JPH0668503A - フォーカスエラー検出系 - Google Patents

フォーカスエラー検出系

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JPH0668503A
JPH0668503A JP4221497A JP22149792A JPH0668503A JP H0668503 A JPH0668503 A JP H0668503A JP 4221497 A JP4221497 A JP 4221497A JP 22149792 A JP22149792 A JP 22149792A JP H0668503 A JPH0668503 A JP H0668503A
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JP
Japan
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light
photodetectors
focus error
laser
photodetector
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Withdrawn
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JP4221497A
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Inventor
Osamu Nakano
治 中野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH0668503A publication Critical patent/JPH0668503A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォーカスエラー信号の検出系において、2
つのPDの調整エラーにより発生するフォーカスエラー
信号のクロストークを低減する。 【構成】 レーザ素子(1)から出射したレーザビーム
をグレーティング(3)で分離して情報記録媒体(7)
に入射させ、この情報記録媒体で反射したレーザビーム
を分光手段(10)を用いて2方向に分離し、それぞれ
複数個の光り検出器を具える第1及び第2の光検出手段
で検知して、フォーカスエラー信号を検出するフォーカ
スエラー検出系で、それぞれの光検出器がトラック方向
(y方向)に並列されているとともに、これらの光検出
器がそれぞれ複数の受光領域を具えており、これらの受
光領域を画成している分割線がトラックの延在方向とほ
ぼ直交する方向(x方向)に延在することを特徴とする
フォーカスエラー検出系。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフォーカスエラー検出系
に関するものであり、特にC−SSDフォーカシングエ
ラー検知法(Complementary Spot Size Detection)を
用いてフォーカスエラーを検出する場合に好適に適用で
きるフォーカスエラー検出系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】C−SSDフォーカシングエラー検知法
に好適に適用できるフォーカスエラー検出方法として
は、例えば特開平2−21431号公報に開示されてい
るビームサイズフォーカス検出法がある。図11は、こ
のビームサイズフォーカス検出法を適用したフォーカス
エラー検出系の構成を示す図である。
【0003】半導体レーザ51から発せられたレーザ光
はコリメータレンズ52、ビーム整形プリズム53、ビ
ームスプリッタ54、対物レンズ55を介して光磁気デ
ィスク56へ照射される。光磁気ディスク56で反射さ
れた反射光は、ビームスプリッタ54でその光路を90
°曲げられた後、回折格子57を通って0次光と±1次
光とに分割される。これらの光ビームは更に、偏光ビー
ムスプリッタ58でそれぞれ2方向へ分離され、第1の
光検出手段59と第2の光検出手段60とに入射する。
第1及び第2の光検出手段59、60は、2つの受光素
子(a1 ,b1;a2 ,b2 )からなる2分割光検出器
59−1、60−1と、3つの受光素子(c1 ,d1
1 ;c2 ,d2 ,e2 )からなる3分割光検出器59
−2、60−2とをそれぞれ具えている。各受光素子の
配置、構成は、各光検出手段59、60の側方に示すと
おりであり、各光検出器59−1、60−1及び59−
2、60−2は、光磁気ディスク56に形成されたトラ
ックの延在方向(y方向)に直交する方向に並設されて
おり、各光検出器の各受光素子を画成する分割線は前記
トラックの延在方向に平行に延在している。フォーカス
エラー信号FEは、
【数1】 FE=(c1 +e1 +d2 )−(c2 +e2 +d1 ) から算出される。したがって、この検出系では、光磁気
ディスク56上で光ビームスポットがグルーブを横断し
た場合に生じる光検出手段59、60上でのスポットの
強度が変化する方向と、フォーカスエラー信号の演算方
向が同じ方向にとられていることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のフォーカスエラー検出系においては、2つの
PDが理想状態からずれている場合に、ビームスポット
が光磁気ディスク56上のグルーブを横断するときに発
生するフォーカスエラーのオフセットをキャンセルする
ことができないという問題がある。
【0005】図12は、図11に示す装置において、光
磁気ディスク56上でビームスポットがグルーブを横切
っている状態を部分的に示す図である。ビームスポット
がグルーブを横切っているため、反射光ビームにはラジ
アル方向に強度分布差が発生する。いま、フォーカスエ
ラー検出用の3分割光検出器59−2、60−2は、ト
ラック方向と平行な方向に延在する分割線によって分割
されているため、フォーカスエラーの演算方向はラジア
ル方向になる。ここで2つのPDが同一方向にシフトし
ている場合の反射光ビームの光検出器59−2、60−
2上でのビームスポットの様子を示す。このように、2
つのPDが同一方向にシフトしていると、光検出器59
−2、60−2上で、ビームスポットは分割線と直交す
るX方向(X’方向)に存在するが、これらのビームス
ポットは第1及び第2の光検出器59−2、60−2上
で同じ方向に同じ量シフトしている。したがって、それ
ぞれの光検出器59−2、60−2で発生するオフセッ
トが互いにキャンセルされることになり、フォーカスオ
フセットは発生しない。また、ビームスポットがグルー
ブを横断して、反射光ビームに強度分布が生じた場合に
