JPH0665024A - 化粧品組成物 - Google Patents

化粧品組成物

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JPH0665024A
JPH0665024A JP15570893A JP15570893A JPH0665024A JP H0665024 A JPH0665024 A JP H0665024A JP 15570893 A JP15570893 A JP 15570893A JP 15570893 A JP15570893 A JP 15570893A JP H0665024 A JPH0665024 A JP H0665024A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 皮膚、毛、及び爪、特に皮膚に局所塗布する
ための化粧品組成物を提供する。 【構成】一般式: 【化1】 [式中、Rは適宜ヘテロ原子で遮られていてもよい炭素
原子数4−28個の置換または非置換アルキルまたはア
ルケニル鎖であり;Mは水素または水溶性陽イオンであ
り;Xは 【化2】 であり;Yは炭素原子数4個までのアルキル基またはア
ルケニル基、または−XYが−SHである]の硫黄含有
化合物を活性成分として含む柔軟性を高めるためにヒト
の皮膚に塗布する組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮膚、毛及び爪、特に皮
膚に局所塗布するための化粧品組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】なめら
かで、しなやかで、柔軟な皮膚は美容上非常に魅力的で
あり、正常に機能している表皮に特有のものである。し
かし、表皮の外側の層である角質層は、悪い気象条件に
曝されたり、皮膚の水分を失わせる洗剤や溶媒に過度に
接することにより乾燥して剥がれ易くなることがあり、
皮膚はなめらかで、しなやかで、柔軟な特性を失う。こ
れまで、乾燥した皮膚を柔軟にするために、皮膚軟化
剤、たとえば脂質、燐脂質及びステロールが使用されて
いたが、これらの皮膚軟化剤はこの種の状態の処理法と
しての効果が不十分であることが明かとなった。また、
従来の保湿剤は、特に皮膚に永続的なものではなく、一
般に洗う間に皮膚から洗い流されるため、これを局所塗
布してもこの問題は改善されないように思われる。
【0003】米国特許第4105782号(Yu and Van
Scott)はにきびやふけの治療へのα−ヒドロキシ酸の
アミドまたはアンモニウム塩の使用を提起しており、Yu
& Van Scottの米国特許第4105783号及び419
7316号はこのような化合物を乾燥した皮膚の処理に
使用することを提起している。米国特許第423459
9号(Yu & Van Scott)は角化症の処理へのα−ヒドロ
キシ酸及びそのエステルまたはアミン塩の使用を開示し
ている。
【0004】米国特許第4363815号(Yu & Van S
cott)では、皮膚の状態を処理するための組成物にα−
ヒドロキシ酸またはβ−ヒドロキシ酸またはケト酸また
は無機塩を含むそれらの誘導体を使用することを提起し
ている。記載されている酸には、β−及びγ−位に硫黄
を含む置換基を含む短鎖α−ヒドロキシ酸も包含され
る。
【0005】英国特許第1471679号(Avon)はモ
イスチャリング組成物へのC2 −C5 α−ヒドロキシカ
ルボン酸アルカリ金属塩の使用を開示している。
【0006】欧州特許B−7785(Unilever)は、皮
膚に局所塗布するための組成物の活性成分としてある種
の長鎖2−ヒドロキシアルカン酸を使用することを開示
している。これら化合物には、皮膚、特に角質層の柔軟
性を高める効果がある。欧州特許A−442708(Un
ilever)は同じ目的にこれらの化合物の不飽和アナロー
グを使用することを開示してる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ある種の他
の2−置換モノカルボン酸及びその塩を使用しても皮膚
の柔軟性を効果的に高めることができることを発見し
た。
【0008】本発明者はまた、これらの化合物が有用な
抗微生物活性も示すことも発見した。
【0009】本発明の第一の面では、(i)一般式:
【0010】
【化3】
【0011】[式中、Rは適宜ヘテロ原子で遮られてい
てもよい炭素原子数4−28個の置換または非置換アル
キルまたはアルケニル鎖であり;Mは水素または水溶性
(water-solubilising)陽イオンであり;Xは
【0012】
【化4】
【0013】であり;Yは炭素原子数4個までのアルキ
ル基またはアルケニル基、またはXが−S−であるとき
にはYはさらに水素であってもよい]の酸またはその塩
0.1−99.9重量%、及び(ii)化粧品として許
