リングまたはイーサネ
ット・ネットワークに接続する際において、大幅な融通
性を有している。現在のネットワーク技術においては、
トークン・リングおよびイーサネット・システムのどち
らも、いろいろな型の伝送媒体と、いろいろなスピード
で使用される。従来技術においては、これらの異なる媒
体のそれぞれごとに、一般には、異なる型の物理的コネ
クターを用いてホスト・コンピュータをネットワークに
接続しなければならない。例えば、各々の異なる型の媒
体に対応させて、異なるコンピュータ・カードをパーソ
ナル・コンピュータなどの中に配備して、マシーンの背
面に物理的コネクターを備えさせて、ネットワークのた
めの適当な型の媒体と結合させる。その結果、特定の型
のネットワークに適合させるには、ユーザは、ネットワ
ークカードを適当な型のインターフェース・デバイスを
有するものに変更する必要がある。本発明の実施例の特
徴の1つは、ユーザがそのホスト・コンピュータを上に
掲げたいろいろな型の中の任意のネットワーク媒体へ、
異なる媒体と遭遇する度にコンピュータ・ボードを変更
することなく、またコンピュータへのプラグを変更する
こともなく、インターフェースさせることが可能である
ことである。さらに具体的に図9に特徴を示したよう
に、本発明によれば、プロセッサ・チップは、異なる型
のいろいろな媒体を用いての通信、および/または異な
るいろいろなスピードでの通信を行うことができる。
【0099】図8に示したホスト・デバイス224は典
型的にはパーソナル・コンピュータあるいはワーク・ス
テーションから成る。当該技術において知られているよ
うに、ホスト・デバイス224の回路は通常は金属製の
キャビネットなどのケースに入れられる。ホスト・デバ
イス224は、ホスト・デバイス224の中の主要なコ
ンポーネントによって用いられるバスを代表する内部ホ
スト・システム・バス226、通常はアドレス/データ
・バス、を有している。ホスト・システム・バス226
は結合バス228を介してアダプター・チップ230に
結合される。好適な実施態様においては、アダプター・
チップ230は図2、および図4から図7に示されてい
るアダプター・チップ24と同じものである。ただし、
図8の実施例においては、アダプター・チップ230は
ホスト・デバイス224の中のコンピュータ・カード上
か、またはマザー・ボード232上かのどちらかに配備
されてる。従って、例えば、ホスト・デバイス224を
ネットワークにインターフェースさせようとしているユ
ーザはアダプター・チップ230を具備したコンピュー
タ・カードを選択し、そのカードをホスト・デバイス2
24の中に装着することができる。あるいは、アダプタ
ー・チップ230をホスト・デバイス224のマザー・
ボード上に装着するようにもできる。さらに、図には示
していないが、当該技術で知られているようなあまり重
要でないグルー・ロジック、バッファ回路、および/ま
たはその他の支援回路(すなわち、その他回路28)が
アダプター・チップ230を支援するために同様にカー
ド/マザー・ボード232上位に配備される。いずれに
せよ、アダプター・チップ230は一般には外部コネク
ター234に結合バス236を介して結合される。この
ように、ホスト・システム・バス226はハードウェア
および接続されたコンピュータ・カード/マザー・ボー
ド232を介して外部コネクター234と通信ができる
ようになされていることがわかろう。好適な実施態様に
おいては、外部コネクター234は3列40−4ピンD
型メスコネクターである。
【0100】また図8には、1端部に外部コネクター2
40が配備されているプラグ要素238、他の端部に配
備された通信媒体242とが示されている。外部コネク
ター240は外部コネクター234と結合させることが
できるようになされており、従って好適な実施態様にお
いては、3列40−4ピンD型メスコネクターに結合す
ることができる。コネクターを選択する際の(DB4
4)基準としては、ほとんどのパーソナル・コンピュー
タに対して特有のコネクターを使用して、以前のコネク
ターとの混乱を避けるようにすること、量的経済効果が
得られるように、すでに大量生産がなされている物理的
設計(DB25パラレルこ・コネクター)とすること、
また、ネットワークの物理レイヤ・エレクトロニクスを
プラグ要素238の中に容易に実現できる適当な物理的
サイズであることがある。
【0101】また、プラグ要素238は内部フロント・
エンド・回路244(陰線で表示されている)を有して
いる。フロント・エンド・回路244は図1と関連して
先に議論したネットワーク・フロント・エンド・回路2
6と同一、あるいは類似のものである。従って、フロン
ト・エンド・回路244としては市販されているいろい
ろな異なる型の中の任意のものを使うことができる。一
般には、このような回路のどれでも、ホスト・デバイス
を特定のコンピュータ・ネットワークと通信できるよう
にするために必要となるいわゆる“物理レイヤ”機能動
作が可能である。フロント・エンド・回路244はコネ
クター240およびケーブル242にそれぞれバス24
6および248を介して結合される。バス248は、フ
ロント・エンド・回路244を上に議論したようないろ
いろな型の中の任意の所望のネットワーク媒体に結合さ
せる。従って、プラグ要素238を交換しても、コネク
ター234とコネクター240とを互いに結合でき、そ
してこのコネクターの結合により、ホスト・デバイス2
24の電子部品とプラグ要素238の電子部品との間の
通信経路が形成されるようにできるのだということに注
意すべきである。特に、プラグ要素238がそのように
配備されると、ホスト・システム・バス226はアダプ
ター・チップ230を介してフロント・エンド・回路2
44と通信することができ、さらに最終的にはいろいろ
な異なるネットワーク媒体の中の任意の所望の媒体に結
合されているケーブル242と通信することができる。
従って、媒体としてどのようなものが選択されている場
合でも、プラグ要素238をホスト・デバイス224に
結合させることによって、ホスト・デバイスをその媒体
と通信することができるようにできる。
【0102】図8からわかるように、フロント・エンド
・回路244が、内部構成部品としてホスト・デバイス
224の中に組み込まれていたのを、有効に外部に移し
ている。さらに、図8の構成においては、ホスト・デバ
イス224は、アダプター・チップ24のような改良さ
れた独特のアダプター・チップ230を有しており、こ
れによって、いろいろな異なる型のネットワークと、ま
