JPH0671363U - 商品管理用カ―ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は必要な商品の取出しや移動が容易に
できるとともに、隣り合うキャスタ―とのからみを確実
に防止することができる、在庫管理や陳列作業が容易な
商品管理用カ―トを提供する。 【構成】 外部から内部の商品を確認できるコンテナ―
を支持できる複数個のほぼＺ字状の支持台と、この支持
台の四隅部の支柱挿入孔内に挿入され下端部が該支持台
の内側方向に位置するように曲げられた４本の支柱と、
この支柱の下端部にそれぞれ取付けられたキャスタ―
と、前記支持台間の前記支柱に取付けられた間隔保持パ
イプと、前記支柱の上部にそれぞれ取付けられた該支柱
に前記支持台と間隔保持パイプを締付け固定する固定具
とから構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はス―パ―マ―ケットやデパ―ト等で在庫管理、売場への移送等に使用 される商品管理用カ―トに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ス―パ―マ―ケットやデパ―ト等で在庫管理をする場合には、複数個の 商品を収納できる積重ねることができるバンジュ―を使用するとともに、このバ ンジュ―を売場等へ移送する場合には台車状のド―リ―を用いて行なっている。

【０００３】

【本考案が解決しようとする課題】

従来のバンジュ―やド―リ―を使用する商品管理では、在庫品はバンジュ―に 収納されて積重ねられているので、バンジュ―内に収納された商品は外部から確 認することができずらいとともに、中間部の商品を取出す場合には上部のバンジ ュ―を移動させてからでないとできないという欠点があった。

【０００４】 また、売場への移送もド―リ―を使用するため、ド―リ―へのバンジュ―の積 み込み、下ろし作業が必要で、手数がかかるという欠点があった。

【０００５】 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、どの商品がどこに収納されているか 一見でわかるとともに、隣り合うものとのからみ合うのを効率よく防止でき、か つ容易に移送することのできる商品管理用カ―トを提供することを目的としてい る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は外部から内部の商品を確認できる商品を 収納したコンテナ―を支持することのできる四隅部に支柱挿入孔が形成された複 数個のほぼＺ字状あるいは逆Ｚ字状の支持台と、これらの支持台の四隅部の支柱 挿入孔内にそれぞれ挿入され、下端部が該支持台の内側方向に位置するように曲 げられた４本の支柱と、この４本の支柱の下端部にそれぞれ取付けられた前記支 持台の外周部より外方に突出しない４個のキャスタ―と、前記複数個の支持台間 の前記４本の支柱にそれぞれ取付けられた、該支持台を所定間隔に保持する複数 個の間隔保持パイプと、前記４本の支柱の上部にそれぞれ取付けられた前記複数 個の支持台および該支持台間にそれぞれ介装された複数個の間隔保持パイプを締 付け固定する４個の固定具とで商品管理用カ―トを構成している。

【０００７】

【作用】

上記のように構成された商品管理用カ―トは、キャスタ―が支持台の外周部よ り外方に突出しない。 また、両端部の間隔保持パイプを持って押したり、引いたりして移動させるこ とができる。

【０００８】

【本考案の実施例】

以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細に説明する。

【０００９】 図１ないし図１０の本考案の第１の実施例において、１は本考案の第１の実施 例の商品管理用カ―トで、この商品管理用カ―ト１は複数個の支持台２と、この 複数個の支持台２の四隅部に貫通される４本の支柱３、３、３、３と、前記複数 個の支持台２間で前記４本の支柱３、３、３、３に取付けられた複数個の間隔保 持パイプ４と、前記４本の支柱３、３、３、３の下部にそれぞれ取付けられたキ ャスタ―５、５、５、５と、前記４本の支柱３、３、３、３の上部にそれぞれ取 付けられた固定具６、６、６、６と、前記支持台２にそれぞれ着脱可能に支持さ れるコンテナ―７とから構成されている。

【００１０】 前記複数個の支持台２は図５および図６に示すように両端部に支柱挿入孔８、 ８を有する合成樹脂材で成型された一対の側壁バ―９、９と、この一対の側壁バ ―９、９の内側の上部部位に形成された前記コンテナ―７を支持するコンテナ― 支持凹部１０、１０と、前記一対の側壁バ―９、９の一方の側壁バ―９の一端部 寄りの部位と前記他方の側壁バ―９の他端部寄りの部位とを一体的に接続し、全 体を逆Ｚ字状にする合成樹脂材製の接続バ―１１と、この接続バ―１１と前記一 対の側壁バ―９、９とに埋設あるいは挿入固定された逆Ｚ字状の金属材製の補強 バ―１２と、前記一対の側壁バ―９、９の両端部寄りの下面に形成された前記コ ンテナ―７を係止させるための係止片１３、１３とから構成されている。

