JPH067078B2 - 圧力センサとその製造方法 - Google Patents

圧力センサとその製造方法

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JPH067078B2
JPH067078B2 JP7358487A JP7358487A JPH067078B2 JP H067078 B2 JPH067078 B2 JP H067078B2 JP 7358487 A JP7358487 A JP 7358487A JP 7358487 A JP7358487 A JP 7358487A JP H067078 B2 JPH067078 B2 JP H067078B2
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功 滝沢
光彦 浅野
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ボタン形をした、拡散型半導体圧力センサ
に関するもので、時に、小型化に留意し、液体、気体の
圧力だけでなく、触圧も計測可能としたものである。
[従来の技術とその問題点] 拡散型半導体圧力センサは、シリコンダイヤフラム上に
ゲージ抵抗を形成し、それらをブリッジに接続したもの
で、小型、軽量、高感度という長所がある。
さらに、拡散型半導体圧力センサのうち、第8図のよう
に、本体60を、リードフレーム62を用い、プラスチ
ックモールドにしたものがあるが、このタイプは、組立
てなどが多連で処理できるため、量産性にすぐれ、低価
格が可能である。
なお、64はチップ、66は台座、68は圧力導入管を
示す。
しかし、従来は、上記のように、圧力導入管68を設け
ていたため、小型化に限界があると同時に、高粘度の液
体や、触圧を測定することができなかった。
[問題点を解決するための手段] この出願の第1の発明は、上記第8図の圧力導入管68
をなくし、液体等の流体圧力だけでなく、触圧をも計測
可能にすると同時に、従来のような量産性を保ち、さら
に従来にも増して小型化を可能としたものであり、第1
図のように、 (1)本体10をプラスチックのモールド体により一体
的に構成するとともに、その中にリード31をインサー
トモールドし、本体10の上面18に凹部20を形成し
て、その底面22にチップ28をとりつけること、 (2)凹部20内に樹脂エラストマ44を充満させて当
該樹脂エラストマ44の上面が本体10の上面18より
低くならないようにすること、 (3)本体10の上面18および樹脂エラストマ44の
上方には何も設けないこと、 を特徴とする。
この出願の第2の発明は、製造方法に関するもので、主
として第1〜第4のように、 (1)本体10をプラスチックのモールド体により一体
的に構成するときに、必要数のリード31を連結部33
で連結した形状のリードフレーム30をインサートする
こと、 (2)またモールド時に、前記連結部33に対応した位
置に破断用の穴48を作っておくこと、 (3)モールド後、この穴48から前記連結部33を破
断して、各リード31間を分離すること、 を特徴とする。
[実施例] 絶対圧力センサの一例を第1図に示す。
・構 成: 10は本体で、たとえばPPS(ポリフェニレンサルフ
ァイド)などのプラスチックのモールド品からなり、全
体として、短い円柱形のボタンの形状である。
本体10は、直径のやや小さい上部12と、それよりも
直径の大きい下部14とからなり、その間に段部16を
形成する。
本体10の上面18に、円形の凹部20を設ける。凹部
20の底面22にさらに四角の凹部24を設け、そこに
台座26とチップ28とをとりつける(第2図参照)。
31はリードであり、これは本体10内にインサートモ
ールドしてある。その内側部分32は底面22に露出す
る。外側部分34は、本体10の側面の外に出たところ
で直角に曲がって、その部分に設けてある溝36内を下
り、先端38はさらに内側に曲がっている。
本体10の底面40から角リード31に通ずる穴42を
設ける。この穴42の役目は後で述べる。
44は樹脂エラストマであり、たとえばゲル状のシリコ
ーン樹脂などからなる。この樹脂エラストマ44は、上
記の20内に充満している。
なお「充満」というのは、「いっぱいになる」、「容器
などにものが満ちて余地がなくなる」(広辞苑)という
意味である。すなわち、凹部20内に樹脂エラストマ4
4がいっぱい満ち、その上面が本体10の上面18より
低くならないようにしてある。樹脂エラストマ44の上
面46は、たとえば丸い山形に盛り上っている。これ
が、チップ28への圧力伝達の媒体になる。
・製造方法: ここで、製法について説明しておく。
第2、第3図において、30はリードフレームであり、
それだけを第4図に示す。これは、たとえば4個のリー
ド31を連結部33の部分で連結した形に、金属板を打
抜いたものである。
本体10のモールド時に、このリードフレーム30をイ
ンサートする。
またそのとき、本体10の底面40(本図では底面から
だが、あるいは上面からでもよい)から、この連結部3
3の位置に対応した穴48や、上記の穴42も同時に作
る。
モールド後、穴48を利用して、機械化工、たとえば打
抜きプレス、ドリル加工などにより、上記連結部33を