容されるビヒクル0.1−99.9重量%を含む、ヒト
の皮膚、毛または爪に局所塗布するのに適した化粧品と
して許容される組成物を提供する。
【0014】基Rは分岐または好ましくは直鎖であって
よい。基Rは好ましくは炭素原子を4−16個、好まし
くは少なくとも6個、より好ましくは6または8個持
つ。
【0015】基Xは好ましくは酸素の結合していない硫
黄、すなわち−S−であり、その場合、Yは好ましくは
水素または炭素原子数1−4個の低級アルキルである。
【0016】別の面では、本発明は式(I)の化合物
を、特に上記定義の化粧品組成物として、皮膚に塗布す
ることによる、皮膚の処理法も提供する。さらに別の面
では、本発明はヒトの皮膚に塗布する組成物への式
(I)の化合物の使用も提供する。
【0017】製造経路 −XYがチオール基−SHである一般式(I)の化合物
は、対応の2−ブロモ置換酸をチオ硫酸ナトリウムと反
応させてブンテ塩を生成することにより製造できる。次
に、これを水性条件下で加水分解する。また、アルコー
ル例えばエタノール中で加水分解してエステルを得、こ
れを次に鹸化することもできる。反応式は次の通りであ
る:
【0018】
【化5】
【0019】−XYがアルキルチオ基である一般式
(I)の化合物は2−置換されていない対応の酸から製
造できる。この酸を2当量のリチウムジイソプロピルア
ミド(LDA)と反応させてジアニオンを製造する。次
に、この反応を適当な二硫化アルキルで停止させる:
【0020】
【化6】
【0021】上記のアルキルチオ化合物を酸化して、X
がスルホキシド基である化合物を得ることができる。こ
の経路は保護エステル化、メタ過ヨウ素酸塩が適当な酸
化、及びエステルを加水分解して酸を得ることからな
る:
【0022】
【化7】
【0023】さらに酸化すると対応のスルホンを得る経
路を提供することができる。Yがメチルであるこのよう
な化合物はまたメタンスルホニル酢酸エチルをハロゲン
化アルキルでアルキル化し、得られたエステルを加水分
解することによっても製造できる。
【0024】
【化8】
【0025】Xが−SO2 −である化合物への別の経路
は2−ハロカルボン酸から始まる。2−ハロカルボン酸
を先ず保護エステル化し、次にこれを、Ballini 他、Te
trahedron, (1989), 6791 に記載の方法から得た方法で
アルキルスルホニルヒドラジドと反応させる。次に、生
成物を副生成物から分離し、加水分解する。全体の図は
次の通りである:
【0026】
【化9】
【0027】Rがオレフィン不飽和を含み、Xがメチル
チオである式(I)の化合物はメチルチオ酢酸エチルか
ら出発して製造することができる。これを酸化してメタ
ンスルフィニル酢酸エチルとし、次にオレフィンとチオ
−エン反応させ、生成物を加水分解する。(これは、Ta
mara他、Tetrahedron Letters (1981), 81に開示の反応
に基づく)。反応図は次のとおりである:
【0028】
【化10】
【0029】本発明組成物は式(I)の化合物を好まし
くは0.1−90%、より好ましくは0.5−20%含
む。この量の上限は例えば15%未満、10%未満、さ
らに5%未満でもよい。特に組成物の1−5重量%とな
るのが好ましい。
【0030】化粧品として許容されるビヒクル 本発明組成物は化粧品として許容されるビヒクルも含
む。ビヒクルは組成物の所望の製品形態に応じて選択す
る。一般に、ビヒクルは式(I)の2−置換酸の希釈
剤、分散剤または担体から選択し、皮膚に塗布したとき
に確実に均一な分配が得られるようにする。
【0031】本発明組成物は水もビヒクルとして含むこ
とができ、通常は少なくとも1つの他の化粧品として許
容されるビヒクルと共に含む。
【0032】本発明組成物に使用できる水以外のビヒク
ルには、皮膚軟化剤、溶媒、保湿剤、濃厚剤、粉末とし
ての機能を発揮する種々の液体または固体を含む。単一
でまたは1つ以上のビヒクルの混合物として使用できる
これらの型の各ビヒクルの例は次の通りである:皮膚軟
化剤、例えばステアリルアルコール、モノリシノール酸
グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、プロパン−
1,2−ジオール、ブタン−1,3−ジオール、ミンク
油、セチルアルコール、イソステアリン酸イソプロピ
ル、ステアリン酸、パルミチン酸イソブチル、ステアリ
ン酸イソセチル、オレイルアルコール、ラウリン酸イソ
プロピル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、オ
クタデカン−2−オール、イソセチルアルコール、エイ
コサニルアルコール、ベヘニルアルコール、パルミチン
酸セチル、シリコーン油例えばジメチルポリシロキサ
ン、セバシン酸ジ−n−ブチル、ミリスチン酸イソプロ
ピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプ
ロピル、ステアリン酸ブチル、ポリエチエレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ラノリン、ココアバタ
ー、コーン油、綿実油、獣脂、ラード、オリーブ油、ヤ
シ核油、菜種油、べにばな油、大豆油、ヒマワリ油、オ
リーブ油、ゴマ油、ココナッツ油、ピーナッツ油、ヒマ
シ油、アセチル化ラノリンアルコール、石油、鉱油、ミ
リスチン酸ブチル、イソステアリン酸、パルミチン酸、
リノール酸イソプロピル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチ
ル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル;シリ
コーン油、特にシリコーン油中水型エマルジョンを形成
するためのシリーコーン界面活性剤を含む揮発性ポリジ
メチルシロキサン;プロペラント、例えばトリクロロフ
ルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロテ
トラフルオロエタン、モノクロロジフルオロメタン、ト
リクロロトリフルオロエタン、プロパン、ブタン、イソ
ブタン、ジメチルエーテル、二酸化炭素、亜酸化窒素;
溶媒、例えばエチルアルコール、塩化メチレン、イソプ
ロパノール、アセトン、ヒマシ油、エチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、テトラ
ヒドロフラン;保湿剤、例えばグリセリン、ソルビトー
ル、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム、可溶
性コラーゲン、フタル酸ジブチル、ゼラチン;粉末、例
えばチョーク、タルク、フラー土、カオリン、でんぷ
ん、ゴム、コロイドシリカ、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、テトラアルキル及び/またはトリアルキルアリール
アンモニウムスメクタイト、化学的に修飾した珪酸アル
ミニウムマグネシウム、有機的に修飾したモンモリロナ
イトクレー、水和した珪酸アルミニウム、フュームドシ
リカ、カルボキシビニルポリマー、ナトリウムカルボキ
シメチルセルロース、モノステアリン酸エチレングリコ
ール。
【0033】化粧品として許容されるビヒクルは一般に
組成物の10−99.9重量%、好ましくは50−99
重量%を形成し、他の化粧品助剤が存在しない場合には
組成物の残部を形成することができる。
【0034】ビヒクルは式(I)の化合物が少なくとも
一部分、より好ましくはほとんどが塩の形より遊離酸の
形となるようなpHであるとよい。
【0035】化粧品助剤 任意に使用できる、一部はビヒクルとしても機能する他
の慣用の助剤の例には次のものがある:非揮発性シリコ
ーン;シリコーンポリマー;保存料例えばパラヒドロキ
シ安息香酸エステル;保湿剤例えばブタン−1,3−ジ
オール、他のアルカンジオール、グリセロール、ソルビ
トール、ポリエチレングリコール;安定化剤例えば塩化
ナトリウムまたは塩化アンモニウム;バッファ系例えば
水酸化ナトリウムのような塩基と乳酸;油及び蝋例えば
アボカド油、月見草油、ヒマワリ油、蜜蝋、オゾケライ
トワックス、パラフィンワックス、ラノリン、ラノリン
アルコール;皮膚軟化剤;濃厚剤;活性増強剤;着色
料;ホワイトナー;香料;乳化剤;日焼け止め;殺菌剤
及び水。
【0036】化粧品助剤は組成物の50重量%までを形
成することができ、簡便には組成物の残部を形成でき
る。
【0037】組成物の製造法 本発明はヒトの皮膚に局所塗布するための組成物の製造
法も提供し、この方法は上記の式(I)の2−置換酸を
化粧品として許容されるビヒクルと共に組成物に導入す
るステップからなる。
【0038】組成物の使用 本発明組成物は、繰り返し塗布することにより乾燥した
状態を緩和でき、より自然で、なめらかで、柔軟で、健
康な皮膚の状態を回復できる、主としてヒトの皮膚、特
に乾燥したヒフに局所塗布するための製品を意図してい
る。組成物は頭皮を含む毛、及び手や足の爪の処理にも
使用できる。
【0039】使用に際しては、例えば1−5mlの少量
の組成物を適切な容器またはアプリケータから皮膚、毛
または爪の患部に塗布した後、必要に応じて、手または
指または適当な道具を使用して皮膚、毛または爪に広げ
及び/または擦り込む。
【0040】製品の形態及び包装 本発明の局所用皮膚処理組成物は、流体として、例えば
ローションのような製品中に、適宜アプリケータ例えば
ロール・ボール・アプリケータを備えて、または、推進
剤を使用したエアゾールデバイスまたは例えばムースの
ような組成物を分配するためのポンプの付いた容器、ま
たは単に保存のための変形不可能なビンまたは絞り出せ
る容器中に処方できる。また、本発明組成物は固体、例
