JPH0666055A - ボタン錠 - Google Patents

ボタン錠

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JPH0666055A
JPH0666055A JP24401592A JP24401592A JPH0666055A JP H0666055 A JPH0666055 A JP H0666055A JP 24401592 A JP24401592 A JP 24401592A JP 24401592 A JP24401592 A JP 24401592A JP H0666055 A JPH0666055 A JP H0666055A
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Chiyokichi Nagasawa
千代吉 長沢
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Nagasawa Manufacturing Co Ltd
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Nagasawa Manufacturing Co Ltd
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B37/00Permutation or combination locks; Puzzle locks
    • E05B37/16Permutation or combination locks; Puzzle locks with two or more push or pull knobs, slides, or the like

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】キーレスタイプのボタン錠の機能発揮をより確
実にするようにする。 【構成】タンブラーをキーワードに従い選択的に設定し
てその押し込み操作を介してのハンドル操作によりドア
等に対する解錠が出来、施錠はハンドル7の操作のみで
行えるボタン錠1であって、ケースフレーム2の表側の
ボタン14にカバーされたタンブラーが本締り錠6を解
錠可能状態にするようにセットされ、本締り錠のデッド
ボルト5に対しロック状態に維持するキープレートがキ
ーワードに従う組合せの押し込み操作で解錠作動するよ
うにされ、誤動作では解錠不能にするボタン錠であり、
スリットノッチの位置の線対称の置き換え、即ち、組合
せ姿勢を変換可能にしてキープレートのスライドを可
能、不可能に選択することが出来、一方、解錠用のキー
ワードに従う組合せのタンブラーが押込み状態にされる
と、解離可能に掛止され、又、クリアボタン、ロック解
除ボタンが設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術はタンブラー操作により
住宅等のドアを解錠し得るキーレスタイプの本締り錠の
構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、建物のドア等に用いられる
施解錠用の錠には種々のものがあるが、大半のものはキ
ー操作によるシリンダ錠タイプの所謂本締り錠を用いる
態様であり、外観の意匠性をさ程重要視しない倉庫等の
扉のロックに所謂ナンバー錠が用いられているに過ぎ
ず、住宅用、営業用を問わず、一般の埋込タイプの本締
り錠では通常キー操作方式のものが圧倒的に多い。
【0003】さりながら、該種キー操作方式による本締
り錠等の錠にあっては文字通り、錠とキーがマスターキ
ーを含めて所定の組合せにされた一体物として機能する
ようにされており、したがって、一たん該キーを紛失す
ると、本来的な機能の喪失をきたす欠点があり、又、統
計によると、キー操作忘れによる施解錠不能に至る場合
が極めて多い等の難点があり、防犯上も好ましくない不
都合さがあった。
【0004】勿論、金庫にセットされるような所謂ダイ
ヤル錠をドア等に設けることも原理的には可能である
が、実際に通常のドアに該種ダイヤル錠を付設すること
は両者の構造上の制約や設計上の条件、意匠上のネック
等から設置不可能に近い不具合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これに対処するに、錠
を近時ドア等の表面に固設して所定数のタンブラーを予
め設定された施解錠用の組合せのキーワードに従う押し
込み操作によりシリンダ錠を作動させ、デットボルトを
進退応動させて施解錠する所謂タンブラー押し込み式の
ボタン錠が案出されて実用化されるようになっている
が、かかるタンブラーに連動する施解錠機構は限られた
ケースフレーム内の空間に設けられる点で極めて複雑
で、コスト高になる不利点があり、製造プロセスで一旦
キーワードの組合せが固定されると、その後のユーザ側
の種々の都合によりデッドボルトをロックするキーワー
ドの組合せ変更が不可能であるというデメリットがあ
り、共通のキーワード設定による取付業者の取り扱いの
簡易性が図れない等の多くの不都合さがあった。
【0006】又、タンブラーを押し込み姿勢にしたまま
でハンドル操作することによる内部のギヤ等の機構部、
特に、亜鉛ダイガスト部の摩耗が急速に進むマイナス点
があり、アンロック保証のサブロック機構が設けられて
いないことで保安性が完全でない点があり、この点は出
願人の先願の特公昭62−54951号公報発明につい
ても望まれるものである。
【0007】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づくドア等に付設する錠、就中、キーレスタイプのボ
タン錠の問題点を解決すべき技術的課題とし、合理的設
計に基づき、所謂キーレスタイプのタンブラー操作式で
あって容易にタンブラーに対する解錠用のキーワードの
