JPH0670669B2 - 光応用磁界センサ - Google Patents

光応用磁界センサ

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JPH0670669B2
JPH0670669B2 JP17872088A JP17872088A JPH0670669B2 JP H0670669 B2 JPH0670669 B2 JP H0670669B2 JP 17872088 A JP17872088 A JP 17872088A JP 17872088 A JP17872088 A JP 17872088A JP H0670669 B2 JPH0670669 B2 JP H0670669B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ファラデー回転能(磁気旋光性)を有する
磁気光学素子を用いて磁界(又は、磁界を発生させる電
流)を検出する光応用磁界センサに関し、特に温度依存
性が小さく高精度且つ高感度の光応用磁界センサに関す
るものである。
[従来の技術] 第8図は一般的な光応用磁界センサを示す構成図であ
る。
図において、(1)はLD(レーザダイオード)又はLED
(発光ダイオード)等からなる光源、(2)は光源
(1)から放射された光を伝送する光ファイバ、(3)
は光ファイバ(2)の先端部に配設されたコリメータレ
ンズ、(4)はコリメータレンズ(3)を介した光を偏
光させる偏光子である。
(5)はファラデー回転能を有する磁気光学素子であ
り、偏光子(4)を介した光が入射されるように配設さ
れている。磁気光学素子(5)は、マンガンMnの組成比
をXとしたとき、 Cd1-XMnXTe(但し、0<X<0.7) を満たす半導体の単結晶材料から形成されており、これ
については、例えば「ジャーナル・オブ・クリスタル・
グロース(Journal of Crystal Growth)」(第52巻、1
981年)の第614〜618頁に記載されている。
(6)は磁気光学素子(5)を通過した光が入射される
検光子であり、その偏光方向が偏光子(4)に対して相
対角度が45°となるように配設されている。(7)は検
光子(6)を介した光を収束するコンデンサレンズ、
(8)はコンデンサレンズ(6)を入射端として光を伝
送する光ファイバ、(9)は受光素子を含み光ファイバ
(8)を介した光を検出する光受信器である。
次に、第8図に示した一般的な光応用磁界センサの動作
について説明する。
光源(1)から放射された光は、光ファイバ(2)を介
してコリメータレンズ(3)に導かれ、平行光となった
後、偏光子(4)により直線偏光されて磁気光学素子
(5)を通過する。
このとき、光の通過方向に磁界Hが印加されると、直線
偏光された光はファラデー効果により偏光面が微少角度
θだけ回転する。そして、磁気光学素子(5)の端部か
ら放射された光のうち、45°の偏光角度の成分が検光子
(6)を通過し、コンデンサレンズ(7)及び光ファイ
バ(8)を介して光受信器(9)に受光され、光量の信
号として計測される。この光量変化は、磁界H(電流)
の変化に相当するので、光応用磁界センサは磁界H又は
電流を検出することができる。
磁気光学素子(5)を通過中のファラデー効果による偏
光面の回転角θは、磁気光学素子(5)の長さをLとす
ると、 θ=L・Ve・H … 但し、Ve:ベルデ定数 で表わされる。ここで、偏光子(4)と検光子(6)と
の偏光方向の相対角度が45°であることから、検光子
(6)を通過する光の光量Iは、偏光子(4)からの光
量をIOとし、磁気光学素子(5)での透過率を1とすれ
ば、 I=IO(1+sin2θ)/2 =IO[1+sin(2L・Ve・H)]/2 … となる。
通常、光応用磁界センサにより計測される磁界Hは交流
であるため、式から明らかなように、検光子(6)を
通過する光量Iは、検光子(6)の相対角度45°により
半減された光量に相当する直流バイアス成分IO/2と、磁