たいろいろな異なる型の通信媒体と通信することができ
る大きな融通性が得られる。具体的には、アダプター・
チップ230が異なる型のネットワークおよび異なる型
の媒体と通信が可能であるので、ホスト・デバイス22
4をこれらのネットワークおよび/あるいは媒体に適合
させるための内部調節が必要ではない。図8に示した構
成では、ユーザはホスト・デバイス224の内部構成部
品を何ら変更することなしに、必要な所望のフロント・
エンド回路を有する特殊化されたプラグ要素238を選
択使用することができる。
【0103】例えば、もし、ユーザがホスト・デバイス
224をAUI通信媒体を用いたイーサネット・ネット
ワークに結合したいと思っているのであれば、適当なフ
ロント・エンド・回路244を有する特定のプラグ要素
238を選択し、これによってAUI媒体に物理的に結
合させて、イーサネット・プロトコルによる通信をでき
るようにすることができる。アダプター・チップ230
は多用途であり、このような相互作用に対応できるの
で、ホスト・デバイス224の内部構成部品を変更する
必要がない。この例は図9と結びつけてさらに詳細に後
に議論する。あるいは、もしホスト・デバイス224の
ユーザがこのデバイスをツイスト・ペア通信媒体を有す
るトークン・リング・ネットワークに接続したいと思う
のであれば、適当なフロント・エンド回路を有する別の
プラグ要素238を選択してこのネットワークおよび媒
体に適合するようにもできる。この場合にも、アダプタ
ー・チップ230はいろいろな異なる型のネットワーク
および/あるいはケーブル媒体と通信することができる
融通性を有しているので、ホスト・デバイス224の構
成部品に変更を加えるべき理由は存在せず、唯一、必要
となるハードウェアの変更と経費はプラグ要素238の
選択である。従って、上記のことからわかるように、図
8の実施例によれば、ホスト・デバイスを特定の型のコ
ンピュータ・ネットワークおよび/またはネットワーク
媒体と通信できるように構成するのに要する労務作業と
経費とが本質的に軽減される。
【0104】図8と結び付けて上に議論したような結合
可能なコネクター構成を、有効に実現するために、本実
施例におけるさらに他の態様においては、プラグ要素2
38がコネクター234に結合されるときに、(バス2
36、コネクター234、240、およびバス246を
介して)互いに接続されるインターフェースされたいろ
いろなラインに対して好適な信号の選択をなす。言い換
えれば、好適には、トークン・リングおよびイーサネッ
ト通信の両方の使用において、ホスト・システムが特定
のネットワークと通信しようとするときに、いろいろな
異なる信号が必要となるか、あるいは望まれる。ハード
ウェアを有効に用いることができるようにするために、
本発明の1つの態様においては、これらのラインの特定
の信号を選択できるようになされている。具体的には、
通常のイーサネット・ネットワーク・フロント・エンド
回路へ結合するには、8本のラインが最も考慮に値す
る。同様に、通常のトークン・リング・フロント・エン
ド回路へ結合するには、12本のそのようなラインが存
在する。従って、1つの取り得る方法は、20の(すな
わち、12のトークン・リングとさらに8つのイーサネ
ット)独立した信号ラインをコネクター234とコネク
ター240との間に所持し、これらの信号に対して適合
させることである。好適な態様においては、一般に、こ
れらの異なるネットワーク信号のいくつかを同一の物理
的ライン上に対にすることによって、全体の信号ライン
の本数を減少させ、またデバイスの複雑さを軽減させて
いる。従って、大量のハードウェアを重複して所持する
必要なしに、あるいは、それぞれのラインをサポートす
るための新たなラインを附加する必要なしに、1つのラ
インでトークン・リング、あるいはイーサネット信号の
どちらでも伝送することができる。以下に目安として、
共通のハードウェアを共用するために、どの信号を選択
すべきかを示す。
【0105】まず第1は、イーサネットおよびトークン
・リング信号の両方を共用するため、それぞれの信号が
同じ方向に向かうように、信号ラインの選択を行う。言
い換えれば、トークン・リング信号ラインが入力ライン
となっているときには、イーサネット信号も同様に入力
となるように選択する。このように、同一方向の保証を
行うことは、このようにしないと発生するであろうよう
な、誤った方向へうっかり信号が進むことによるデバイ
スの問題の発生を防ぐことができるので、望ましいこと
である。また例えば、もし、トークン・リング出力信号
がうっかりして出力を発しているラインに接続される
と、これらの2つの信号は衝突して、いろいろなデバイ
スが故障したり、あるいはネットワーク信号の問題が起
こり得る。第2に、どのイーサネット信号をトークン・
リング信号を有する同一のラインに配置すべきかを選択
する際の判定は、ホスト・マシーンあるいはネットワー
クのリセットにおける、ネットワーク相互作用に基づい
てなされるべきである。具体的には、ホスト・システム
への電源投入がなされているとき、これと同時にホスト
・システムがトークン・リング、あるいはイーサネット
のどちらのネットワークと通信すべきかを決定する手段
がない。もし、間違った型のプロトコルが確定あるいは
仮定され、かつ、リセットの間、信号が分離されていな
いと、いろいろな破壊的な信号が供給される可能性があ
る。例えば、もし、あるラインがトークン・リング入力
とイーサネット出力とを共有するように選択され、か
つ、電源投入時において、ホスト・システムがトークン
・リングから入力を行おうとすると、電源投入時におけ
るイーサネット出力は少なくとも曖昧な結果を与えるこ
とになり、最悪の場合には、回路がトークン・リング入
力と間違える危険を生じる。従って、ラインが、トーク
ン・リングであるにしろ、そうでないにしろ、別々の異
なる機能を有するような多機能ラインにおいて、各ライ
ンは、リセット動作時の信号動作が適当となるように選
択される。
【0106】第3の判断基準は一般にイーサネットが、
あるいはトークン・リングのどちらかの信号を同一の信
号ラインに対にさせるかを確定するのに用いられるもの
で、それぞれの信号の特定の機能を定める基準である。
具体的には、信号選択は、それらの機能が等しいものと
なるか、類似したものとなるように行われる。例えば、
PXTALIN信号はイーサネット信号であり、またF
ETXC信号はトークン・リング信号であって、これら
の両方とも、基準クロック信号の受信に対応している。