組み替えが可能とされ、実使用、及び、取り付け工事に
弾力性を有し、耐久性が良く、しかも、保安性も充分で
あるようにして建築産業における装備品技術利用分野に
益する優れたボタン錠を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は
前述課題を解決するために、ドアに取り付けたボタン錠
のハンドルをロック側に回すことにより、本締り錠のデ
ットボルトが該ドアに対してロックされるようにされる
と共に同一形状、同一サイズのタンブラーの押込状態を
ロックするロックプレートをもクリアボタンのカム作用
を介してリセット動作することが出来るようにし、した
がって、タンブラーの押し込み操作ミスがあった場合、
該タンブラーのリセット動作も許容されて解錠するに際
しては解錠用の正しいキーワードのタンブラーの押し込
み動作のリセットが行われるようにされ、而して、解錠
に際し予め正しいキーワード組合せに従う正しいタンブ
ラーがボタンを介して押し込まれてキープレートに正し
いタンブラーの同一形状、同一サイズのスリットノッチ
の全てが係合する状態にセットされ、そこで、ハンドル
を解錠方向に回転すると、全てのタンブラーのキープレ
ートに対するスリットノッチが整合状態にされ、そこ
で、ロック解除ボタンを押して該キープレートのロック
と旋回カムのロックが解除され、該キープレートがハン
ドル回転に連係されて対応する全タンブラーの各スリッ
トノッチに挿入され、ハンドルに連係する角芯棒がデッ
ドボルトの退行を許容してそのアンロックを介して解錠
がなされ、その間、押し込みタンブラーの押し込みミス
操作ではタンブラーのスリットとキープレートとの不整
合によりハンドルを回転しても、該キープレートが動作
せず、又、該キープレートがストッパピースによりロッ
クされ、更に旋回カムがストッパプレートによりロック
されて回転せず、解錠不能の状態が維持され、ギヤ等の
摩耗が生ぜず、ガタつき等を無くし、耐久性を向上さ
せ、又、キーワードの組合せの切り換えはタンブラーの
上下姿勢変更を色分けをガイドにして正立と倒立により
容易に行えるようにし、更に、プレートとキープレート
に対するハンドルに連係することが出来るようにした技
術的手段を講じたものである。
【0009】
【実施例】次に、この出願の発明の1実施例を図面に基
づいて説明すれば以下の通りである。
【0010】この出願の発明の概略と基本態様は図1〜
図6に示され、又、図6以下の図は具体的設計としての
実施例の態様であり、この出願の発明の要旨の中心を成
すボタン錠1は概観において、その構造は大部品として
図示しないドアに挟着姿勢状態で固設される表側の略長
方形状のケースフレーム2と該ケースフレーム2に対し
内側にネジを刻設されたブリッジパイプ3,3…をドア
中に介挿して締結される裏側のバッキングプレート4、
及び、デッドボルト5を有する周知の本締り錠6の三体
より成っている。
【0011】尚、該本締り錠6に対してはケースフレー
ム2のノブタイプのハンドル7(勿論レバータイプのハ
ンドルも設計的に採用可能である。)から延出している
角芯棒8が連結されている。
【0012】尚、7' は室内側の施解錠用のサムターン
式のレバーハンドルで、7''は管理人用等のマスターキ
ーである。
【0013】而して、ケースフレーム2のハンドル7の
上部に設けたフード表示パネル9の表面10にはブロッ
ク11が図5に示す様に、裏側からのビス等によりケー
スフレーム2に対して取り付け、取り外し自在にされる
設計にされ、図3に示す同一形状、同一サイズの各タン
ブラー37のデッドボルト5に対する解錠用のキーワー
ドの組合せの変更が出来るようにされている。
【0014】而して、ブロック11の表側には図1、図
2、図6に示す様に、ボタンプレート12が設けられ、
所定数多数の量産品の同一形状、同一サイズ(組付けセ
ット時は180°反転する場合がある)の個々のメッ
キ、或いは、塗料による上下半分を赤、無色(白色)等
に色分けされたタンブラー37,37…を内装してカバ
ーするボタン14,14…をその基部のフランジを介し
て脱落不能に遊嵌してボタン部13を成しており、該ボ
タンプレート12のボタン14,14…の上部には図6
に示す様に、1〜10のナンバーが左右2列に、A〜D
のアルファベットが中央列に印字されて成るキーワード
の表示15,15…を設けてある。
【0015】尚、Cのボタン14''は後述するクリアボ
タンであり、Dのボタン14' はロック解除ボタンであ
る。
【0016】そして、ブロック11に固定されるボタン
プレート12とボタンプレート裏板16の間には、ボタ
ン14側から該ボタンプレート12と共にケースフレー
ム2に固定された施錠用のガイドプレート17、そし
て、その裏側のキープレート18が層状にボタンプレー
ト12に平行に介装され、該キープレート18のみが後
述する如く、カムピン48,49の一方によりガイドプ
レート17とボタンプレート裏板16との間で両プレー
ト16,17に相対摺動(昇降)自在にされ、該ガイド
プレート17に対しこれに平行に設けられた図10に示
す長手方向の弾圧スプリング19によって原位置に戻る
ように付勢されている。
【0017】又、各ボタン14は図4に示す様に、ボタ
ンプレート12の対応する孔20に対する基部の脱落防
止用のストッパとしてのフランジ21にてガイドプレー
ト17の穴22内に介装され、弾圧スプリング23で表
面側に押圧付勢されて係合されて抜け止め状態にされて
いる。
【0018】尚、ロック解除ボタン14' 、クリアボタ
ン14''は後述するものとする。
【0019】そして、図4、図13に示す様に、ガイド
プレート17の表側のブッシュ24にはタンブラー37
を挿通する量産による同一形状、同一サイズの長方形状
のスリット25,25…が規則的に千鳥状配列で穿設さ
れている。
【0020】又、キープレート18にはタンブラー3