えば棒または錠剤例えば棒状石鹸、または半固体、例え
ばクリーム、ローション、ゲルまたは軟膏であってよ
く、好適なアプリケータと組合せて使用しても、単にチ
ューブまたは蓋付きビンに保存してもよい。
【0041】従って、本発明は、本明細書に定義の化粧
品として許容できる組成物を含有する閉鎖容器も提供す
る。
【0042】
【実施例】下記の実施例では、特記しない限り、すべて
の部及びパーセントは重量によるものである。
【0043】1H−NMRスペクトルは、溶媒としてジ
ューテロクロロホルムを使用し、360MHzで測定し
たが、ブンテ塩の場合にはジューテロメタノールを使用
した。
【0044】実施例1 2−メチルチオオクタン酸の製造 オクタン酸(5.04g、0.035mol)を無水テ
トラヒドロフラン(125ml)に溶解し、窒素雰囲気
下で撹拌しながら、0−5℃(氷水浴)に冷却した。リ
チウムジイソプロピルアミド(1.99M、Lithco製、
37ml、0.074mol)を混合物中にシリンジで
入れ、0−5℃で30分間撹拌した。次に、混合物を4
0−50℃で1時間半攪拌すると透明なオレンジ色の溶
液が得られた。室温に冷却した後、二硫化メチル(1
9.7g、0.21mol)を滴下し、次に室温で一晩
撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、水(50ml)を加
えた。これを濃塩酸でpH1に酸性化し、酢酸エチル
(3×100ml)で抽出した。有機抽出物を集め、水
(100ml)及び塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、
蒸発させるとオレンジ色の油が得られた。これを蒸留す
ると標記化合物(3.84g、58%)が淡黄色の液体
として得られた。沸点=165−185℃/1.2mm
Hg。
【0045】赤外スペクトル(液体フィルム)のピーク
は3000(br)、2930、2860、1700、
1410、1280、1190、1110及び930
(br)cm-1であった。
【0046】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.90(3H,t,J=6.5Hz,C3
CH2 ),1.30−1.50(8H,m,CH2 ),
1.70(1H,m,C2 CHS),1.90(1
H,m,C2 CHS),2.20(3H,s,CH3
S),3.20(1H,t,J=7.5Hz,C
S)。
【0047】質量分析では予期した分子イオンを示し
た。
【0048】実施例2 2−メチルチオデカン酸の製造 デカン酸(6.0g、0.035mol)を無水テトラ
ヒドロフラン(125ml)に溶解し、窒素雰囲気下で
撹拌しながら0℃に冷却した。リチウムジイソプロピル
アミド(1.99M、37ml、0.074mol)を
反応混合物にシリンジで入れ、0℃で30分間撹拌し
た。次に、混合物を50℃に温め、その温度で90分間
撹拌した。室温に冷却した後、二硫化メチル(10.7
g、0.21mol)を加え、得られた混合物を一晩
(17時間)撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、残渣を
水(50ml)で希釈し、濃塩酸でpH1に酸性化し
た。水溶液を酢酸エチル(3×100ml)で抽出し、
有機層を合わせ、水、次に塩水で洗い、MgSO4 で乾
燥し、蒸発させると、オレンジ色の油が得られた。その
油を蒸留すると標記化合物(4.90g、64%)が黄
色の油として得られた。
【0049】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.90(3H,t,CH3 );1.30−
1.50(8H,m,(CH2 4);1.70(1
H,m,CH2 CHS);1.90(1H,m,CH2
CHS);2.20(3H,s,CH3 S);3.20
(1H,t,CHS);IR(液体フィルム)のピーク
は3100(br)、2930、2860、2650
(br)、1700、1460、1415、1380、
1280、1190、1115、960、930、>2
5及び685cm-1であった。
【0050】実施例3 オクタン酸の2−ブンテ塩 エタノール(25ml)中の2−ブロモ−オクタン酸
(10g、0.045mol)を水(45ml)中のN
2 2 3 ・5H2 0(12.41g、0.050m
ol)で処理した。混合物を還流下で1時間半加熱し、
冷却し、蒸発乾固させると白色の結晶性の固体が得られ
た。エタノール(200ml)を加え、混合物を沸騰さ
せて、有機化合物を溶解させ、熱時濾過し、冷却し、蒸
発させた。未精製物質をエタノールから再結晶させると
白色の結晶として生成物(4.09g、37%)が得ら
れた。融点222−232℃(分解)。
【0051】赤外吸収スペクトル(ヌジョール)のピー
クは2750、1655、1410、1355、133
