JPH0669335B2 - 開閉式断熱板組枠ユニット列の同時開閉装置並に畜舎 - Google Patents

開閉式断熱板組枠ユニット列の同時開閉装置並に畜舎

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JPH0669335B2
JPH0669335B2 JP18211791A JP18211791A JPH0669335B2 JP H0669335 B2 JPH0669335 B2 JP H0669335B2 JP 18211791 A JP18211791 A JP 18211791A JP 18211791 A JP18211791 A JP 18211791A JP H0669335 B2 JPH0669335 B2 JP H0669335B2
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heat insulating
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岩夫 岸
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キシエンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、豚、牛、馬、鶏などの
家畜用の畜舎の壁面を構成するに用いられる開閉式断熱
板組枠ユニット列の同時開閉装置並に畜舎に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の畜舎、例えば、養豚用畜舎に例を
とれば、次の2通りの形式がある。その一方の形式の畜
舎は、開放畜舎と言われるものである。即ち、該畜舎
は、その壁面を、カーテン又はガラス窓等を開放自在に
設けたもので、春、夏、秋には自然の空気を舎内に取り
入れるため開放するようにし、冬は閉め切るように使用
される。その他方の形式の畜舎は、ウインドレス式畜舎
と言われるものである。即ち、該畜舎は、その壁面をす
べて、断熱材を内面に張った一般の壁材で構成し、その
屋根には、ルーフファンを設けたもので、該ルーフファ
ンの強制換気で室内の空気を入れ替えるようにしたもの
である。従来の上記の開放型畜舎は、春、夏、秋は通風
が比較的良く、家畜の健康及び管理が比較的良好にでき
るが、冬季は該気温が下がり、特に酷寒の地では舎内の
給水器の凍結、家畜の健康を害し、遂には凍死も発生す
るなどの不都合を伴う。ガス、電気、温水などで広い畜
舎内を均一に暖めるには、ランニングコストが極めて高
くつき、生産原価を圧迫する不利をもたらす。一方、従
来の上記のウインドレス畜舎は、冬季は開放畜舎の場合
のような不都合はないが、春、夏、秋の季節において、
ルーフファンにより室内の空気を入れ替えるが、広い畜
舎内の空気を全体に亘り平均に入れ替えることは不可能
で、特に夏期には、多量のメタンガス、アンモニア等
が、畜舎内の各豚房の床面下にある多数の糞尿槽より発
生するため、家畜の病気の多発、発育の遅れをもたら
し、その結果、薬を多量に投与しなければならなくな
り、生産原価を圧迫し、又健康上の管理に心労、時間を
消費し、作業者の健康を害することが多く発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】出願人は、上記の2つ
の形式の畜舎の夫々の上記の問題点を解消し、四季の気
候の変化に対して自由に対処でき、特に夏季の猛暑、冬
季の厳寒などに対処して畜舎内の生育環境を良好にし得
られ、又、畜舎内の広い空間の全体に亘る換気ができる
と共に、畜舎の壁面の所望の個所から自由に外気の取り
入れ、或いは外気との遮断を行い得るように通風量を適
宜細かく調節自在にできる新しい形式の畜舎を開発し、
先にその発明に係る特許願を提出した。
【0004】その特許願に係る基本発明は、畜舎の壁面
を縦方向並に横方向に多数枚の開閉自在の断熱板を配設