7,37…を挿通するこれまた量産による同一形状、同
一サイズのスリット26,26…が図14に示す様に、
同じく所定の規則的な千鳥状配列で穿設されている。
【0021】一方、図4に示すブロック11の裏側に対
応するケースフレーム2には各スリット25,26に対
応する表側からの量産による同一形状、同一サイズのス
リット27,27…、及び、裏側から同じく量産による
同一形状、同一サイズの円穴28,28…が図8に示す
様に、各々対応して規則的な千鳥状配列に穿設され、
又、図2、図7に示すバネ押えプレート29、ロック状
態をセットするカバー30、及び、ケースフレーム2に
対し図5、図9に示す様に、弾圧スプリング31を介し
て原位置に対し戻り付勢されているロックプレート32
がリヤカバー33との間にボタン14側から順に介装さ
れている。
【0022】尚、スリット25と26、27は同一形
状、同一サイズ形状にされている。
【0023】そして、該ロックプレート32は次述タン
ブラー37の押し込み姿勢を維持し、ロック状態の解除
に機能するものである。
【0024】尚、ロックプレート32には図9に示す様
に、量産規格による各スリット25,25…、26,2
6…、27,27…に対応する量産による同一形状、同
一サイズのスリット34、34…が上述同様規則的な千
鳥状配列で穿設され、当該図9に示す状態は表側面であ
るが、図15に示す状態は裏側面であって、断面小円形
の同一形状同一サイズのブッシュ35,35' ,35'
,35,35' …に各々量産による同一形状、同一サ
イズ横S字形のフックスプリング36,36…をその基
端をして掛け止め固定し、先端を矢印方向に離脱自在に
させ、自然状態で、即ち、ドアが開閉される状態でその
直線部分が図15の横向きの図示姿勢でロックプレート
32の各スリット34を横断する(該プレート32に係
合する)ようにセットされている。
【0025】但し、当該図15に於いては図示の都合
上、フックスプリング36,36…は4本のみが示され
て各ブッシュ35に対応するフックスプリング36が係
合する前後の姿勢を混在状態にさせて示しているが、実
際はロックプレート32の各スリット34に対応する数
だけの各フックスプリング36が付設されていることは
勿論である。
【0026】而して、37はタンブラーであり、クリア
ボタン14''のタンブラー37' を除き、図3に示す様
に、設定厚さの金属製プレートを打ち抜き成形した形状
であって、規格的に同一形状、同一サイズに量産され、
図の上で上下端のテーパ部の近傍に上記フックスプリン
グ36の略中央部に係合するフックノッチ38,38を
同側に形成され(クリアタンブラー37' は図23に示
す様にフックノッチは刻設されていない。)、又、矢印
に示す様に、正立姿勢、倒立姿勢に上下反転すると、線
対称の位置にされるようにキープレート18の各スリッ
ト26に入り、該スリット26の内端に係合するスリッ
トノッチ39をその長手方向に交叉するように一方側の
縁から所定位置内側まで穿設されている。
【0027】又、タンブラー37の上下は、例えば、適
宜に塗料、或いは、メッキで赤、白に色分けされ、組付
け作業時の正立、倒立が識別し易いようにされている。
【0028】そして、該タンブラー37は上述した如く
量産され、キーワードに従って選択された組合せの正
立、或いは、倒立の姿勢で上記色分けによりガイドされ
て位置的に各々対応する各スリット25,26,27,
34に各1つ挿通され、図4、図5に示す様に、ケース
フレーム2の裏側の各円穴28に介装された弾圧スプリ
ング40をその下側の肩部41に係合されて図3、図
4、図5上に於いて上向きに付勢され、上部は各ボタン
14に被嵌されている。
【0029】そして、ブロック11をケースフレーム2
から外すことにより、デッドボルト5の解錠用のキーワ
ードの組合せの変更に従って各タンブラー37の色分け
を介して正立、倒立姿勢を容易に変えて各対応するスリ
ット25,26,27,34に再挿入することが出来る
ようにされている。
【0030】又、タンブラー37,37…については所
定のキーワードを仮に決めると、自然状態、即ち、押し
込まれていない状態で図2に示す様に、そのスリットノ
ッチ39が図上キープレート18のレベルより上にある
Sの正立姿勢(説明上仮に正立姿勢とする)が設定キー
ワードの組合せに従うセット姿勢であり、スリットノッ
チ39が図上キープレート18のレベルより下にあるT
の倒立姿勢(説明上仮に倒立姿勢とする)がキーワード
の組合せに選ばれなかったセット状態であるようにされ
ている。
【0031】尚、図2のタンブラー37,37…のS'
、T' の姿勢は自然状態の姿勢S、Tのタンブラー3
7,37を押し込んだ姿勢状態を示すものである。
【0032】一方、ハンドル7は図1の矢印に示す様
に、R(右)、L(左)方向に回動自在であり、図示し
ない適宜の戻りバネを介して中立姿勢に戻るようにさ
れ、又、図7に示す様に、回動時にオーバートルクがか
かった場合、リリーフ機構としてチェックボール42,
42…が図示しない円弧配列の半球状ラチェットノッチ
に対してボールプランジャ式に各弾圧スプリング43で
押圧されて設定荷重以上の回転力ではハンドル7が遊転
してハンドル機構を破損しないようにされている。
【0033】而して、該ハンドル7の基部に固設したボ
ス44には図7、図9に示す様に、通常の本締り錠に対
するのと同様の角芯棒8がセットされて前方へ延設され
ると共にピニオン45が外設され、該ピニオン45には
劣化状の歯車のセクタギヤ46が旋回カムを成しピン4
7によりケースフレーム2に枢支されて噛み合ってお
り、その基部の両側に左右のカムピン48,49が圧入
手段で上下に貫通して植設されて図9、図10、図11
に示す様に、ロックプレート32、及び、キープレート
18の下端に係合して該両プレート18,32を弾圧ス
