JPH0671941A - 液晶フォトプリンタ装置 - Google Patents

液晶フォトプリンタ装置

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JPH0671941A
JPH0671941A JP23003592A JP23003592A JPH0671941A JP H0671941 A JPH0671941 A JP H0671941A JP 23003592 A JP23003592 A JP 23003592A JP 23003592 A JP23003592 A JP 23003592A JP H0671941 A JPH0671941 A JP H0671941A
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JP
Japan
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liquid crystal
film
exposure head
crystal exposure
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JP23003592A
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Ichiro Koyakata
一郎 古舘
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カラー化を容易に実現した小型で経済的な液晶
フォトプリンタ装置を提供すること。 【構成】液晶露光ヘッド1が、光源2と、該光源2から
の入射光を強度変調する液晶光変調素子3と、該液晶光
変調素子3から出力される変調光を集束する集束レンズ
4とから成る三層構造をアレイ状に並べた構造となって
おり、フィルム搬送機構9が、フィルム位置情報記録領
域8を有する写真フィルム7を搬送する。そして、フィ
ルム位置読み取り回路11が、センサ10により上記写
真フィルム7の記録領域8に記録された位置情報を読み
取り、液晶露光ヘッド駆動回路12が、上記フィルム位
置読み取り回路11により読み取られたフィルム位置情
報を用いて入力画像信号を上記液晶露光ヘッド1の駆動
信号に変換し、上記液晶露光ヘッド1を介して上記フィ
ルム位置に入力画像を順次露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば三次元コンピュ
ータ・グラフィックス、ハイビジョンテレビ等の高精
細、多階調画像出力のハードコピーに利用される装置に
係り、特に、入力画像信号を直接写真フィルム上に露光
する液晶フォトプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、写真フィルムに直接画像を露光す
るフォトプリンタ装置は、高品質な伝達画像を得る必要
のある新聞紙面や写真電送に使用されるレーザ・ファク
シミリ装置や、コンピュータ上の電子編集システムで作
成された画像データを版材に直接的に露光し、直接印刷
用刷版を製作するレーザ製版装置等、主として業務用に
用いられている。
【0003】図10は、従来のフォトプリンタ装置の構
成を示す図であり、同図に示すように、レーザ光源10
1から出力されるレーザビームを変調器駆動回路108
と超音波光変調器102等を用いて強度変調し、レンズ
103、スリット104、レンズ105、ガルバノミラ
ー106及びFθレンズ107からなる集束・走査用光
学系110を通すことにより、フィルム109面上に作
られた高輝度の微小ビームスポットを高速で走査する構
成となっている。
【0004】このレーザ光源は、光エネルギーが大きく
且つ光変調応答性も高いため高速記録に適しており、ま
た、高指向性で微小ビームスポットが得られるため高解
像度記録にも適しているので高速、高解像度記録装置の
光源として一般に広く用いられている。
【0005】また、最近では半導体技術の進歩に伴い、