も、同様に各光検出器59−2、60−2で生じるオフ
セットがキャンセルされ、フォーカスオフセットは発生
しない。
【0006】しかしながら、2つのPDが逆方向にシフ
トしている場合を考えると、以下に説明するとおり、フ
ォーカスエラー信号にクロストークが発生してしまう。
2つのPDが逆方向にシフトしている場合の反射光ビー
ムの光検出器59−2、60−2上のビームスポットの
様子を図14に示す。図14に示すように、反射ビーム
は光検出器59−2、60−2上でx方向(x’方向)
にシフトしているが、図14から明らかなように、この
場合は、x軸上でそれぞれのビームスポットが逆方向に
同じ量シフトしていることになる。光磁気ディスク56
上で、ビームスポットがグルーブ上を追従しているとき
には、ビームスポットに強度分布が生じないため反射ビ
ームが光検出器59−2、60−2上で逆方向に同じ量
シフトしていても、それぞれの光検出器59−2、60
−2で発生するオフセットがキャンセルし合ってフォー
カスオフセットは発生しないが、ビームスポットがグル
ーブを横断するときには、反射光ビームに強度分布が生
じるため、第1及び第2の光検出器59−2、60−2
で発生するオフセットの発生量が異なり、互いにキャン
セルできないで残ってしまうことになる。すなわち、ビ
ームスポットがグルーブを横断するときに生じるスポッ
トの強度分布の変化により、フォーカスエラー信号にク
ロストークが発生してしまう。したがって、特に所望の
トラックをシークする時に、デフォーカスが発生すると
いう問題がある。
【0007】本発明は、このように2つのPD調整のば
らつきで発生するフォーカスエラー信号のクロストーク
を低減させて、シーク中でもデフォーカスが発生せず、
正確にフォーカスサーボを実現することができるフォー
カスエラー検出系を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するために、本願の第1発明に係るフォーカスエラー検
出系は、レーザ素子から出射したレーザビームを情報記
録媒体に入射させ、この情報記録媒体で反射したレーザ
ビームを分光手段を用いて2方向に分離し、分離したこ
れらのレーザビームを、それぞれが複数個の光検出器を
具える第1及び第2の光検出手段で検知して、フォーカ
スエラー信号を検出するフォーカスエラー検出系におい
て、 前記レーザ素子から出射したレーザビームを、該
レーザビームが前記情報記録媒体に入射する前に複数の
レーザビームに分離するようにグレーティングを配置
し、前記第1及び第2の光検出手段が具えるそれぞれの
光検出器が、前記情報記録媒体上に形成されているトラ
ックの延在方向に並列されているとともに、前記光検出
器がそれぞれ複数の受光領域を具えており、これらの受
光領域を画成している分割線が前記トラックの延在方向
とほぼ直交する方向に延在することを特徴とするもので
ある。
【0009】このように、本願第1発明においては、レ
ーザ素子から出射したレーザビームを、該レーザビーム
が情報記録媒体に入射する前に複数のレーザビームに分
離するようにグレーティングを配置し、第1及び第2の
光検出手段が具えるそれぞれの光検出器が、情報記録媒
体上に形成されているトラックの延在方向に並列されて
いるとともに、それぞれの光検出器が具える複数の受光
領域が前記の延在方向とほぼ直交する方向に延在する分
割線で分割されているため、スポットがPD上でシフト
している場合でもそれぞれの光検出手段で発生するオフ
セットを互いにキャンセルすることができ、フォーカス
エラー信号のクロストークを低減することができる。
【0010】本願第2発明に係るフォーカスエラー検出
系は、レーザ素子から出射したレーザビームを情報記録
媒体に入射させ、この情報記録媒体で反射したレーザビ
ームを分光手段を用いて2方向に分離し、分離したこれ
らのレーザビームを、それぞれが複数個の光検出器を具
える第1及び第2の光検出手段で検知して、フォーカス
エラー信号を検出するフォーカスエラー検出系におい
て、前記レーザ素子から出射したレーザビームを、該レ
ーザビームが前記情報記録媒体に入射する前に複数のレ
ーザビームに分離するようにグレーティングを配置し、
前記レーザ素子と前記第1及び第2の光検出手段とが共
通の半導体基板上に一体的に形成されているとともに、
前記第1及び第2の光検出手段が具える複数の光検出器
が、前記レーザ素子を挟んで前記トラック方向に直交す
る方向に並設されており、前記グレーティングと前記分
光手段とが一体的に形成されており、前記第1及び第2
の光検出手段が具えるそれぞれの光検出器が、それぞれ
複数の受光領域を具えており、これらの受光領域を画成
している分割線が前記トラックの延在方向に直交する方
向に延在することを特徴とするものである。
【0011】このように本願第2発明においては、レー
ザ素子と第1及び第2の光検出手段とが共通の半導体基
板上に一体的に形成されており、グレーティングと分光
手段とが一体的に形成されているため、装置の小型化を
図ることができる。
【0012】本願第3発明にかかるフォーカスエラー信
号検出系は、レーザ素子から出射したレーザビームを情
報記録媒体に入射させ、この情報記録媒体で反射したレ
ーザビームを分光手段を用いて2方向に分離し、分離し
たこれらのレーザビームに非点収差を与え、これらのレ
ーザビームをそれぞれが複数個の光検出器を具える第1
及び第2の光検出手段で検知して、フォーカスエラー信
号を検出するフォーカスエラー検出系において、前記レ
ーザ素子から出射したレーザビームを、該レーザビーム
が前記情報記録媒体に入射する前に複数のレーザビーム
に分離するようにグレーティングを配置し、前記第1及
び第2の光検出手段が具えるそれぞれの光検出器が、前
記情報記録媒体上に形成されているトラックの延在方向
に並列されているとともに、前記光検出器がそれぞれ複
数の受光領域を具えており、これらの受光領域を画成し
ている分割線が前記トラックの延在方向に対してほぼ4
5°をなしていることを特徴とするものである。
【0013】本願第3発明は、非点収差法を用いて、フ
ォーカスエラー信号を検出するように構成したものであ
り、この場合もレーザ素子から出射したレーザビーム
を、該レーザビームが情報記録媒体に入射する前に複数
のレーザビームに分離するようにグレーティングを配置
し、第1及び第2の光検出手段が具えるそれぞれの光検
出器が、情報記録媒体上に形成されているトラックの延
在方向に並列されているため、スポットがPD上でシフ
トしている場合でもそれぞれの光検出手段で発生するオ
フセットを互いにキャンセルすることができ、フォーカ
スエラー信号のクロストークを低減することができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明に係るフォーカスエラー検出