し、その壁面の略全面の所望の個所の断熱板を任意に開
閉し、通気や断熱を適当に行い、舎内の温度などを環境
を適当に調節し、従来の畜舎の不都合を解消したもので
ある。而して、この場合、該畜舎の壁面を多数枚の開閉
自在の断熱板で構築する場合、その構築を容易にするべ
く、次のような畜舎用式断熱板組枠ユニットを用いて、
該壁面に配設することを提案した。即ち、該組枠ユニッ
トは、囲枠に、その囲枠内空間全面に亘り互いに接合す
る複数枚の断熱板を配設し、該囲枠に設けた操作子の操
作により、これら断熱板を連動する連動機構を介して全
ての断熱板が同時にその夫々の回動軸の回動を介して相
隣る断熱板間を開閉自在とし、且つ該囲枠にその各断熱
板の回動を所定の回転角度位置で停止せしめるストッパ
ー装置を設けて成るものである。しかし乍ら、かゝる組
枠ユニットの多数個で畜舎の壁面を構成した場合、夫々
の組枠ユニットに夫々設けたストッパー装置を要し、製
造コストを増大するばかりでなく、各別に各組枠ユニッ
トの多数枚の段熱板の開閉を行うので、使用上煩わし
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の各個の
組枠ユニット毎に断熱板を同時開閉する使用上の煩わし
さを解消し、複数個の組枠ユニットの断熱板を同時に開
閉し得るようにし、その使用上の煩わしさを解消した開
閉式断熱板組枠ユニット列の同時開閉装置に係り、囲枠
に、その囲枠内空間全面に互いに接合する複数枚の断熱
板を配設し、各該断熱板の両端を該囲枠の両側枠に配設
した回動軸により開閉自在とし、その1側の枠に沿い延
びる長手の連結板を各回動軸に開閉用レバーを介して連
結し、且つ該連結板の上方に設けた開閉用駆動軸に導出
した一対の開閉駆動ワイヤーを、該連結板の上端部と上
端に位置する開閉用レバーの外端部とに連結して成る開
閉式断熱板組枠ユニットの複数個を整列させ、その外部
に設けた開閉駆動装置より導出の一対の開閉用牽引ワイ
ヤーの末端を、該開閉駆動組枠ユニットから最も遠い組
枠ユニットの該開閉用駆動軸の外方突出端部に固定する
と共に、残る1個又は複数個の各組枠ユニットの該開閉
用駆動軸の外方突出端部より導出した一対の開閉用中間
ワイヤーを介して該一対の開閉用牽引ワイヤーに連結し
て成る。
【0006】
【作用】該開閉駆動装置により、その一対の開閉用牽引
ワイヤーの一方を牽引するときは、その他方の牽引ワイ
ヤーは牽引とは反対方向に動く。該開閉駆動装置から最
も遠い一端の組枠ユニットの該開閉用駆動軸は、上記の
牽引により直接1方向へ回動し、残る1つ又はそれ以上
の組枠ユニットの夫々の該開閉用駆動軸は、該一対の開
閉用中間ワイヤーを介して1方向へ回動する。夫々の組
枠ユニットの各該開閉用駆動軸の該1方向への回動は、
該軸に連結の一対の開閉駆動ワイヤーの一方を上動さ
せ、他方を下動させ、これに連結の長手の連結板を上動
又は下動させると同時に、該開閉レバーを該連結板とは
反対方向に下動又は上動させ、かくして、該連結板に夫
々のレバーを介して連結している夫々の回動軸を1方向
に同時に回動させてこれに伴いその断熱板を同時に、例
えば開方向に回動させる。即ち、夫々の組枠ユニットの
夫々の全ての断熱板は同時に開かれ、或いは閉じられ
る。次に、該一対の開閉用牽引ワイヤーの他方を牽引す
るときは、その他方の牽引ワイヤーは牽引とは反対方向
に動く。該開閉駆動装置から最も遠い一端の組枠ユニッ
トの該開閉用駆動軸は、上記の牽引により直接前とは反
対の方向に回動し、残る1つ又はそれ以上の組枠ユニッ
トの夫々の該開閉用駆動軸は、該一対の開閉用中間ワイ
ヤーを介して前とは反対の方向へ回動する。夫々の組枠
ユニットの各該開閉用駆動軸の該反対方向への回動は、
該軸に連結の一対の開閉駆動ワイヤーを互いに反対方向
に上動及び下動させ、これに連結の長手の連結板を下動
又は上動させると同時に該開閉用レバーを該連結板とは
反対方向に上動又は下動させ、かくして、該連結板に夫
々のレバーを介して連結している夫々の回動軸を前とは