プリング19,31に抗してその面方向に沿ってスライ
ド自在であるようにされている。
【0034】而して、キープレート18に対しては図1
6に示す様に、その前端(下端)に溶接等の手段を介し
一対のストッパプレート50,50が一体固設されてフ
ォーク状に延設され、前記旋回カム46に一体的に設け
られたカムスリーブ53にピン47と同心的に設けられ
たブッシュ51のストッパ52の両則に進退自在にさ
れ、該カムスリーブ53、及び、ブッシュ51との間に
形成されたリング状のノッチ53' を進退し、当該図1
6の状態では旋回カム46を旋回動不能にさせ、又、上
方に後退した図18の状態では該旋回カム46を旋回動
自在にするようにされている。
【0035】又、ストッパプレート50,50の間に形
成されたスリット50' の内端部には該スリット50'
より幅狭のノッチ18' が形成されている。
【0036】そして、キープレート18の裏側(下側)
のボタンプレート裏板16に設けられた軸受16' ,1
6' の間に図21に示す様に、ピンタイプのシャフト6
1が渡設され、該シャフト61に一体的に固設されたス
トップピース55の基部60の周囲に形成された部分円
弧状の扇型のストッパブロック63の一端部にはストッ
パ62が段差部62' を有し、又、他端部にはフック6
4が形成されており、該フック64はキープレート18
に対しその旋回動により図17,図19に示す様に、押
圧進退、移動離反自在にされている。
【0037】ところで、前記ロック解除ボタン14' は
図20,図22に示す様に、先端側が断面方形のボタン
ブロック54にされ、後端部には座56が形成されてキ
ープレート18のフオーク状のストッパプレート50,
50間のスリット50' を通りブロック11との間に弾
圧スプリング57を介挿し、ボタンプレート12側に押
圧付勢させている。
【0038】そして、ボタンブロック54のキープレー
ト18側に図20、図22に示す様に、は軸方向(縦方
向)に沿ってノッチ58が形成されて上記ストップピー
ス55のストッパブロック63を遊挿し、ストッパ62
をその内底部で係合離反にし、押し込まれるとストップ
ピース55をしてシャフト61に旋回させフック64を
してキープレート18を図19に示す様に、押進させて
タンブラー37のスリットノッチ39に侵入させること
が出来るようにされている。
【0039】そして、ストップピース55が所定角度旋
回した後は弾圧スプリング57により初期姿勢に自動的
に復位され、キープレート18は弾圧スプリング19に
より戻り付勢されるようにされている。
【0040】尚、ロック解除用ボタン14' に於ては所
定ストローク部位にて図22に示す様に、ストッパブロ
ック63のフック64の先端に、例えば、0.1mm程
度に僅かに突出されたフック64に対するフックノッチ
64' が相対応して0.1mm程度の深さに刻設され、
ストップピース55の旋回ストロークを調整すると共に
ロック解除用ボタン14' の該ストップピース55の旋
回中の戻りを規制している。
【0041】尚、図20に示す様に、ロック解除用ボタ
ン14' に於てはそのボタンブロック54の両側面に弾
圧スプリング23に対する係合段差部59が形成されて
いる。
【0042】一方、クリアボタン14''にカバーされる
クリアボタンタンブラー37''は図23に示す様に、そ
の両先端部には他のタンブラー37に形成されているフ
ックノッチ38は形成されておらず、単なる先細テーパ
ー状に形成されてロックプレート32のスリット34に
図24に示す様に、挿入離脱するプロセスに一種のカム
作用を行って、該ロックプレート42をスライドさせて
他の押し込まれたタンブラー37に対するフックボタン
36の係合を解除してこれらのタンブラー37,37…
を側位させて初期姿勢に戻すことが出来るクリア機能を
有するようにされている。
【0043】而して、上述クリアボタンタンブラー37
''、及び、ロック解除用ボタン14' は共にこの出願の
発明の要旨の重要な構成の中心部を成すものである。
【0044】上述構成において、まず、図2により基本
的に施解錠を説明すると、施錠状態から解錠するに際
し、設定されたキーワードの組合せに選ばれた状態Sの
各タンブラー37を対応する各ボタン14を介し当該図
2に示す様に、弾圧スプリング23,40に抗して押し
込んでS' の状態にすると、当該タンブラー37のスリ
ットノッチ39はキープレート18に会合して該キープ
レート18が該スリットノッチ39内に進入し得て係合
可能な姿勢にすることが出来、又、ロックプレート32
のスリット34に先部が挿入され、タンブラー37の先
端の斜設された部分がフックスプリング36とカム作用
を介して該フックスプリング36がタンブラー37のフ
ックノッチ38に係合して押し込み姿勢を維持するよう
に作用する。
【0045】したがって、カムピン48,49が旋回動
変位自在になり、併せてハンドル7が所望方向側に回転
可能となって、解錠出来るようになる。
【0046】一方、設定キーワードの組合せに選ばれな
かった図2に示す状態Tの各タンブラー37はその状
態、即ち、押し込まれない状態でキープレート18に対
しそのスリットノッチ39が予め会合しており、したが
って、ハンドル7の弾圧スプリンク31に抗しての所望
方向側への回転で解錠可能の状態となるが、それを誤っ
て状態T' のように押圧して押し込む(ミス押し込みす
る)と、キープレート18に対するスリットノッチ39
の会合が出来なくなり、図示する様に、該キープレート
18を該スリットノッチ39に進入不可のロック状態に
してカムピン48,49の回転を阻止し、ハンドル7の
解錠方向への回転がロックされることになる。
【0047】この場合、図16、図17に示す様に、キ
ープレート18のストッパプレート50,50が旋回カ
ム46のストッパ52に外装されて該旋回カム46の旋
回をロックし、ハンドル7の旋回を阻止する。