系の第1実施例の構成を示す図である。図2に明らかな
とおり、本実施例のフォーカスエラー検出系は、半導体
レーザ1、発散レーザ光源を平行光束にするためのコリ
メータレンズ2、0次、±1次ビームの3つのビームに
分離するための回折格子3、楕円ビームを円形ビームへ
整形させるためのビーム整形プリズム4、ビームスプリ
ッタ、対物レンズ6、集光レンズ8、1/2 波長板9、偏
光ビームスプリッタ10、第1の光検出手段11、第2
の光検出手段12を具え、半導体レーザ1から出射した
光ビームを光磁気ディスク7へ照射し、光磁気ディスク
7からの反射光ビームを第1及び第2の光検出器11,
12で検出して、情報の記録/再生を行うものである。
図1に戻り半導体レーザ1から出射した光ビームはコリ
メータレンズ2を介して回折格子3に入射し、ここで0
次光と±1次光とに分離される。これらの0次光及び±
1次光とは、ビーム整形プリズム4、ビームスプリッタ
5及び対物レンズ6を介して光磁気ディスク7上に3つ
のビームスポットとなって照射される。光磁気ディスク
7で反射された反射ビームはビームスプリッタ5で光路
を90°変えて、集光レンズ8、1/2波長板9を介し
て偏光ビームスプリッタ10へ入射し、ここでそれぞれ
の光ビームが更に2方向に分離されて、第1の光検出手
段11および第2の光検出手段12へ入射する。図2
(a)は、図1に示す装置を右側面からみた図である。
回折格子3は、図2(a)に示すように、コリメータレ
ンズ2と整形プリズム4との間に、格子方向が光磁気デ
ィスク7のトラック方向に直交するように配設されてい
る。図2(b)は光磁気ディスク7上に形成された3本
の光ビームスポットの配置を示す図である。3本の光ビ
ームは、トラックの延在方向に対して若干斜めに配列さ
れ、メインビーム(0次光)はランド7a上に、サブビ
ーム(±1次光)はブルーブ7b上に位置している。
【0015】光磁気ディスク7からの反射光は、偏光ビ
ームスプリッタ10でそれぞれ2つの光路に分離され、
一方の光ビームは第1の光路の結像点前に配置した第1
の光検出手段11に入射し、他方の光ビームは第2の光
路の結像点後に配置した第2の光検出手段12に入射す
る。第1及び第2の光検出手段11、12は、それぞれ
が3個の3分割光検出器11−1、11−2、11−
3;12−1、12−2、12−3を具えており、これ
らの光検出器は、y方向、すなわちディスク7上のトラ
ック方向に平行な方向に並設されている。中央の光検出
器11−1(12−1)で0次光スポットを検出し、両
側の2つの光検出器11−2、11−3(12−2、1
2−3)で±1次光をそれぞれ検出する。ここで、光ビ
ームがグルーブ7aを横切ることによって生じる強度分
布は、±1次光と0次光とでは逆位相で変化する。
【0016】第1の光検出手段11の中央の光検出器1
1−1は、受光素子a0 ,b0 ,c 0 から、上側の光検
出器11−2は、受光素子a-1,b-1,c-1から、下側
の光検出器11−3は、受光素子a+1,b+1,c+1から
構成されており、第2の光検出手段12の中央の光検出
器12−1はd0 ,e0 ,f0 から、上側の光検出器1
2−2はd-1,e-1,f-1から、、下側の光検出器12
−3は、d+1,e+1,f+1から、それぞれ構成されてい
る。尚、各受光素子を画成する分割線はy方向に延在す
る。フォーカスエラー信号FEは
【数2】 FE=(a0 +c0 +e0 )−(b0 +d0 +f0 ) +G{(a+1+c+1+e+1)−(b+1+d+1+f+1)} +G{(a-1+c-1+e-1)−(b-1+d-1+f-1)} を演算して得られ、トラッキングエラー信号TEは
【数3】 TE=(a0 −c0 )−G{(a+1−C+1)+(a-1−c-1)} +[{(d0 −f0 )−G{(d+1−f+1)+(d-1−f-1)}] から得ることができる。
【0017】図3(a)は、上記に説明した第1実施例
において、2つのPDが同一方向にシフトしている場合
の、第1及び第2の光検出手段11、12上でのビーム
スポットの様子を示す図である。図3(a)に示すとお
り、2つのPDが同一方向にシフトしている場合は、そ
れぞれの光検出手段11、12で発生したオフセット
は、従来の検出系と同様に、0次光同士、また±1次光
同士で互いにキャンセルし合い、フォーカスオフセッ
ト、クロストークは発生しない。
【0018】一方、2つのPDが逆方向にシフトしてい
る場合の光検出手段11、12上でのビームスポットの
様子を図3(b)に示す。このとき、第1の光検出手段
11の中央の光検出器11−1上の0次光のビームスポ
ットと、第2の光検出手段12の両側の光検出器12−
2、12−3上の±1次光のビームスポットとは、分割
線に対してカゲのある方向にシフトしている。また、第
2の光検出手段12の中央の光検出器12−1上の0次
光のビームスポットと、第1の光検出手段11の上下の
光検出器11−2、11−3上の±1次光のビームスポ
ットも同様に分割線に対してカゲのある方向と逆方向に
シフトしている。したがって、フォーカスエラー信号を
検出するにあたって、0次光を受光する光検出器11−
1、12−1のエラー信号から、±1次光を受光する光
検出器11−2、11−3、12−2、12−3のエラ
ー信号をゲインを最適化して引くことによって、それぞ
れの光検出器のオフセットをキャンセルさせることがで
き、クロストークの発生が低減する。尚、回折格子3は
半導体レーザ1とコリメータレンズ2との間に配置する
ようにしても良い。
【0019】図4は、本発明に係るフォーカスエラー検
出系の第2実施例の構成を示す図である。第2実施例に
係るフォーカスエラー検出系は図4に示すとおり、LD
−PDユニット13、複合ホログラム14、コリメータ
レンズ18、整形ビームスプリットプリズム19、対物
レンズ20、1/2 波長板23、集光レンズ24、偏光ビ
ームスプリッタ25、RF信号用光検出器26a,26
bを具える。LD−PDユニット13には半導体レーザ
15とエラー信号検出用の光検出器27、28とが同一
の半導体基板上に一体的に形成されており、複合ホログ
ラム14にはスリービーム形成用のグレーティング16
と、ビームサイズ法用のホログラム17とが一体的に形
成されている。このように、第2実施例では、ユニット
化した素子を使用して、装置全体の小型化を図るように
している。
【0020】図5は、LD−PDユニット13上の各素
子の配置を示す図である。LD−PDユニット13は、
シリコン基板13a上にLDチップ15を活性層を下側
にして載置すると共に、LDチップ15のレーザ光出射
面に対向させて、立ち上げミラー13bがシリコン基板
13a上にエッチングによって形成されている。LDチ
