JPH0671840A - 平台オフセット印刷機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 平台オフセット印刷機の特徴を生かしつつ、
被印刷物の搬送装置及び割出し装置と組合せて、印刷の
自動化を可能とする平台オフセット印刷機を提供する。 【構成】 平台オフセット印刷機のブランケット胴の往
復運動を正確に走行させるラックギアを被印刷物の搬送
装置の上方に設け、被印刷物を連続して搬送する装置と
平台オフセット印刷機を組合せて印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本願発明は、平台オフセット印刷
機に関し、特に、被印刷物を連続して搬送する装置との
組合せによる印刷の高速化、高品質化に関する。

【０００２】

【従来の技術】平台オフセット印刷機は、版をフラット
にセットできるため、多色印刷の場合、見当合せ時間を
零にすることができる特色がある。また、静止した印刷
定盤上にある被印刷物に対しブランケット胴が移動して
印刷する構造なので被印刷物の形状、厚さに制限がない
利点がある。

【０００３】平台オフセット印刷機に対し、被印刷物の
搬送装置を組込み、印刷の自動化を行うためには、被印
刷物および印刷定盤を搬送装置により、版定盤と同じ高
さの印刷位置に搬送しなければならない。

【０００４】しかし、従来の平台オフセット印刷機で
は、一対のラックギアとその間にある印刷定盤の高さが
大体同一であるので、搬送装置を印刷定盤と同じ高さに
すると、平台オフセット印刷機のラックギアが邪魔にな
り、被印刷物の搬送装置が取り付けできない。

【０００５】このような構造的問題があるため、被印刷
物を連続して搬送する装置と平台オフセット印刷機を組
合せた装置は従来存在しなかった。また、大型の被印刷
物は印刷位置への手作業で配置していた。

【０００６】

【発明の解決しようとする課題】平台オフセット印刷機
は、多種少量の印刷に適しているにも拘らず、その構造
上、ブランケット胴の往復運動を正確に行わせる一対の
ラックギアの間に印刷定盤があるために、搬送装置や割
出し装置と組合せて、印刷位置に被印刷物を自動搬送す
ることが困難であるという問題点があった。

【０００７】すなわち、従来の平台オフセット印刷機は
図１４に示すごとく、ブランケット胴７３の往復運動を
正確に繰返すため、左右にあるラックギア７５に沿って
印刷定盤７１と着けロール７４の配置範囲においてブラ
ンケット胴７３を走行させる構造となっている。一方、
印刷定盤７１と共に被印刷物は搬送装置によりラックギ
ア７５に対し直交方向に搬送されてくる。

【０００８】従って、被印刷物を搬送装置により印刷位
置まで自動搬送しようとする場合、印刷位置と同じレベ
ル（高さ）で被印刷物や印刷定盤を搬送しようとすると
搬送装置の走行にラックギアが邪魔になり、被印刷物や
印刷定盤の自動搬送が簡単にはできないという問題があ
った。また、被印刷物の大きさをラックギアの間隔より
小さくしなければならないという制限があった。

【０００９】本発明は、被印刷物の搬送装置および割出
し装置と組合せて印刷の自動化を可能とする平台オフセ
ット印刷機を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、ブランケット胴の往復運動を正確に繰返すための
ラックギアと被印刷物の搬送装置のレベル（高さ）を異
るものとする必要がある。

【００１１】本願発明は、ブランケット胴を往復運動さ
せるためのラックギアを被印刷物の搬送装置の上方に設
けることにより、搬送装置で被印刷物を連続して印刷位
置に供給しつつ連続印刷を可能とした平台オフセット印
刷機を提供するものである。

【００１２】また、ラックギアを被印刷物の割出し装置
の上方に設けた複数の平台オフセット印刷機を被印刷物
の円形割出し装置（いわゆるインデックス）の外周に設
置した組合せにかかるものである。

【００１３】さらに、被印刷物が直線状に搬送される装
置に沿って複数の平台オフセット印刷機を設置した組合
せにかかるものである。

【００１４】

【作用】本願発明では、ラックギアを被印刷物の搬送装
置の上方に設けるために、ブランケット胴を往復運動さ
せる駆動動力装置を搬送装置の上方に設けることによ
り、下部スペース利用のフレキシビリティが増大し、搬
送装置との組合せを好適に実施できる。