【0048】又、ストッパピース55もキープレート1
8のノッチ18' の端面に係合して同様にロック作用す
る。
【0049】この間、タンブラー37の押し込み状態の
姿勢維持はロツクプレート32のフックスプリング36
に対する該タンブラー37の先端のフックノッチ38の
掛止状態で行われ(前述した如く、クリアタンブラー3
7' にはフックノッチは形成されていない。)、戻りは
ロックプレート32がカムピン48,49のハンドル7
の戻し回転、及び、弾圧スプリング31のスプリングバ
ックによる回転でフリースライドすることによって
(尚、後述する如くクリアボタン14''の作用によりプ
レート32は戻り同様に回復可能となる。)該フックス
プリング36のタンブラー37のフックノッチ38から
の離脱を介し、弾圧スプリング40の戻り付勢力で行わ
れ、一方、各ボタン14は弾圧スプリング23で常に戻
り付勢される。
【0050】而して、実際に施解錠を行うに際しては組
み付け時、或いは、ブロック11の調整時に図6のキー
ワード表示部15に於いて、例えば、C、10、9、
4、5の5文字を解錠し得るキーワードに選定し、当該
C、10、9、4、5の各タンブラー37をボタン14
を介しての押し込みにより予め図2の設定キーワードの
組合せに選択された状態Sの正立姿勢にし、他の各タン
ブラー37を状態Tの倒立姿勢にしてセットし、ドアに
組み付けする。
【0051】この場合、正立、倒立の組み付けは前述し
た如く、各タンブラー37の色分けをガイドにして行う
ことが出来る。
【0052】このようにして、ボタン錠1が図示しない
ドアに固設されて、デッドボルト5が本締り錠6内に縮
退状態になっていて閉ドア姿勢にされ、図1でハンドル
7を(右側に)回すと、角芯棒8を介してデッドボルト
5が進出してドアはキー操作なしで、又、タンブラー3
7の押し込み操作なしでロックされ、図9に於いて、ピ
ニオン45が右に回り、セクタギヤ46の旋回カムが左
(L)側に動き、カムピン48がロックプレート32を
弾圧スプリング31に抗して図上上方にスライドする。
【0053】尚、該ロックプレート32のスライドは一
種の空スライドであるため、いづれのタンブラー37が
押してあっても、プレート32は何ら支障なくスムーズ
にスライドする。
【0054】勿論、その場合、押し込まれてあるタンブ
ラー37はフックスプリング36が直ちに該タンブラー
37先端のフックノッチ38から外れ、押し込み状態姿
勢にあった当該タンブラー37は戻る。
【0055】そして、デッドボルト5がロックされる
と、ハンドル7はその図示しない内装された戻りバネに
より中立姿勢に戻り、プレート32も弾圧スプリング3
1で復位する。
【0056】この間、カムピン48、49は逆方向(R
方向)に回転するため、キープレート18は何らスライ
ドしない。
【0057】而して、この状態でハンドル7をして図1
左(L)側、即ち、解錠の方向に回転させようとして
も、ピニオン45、セクタギヤ46の旋回カムを介して
カムピン48、49がキープレート18とロックプレー
ト32をスライドさせようとはするが、図2、図7の設
定キーワードの組合せに選ばれた姿勢状態Sのタンブラ
ー37のスリットノッチ39がキープレート18に会合
しない状態にセットされてあるため、該キープレート1
8は選ばれた姿勢状態Sのタンブラー37と干渉してス
ライドせず、又、ロックプレート32もスライドせず、
したがって、ハンドル7は解錠方向に回転しないため、
施錠状態は維持され、ドアは開かないことになる。
【0058】又、旋回カム46のストッパ52が図16
に示す様に、キープレート18のストッパプレート5
0、50に外装されているため旋回不可能であり、併せ
てキープレート18もストッパピース55により図17
に示す様にロックされる。
【0059】そこで、所望のタイミングでタンブラーの
押し込み操作によりハンドル7の旋回を介して解錠操作
を行うが、正しいキーワードの組合せに選ばれた状態S
のタンブラー37の正しいキーワードの組合せC、1
0、9、4、5を押すべきところを誤ってその1つで
も、例えば、C、10、9、4、6と押し、当該「6」
のミスタンブラー37を状態TからT' に押し込むと、
全てのC、10、9、4、6のタンブラー37,37…
は各ボタン14により弾圧スプリング40に抗して押し
込まれ、ロックプレート32の対応するフックスプリン
グ36を各タンブラー37のフックノッチ38の先のテ
ーパ部が一旦図15に示す様に、カム作用を介して傾斜
させて開きはするが、直ちにそのスプリングバックによ
り図2,図7に示す様に、フックノッチ38に係合して
当該タンブラー37を押し込み姿勢状態にしてT' の状
態を維持する。
【0060】その状態では、C、10、9、4までの各
タンブラー37は正しいキーワード選定であるため、押
し込まれてSの状態からS' の状態に移行し、スリット
ノッチ39がキープレート18に会合するが、誤ってキ
ーワード「6」の誤動作されたタンブラー37は状態T
から状態T' への状態に変化し、そのため、そのスリッ
トノッチ39がキープレート18に対し会合状態から非
会合状態に移行し、したがって、たとえ、1つであって
も、該設定されたキーワードの組合せでない誤動作状態
T' に押し込まれたミスタンブラー37があれば、該誤
動作されたタンブラー37とキープレート18が干渉し
て該キープレート18はスライドせず、上述同様にハン
ドル7を解錠方向に回転しようとしても、カムピン4
8,49がキープレート18(勿論、ロックプレート3
2も)を押進させることが出来ず、結果的に、デッドボ
ルト5のロック状態が維持され、解錠は不能である。
【0061】このことは、誤動作であれ、犯意等の意図
的によるランダムな押タンブラー操作であれ、解錠不能
であることは上述同様である。
【0062】而して、この場合、正しいC、10、9、