ップ15の偏光方向は、ディスク上のトラックの延在す
る方向(x方向)である。シリコン基板13a上には、
LDチップ15のx方向の両側に光検出手段27、28
が形成されている。光検出手段27、28はそれぞれx
方向に並設された3つの3分割光検出器27−1、27
−2、27−3、及び28−1、28−2、28−3を
具える。光検出器27−1は、受光素子a0 ,b0 ,c
0 で、光検出器27−2は受光素子a+1,b+1,c
+1で、光検出器27−3は受光素子a -1,b-1,c
-1で、光検出器28−1は受光素子d0 ,e0 ,f
0 で、光検出器28−2は受光素子d+1,e+1,f
+1で、光検出器28−3は受光素子d-1,e -1,f-1
それぞれ構成されており、これらの受光素子はx方向に
延在する分割線によって分割されている。
【0021】LD−PDユニット13にマウントされた
LDチップ15を出射した光ビームは、立ち上げミラー
13bを介して複合ホログラム14に入射する。複合ホ
ログラム14は、図6(a)に拡大して示すように、L
Dチップ15側端面に3ビーム用のグレーティング16
が、コリメータレンズ18側端面にビームサイズ法用の
ホログラム17が形成されている。いずれの端面でも格
子方向はy方向に設けられており、したがって、レーザ
ビームの波長変動によって、光検出器27、28上に形
成されたビームスポットは光検出器27,28の分割線
の延在方向(x方向)に分離されることになる。
【0022】出射光ビームは、3ビーム用グレーティン
グ16で3本のビームに分けられた後(図6(a))、
コリメータレンズ18を通って平行光となり、整形ビー
ムスプリットプリズム19を介して、対物レンズ20に
よりディスク21上に集光される。3本の光ビームはデ
ィスク21上では、第1実施例と同様に、0次光がラン
ド上に、±1次光がグルーブ上に配置される。
【0023】ディスク21からの戻り光は、整形ビーム
スプリットプリズム19によって、2方向に分離され
る。すなわち、戻り光の1部を整形ビームスプリットプ
リズム19で反射し、この反射光は1/2λ板23及び
集光レンズ24を通過して、偏向ビームスプリッタ25
で更に2方向に分離されて、RF信号検出用光検出器2
6a,26bで受光される。これらの光検出器26a,
26bの出力の差動から光磁気信号を、和動からプレピ
ット信号を検出する。
【0024】一方、整形ビームスプリットプリズム19
を透過した戻り光は、もとの光路を通って複合ホログラ
ム14へ入射する。図6(b)は、複合ホログラム14
を通過する戻り光の光路を示す図である。図6(b)に
示すように、3本の戻り光は、複合ホログラム14のコ
リメータレンズ18側端面に設けたビームサイズ法用ホ
ログラム17によって、それぞれ0次光、±1次光に分
離される。3本の戻り光のうち、0次光の光路を実線
で、+1次光の光路を破線で、−1次光の光路を一点鎖
線で示す。尚、それぞれの戻り光のビームサイズ用ホロ
グラム17で分離された0次光は、複合ホログラム14
のレーザ素子15側端面に設けた3ビーム用グレーティ
ング16の方向へ進むが、信号検出には使用しない。図
6(b)から明らかなように、ホログラム17で分けら
れた各戻り光の+1次光及び−1次光は、3ビーム用グ
レーティング16は通らずに、PD−LDユニット13
に設けた光検出器27、28でそれぞれ受光される。す
なわち、複合ホログラム14へ戻ってきた0次光の±1
次光は中央の光検出器27−1、28−1へ、+1次光
の±1次光は右側の光検出器27−2、28−2へ、−
1次光の±1次光は左側の光検出器27−3、28−3
へそれぞれ入射する。各戻り光の−1次光(右側の光検
出器27−2、28−2へ入射する)は、結像点の前に
スポットを結び、+1次光(左側の光検出器27−3、
28−3へ入射する)は結像点の後ろでスポットを結
ぶ。
【0025】第2実施例において、複合ホログラム14
の組立に際してz軸回りの回転位置決め精度により、反
射ビームスポットは光検出器27、28上で図7(a)
に示すようにシフトする。すなわち、ホログラム17に
よって分離された各戻り光の−1次光は、第1の光検出
器27−1、27−2、27−3上で図7(a)中上方
向へ、+1次光は、第2の光検出器28−1、28−
2、28−3上で図7(a)中下方向へ移動し、これら
±1次光のビームスポットはy軸に対して互いに対称な
動きをする。したがって、各光検出器27、28に入射
するビームスポットは、光検出器27−1に入射する0
次光の−1次光と、光検出器28−2、28−3に入射
する±1次光の−1次光とが互いにキャンセルし合い、
光検出器28−1に入射する0次光の+1次光と光検出
器27−2、27−3に入射する±1次光の+1次光と
が互いにキャンセルし合うため、フォーカスオフセッ
ト、クロストークは発生しない。
【0026】一方、LD−PDユニット13の組み立て
に際して、立ち上げミラー13bのエッチング精度や、
レーザ素子15の活性層の厚さのバラツキによる発光点
の位置精度によって、戻り光が光検出器27、28の分
割線に対して直交する方向(x方向)へシフトする。図
7(b)に示すように、第1の光検出器27−1、27
−2、27−3へ入射する光ビームも、第2の光検出器
28−1、28−2、28−3へ入射する光ビームも同
じ方向(上方向)へシフトする。したがって、光検出器
27−1へ入射する0次光の−1次光と、光検出器28
−1へ入射する0次光の+1次光同士; 光検出器27
−2へ入射する+1次光の−1次光と光検出器28−2
へ入射する+1次光の+1次光同士; 光検出器27−
3へ入射する−1次光の−1次光と光検出器28−3へ
入射する+1次光の−1次光同士とがそれぞれキャンセ
ルし合い、フォーカスオフセット、クロストークを低減
することができる。
【0027】なお、第2実施例においても、フォーカス
エラー信号、トラッキングエラー信号の演算は第1実施
例と同様にして行う。第2実施例のように、ホログラム
−グレーティング及びLD−PDをユニット化した装置
においては、これらのユニットを組み立てる上で発生す
るバラツキを原因としてビームスポットがシフトするこ
とが考えられるが、本発明の構成によれば、フォーカス
オフセット、クロストークがキャンセルされるため、ユ
ニット組み立て時の各素子の調整が容易になる。
【0028】尚、複合ホログラム14は、コリメータレ
ンズ18と整形−ビームスプリットプリズム19との間
に配置するようにしても良い。
【0029】図8は、本発明に係るフォーカスエラー検
出系の第3実施例の構成を示す図である。本実施例で
は、図1に示す第1実施例の構成に、シリンドリカルレ
ンズ31、32を加えて、非点収差法を用いてフォーカ
