JPH0668305A - 線図形の特徴抽出方法 - Google Patents
線図形の特徴抽出方法Info
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- JPH0668305A JPH0668305A JP4219110A JP21911092A JPH0668305A JP H0668305 A JPH0668305 A JP H0668305A JP 4219110 A JP4219110 A JP 4219110A JP 21911092 A JP21911092 A JP 21911092A JP H0668305 A JPH0668305 A JP H0668305A
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Abstract
実かつ効率よく抽出する。 【構成】 境界点と境界点列の抽出(処理1)、線分に
直交する断面の抽出(処理2)、断面の連なりである断
面系列の抽出と不要な断面系列の削除(処理3,4)、
断面系列の統合(処理5)、不明領域の抽出と断面系列
グラフの作成(処理6)、断面系列グラフの修正(処理
7)を順に行なう。処理4で、外接矩形の重なった断面
系列のペアについて各断面系列の任意の1断面間の交差
を調べて断面系列間の交差を判断する。処理5で、ギャ
ップを隔てた断面系列間の幅を比較し、所定条件を満た
さない場合はその統合を試みない。
Description
装置、その他の線図形を扱う装置における線図形の特徴
抽出方法に係り、特に、文字等の線図形の骨格線等の構
造的特徴を抽出する目的に好適な特徴抽出方法に関す
る。
平2−134879号に係る線図形の特徴抽出方法が考
案されている。この特徴抽出方法は、線図形イメージデ
ータから線分の方向にほぼ直交する断面を抽出し、この
断面の連なりを断面系列となし、また断面系列以外の領
域を不明領域となし、ノードで断面系列または不明領域
を表わすとともにアークでノードの接続関係を表わした
グラフ構造(断面系列グラフ)を作成し、この断面系列
グラフを線図形の特徴とすることを骨子とするものであ
る。
ータ)と断面系列グラフ並びに骨格線(芯線))との関
係を示す。このような階層構造を持つ断面系列グラフに
よる線分記述において、その構造要素である断面は線分
の方向にほぼ直交するという性質を持ち、またその上位
の構造要素たる断面系列は、断面をあたかも時系列の如
く順序付けたものとなっている(図3の(イ)の部
分)。不明領域は、断面系列に含まれない領域であっ
て、線端や屈曲、分岐あるいは交差の面状の領域がこれ
に相当する(図3の(ロ)の部分)。
純な線とそうでない部分に明確に分けて線図形を記述し
たシンプルなものであり、これに基づいて骨格線等の構
造的特徴マッチングや大まかな構造的マッチングをとる
ことが容易になる。
4879号に添付の明細書に詳述されているように、そ
の基本原理によるところの多くの利点を有する。
ような特徴抽出方法の改良方法を提供することにある。
より具体的には、不要な断面系列の削除やノイズ等によ
って分断された断面系列の統合の処理効率の改善や、ノ
イズの影響の排除、断面系列グラフの修正の際の不用意
な断面系列の削除の防止等を達成しようとするものであ
る。
形イメージデータから線分の方向にほぼ直交する断面の
連なりからなる断面系列を抽出する段階と、線図形イメ
ージデータから断面系列以外の不明領域とを抽出する段
階と、断面系列または不明領域をノードで表わし、それ
らの接続関係をアークで表わす断面系列グラフを線図形
の特徴として作成する段階とを有する線図形の特徴抽出
方法において、前記断面系列抽出の段階に不要な断面系
列を削除する段階を含み、この段階において、外接矩形
が重なる断面系列のペアについては、それぞれの断面系
列から任意の断面を一つずつ選び、それらが交差する場