4、5のキーワードを家人等が知っていれば、解錠不能
を知って、再びキーワードのタンブラー37の押し込み
操作を行うが、これに際してはハンドル7を図1右側
(R方向)に再び回すと、デッドボルト5のロック状態
はそのまま維持されるが、ピニオン45、旋回カムのセ
クタギヤ46との旋回カムの旋回を介してのカムピン4
8,49が図11に示す様に、ロックプレート32を弾
圧スプリング31に抗して再びスライドさせるため、該
ロックプレート32がフックスプリング36を押すこと
により、タンブラー37,37…の各フックノッチ38
から対応するフックスプリング36が外れるようにされ
る(これに代えて上述プロセスとは別にクリアボタン1
4' の押し込み作用によりロックプレート32を戻し、
初期状態にリセット出来る。)。
【0063】したがって、各押圧状態のタンブラー3
7,37…は状態S' 、状態T' のいずれのタンブラー
37も、即ち、誤動作で押し込まれたタンブラー37も
弾圧スプリング40により状態S、状態Tに復帰され、
ロックプレート32も弾圧スプリング31で戻り、ハン
ドル7も戻りバネにより中立姿勢の初期状態に戻る。
【0064】勿論、この状態ではキープレート18はタ
ンブラー37の状態Sの状態によって干渉されるため、
スライドされ得ず、ハンドル7を左側(L方向)に回転
しても同じく解錠出来ない。
【0065】そこで、設定されたキーワードの組合せの
正しいタンブラーC、10、9、4、5をボタン14を
介して再び押圧すると、それらの状態Sのタンブラー3
7,37…は弾圧スプリング40に抗して押し込まれ、
正しい状態S' となり、その全てのスリット39,39
…がキープレート18に会合状態になり、それらのフッ
クノッチ38,38…は各々ロックプレート32のフッ
クスプリング36,36…を図15に示す様に、一旦先
端のテーパ部の押圧によりそのカム作用を介して開いて
スリット34,34…内に入り込ませ、直ちにフックス
プリング36,36…のスプリングバックにより掛止状
態となり、押し込まれた状態S' のセット姿勢が維持さ
れる。
【0066】一方、状態Tのタンブラー37,37…は
押圧されないため、そのスリットノッチ39,39…は
最初からキープレート18に会合状態を維持することに
なり、したがって、該キープレート18のスライドを許
容する。
【0067】勿論、ボタン14,14…自体は押圧力を
解放すると、各弾圧スプリング23により前述同様に戻
り付勢されることから自然に戻り、キーワードの組合せ
に従うタンブラー37の押込姿勢は何ら外視されず、正
しいキーワードの組合せ数字が望まない第3者に知られ
ることはない。
【0068】図18、図19に示す様に、ロック解除ボ
タン14' を押し込むと、ボタンブロック54のノッチ
58がストッパピース55のストッパブロック63をピ
ン61を中心に旋回させ、フック64がキープレート1
8を後退させ、ストッパプレート50,50がカムスリ
ーブ53を旋回可能にし、そこで、ハンドル7の旋回に
よりピニオン45、セクタギヤ46の噛合いを介し旋回
カム46が旋回し、カムピン48、49によりキープレ
ート18がスライドし、各タンブラー37のスリットノ
ッチ39に進入する。
【0069】尚、この間ストッパピース55のフック6
4の突起がロック解除ボタン14'のボタンブロック5
4のノッチ58のフックノッチ64' から外れると、戻
りスプリング57によりロック解除ボタン14' は復位
する。
【0070】そこで、図1に示す様に、ハンドル7を左
側の解錠方向Lに回転すると、ピニオン45、セクタギ
ヤ46の旋回カムがL方向に回転し、カムピン49が図
10に示す様に、ロックプレート32、及び、キープレ
ート18双方に係合して弾圧バネ19,31に抗して両
プレート18、32をスライドさせようとする。
【0071】而して、前述した如く、キープレート18
は状態S' 、状態Tの全タンブラー37,37…の全て
のスリットノッチ39,39…に整合して会合状態にさ
れるため、該キープレート18はスライドしてその全ス
リット26,26…は全タンブラー37,37…のスリ
ットノッチ39,39…に入り込み、その結果、カムピ
ン49はセクタギヤ46の旋回カム、即ち、ピニオン4
5の回転を介してハンドル7の解錠方向の回転を許容
し、角芯棒8を介してデッドボルト5は本締り錠6内に
縮退してアンロックされて解錠状態にされ、ドアは開か
れるようになる。
【0072】同時にカムピン49の作動によりロックプ
レート32もスライドするため、前述同様にフックスプ
リング36,36…も押圧状態、即ち、キーワードに選
ばれて押し込まれた状態S' のタンブラー37のフック
ノッチ38から外れ、ハンドル7の中立戻りプロセスに
随伴する弾圧スプリング19を介してのキープレート1
8の戻り作用と相伴って弾圧スプリング31により戻り
姿勢になり、各フックスプリング36のタンブラー37
のフックノッチ38に対する掛止を解除された状態S'
の各タンブラー37,37…は弾圧スプリング40,4
0…により元の姿勢に復帰し、全機構は初期状態にリセ
ットされる。
【0073】以下、同様に施解錠、キーワードの組合せ
に従うタンブラー37,37…のリセットを反復してド
アの施解錠をキーなしで行う。
【0074】ところで、施工業者が家の建て付け時にド
アにこの出願の発明のボタン錠1の組み込みを行う際
に、キーワードの組合せに選定されたタンブラー37の
Sの状態を、例えば、製造卸の段階でC、10、9、
6、1とセットして統一しておけば、施工に際して極め
て都合が良い。
【0075】そして、施工組み付け完了後、明け渡しの
際、例えば、住人の希望により選定するキーワード組合
せのセットについての番号選択をC、10、9、4、5
と決めれば、施工業者、或いは、住人の方でセットブロ
ック11をケースフレーム2から外して当該ボタン1
4,14…の露呈した状態で図3に示す様に、対応する