その結果、これらの2つの機能が同一の信号ラインに配
されている。他の例は、いろいろな信号の機能について
の以下の記述から直ちに明かとなろう。図8と関係づけ
て先に議論したような、結合可能なコネクター構造を実
現するために、本実施例のさらに他の態様においては、
1つ以上のネットワークの型のオプションが存在すると
きに、使用すべきネットワークの型を選択する方法が提
供される。また、これは、コネクター構造を用いずに、
2つの独立したネットワーク・フロント・エンドをアダ
プター24に接続するような場合に応用できる。ネット
ワークが必要とする適当なプロトコル(イーサネットあ
るいはトークン・リング)を用いるように、アダプター
・ハードウェアを構成することが必要である。
【0107】これらの選択と構成に関し、好適な実施例
においては、4つの物理的ラインの組がアダプター24
に接続されている。すなわち、アダプター24からの2
つの選択信号出力、および2つの構成信号入力である。
具体的には、アダプター24からの選択出力OUT0お
よびOUT1は、アダプター24のACTLレジスタを
介して、ホスト・システム10から直接に制御が可能で
ある。これによって、ホストが、ネットワークの型と速
度とを選択するための2つの信号を供給することができ
るようになされている。従って、OUT0およびOUT
1を、フロント・エンド回路(26または244)に接
続して、所望のプロトコル/速度を示すことができる。
さらに、アダプター24は構成入力TEST0およびT
EST1を有しており、これらはフロント・エンド回路
(26または244)に接続されて、フロント・エンド
回路の応答を選択出力OUT0およびOUT1に示す。
TEST1は(リセットの間)トークン・リング(TE
ST1=1)あるいはイーサネット(TEST1=0)
の、どちらかのプロトコルを用いるように、プロトコル
・ハンドラ38のハードウェアを構成させるのに用いら
れる。TEST0は、4Mビット/秒(TEST0=
1)と16Mビット/秒(TEST0=0)の異なるト
ークン・リング・プロトコルに対して、通信プロセッサ
32のソフトウェア・タイマーを構成するために用いら
れる。TEST0およびTEST1の信号の値は、アダ
プター24のACTLレジスタを介してホスト・システ
ム10に読み取らせることができる。
【0108】プラグ要素238は1つのネットワークの
型に対してのみ、あるいは1つの速度に対してのみ使用
することが可能であり、プラグ要素238のフロント・
エンド・回路244は、選択信号OUT0、OUT1、
およびTEST0およびTEST1へのハードワイヤ戻
り値については無視する。一方、もし、プラグ要素23
8のフロント・エンド・回路244が異なる速度、また
は異なるネットワークの型をサポートするのであれば、
選択信号OUT0、OUT1に正しく応答し、またこれ
に応じてTEST0とTEST1に構成を返信する。O
UT0およびOUT1は設定が可能であり、また、TE
ST0およびTEST1はホスト・システム10によっ
て読み取り可能であるのが、ホスト・システム10はフ
ロント・エンド・回路244が、どちらのオプションの
サポートをしているかを判別することができる。これ
は、単純にOUT0とOUT1のそれぞれの組み合わせ
を設定し、それに対してTEST0およびTEST1に
戻される値をモニタすることによって、フロント・エン
ド・回路244がどれをサポートしているのかを判断す
ることが達成できる。これによって最大限の融通性が、
すなわち、ネットワークの選択において、また、ホスト
・コンピュータ10によって完全に選択可能な両方のシ
ステムをサポートする構成において、あるいはプラグ要
素238によるシステムの構成において、あるいはこれ
らの任意の組み合わせにおいて、最大限の融通性を得る
ことができる。
【0109】上記の3つの信号選択判断基準に再び戻
り、コネクター234とコネクター240の間の、いく
つかの信号ラインについては、アダプター・チップ23
0の動作モードに応じて、また、選択された特定のフロ
ント・エンド・回路244に応じて、イーサネットかト
ークン・リングかどちらかの信号の伝送を行う。その他
の残りの信号ラインの選択は、他のいろいろな判断基準
に従って行われる。コネクター234および240につ
いて、各ピンと、そのピンの機能、あるいは、そのピン
を介して通信が行われる信号について、以下に一覧表示
する。 ピン 信号 1 フード無し検出アース 2 アース 3 アース 4 電源 5V 5 電源 −12V 6 ゲート制御されたリング・クロック(8MHz /
32MHz ) 7 ゲート制御なしのリング・クロック(8MHz /
32MHz ) 8 ネットワーク選択2(OUT0) 9 ネットワーク選択1(OUT1) 10 ネットワーク選択0 11 電源 +12V 12 電源 5V 13 アース 14 アース 15 アース 16 FEDRVR− 17 FEDRVR 18 FEWRAP−/FETXEN 19 FENSRT−/FELPBK 20 FEFRAQ/FETXD 21 PXTALIN/FETXC 22 選択されたネットワーク3 23 選択されたネットワーク2(TEST0) 24 選択されたネットワーク1(TEST1) 25 選択されたネットワーク0(TEST2) 26 フード無し検出 27 FEWFLT−/FECOLL 28 FEREDY−/FECSN 29 FERCVR/FERXD 30 FERCLK/FERXC 31 予約 32 予約 33 予約 34 予約 35 予約 36 予約 37 予約 38 予約 39 予約 40 予約 41 予約 42 予約 43 予約 44 予約 インターフェース・コネクター信号について ・アース(ピン2−3、13−15):アダプター23
0からの出力。電源の0V基準。
【0110】・電源5V(ピン4、12):アダプター
230からの出力。5Vの電源供給。 ・電源−12V(ピン5):アダプター230からの出
力。−12Vの電源供給。 ・電源+12V(ピン11):アダプター230からの
出力。+12Vの電源供給。 ・フード無し検出(ピン26):システムへの入力。 このピンはシステムがプラグ要素238がコネクター2
34に挿入されたことを検出するのに用いられる。この
ピンはプラグ要素238のピン1(フード無し検出アー
ス)に接続されることが必要である。ホスト側のコネク
ターにおいて、このピンは10KΩの抵抗を介して5V
に接続される。この信号は、ホスト側のインターフェー
スにおいて、ヘッダーが結合されていない時に任意のバ