合には当該断面系列のペア中の幅の大きいほうの断面系
列を不要な断面系列として削除することを特徴とする。
方法において、不要な断面系列の削除の段階で、ノイズ
の影響でてきたと見做される境界点列に属する境界点を
含む断面系列を、不要な断面系列として削除することを
特徴とする。
方法において、断面系列抽出の段階に断面系列の統合の
段階を含み、この段階において、前後する二つの断面列
の間にギャップが検出された場合、各断面列の幅を比較
し、これが予め定められた条件を満たさないときには、
当該ギャップに関する統合を試みないことを特徴とす
る。
記載の発明の方法において、断面系列グラフから不要な
断面系列のノードを削除して断面系列グラフを修正する
段階を有し、この段階において、幅と長さの関係から削
除対象とされた断面系列であっても、それが隣接断面と
滑らかに繋らない場合には削除対象から排除することを
特徴とする。
は4記載の発明の方法において、得られた断面系列グラ
フにおいて、ある不明領域に隣接する二つ以上の断面系
列の間に異常な関係が認められた場合に、骨格線グラフ
の抽出が困難である旨の情報を出力することを特徴とす
る。
その交差を調べる場合にくらべ、断面系列の交差検出の
ための処理量が大幅に減り、したがって不要断面系列の
削除処理の処理量を削減し、処理効率を上げることがで
きる。
できた断面系列を削除し、ノイズの影響を排除できる。
た断面系列の幅が予め定めた条件を満たさない場合に
は、その統合を試みないので、断面系列の統合のための
処理量を削減し、その処理効率を上げることができる。
に際し、削除すべきでない短い突起の部分等の削除を防
止し、正確な特徴抽出が可能となる。
正常な抽出が困難であるような画像を無理に認識するこ
とによる誤認を回避可能になる。
説明する。
成の一例を示す概略ブロック図である。図1において、
1は特徴抽出や認識処理等を実行する中央処理装置(C
PUと略記する)、2はCPU1の処理に必要なプログ
ラムを格納するプログラムメモリである。ここでは、C
PU1はプログラムメモリ2の断面系列グラフ特徴抽出
プログラム21に基づき、線図形のイメージデータから
断面系列グラフを抽出する処理等を実行する。3は原稿
や図面をスキャンし、線図形のイメージデータを入力す
るイメージスキャナである。4は入力された線図形のイ
メージデータを格納するパターンメモリ、5はCPU1
での処理の途中データ、結果データ等を格納するデータ
メモリである。
列グラフを求める処理の流れ図である。対象とする線図
形イメージデータは2値でも多値でもよいが、多値の場
合は、ある閾値で画素の白/黒を判定しながら処理を行
なう。ここで、以下の処理説明中で使用される用語等に
ついて説明する。
るように追跡をしたときの追跡方向を境界点の前方向と
呼び、その反対の方向に境界点追跡をしたときの追跡方
向を境界点の後方向と呼ぶ(図5(a)参照)。なお、
境界点の連なりを境界点列と呼ぶ。
域)の境界内部に示された丸印が境界点の黒画素であ
り、丸印の内部の矢印は境界点の傾き方向を示してい
る。また、黒部分の外側に示された丸印は非境界点の白
画素である。
ng(p)を微分オペレータにより求める。ただし、濃
淡勾配を求める微分オペレータを用いず、境界点列の局
所的な方向を求め、この方向に直交する方向を境界点の
傾き方向ang(p)としてもよい。このような方法に
よれば、幅が1画素の線分の境界点についても、その傾
き方向を正しく求めることが可能になる。なお、傾き方
向は平滑化されたものであってもよい。
ら、その傾き方向へ黒画素を追跡して最初に現われた境
界点qを、pに対する延長境界点と呼ぶ。ただし図4
(b)に示すように、境界点追跡を8連結で行なった場
合は、pからその傾き方向へ黒画素を追跡しても境界点
に出会わずに白画素に出会うことがあるが、このとき
は、最初に出会った白画素(非境界点)に隣接する境界
点から適当な一つを選び、これをpに対する延長境界点