キーワードの組合せに選んだC、10、9、6、1のタ
ンブラー37,37…を引き出して新たに選定したキー
ワードの組合せのC、10、9、4、5の状態Sの姿勢
に色分けを介し転倒して、或いは、正立させて図8に示
す様に、ケースフレーム2のスリット27内に差し込
み、セットブロック11を再び組み付けることにより、
スリット25,26,27,34に全タンブラー37,
37…は挿通され、容易に希望された新たな組合せのキ
ーワードを選択してリセットすることが出来る。
【0076】勿論、当該キーワードの組合せの選定、組
み替え、リセットはキーワードの選定した組合せの番号
が不測にして第三者に漏れた場合の対処にも行える。
【0077】又、不測の事態に対処するに管理人等が開
ドアする場合はマスターキー7''を用いて一般態様同様
に操作して行う。
【0078】この場合、ピニオン45に対し図示しない
ベベルギヤ機構45' を設けてマスターキー7''に係合
させるようにすれば良く、一種のオプションシステム式
にすることが可能である。
【0079】尚、この出願の発明の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、タンブ
ラーについては板状の他に柱状、角状でも良く、プレー
トに対する各タンブラーの係合、非係合はフックスプリ
ング、フックノッチ方式に代えてマグネット方式にする
ことも可能である等種々の態様が採用可能であり、又、
設計変更についてはボタン、タンブラーのゴム製、各機
構部の樹脂製、軟製樹脂の防滴カバー付設、そして、ハ
ンドルの握り玉式、レバー式採用等種々自由度を有する
ものである。
【0080】勿論、サイズのコンパクト化、タンブラー
数の限定等による小型化、薄型化等は当業者にとって充
分に可能である。
【0081】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、デッド
ボルトを有してハンドル操作により施解錠自在な本締り
錠が、予め設けてある設定数の多数のタンブラー操作に
より施錠、解錠可能であるようにされ、基本的にキーな
しで単に解錠用の予め選定されたキーワードの組合せの
番号のボタンを介してのタンブラーの押し込む操作だけ
で解錠可能とすることが出来、したがって、煩瑣なキー
操作の不便さもなく、キー忘れによる解錠不能もなく、
容易に解錠出来、防犯上も安心感がもてるという優れた
効果が奏される。
【0082】又、施錠に際してもキー操作が不要である
ばかりでなく、タンブラー操作が要らず、所謂締り勝手
にすることが出来るメリットもある。
【0083】而して、この出願の発明はタンブラー、カ
ムピン等を同一形状、同一サイズにすることが出来るこ
とから、同一形状、同一サイズのタンブラーやカムピン
等の部品を多数量産的に製造出来るばかりでなく、タン
ブラーの従属発明の色分けにより、キーワードの選択が
自由に行える利点がある。
【0084】又、この出願の発明においてはキーワード
の組合せを予め選定することによって、キープレートの
スリットに対する位置姿勢が変わるスリットノッチを有
する多数のタンブラーが正立、倒立姿勢でキーワードの
組合せの選定状態、非選定状態に選択的にセット出来る
ため、同一形状、同一サイズのボタン、タンブラーを量
産するだけで良いメリットがあり、コスト的に安くつく
のみならず、キーワードの組合せの選定状態、非選定状
態の組み替えが容易に出来るため、製造卸による取り付
けの施工業者の同一キーワードの組合せ番号は勿論のこ
と、住人等当事者の必要性に応じて該キーワードの組み
替えが容易に行えるという取り付け、使用における弾力
性に富む優れた効果もある。
【0085】更に、ケースフレームにスライド自在に設
けたキープレートがタンブラーのスリットノッチに会合
して、交叉係合する同一形状、同一サイズのスリットを
対応的に設けたことにより、キーワードの組合せに選定
された状態のタンブラーの押し込み操作によるキープレ
ートと、タンブラーの双方のスリットとスリットノッチ
との整合による会合と、選定されない状態のタンブラー
のスリットノッチとキープレートのスリットとの整合会
合が一致した時のみキープレートがスライド操作可能で
あるようにされ、したがって、二重の保証がされて、そ
れ以外はハンドルが解錠作動出来ないように出来、極め
て安全性が高く、保安性に優れているメリットがある。
【0086】加えて、ボタンの1つにロック解除用のボ
タンが設けられ、旋回カムに対するストッパプレートが
キープレートに設けられているのに対し、該キープレー
トのロック状態を解除することが出来るようにされてい
ることにより、キーワードに従わないボタンの押し込み
操作を行ってミスボタン押し作用がなされた状態でハン
ドルを無理に回転させてギヤ機構等に無理な力が印加さ
れて機構部に不測の損傷や摩耗が生ずる虞がなく、した
がって、経時的にボタン錠の耐久性が向上し、不測のト
ラブル等を発生させずに済むという優れた効果が奏され
る。
【0087】又、従属発明においてはボタンの1つにロ
ックプレートに対するセット用のクリアボタンが設けら
れていることによりミスボタンの押し込み操作があった
場合にも、該クリアボタンを押すことによりロックプレ
ートがリセットされて、再び、キーワードに沿う正規の
ボタンの押し込み操作が出来、旋回カムに対するハンド
ル操作の右勝手,左勝手等に応ずる種類のカムピン等を
用いずに済み、それだけ、少しでも機構を簡単に出来、
上述ロック解除用ボタンと共にボタン錠の耐久性を向上
させることが出来るという優れた効果が奏される。
【0088】尚、ロック解除用ボタンを用いることによ
りギヤ機構を在来態様同様の亜鉛製品を用いることが出
来、金型等の流用も可能となり、成形加工がし易く、
又、原材料に対するコストダウンを維持することが出来