0、1210、1195、1160、1125、995
及び600cm-1であった。
【0052】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.90(3H,t,J=6.5Hz,C
3 ),1.25−1.45(8H,m,CH2 ),
1.95(2H,m,C2 CHS),3.95(1
H,t,J=7.2Hz,CHS)。
【0053】質量分析では予想した分子イオンを示し
た。
【0054】2−チオールオクタン酸エチル 上記のブンテ塩(2.97g、0.011mol)を還
流下でエタノール(350ml)及び濃塩酸(25m
l)と共に1時間加熱した。冷却し、混合物を水(80
0ml)に注ぐと、最初にあった固体(NaHSO4
が溶解し、ミルク状の液体が得られた。これを酢酸エチ
ル(4×250ml)で抽出した。有機抽出物を合わせ
て水(200ml)及び塩水で洗い、MgSO4 で乾燥
し、蒸発させた。これを減圧下で蒸留すると無色の液体
として生成物(1.59g、71%)が得られた。沸点
130−150℃/1.1mmHg。
【0055】赤外スペクトル(液体フィルム)のピーク
は3200(br)、2960、2920、2860、
2560(S−H)、1735(エステルC=O)、1
460、1370、1335、1160、1030、8
60及び725cm-1であった。
【0056】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.90(3H,t,J=7.0Hz,C3
CH2 CH2 ),1.29(3H,t,J=7Hz,C
3 CH2 O),1.25−1.45(8H,m,CH
2CH2 ),1.75(1H,m,C2 CHSH),
1.90(1H,m,C 2 CHSH),2.03(1
H,d,J=9Hz,SH),3.30(1H,m,C
SH),4.20,(2H,q,J=9.5Hz,C
3 2 O)。
【0057】質量分析は予想した分子イオンを示した。
【0058】2−チオールオクタン酸 上記の2−チオールオクタン酸エチル(2.40g、
0.01mol)を還流下でNaOH(3.6g、0.
09mol)、水(12.5ml)及びメタノール(1
2.5ml)と共に窒素雰囲気下で1時間加熱した。混
合物を冷却し、水(50ml)で希釈すると透明の溶液
が得られた。これをヘキサン(50ml)で抽出し、水
性層を6NのHClでpH1に酸性化した。混合物を酢
酸エチル(3×75ml)で抽出した。酢酸エチル抽出
物を合わせ、水(50ml)及び塩水で洗い、MgSO
4 で乾燥し、蒸発させると無色の油として生成物(1.
56g、89%)が得られた。
【0059】赤外スペクトル(液体フィルム)のピーク
は2920、2660(S−H)、1705、146
0、1415、1375、1280及び925cm-1
あった。
【0060】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.90(3H,t,CH3 CH2 ),1.7
5(1H,m,CH2 CHS),1.90(1H,m,
2 CHS),1.30(8H,m,4×CH2 ),
3.30(1H,m,CHS)。
【0061】実施例4 2−チオールオクタン酸の別な製法 実施例3で製造したブンテ塩(5.0g、0.018m
ol)を還流下、水(500ml)及び濃塩酸(50m
l)と共に1時間加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチ
ル(3×150ml)で抽出した。有機抽出物を合わ
せ、水及び塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、蒸発させ
ると、無色の油として生成物(1.20g、40%)が
得られ、これは実施例3と同様の特性を有していた。
【0062】実施例5 2−メチルチオオクタン酸メチル 実施例1で製造した2−メチルチオオクタン酸(3.0
0g、0.015%mol)をメタノール(50ml)
中の濃硫酸(2ml)と共に還流温度(80℃)で5時
間加熱し、室温で一晩撹拌した。翌朝、減圧下でメタノ
ールを蒸発除去すると油状の残渣が残った。残渣を酢酸
エチル(100ml)に溶解し、次に、飽和重炭酸ナト
リウム(50ml)及び塩水(50ml)で洗った。有
機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃
縮すると、標記化合物(2.84g、88%)が琥珀色
の液体として得られた。
【0063】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.88(3H,t,CH3 ),1.24(8
H,bs,(CH2 4 ),1.68(1H,m,C
H),1.88(1H,m,CH),2.12(3H,
S,CH3 S),3.19(1H,d,CHS),3.