とする。以下、境界点pに対する延長境界点をpair
(p)で表わす。
境界点列を求める過程で重複して追跡されるため、これ
らの境界点は同じ座標を持つ異なる境界点として扱い、
互いに他の境界点の延長境界点であるとする。ただし、
幅が1画素である線分の分岐点や交差点における境界点
について、それらが互いに向き合うことのないようにす
る必要がある。例えば、ある分岐点で同じ座標を持つ異
なる境界点をp1,p2,p3であるとすれば、pai
r(p1)=p2、pair(p2)=p3、pair
(p3)=p1とする。
素がほとんど出現しないと看做せるときに、この境界点
ペアとその直線経路とを併せて断面と呼び、これをS
(q,p)で表わす。Sの方向は、pの方向に一致し、
qの方向の反対であるとする。一つの境界点は複数の断
面に属することができる。
と言える(例えば図3の(イ)の部分)。厳密には、断
面系列とは一つ以上の断面の連なった系列であって、系
列に含まれる全ての隣接断面(これをS(p1.q
1),S(p2,q2)とする)が、次の 「p1とp2とは同一または隣接する」かつ 「q1とq2とは同一または連節する」かつ 「p1とp2とは同一でない、またはq1とq2とは同
一でない」かつ 「境界点を除いて、S(p1,q1)とS(p2,q
2)とは交差しない」 なる条件を満たすものとする。
を持たないとき、その断面を断面系列のヘッド(hea
dと記す)と呼ぶ。ある断面が後方向に断面を持たない
ときに、その断面を断面系列のテール(tailと記
す)と呼ぶ。ただし、断面系列がループの場合には、適
当な二つの隣接した断面を選び、それぞれをheadと
tailとする。
eadとtailをそれぞれhead(Ln)とtai
l(Ln)で表わす。一つの断面は高々一つの断面系列
に属する。同様に、一つの境界点は高々一つの断面系列
に属する。
はtailとで囲まれており、内部に断面系列を含まな
い黒領域(例えば図3の(ロ)の部分)を、不明領域と
呼ぶ。
面系列グラフ抽出処理の手順を説明する。なお、この処
理は実際的にはCPU1によるプログラム21の実行に
相当し、処理結果はデータメモリ5に得られる。
いて、黒画素を左手に見るように境界点を追跡し、全て
の境界点列PSに(i=0...M)と、全ての境界点
pij(i=0...M,j=0...Ni)を求め、
それぞれの境界点についてその境界延長点を求める。抽
出した全境界点と全境界点列はデータメモリ5に格納す
る。
線分の方向に直交するような断面を次のようにして求め
る。
0...Ni)のうち注目境界点をpとすると、pが以
下の1から3の条件のいずれかを満たし、S(pair
(p),p)がまだ登録されていなければ、断面S
(p,pair(p))を登録する。登録はデータメモ
リ5を用いて行なう。 1.pair(pair(p))=p 2.ang(p)とang(pair(p))がほぼ向
かい合う 3.pair(pair(p))とpとの間の境界点が
ある個数以下 以上の処理で、極率の小さな部分の断面が求められる。
るために、上記の1から3のいずれかの条件を満たすp
に関し、pから追跡方向(及び逆方向)に追跡するとき
の注目境界点をp’とすると、pair(p’)とpa
ir(p)が同一である限りp’の追跡を続け、S(p
air(p),P’)が登録されていなければ、S
(p’,pair(p))を登録する。この処理はちょ
うど、pair(p’)を中心として円を描くかのよう
に断面を求める処理であると言える。
し、断面系列を求める。ここでの処理の概略は「未処理
の断面を取り出し、これに隣接する未処理の断面の中か
ら適当なものを選んで前後に関係付ける、という処理を
隣接断面が存在しなくなるまで行なう」という処理の繰
り返しにより、全ての断面系列を抽出する、というもの
である。断面が未処理かどうかは、断面に属する境界点
のラベル(これは断面系列の識別番号を表わす)によっ
て判断する。