【００１５】円形割出し装置または、直線状の被印刷物
搬送装置が版定盤と同じ高さに設置されているので、搬
送されてきた被印刷物および印刷定盤がブランケット胴
（印刷ローラともいう。）の往復運動範囲内で版定盤に
接してセットされる。ブランケット胴は、モータにより
作動するクランクを介してラックギア上を走行し、往復
運動を正確に行い、版定盤からの転写で被印刷物を印刷
する。なお、ラックギアの代わりにサーボモータの利用
でブランケット胴を移動するようにしても良い。

【００１６】一つの印刷が終了すると、被印刷物は搬送
され次の印刷位置に自動的にセットされ、印刷が繰返し
行われる。

【００１７】

【実施例】以下、図面に従って本願発明を説明する。な
お、各図面では、説明の便宜のために、内部機構は部分
的に省略してある。

【００１８】図１〜図４により、本発明の第１実施例に
ついて説明する。

【００１９】第１実施例は、本発明の概念をわかりやす
くするために、簡単な構成を採用している。すなわち、
第１実施例の平台オフセット印刷機１は、左右にクラン
ク・ピニオン装置を有するブランケット胴５、ブランケ
ット胴５が走行するように前記クランク・ピニオン装置
のピニオン歯車３が噛みあう一対のラックギア４、ブラ
ンケット胴５をピニオン３でラックギア４上に走行させ
るモータ１０等の駆動装置、印刷パターンをブランケッ
ト胴５上に形成する版定盤６、被印刷物を載置する印刷
定盤７、肉付ローラ８、ねりローラ１６およびねりロー
ラ１６を駆動するモータ３５を有している。なお、図１
では、モータ１０等の駆動装置、ねりローラ等が省略さ
れている。

【００２０】前記平台オフセット印刷機１には、被印刷
物を印刷定盤７と共に供給する搬送装置２が組み合わさ
れている。

【００２１】ブランケット胴５をラックギア４に沿って
走行させる駆動装置は、モータ１０、該モータ１０によ
りクランク軸Ｏ₁ を回転させるベルト１１、前記クラン
ク軸Ｏ₁ の回転で駆動される左右一対のクランク１３か
らなり、左右一対のピニオン歯車３が連結板９を介して
ブランケット胴５と連結され、ラックギア４に噛み合っ
て走行する。

【００２２】クランク１３は、ピン１３ｃで結合されて
いるクランク腕１３ａとクランク腕１３ｂとからなる。
なお、図４はクランク軸Ｏ₁ の一方の側のクランク１３
を示すが、クランク軸Ｏ₁ の他方の側にも同様なクラン
ク１３が設けられている。

【００２３】駆動装置の作動は、次の通りである。すな
わち、平台オフセット印刷機１の箱体１ａの側板に回転
自在に固定されたクランク軸Ｏ₁ が、モータ１０の回転
により回転し、これによりクランク腕１３ａがクランク
軸Ｏ₁ を中心に円１４を画く運動をする。これにより、
クランク腕１３ａとピン結合されているクランク腕１３
ｂの一端は円１４の周りを回転し、クランク腕１３ｂの
他端Ｏは、直線運動をする。

【００２４】クランク腕１３ｂの他端Ｏには、ピニオン
３が回転自在に取り付けられ、ピニオン３がラックギア
４上を移動するので、連結板９、従ってブランケット胴
５も移動する。

【００２５】この直線運動により、ブランケット胴５
は、図示の版定盤６の位置から印刷定盤７の上に張り出
して印刷を行う。印刷が終わったら、図示の版定盤６の
位置に戻る。

【００２６】版定盤６と印刷定盤７の位置関係は精密に
調整される。一方、ブランケット胴５の直線運動のスト
ロークは、印刷定番７と版定盤６の両方を覆う長さ以上
であれば良く、ストロークそのものを精密制御する必要
はない。