スエラーを検出するようにしている。なお、以下に述べ
る図8、図9、図10においては、第1実施例の検出系
と同じ構成要素については同じ符号を付して、その説明
は省略する。
【0030】偏光ビームスプリッタ8の後ろの、それぞ
れの光路にシリンドリカルレンズ31、32をそれぞれ
の光路で母線が直交する方向に配置し、いずれか一方の
シリンドリカルレンズの母線をトラック方向と一致させ
るようにする。また、本実施例では、第1実施例で使用
した第1及び第2の光検出手段11、12に代えて、4
分割光検出素子を具える光検出手段33、34を用い
る。光検出手段33、34は、それぞれが3つの4分割
光検出器33−1、33−2、33−3:34−1、3
4−2、34−3を具えており、これらの光検出器は、
トラック方向に並列され、それぞれトラック方向に対し
て45°傾いた分割線で画成された4つの受光素子を具
えている。その他の構成は、第1実施例と同様であるの
でその説明は省略する。
【0031】図9は、第3実施例の装置において、光検
出手段33、34上に形成されるビームスポットの形状
を示す。ディスク7上に照射した光ビームが合焦状態に
あるときは、第1及び第2の光検出手段33、34に形
成されるビームスポットは円形になり、一方、デフォー
カス状態の場合には、ディスク7が近いときには、第1
の光検出手段33に形成されるビームスポットは横長の
楕円形状となり、第2の光検出手段34に形成されるビ
ームスポットは縦長の楕円形状となる。逆に、ディスク
7が遠い場合には、第1の光検出手段33に形成される
ビームスポットは縦長の楕円形状となり、第2の光検出
手段34に形成されるビームスポットは横長の楕円形状
になる。すなわち、第1の光検出手段33で受光される
0次、±1次光は、第1の光検出手段33を構成する4
分割光検出器33−1、33−2、33−3の上で同じ
ように変化し、第2の光検出手段34で受光される0
次、±1次光も、第2の光検出手段34を構成する4分
割光検出素子34−1、34−2、34−3上で同じよ
うに変化するが、これらの第1の光検出器33で受光す
る0次、±1次光と、第2の光検出器34で受光する0
次、±1次光とは、逆相で変化することになる。
【0032】4分割光検出素子33−1を構成する受光
素子を、a0 ,b0 ,c0 ,d0 ,33−2を構成する
受光素子をa+1,b+1,c+1,d+1,33−3を構成す
る受光素子をa-1,b-1,c-1,d-1、4分割光検出素
子34−1を構成する受光素子をe0 ,f0 ,g0 ,h
0 、34−2を構成する受光素子をe+1,f+1,g+1
+1,34−3を構成する受光素子をe-1,f-1
-1,h-1とするとき、フォーカスエラー信号FEは
【数4】 FE={(a0 +c0 )−(b0 +d0 )}−{(e0 +g0 ) −(f0 +h0 )} +G{(a-1+c-1)−(b-1+d-1)}−{(e-1+g-1) −(f-1+h-1)} +G{(a+1+c+1)−(b+1+d+1)}−{(e+1+g+1) −(f+1+h+1)} を演算することによって得られ、トラッキングエラー信
号TEは
【数5】 TE=(a0 −C0 )+(e0 −g0 )−G{(a-1−c-1) +(e-1−g-1)} −G{(a+1−c+1)−(e+1−g+1)} を演算することによって得られる。
【0033】図10(a)は、2つのPDがラジアル方
向へシフトしている場合の、第1及び第2の光検出手段
33、34上でのビームスポットの様子を示す図であ
る。図10(a)より明らかな通り、それぞれの光検出
手段33、34上で、ビームスポットはx軸(x’軸)
上を同じ方向にシフトしているため、4分割光検出器3
3−1、34−1に形成される0次光のビームスポット
同士、4分割光検出器33−2、34−2に形成される
+1次光同士、及び4分割光検出器33−3、34−3
に形成される−1次光同士で、フォーカスオフセット、
クロストークをキャンセルすることができる。
【0034】図10(b)は、2つのPDがラジアル方
向へ逆方向にシフトしている場合の、光検出手段33、
34上でのビームスポットの様子を示す図である。第1
の光検出手段33を構成する光検出器33−1に形成さ
れる0次光のビームスポットに対して、第2の光検出手
段34を構成する光検出器34−2、34−3に形成さ
れる±1次光のビームスポットがy軸を中心に対照的に
シフトしており一方、第2の光検出手段34を構成する
光検出器34−1に形成される0次光のビームスポット
に対して、第1の光検出手段33を構成する光検出器3
3−2、33−3に形成される±1次光のビームスポッ
トがy軸を中心に対照的にシフトしているため、第1及
び第2の光検出手段33、34に入射する0次光(第1
の光検出手段では光検出器33−1に入射し、第2の光
検出手段では光検出器34−1に入射する)の差動から
第1及び第2の光検出手段に入射する±1次光(第1の
光検出手段では光検出器33−2、33−3に入射し、
第2の光検出手段では光検出器34−2、34−3に入
射する)の差動にゲインGを掛けたものを引くことで、
フォーカスオフセット、クロストークをキャンセルする
ことができる。
【0035】このように、非点収差光学系と組み合わせ
ても、第1実施例、第2実施例と同様の効果を得ること
ができる。本発明のフォーカスエラー検出系は、上記に
実施例に述べたフォーカス検出法以外の方法とも組み合
わせることができることは言うまでもない。
【0036】なお、上述した実施例では、それぞれの光
検出手段として3分割光検出器あるいは4分割光検出器
を3個づつトラック方向に並べるようにしたが、+1次
光あるいは−1次光を受光する光検出器のどちらか一方
を省略しても同様の効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】上述したように、本発明のフォーカスエ
ラー検出系によれば、2つのPDの調整ばらつきがある
場合にディスク上でビームスポットがグルーブを横断す
るときに光検出器上で発生するクロストークを低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォーカスエラー検出系の第1実施例
の構成を示す図である。
【図2】図2(a)は、図1に示すフォーカスエラー検
出系を右側方からみた図、図2(b)は、ディスク上に
形成されるビームスポットの配置を示す図である。
【図3】(a)は、図1に示すフォーカスエラー検出系
において、2つのPDが同一方向にシフトしている場合
の光検出手段上でのビームスポットの様子を示す図、
(b)は、2つのPDが逆方向にシフトしている場合の
光検出手段上でのビームスポットの様子を示す図であ
る。
【図4】本発明のフォーカスエラー検出系の第2実施例
