JPH0673855B2 - 生コンクリートの骨材冷却装置 - Google Patents

生コンクリートの骨材冷却装置

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JPH0673855B2
JPH0673855B2 JP2185992A JP2185992A JPH0673855B2 JP H0673855 B2 JPH0673855 B2 JP H0673855B2 JP 2185992 A JP2185992 A JP 2185992A JP 2185992 A JP2185992 A JP 2185992A JP H0673855 B2 JPH0673855 B2 JP H0673855B2
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隆三 山田
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Sumitomo Corp
Kumagai Gumi Co Ltd
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SEIA CO., LTD.
Sumitomo Corp
Kumagai Gumi Co Ltd
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却生コンクリートに
使用される骨材の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生コンクリートは、練り上がり温度を低
くすることが要求される。特に、日中気温が25℃を超
える暑中コンクリートは、冷却することによって、硬化
後の特性を改善できる。
【0003】温度が高くなる暑中コンクリートは、 スランプが低くなり、 ひび割れが発生し、 強度が低下する欠点がある。
【0004】生コンクリートのスランプは、水が蒸発す
ると低下する。例えば、練り上がり温度が30℃のとき
に、スランプ18cmの生コンクリートを、トラックアジ
テータで1時間程度運搬すると、スランプは約6cm低下
する。また、生コンクリートは、水の添加量を同じに調
整しても、練り上がり温度が高くなるにしたがって、ス
ランプが低下する。スランプが低下した生コンクリート
は、打ち込みが難しくなる。スランプが低下した生コン
クリートは、セメントペーストを添加して練り直す必要
がある。
【0005】生コンクリートの硬化時における内部発熱
は、ひび割れの原因となる。困ったことに、コンクリー
トが硬化する水和反応は、発熱反応である。内部で発熱
すると、コンクリートの内部と外表面とで温度差ができ
る。暖められた内部は熱膨張し、冷却された外表面は、
収縮してひび割れを発生する。
【0006】コンクリートのひび割れは、あらゆる用途
において著しい弊害をもたらす。特に、ダム、海中に設
置される橋脚、原子炉の隔壁等の場合は致命的な欠点と
なる。さらに、暑中コンクリートは、硬化時の強度が低
下する。
【0007】生コンクリートを冷却することによって、
これ等の弊害を解消できる。コンクリートに添加される
材料で、最も重量比の大きいのは骨材である。このた
め、骨材を冷却することは、生コンクリートの温度を低
下するのに効果が高い。このことを実現するために、骨
材を冷却する装置が開発されている。骨材を冷却する装
置として、骨材を、表面水の気化熱で冷却する装置が開
発されている(特開昭57−188317号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この装置は、骨材を密
閉タンクに入れ、密閉タンクを真空にして水分を強制的
に蒸発させ、水の気化熱で骨材を冷却している。この装
置は、大きな圧力タンクと、大容量の真空ポンプを必要