従来のガスレーザよりも小型、軽量、低価格で直接光変
調が可能な半導体レーザ素子(LD;laser diode)や、この
LDに比べて光エネルギー強度や指向性、光変調応答性
等の性能では劣るものの製造プロセスがより簡単で、発
光光の波長制御が容易な発光ダイオード素子(LED;light
emitting diode)が光源として用いられるようになって
きた。
【0006】さらに、写真フィルム自体も加熱処理によ
り露光画像を現像することが可能な熱現像型フィルムの
開発により、従来からの写真フィルムの特徴である湿式
現像の煩わしさが解消され、湿式現像によって得ること
のできる優れた画像記録性を損なうことなく、簡易現像
性を達成できるようになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光源の
種類に関わりなく、フィルム面上のビームスポットを走
査する上記フォトプリンタ装置では、ビームの集束・走
査用光学系の小型化が困難であるため装置全体の小型化
には自ずと限界が生じる。
【0008】また、高速、高解像度露光を達成するため
には、フォトプリンタ装置の光学系及びフィルム搬送機
構、即ち副走査機構の光学的乃至は機械的精度が十分に
高いことが要求され、装置の価格も精度に見合った高価
なものとなってしまう。
【0009】更に、カラー露光装置に於いては、青色に
代表される可視域の短波長領域を高輝度で発光可能なL
DやLEDは開発されていないため、カラー光源として
3台のガス・レーザ等を用いて赤(R)、緑(G)、青
(B)の三原色を各々単独に発光させる必要があり、光
源が極めて大型且つ高価なものとなってしまう。
【0010】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、カラー化を容易に実現し
た小型で経済的な液晶フォトプリンタ装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の液晶フォトプリンタ装置は、光源と、該光源
からの入射光を強度変調する液晶光変調素子と、該液晶
光変調素子から出力される変調光を集束するレンズとか
ら成る三層構造をアレイ状に並べた構造の液晶露光ヘッ
ド手段と、搬送方向と平行な方向に位置情報記録領域を
有する写真フィルムを搬送するフィルム搬送手段と、上
記液晶露光ヘッド手段と相対的に静止した位置にセンサ
が設けられ、該センサにより上記写真フィルムの記録領
域に記録された位置情報を読み取るフィルム位置読み取
り手段と、上記フィルム位置読み取り手段により読み取
られたフィルム位置情報を用いて入力画像信号を上記液
晶露光ヘッド手段の駆動信号に変換する液晶露光ヘッド
駆動手段とを具備し、上記写真フィルムを搬送しなが
ら、上記フィルム位置読み取り手段で読み取ったフィル
ム位置に、上記液晶露光ヘッド手段を介して入力画像を
順次露光していくことを特徴とする。
【0012】
【作用】即ち、本発明の液晶フォトプリンタ装置では、
液晶露光ヘッド手段が、光源と、該光源からの入射光を
強度変調する液晶光変調素子と、該液晶光変調素子から
出力される変調光を集束するレンズとから成る三層構造
をアレイ状に並べた構造となっており、フィルム搬送手
段が、搬送方向と平行な方向に位置情報記録領域を有す
る写真フィルムを搬送する。そして、フィルム位置読み
取り手段が、上記液晶露光ヘッド手段と相対的に静止し
た位置にセンサを有し、該センサにより上記写真フィル
ムの記録領域に記録された位置情報を読み取り、液晶露
光ヘッド駆動手段が、上記フィルム位置読み取り手段に
より読み取られたフィルム位置情報を用いて入力画像信
号を上記液晶露光ヘッド手段の駆動信号に変換する。さ
らに、上記写真フィルムを搬送しながら、上記フィルム
位置読み取り手段で読み取ったフィルム位置に、上記液
晶露光ヘッド手段を介して入力画像を順次露光してい
く。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係る液
晶フォトプリンタ装置の構成を示す図である。