反対方向に同時に回動させる。即ち、夫々の組枠ユニッ
トの夫々の全ての断熱板は、同時に閉じられ、或いは開
かれる。
【0007】この場合、該開閉駆動装置に開閉用操作子
と該操作子の回動を所定の回転角度位置で停止せしめる
ストッパー装置とを具備せしめるときは、その整列した
組枠ユニットの全ての断熱板の開き角度を所望の位置で
停止せしめることができる。而して、これらの本発明の
同時開閉装置により畜舎の壁面を構成するときは、その
複数個の組枠ユニットを同時に開閉する操作を簡単にで
き、ストッパー装置の数を先に提案の組枠ユニットに比
し著しく減少でき、経済的に安価な畜舎を構築できる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面につき説明
する。図示の実施例は、本発明装置の1例を示し、その
理解を容易にするべく、開閉式断熱板組枠組枠ユニット
列として、最小限の数、即ち、2個の組枠ユニット1,
1を横方向に並べたもので構成し、これら両組枠ユニッ
ト1,1の夫々に具備した6枚づつの断熱板2,2,…
の全てを同時に開閉するように構成して成る。これを以
下に詳述する。
【0009】図面で、該組枠ユニット1は、次のように
構成されている。該組枠ユニット1は、アルミニウム、
スチールなどを材料とした断面コ字状の四本の枠部材か
ら成る方形の囲枠3とその内部空間全面に亘り、遮弊す
るべく互いに接合自在の6枚の長矩形状の断熱板2,
2,…とから成る。各断熱板2は、その両端にシート状
パッキング4を介して、該囲枠3の左右の側枠部3a,
3bより突出する回転軸5,5に回動自在に支持されて
いる。該断熱板2は、合成樹脂成形体、無機又は有機質
の発泡成形板などで構成される他、内部を中空とした成
形板でもよい。図示の例は、方形成形壁の内部に多孔性
の断熱板を充填したものから成る。尚、各断熱板2は、
囲枠3より取り脱し容易に交換できるように、その両端
の各回転軸5の内端部に嵌合自在のコ字状金属製保持用
枠6に該断熱板2の側縁端部を嵌合し、その嵌合部をボ
ルトナットの固定具7を挿通し、着脱自在に締付固定し
た。8は、該断熱板2の内部に介在し、その締付に対抗
し且つその締付を強化する金属製、硬質合成樹脂などか
ら成る補強用ブロックを示す。(第9図参照)。
【0010】このように構成した夫々の組枠ユニット
1,1のコ字状の両側枠部材3a,3bのいずれか一方
には、図示の例では、その左側枠部材3aの該溝枠内に
突出する各回転軸5の外部突出端部には、図3に明示の
如く、開閉用レバー9の基部を連結し、その各レバー9
の先端外面に突設した連結用ピン10に、即ち、垂直方
向に6個並ぶこれらの連結用ピン10,10,…に、垂
直方向に長手の連結板11をその各孔において嵌着し、
平ワッシャー12と割りピン13とにより該連結板11
を各該ピン10に固定する。
【0011】本発明によれば、更に各囲枠3に、該連結
板11の上方に、図示では、該囲枠3の左上隅角部に、
開閉用駆動軸14を設ける。詳細には、該軸14は、該
コ字状溝枠部材3aを水平方向に横断し且つその一部が
その該枠部材3aの外面から外部に突出した外端軸部1
4aをもつように設けられ、該軸14には、即ち、該溝
枠3aを横切る部分には一対の開閉用ワイヤー15,1
6の一端を固定し、その一方のワイヤー15の下端を該
連結板11の上端部に連結し、その他方のワイヤー16
の下端を最上位の開閉用レバー9の延長端部に連結し
た。更に詳細には、例えばその一対の開閉用ワイヤー1
5,16の一方15を開用ワイヤーとし、その上端部を
図5及び図6から明らかなように、該駆動軸14に設け
た挿通孔に挿入し、該挿入部をこれに対し直角に設けた
螺孔にワイヤー固定用押しねじ17を螺入押圧により該
挿入部を固定し、そのワイヤー15の導出遊離部を前方
に位置させて下垂し、その下端部を該連結板11に設け
た挿通孔に挿通し、その挿通端部を上向きに折り曲げ、
その折り曲げ端部をワイヤークリップ18により固定す