【００２７】なお、ねりローラ１６によって作られた所
定のインクを肉付ローラ８に肉送りし、図示の版定盤６
上の移動に際し、肉付ローラ８によるブランケッット胴
５の肉付けを行う。肉付ローラ８による肉付け、および
版定盤６による印刷パターンの形成は、通常の平台オフ
セット印刷機と同様の操作、作用による。従って、これ
に関する説明および図示は省略する。

【００２８】以上説明した通り、ラックギア４が搬送装
置２の上部にあるため、搬送装置２はラックギア４に邪
魔されることなく運転できる。また、被印刷物の大きさ
も一方側のラックギア４と他方側のラックギア４の間の
幅による制限を受けない。

【００２９】図５〜図６は、ブランケット胴の制御を容
易にする駆動機構を有する第２実施例を示す。

【００３０】この実施例では、図４と同様に、モータ２
７により回転するクランク軸２５を中心として円運動す
る左右一対のクランク腕２３と、各クランク腕２３に一
端がピン連結されたクランク腕２４と、クランク腕２４
の他端に回転自在に連結されたピニオン歯車２６が設け
られている。クランク腕２３の円運動と共にクランク腕
２４の一端が円運動（点線で示す）し、これに応じてク
ランク腕２４の他端が直線運動し、ピニオン歯車２６が
回転しつつ直線運動する。

【００３１】さらに、本実施例では、固定ラックギア２
２がピニオン歯車２６の上側に設けられ、ピニオン歯車
２６と嵌合する。また、ピニオン歯車２６の下側におい
て、ブランケット胴支持セット２０の上端にラックギア
２１が設けられ、ピニオン歯車２６と嵌合している。す
なわち、ピニオン歯車２６は、上側で固定ラックギア２
２と噛み合い、下側で可動ラックギア２１と噛み合って
いる。

【００３２】クランク腕２４の他端で駆動されるピニオ
ン歯車２６は、固定ラックギア２２に噛み合っているの
で、固定ラックギア２２に沿って移動する。これに伴
い、ピニオン歯車２６に噛み合う可動ラックギア２１が
駆動される。

【００３３】従って、ピニオン歯車２６の直線運動によ
りブランケット胴支持セット２０が可動ラックギア２１
と共に移動することになる。図５では、ブランケット胴
が引込み位置すなわち版定盤６の位置にあるブランケッ
ト胴支持セット２０を実線で示し、ブランケット胴５が
印刷位置すなわち印刷定盤７の位置にあるブランケット
胴支持セット２０を鎖線で示してある。

【００３４】さらに、本実施例では、図６に明示するよ
うに、ブランケット胴５を回転させる歯車２８がブラン
ケット胴支持セット２０に設けられると共に、歯車２８
と噛み合う固定ラックギア３３が設けられている。これ
により、ブランケット胴支持セット２０が移動すると、
固定ラックギア３３に噛み合う歯車２８は回転し、ブラ
ンケット胴５を回転させる。

【００３５】なお、固定ラックギア３３は、ブランケッ
ト胴支持セット２０の一方の側にあればよく、左右一対
設ける必要はない。図６は、図５に対し紙面の裏側から
見たものである。図５では、固定ラックギア３３が、ブ
ランケット胴支持セット２０の背後にある。

【００３６】図７〜図９は、ブランケット胴が印刷定盤
位置から版定盤位置に復帰移動するに際し、ブランケッ
ト胴が印刷定盤から持ち上る機構を有する第３実施例を
示す。

【００３７】すなわち、本実施例では、平台オフセット
印刷機１の箱体１ａに対し、回転軸１７で回動自在に枠
体１ｂが設けられ、この粋体１ｂにモータ２７、クラン
ク軸Ｏ₁ 、固定ラックギア２２および３３、ブランケッ
ト胴支持セット２０等が取り付けられている。

【００３８】さらに、シリンダ１５が箱体１ａに取り付
けられていると共に、枠体１ｂの印刷定盤側先端にシリ
ンダ１５のロッド１５ａが取り付けられている。

【００３９】従って、枠体１ｂは、回転軸１７とシリン
ダロッド１５ａにより箱体１ａ内に支持され、この枠体
１ｂに固定ラックギア２２および３３、ブランケット胴
支持セット２０が支持されていることになる。シリンダ
１５は、ブランケット胴支持セット２０が印刷定盤位置
に前進したときに、リミットスイッチ（図示せず）によ
り起動してブランケット胴支持セット２０の先端を持ち
上げるようになっている。