【0014】同図に示すように、センサ10は液晶露光
ヘッド1に対して相対的に静止した位置に配置されてお
り、該センサ10はフィルム位置読み取り回路11に接
続されている。そして、このフィルム位置読み取り回路
11は液晶露光ヘッド駆動回路12に接続されており、
該液晶露光ヘッド駆動回路12は液晶露光ヘッド1に接
続されている。
【0015】この液晶露光ヘッド1は、図2に示すよう
に、光源2と、該光源2からの入射光を強度変調する液
晶光変調素子3と、該液晶光変調素子3から出力される
変調光を集束する集束レンズ4とから成る三層構造をア
レイ状に並べた構造となっている。この他、フィルム搬
送方向の所定位置には、該搬送方向と平行な方向にフィ
ルム位置情報記録領域8を有する写真フィルム7を搬送
するフィルム搬送機構9が設けられている。
【0016】このような構成において、センサ10はフ
ィルム位置読み取り回路11から出力されるフィルム位
置情報から、その時点で液晶露光ヘッド1が露光可能な
フィルム7上の位置を特定することができる。
【0017】そして、フィルム位置読み取り回路11
は、このセンサ10を用いて写真フィルム7上のフィル
ム位置情報記録領域8に記録されているフィルム位置情
報を読み出し、液晶露光ヘッド駆動回路12に出力す
る。さらに、液晶露光ヘッド駆動回路12は、このフィ
ルム位置情報を受け、対応する位置成分の入力画像信号
をヘッド駆動信号に変換して液晶露光ヘッド1を用いて
露光を行う。以上の操作をフィルム搬送機構9でフィル
ム7を搬送しながら順次繰り返すことにより入力画像全
体を露光する。
【0018】ここで、上記液晶露光ヘッド1の上記光源
2として、レーザ光のような強力なものを使用しない場
合には、一画素当りの露光時間は相反則の成り立つ領域
では露光光の強度に反比例して増加するので、ビームス
ポットを一画素ずつ走査する構成の露光装置では、高速
な露光は不可能となってしまうが、ビームスポットをア
レイ状にして一度に複数の画素を露光できるようにすれ
ば、単位時間当りに露光可能な画素数をいくらでも増や
すことができる。
【0019】よって、アレイ状の露光ヘッドを用いれ
ば、光源2として蛍光灯の様な比較的弱いものを使用し
ても、LDやLEDを光源としてビームスポットを走査
する構成の露光装置と比べて、遜色のない程度の速度で
高速に画像を露光することが可能となる。
【0020】また、上記液晶露光ヘッド1は、液晶光変
調素子3から出力される変調光をロッドレンズから成る
集束レンズ4を通して写真フィルム7上に集束させ、フ
ィルム面上に直接画像を露光する様に構成されているの
で、ビームスポットを一画素ずつ走査する構成の露光装
置に於いて装置の小型化及び低価格化の障害となってい
た回転多面鏡やFθレンズから成るビーム走査用光学系
が不要となる。
【0021】尚、この液晶露光ヘッド1としては、光変
調器として高速応答性、並びに高コントラスト比を合わ
せ持った液晶光変調素子3をアレイ状に高密度に集積し
たものを使用している。そして、その応答性は露光の速
度を、コントラスト比は光制御の精度を、集積度は露光
画像の解像度を決定する重要な因子である。また、露光
画像全体の調子を均一化する因子として液晶素子の開口
率も重要となる。
【0022】さらに、この液晶光変調素子アレイの一例
として、強誘電性液晶を単純マトリクス方式で駆動させ
る構成が考えられる。そして、強誘電性液晶は数百〜数
μs程度の高速応答性を示す以外にも、メモリ機能をも
たせられるという特徴があるので、高デューティ比の駆
動が可能となり、駆動用集積回路5a,5bの数を大幅
に減らすことができる。
【0023】また、駆動方式として単純マトリクス方式
を採用すれば、画素ごとに薄膜トランジスタ等のスイッ
チング素子が必要でないため、歩留りよく安価に製造で
きると共に、開口率を大きく保ったまま高密度に集積す
ることが可能となる。次に、図3は写真フィルム7の構
成を示す図である。
【0024】同図において、フィルム位置情報は写真フ
ィルム7の搬送方向と平行な方向に設けられている記録