とし、設備コストが高くなる。また、骨材を連続的に冷
却できない欠点もある。
【0009】更に、骨材に、液化窒素ガスを吹き付けて
冷却する装置も開発されている(特開昭63−1560
45号公報、特開平1−26407号公報、特開平1−
26408号公報)。これ等の装置は、水を添加しない
で骨材を冷却できる特長がある。また、骨材を低温に冷
却できる特長もある。しかしながら、これ等の装置は、
ランニングコストが高く、特別の用途にしか使用できな
い。
【0010】本発明者は、従来のこれ等の欠点を解決す
ることを目的に、冷水で骨材を冷却する装置を開発し
た。この装置は、骨材を冷水に浸漬し、あるいは、骨材
の移送途中に冷水を散水して冷却する。骨材を連続移送
しながら冷却するために、この装置は、骨材の移送手段
を装備する骨材冷却槽を備える。骨材冷却槽は、骨材を
冷水中で移送し、あるいは、骨材の移送路に冷水を散水
する。
【0011】骨材冷却槽は、冷水を強制的に冷却するた
めに、冷却チラーを連結する。冷却チラーは、微細粒子
を分離した冷水を循環させる。したがって、冷却チラー
は、微細粒子分離タンクを介して骨材冷却槽に連結され
る。微細粒子分離タンクは、冷水に含まれる微細粒子を
分離して、冷却チラーに供給する。
【0012】骨材冷却槽から排出される冷水には、骨材
から分離された微細粒子が含まれている。この冷水を冷
却チラーに吸入させると、微細粒子が、冷却チラーの内
部に詰まる等の悪影響を与える。この弊害を避けるため
に、冷却チラーは、微細粒子分離タンクを介して骨材冷
却槽に連結する。微細粒子を分離する微細粒子分離タン
クは、使用するにしたがって、微細粒子が底に堆積して
実質的な容積が減少する。このため、微細粒子分離タン
クは、底に微細粒子の排出弁を設けている。底に微細粒
子が堆積すると、排出弁を開弁して、微細粒子を排出し
ている。
【0013】この構造の骨材冷却槽は、ランニングコス
トを低減して骨材を効率よく冷却できる特長がある。し
かしながら、この骨材冷却槽で冷却された骨材は、コン
クリートの強度が低下する欠点がある。それは、冷水で
冷却される工程で、骨材の表面に付着する微細粒子が洗
い流されるからである。骨材表面に付着する微細粒子
は、コンクリートの強度に影響を与える。コンクリート
は、骨材の隙間を少なくして、充填率を高くすると、よ
り強靱になる性質がある。それは、セメントが硬化した
部分よりも骨材の強度が高いことが理由である。
【0014】生コンクリートを硬化させた状態を図1に
示している。この図において、ハッチングで示すモルタ
ルMの硬化部分よりも、骨材Kの強度が強靱である。こ
のため、図2に示すように、骨材Kの間に、骨材に付着
する微細粒子Sを充填することによって、コンクリート
の強度を高くできる。骨材の充填効率は、骨材の粒度分
布に影響を受ける。たとえば、図1に示すように、半径
が等しい多数の球を容器に充填すると、球の間に多くの
隙間ができる。これに対して、図2に示すように、球の
隙間に充填できる小球を混合すると、小球が隙間に充填
されて、充填率を高くできる。
【0015】このように、骨材に付着している微細粒子
は、骨材の隙間に充填されて充填率を高くする。このた
め、骨材を冷却するときに、付着微細粒子が洗い流され
ると、骨材の間に充填される微細粒子が少なくなって、
骨材の充填率が低下する。
【0016】このため、冷水で冷却した骨材を使用した
コンクリートは、硬化時におけるひび割れ等の弊害を防
止できる特長はあるが、硬化後における強度が低下する
欠点がある。したがって、骨材は、冷却するときに、表
面の付着微細粒子を除去しないで冷却することが要求さ
れるが、骨材を冷水に浸漬して、あるいは、散水して冷
却するかぎり、表面の付着微細粒子を除去しないで冷却
することは不可能である。
【0017】さらにまた、付着微細粒子を排出すると、