る。一方、該開閉用ワイヤーの他方のワイヤー16を閉
用ワイヤーとし、その上端部を、該駆動軸12に設けた
挿通孔に挿入し、該挿入部をこれに対し、直角方向に設
けた螺孔にワイヤー固定用押しねじ19を螺入し押圧固
定し、そのワイヤーの導出遊離部を前記の開用ワイヤー
15とは反対側に位置して、即ち、後方に位置させて下
垂し、その下端部を該開閉用レバー9の延長端部に設け
た孔に挿通し、その挿通端部を上向きに折り曲げ、その
折り曲げ端部をワイヤークリップ20により固定し、か
くして、該開閉用駆動軸14の1方向の回動によれば、
該開用ワイヤー15は上動し該閉用ワイヤー16は下動
して、これに伴い、該開用ワイヤー15に連結している
連結板11は上動し、該連結板11の上動に連動してこ
れに連結している各開閉用レバー9,9,…を介して夫
々連結の回動軸5,5,…を回動せしめて、全ての断熱
板2,2,…は同時に開かれるようにする一方、該開閉
用駆動軸14の他方向への回動によれば、該開用ワイヤ
ー15は下動し該閉用ワイヤー16は上動して、これに
伴い、該開用ワイヤー15に連結している連結板11の
下動は各開閉用レバー9,9,…を介して夫々連結の回
動軸5,5,…を回動せしめて、全ての断熱板2,2,
…はその開状態から閉じ方向に回動し閉じられるように
した。
【0012】更に、各組枠ユニット1における該開閉用
駆動軸12の1方向又は他方向への回動を行わせ且つそ
の両組枠ユニット1,1の断熱板2,2,…の全ての同
時開閉を行う機構を次のように構成する。即ち、2個を
並べた組枠ユニット1,1列の外部に開閉駆動装置21
を設け、該装置21から導出した一対の開閉用牽引ワイ
ヤー22,23の先端部を、該装置21から最も遠い位
置に存する、即ち最先端に位置する組枠ユニット1の該
開閉用駆動軸14の該外端軸部14aに固定すると共
に、その手前の、即ち、残る組枠ユニット1の該開閉用
駆動軸14の該外端軸部14aに一端を固定した一対の
開閉用中間部牽引ワイヤー24,25の他端を該開閉用
牽引ワイヤー22,23に連結するようにした。
【0013】更に詳細には、該開閉駆動装置21より導
出した一対の開閉用牽引ワイヤー22,23は、図示の
実施例では、その一方の開用牽引ワイヤー22とその他
方の閉用牽引ワイヤー23とを平行に導出させ、その夫
々の先端部を、図4及び図5に明示のように、該先端に
位置する組枠ユニット1の該開閉用駆動軸14の該外端
軸部14aに互いに反対側に位置して開口する挿通孔内
に夫々挿入し、その挿入部の夫々を、これに対し直角方
向に設けた螺孔に挿入したワイヤー固定用押しねじ2
6,27により螺入押圧固定した。更に、その手前の組
枠ユニット1の該開閉用駆動軸14の該外端軸部14a
には、図8及び図9に明示のように、同様に互いに反対
側に位置して開口する挿通孔内に開用中間部牽引ワイヤ
ー28と閉用中間部牽引ワイヤー29の一端部を挿入
し、その夫々の挿入部をこれに対し直角方向に設けた螺
孔にワイヤー固定押しねじ30,31を螺入して押圧固
定する一方、その夫々導出する中間部開用牽引ワイヤー
30及び中間部閉用牽引ワイヤー31の夫々の外端部を
その対応する開用牽引ワイヤー22及び閉用牽引ワイヤ
ー23の夫々の中間部に夫々ワイヤークリップ32,3
3により固定した。
【0014】尚、各組枠ユニット1,1の囲枠3の上枠
部材3cの外面に所定間隔に平行する開閉用牽引ワイヤ
ー22,23を支承し、或いは更に開閉用中間部牽引ワ
イヤー28,29を支承する複数個のワイヤー受け3
4,34,…を一線上に突出配設することが好ましい。
又、該各組枠ユニット1の該開閉用駆動軸14の下方に
は該溝枠3aを横断するガイド軸35を設け、後方に位
置し該駆動軸14から下垂する閉用ワイヤー16を支承
案内するようにすることが好ましい。
【0015】本発明の上記組枠ユニット列の同時開閉装
置は、畜舎の側壁に多数配設されるが、例えば、平成3
年1月18日に提出した特許願の明細書及び図面の、例