界Hの強度変化に相当する交流成分IO・sin(2L・Ve・
H)]/2とを含んでいる。従って、光量Iは交流成分の
変化に対して直線的に変化し、光量Iの変化即ち光の信
号変化に基づいて磁界Hを測定することができる。
又、交流成分と直流バイアス成分との比で与えられるセ
ンサ感度Rは、回転角θが非常に小さいので、 R=sin(2L・Ve・H) ≒2L・Ve・H … となり、光ファイバ(8)の伝送損失とは無関係にベル
デ定数Veに依存する。従って、センサ感度Rは、ベルデ
定数Veに依存した温度特性を持っており、同一の磁界H
であっても温度によって測定値が異なってしまう。
これを防ぐため、従来の光応用磁界センサは、例えば
「応用物理学(Appl. Phys. Lett.)」(第46巻、11
号、1985年6月1日)の第1016頁及び第1017頁に記載さ
れたように、LD又はLEDに干渉フィルタを組み合わせた
ものを光源(1)として用い、狭帯域の零点波長λ
光を発生させている。
第9図〜第11図は上記文献に示された特性図であり、第
9図は組成比Xが0.15のときのベルデ定数Veの波長特
性、第10図は組成比Xが0.15のときのベルデ定数Veの温
度特性、第11図は組成比Xに対する零点波長λ及びこ
の零点波長における零点ベルデ定数Vの特性をそれぞ
れ示している。ここでは、ベルデ定数Veの単位を[度/m
m・T](但し、T[テスラ]=104G[ガウス])とし
ている。
第9図の各温度(‐60℃、20℃、100℃)における波長
特性から、ベルデ定数Veが温度上昇に伴い長波長側では
減少し且つ短波長側では増加することが分かり、又、第
10図の各波長(755nm、775nm、795nm、815nm)における
温度特性から、ベルデ定数Veが温度に対してほぼ直線的
に変化することが分かる。又、第9図及び第10図から、
ベルデ定数Veが温度に依存しない波長、即ちベルデ定数
Veの温度変化を相殺する零点波長λが、790nm付近に
存在することが分かる。零点波長λは、第11図に示し
たように磁気光学素子(5)の組成比Xに依存し、組成
比Xが0.15の付近では、組成比Xに対して直線的に変化
する。又、零点ベルデ定数VZも組成比Xに対してほぼ直
線的に変化する。
従って、光源(1)としてLDを用い、中心波長が零点波
長λと一致し且つ狭帯域(半値幅が1nm程度)の波長
分布を有する光を磁気光学素子(5)に入射することに
より、温度依存性が小さい高感度の光応用磁界センサを
実現している。又、光源(1)として半値幅が50nm程度
の広帯域の波長分布を有するLEDを用いる場合は、光学
系に干渉フィルタを組み込んで狭帯域化している。
しかし、LDを用いた光応用磁界センサは、例えば「量子
電子機関誌(IEEE Journal of Quantum Electronic)」の
Vol.QE-18,No.10に記載されているように、LDの光量即
ち直流バイアス成分の変動が大きいことから、SN比(精
度)が悪くなることが知られている。又、LEDに干渉フ
ィルタを組み合わせると、光量が減少してセンサ感度が
悪くなることは明らかである。
[発明が解決しようとする課題] 従来の光応用磁界センサは以上のように、LDを又はLED
に干渉フィルタを組み合わせたものを光源(1)として
狭帯域の光を用いているので、十分な精度及びセンサ感
度が得られないという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、高精度且つ高感度の光応用磁気センサを得る
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る光応用磁界センサは、磁界測定に用いら
れる光の波長分布を、中心波長が零点波長の近傍で半値
幅が10nm〜60nm程度であり、且つ使用上限温度での磁気
光学素子の吸収端波長より短波長側の光量がほぼ零とな
るように設定し、実効的ベルデ定数の温度変動をほぼ零
としたものである。