ッファ・ロジックなどを不能として電力消費を低減する
のに使用することができる。 ・フード無し検出アース(ピン1−3、13−15):
アダプター230からの出力。
【0111】電源0V基準。この信号はその他のアース
・ピンとは絶縁しておかねばならない。プラグ要素23
8のピン26(フード無し検出)に接続されることが必
要である。 ・ゲート制御されたリング・クロック(8MHz /32MH
z )(ピン6):アダプター230からの出力。FRA
Qによってゲート制御された、バッファ付き8/32MH
z クロックであり、4/16Mビット/秒トークン・リ
ング用のTMS38053フロント・エンド回路のクリ
スタル入力規格を満たす。 ・ゲート制御無しのリング・クロック(8MHz /32MH
z )(ピン7):アダプター230からの出力。バッフ
ァ付き8/32MHz クロックであり、4/16Mビット
/秒トークン・リング用のTMS38053フロント・
エンド回路の入力規格を満たす。 ・ネットワーク選択(0−2)(ピン10−8):アダ
プター230からの出力。これらのピンはフロント・エ
ンド・回路244が提供するネットワークの型(または
ネットワークの速度)の選択を行うか、あるいは選択を
試みるためのものである。これらは、アダプター230
からの、ネットワーク構成の型に対するリクエスト信号
である。好適な実施例においては、ネットワーク選択は
以下のように行われる。 NS0 NS1 NS2 NS3 X X X 0 予約 0 X X 1 予約 1 0 0 1 イーサネット(ブルーブック) 1 0 1 1 イーサネット(IEEE802.3) 1 1 0 1 16Mビット/秒トークン・リング 1 1 1 1 4Mビット/秒トークン・リング ・選択されたネットワーク(0−3)(ピン25−2
2):アダプター230への入力。これらのピンは実際
にフロント・エンド・回路244によって提供されるネ
ットワークの型(あるいはネットワークの速度)示す。 ・FEDRVR−(ピン16):アダプター230から
の出力。バッファ付きのアダプター230FEDRVR
−ピンである。トークン・リング・フロント・エンド回
路のみが使用する。 ・FEDRVR(ピン17):アダプター230からの
出力。バッファ付きのアダプター230FEDRVRピ
ンである。トークン・リング・フロント・エンド回路2
44のみが使用する。 ・FEWRAP−/FETXEN(ピン18):アダプ
ター230からの出力。バッファ付きアダプターFEW
RAP−/FETXENピンである。
【0112】・トークン・リングに対しては、この信号
はFEWRAPピンを駆動する。具体的には、この信号
はアダプター230からフロント・エンド・回路244
に送信されたデータをトークン・リング・ネットワーク
に送出せずにアダプター230に返すべきであること
を、フロント・エンド・回路244に示す。 ・イーサネットに対しては、この信号はSIA TXE
Nピンを駆動する。具体的には、この信号はアダプター
230からフロント・エンド・回路244に送信された
データをイーサネット・ネットワークに送出すべきであ
ることを、フロント・エンド・回路244に示す。 ・FENSRT−/FELPBK−(ピン19):アダ
プター230からの出力。バッファ付きアダプター23
0FENSRT−/FELPBK−ピンである。
【0113】・トークン・リングに対しては、この信号
はアダプター230FENSRT−ピンを駆動する。具
体的には、この信号はアダプター230が現在アクティ
ブな状態でネットワークに結合されており、ネットワー
クへの通信が可能であることを、フロント・エンド・回
路244に示す。 ・イーサネットに対しては、この信号はSIA LPB
Kピンを駆動する。具体的には、この信号はアダプター
230からフロント・エンド・回路244に送信された
データをネットワークに送出せずにアダプター230に
返すべきであることを、フロント・エンド・回路244
に示す。 ・FEFRAQ/FETXD(ピン20):アダプター
230からの出力。バッファ付きアダプター230FE
FRAQ/FETXDピン。
【0114】・トークン・リングに対しては、この信号
はFALCON FEFRAQピンを駆動する。フロン
ト・エンド・回路244は、トークン・リング・ネット
ワークによる通信において、ネットワークからの信号に
同期させて動作可能なフェーズ・ロックド・ループを有
している。この信号は、フェーズ・ロックド・ループ
が、ネットワークからの信号ではなく、アダプター23
0から供給されたクロック信号に対して同期をとるべき
であることを、フロント・エンド・回路244に対して
示す。 ・イーサネットに対しては、この信号はSIA TXD
ピンを駆動する。具体的には、この信号は、データをフ
ロント・エンド・回路244に供給する。 ・PXTALIN/FETXC(ピン21):アダプタ
ー230への入力。この信号はバッファされてから後
に、アダプターPXTALIN/FETXCピンを駆動
する。
【0115】・この入力信号はクリスタル・クロック信
号である。4Mビット/秒トークン・リングに対して
は、この信号として、8MHz クロックを供給する必要が
あり、また16Mビット/秒トークン・リングに対して
は、この信号として、32MHzクロックを供給する必要
がある。 ・この入力信号はアダプター回路230からフロント・
エンド・回路244へのデータ伝送において、送信速度
の同期をとるためのクリスタル・クロック信号である。
具体的には、イーサネット802.3ネットワークに対
しては、この信号として、10MHz クロックを供給する
必要がある。 ・FEWFLT−/FECOLL(ピン27):アダプ
ター230への入力。この信号はバッファされてから後
に、アダプターFEWFLT−/FECOLLを駆動す
る。トークン・リングに対しては、この信号は、アダプ
ター・チップ230のFENWELT−ピンから駆動さ
れる必要がある。このようにして受信された信号は、ネ
ットワークの動作エラーを示す。イーサネットに対して
は、この信号はSIA COLLピンによって駆動され
るようにする。このとき受信される信号は、ネットワー
ク上のデータの衝突を示す。 ・FEREDY−/FECSN(ピン28):アダプタ
ー230への入力。この信号はバッファされて後に、ア
ダプターFEREDY−/FECSNピンを駆動する。
トークン・リングに対しては、この信号はアダプター・
チップ230のFEREDY−ピンによって駆動される
必要がある。このとき、受信される信号はフロント・エ