の構成を示す図である。
【図5】第2実施例におけるLD−PDユニットの構成
を示す図である。
【図6】(a)は、第2実施例における複合プリズムに
入射する入射光ビームの光路を示す図、(b)は、複合
プリズムに入射する反射光ビームの光路を示す図であ
る。
【図7】(a)は、図4に示すフォーカスエラー検出系
において、2つのPDが同一方向にシフトしている場合
の光検出手段上でのビームスポットの様子を示す図、
(b)は、2つのPDが逆方向にシフトしている場合の
光検出手段上でのビームスポットの様子を示す図、
(c)は、光検出器の分割線とレーザ素子の発光点との
位置ずれがある場合の光検出手段上でのビームスポット
の動きを示す図である。
【図8】本発明のフォーカスエラー検出系の第3実施例
の構成を示す図である。
【図9】図8に示すフォーカスエラー検出系において、
合焦時、非合焦時の光検出手段上のビームスポットの形
状を示す図である。
【図10】(a)は、図8に示すフォーカスエラー検出
系において、2つのPDが同一方向にシフトしている場
合の光検出手段上でのビームスポットの様子を示す図、
(b)は、2つのPDが逆方向にシフトしている場合の
光検出手段上でのビームスポットの様子を示す図であ
る。
【図11】従来のフォーカスエラー検出系の構成を示す
図である。
【図12】図11に示すフォーカスエラー検出系におい
て、光ビームに強度分布が生じている状態を部分的に示
す図である。
【図13】図13は、フォーカスエラー検出系におい
て、2つのPDが同一方向へシフトしている場合の検出
器上でのビームスポットの様子を示す図、
【図14】図14は、図11に示す従来のフォーカスエ
ラー検出系において、2つのPDが逆方向のにシフトし
ている場合の検出器上でのビームスポットの様子を示す
図である。
【符号の説明】
1、15 レーザ素子 2、18 コリメータレンズ 3 回折格子 4 整形プリズム 5 ビームスプリッタ 6、20 対物レンズ 7、21 ディスク 8、24 集光レンズ 9、23 1/2波長板 10 偏光ビームスプリッタ 11、27、33 第1の光検出手段 12、28、34 第2の光検出手段 13 LD−PDユニット 13a 半導体基板 13b 立ち上げミラー 14 複合ホログラム 16 3ビーム用グレーティング 17 ビームサイズ法用ホログラム 19 成形ビームスプリットプリズム 31、32 シリンドリカルレンズ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】図12は、図11に示す装置において、光
磁気ディスク56上でビームスポットがグルーブを横切
っている状態を部分的に示す図である。ビームスポット
がグルーブを横切っているため、反射光ビームにはトラ
ック方向と直交する方向に強度分布差が発生する。い
ま、フォーカスエラー検出用の3分割光検出器59−
2、60−2は、トラック方向と平行な方向に延在する
分割線によって分割されているため、フォーカスエラー
の演算方向はトラック方向と直交する方向になる。ここ
で2つのPDが同一方向にシフトしている場合の反射光
ビームの光検出器59−2、60−2上でのビームスポ
ットの様子を図13に示す。このように、2つのPDが
同一方向にシフトしていると、光検出器59−2、60
−2上で、ビームスポットは分割線と直交するX方向
(X’方向)に存在するが、これらのビームスポットは
第1及び第2の光検出器59−2、60−2上で同じ方
向に同じ量シフトしている。したがって、それぞれの光
検出器59−2、60−2で発生するオフセットが互い
にキャンセルされることになり、フォーカスオフセット
は発生しない。また、ビームスポットがグルーブを横断
して、反射光ビームに強度分布が生じた場合にも、同様
に各光検出器59−2、60−2で生じるオフセットが
キャンセルされ、フォーカスオフセットは発生しない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するために、本願の第1発明に係るフォーカスエラー検
出系は、レーザ素子から出射したレーザビームを情報記
録媒体に入射させ、この情報記録媒体で反射したレーザ
ビームを分光手段を用いて2方向に分離し、分離したこ
れらのレーザビームを、それぞれが複数個の光検出器を
具える第1及び第2の光検出手段で検知して、フォーカ
スエラー信号を検出するフォーカスエラー検出系におい
て、 前記レーザ素子から出射したレーザビームを、該
レーザビームが前記情報記録媒体に入射する前に複数の
レーザビームに分離するようにグレーティングを配置
し、前記第1及び第2の光検出手段が具えるそれぞれの
光検出器が、前記情報記録媒体上に形成されているトラ
ックの延在方向に並列されているとともに、前記光検出
器がそれぞれ複数の受光領域を具えており、これらの受
光領域を画成している分割線が前記トラックの延在方向
に延在することを特徴とするものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】このように、本願第1発明においては、レ
ーザ素子から出射したレーザビームを、該レーザビーム
が情報記録媒体に入射する前に複数のレーザビームに分
離するようにグレーティングを配置し、第1及び第2の
光検出手段が具えるそれぞれの光検出器が、情報記録媒
体上に形成されているトラックの延在方向に並列されて
いるとともに、それぞれの光検出器が具える複数の受光
領域が前記トラックの延在方向に延在する分割線で分割
されているため、スポットがPD上でシフトしている場
合でもそれぞれの光検出手段で発生するオフセットを互
いにキャンセルすることができ、フォーカスエラー信号
のクロストークを低減することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本願第2発明に係るフォーカスエラー検出
系は、レーザ素子から出射したレーザビームを情報記録
媒体に入射させ、この情報記録媒体で反射したレーザビ
ームを分光手段を用いて2方向に分離し、分離したこれ
らのレーザビームを、それぞれが複数個の光検出器を具
える第1及び第2の光検出手段で検知して、フォーカス
エラー信号を検出するフォーカスエラー検出系におい
て、前記レーザ素子から出射したレーザビームを、該レ
ーザビームが前記情報記録媒体に入射する前に複数のレ
ーザビームに分離するようにグレーティングを配置し、
前記レーザ素子と前記第1及び第2の光検出手段とが共
通の半導体基板上に一体的に形成されているとともに、
前記第1及び第2の光検出手段が具える複数の光検出器
が、前記レーザ素子を挟んで前記トラックの延在方向に
並設されており、前記グレーティングと前記分光手段と
が一体的に形成されており、前記第1及び第2の光検出