領域8上に等間隔で並べられた光学的な明暗パターン1
3ないしは交互に反転した磁化パターン14としてデジ
タル記録されている。
【0025】そして、フィルム位置読み取り回路11は
各記録方法に対応した光学センサないしは磁気センサを
用いて記録されているデジタル情報を読み出す。さら
に、センサ10は液晶露光ヘッド1に対して静止した位
置に設けられているので、その相対的な距離は常に一定
である。
【0026】従って、例えば光学的ないしは磁気的なパ
ターンの一つずつが液晶露光ヘッド1の露光位置、即ち
走査線に対応しているとすれば、フィルム位置読み取り
回路11がフィルム搬送機構9で搬送中の写真フィルム
7から読み取り、出力するデジタル信号が液晶露光ヘッ
ド駆動信号の走査タイミングを決定するタイミング信号
となる。
【0027】即ち、図4において、図中、符号41a,
41b,41cはフィルム位置記録領域上に連続的に記
録されたフィルム位置に対応したパターン情報であり、
符号42a,42b,42cはフィルム位置読み取り回
路11から出力されるデジタル信号42上の41a,4
1b,41cに対応する部分である。また、符号43
a,43b,43cは液晶露光ヘッド1が写真フィルム
7の搬送に伴い、時間的に連続して露光する3本の走査
線である。
【0028】そして、センサ10が41aの位置に、液
晶露光ヘッド1が43aの位置にあるとするならば、二
体間の相対距離は常に一定であるため41bと43bと
の間及び41cと43cとの間の距離も常に等しくな
る。
【0029】従って、写真フィルム7の搬送に伴いフィ
ルム位置読み取り回路11から順次出力されるデジタル
信号42の論理レベルの変化に対応して、液晶露光ヘッ
ド駆動回路12は液晶露光ヘッド1に出力する駆動信号
を次の走査線位置に対応した信号成分に切り替えてい
く。
【0030】このように、写真フィルム7の搬送に伴い
自動的に走査タイミング信号を得ることができるため、
通常のモータ等を用いて写真フィルム7を単に連続的に
搬送する構成にしたとしても、入力画像を歪ませること
なく精度良く露光することが可能となる。
【0031】よって、ステッピング・モータを用いて各
走査線位置ごとに液晶露光ヘッド1と写真フィルム7と
を相対的に静止させて露光を行う必要がなくなりフィル
ム搬送機構9を小型且つ安価に構成することができる。
【0032】さらに、フィルム位置情報が磁気的に記録
されている場合、ステッピング・モータを用いて液晶露
光ヘッド1と写真フィルム7とを各走査線位置ごとに相
対的に静止させて露光する構成の装置では、センサとし
て直流磁束が検出可能なホール素子等から成る磁気セン
サが必要となるが、通常のモータ等を用いて連続的にフ
ィルムを搬送する構成の装置では、磁気センサとして磁
気ディスク等に利用される安価なコイル形の磁気ヘッド
が使用可能となる。以上説明したように、第1の実施例
に係る液晶フォトプリンタ装置によれば、小型且つ経済
的な液晶フォトプリンタ装置を提供することができる。
【0033】尚、液晶光変調素子3として強誘電性液晶
の例をあげたが、ツイステッド・ネマチック型液晶やゲ
スト・ホスト型液晶であっても良い。更に、写真フィル
ム上の記録領域の一つの位置情報パターンが一本の走査
線位置に対応する例をあげたが、位置情報パターンをよ
り細かくとり、複数のパターンで一本の走査線位置を示
した方が位置精度がより向上することは勿論である。
【0034】次に、本発明の第2の実施例に係る液晶フ
ォトプリンタ装置について詳細を説明する。本実施例
は、写真フィルム7上の記録領域8に予め記録されたフ
ィルム位置情報の時間的変化を計測することにより得ら
れるフィルム搬送速度情報を用いて、液晶光変調素子3
の光変調強度を制御することを特徴としている。図5
は、第2の実施例の液晶フォトプリンタ装置の構成を示
している。
【0035】同図に示すように、本実施例の液晶フォト
プリンタ装置は、写真フィルム7がフィルム搬送機構9
により連続的に搬送される第1の実施例の構成に於い