【００１１】 前記４本の支柱３、３、３、３は図７に示すように、下部にほぼクランク状の 曲げ部１４が形成されたパイプ材製の支柱本体１５と、この支柱本体１５の下端 部内に溶接等で固定されたキャスタ―取付けナット１６とから構成されている。

【００１２】 前記固定具６は図８に示すように前記支柱３の支柱本体１５の上端部内に溶接 等で固定されたナット１７と、このナット１７と螺合する頭部が合成樹脂材等で 覆われたボルト１８とから構成されている。

【００１３】 前記コンテナ―７は図９および図１０に示すように、前記支持台２のコンテナ ―支持凹部１０内に下部が位置して支持される着脱可能な合成樹脂材で成型され た容器状のコンテナ―本体１９と、このコンテナ―本体１９の上部外周壁に形成 した、収納した商品を外部から確認するための切欠部２０と、前記コンテナ―本 体１９の四隅部の上端部に形成した係止片２１、２１、２１、２１と、前記コン テナ―本体１９のほぼ中央部に回動可能に取付けられた仕切り板２２と、この仕 切り板２２の仕切り状態を保持する前記コンテナ―本体１９の内壁面に形成され た係止片２３と、前記コンテナ―本体１９の上端部に形成した逆Ｌ字状の補強部 １９ａと、前記コンテナ―本体１９の両端部に形成された透孔１９ｂとから構成 されている。 なお、コンテナ―本体１９に多数個の透孔を形成したものを使用することによ り、より内部の商品の確認を容易にできる。

【００１４】 上記構成の商品管理用カ―ト１は最下部に位置する支持台２の支柱挿入孔８、 ８、８、８にそれぞれ支柱３、３、３、３を挿入し、該支柱３、３、３、３の下 端部に取付けられたキャスタ―５、５、５、５が支持台２の外周部より外方に突 出しないように図２に示すように固定ボルト２４を用いて支持台２にそれぞれ固 定する。

【００１５】 しかる後、４本の支柱３、３、３、３にそれぞれ間隔保持パイプ４、支持台２ を順次挿入して積重ね、４本の支柱３、３、３、３の上端部が支持台２の支柱挿 入孔８、８、８、８内に位置した所で、固定具６、６、６、６のボルト１８、１ ８、１８、１８を支柱３、３、３、３の上部に固定したナット１７、１７、１７ 、１７にそれぞれ螺合させ締付けることにより、支柱３、３、３、３に複数個の 支持台２および間隔保持パイプ４を固定することができる。

【００１６】 使用する場合にはコンテナ―７に商品を収納し、各支持台２のコンテナ―支持 凹部１０内に両端部からのコンテナ―７を挿入し、支持させる。

【００１７】 コンテナ―７内に収納された商品を取出す場合には、コンテナ―７を各支持台 ２より取出したり、あるいは図２に示すようにコンテナ―７の係止片２１、２１ を支持台２の係止片１３、１３に係止させた状態で行なう。

【００１８】

【本考案の異なる実施例】

次に図１１ないし図１９に示す本考案の異なる実施例につき説明する。

【００１９】 なお、これらの実施例の説明に当って、前記本考案の第１の実施例と同一構成 部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。

【００２０】 図１１ないし図１３の本考案の第２の実施例において、前記本考案の第１の実 施例と主に異なる点は逆Ｚ字状の支持台２、２を上下部に使用するとともに、中 間部に複数対のコンテナ―支持棚２５、２５を設けて商品管理用カ―ト１Ａを構 成した点で、このように構成しても前記本考案の第１の実施例と同様な作用効果 が得られる。

【００２１】 前記複数対のコンテナ―支持棚２５、２５は図１３に示すように合成樹脂材で 板状に形成されたコンテナ―支持棚本体２６と、このコンテナ―支持棚本体２６ の外側端部に形成された支柱３、３がそれぞれ挿入される支柱挿入孔２７、２７ と、前記コンテナ―支持棚本体２６の下部より内側方向に突出された支持棚板２ ８とからなり、該支持棚板２８にはコンテナ―７の荷重逃げ凹部３０と、この逃 げ凹部３０の両端部に形成された大きさの異なるコンテナ―７を支持するコンテ ナ―の位置規制用ストッパ―３１、３１および３２、３２と、前記支持棚板２８ の両端部寄りの底面に形成されたコンテナ―７を引出した場合のコンテナ―７の 係止片２１、２１とを係合する係止片１３、１３とから構成されている。