[作用] この発明においては、ベルデ定数の波長特性が温度変化
により零点波長を中心として相補的に変化することに着
目し、中心波長が零点波長の近傍で広帯域の光を用いて
実効的ベルデ定数の温度変動を相殺し、且つ使用上限温
度での磁気光学素子の吸収端波長より短波長側の光量を
ほぼ零の光を用いて光量の減少を防ぐ。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を図について説明する。尚、
この発明の一実施例の構成は第8図に示した通りであ
り、磁界検出に用いられる光の波長分布を、実効的ベル
デ定数が温度変動しない所定の範囲に設定した点のみが
異なる。従って、基本的な動作は前述と同様であり、こ
こでは説明しない。
第1図はこの発明の一実施例を説明するための特性図で
あり、磁気光学素子(5)(第8図参照)のマンガンMn
の組成比Xが0.38のときの、ベルデ定数Ve及び光の透過
率T(吸収特性)の各波長特性を示している。ここで
は、ベルデ定数Veの単位を[分/cm・G](但し、
[分]は[度]/60)としている。
この場合、零点波長λは693nmである。又、磁気光学
素子(5)が半導体であるため、吸収端波長λより短
波長側の光は吸収されるが、この吸収端波長λは、温
度上昇に伴って長波長側に移動する。ここで、使用温度
範囲を−20℃〜60℃とすると、使用上限温度60℃での吸
収端波長λは約640nmとなる。
従って、実効的ベルデ定数eの温度変動をほぼ零とす
るための光の波長分布は、中心波長λが零点波長λ
の近傍で、半値幅Dが10nm〜50nm程度の広帯域であり、
且つ吸収端波長λより短波長側の光量はほぼ零となる
ように設定されている。通常、このような波長分布の光
を放射する光源(1)としてはLEDが用いられる。
尚、実効的ベルデ定数eは、各波長毎のベルデ定数Ve
(λ)を光の波長分布に関し加重平均化して、 e=∫Ve(λ)IO(λ)dλ/IO * … から求められる値である。但し、IO(λ)は各波長毎の
光量、IO *は平均光量であり、 IO *=∫IO(λ)dλ で表わされる。式から得られる実効的ベルデ定数e
を前述の式に代入すると、検光子(6)を通過する光
量Iは、 I=IO *[1+sin(2L・H・e)]/2 ≒I* O(1+2L・H・e)/2 … となる。
実際は、第1図から明らかなように磁気光学素子(5)
の透過率Tは1ではないので、光源(1)側の光量をIO
(λ)として、各波長毎の透過率T(λ)を考慮すれ
ば、磁気光学素子(5)を通過して検光子(6)に入射
される透過光量IoT(λ)は、 IoT(λ)=Io(λ)T(λ)… となる。
従って、実効的ベルデ定数eは、正確には、式のIo
(λ)にIoT(λ)を代入した式、 e=∫Ve(λ)IoT(λ)dλ/∫IoT(λ)dλ で表わされる。
第2図は使用温度範囲内(−20℃〜60℃)での実効的ベ
ルデ定数eの温度変動の割合K[%]と光の中心波長
λとの関係を、各半値幅D(=10nm、20nm、…、70n
m)について絶対値で示した特性図である。
図から明らかなように、光源(1)から放射される光の
半値幅Dが狭いほど、実効的ベルデ定数eの温度変動
の割合Kは、ベルデ定数Veの波長特性温度変動の割合に
近くなる。従って、半値幅Dが40nm以下の場合は、中心
波長λを零点波長λ(=693nm)の近傍に設定すれ
ば、K≒0となることが分かる。このとき、第1図に示
したようにベルデ定数Veの温度変動幅は、零点波長λ
の長波長側よりも短波長側のほうが大きいので、K≒0
を満たす中心波長λは、半値幅Dが広くなるほど零点
波長λよりも長波長側にシフトする。
又、半値幅Dが50nm以上になると、使用上限温度の吸収
端波長λの影響を受けるため、K≒0にならなくな
る。この場合、半値幅Dが広くなるほど吸収端波長λ
の影響を多く受けて光量が減少するため、Kの特性は曲
線的になる。
第1図及び第2図から明らかなように、磁気光学素子
(5)として、Cd1-XMnXTeのマンガンの組成比Xが0.