て、フィルム位置読み取り回路11と液晶露光ヘッド駆
動回路12の間に写真フィルム7の単位時間当りの搬送
速度を計測するフィルム搬送速度計測回路15を介挿し
た構成となっている。そして、写真フィルム7を露光す
る際に必要な露光量は相反則の成り立つ領域では露光時
間と露光光の強度の積となる。
【0036】このような構成において、写真フィルム7
を連続的に搬送する第1の実施例に対して、フィルム搬
送機構9が写真フィルム7を常に一定の速度で搬送して
いるとしたならば、液晶露光ヘッド1が写真フィルム7
上の一走査線を露光する時間は画像を構成する全ての走
査線に対して一定となる。
【0037】従って、各走査線ごとの露光時間が常に一
定しているために液晶露光ヘッド駆動回路12は、入力
画像信号の輝度レベル情報のみから液晶光変調素子3の
光変調度制御信号を作り出すことが可能となる。
【0038】しかしながら、例えばフィルム搬送機構9
の起動時の様に写真フィルム7が一定の速度で搬送され
ない状況に於いては、各走査線ごとの露光時間が一定し
ないため液晶露光ヘッド駆動回路12は入力画像信号の
輝度レベル情報だけでなく、各走査線ごとの露光時間を
決定する情報、即ち、写真フィルム7の搬送速度情報が
入力されなければ液晶光変調素子3の光変調度制御信号
を作り出すことが不可能となってしまう。
【0039】図6は、多数の位置情報パターンで一本の
走査線を示すことができる様にフィルム位置情報記録領
域8に光学的ないしは磁気的なデジタル・パターンが等
間隔且つ高密度に記録されている写真フィルム7をフィ
ルム搬送機構9を用いて静止した状態から搬送を開始し
た時に、フィルム位置読み取り回路11から出力される
フィルム位置情報を表すデジタル信号を示している。
【0040】同図に示すように、出力信号60は写真フ
ィルム7の搬送速度が増加するに従い論理レベルが反転
する時間間隔が短くなっていく。そして、デジタル・パ
ターンは等間隔且つ高密度に記録されているため、例え
ばパルス計数回路を用いて出力信号60の単位時間当り
の論理反転の数を計数することにより写真フィルム7の
搬送速度を算出することが可能となる。
【0041】さらに、液晶露光ヘッド12は入力画像信
号の輝度レベル情報と、新たにフィルム搬送速度から求
められた走査線当りの露光時間情報を用いて液晶光変調
素子3の光変調度制御信号を作り出すことになる。
【0042】以上説明したように、第2の実施例に係る
液晶フォトプリンタ装置によれば、写真フィルムの搬送
速度が一定していない場合でも適切な露光条件を達成す
ることが可能な液晶フォトプリンタ装置を提供すること
ができる。
【0043】尚、フィルム搬送速度計測回路15として
パルス計数回路を使用してデジタル的に処理する例をあ
げたが、例えば単位時間当りにコンデンサに蓄えられる
入力デジタル信号60の電荷量を用いてアナログ的に処
理することも可能なことは勿論である。
【0044】次に、本発明の第3の実施例に係る液晶フ
ォトプリンタ装置について詳細を説明する。本実施例
は、液晶露光ヘッド1を互いに平行となる位置に複数個
設けて入力画像を写真フィルム7の搬送に伴い連続的に
多重露光することにより得ることに特徴を有している。
図7は、第3の実施例の液晶フォトプリンタ装置に用い
るカラー液晶露光ヘッドの主要部分の断面図である。
【0045】同図において、カラー液晶光変調素子79
は、それぞれにカラーフィルタ74R,74G,74B
を設けることにより蛍光灯等から発せられる白色光の
R,G,B各成分のみを強度変調する3個の液晶光変調
素子をフィルムの搬送方向と平行な方向に一列に並べた
構造となっている。
【0046】また、集束用ロッド・レンズ77R,77
G,77Bそれぞれに対してR,G,B各色変調光のみ
が入射する様に、カラーフィルタ74R,74G,74
B間にはCr金属等から成るブラック・マトリクス75
が設けられている。
【0047】さらに、集束用ロッド・レンズ77R,7
7G,77BはR,G,B三色を同時に露光した場合で
も、フィルム上にできるR,G,B各色の変調光の強度