号を次のように定める。 LBL(p):境界点pのラベル。断面系列の識別番号
を表わす c :断面系列の識別番号を表わすカウンタ CNG( ):断面の方向を反転するオペレータすなわ
ち、CNG(S(p,q))=S(q,p) SS :説明のために便宜的に用いる変数で、断
面を表わす なお、以下の説明中で「A ← B」という表現が用い
られるが、これは「AにBを代入もしくは設定する」あ
るいは「BをAとする」という意味である。
0...Ni) c ← −1 の処理を行なう。
した断面をS(p,q)とすると、 LBL(p)≧0またはLBL(q)≧0 であれば既に調べられた断面であると看做し、STEP
2の初めへ戻り次の断面の取り出しを行ない、そうでな
ければSTEP3へ行く。
号がcの断面系列を登録する。 SSpq ← S(p,q) LBL(p) ← c LBL(q) ← c の処理を行ない、STEP3.1へ行く。
(図5(a)参照)。 LBL(p’)≧0かつLBL(q’)≧0 であれば、head(Lc)←SSpqとしてSTEP
3.2へ行く。
q,SSpq’を次のようにして求める。 SSp’q’ ←S(p’,q’) 但し S(p’,q’)が存在し LBL(p’)<0かつ LBL(q’)<0のとき ←CNG(S(q’,p’)) 但し S(q’,p’)が存在し LBL(p’)<0かつ LBL(q’)<0のとき ←NULL 但し 上記以外のとき SSp’q ←S(p’,q) 但し S(p’,q)が存在し LBL(p’)<0のとき ←CNG(S(q’,p’)) 但し S(q,p’)が存在し LBL(p’)<0のとき ←NULL 但し 上記以外のとき SSpq’ ←S(p,q’) 但し S(p,q’)が存在し LBL(q’)<0のとき ←CNG(S(q’,p)) 但し S(q’,p)が存在し LBL(q’)<0のとき ←NULL 但し 上記以外のとき このようにしてSSp’q’,SSp’q,SSpq’
を求めたのち、次の場合分け(a)から(e)に従った
処理を行なう。
5(b)参照) SSpqとSSp’q’を前後に関係付けする。p←
p’、q←q’、SSpq←SSp’q’とする。 (b)SSp’q’=NULLかつSSpq’≠NUL
LかつSSp’q≠NULLのとき(図5(b)参照) S(p’,q’)を登録してSSpqと前後に関係付け
する。p←p’、q←q’、SSpq←S(p’,
q’)とする。 (c)SSp’q’=NULLかつSSpq’≠NUL
LかつSSp’q=NULLのとき(図5(c)参照) SSpqとSSpq’を前後に関係付けする。q←
q’、SSpq←SSpq’とする。 (d)SSp’q’=NULLかつSSpq’=NUL
LかつSSp’q≠NULLのとき(図5(d)参照) SSpqとSSp’qを前後に関係付けする。p←
p’、SSpq←SSp’qとする。 (e)SSp’q’=NULLかつSSpq’=NUL
LかつSSp’q=NULLのとき(図5(e)参照) head(Lc)←SSpqとしてSTEP3.2へ行
く。 但し、(a)乃至(d)の場合はLBL(p)←c、L
BL(q)←cとしてSTEP3.1の初めに戻る。
付けができなくなった時点で、tail(Lc)←SS
pqとして、STEP2へ戻り次の断面系列を求める。
択するかによって、処理結果に多少の違いが現われ得る
が、処理2での条件1〜3が十分に厳しければ、大きな
違いとはならない。
場合には、以上の処理2,3の処理をまとめて行なって
もよい。すなわち、全ての断面を予め求めるのではな
く、一つの断面が見つかった時点で、隣接する断面を可
能な限り一つの系列にまとめることとし、その後あらた
めて他の断面を探して同様の処理を繰り返すようにして
もよい。
図6に例示するように互いに交差する断面系列の組が存
在する可能性がある。そこで、断面系列の間で交差する
ものがあるかどうかを調べ、交差がある場合には、交差
した断面系列の中で幅(断面に属する境界点間の距離の