えば図1及び図2に示すと同様に長手の豚養用畜舎の両
側壁と両端面の側壁の殆ど全面を構成する。但しこの場
合、該開閉駆動装置21を取り付ける壁材を一定間隔を
存して2個の組枠ユニット1,1列を嵌め込み取り付け
る取付用囲枠を長さ方向に多数形成され且つ上下方向に
これら2個の組枠ユニット列が複数段取り付ける取付用
囲枠により側壁を構成し、これら側壁に本発明の上記装
置を多数取り付けるようにした。
【0016】図1は、上記の本発明の装置を取り付ける
に適した畜舎Aの側壁の一部を代表的に示し、図面で3
6は縦桟、37は横桟、38は3本の縦桟36と2本の
横桟37で区劃形成された横方向に2つ並んだ取付用囲
枠、39は2本の縦桟36,36との間に形成された壁
材から成る構成を基本構成とする。而して、図示を省略
したが、畜舎の側壁は、この基本構成が長さ方向に繰り
返されると共に、この基本構成の横列が上下方向に複数
段に構成して成る。
【0017】図示のように、本発明の2個の組枠ユニッ
ト1,1を、該2個並んだ取付用囲枠38,38に嵌め
込み、その各囲枠3の各枠部材の両側に水平に突出した
取付用縁部40,40にその配設した取付孔を介して螺
鋲41を螺着して固定する。該開閉駆動装置21は、そ
の右側の壁材39に取り付け、該装置21より導出の平
行する開用牽引ワイヤー22と閉用牽引ワイヤー23と
は、その上方の該組枠ユニット1の上枠部材に配設のワ
イヤー受け34と同じ高さ位置において該壁材39に水
平に配設された一対のガイドロール42,42を介して
垂直方向から水平方向に案内される。
【0018】該開閉駆動装置21は、取付枠部21aと
これに取り付けた該一対の平行する開閉牽引ワイヤー2
2,23の端部を固定する回動軸21bとこれらワイヤ
ー22,23のいずれか一方又は他方の牽引ワイヤーを
撰択的に牽引するために正逆回動自在の該回動軸21b
に取付腕21cを介し連結する操作子21dとから成
り、通常のウインチ装置でもよいが、図示の例では、図
11乃至図13に明示のように、該回動軸21bは、こ
れに互いに対向する位置に開口する挿通孔に該開用牽引
ワイヤー22と該閉用牽引ワイヤー23の基端部を挿入
し、その挿入部を、これに対し直角に設けた螺孔に夫々
のワイヤー固定用押しねじ43,44を螺入して押圧固
定した。
【0019】本発明の装置において、該開閉駆動装置2
1の該操作子21dを図11示のように1方向に回動す
れば、該開用牽引ワイヤー22は牽引され、前記2つの
組枠ユニット1,1のうち該装置21より最も遠い位置
にある組枠ユニット1の該外端軸部14aは、該開用牽
引ワイヤー22の牽引により直接1方向に回動されると
同時に、その残る手前の組枠ユニット1の該外端軸部1
4aは、該開用中間部牽引ワイヤー28を介して1方向
に回動し、かくして、両組枠ユニット1,1の該開閉用
駆動軸14,14は同時に1方向に回動して、これに伴
い夫々の該開用ワイヤー15及び15を上動させ、これ
に連結の連結板11,11に連結の各開閉用レバー9,
9,…及び9,9,…を介して各回動軸5,5,…及び
5,5,…を同時に回動せしめられるので、両組枠ユニ
ット1,1の夫々の断熱板2,2,…及び2,2,…が
同時に開き方向に回動する。この状態から、該操作子2
1dを逆の方向に回動させれば、該一対の開閉用ワイヤ
ー22,23のうち、その閉用ワイヤー23が牽引され
るので、両組枠ユニット1,1の一方の該外端軸部14
aは、該閉用ワイヤー23により直接その他方の該外端
軸部14aは該閉用中間部牽引ワイヤー29を介して前
とは反対の方向に回動し、従つて、その夫々の開閉用駆
動軸14,14は、同時に前とは反対の方向に回動し
て、これに伴い、該閉用ワイヤー16,16を上動さ
せ、これに連結の該開閉用レバー9,9を該上動させ、
該開閉用レバー9,9を介してこれに連結の回動軸5を
前とは逆の方向に回動せしめると同時に、該開閉用レバ
ー9,9が連結する連結板11,11は、該開用ワイヤ