分布78R,78G,78Bが互いに重なり合うことの
ない様に適当な距離を隔てて配置されている。
【0048】そして、本実施例では、液晶露光ヘッド1
として図7に示したカラー液晶露光ヘッドを作用して、
カラー入力画像を構成する各画素のR,G,B成分を、
フィルム位置記録領域8に記録されたフィルム位置情報
を用いて写真フィルム7上の正確に同一位置に、例えば
B成分、G成分、R成分の順にフィルムの搬送に伴い連
続して多重露光することによりカラー画像を露光するこ
とが可能となる。
【0049】即ち、液晶露光ヘッド駆動回路12は、図
8(a)に示すように、フィルム位置記録領域8上に等
間隔で記録されたフィルム位置情報を示すデジタルパタ
ーンnがフィルム位置読み取りセンサ10の位置に来た
時に、入力画像の(n−2)番目の走査線のR成分、
(n−1)番目の走査線のG成分、n番目の走査線のB
成分を露光する様なヘッド駆動信号をカラー液晶露光ヘ
ッド80に出力する様に構成されている。
【0050】従って、写真フィルム7の搬送に伴い、図
8(b)に示すように。位置パターン(n+1)がセン
サ10の位置に来た時には、(n−1)番目の走査線の
R成分、n番目の走査線のG成分、(n+1)番目の走
査線のB成分が露光される。ここで、フィルム位置記録
領域8上に記録されているデジタル・パターンの幅と露
光画像を構成する走査線の幅とを等しくすれば、n番目
の走査線のB成分を露光したフィルム上の領域とG成分
を露光する領域とを正確に一致させることができる。
【0051】同様にして、図8(c)に示すように、位
置パターン(n+2)がセンサ10の位置に来た時に
は、n番目の走査線のR成分、(n+1)番目の走査線
のG成分、(n+2)番目の走査線のB成分が露光され
る。
【0052】この3回の連続する多重露光により、n番
目の走査線のR,G,B成分全てがフィルム上の正確に
同一な領域に露光され、カラー像を得ることができるの
である。以上の操作をフィルム搬送機構9で写真フィル
ム7を搬送しながら順次繰り返すことにより、入力カラ
ー画像全体の露光が可能となる。
【0053】次に、図9は、先に示した図8で説明した
カラー露光方式における位置パターンの番号と、R,
G,B各色で露光される各走査線の番号との関係を示す
図である。
【0054】同図に示すように、入力画像がN本の走査
線から構成されているとするとN+2回の露光で全画像
の露光は完了する。しかし、入力画像のR成分は位置パ
ターン3が来るまで、G成分は位置パターン2が来るま
で露光されないため、遅延回路を用いてR成分を2走査
線分、またG成分を1走査線分それぞれ遅らせて液晶露
光ヘッド駆動回路12に入力しなければならない。
【0055】こうして得られるカラー画像は色ズレを生
じないため、引き伸ばしやスライド投映時の様に露光フ
ィルムを高倍率で拡大したとしても、画質劣化の無い鮮
明なカラー画像を得ることができる。
【0056】また、このカラー露光方式では、一本の走
査線のカラー像を得るためにR,G,B各成分ごとの3
回の多重露光が必要となるが、連続する3本の走査線領
域がそれぞれの走査線のR成分、G成分、B成分で3本
同時に露光されるため、結果的に全カラー画像の露光は
十分高速に実行される。
【0057】更に、本発明に於いては写真フィルム7の
搬送に伴い自動的に走査タイミング信号が得られるた
め、通常のモータを用いて写真フィルム7を単に連続的
に搬送する構成にしたとしても、入力カラー画像を構成
する各走査線のR,G,B成分全てを正確にフィルム上
の対応する同一領域に多重露光することが可能となる。
従って、ステッピング・モータを用いた位置合わせが必
要なくなり、フィルム搬送機構9を小型且つ安価に構成
することができる。以上説明したように、第3の実施例
に係る液晶フォトプリンタ装置によれば、小型且つ経済
的な液晶カラーフォトプリンタ装置を提供することがで
きる。
【0058】尚、写真フィルム上の記録領域の一つの位
置情報パターンの幅が一本の走査線の幅と等しい例をあ