平均)が大きい方の断面系列について、そこに含まれる
境界点のラベルをクリア(−1にセット)したのち、当
該断面系列を登録から削除する。
よって行なう。予め断面系列の外接矩形(直立長方形)
を求めておく。次に外接矩形が重なるような断面系列の
ペアを検出する。このような断面系列のペアが見つかっ
たならば、それぞれの断面系列から任意の断面(例えば
headやtail)を一つずつ取り出し、これらの断
面間の交差を調べ、これが交差しているならば当該断面
系列のペアを交差していると判断する。このように、全
ての断面の交差可能性を計算することなく断面系列間の
交差を検出できる。
断面系列を、この時点で削除してもよい。
影響で出来たと見做されるような不要な境界点列に属す
る境界点を含む断面系列を、この時点で削除する。例え
ば、断面系列の外側境界点列が非常に短いものであれ
ば、数画素の集まりからなるノイズであると見做すこと
ができるので、この断面系列は削除対象となる。また、
断面系列の内側境界点列が非常に短いものであり、それ
に含まれる境界点のいずれかと同じ座標を持つ境界点が
外側境界点列にある場合は、これは意味のあるループで
はなく、「かすれ」によって出来た小さな孔を表わすと
見做すことができるので、この断面系列は削除対象とな
る。
列が複数個に分かれることがあるため、こうした断面系
列の間に断面を作って、これら断面系列を一つの断面系
列に統合する。その流れ図を図7に示し、処理手順を説
明する。
について以下の処理を行なう。ここで、取り出した断面
系列をLnとする。そして、前方向の統合処理を行なう
(STEP5.2〜STEP5.9)。
かを調べる。処理済みであれば何もせず、前方向の処理
を終了する。処理済みであれば、STEP5.3に行
く。
でない最初の境界点) qq←(qから後方向に境界点を追跡し、ラベルが−1
でない最初の境界点) STEP5.4 pp=qである(線端である)と判定した場合、または
LBL(pp)≠S(pp,qq)である(分岐あるい
は交差である)と判定した場合には、何もしないで前方
向処理を終わる。いずれでもない場合にはSTEP5.
5に行く。
l(Ln’)=S(pp,qq))でなければ前方向処
理を終わる。そうであれば、ここに断面系列のギャップ
があるということであるので、LnとLn’の幅を比較
する。この幅の差がある閾値以上であれば、もともと一
本に線ではないと考えられるので前方向処理を終わる。
幅の差が閾値未満であればSTEP5.8以降の処理に
行く。
l(Ln’))を統合できる可能性があるとして、先の
STEP3.1と類似する方法で断面系列Ln,Ln’
間に断面を作って行く。ただし、STEP3.1では断
面が存在しているかどうかで系列付けを行なったが、こ
こでは断面がないことが分かっているので、SSp’
q’,SSpq’,SSp’qを一時的に作成し、その
中である評価関数を最小にする断面を採用する。この評
価関数は、断面に含まれている二つの境界点の傾き方向
が向き合うほど小さく、その距離が短いほど小さくなる
ようなものとすればよい。
ば、間が埋められた断面系列間を(必要ならば一方の断
面系列の方向を反転したうえで)統合し、後方向の統合
処理5.11に行く。最も小さな評価値が閾値以下なら
ば何もしないで後方向の統合処理5.11へ行く。
方向統合処理(STEP5.2〜5.10)と同様であ
るため、説明を省略する。
系列との参照付け) 断面系列にならなかった部分を求め、これを不明領域と
する処理である。
のうちで断面系列が存在しなないものがあれば、これを
一つの不明領域であるとする。
は以下のようにする。予め前記処理5(断面系列の統
合)の段階で統合されなかった断面系列間について、p
とpp、qとqqが互いに参照可能にされるものとす
る。これらの境界点(すなわち、断面系列のheadま
たはtailに属する境界点)がループを構成する部分