手段が具えるそれぞれの光検出器が、それぞれ複数の受
光領域を具えており、これらの受光領域を画成している
分割線が前記トラックの延在方向に延在することを特徴
とするものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】光磁気ディスク7からの反射光は、偏光ビ
ームスプリッタ10でそれぞれ2つの光路に分離され、
一方の光ビームは第1の光路の結像点前に配置した第1
の光検出手段11に入射し、他方の光ビームは第2の光
路の結像点後に配置した第2の光検出手段12に入射す
る。第1及び第2の光検出手段11、12は、それぞれ
が3個の3分割光検出器11−1、11−2、11−
3;12−1、12−2、12−3を具えており、これ
らの光検出器は、y方向、すなわちディスク7上のトラ
ック方向に平行な方向に並設されている。中央の光検出
器11−1(12−1)で0次光スポットを検出し、両
側の2つの光検出器11−2、11−3(12−2、1
2−3)で±1次光をそれぞれ検出する。ここで、光ビ
ームがランド7aを横切ることによって生じる強度分布
は、±1次光と0次光とでは逆位相で変化する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】第2実施例において、複合ホログラム14
の組立に際してz軸回りの回転位置決め精度により、反
射ビームスポットは光検出器27、28上で図7(a)
に示すようにシフトする。すなわち、ホログラム17に
よって分離された各戻り光の−1次光は、第1の光検出
器27−1、27−2、27−3上で図7(a)中上方
向へ、+1次光は、第2の光検出器28−1、28−
2、28−3上で図7(a)中下方向へ移動する。した
がって、各光検出器27、28に入射するビームスポッ
トにより発生するクロストークは、光検出器27−1に
入射する0次光の−1次光と、光検出器28−2、28
−3に入射する±1次光の−1次光とが互いにキャンセ
ルし合い、光検出器28−1に入射する0次光の+1次
光と光検出器27−2、27−3に入射する±1次光の
+1次光とが互いにキャンセルし合うため、クロストー
クは発生しない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】一方、LD−PDユニット13の組み立て
に際して、立ち上げミラー13bのエッチング精度や、
レーザ素子15の活性層の厚さのバラツキによる発光点
の位置精度によって、戻り光が光検出器27、28の分
割線に対して直交する方向(Y方向)へシフトする。図
7(b)に示すように、第1の光検出器27−1、27
−2、27−3へ入射する光ビームも、第2の光検出器
28−1、28−2、28−3へ入射する光ビームも同
じ方向(上方向)へシフトする。したがって、光検出器
27−1へ入射する0次光の−1次光と、光検出器28
−1へ入射する0次光の+1次光同士; 光検出器27
−2へ入射する+1次光の−1次光と光検出器28−2
へ入射する+1次光の+1次光同士; 光検出器27−
3へ入射する−1次光の−1次光と光検出器28−3へ
入射する+1次光の−1次光同士とがそれぞれキャンセ
ルし合い、クロストークを低減することができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】なお、第2実施例においても、フォーカス
エラー信号、トラッキングエラー信号の演算は第1実施
例と同様にして行う。第2実施例のように、ホログラム
−グレーティング及びLD−PDをユニット化した装置
においては、これらのユニットを組み立てる上で発生す
るバラツキを原因としてビームスポットがシフトするこ
とが考えられるが、本発明の構成によれば、クロストー
クがキャンセルされるため、ユニット組み立て時の各素
子の調整が容易になる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】図10(a)は、2つのPDがラジアル方
向へシフトしている場合の、第1及び第2の光検出手段
33、34上でのビームスポットの様子を示す図であ
る。図10(a)より明らかな通り、それぞれの光検出
手段33、34上で、ビームスポットはx軸(x’軸)
上を同じ方向にシフトしているため、4分割光検出器3
3−1、34−1に形成される0次光のビームスポット
同士、4分割光検出器33−2、34−2に形成される
+1次光同士、及び4分割光検出器33−3、34−3
に形成される−1次光同士で、クロストークをキャンセ
ルすることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】図10(b)は、2つのPDがラジアル方
向へ逆方向にシフトしている場合の、光検出手段33、
34上でのビームスポットの様子を示す図である。第1
の光検出手段33を構成する光検出器33−1に形成さ
れる0次光のビームスポットに対して、第2の光検出手
段34を構成する光検出器34−2、34−3に形成さ
れる±1次光のビームスポットがy軸を中心に対照的に
シフトしており一方、第2の光検出手段34を構成する
光検出器34−1に形成される0次光のビームスポット
に対して、第1の光検出手段33を構成する光検出器3
3−2、33−3に形成される±1次光のビームスポッ
トがy軸を中心に対照的にシフトしているため、第1及
び第2の光検出手段33、34に入射する0次光(第1
の光検出手段では光検出器33−1に入射し、第2の光
検出手段では光検出器34−1に入射する)の差動から
第1及び第2の光検出手段に入射する±1次光(第1の
光検出手段では光検出器33−2、33−3に入射し、
第2の光検出手段では光検出器34−2、34−3に入
射する)の差動にゲインGを掛けたものを引くことで、
クロストークをキャンセルすることができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォーカスエラー検出系の第1実施例
の構成を示す図である。
【図2】図2(a)は、図1に示すフォーカスエラー検
出系を右側方からみた図、図2(b)は、ディスク上に
形成されるビームスポットの配置を示す図である。
【図3】(a)は、図1に示すフォーカスエラー検出系
において、2つのPDが同一方向にシフトしている場合
の光検出手段上でのビームスポットの様子を示す図、
(b)は、2つのPDが逆方向にシフトしている場合の
光検出手段上でのビームスポットの様子を示す図であ
る。
【図4】本発明のフォーカスエラー検出系の第2実施例
の構成を示す図である。
【図5】第2実施例におけるLD−PDユニットの構成
を示す図である。
【図6】(a)は、第2実施例における複合プリズムに
入射する入射光ビームの光路を示す図、(b)は、複合