ー15の下動と共に下動し、該連結板11,11に連結
の各回動軸5,5,…は回動する。かくして、両組枠ユ
ニット1,1の全ての断熱板2,2,…及び2,2,…
は同時に閉じ方向に回動する。
【0020】この場合、これら断熱板2の開閉動を所定
の位置で停止させ、夫々の開度にセットでき、畜舎内の
温度、通風量などを調節できるようにすることが好まし
い。
【0021】このため、該開閉駆動装置21にストッパ
ー装置45を設ける。該ストッパー装置45は、該回動
軸21bに軸孔を嵌合し且つ該取付枠21aに取り付け
られた回転角度固定板45aと該操作子21cのハンド
ル21d内に伸縮自在に設けられた回転角度固定ピン4
5bとから成り、該回転角度固定板45aにはその周縁
部の回動軌道上に、例えば、30゜の回転角度が間隔で
図10に明示のように、4個の透孔45c,45c,…
を設ける。かくして、該ハンドル21dの腕21cを垂
直に位置する閉位置に存する透孔45cから順次次30
゜、60°、90°(全開)位置の各透孔45cに回動
させ、これに固定ピン45bを挿入するときは、各断熱
板2は夫々30°、60°、90°(全開)の位置に開
いた状態にセットすることができる。該固定ピン45b
は、該ハンドル21d内に設けたばね46により外方へ
突出するように設置され、該ハンドル21dを把持して
手前ヘ引っ張るときは、これに伴い固定ピン45bは該
ハンドル21d内に後退して、該固定板45aの該透孔
45cより抜き出すことができ、この状態で該操作子2
1cを一方又は他方へ回動し得るようにし、該ハンドル
21dから手を離すときは、固定ピン45bが任意の透
孔45cに突入してその位置にセットされるようにし
た。
【0022】本発明の装置は、上記の2つの組枠ユニッ
ト1,1を該開閉駆動装置21の操作によりその夫々の
断熱板2,2,…及び2,2,…を同時に開閉するよう
にした実施例に勿論限定されるものでなく、1つの共通
の開閉駆動装置21で、横方向に並べられた3個又はそ
れ以上の個数から成る組枠ユニット列の全ての断熟板の
同時開閉に適用するべく装置することも勿論含まれる。
そのいずれの場合でも、開閉用牽引ワイヤー22,23
を該開閉駆動装置21から最も遠い位置の組枠ユニット
1の該開閉駆動軸14の該外端軸部14aに直接連結
し、その残る手前の2つ又はそれ以上の組枠ユニット
1,1,…の該開閉用駆動軸14の該外端軸部14a
に、夫々の中間部開閉用牽引ワイヤー28,29を介し
て開閉用牽引ワイヤー22,23に連結することによ
り、その全ての組枠ユニットの断熱板2,2,…を共通
の1つの開閉駆動装置19の操作により、同時に開閉す
ることができる。又、その畜舎の側壁を構成する横方向
に複数列縦方向に複数段並ぶ多数の組枠ユニットのう
ち、これらの断熱板を同時に開閉するべき組枠ユニット
の数は、必ず一定数である必要なく、所望の数だけ、自
由に選択して本発明の装置を構成することができる。そ
の個数は任意に定められることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】このように本発明によるときは、囲枠の
内部空間全面を互いに接合する複数枚の断熱板を夫々の
回転軸を介して回動する開閉自在に配設し、該囲枠の1
側の枠に沿い延びる長手の連結板を夫々の開閉用レバー
を介して夫々の回転軸に連結し、更に該囲枠に設けた開
閉用駆動軸を一対の開閉用ワイヤーを該連結板と最上位
の開閉用レバーとに連結し、更にその囲枠の外面に、該
開閉用駆動軸の一端を突出させて外端軸部を設けて成る
組枠ユニットを少なくとも2個並べて組枠ユニット列を
形成し、別個に用意したこれらに共通の1つの開閉駆動
装置から導出した一対の開閉用牽引ワイヤーを、該組枠
ユニット列のうち該開閉駆動装置から最も遠い組枠ユニ
ットの該外端軸部に連結する一方、その残る1つ又はそ
れ以上の組枠ユニットに設けた該外端軸部に、一対の開
閉用中間部牽引ワイヤーを介して該一対の連動開閉用牽