【００２２】 図１４ないし図１７の本考案の第３の実施例において、前記本考案の第２の実 施例と主に異なる点は上下部に取付けられる支持台２Ａ、２Ａで、この支持台２ Ａ、２Ａは図１７に示すように金属材製の両側バ―部材３３、３３と、この両側 バ―部材３３、３３の一方の一端部から他方の他端部とを接続する金属材製の接 続バ―部材３４と、この接続バ―部材３４と前記両側バ―部材３３、３３との接 続部および両側バ―部材３３、３３の端部とに溶接等によって固定された支柱取 付け部材３５、３５、３５、３５と、この支柱取付け部材３５、３５、３５、３ ５に形成された支柱３、３、３、３をそれぞれ固定する固定ボルト２４、２４、 ２４、２４がそれぞれ螺合するねじ孔３６、３６、３６、３６と、前記両側バ― 部材３３、３３および接続バ―部材３４の端部に固定された補強部材３７、３７ とから構成されている。 このように構成された支持台２Ａ、２Ａを用いて商品管理用カ―ト１Ｂを構成 しても、前記本考案の第２の実施例と同様な作用効果が得られる。 なお、この本考案の第３の実施例において、図１８に示すように合成樹脂材で 成型された複数対のコンテナ―支持棚２５Ａ、２５Ａを使用してもよい。 また、図１９に示すように形成された逆Ｚ字状の支持台２Ｂ、２Ｂを使用して 商品管理用カ―ト１Ｂを構成してもよい。

【００２３】 なお、前記本考案の実施例では支持台を逆Ｚ字状に形成したものを使用したが 本考案はこれに限らず、Ｚ字状に形成したものを使用しても同様な作用効果が得 られる。 また、長方形状の支持台を用いて商品管理用カ―トを構成しても横方向に重ね て収納することはできないが、商品の管理、移送を同様に行なうことができる。

【００２４】

【本考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案にあっては次に列挙する効果が得られ る。

【００２５】 （１）外部から内部の商品を確認できる商品を収納したコンテナ―を支持する ことのできる四隅部に支柱挿入孔が形成された複数個のほぼＺ字状あるいは逆Ｚ 字状の支持台と、これらの支持台の四隅部の支柱挿入孔内にそれぞれ挿入され、 下端部が該支持台の内側方向に位置するように曲げられた４本の支柱と、この４ 本の支柱の下端部にそれぞれ取付けられた前記支持台の外周部より外方に突出し ない４個のキャスタ―と、前記複数個の支持台間の前記４本の支柱にそれぞれ取 付けられた、該支持台を所定間隔に保持する複数個の間隔保持パイプと、前記４ 本の支柱の上部にそれぞれ取付けられた前記複数個の支持台および該支持台間に それぞれ介装された複数個の間隔保持パイプを締付け固定する４個の固定具とで 構成されているので、商品を収納したコンテナ―を支持台にそれぞれ支持させる ことができる。したがって、必要な部分のコンテナ―を支持台より引出してコン テナ―内の商品を取出し、売場の陳列棚に陳列することができる。

【００２６】 （２）前記（１）によって、移送は間隔保持パイプを持って、押したり引いた りして行なうことができるので、容易に楽に移送させることができる。

【００２７】 （３）前記（１）によって、支持台に支持されたコンテナ―は内部の商品を外 部から確認することができるので、在庫されている商品のなかから必要な商品を 容易に発見して取出すことができる。

【００２８】 （４）前記（１）によって、キャスタ―が支持台の外周部よりも外方に突出し ないので、在庫管理状態での移動時に、隣り合う商品管理用カ―トのキャスタ― とからみ合ったりするのを確実に防止することができる。

【００２９】 （５）前記（１）によって、支持台をＺ字状あるいは逆Ｚ字状に形成されてい るので、不使用時の保管時や輸送時には横方向に重ね合せて収納することができ る。したがって、小さなスペ―スに多くを収納保管できる。

【００３０】 （６）請求項２も前記（１）〜（５）と同様な効果が得られる。

【００３１】 （７）請求項３も前記（１）〜（４）と同様な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す斜視図。