ンド・回路244がクリスタル・クロックに同期して動
作していることを示す。イーサネットに対しては、この
信号はSIA CSNピンによって駆動される必要があ
る。このとき、受信される信号はフロント・エンド・回
路244がキャリア信号を受信したことを示す。 ・FERCVR/FERXD(ピン29):システムへ
の入力。この信号はバッファされてから、アダプターF
ERCVR/FERXDピンを駆動する。トークン・リ
ングに対しては、この信号はアダプター230のFER
CVRピンによって駆動される必要がある。このとき、
受信される信号はネットワーク・フロント・エンド・回
路244から受信したデータを表している。イーサネッ
トに対しては、この信号はSIA RXDピンによって
駆動される必要がある。このとき、受信される信号はネ
ットワーク・フロント・エンド・回路244から受信し
たデータを表している。 ・FERCLK/FERXC(ピン30):アダプター
230への入力。この信号はバッファされてから、アダ
プターFERCLK/FERXCピンを駆動する。トー
クン・リングに対しては、この信号はアダプター230
のFERCLK−ピンによって駆動される必要がある。
このとき、受信される信号は、フロント・エンド・回路
244からデータを受信するときの速度を表す、クロッ
ク信号を表している。イーサネットに対しては、この信
号はSIA RXCピンによって駆動される必要があ
る。このとき、受信される信号は、フロント・エンド・
回路244からデータを受信するときの速度を表す、ク
ロック信号を表している。 ・予約(ピン22、26、31−44) 上記に一覧表示した好適な実施例におけるインターフェ
ース・ラインは、IEEE802.3CSMA/CDB
US、およびイーサネット・ネットワーク、およびIE
EE802.5トークン・リング・ネットワークをサポ
ートする。さらに、インターフェースされたラインは、
アダプター・チップ230と協働して、以下に示すネッ
トワークのケーブル媒体および物理レイヤ(すなわち適
当なフロント・エンド回路によって提供される)のサポ
ートを行う。
【0116】・IEEE802.3あるいはイーサネッ
トCOAX(AUI) ・IEEE802.3あるいはイーサネットTHINN
ET ・IEEE802.3 10ベースTツイスト・ペア ・IEEE802.5 4Mビット/秒シールド・ツイ
スト・ペア ・IEEE802.5 4Mビット/秒シールド無しツ
イスト・ペア ・IEEE802.5 4Mビット/秒ファイバー ・IEEE802.5 16Mビット/秒シールド・ツ
イスト・ペア ・IEEE802.5 16Mビット/秒シールド無し
ツイスト・ペア ・IEEE802.5 16Mビット/秒ファイバー ・IEEE802.5 16/4Mビット/秒シールド
・ツイスト・ペア ・IEEE802.5 16/4Mビット/秒シールド
無しツイスト・ペア ・IEEE802.5 16/4Mビット/秒ファイバ
ー 上記のことから、好適な実施例は、1つのプロセッサ
で、トークン・リング用工業標準インターフェース・フ
ロント・エンド・チップ(テキサス・インストルメンツ
のTMS38053およびTMS38054リング・イ
ンターフェース・チップ)とイーサネット(ナショナル
・セミコンダクターの8391型インターフェース)と
の両方のサポートを提供するものであることが理解でき
よう。当該技術として知られている、最小の選択ロジッ
クを用いて、アダプター・チップ230を、これらのチ
ップから導出される、任意のフロント・エンド回路物理
レイヤ・インターフェースに装着できるように構成する
ことができる。また、ファームウェア・インテリジェン
スを介して、アダプター・チップ230は自動的に自分
自身を物理的インターフェースが必要とする適当なネッ
トワーク・プロトコル(トークン・リングあるいはイー
サネット)を実行するように構成することができる。そ
のような意味あいでは、このインターフェースは、万能
インターフェース、あるいは万能コネクターであると定
義することができ、この標準万能ネットワーク接続をホ
スト・システム・キャビネットの背面あるいはカードに
配置して、すでに述べたような任意のネットワーク物理
レイヤを有するイーサネットまたはトークン・リングの
どちらをもサポートできるようになすことができる。他
の特徴として、いったんケーブルが装着されると、プロ
セッサは、適当なネットワーク・プロトコルを適当な速
度で実行するように自動的に自分自身を適合構成する。
【0117】図9は、プラグ要素250の内部回路の1
つの実施例を示したものである。プラグ要素250は、
一般に、図8と結び付けて説明したプラグ要素238と
同様の構成となっている。従って、プラグ要素250は
ホスト・デバイスのコネクターに結合するためのオスの
コネクター252を有している。好適な実施例において
は、オスのコネクター252は3列D44ピン・コネク
ターである。図8に示した構成とは異なり、プラグ要素
250は、さらに第2のコネクター254を有してい
る。コネクター254は、図8に示されているように送
信媒体へ物理的に接続を行う代わりに用いられる。従っ
て、コネクター254と結合することができるコネクタ
ーをネットワーク媒体に所持させて、このネットワーク
媒体をコネクター254に接続することができる。この
ように、プラグ要素250は、ホスト・デバイスのコネ
クターとコネクター254と結合可能なコネクターを具
備したネットワーク媒体との間に挿入することができる
ということがわかろう。好適な実施例においては、コネ
クター254はメスのDB−15コネクターである。特
に、プラグ要素250は、AUI媒体を用いたイーサネ
ット・ネットワークにホスト・デバイスを結合させるよ
うになすことができる。
【0118】プラグ要素250は、さらにフロント・エ
ンド・チップ256を有している。フロント・エンド・
チップ256としては、市販されている多くのフロント
・エンド・ネットワーク回路の中の、あるいはまだ開発
中であるものの中の任意のものを用いることができる。
これらの各回路はネットワークとネットワーク・アダプ
ター回路との間の通信の物理レイヤを提供する。図10
に示した実施例においては、フロント・エンド・チップ
256は、市販品としてアドバンスト・マイクロ・デバ
イスから入手可能なAM7992Bチップである。この
チップは、ネットワーク・アダプター回路をAUI通信
媒体を用いたイーサネット・ネットワークにインターフ
ェースさせるように動作させることが可能である。プラ
グ要素250は、さらにバイアス回路258(破線で囲