多量の汚泥が発生して公害の原因となる。とくに、この
種の装置は、多量の生コンクリートを製造する装置に利
用されることが多く、排水される汚泥量が極めて多くな
る欠点がある。
【0018】本発明は、これ等の欠点を解決することを
目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、骨材
の付着微細粒子の流出を防止して、骨材を能率よく冷却
できる生コンクリートの骨材冷却装置を提供することに
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の生コンクリート
の骨材冷却装置は、前述の目的を達成するために、次の
構成を備えている。生コンクリートの骨材冷却装置は、
生コンクリートに混合する骨材を冷水で冷却する骨材冷
却槽3と、この骨材冷却槽3に骨材を移送する搬送コン
ベア25と、骨材冷却槽3の冷水を循環ポンプ15で循
環して所定の温度に冷却する冷却チラー4とを備える。
冷却チラー4と骨材冷却槽3との間に、骨材から分離さ
れた付着微細粒子を冷水から分離する微細粒子分離タン
ク28を連結している。微細粒子分離タンク28の底部
は、外部に開口することなく、骨材冷却槽3に連結して
いる。
【0020】冷却チラー4は、微細粒子分離タンク28
を通過した冷水を骨材冷却槽3から吸入する。冷水に含
まれる微細粒子は、微細粒子分離タンク28で冷水から
分離される。冷水から分離されて微細粒子分離タンク2
8の底部に堆積する付着微細粒は、外部に排出すること
なく、骨材冷却槽3に還流される。骨材冷却槽3に還流
される微細粒子は、好ましくは、骨材の排出側に供給さ
れる。還流された微細粒子は、排出される骨材の表面に
付着する。したがって、骨材冷却槽3から排出される骨
材は、冷却工程において、微細粒子が洗い流されるが、
再び表面に付着して排出される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を
具体化する生コンクリートの骨材冷却装置を例示するも
のであって、本発明の装置は、構成部品の材質、形状、
構造、配置を下記の構造に特定するものでない。本発明
の装置は、特許請求の範囲に記載の範囲に於て、種々の
変更が加えられる。更に、この明細書は、特許請求の範
囲が理解し易いように、実施例に示される部材に対応す
る番号を、特許請求の範囲に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に記述される部材を、実施例
に示す部材に特定するものでは決してない。
【0022】図3に示す生コンクリートの骨材冷却装置
は、骨材を収納して冷却する骨材収納タンク1と、骨材
を冷水に浸漬して冷却する骨材冷却槽3と、骨材冷却槽
3の冷水に骨材を浸漬して移送する搬送コンベア25
と、骨材冷却槽3に配設された攪拌部材2と、骨材冷却
槽3の冷水を循環ポンプ15で循環して所定の温度に冷
却する冷却チラー4と、冷却チラー4と骨材冷却槽3と
の間に連結された微細粒子分離タンク28と、微細粒子
分離タンク28から微細粒子を骨材冷却槽3に供給する
返還ポンプ29とを備えている。
【0023】骨材収納タンク1は、1日の使用量以上の
骨材を蓄える容積に設計される。骨材収納タンク1は、
上方に骨材の供給口(図示せず)を設けている。底に
は、骨材の排出口7を設けている。排出口7は、冷水は
通過できるが、骨材は通過できないゲート(図示せず)
を備えている。ゲートは、骨材を排出するときに開き、
骨材を蓄える状態で閉塞される。
【0024】骨材収納タンク1は、ここに冷水を供給し
て、蓄える骨材を冷却する。従って、骨材収納タンク1
の上部には、冷水を散水する散水管8を水平に配設して
いる。散水管8は、多数の噴射孔が設けられており、噴
射孔から冷水を放出して骨材に散水する。散水管8は、
切換弁5Aを介して冷却チラー4の流出側に連結されて