プリズムに入射する反射光ビームの光路を示す図であ
る。
【図7】(a)は、図4に示すフォーカスエラー検出系
において、2つのPDが同一方向にシフトしている場合
の光検出手段上でのビームスポットの様子を示す図、
(b)は、2つのPDが逆方向にシフトしている場合の
光検出手段上でのビームスポットの様子を示す図、
【図8】本発明のフォーカスエラー検出系の第3実施例
の構成を示す図である。
【図9】図8に示すフォーカスエラー検出系において、
合焦時、非合焦時の光検出手段上のビームスポットの形
状を示す図である。
【図10】(a)は、図8に示すフォーカスエラー検出
系において、2つのPDが同一方向にシフトしている場
合の光検出手段上でのビームスポットの様子を示す図、
(b)は、2つのPDが逆方向にシフトしている場合の
光検出手段上でのビームスポットの様子を示す図であ
る。
【図11】従来のフォーカスエラー検出系の構成を示す
図である。
【図12】図11に示すフォーカスエラー検出系におい
て、光ビームに強度分布が生じている状態を部分的に示
す図である。
【図13】図13は、フォーカスエラー検出系におい
て、2つのPDが同一方向へシフトしている場合の検出
器上でのビームスポットの様子を示す図、
【図14】図14は、図11に示す従来のフォーカスエ
ラー検出系において、2つのPDが逆方向のにシフトし
ている場合の検出器上でのビームスポットの様子を示す
図である。
【符号の説明】 1、15 レーザ素子 2、18 コリメータレンズ 3 回折格子 4 整形プリズム 5 ビームスプリッタ 6、20 対物レンズ 7、21 ディスク 8、24 集光レンズ 9、23 1/2波長板 10 偏光ビームスプリッタ 11、27、33 第1の光検出手段 12、28、34 第2の光検出手段 13 LD−PDユニット 13a 半導体基板 13b 立ち上げミラー 14 複合ホログラム 16 3ビーム用グレーティング 17 ビームサイズ法用ホログラム 19 成形ビームスプリットプリズム 31、32 シリンドリカルレンズ
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ素子から出射したレーザビームを
    情報記録媒体に入射させ、この情報記録媒体で反射した
    レーザビームを分光手段を用いて2方向に分離し、分離
    したこれらのレーザビームを、それぞれが複数個の光検
    出器を具える第1及び第2の光検出手段で検知して、フ
    ォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー検出系
    において、 前記レーザ素子から出射したレーザビームを、該レーザ
    ビームが前記情報記録媒体に入射する前に複数のレーザ
    ビームに分離するようにグレーティングを配置し、 前記第1及び第2の光検出手段が具えるそれぞれの光検
    出器が、前記情報記録媒体上に形成されているトラック
    の延在方向に並列されているとともに、前記光検出器が
    それぞれ複数の受光領域を具えており、これらの受光領
    域を画成している分割線が前記トラックの延在方向とほ
    ぼ直交する方向に延在することを特徴とするフォーカス
    エラー検出系。
  2. 【請求項2】 レーザ素子から出射したレーザビームを
    情報記録媒体に入射させ、この情報記録媒体で反射した
    レーザビームを分光手段を用いて2方向に分離し、分離
    したこれらのレーザビームを、それぞれが複数個の光検
    出器を具える第1及び第2の光検出手段で検知して、フ
    ォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー検出系
    において、 前記レーザ素子から出射したレーザビームを、該レーザ
    ビームが前記情報記録媒体に入射する前に複数のレーザ
    ビームに分離するようにグレーティングを配置し、 前記レーザ素子と前記第1及び第2の光検出手段とが共
    通の半導体基板上に一体的に形成されているとともに、
    前記第1及び第2の光検出手段が具える複数の光検出器
    が、前記レーザ素子を挟んで前記トラック方向に直交す
    る方向に並設されており、 前記グレーティングと前記分光手段とが一体的に形成さ
    れており、 前記第1及び第2の光検出手段が具えるそれぞれの光検
    出器が、それぞれ複数の受光領域を具えており、これら
    の受光領域を画成している分割線が前記トラックの延在
    方向に直交する方向に延在することを特徴とするフォー
    カスエラー検出系。
  3. 【請求項3】 レーザ素子から出射したレーザビームを
    情報記録媒体に入射させ、この情報記録媒体で反射した
    レーザビームを分光手段を用いて2方向に分離し、分離
    したこれらのレーザビームに非点収差を与え、これらの
    レーザビームをそれぞれが複数個の光検出器を具える第
    1及び第2の光検出手段で検知して、フォーカスエラー
    信号を検出するフォーカスエラー検出系において、 前記レーザ素子から出射したレーザビームを、該レーザ
    ビームが前記情報記録媒体に入射する前に複数のレーザ
    ビームに分離するようにグレーティングを配置し、 前記第1及び第2の光検出手段が具えるそれぞれの光検
    出器が、前記情報記録媒体上に形成されているトラック
    の延在方向に並列されているとともに、前記光検出器が
    それぞれ複数の受光領域を具えており、これらの受光領
    域を画成している分割線が前記トラックの延在方向に対
    してほぼ45°をなしていることを特徴とするフォーカ
    スエラー検出系。
JP4221497A 1992-08-20 1992-08-20 フォーカスエラー検出系 Withdrawn JPH0668503A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100477680B1 (ko) * 2002-11-12 2005-03-21 삼성전자주식회사 광픽업장치
KR100487801B1 (ko) * 1997-08-25 2005-08-05 엘지전자 주식회사 다기능빔스프리터와그를이용한비점수차보정용광픽업장치

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KR100487801B1 (ko) * 1997-08-25 2005-08-05 엘지전자 주식회사 다기능빔스프리터와그를이용한비점수차보정용광픽업장치
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