75(3H,S,CO2 CH3 )。
【0064】赤外スペクトル(液体フィルム)のピーク
は2900、2850、1735、1440、127
0、1160cm-1であった。
【0065】2−メタンスルフィニルオクタン酸メチル 2−メチルチオオクタン酸メチル(2.20g、0.0
108ml)を、調製したての1:1メタノール/水
(50ml)中のメタ過ヨウ素酸ナトリウム(2.42
g、0.0113mol)の氷冷溶液に撹拌しながら滴
下した。反応混合物を室温まで温め、一晩(24時間)
撹拌した。反応中に沈澱した無機物質を捨て、メタノー
ル溶媒を蒸発して除去した。残りの水性残渣をジクロロ
メタン(100ml)に抽出し、次に飽和食塩水(50
ml)で洗った。有機層を集め、硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧下で濃縮すると、標記化合物の1:1ジアス
テレオマー混合物が得られた。収量は2.37g、89
%であった。
【0066】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.99(3H,t,CH3 );1.32(8
H,bm,(CH2 4 );1.94(2H,m,CH
2 );2.63* ,2.59* (3H,s,SOC
3 );3.50* ,3.56* (1H,d,CHS
O);3.78* ,3.80* (3H,s,CO2 CH
3 )。
【0067】星印はジアステレオマーが存在するために
2つの値が得られることを示している。
【0068】2−メタンスルフィニルオクタン酸 メタノール(4ml)中の2−メタンスルフィニルオク
タン酸メチル(1.59g、0.00723mol)を
水酸化ナトリウムのメタノール水溶液(NaOH1.7
4g、メタノール4ml、水4ml)に滴下した。不透
明な懸濁液を室温で24時間撹拌し、次に濃塩酸でpH
1に酸性化した。さらに水5mlを加え、溶液を流動的
にし、酢酸エチル(2×30ml)で抽出した。有機層
を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮す
ると、琥珀色の油として標記化合物が残った(1.07
g、72%)。
【0069】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.99(3H,t,CH3 );1.20−
1.65(8H,bm,(CH2 4 );1.90(1
H,m,CH);2.10(1H,m,CH);2.6
*,2.80* (3H,s,SOCH3 );3.34
* ,3.75(1H,dd,CH3 SO);8.06
(1H,bs,OH)。
【0070】赤外スペクトル(ヌジョール)のピークは
2940、2860、1700、1460、1380、
1280、1240、980、950cm-1であった。
【0071】実施例6 2−メタンスルホニルオクタン酸エチル 市販の2−メタンスルホニル酢酸エチル(3.66g、
0.022mol)を調製したてのナトリウムエトキシ
ド(エタノール20ml中ナトリウム0.64g)の溶
液に室温で加えた。混合物を還流した(80℃)。次
に、エタノール(10ml)中の1−ブロモヘキサン
(4.73g、0.0331mol)を滴下し、混合物
を還流温度で5時間加熱した。反応の進展をTLC(4
0%EtOAc/ヘキサン)でモニターした。室温でさ
らに12時間撹拌し、さらに0.2当量のナトリウムエ
トキシドを加え、反応混合物を4時間還流加熱した。次
に、沈澱した臭化ナトリウムを濾過し、エタノール濾液
を減圧下で濃縮すると黄色の残渣が得られた。残渣を酢
酸エチル(100ml)に溶解し、塩水(2×50m
l)で洗い、MgSO4 で乾燥し、真空下で濃縮する
と、黄色の液体として未精製生成物が得られた。未精製
生成物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製すると標
記化合物(3.26g、60%)が無色の液体として得
られた。
【0072】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.88(3H,t,CH3 );1.26(8
H,bm,(CH2 4 );3.02(3H,CH3
2 );3.74(1H,dd,CH);4.30(2
H,q,OCH2 )。
【0073】2−メタンスルホニルオクタン酸 上記の2−メタンスルホニルオクタン酸エチル(2.4
6g、0.00984mol)を20%w/vの水酸化
ナトリウムの水性メタノール溶液(NaOH4.08
g、水10ml、メタノール10ml)中で3時間半加
熱還流した。溶液を室温に冷却し、水(15ml)で希
釈し、次に濃塩酸でpH1に酸性化した。次に、得られ
た不透明な溶液を酢酸エチル(2×50ml)で抽出し
た。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
下で蒸発させると、白色の固体として標記化合物2.0
3g(93%)が得られた。
【0074】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.88(3H,t,CH3 );1.20−
1.54(8H,bm,(CH2 4 );2.12(2
H,bm,CH2 );3.08(3H,s,CH3 SO
2 );3.82(1H,dd,CH);9.62(1