いる。
【0025】骨材収納タンク1の排出口7の真下には、
冷水受ホッパー9が配設されている。冷水受ホッパー9
は、上方が開口されて、排出口7から流れ出る冷水を受
け取る。冷水受ホッパー9の底には配管が接続され、配
管は、還流ポンプ10を介して骨材冷却槽3に連結され
ている。還流ポンプ10は、冷水受ホッパー9に流下し
た冷水と、骨材から洗い流された微細粒子を骨材冷却槽
3に送る。
【0026】骨材冷却槽3は、上方を開口した細長い樋
状をしている。骨材冷却槽3は、骨材を浸漬して冷却す
る。骨材冷却槽3の大きさは、単位時間当りの骨材の冷
却量で決定する。図3に示す骨材冷却槽3は、冷水を左
から右に流し、骨材を右から左に移送する。すなわち、
骨材は供給された温度の低い冷水で冷却されて排出され
る。
【0027】骨材冷却槽3の底部には冷水を供給する配
管を連結している。冷水を供給する配管は、骨材の排出
側となる骨材冷却槽3の左側に連結されている。骨材冷
却槽3の右側には排水用の配管を連結している。排水側
の配管は、微細粒子分離タンク28と、循環ポンプ15
とを介して冷却チラー4に連結されている。
【0028】骨材冷却槽3は、底に堆積する微細粒子を
攪拌する攪拌部材2を底部に配設している。攪拌部材2
は、微細粒子を冷水中に浮遊させて、骨材に再付着させ
る。図3に示す装置は、攪拌部材2を、噴射ノズル2A
と微細粒還流ポンプ2Cとで構成している。
【0029】噴射ノズル2Aは、骨材冷却槽3の底部に
複数本配設されている。噴射ノズル2Aには、底部に向
かって冷水を噴射する噴射孔を開口している。噴射孔
は、図3において、下方から右側に傾斜して冷水を噴射
する。この方向に冷水を噴射する噴射ノズル2Aは、微
細粒子を冷水中に浮遊させると共に、左から右に移送す
る。骨材冷却槽3は、右端部分に、隔壁3Aを固定して
いる。隔壁3Aは、骨材冷却槽3を、冷却室3Bと、冷
水の排水室3Cとに区画する。排水室3Cは循環ポンプ
15の吸入側に連結されている。
【0030】微細粒還流ポンプ2Cは、吸入側を骨材冷
却槽3の排水室3Cに連結し、排出側を噴射ノズル2A
に連結し、排水室3Cから吸出した冷水を、噴射ノズル
2Aから噴射する。微細粒還流ポンプ2Cは、微細粒子
が混合した冷水を移送できるポンプ、例えばサンドポン
プ等が使用される。
【0031】搬送コンベア25は、骨材を冷水に浸漬し
て移送するもので、骨材冷却槽3に設けられている。搬
送コンベア25は、骨材を移送しながら連続的に冷却す
る。搬送コンベア25は、多孔性の搬送コンベアベルト
26を備える。多孔性搬送コンベアベルト26は、骨材
を載せて、骨材冷却槽3の冷水中に浸漬して移送する。
図3において、多孔性搬送コンベアベルト26は、骨材
冷却槽3の右から左に骨材を移送する。
【0032】微細粒子分離タンク28へは、循環ポンプ
15の吸入作用で骨材冷却槽3から冷水が吸入される。
したがって、微細粒子分離タンク28は気密に閉塞され
ている。微細粒子分離タンク28は、3本の配管を介し
て、骨材冷却槽3と、循環ポンプ15と、返還ポンプ2
9とに連結されている。骨材冷却槽3と循環ポンプ15
とは、微細粒子分離タンク28の上部に連結され、返還
ポンプ29は底部に連結されている。微細粒子分離タン
ク28は、骨材冷却槽3から吸入された冷水に含まれる
微細粒子を分離して底に沈降させる。すなわち、微細粒
子分離タンク28は、冷水の流速を低下させて、微細粒
子を底に沈降させる。微細粒子分離タンク28の流速
は、流動方向の断面積を大きくすることによって遅くな
る。冷水の流速が遅いほど、微細粒子は効率よく分離さ
れる。したがって、微細粒子分離タンク28を大容積と
するほど、微細粒子の分離効率は高くなる。
【0033】微細粒子を効率良く分離した冷水は、冷却
チラー4に与える悪影響が少なくなる。微細粒子分離タ
ンク28の容積は、循環水量と、要求される微細粒子の