【図２】本考案の第１の実施例を示す側面図。

【図３】本考案の第１の実施例を示す正面図。

【図４】本考案の第１の実施例を示す平面図。

【図５および図６】支持台の説明図。

【図７】支柱の説明図。

【図８】固定具の説明図。

【図９および図１０】コンテナ―の説明図。

【図１１ないし図１３】本考案の第２の実施例を示す説
明図。

【図１４ないし図１９】本考案の第３の実施例を示す説
明図。

【符号の説明】

１、１Ａ、１Ｂ：商品管理用カ―ト、２、２Ａ、２Ｂ：
支持台、３：支柱、 ４：間隔
保持パイプ、５：キャスタ―、 ６：
固定具、７：コンテナ―、 ８：支柱
挿入孔、９：側壁バ―、 １０：コ
ンテナ―支持凹部、１１：接続バ―、
１２：補強バ―、１３：係止片、
１４：曲げ部、１５：支柱本体、
１６：キャスタ―取付けナット、１７：ナット、
１８：ボルト、１９：コンテナ―本体、
２０：切欠部、２１：係止片、
２２：仕切り板、２３：係止片、
２４：固定ボルト、２５、２５Ａ：コンテナ
―支持棚、 ２６：コンテナ―支持棚本体、２７：支柱
挿入孔、 ２８：支持棚板、２９：荷重
逃げ凹部、 ３０：逃げ凹部、３１、３
２：位置規制用ストッパ―、３３：バ―部材、３４：接
続バ―部材、 ３５：支柱取付け部材、３
６：ねじ孔、 ３７：補強部材。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部から内部の商品を確認できる商品を
   収納したコンテナ―を支持することのできる四隅部に支
   柱挿入孔が形成された複数個のほぼＺ字状あるいは逆Ｚ
   字状の支持台と、これらの支持台の四隅部の支柱挿入孔
   内にそれぞれ挿入され、下端部が該支持台の内側方向に
   位置するように曲げられた４本の支柱と、この４本の支
   柱の下端部にそれぞれ取付けられた前記支持台の外周部
   より外方に突出しない４個のキャスタ―と、前記複数個
   の支持台間の前記４本の支柱にそれぞれ取付けられた、
   該支持台を所定間隔に保持する複数個の間隔保持パイプ
   と、前記４本の支柱の上部にそれぞれ取付けられた前記
   複数個の支持台および該支持台間にそれぞれ介装された
   複数個の間隔保持パイプを締付け固定する４個の固定具
   とからなることを特徴とする商品管理用カ―ト。
2. 【請求項２】 四隅部に支柱挿入孔が形成されたほぼＺ
   字状あるいは逆Ｚ字状の上・下部支持台と、この上・下
   部支持台の四隅部の支柱挿入孔内にそれぞれ挿入され下
   端部が該下部支持台の内側方向に位置するように曲げら
   れた４本の支柱と、この４本の支柱の下端部にそれぞれ
   取付けられた前記下部支持台の外周部より外方に突出し
   ない４個のキャスタ―と、前記上・下部支持台間で該上
   ・下部支持台の両側部位の前記支柱にそれぞれ取付けら
   れた、外部から内部の商品を確認できる商品を収納した
   コンテナ―を支持する複数対のコンテナ―支持棚と、こ
   の複数対のコンテナ―支持棚を所定寸法位置に固定する
   該コンテナ―支持棚間の前記支柱にそれぞれ取付けられ
   た複数個の間隔保持パイプと、前記４本の支柱の上部に
   それぞれ取付けられた前記下部支持台、複数対のコンテ
   ナ―支持棚、複数個の間隔保持パイプおよび上部支持台
   を締付け固定する４個の固定具とからなることを特徴と
   する商品管理用カ―ト。
3. 【請求項３】 商品を収納したコンテナ―を支持するこ
   とのできる四隅部に支柱挿入孔が形成された複数個の支
   持台と、これらの支持台の四隅部の支柱挿入孔内にそれ
   ぞれ挿入され、下端部が該支持台の内側方向に位置する
   ように曲げられた４本の支柱と、この４本の支柱の下端
   部にそれぞれ取付けられた前記支持台の外周部より外方
   に突出しない４個のキャスタ―と、前記複数個の支持台
   間の前記４本の支柱にそれぞれ取付けられた該支持台を
   所定間隔に保持する複数個の間隔保持パイプと、前記４
   本の支柱の上部にそれぞれ取付けられた前記複数個の支
   持台および該支持台間にそれぞれ介装された複数個の間
   隔保持パイプを締付け固定する４個の固定具とからなる
   ことを特徴とする商品管理用カ―ト。