げたが、位置情報パターンをより細かくとった方が多重
露光の位置合わせ精度がより向上することは勿論であ
る。
【0059】以上詳述したように、本発明の液晶フォト
プリンタ装置では、液晶露光ヘッドを用いて写真フィル
ム上に直接画像を露光するため、ビーム走査用の光学系
が不要となった。そして、写真フィルム上に記録されて
いる位置情報を用いてフィルム搬送中に自動的に走査タ
イミング信号を発生させるため、フィルム搬送を走査タ
イミング信号と同期させる必要がなくなった。また、複
数の液晶露光ヘッドを用いてフィルム上の正確に同一領
域に多重露光することが可能となった。
【0060】さらに、写真フィルム上に記録されている
位置情報の単位時間当りの変化からフィルム搬送速度情
報を算出できるため、フィルムの搬送速度が一定してい
ない場合でも適切な露光条件を達成することが可能とな
った。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、カラー化を容易に実現
した小型で経済的な液晶フォトプリンタ装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る液晶フォトプリン
タ装置の構成図である。
【図2】液晶露光ヘッドの断面図である。
【図3】フィルム位置情報の記録方法の実施例を示す図
である。
【図4】フィルム位置情報と写真フィルム上の露光位置
との関係を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る液晶フォトプリン
タ装置の構成図である。
【図6】フィルム搬送速度情報を表すフィルム位置読み
取り回路からの出力信号を示す図である。
【図7】本発明による液晶フォトプリンタ装置の第3の
実施例に用いるカラー液晶露光ヘッドの主要部分の断面
図である。
【図8】カラー液晶露光ヘッドを使用したカラー露光方
法の説明図である。
【図9】フィルム位置情報とR,G,B各色で露光され
る走査線番号との関係を表した表である。
【図10】従来のフォトプリンタ装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…液晶露光ヘッド、2…光源、3…液晶光変調素子、
4…集束レンズ、5…駆動用IC、6…反射鏡、7…写
真フィルム、8…フィルム位置記録領域、9…フィルム
搬送機構、10…センサ、11…フィルム位置読み取り
回路、12…液晶露光ヘッド駆動回路。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/76 E 7916−5C 9/79 H 7916−5C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源からの入射光を強度変調
    する液晶光変調素子と、該液晶光変調素子から出力され
    る変調光を集束するレンズとから成る三層構造をアレイ
    状に並べた構造の液晶露光ヘッド手段と、 搬送方向と平行な方向に位置情報記録領域を有する写真
    フィルムを搬送するフィルム搬送手段と、 上記液晶露光ヘッド手段と相対的に静止した位置にセン
    サが設けられ、該センサにより上記写真フィルムの記録
    領域に記録された位置情報を読み取るフィルム位置読み
    取り手段と、 上記フィルム位置読み取り手段により読み取られたフィ
    ルム位置情報を用いて入力画像信号を上記液晶露光ヘッ
    ド手段の駆動信号に変換する液晶露光ヘッド駆動手段
    と、を具備し、 上記写真フィルムを搬送しながら、上記フィルム位置読
    み取り手段で読み取ったフィルム位置に、上記液晶露光
    ヘッド手段を介して入力画像を順次露光していくことを
    特徴とする液晶フォトプリンタ装置。
JP23003592A 1992-08-28 1992-08-28 液晶フォトプリンタ装置 Withdrawn JPH0671941A (ja)

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