分離効率とを考慮して最適値に設計される。好ましく
は、微細粒子分離タンク28の容積は、循環ポンプ15
の1分当りの流量の1/3よりも大きく設計される。
【0034】図3に示すように、気密に閉塞した微細粒
子分離タンク28は、循環ポンプ15の吸入側に連結す
ることによって、骨材冷却槽3との間にポンプを連結す
ることなく、骨材冷却槽3から冷水を吸入できる。た
だ、図示しないが、骨材冷却槽3と微細粒子分離タンク
28との間にポンプを連結するなら、微細粒子分離タン
ク28は必ずしも気密に閉鎖する構造とする必要はな
い。
【0035】気密の微細粒子分離タンク28の底は、返
還ポンプ29を介して、骨材冷却槽3に連結される。返
還ポンプ29は、微細粒子分離タンク28の底から冷水
を吸入して、冷水と一緒に、微細粒子を骨材冷却槽3に
供給する。返還ポンプ29は、好ましくは図3に示すよ
うに、搬送コンベア25で排出される骨材の上に微細粒
子を散水する。排出側に散水された微細粒子は、骨材表
面に付着して骨材と一緒に排出される。ただ、返還ポン
プ29は、微細粒子を必ずしも骨材の上に散水する必要
はない。骨材冷却槽3に微細粒子を供給すると、骨材冷
却槽3の冷水に含まれる微細粒子の濃度が高くなる。高
濃度に微細粒子が浮遊する冷水中を通過する骨材は、表
面に微細粒子が付着して排出される。
【0036】気密に閉塞しない微細粒子分離タンク28
は、返還ポンプ29を使用しないで、微細粒子を骨材冷
却槽3に供給することも可能である。それは、微細粒子
分離タンク28を骨材冷却槽3よりも高い位置に配設す
ると、底を開口して、微細粒子を骨材冷却槽3に自然落
下させることができるからである。この微細粒子分離タ
ンク28は、底に排出弁を介して、排出用の配管を連結
し、この配管を骨材冷却槽3に連結し、あるいは、搬送
コンベア25の上方に開口する。気密でない微細粒子分
離タンクは、ポンプ(図示せず)でもって骨材冷却槽か
ら冷水を供給する。
【0037】微細粒子を微細粒子分離タンク28から骨
材冷却槽3に供給する返還ポンプ29は、常時運転する
こともできる。ただ、微細粒子分離タンク28に微細粒
子が所定量よりも多く堆積したことを検出して、運転す
ることも可能である。
【0038】骨材冷却槽3の冷水は、冷却チラー4で冷
却される。図3に示す装置は、冷却チラー4でもって、
骨材冷却槽3の冷水を冷却すると共に、骨材収納タンク
1にも冷水を供給している。すなわち、冷却チラー4
は、骨材収納タンク1と、骨材冷却槽3の何れかに切り
換えて冷水を供給する。このため、冷却チラー4の流出
側は2分岐されている。
【0039】冷却チラー4の流出側の分岐路は、切換弁
5A、5Bを接続している。すなわち、冷却チラー4
は、切換弁5Aを介して骨材収納タンク1に、切換弁5
Bを介して骨材冷却槽3に連結されている。冷却チラー
4の吸入側は、循環ポンプ15を介して骨材冷却槽3に
連結されている。切換弁5A、5Bを操作して、冷却チ
ラー4で冷却された冷水を、骨材収納タンク1と骨材冷
却槽3の何れかに供給する。
【0040】冷却チラー4に概略断面を図4に示してい
る。この冷却チラー4は、冷却用熱交換器11と、コン
デンサー12と、膨張弁13と、コンプレッサー14
と、放熱器16とを備えている。
【0041】冷却用熱交換器11は、冷媒と冷水との間
で熱エネルギーを交換して冷水を冷却する。この用途に
使用する冷却用熱交換器11には、土砂で汚れた冷水が
循環される。したがって、土砂で汚れた冷水通路を簡単
に清掃できる構造が要求される。冷水の通路に土砂が堆
積すると、熱交換効率が低下するからである。
【0042】図4に示す冷却用熱交換器11は、冷水路
である冷水管17を簡単に清掃できる構造をしている。
この冷却用熱交換器11は、円筒状のケーシングの端板
18を気密に貫通する複数本の冷水管17と、複数本の