H,bs,OH)。
【0075】実施例7 2−メタンスルホニルヘキサン酸エチル 市販の2−メタンスルホニル酢酸エチル(5.0g、
0.03mol)を調製したてのナトリウムエトキシド
(2.04g、0.015mol)の溶液に加えた。次
に、得られた透明の溶液を還流下で20分間加熱し、そ
の間にエタノール5ml中の1−ブロモブタン(4.5
g、0.033mol)を滴下した。反応の進展をTL
C(40%EtOAc/ヘキサン、I2 で可視化)で追
跡した。5時間後にナトリウムエトキシド(0.013
3mol)を加え、反応混合物を室温でさらに12時間
撹拌した。次いで、反応混合物をエタノール(100m
l)で希釈し、沈澱した臭化ナトリウムをすべて除去し
た。得られた不透明の黄色の懸濁液を減圧下で濃縮する
と、オレンジ色の残渣が残った。残渣を酢酸エチル(1
00ml)に溶解し、塩水(2×50ml)で洗い、M
gSO4 で乾燥し、真空下で濃縮すると標記化合物がオ
レンジ色の液体(5.27g)として残った。未精製生
成物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。収量
は4.83g、73%であった。
【0076】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.92(3H,bt,CH3 );1.34
(3H,t,CH3 );1.36(4H,m,(C
2 4 );3.02(3H,s,CH3 SO2 );
3.74(1H,dd,CH);4.31(2H,q,
OCH2 )。
【0077】2−メタンスルホニルヘキサン酸 上記の2−メタンスルホニルヘキン酸エチル(1.83
g、0.00825mol)を20%w/vの水酸化ナ
トリウムの水性メタノール溶液(メタノール8ml及び
水10ml中NaOH3.5g)中で2時間還流加熱し
た。次に、溶液を室温に冷却し、水(12ml)で希釈
し、濃塩酸でpH1に酸性化した。得られた不透明な溶
液を酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。有機層を
合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させる
と、標記化合物(1.31g、82%)がオレンジ色の
油として得られた。
【0078】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.94(3H,bt,CH3 );1.42
(4H,bm,(CH2 2 );2.12(2H,b
m,CH2 );3.08(3H,s,CH3 SO2 );
3.87(1H,dd,CH);8.90(1H,b
s,OH)。
【0079】実施例8 2−ブロモオクタン酸エチル コンデンサと乾燥管を具備した250mlのフラスコに
2−ブロモオクタン酸(18.2g、0.0816mo
l)、エタノール(180ml)及び濃硫酸(10m
l)を入れた。得られた溶液を還流温度で4時間半加熱
した。次に、エタノールを真空下で除去すると、不透明
な液体が残った。未精製生成物をジエチルエーテル(2
00ml)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(10
0ml)及び塩水(100ml)で洗った。有機層を硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮すると、淡黄色
の液体として標記化合物(7)(16.4g、80%)
が得られた。
【0080】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.88(3H,t,CH3 );1.22−
1.50(11H,bs,CH2 4 ,CH3 CH
2 O);2.04(2H,m,CH2 CHBr);4.
22(3H,m,CHBr,COCH3 )。
【0081】赤外スペクトル(液体フィルム)のピーク
は2970、2860、1740、1465、137
0、1260、1150、1030cm-1であった。
【0082】2−メチルスルホニルオクタン酸エチル エタノール(50ml)中の市販のメタンスルホニルヒ
ドラジド(1.0g、0.0091mol)、上記のよ
うに製造した2−ブロモオクタン酸エチル(4.5g、
0.0182mol、2当量)及び酢酸ナトリウム
(4.51g、0.055mol)をコンデンサ及び乾
燥管を具備した250mlのフラスコに加えた。得られ
た混合物を還流温度で5時間加熱し、次に室温に冷却
し、週末の間(17時間)撹拌した。次に、エタノール
を蒸発させて除去すると油状残渣が残り、これを酢酸エ
チル(50ml)で希釈し、塩水(50ml)で洗っ
た。有機層を合わせ、脱水し、蒸発させると黄色の油状
の液体が残り、これは標記化合物と共に副生成物のオク
タン酸エチル及び未反応の2−ブロモオクタン酸エチル
を含んでいた。2−メタンスルホニルオクタン酸エチル
をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、20%酢酸エ
チル/ヘキサンで溶離して不純物と分けた。単離した標
記化合物量は0.88g(39%)であった。実施例6
と同様に同定し、2−メチルスルホニルオクタン酸に変
換した。
【0083】実施例9 2−メタンスルフィニル酢酸エチル 市販の2−メチルチオ酢酸エチル(25.54g、0.