まれたいろいろな構成部品)を有している。バイアス回
路258は、コネクター254に結合されるAUI通信
媒体をバイアスするために、図示のように接続された複
数の抵抗とキャパシタとを有する。さらにコネクター2
52とコネクター254との間のフロント・エンド・チ
ップ256の指定された内部結線を図9に示す。ここ
で、ピンは、図示のように番号あるいは信号名で表示し
てある。
【0119】図9はAUI通信媒体を用いたイーサネッ
ト・ネットワークに対して動作可能なようになされたフ
ロント・エンド・チップ256を具備しているプラグ要
素250を示したものであるが、当業者にとっては、こ
れに代わって、フロント・エンド回路をイーサネット・
ネットワークを用いたその他の型の媒体に適合するよう
になすこともできるし、あるいは、同様に、トークン・
リング・ネットワークを用いた通信媒体およびプロトコ
ルと相互作用するように適合させることも可能であるこ
とは、明白であろう。以上の、本実施例について詳細に
説明したが、当業者にとっては、これらの実施例に多く
の改変、置換、および/または変更を、本発明の精神と
範囲から逸脱することなく実施できることは明白であろ
う。
【0120】以上に記載に関連して、以下の各項を開示
する。 1. ネットワーク・フロント・エンド回路をネットワー
ク・アダプター回路に結合して、ネットワーク・フロン
ト・エンド回路がネットワークと通信を行うようになさ
れている信号インターフェースにおいて、上記ネットワ
ーク・フロント・エンド回路から上記ネットワーク・ア
ダプター回路へ入力信号をそれぞれ導くことができるよ
うになされている、複数の入力信号ラインと、上記ネッ
トワーク・アダプター回路からの出力信号を上記ネット
ワーク・フロント・エンド回路に出力信号をそれぞれ導
くことができるようになされている、複数の出力信号ラ
インとを有し、上記入力信号ラインおよび上記出力信号
ラインの中の選択されたラインが、第1および第2のネ
ットワーク・プロトコルの両方のネットワーク・プロト
コルを同一のラインにおいてサポートするようになされ
ており、且つ上記の選択された入力ラインには入力信号
だけが入力され、また上記の選択された出力ラインには
出力信号だけが出力されるようになされていることを特
徴とする信号インターフェース。
【0121】2. 上記の選択された出力信号ラインの1
つが、ネットワーク・アダプター回路からネットワーク
・フロント・エンド回路へ送信されたデータを、ネット
ワークに送信せずにネットワーク・アダプター回路に返
すべきであることをネットワーク・フロント・エンド回
路に対して示すことによって、上記第1のネットワーク
・プロトコルのサポートを行うようになされており、ま
た、ネットワーク・アダプター回路からネットワーク・
フロント・エンド回路へ送信されたデータをネットワー
クに送信すべきであることをネットワーク・フロント・
エンド回路に対して示すことによって、上記第2のネッ
トワーク・プロトコルのサポートを行うようになされて
いることを特徴とする、第1項に記載のインターフェー
ス。 3. 上記の選択された出力信号ラインの1つが、ネット
ワーク・アダプター回路が現在能動状態でネットワーク
に通信できるように結合されていることをネットワーク
・フロント・エンド回路に対して示すことによって、上
記第1のネットワーク・プロトコルのサポートを行うよ
うになされており、また、ネットワーク・アダプター回
路からネットワーク・フロント・エンド回路へ送信され
たデータを、ネットワークに送信せずにネットワーク・
アダプター回路に返すべきであることをネットワーク・
フロント・エンド回路に対して示すことによって、上記
第2のネットワーク・プロトコルのサポートを行うよう
になされていることを特徴とする、第1項に記載のイン
ターフェース。
【0122】4. ネットワーク・アダプター回路が第1
のモードにおいてネットワークの信号に同期して動作可
能になされたフェーズ・ロックド・ループを有してお
り、上記フェーズ・ロックド・ループがネットワークの
上記信号ではなく上記ネットワーク・アダプター回路か
ら供給されるクロック信号に同期すべきであることをネ
ットワーク・フロント・エンド回路に対して示すことに
よって、上記の選択された出力信号ラインの1つが上記
第1のネットワーク・プロトコルのサポートを行うよう
になされており、また、ネットワーク・フロント・エン
ド回路へデータを供給することによって、上記第2のネ
ットワーク・プロトコルのサポートを行うようになされ
ていることを特徴とする、第1項に記載のインターフェ
ース。 5. 上記の選択された入力信号ラインの1つが、クリス
タル・クロック信号を受信することにより上記第1のネ
ットワーク・プロトコルのサポートを行うようになされ
ており、また、ネットワーク・アダプター回路からネッ
トワーク・フロント・エンド回路へのデータ伝送の伝送
速度を同期させるためのクリスタル・クロック信号を受
信することにより上記第2のネットワーク・プロトコル
のサポートを行うようになされていることを特徴とす
る、第1項に記載のインターフェース。
【0123】6. 上記の選択された入力信号ラインの1
つが、ネットワークの動作エラーを表す信号を受信する
ことにより上記第1のネットワーク・プロトコルのサポ
ートを行うようになされており、また、ネットワークで
データの衝突が発生したことを表す信号を受信すること
により受信第2のネットワーク・プロトコルのサポート
を行うようになされていることを特徴とする、第1項に
記載のインターフェース。 7. 上記の選択された入力信号ラインの1つが、フロン
ト・エンド・回路がその動作をクリスタル・クロックに
同期させたことを表す信号を受信することにより上記第
1のネットワーク・プロトコルのサポートを行うように
なされており、また、フロント・エンド回路をキャリア
信号を受信したことを表す信号を受信することにより上
記第2のネットワーク・プロトコルのサポートを行うよ
うになされていることを特徴とする、第1項に記載のイ
ンターフェース。
【0124】8. 上記の選択された入力信号ラインの1
つが、ネットワーク・フロント・エンド回路からのデー
タを受信することにより上記第1のネットワーク・プロ
トコルのサポートを行うようになされており、また、ネ
ットワーク・フロント・エンド回路からのデータを受信
することにより上記第2のネットワーク・プロトコルの
サポートを行うようになされていることを特徴とする、
第1項に記載のインターフェース。 9. 上記の選択された入力信号ラインの1つが、ネット