38の材料を用いた場合、中心波長λが693nm〜697nmで
半値幅Dが10nm〜40nmの光を用い、吸収端波長λより
短波長側の波長分布の光量をほぼ零とすればK≒0とな
る。又、中心波長λが682nm〜720nmで半値幅Dが10nm
〜50nmの光を用いた場合、Kは実用レベルの1%以下と
なる。
このとき、光の波長成分がガウス分布しているとする
と、使用上限温度での吸収端波長λの影響を受ける光
量、即ち吸収端波長λより短波長側の光量の割合は、
D=50nmの場合1.3%、D=60nmの場合2.7%である。通
常、吸収端波長λの影響を受ける割合が2%以下であ
ればKが1%以下となるので、半値幅Dが50nm以下の光
が使用可能なことが分かる。
又、第3図及び第4図は、実効的ベルデ定数の温度変動
をほぼ零とするような光が、0<X<0.7の範囲の任意
の組成比Xに対して設定できることを示した特性図であ
る。図において、EAは吸収端波長λに相当する光エネ
ルギ(吸収端エネルギ)、EZは零点波長λに相当する
光エネルギ(零点エネルギ)である。
第3図は組成比Xに対する吸収端エネルギEA及び零点エ
ネルギEZの特性を示し、吸収端波長λ及び零点波長λ
に相当する各光エネルギEA及びEZは、組成比Xの一次
関数で増加している。従って、或る組成比Xの磁気光学
素子(5)に対して、吸収端エネルギEA及び零点エネル
ギEZは、 EA=1.467+1.296X … EZ=1.419+0.966X … で与えられることが分かる。
第4図は組成比Xに対する半値幅Dの許容範囲を斜線で
示すと共に、ほぼ中心波長λに相当する零点エネルギ
EZを同図内に示している。半値幅許容範囲は、実効的ベ
ルデ定数eの温度変動の割合K(第2図参照)が1%
以下となる半値幅Dのことであり、組成比Xの増加に伴
って広くなる。なぜなら、組成比Xの増加により吸収端
波長λが零点波長λよりも顕著に短波長側にシフト
し(第3図参照)、吸収端波長λによる影響が減少す
るからである。
第3図及び第4図から明らかなように、組成比Xに応じ
た所要の中心波長λ及び半値幅Dの光を用い、吸収端
波長λより短波長側の光量をほぼ零に設定すれば、実
効的ベルデ定数eの温度変動をほぼ零(1%以下)に
できる。また、第4図から明らかなように、半値幅Dの
許容範囲は、その上限が60nm程度である。
例えば、組成比Xが0.38〜0.56の磁気光学素子(5)の
場合、中心波長λが可視光(630nm〜690nm)で半値幅
Dが20nm〜30nmのLEDを光源(1)に用いることができ
る。又、組成比Xが0.04〜0.135の場合は、中心波長λ
が赤外線(800nm〜850nm)で半値幅Dが10nm〜20nmの
LEDを光源(1)に用いることができる。
尚、上記実施例では、光源(1)から所要の波長分布の
光を放射するようにしたが、以下に説明するように、使
用される光の短波長側の光量を遮断するようにしてもよ
い。
第5図はこの発明の他の実施例を示す構成図であり、
(1)〜(9)は前述と同様のものである。
(10)は検光子(6)とコンデンサレンズ(7)との間
に挿入されたカットフィルタと呼ばれる光学フィルタで
あり、使用上限温度での磁気光学素子(5)の吸収端波
長λより短波長側の光を遮断するための短波長遮断手
段を構成している。尚、短波長遮断手段の機能は、偏光
子(4)又は検光子(6)等の他の光学部品の1つに付
与して一体化することもできる。
第6図はX=0.2におけるベルデ定数Ve及び透過率Tの
波長特性図であり、ここでは使用温度範囲を−20℃〜50
℃としている。この場合、零点波長λは774nm、使用
上限温度(50℃)での吸収端波長λは733nmであり、
又、吸収端波長λの温度係数は0.29[nm/℃]であ
る。
又、第7図は、第6図の特性をもつX=0.2の磁気光学
素子(5)に対して、中心波長λが779nmで半値幅D
が50nmの光を用いた場合の実効的ベルデ定数eの温度
特性を示し、破線は光学フィルタ(10)を用いない場
合、実線は光学フィルタ(10)を用いて740nm以下の波
長の光を遮断した場合の温度特性である。
この場合、前述の及び式から、光量Io(λ)又は透
過光量IoT(λ)の波長分布が変化しない限りは、ベル
デ定数Veの温度特性(第10図参照)と同様に実効的ベル
デ定数eも直線的に変化する筈である。しかし、実際
は、温度上昇に伴って吸収端波長λが半値幅D内の波
長に影響するため、破線のように使用温度範囲内で2%
程度変化する。
これに対し、光学フィルタ(10)を用いた場合は、実効
的ベルデ定数eの温度特性が実線のように向上し、使
用温度範囲内で0.1%程度の変動幅となる。尚、光学フ