【００４０】図９では、ブランケット胴支持セット２０
の先端が持ち上げられたところを示し、印刷定盤上にあ
るブランケット胴５を点線で示す。

【００４１】以下に、図７〜９における印刷工程を説明
する。

【００４２】印刷機の枠体１ｂに固定された上部固定ラ
ックギア２２にピニオン歯車２６が嵌合して、モータ２
７の回転により前記クランク腕２３、２４によって駆動
され、上部固定ラックギア２２に沿って水平方向直線往
復運動をする。

【００４３】ピニオン歯車２６は、ブランケット胴支持
セット２０に固定された可動ラックギア２１と嵌合して
いるので、ピニオン歯車２６の直線往復運動により可動
ラックギア２１すなわちブランケット胴支持セット２０
も同様に直線往復運動をする。

【００４４】一方、印刷機の箱体１ａに固定された下部
固定ラックギア３３にブランケット胴を回転させるピニ
オン歯車２８が嵌合し、ブランケット支持セット２０の
直線往復運動に従って、ピニオン歯車２８が下部固定ラ
ックギア３３に沿って走行しつつ、ブランケット胴５を
回転する。なお、印刷終了後、ブランケット胴５が印刷
定盤７に接することなく復帰運動をするために、回転軸
１７を支点として、粋体１ｂの前端が油圧シリンダ１５
により持ち上げられ、ブランケット胴は図９に示すよう
に上方位置に持ち上げられる。この後、上部固定ラック
ギア２２に沿ってブランケット胴支持セット２０が版定
盤位置へ復帰移動する。

【００４５】以上の直線往復運動により、ブランケット
胴５は、回転しながら印刷定盤７を往復運動し、被印刷
物を正確に印刷する。

【００４６】なお、本発明のようにブランケット胴の走
行機構を印刷機上部に載置する構成は、給水設備を必要
としないプラスチックカードの印刷に特に適している。

【００４７】本実施例では、モータ２７を枠体１ｂに取
り付けたが、平台オフセット印刷機１の箱体１ａにモー
タ２７を取り付け、ベルト１１を介して回転軸１７に回
転力を伝え、さらに歯車列を介してクランクの回転軸Ｏ
₁ を回転させるようにしても良い。また、ブランケット
胴の上下によるモータ２７の位置変化は、微少であるか
ら、ベルト１１により吸収することができ、モータ２７
を箱体１ａに取り付け、図示のように直接クランクの回
転軸Ｏ₁ にベルト１１で接続してもよい。モータ２７を
箱体１ａに固定することにより、シリンダ１５の負荷を
軽減できる。

【００４８】図６では歯車がブランケット胴５の歯車５
ａに直接に噛み合っているが、高低の調整など必要に応
じて、歯車２８を外側および内側歯車で同軸に形成し、
外側歯車を固定ラックギア３３に噛み合わせ、内側歯車
をブランケット胴５の歯車５ａに噛み合わせても良い。
図１０は、このような実施例を示すもので、ブランケッ
ト胴５に歯車５ａが設けられ、歯車５ａに噛み合う内側
歯車２８ｂと、固定ラックギア３３に噛み合う外側歯車
２８ａとが同軸に重ね合わされている。

【００４９】図１１は、本発明にかかる平台オフセット
印刷機を円形の割出し装置に組み合わせた実施例を示
す。

【００５０】割出し装置４４は、２４分割され、それぞ
れの位置に被印刷物がセットされる。割出し装置４４の
外周に平台オフセット印刷機４１ａ、４１ｂを設置す
る。

【００５１】図１１は、割出し装置の中心に対し対称に
平台オフセット印刷機４１ａ、４１ｂを設置している
が、非対称でも良い。

【００５２】平台オフセット印刷機４１ａ、４１ｂにて
印刷された被印刷物が、割出し装置４４上で時計廻りに
搬送される位置にＵＶ照射機４７ａ、４７ｂを設ける。
ＵＶ照射機４７ａは省略して、排出側のＵＶ照射機４７
ｂのみで印刷を一度に焼き付け乾燥する場合もある。