ワーク・フロント・エンド回路からデータを受信する際
の速度を表すクロック信号を受信することにより、上記
第1のネットワーク・プロトコルのサポートを行うよう
になされており、また、ネットワーク・フロント・エン
ド回路からデータを受信する際の速度を表すクロック信
号を受信することにより、受信第2のネットワーク・プ
ロトコルのサポートを行うようになされていることを特
徴とする、第1項に記載のインターフェース。
【0125】10. ホスト装置をネットワークと情報の
送受信を行うネットワーク・フロント・エンド回路に結
合するためのローカル・エリア・ネットワーク適合回路
において、該ローカル・エリア・ネットワーク適合回路
が、内部バスと、ホスト装置のバス、および上記内部バ
スと通信可能なようになされている第1のバスと、フロ
ント・エンド回路のバス・および上記内部バスと通信可
能なようになされている第2のバスと、上記内部バス、
上記第1のバス、上記第2のバスと通信可能になされ、
それぞれ、トークン・リング・プロトコルまたはイーサ
ネット・プロトコルを用いて通信を行うようになされて
いるプロトコル・ハンドラと、第1の状態指示によって
ローカル・エリア・ネットワーク適合回路がトークン・
リング・プロトコルで動作するように構成され、第2の
状態指示によってローカル・エリア・ネットワーク適合
回路がイーサネット・プロトコルで動作するように構成
されるようになされている第1の状態および第2の状態
を示す信号を受信するための構成入力ピンを有すること
を特徴とする、ローカル・エリア・ネットワーク適合回
路。
【0126】11. 上記の構成入力ピンが、第1および
第2のネットワーク速度を示す信号を受信するための第
1の構成入力ピンと、第2の構成入力ピンとを有するこ
とを特徴とする、第10項に記載のローカル・エリア・
ネットワーク適合回路。 12. 上記の構成入力ピンが、4Mビット/秒の第1の
トークン・リング・ネットワーク速度または16Mビッ
ト/秒の第2のトークン・リング・ネットワーク速度を
示す信号を受信するための第1の構成入力ピンと、第2
の構成入力ピンとを有することを特徴とする、第10項
に記載のローカル・エリア・ネットワーク適合回路。 13. ホスト装置によってアクセス可能な、ネットワー
ク選択指示を提供するためのレジスタをさらに有し、上
記のネットワーク選択指示が、ホストがトークン・リン
グ・プロトコルまたはイーサネット・プロトコルでの通
信をリクエストしていることを示すようになされている
ことを特徴とする、第10項に記載のローカル・エリア
・ネットワーク適合回路。
【0127】14. 上記レジスタに結合された出力ピン
をさらに有し、上記出力ピンが、ホストをトークン・リ
ング・プロトコルまたはイーサネット・プロトコルでの
通信をリクエストしていることを示す信号を出力するよ
うになされていることを特徴とする、第13項に記載の
ローカル・エリア・ネットワーク適合回路。 15. 適合回路をホスト装置にインターフェースするた
めに、上記内部バスおよび上記第1のバスに結合された
システム・インターフェースをさらに有することを特徴
とする、第10項に記載のローカル・エリア・ネットワ
ーク適合回路。 16. 上記システム・インターフェースが、さらに、上
記ホストと上記適合回路との間の直接メモリ・アクセス
の制御を行うようになされていることを特徴とする、第
15項に記載のローカル・エリア・ネットワーク適合回
路。
【0128】17. ホスト装置から受信した割り込み信
号に応答するために、上記内部バスに結合された通信プ
ロセッサをさらに有することを特徴とする、第10項に
記載のローカル・エリア・ネットワーク適合回路。 18. 上記内部バスの制御および裁定を行うために、上
記内部バスに結合されたメモリ・インターフェースをさ
らに有することを特徴とする、第10項に記載のローカ
ル・エリア・ネットワーク適合回路。 19. ホスト装置をネットワークと情報の送受信を行う
ネットワーク・フロント・エンド回路に結合するための
ローカル・エリア・ネットワーク適合回路において、該
ローカル・エリア・ネットワーク適合回路が、内部バス
と、ホスト装置のバス、および上記内部バスと通信可能
なようになされている第1のバスと、フロント・エンド
回路のバス、および上記内部バスと通信可能なようにな
されている第2のバスと、適合回路をホスト装置にイン
ターフェースするために、上記内部バスおよび上記第1
のバスに結合されたシステム・インターフェースと、ホ
スト装置から受信した割り込み信号に応答するために、
上記内部バスに結合された通信プロセッサと、上記内部
バスの制御および裁定を行うために、上記内部バスに結
合されたメモリ・インターフェースと、上記内部バス、
上記第1のバス、上記第2のバスと通信可能になされ、
それぞれ、トークン・リング・プロトコルまたはイーサ
ネット・プロトコルを用いて通信を行うようになされて
いるプロトコル・ハンドラと、第1の状態指示によって
ローカル・エリア・ネットワーク適合回路がトークン・
リング・プロトコルで動作するように構成され、第2の
状態指示によってローカル・エリア・ネットワーク適合
回路がイーサネット・プロトコルで動作するように構成
されるようになされていんる第1の状態および第2の状
態を示す信号を受信するための第1の構成入力ピンと、
第1および第2のネットワーク速度を示す信号を受信す
るための第2の構成入力ピンを有することを特徴とす
る、ローカル・エリア・ネットワーク適合回路。
【0129】20. あらかじめ定められた通信媒体とあ
らかじめ定められた通信物理レイヤを有するコンピュー
タ・ネットワークへのネットワーク・インターフェース
を有するホスト装置を結合するためのインターフェース
装置において、該インターフェース装置が、プラグ要素
と、上記プラグ要素に具備された、ホスト装置のネット
ワーク・インターフェースに結合するための第1のコネ
クターと、上記プラグ要素の中に配備され、あらかじめ
定められた通信媒体と選択的に結合し、あらかじめ定め
られた物理レイヤと相互作用するようになされたフロン
ト・エンド回路を有することを特徴とする、インターフ
ェース装置。
【0130】21. 上記フロント・エンド回路が、あら
かじめ定められた通信媒体に直接に接続されていること
を特徴とする第20項に記載のインターフェース装置。 22. 上記フロント・エンド回路に結合された第2のコ
ネクターをさらに有し、該第2のコネクターが第3のコ
ネクターと結合可能なようになされており、該第3のコ