ィルタ(10)の付加による全体の光量の減少は、波長分
布の小光量部分のみの遮断であるため5%程度であり、
センサ感度にはほとんど影響を与えない。
以上のように、広帯域の光を用いて磁界検出用の光量を
十分にとることにより、センサ感度は高くなり、又、セ
ンサ感度に相当する実効的ベルデ定数eの温度変動が
少ないため精度も向上する。又、第1実施例の光源
(1)を用いて第2実施例の光学フィルタ(10)を付加
すれば、更に精度が向上することは言うまでもない。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、磁界測定に用いられる
光の波長分布を、中心波長が零点波長の近傍で半値幅が
10nm〜60nm程度であり、且つ使用上限温度での磁気光学
素子の吸収端波長より短波長側の光量がほぼ零となるよ
うに設定し、実効的ベルデ定数の温度変動をほぼ零とし
たので、高精度且つ高感度の光応用磁界センサが得られ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を説明するためのベルデ定
数及び透過率の波長特性図、第2図は実効的ベルデ定数
の温度変動の割合ト中心波長との関係を示す特性図、第
3図は組成比に対する吸収端波長及び零点波長に相当す
るエネルギの特性図、第4図は組成比に対する半値幅許
容範囲の特性図、第5図はこの発明の他の実施例を示す
構成図、第6図は第2実施例を説明するためのベルデ定
数及び透過率の波長特性図、第7図は実効的ベルデ定数
の温度特性図、第8図は一般的な光応用磁界センサを示
す構成図、第9図はベルデ定数の波長特性図、第10図は
ベルデ定数の温度特性図、第11図は組成比に対する零点
波長の特性図である。 (1)……光源、(5)……磁気光学素子 (10)……光学フィルタ、H……磁界 X……組成比、Ve……ベルデ定数 e……実効的ベルデ定数、λ……波長 λ……零点波長、λ……中心波長 D……半値幅、λ……吸収端波長 尚、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長尾 千恵 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社材料研究所内 (72)発明者 三上 登 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社材料研究所内 (72)発明者 沢田 隆夫 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社材料研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−223719(JP,A) 特開 昭64−59181(JP,A) 特開 昭58−61476(JP,A) 特開 昭59−81570(JP,A) Journal of Crystal Gronth 第52巻 第614〜618頁 (1981年)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファラデー効果により磁界の強度を光の信
    号に変換する磁気光学素子の材料として、 Cd1-xMnxTe 但し、x:マンガンの組成比(0<x<0.7) を用い、前記磁気光学素子を通過した光の信号変化に基
    づいて前記光の通過方向に印加される磁界を検出する光
    応用磁界センサにおいて、前記信号変化の比例係数とな
    るベルデ定数が温度変化しない前記光の波長を零点波長
    とし、又、各波長毎のベルデ定数Ve(λ)を前記光の波
    長分布に関し加重平均化して、 e=∫Ve(λ)IOT(λ)dλ/∫IOT(λ)dλ 但し、IOT(λ):各波長毎の透過光量 から得られる値を実効的ベルデ定数eとしたとき、前
    記光の波長分布を、中心波長が前記零点波長の近傍で半
    値幅が10nm以上、60nm以下であり、且つ使用上限温度で
    の前記磁気光学素子の吸収端波長より短波長側の光量が
    ほぼ零となるように設定し、前記実効的ベルデ定数e
    の温度変動をほぼ零としたことを特徴とする光応用磁界
    センサ。
  2. 【請求項2】使用上限温度での磁気光学素子の吸収端波
    長より短波長側の光を遮断するための短波長遮断手段を
    設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光
    応用磁界センサ。
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