引ワイヤーを連結して開閉式断熱組枠列の同時開閉装置
を構成したので、これら組枠ユニットに共通の該開閉駆
動装置の操作によりその一対の開閉用牽引ワイヤーのう
ち該開用牽引ワイヤーを牽引することにより、全ての組
枠ユニットの夫々の複数枚の断熱板を同時に開くことが
でき、又、その閉用牽引ワイヤーを牽引することによ
り、その全ての組枠ユニットの夫々の断熱板を同時に閉
じることができる効果をもたらす。この場合、該開閉駆
動装置に、開閉用操作子と該操作子の回動を所定の回転
角度位置で停止するストッパー装置を設けるときは、そ
の操作子の回動を所望の位置で停止させることにより、
複数個の組枠ユニットの全ての断熱板を同じ所定開度に
同時にセットすることができる効果をもたらす。本発明
の装置を、畜舎の側壁に配設するときは、少ない数の開
閉駆動装置を操作するだけでその多数の組枠ユニットの
断熱板の同時開閉或いは開度の同時調節を高能率に行う
ことができ、比較的安価に通風量、温度などが全面的に
調節可能な畜舎を構築できる効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】畜舎の壁面に取り付けられた本発明装置の1例
の正面図である。
【図2】図1のII−II線裁断面図である。
【図3】図1のIII−III線裁断面図である。
【図4】図2のA部の拡大図である。
【図5】図4のV−V線矢示方向の上面図である。
【図6】図4のVI−VI線矢示方向の側面図である。
【図7】図5のVII−VII線断面図である。
【図8】図1のB部の拡大図である。
【図9】図8のVIII−VIII線矢示方向の上面図
である。
【図10】図1のIX−IX線裁断面図である。
【図11】開閉駆動装置の拡大図である。
【図12】図10示の装置の上面図である。
【図13】図10示の装置の一部を裁除した側面図であ
る。
【符号の説明】
1 組枠ユニット 2 断熱板 3 囲枠 5 回転軸 9 開閉用レバー 11 長手の連
結板 14 開閉用駆動軸 14a 外端軸
部 15 開用ワイヤー 16 閉用ワイ
ヤー 21 開閉駆動装置 22 開用牽引
ワイヤー 23 閉用牽引ワイヤー 28 開用中間
部牽引ワイヤー 29 閉用中間部牽引ワイヤー 32 取付用囲
枠 37 壁材 A 畜舎側壁 45 ストッパー装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 囲枠に、その囲枠内空間全面に互いに接
    合する複数枚の断熱板を配設し、各該断熱板の両端を該
    囲枠の両側枠に配設した回動軸により開閉自在とし、そ
    の1側の枠に沿い延びる長手の連結板を各回動軸に開閉
    用レバーを介して連結し、且つ該連結板の上方に設けた
    開閉用駆動軸に導出した一対の開閉駆動ワイヤーを、該
    連結板の上端部と上端に位置する開閉用レバーの外端部
    とに連結して成る開閉式断熱板組枠ユニットの複数個を
    整列させ、その外部に設けた開閉駆動装置より導出の一
    対の開閉用牽引ワイヤーの先端部を、該開閉駆動ユニッ
    トから最も遠い位置に有する該開閉用駆動軸の外端軸部
    に固定すると共に、残る1個又は複数個の各組枠ユニッ
    トの該開閉用駆動軸の外方突出端部より導出した一対の
    開閉用中間ワイヤーを介して該一対の開閉用牽引ワイヤ
    ーに連結して成る開閉式断熱板組枠ユニット列の同時開
    閉装置。
  2. 【請求項2】 該開閉駆動装置は、開閉用操作子と該操
    作子の回動を所定の回転角度位置で停止せしめるストッ
    パー装置とを具備して成る請求項1の開閉式断熱板組枠
    ユニット列の同時開閉装置。
  3. 【請求項3】 畜舎の壁面を請求項1又は2の開閉式断
    熱板組枠ユニット列の同時開閉装置により構成して成る
    畜舎。
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