破壊して、各リード31をリードフレーム30から切り
離す。
穴48は、連結部切断後、樹脂で埋め込むのが好まし
い。
それから、必要に応じて、本体10外に出ているリード
31を、上記のように下に曲げ、さらにその先端を内側
に曲げる。
このようにすると、先端が取付け基板に対して平行にな
っているので、半田の接着性が良好となる。
なお、ピン穴などに挿入する場合は、先端は曲げない
で、伸ばした状態のままとしておく。
その後、チップ28と一体になった台座26を凹部24
内に接着し、チップ28とリード31とをリード線で電
気的に接続する。
最後に、凹部20内に樹脂エラストマ44を充満させ
る。
もっとも、チップ台座装着、リード線取付け、樹脂充満
などを行った後に、連結部破断工程を行ってもよい。
その場合は、特にセンサチップに衝撃を与えないために
も、ドリル加工を実施する。
・取付け方法の一例: (1)第5図のように、本体10の段部16のところにO
リング50を装着し、対象52に気密にとりつける。
(2)第6図のように、本体10の穴42にスプリングピ
ン54を挿入して、その先端をリード31に電気的に接
続する。
この場合には、当然に半田付けが不要である。
(3)第7図のように、リード31をプリント基板56な
どにはんだ付け58する。
[発明の効果] (1)本体10の上面18に凹20が形成され、その底
面22にチップ28をとりつけてあり、凹部20内に樹
脂エラストマ44を充満してあり、その樹脂エラストマ
44の上面46が本体10の上面18より低くならない
ようにし、しかも本体10の上面18および樹脂エラス
トマ44の上方には何も設けてないので、 物体が、直接、樹脂エラストマ44の上面に接触するこ
とができ。別の言い方をすれば、樹脂エラストマ44の
上面を、他の物体に接触させることができる。
そのため、接触圧の測定が可能になる。
また、高粘度の液体の圧力も測定できる。
したがって、応用範囲が、きわめて広くなり、たとえ
ば、油圧・空気圧システムの制御、ME用圧力測定、ロ
ボットのフィンガー圧の制御などに利用できる。
(2)本体10の上面18および樹脂エラストマ44の
上方には何も設けていないので、センサの厚みを従来の
ものより薄くして、小型変できる。
(3)本体10をプラスチックのモールド体により一体
的に構成するときに、必要数のリード31を連結部33
で連結した形状のリードフリーム30をインサートする
とともに、前記連結部33に対応した位置に破断用穴4
8を作り、モールド後、この穴48から前記連結部33
を破断して、各リード31間を分離するので、 連結部の切断を外部で行わなくてもよい(本体10内で
切断できる)ため、リードフレームの切断が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の縦断立面図、 第2図は本体10のモールド直後の状態の説明図、 第3図は、第2図のIII−IIIの断面図、 第4図はリードフレーム30の説明図、 第5図と第6図と第7図は、本発明圧力センサの取付方
法を示す説明図、 第8図は従来技術の説明図。 10:本体 12:上部 14:下部 16:段部 18:上面 20:凹部 22:底面 24:凹部 26:台座 28:チップ 30:リードフレーム 31:リード 32:内側部分 33:連結部 34:外側部分 36:溝 38:先端 40:底面 42:穴 44:樹脂エラストマ 46:上面 48:穴 50:Oリング 52:対象 54:スプリングピン 56:プリント基板 58:はんだ付け 60:モールド本体 62:リードフレーム 64:チップ 66:台座 68:圧力導入管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−228926(JP,A) 実開 昭55−101065(JP,U) 実開 昭61−115943(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体10をプラスチックのモールド体によ
    り一体的に構成するとともに、その中にリード31をイ
    ンサートモールドし、本体10の上面18に凹部20を
    形成して、その底面22にチップ28をとりつけ、凹部
    20内に樹脂エラストマ44を充満させて当該樹脂エラ
    ストマ44の上面46が本体10の上面18より低くな
    らないようにし、かつ本体10の上面18および樹脂エ
    ラストマ44の上方には何も設けないことを特徴とす
    る、圧力センサ。
  2. 【請求項2】本体10は、その底面40からリード31
    に通ずる穴42を有するものであることを特徴とする、
    特許請求の範囲第1項に記載の圧力センサ。
  3. 【請求項3】本体10をプラスチックのモールド体によ
    り一体的に構成するときに、必要数のリード31を連結
    部33で連結した形状のリードフレーム30をインサー
    トするとともに、前記連結部33に対応した位置に破断
    用穴48を作り、モールド後、この穴48から前記連結
    部33を破断して、各リード31間を分離することを特
    徴とする、圧力センサの製造方法。
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