【００５３】割出し装置４４の円周上で印刷位置４８の
Ａの反時計廻りの位置より時計廻りで被印刷物が供給さ
れるべく、被印刷物供給搬送装置４５を接続する。

【００５４】また、被印刷物供給位置と反時計廻りで二
つ左の位置に印刷物排出搬送装置４６を接続する。

【００５５】平台オフセット印刷機４１ａ、４１ｂは、
本発明に係るもので、版定盤４３ａ、４３ｂと割出し装
置４４の上面が同一のレベルにある。ブランケット胴４
２ａ、４２ｂは、版定盤４３ａ、４３ｂ上部のラックギ
ア（図示せず）に歯車を介して懸吊され、版定盤、割出
し装置の被印刷物上を走行する。

【００５６】本実施例は、以上のように構成されている
ので、被印刷物供給装置４５により連続的に供給される
被印刷物は、割出し装置４４により時計廻りに移送さ
れ、印刷位置４８のＡ、Ｂ、Ｃの位置で各１色、全体で
３色の印刷が行われる。

【００５７】印刷は、ブランケット胴４２ａ、４２ｂが
平台オフセット印刷機の上部に配置されたラックギアに
懸吊され、正確に往復運動を繰返すことにより、高品質
のものとなる。

【００５８】被印刷物は、印刷後ＵＶ照射器４７ａによ
り、焼付、乾燥される。その後、割出し装置４４の時計
廻り回転に従い、平台オフセット印刷機４１ｂの印刷位
置４８ｂのＤ、Ｅ、Ｆの位置において、他の３色の印刷
を平台オフセット印刷機４１ａと同様の手段で行う。ま
た、印刷後ＵＶ照射器４７ａにて焼付、乾燥される。従
って、全体として６色刷が自動的に印刷され、印刷物排
出搬送装置４６により排出搬送されて、印刷が完成し、
本発明の目的が達成された。

【００５９】図１２の実施例は、直線的に自動的に被印
刷物が搬送される装置５３に平行して、本発明に係る平
台オフセット印刷機を４台当該搬送装置に直角に設置し
た実施例である。かゝる構成が可能となるため、被印刷
物は、印刷定盤５３ａで１色目、印刷定盤５３ｂで２色
目、印刷定盤５３ｃで３色目、印刷定盤５３ｄで４色目
の印刷がなされ、４色刷が完成する。さらに、平台オフ
セット印刷機を増加させれば多色刷りが容易にできる。
この構成によれば、平台オフセット印刷機のブランケッ
ト胴の長さに対応する被印刷物の大きさの多色刷印刷が
自動的連続的に可能となる顕著な効果を奏する。

【００６０】図１３の実施例は、ブランケット胴６１の
長さが大きい場合で、版定盤６２に４色の版が可能なも
のである。被印刷物は、自動搬送装置６３により、直線
上に搬送され、被印刷物４枚が１セットで印刷、搬送さ
れる。本発明は、かゝる構成を可能とするため、一つの
平台オフセット印刷機で、４色刷が一度に印刷できる。
被印刷物のサイズが小さい場合に、設置面積が少くて良
い効果を有する。

【００６１】図１１の応用例として、割出し装置の周囲
に３台以上の平台オフセット印刷機を設置することも可
能である。かゝる構成は、割出し装置の直径の大きさ
が、ラックギアの幅によって制限されないため、割出し
装置の直径を大きくすることにより可能となる。

【００６２】

【発明の効果】本発明は、以上の構成からなるため、以
下の効果を奏する。

【００６３】１）平台オフセット印刷機の利点を生かし
つつ被印刷物の自動搬送ができる。

【００６４】２）ラックギア上の走行による正確な往復
運動によって、ブランケット胴が移動し、被印刷物が静
止中に印刷されるので、被印刷物の形状、厚さに制限が
なく、被印刷物の種類は、成形品、カード、ガラス板、
基板、袋物等多くの物に適合するという平台オフセット
印刷機の利点が活用される。