冷水管17の端部を連結する冷水室とを備えている。
【0043】冷却用熱交換器11のケーシング22は、
内部に気化室23を備える。気化室23は、冷媒を気化
させる。気化する冷媒は周囲から気化熱を奪い、冷水管
17を冷却する。冷媒の気化室23には、冷媒の流入口
と、排出口とが開口されている。流入口は、膨張弁13
を介してコンデンサー12に、排出口はコンプレッサー
14の吸入側に連結される。
【0044】冷水管17は、両端が端板18を気密に貫
通して、端板18から更に突出している。冷水管17の
端は、ケーシング22の両端にある冷水室19に連結さ
れている。冷水室19は、複数本の冷水管17を、直列
に、あるいは並列に、あるいは又、何本かを並列にした
ものを直列に連結して、冷水管17に冷水等の液体を流
す。
【0045】冷水室19の両側、即ち、冷水管17の延
長線上は、冷水管17内が簡単に清掃できるように、開
閉蓋20で水密に閉塞されている。開閉蓋20は、冷水
室19を水密に密閉できるように、周囲にフランジが設
けられている。フランジは、開閉できるように、ナット
で挟着される。冷水室19には、冷水の流入口と流出口
とが開口されている。
【0046】冷却用熱交換器11には、コンプレッサー
14と、コンデンサー12と、膨張弁13とを連結して
いる。コンデンサー12には、これを冷却して冷媒を液
化させる放熱器16を連結している。
【0047】コンプレッサー14は、冷却用熱交換器1
1から気化した冷媒を吸入して加圧し、コンデンサー1
2に送る。コンデンサー12は、加圧された冷媒を冷却
して液化させる。
【0048】放熱器16は、コンデンサー12を冷却し
て、冷媒を液化させる。放熱器16には、クーリングタ
ワーや空冷の熱交換器が使用できる。
【0049】膨張弁13は、冷却用熱交換器11への冷
媒供給量を調整する。膨張弁13を通って冷却用熱交換
器11に送り込まれた冷媒は、冷却用熱交換器11で膨
張気化されて、周囲から気化熱を奪い、冷水管17を冷
却する。
【0050】循環ポンプ15は、冷水を、冷却用熱交換
器11から骨材冷却槽3と骨材収納タンク1とに循環し
て骨材を冷却する。
【0051】図3に示す生コンクリートの骨材冷却装置
は、切換弁5A、5Bのいずれか片方を開弁し、他方を
閉弁して使用する。骨材収納タンク1の骨材を冷却する
ときは、切換弁5Aを開、切換弁5Bを閉とする。この
状態において、冷水は、冷却チラー4→切換弁5A→骨
材収納タンク1→還流ポンプ10→骨材冷却槽3→循環
ポンプ15→冷却チラー4の循環ループに循環させて、
骨材収納タンク1に蓄える骨材を冷却する。
【0052】骨材収納タンク1から骨材を取り出して生
コンクリートとする場合、切換弁5Aを閉、切換弁5B
を開とする。このとき、冷水は、冷却チラー4→切換弁
5B→骨材冷却槽3→微細粒子分離タンク28→循環ポ
ンプ15→冷却チラー4の循環ループを循環して、骨材
冷却槽3で骨材を冷却する。
【0053】骨材冷却槽3に設ける攪拌部材は、図5〜
図7に示す構造とすることもできる。図5に示す装置
は、攪拌部材2を、モーター24で回転される攪拌羽根
2Bで構成している。攪拌羽根2Bは、水密モーター2
4の回転軸に固定されている。攪拌羽根2Bはスクリュ
ウ状で、モーター24で回転させると、冷水を上から下
に強制的に移送して、底に堆積する微細粒子を冷水中に
浮遊させる。
【0054】さらに、図6に示す骨材冷却装置は、骨材
冷却槽3の底部に微細粒還流ポンプ2Cの吸入側を連結
し、微細粒還流ポンプ2Cでもって骨材冷却槽3から冷
水と一緒に微細粒子を吸入し、これを骨材冷却槽3の上
方に配設した散布管2Dに供給する攪拌部材2を備えて
いる。微細粒還流ポンプ2Cは、微細粒子と冷水とを吸
入するので、微細粒子の混入した冷水を吸入できるポン
プ、たとえばサンドポンプ等が使用できる。