るという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体外視斜視図である。
【図2】動作基本態様の部分縦断面図である。
【図3】タンブラーの斜視図である。
【図4】作動部部分横断図である。
【図5】ケースフレーム内機構の横断面図である。
【図6】ケースフレーム正面図である。
【図7】ケースフレーム内機構の縦断面図である。
【図8】ケースフレームの裏面図である。
【図9】プレートの正面図である。
【図10】要部部分縦断面図である。
【図11】カムピンとプレートの係合断面図である。
【図12】ボタンプレートの裏面図である。
【図13】ガイドプレートの裏面図である。
【図14】キープレートの裏面図である。
【図15】プレートの表面図である。
【図16】旋回カムとキープレートのストッパプレート
との取り合い透視平面図である。
【図17】ストップピースとキープレートとロック解除
用ボタンとの非係合状態の取り合い部分断面側面図であ
る。
【図18】キープレートとストッパプレートと旋回カム
の非係合状態の取り合い透視平面図である。
【図19】ロック解除用ボタンの押し込み操作によるス
トップピースのキープレートの押進状態の部分断面側面
図である。
【図20】ロック解除用ボタンの全体概略斜視図であ
る。
【図21】ストップピースの全体概略斜視図である。
【図22】ロック解除用ボタンとストップピースとの取
り合い部分断面側面図である。
【図23】クリアタンブラーの斜視図である。
【図24】クリアタンブラーとロックプレートとの取り
合い部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 ボタン錠 2 ケースフレーム 6 本締り錠 7 ハンドル 14 ボタン 18 キープレート 26 スリット 32 ロックプレート 37 タンブラー 39 スリットノッチ 48,49 カムピン 46 旋回カム(セクタギヤ) S、S' キーワードの組合せに選ばれた状態 50 ストッパプレート、 14' ロック解除ボタン、 14'' クリアボタン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースフレームの表側に露呈状態に設けら
    れた多数の同一形状、同一サイズのボタンにカバーされ
    たタンブラーが本締り錠のデッドボルトをアンロックす
    るキーワードに従う配列状態にセット自在に、又キープ
    レートに係合解離自在に設けられ、而して該キープレー
    トに連係されるハンドルが角芯棒を介して上記本締り錠
    に係合されるボタン錠において、上記ケースフレーム内
    にてスライド自在に設けられたキープレートの定位置に
    上記タンブラーを挿脱自在にされた設定数多数の同一形
    状、同一サイズのスリットが穿設され、上記多数のタン
    ブラーの各々が該キープレートのスリットに遊挿されて
    ケースフレームに直交して進退自在にされると共に一つ
    の挿入姿勢で該キープレートと交叉して該キープレート
    の進退を遮断し、他の姿勢でキープレートの進退を許容
    する位置に該キープレートに平行な上記スリットノッチ
    がタンブラーの正立と倒立の各姿勢で線対称になる位置
    に設けられ、又タンブラーの各々がロックプレートに解
    離自在に掛止され得るようにされ、上記本締り錠に連係
    するハンドルが該キープレートとロックプレートに旋回
    カムを介して係合自在にされ、更に該旋回カムに対する
    ストッパプレートが上記キープレートに設けられ、上記
    ボタンの1つに旋回カムのロックの解除ボタンが設けら
    れていることを特徴とするボタン錠。
  2. 【請求項2】ケースフレームの表側に露呈状態に設けら
    れた多数の同一形状、同一サイズのボタンにカバーされ
    たタンブラーが本締り錠のデッドボルトをアンロックす
    るキーワードに従う配列状態にセット自在に、又キープ
    レートに係合解離自在に設けられ、而して該キープレー
    トに連係されるハンドルが角芯棒を介して上記本締り錠
    に係合されるボタン錠において、上記ケースフレーム内
    にてスライド自在に設けられたキープレートの定位置に
    上記タンブラーを挿脱自在にされた設定数多数の同一形
    状、同一サイズのスリットが穿設され、上記多数のタン
    ブラーの各々が該キープレートのスリットに遊挿されて
    ケースフレームに直交して進退自在にされると共に一つ
    の挿入姿勢で該キープレートと交叉して該キープレート
    の進退を遮断し、他の姿勢でキープレートの進退を許容
    する位置に該キープレートに平行な上記スリットノッチ
    がタンブラーの正立と倒立の各姿勢で線対称になる位置
    に設けられ、又タンブラーの各々がロックプレートに解
    離自在に掛止され得るようにされ、上記本締り錠に連係
    するハンドルがキープレートとロックプレートに旋回カ
    ムを介して係合自在にされ、更に該旋回カムに対するス
    トッパプレートが上記キープレートに設けられ、上記ボ
    タンの1つに旋回カムのロックの解除ボタンが設けら
    れ、併せて該ボタンの1つに上記ロックプレートのリセ
    ット用のクリヤボタンが設けられていることを特徴とす
    るボタン錠。
  3. 【請求項3】上記ロック解除ボタンがキープレートとの
    間に介装されたストッパピースに対する係合解除機能を
    有することを特徴とする特許請求の範囲第2項記載のボ
    タン錠。
  4. 【請求項4】上記タンブラーが正立倒立選択用に2種着
    色されていることを特徴とする特許請求の範囲第1、2
    項いづれか記載のボタン錠。
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