【００６５】３）平台オフセット印刷機のラックギアが
被印刷物の上方に設けられているため、被印刷物の搬送
装置と平台オフセット印刷機との組合せが種々でき、被
印刷物の種類に応じた多色刷りの自動印刷が可能とな
る。特に多種少量の印刷物に対応するシステムが容易に
構築できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の第１実施例にかかる平台オフセット
印刷機と被印刷物搬送装置の組合せを示す細部省略概略
斜視図である。

【図２】本願発明の第１実施例にかかる平台オフセット
印刷機のラックギアとブランケット胴と版定盤の関係を
示す概略内部機構平面図である。

【図３】本願発明の第１実施例にかかる平台オフセット
印刷機のブランケット胴、モータ、クランク、ねりロー
ラ等の配置を示す概略内部機構断面図である。

【図４】図３の平台オフセット印刷機のクランクを示す
部分斜視図である。

【図５】本発明の第２実施例にかかる平台オフセット印
刷機の概略側断面図である。

【図６】本発明の第２実施例にかかる平台オフセット印
刷機のブランケット胴支持セットを示す側面図である。

【図７】本発明の第３実施例にかかる平台オフセット印
刷機の斜視図であり、ブランケット胴が印刷位置へ張出
したところを示す。

【図８】本発明の第３実施例にかかる平台オフセット印
刷機の斜視図であり、ブランケット胴が版定盤位置へ引
込んだところを示す。

【図９】本発明の第３実施例にかかる平台オフセット印
刷機の概略側断面図であり、ブランケット胴が持ち上が
ったところを示す。

【図１０】ブランケット胴を回転する歯車とラックピニ
オンの実施例を示す斜視図である。

【図１１】円形割り出し装置と本発明にかかる平台オフ
セット印刷機を組み合わせた実施例を示す平面図であ
る。

【図１２】直線式被印刷物搬送装置と本発明にかかる平
台オフセット印刷機を組合せた実施例を示す配置系統図
である。

【図１３】直線式被印刷物搬送装置と本発明にかかる平
台オフセット印刷機を組合せた他の実施例を示す配置系
統図である。

【図１４】従来の平台オフセット印刷機の概念図であ
る。

【符号の説明】

１、４１ａ、４１ｂ 平台オフセット印刷機 １ａ 箱体 １ｂ 枠体 ２、５３、６３ 印刷物搬送装置 ３ ラックギアを走行するブランケット胴のギア ４、７５ ラックギア ５、４２ａ、４２ｂ、５１、６１、７３ ブランケツト
胴 ６、４３ａ、４３ｂ、５２、６２、７２ 版定盤 ７、５３ａ、５３ｂ、５３ｃ、５３ｄ、７１ 印刷定盤 ８、７４、 肉付ローラ ９ ブランケット胴と走行ギア連結板 １３ クランク １３ａ、１３ｂ、２３、２４ クランク腕 １５ シリンダ １６、７６ ねりローラ ２１ 可動ラックギア ２２、３３ 固定ラックギア ２５ クランク軸 ４４ 円形割出し装置 ４５ 被印刷物供給装置、搬送装置 ４６ 印刷物排出装置、搬送装置 ４７ａ、４７ｂ ＵＶ照射器 ４８ａ、４８ｂ ブランケット胴印刷位置 ４９ 被印刷物割出しセット位置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被印刷物を連続して搬送する搬送装置を
   平台オフセット印刷機と組合わせて連続して印刷する平
   台オフセット印刷機において、ブランケット胴を往復運
   動させるためのラックギアを被印刷物の搬送装置の上方
   に設けたことを特徴とする平台オフセット印刷機。
2. 【請求項２】 被印刷物の円形割出し装置の外周に請求
   項１記載の平台オフセット印刷機を複数設置し、円形割
   出し装置に対し被印刷物を連続して搬送するようにした
   ことを特徴とする平台オフセット印刷装置。
3. 【請求項３】 被印刷物が直線状に搬送される装置に沿
   って請求項１記載の平台オフセット印刷機を複数設置し
   たことを特徴とする平台オフセット印刷装置。