【0055】さらにまた、図7に示す骨材冷却装置は、
骨材を冷水に浸漬することなく、散水して冷却してい
る。骨材冷却槽3の上方には、冷却チラー4に連結した
冷水管27を配設している。冷水管27は、搬送コンベ
ア25で移送される骨材に冷水を散水して冷却する。こ
の骨材冷却装置は、図5に示す装置と同じように、底に
堆積する付着微細粒子を冷水と共に吸入するために、微
細粒還流ポンプ2Cの吸入側を連結している。微細粒還
流ポンプ2Cの排出側は、骨材移送路に配設されている
散布管2Dに連結している。微細粒還流ポンプ2Cが微
細粒子を吸入し、これを散布管2Dから骨材に散布して
骨材表面再付着させる。散布管2Dは、冷水管27より
も排出側に配設されている。散布管27の近傍には、微
細粒子分離タンク28の返還ポンプ29の散布管6も配
設し、微細粒子分離タンク28で分離された微細粒子
と、骨材冷却槽3に底部に堆積する微細粒子の両方を骨
材の移送路に供給している。
【0056】図3に示す生コンクリートの骨材冷却装置
は、下記のようにして使用する。 [夜間に骨材収納タンクの骨材を冷却する工程] 骨材収納タンク1に、1日の使用量以上の骨材を供
給する。 骨材冷却槽3に、所定のレベルまで水を入れる。 循環ポンプ15と、冷却チラー4と、還流ポンプと
を運転して、骨材冷却槽3に充填された水を冷却して骨
材冷却槽3に蓄える。 夜間になると、骨材冷却槽3の冷水を骨材収納タン
ク1に循環して、骨材収納タンク1に蓄える骨材を冷却
する。この状態で、骨材収納タンク1に供給された冷水
は、骨材の間を流下してこれを冷却し、下端の排水口か
ら流下して、骨材冷却槽3に流入される。この状態で、
夜間に、骨材収納タンク1内の骨材を所定の温度まで冷
却する。この工程において、骨材は、生コンクリートの
練り込み温度まで冷却する必要はない。それは、使用直
前に、骨材冷却槽3で骨材をさらに冷却して生コンクリ
ートに混練りするからである。
【0057】[昼間に生コンクリートに混合する骨材を
冷却する工程] 切換弁5Aを閉塞して、切換弁5Bを開弁すると共
に、還流ポンプ10の運転を停止する。この状態で、骨
材収納タンク1への冷水の循環が停止される。したがっ
て、骨材冷却槽3の冷水は、骨材収納タンク1に循環さ
れない。 骨材収納タンク1で予冷却された骨材を、骨材冷却
槽3に供給する。 冷却チラー4と循環ポンプ15とを運転して、骨材
冷却槽3の冷水を冷却する。 骨材は、搬送コンベア25によって、骨材冷却槽3
の冷水に浸漬して冷却されながら移送される。この工程
において、微細粒還流ポンプを運転する。微細粒還流ポ
ンプは、骨材冷却槽3の底に堆積する微細粒子を骨材冷
却槽3に還流する。さらに、返還ポンプ29を運転し
て、微細粒子分離タンク28の底に堆積する微細粒子を
骨材冷却槽3の骨材排出側に供給する。この状態で、搬
送コンベア25から排出される骨材は、微細粒子が再付
着して排出される。
【0058】
【発明の効果】本発明の生コンクリートの骨材冷却装置
は、骨材を冷水に浸漬し、あるいは、散水して効率よく
冷却できることに加えて、骨材表面の付着微細粒の流失
を防止することができる。このため、クラックの発生を
効果的に防止できると共に、優れた物性のコンクリート
を構築できる特長がある。この特長は、冷水路に微細粒
子分離タンクを連結し、この微細粒子分離タンクで分離
した付着微細粒を冷水と一緒に骨材の移送路に還流し
て、再び骨材表面に付着して排出することによって実現
される。
【0059】循環する冷水から付着微細粒を分離し、分
離した付着微細粒を骨材の移送路に還流する装置は、骨
材に付着して排出される付着微細粒量と、骨材から除去
される付着微細粒とがバランスする作用がある。それ
は、骨材に付着して排出される付着微細粒の量が、骨材
から分離される付着微細粒量よりも多くなると、骨材移
送路の冷水に含まれる付着微細粒の濃度が低くなり、骨