を検出し、これを不明領域にするとともに、不明領域に
接続する断面系列がheadで接続するかtailで接
続するかを明らかにして、断面系列と不明領域からなる
グラフ構造を求める。
メージデータに対し、ノードが断面系列または不明領域
を表わし、アークがこれらの接続関係を表わすグラフ構
造(断面系列グラフ)を抽出することができる(図3参
照)。
なわち、接続している断面系列から骨格線を抽出した場
合に、これらを滑らかに繋ぎ得るような点)を、次のよ
うにして求める。着目した不明領域に隣接する断面系列
の数をKとする。Kが1以下であれば、着目不明領域の
代表点は無い、とする。
接続する断面系列をLk(k=k1...kk)とし、着
目不明領域内(境界点を含む)の黒画素について次式で
定義される評価値Fを求める。 F=min(cos(θk)) (k=k
1...kk) θk:ベクトルVkとベクトルWkのなす角度 Vk:断面系列Lkの着目している不明領域の付近での
進行方向を表わすベクトル(不明領域側を向く) Wk:head(Lk)の(ただし、tailが不明領
域に接続していればtail(Lk)の)中央を始点、
着目する黒画素を終点とするベクトル この評価値Fは、着目している黒画素が全ての断面系列
Lkの延長上にあるときに最大になるので、Fを最大に
する黒画素を求め、これを不明領域を代表する点とする
(図8参照)。
N)について、Liの長さlen(Li)と幅wid
(Li)、すなわち len(Li)=(Liに含まれる断面数) +(head(Li)の中央からhead(Li)に隣接する 不明領域の代表点までの距離) +(tail(Li)の中央からtail(Li)に隣接する 不明領域の代表点までの距離) wid(Li)=(Liに含まれる断面の二つの境界点間の距離の平均) を求める。そして、len(Li)がwid(Li)に
対して長さを持たない場合には、断面系列Liは線分で
ないと看做し、Liを表わすノードを断面系列グラフか
ら削除する。
系列であっても、それが隣接断面と滑らかに繋らない場
合には、削除しない。この滑らかに接続しているか否か
は次のようにして判定する。 S(p,q)←head(Li) pp←(pから前方向に境界点を追跡し、ラベルが−1
でない最初の境界点) qq←(qから後方向に境界点を追跡し、ラベルが−1
でない最初の境界点) とし、pからppまでの境界点列及びqからqqまでの
境界点列に関し、その滑らかさTp,Tq Tp=max(vexcave(pi)) (pi=
p,...,pp) Tq=max(vexcave(qi)) (qi=
q,...,qq) を求める。ここでvexcave(x)は、xのm個前
の境界点の傾き方向とm個後の境界点の傾き方向との差
の絶対値を表わす。そして、TpまたはTqのいずれか
が、ある閾値を超えていればLiは周囲の断面系列と滑
らかに接続していないと判定する。tail方向につい
ても同様である。
ラフが得られる。ここでは、この断面系列グラフに基づ
き骨格線グラフ(芯線)を求める処理について述べる
(図2には、この処理は示されていない)。
らかなように、断面系列を表わすノード同士が隣接する
ことはなく、同様に不明領域を表わすノード同士が隣接
することはない(図3参照)。したがって、断面系列に
ついては、head、tailに加えて、いくつかの断
面を選び、その中央の座標を持つ骨格点を作って接続す
ることにより、容易に骨格線が得られる。一方、不明領
域については、既に処理6で代表点が求められているの
で、その代表点を隣接する断面系列について作られた骨
格点と正しく繋ぎ合わせればよい。
できるが、骨格線グラフの粗さを変えるには断面を選ぶ
間隔を変えればよい。
は、得られた断面系列グラフにおいて、ある不明領域に
隣接する二つ以上の断面系列の幅が適当な関係にないこ
とがある。例えば数字の6や9のイメージの孔が潰れて
消失している場合には、太い断面系列と細い断面系列が