ネクターは上記通信媒体と結合されており、上記第2の
コネクターと上記第3のコネクターとを物理的に結合す
ることにより、上記フロント・エンド回路とあらかじめ
定められた通信媒体との間で通信が可能なようになされ
ていることを特徴とする第20項に記載のインターフェ
ース装置。 23. ネットワーク(242)と通信を行うためのネッ
トワーク・フロント・エンド回路(244)を、ネット
ワーク・アダプター回路(230)に結合するための信
号インターフェース(234、240)が具備されてい
る。この信号インターフェースは、複数のに入力信号ラ
インを有し、この各入力信号ラインはネットワーク・フ
ロント・エンド回路からの入力信号をネットワーク・ア
ダプター回路へ導くことができるようになされている。
信号インターフェースは、さらに、複数の出力信号ライ
ンを有しており、この各出力信号ラインは、ネットワー
ク・アダプター回路からの出力信号をネットワーク・フ
ロント・エンド回路に導くことができるようになされて
いる。入力信号ラインおよび上記出力信号ラインの中の
選択されたラインが、第1および第2のネットワーク・
プロトコルの両方を同一のラインにおいてサポートする
ようになされている。さらに、選択された入力ラインに
は入力信号だけが入力され、また、選択された出力ライ
ンには出力信号だけが出力されるようになされている。
【図面の簡単な説明】
以下の図は、本発明による実施例とその利点をより良く
理解するためのものである。
【図1】コンピュータ・ネットワーク・バスにネットワ
ーク・アダプターを介して結合されたホスト・システム
を示すブロック図である。
【図2】図1のアダプター・ハードウェア・ブロックを
示すブロック図である。
【図3】トークン・リング・プロトコルのデータ・フレ
ーム・フォーマットを示したものである。
【図4】図2のプロトコル・ハンドラを示すブロック図
である。
【図5】図2のプロトコル・ハンドラを示すブロック図
である。
【図6】図2のプロトコル・ハンドラを示すブロック図
である。
【図7】図1に示した好適なアダプター・ハードウェア
・ブロックのピン出力図である。
【図8】プラグ要素の中に配備されたネットワーク・フ
ロント・エンド回路に、ネットワーク・アダプター回路
を結合するためのインターフェースを有するホスト装置
を示したものである。
【図9】図8に示されたプラグ要素の中に配備されたフ
ロント・エンド回路を示した図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク・フロント・エンド回路を
    ネットワーク・アダプター回路に結合して、上記ネット
    ワーク・フロント・エンド回路とネットワークとの間で
    通信を行うようになす信号インターフェースにおいて、 上記ネットワーク・フロント・エンド回路から上記ネッ
    トワーク・アダプター回路へ入力信号をそれぞれ導くこ
    とができるようになされている、複数の入力信号ライン
    と、 上記ネットワーク・アダプター回路から上記ネットワー
    ク・フロント・エンド回路に出力信号をそれぞれ導くこ
    とができるようになされている、複数の出力信号ライン とを有し、上記入力信号ラインおよび上記出力信号ライ
    ンの中の選択されたラインが、第1および第2のネット
    ワーク・プロトコルの両方のネットワーク・プロトコル
    を同一のラインにおいてサポートするようになされてお
    り、且つ上記の選択された入力ラインには入力信号だけ
    が入力され、また上記の選択された出力ラインには出力
    信号だけが出力されるようになされていることを特徴と
    する信号インターフェース。
JP5099585A 1992-04-24 1993-04-26 ネットワーク・フロント・エンド回路をネットワーク・アダプター回路に結合するための信号インターフェース Pending JPH0675874A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/874250 1992-04-24
US07/874,242 US5305317A (en) 1992-02-28 1992-04-24 Local area network adaptive circuit for multiple network types
US07/874,250 US5299193A (en) 1992-02-28 1992-04-24 Signal interface for coupling a network front end circuit to a network adapter circuit
US07/874242 1992-04-24

Publications (1)

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JPH0675874A true JPH0675874A (ja) 1994-03-18

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JP5099585A Pending JPH0675874A (ja) 1992-04-24 1993-04-26 ネットワーク・フロント・エンド回路をネットワーク・アダプター回路に結合するための信号インターフェース

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7543998B2 (en) 2004-06-15 2009-06-09 Fujitsu Component Limited Transceiver module
JP2010134939A (ja) * 2001-12-12 2010-06-17 Emulex Design & Manufacturing Corp スーパーチャージメッセージ交換装置

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US7543998B2 (en) 2004-06-15 2009-06-09 Fujitsu Component Limited Transceiver module
US7549805B2 (en) 2004-06-15 2009-06-23 Fujitsu Component Limited Transceiver module

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Effective date: 20040419