材に付着して排出される量が少なくなるからである。反
対に、骨材と一緒に排出される付着微細粒の量が、骨材
から分離される付着微細粒量よりも少なくなると、骨材
移送路の冷水に含まれる付着微細粒の濃度が高くなり、
骨材に付着して排出される付着微細粒量が増加する。こ
のため、本発明の装置は、循環路の冷水から付着微細粒
を分離し、これを骨材移送路に還流することによって、
骨材から除去した付着微細粒を再び骨材に付着させて排
出することができ、付着微細粒の付着量を少なくするこ
となく、冷水で骨材を効率よく冷却できる特長が実現さ
れる。
【0060】さらにまた、本発明の生コンクリートの骨
材冷却装置は、循環路の冷水から付着微細粒を分離して
いるので、付着微細粒を分離した冷水を冷却チラーに還
流することによって、冷却チラーの冷水路に付着微細粒
が詰まるのを防止できる特長も実現する。
【0061】さらに本発明の生コンクリートの骨材冷却
装置は、付着微細粒子を排出しないので、汚泥公害が出
来ない特長も実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】モルタル中に骨材が分散する状態を例示する断
面図
【図2】モルタル中に骨材が分散する状態を例示する断
面図
【図3】本発明の骨材冷却装置の一例を示す概略断面図
【図4】冷却チラーの一例を示す概略断面図
【図5】本発明の他の実施例を示す骨材冷却装置の概略
断面図
【図6】本発明の他の実施例を示す骨材冷却装置の概略
断面図
【図7】本発明の他の実施例を示す骨材冷却装置の概略
断面図
【符号の説明】
1…骨材収納タンク 2…攪拌部材 2A…噴射ノズル 2B…攪拌羽根 2C…微細
粒還流ポンプ 2D…散布管 3…骨材冷却槽 3A…隔壁 3B…冷却室 3C…排水
室 4…冷却チラー 5A、5B…切換弁 6…散布管 7…排出口 8…散水管 9…冷水受ホッパー 10…還流ポンプ 11…冷却用熱交換器 12…コンデンサー 13…膨張弁 14…コンプレッサー 15…循環ポンプ 16…放熱器 17…冷水管 18…端板 19…冷水室 20…開閉蓋 22…ケーシング 23…気化室 24…モーター 25…搬送コンベア 26…多孔性搬送コンベアベルト 27…冷水管 28…微細粒子分離タンク 29…返還ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 正之 徳島県徳島市国府町中457番地

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生コンクリートに混合する骨材を、冷水
    で冷却する骨材冷却槽(3)と、この骨材冷却槽(3)に骨材
    を移送する搬送コンベア(25)と、骨材冷却槽(3)の冷水
    を循環ポンプ(15)で循環させて所定の温度に冷却する冷
    却チラー(4)と、冷却チラー(4)の吸入側に連結されて冷
    水に含まれる微細粒子を分離し、微細粒子を分離した冷
    水を冷却チラー(4)に循環させる微細粒子分離タンク(2
    8)とを備える骨材冷却装置において、 微細粒子分離タンク(28)の底部が骨材冷却槽(3)に連結
    されており、微細粒子分離タンク(28)の底に沈降して冷
    水から分離された微細粒子が骨材冷却槽(3)に返還さ
    れ、付着微細粒を再び骨材の表面に付着して骨材冷却槽
    (3)から排出するように構成されたことを特徴とする生
    コンクリートの骨材冷却装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3020536U (ja) * 1994-12-28 1996-02-02 廷仁 大原 熱コントロール及び紫外線避け具付き光源

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