一つの不明領域に接続されることとなり、誤認を引き起
こす原因となりやすい。数字の8の一方の孔が潰れた場
合も同様であり、無理に骨格線グラフを作ると、6や9
と誤認される可能性がある。
する断面系列の幅の差がある閾値を超え、しかもそれが
局所的なものでなく、文字全体にしめる割合が大きい場
合、単に骨格線グラフを出力するのみでなく、異常が起
きている旨を出力する。
よるところの効果(特願平2−134879号に添付の
明細書を参照)に加え、次のような効果を得られる。
断面系列の交差検出のための処理量を大幅に削減でき
る。
を削除するため、ノイズに対して頑健な特徴抽出が可能
となる。
隔てた断面系列の幅が予め定めた条件を満たさない場合
には、その統合を試みないので、断面系列の統合のため
の処理量を削減できる。
長さの関係から削除対象とされた断面系列であっても、
それが隣接断面と滑らかに繋らない場合には削除対象か
ら排除するため、短い突起の部分が不用意に削除される
ことがなくなり、正確な特徴抽出が可能である。
系列が異常な関係にある場合に、骨格線グラフ抽出が不
可能である旨の情報を出力するため、骨格線グラフの正
常な抽出が困難であるような画像を無理に認識すること
による誤認を回避可能になる。
例を示すブロック図である。
の処理の流れ図である。
フの関係を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 線図形イメージデータから線分の方向に
ほぼ直交する断面の連なりからなる断面系列を抽出する
段階と、線図形イメージデータから断面系列以外の不明
領域とを抽出する段階と、断面系列または不明領域をノ
ードで表わし、それらの接続関係をアークで表わす断面
系列グラフを線図形の特徴として作成する段階とを有す
る線図形の特徴抽出方法において、 前記断面系列抽出の段階に不要な断面系列を削除する段
階を含み、この段階において、外接矩形が重なる断面系
列のペアについては、それぞれの断面系列から任意の断
面を一つずつ選び、それらが交差する場合には当該断面
系列のペア中の幅の大きいほうの断面系列を不要な断面
系列として削除することを特徴とする線図形の特徴抽出
方法。 - 【請求項2】 前記不要な断面系列の削除の段階におい
て、ノイズの影響でてきたと見做される境界点列に属す
る境界点を含む断面系列を、不要な断面系列として削除
することを特徴とする請求項1記載の線図形の特徴抽出
方法。 - 【請求項3】 前記断面系列抽出の段階に断面系列の統
合の段階を含み、この段階において、前後する二つの断
面列の間にギャップが検出された場合、各断面列の幅を
比較し、これが予め定められた条件を満たさないときに
は、当該ギャップに関する統合を試みないことを特徴と
する請求項1記載の線図形の特徴抽出方法。 - 【請求項4】 断面系列グラフから不要な断面系列のノ
ードを削除して断面系列グラフを修正する段階を有し、
この段階において、幅と長さの関係から削除対象とされ
た断面系列であっても、それが隣接断面と滑らかに繋ら
ない場合には削除対象から排除することを特徴とする請
求項1、2または3記載の線図形の特徴抽出方法。 - 【請求項5】 得られた断面系列グラフにおいて、ある
不明領域に隣接する二つ以上の断面系列の間に異常な関
係が認められた場合に、骨格線グラフの抽出が困難であ
る旨の情報を出力することを特徴とする請求項1,2,
3または4記載の線図形の特徴抽出方法。
Priority Applications (1)
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-
1992
- 1992-08-18 JP JP21911092A patent/JP3217475B2/ja not_active Expired - Lifetime
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