19mol)を、4:1水/メタノール溶液(500m
l)中のメタ過ヨウ素酸ナトリウム(47.17g、
0.22mol)の0℃の撹拌溶液に滴下した。混合物
を室温に温め、一晩(17時間)撹拌した。反応中に沈
澱した無機物質を濾過し、水/メタノール溶媒を蒸発し
て除去すると、琥珀色の油が残った。残渣をジクロロメ
タン(100ml)に溶解し、塩水溶液(100ml)
で洗った。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下で濃縮すると、標記化合物(19.9g、7
0%)がオレンジ色の油として得られた。生成物の分析
上純粋な試料は蒸留によって得られた(沸点は1mba
rで150℃)。
【0084】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:1.32(3H,t,CH3 CH2 O);2.
78(3H,s,CH3 SO);3.72(2H,S,
CH2 );4.26(2H,q,CH3 CH2 O)。
【0085】2−メチルチオオクト−4−エン酸エチル トリフルオロ酢酸(TFA)(20ml)中の上記のよ
うに製造した2−メタンスルフィニル酢酸エチル(5.
0g、0.0354mol)と無水トリフルオロ酢酸
(7.4g、0.03546mol)の0℃の撹拌溶液
に、TFA(5ml)中のヘキサ−1−エン(2.9
g、0.0354mol)を滴下した。溶液の色はピン
クから無色に変化し、室温に温め、次に一晩(17時
間)撹拌した。次に、TFAを減圧下で除去し、残渣を
酢酸エチル(100ml)に溶解し、飽和重炭酸ナトリ
ウム溶液(50ml)及び塩水(25ml)で洗った。
有機相を集め、MgSO4 で乾燥し、減圧下で蒸発させ
ると、標記化合物(4.5g、60%)が黄色の油とし
て残った。
【0086】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.88(3H,t,CH3 );1.30(3
H,t,CH3 CH2 O);1.38(2H,m, 7
2 );1.98(2H,m, 6CH2 );2.13
(3H,s,CH3 S);2.40(1H,m, 3
H);2.58(1H,m, 3CH);3.24(1
H,m,CH3 SCH);4.20(2H,q,OCH
2);5.36(1H,m,CH=);5.51(1
H,m,CH=)。
【0087】2−メチルチオオクト−4−エン酸 水酸化ナトリウムの水溶液(水15ml中4.1g)に
メタノール(15ml)中の2−メチルチオオクト−4
−エン酸エチル(4.16g、0.019mol)を滴
下した。次に、懸濁液を加熱還流し、この温度に4時間
維持してから室温に冷却し、一晩(17時間)撹拌し
た。混合物を濃塩酸でpH2に酸性化し、水(60m
l)で希釈し、酢酸エチル(2×100ml)で抽出し
た。有機相を集め、MgSO4 で乾燥し、蒸発させる
と、標記化合物(1.59g、44%)が黄色の油とし
て得られた。
【0088】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:0.99(3H,m,CH3 );1.38(2
H,bm, 7CH2 );2.00(2H,m, 6
2 );2.40(1H,m, 3CH);2.60(1
H,m, 3CH);3.20(1H,bt,CHS);
5.40(1H,m,CH=);5.55(1H,m,
CH=);9.10(1H,bs,OH)。
【0089】実施例10 メチル−デク−9−エニルエーテル(11−オキサドデ
ク−1−エン) ジメチルスルホキシド(150ml)中の粉砕した水酸
化カリウム(35.9g、0.64mol)の撹拌懸濁
液にヨウ化メチル(46.1g)及びデク−9−エン−
1−オール(25.0g、0.16mol)を加えた。
懸濁液を0℃に冷却し、次に撹拌しながら室温に温め
た。4時間後に混合物は2層となった。混合物を水(1
00ml)に注ぎ入れ、ジエチルエーテル(3×50m
l)で抽出した。ジエチルエーテル相を合わせて塩水
(100ml)で抽出し、Na2 SO4 で乾燥し、減圧
下で濃縮すると、標記化合物(23.3g、86%)が
透明な無色の油として得られた。
【0090】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:1.22−1.40(10H,bs,CH2
5 );1.55(2H,p,CH2 CH2 O);2.0
4(2H,q,CH2 CH=);3.32(3H,s,
OCH3 );3.36(2H,t,OCH2 );4.9
5(2H,m,CH2 =);5.08(1H,m,CH
=)。
【0091】2−メチルチオ−13−オキサテトラデク
−4−エン酸エチル トリフルオロ酢酸(TFA)(3ml)中の上記で製造
したメチルデク−9−エニルエーテル(3.1g、0.
0177mol)を、TFA(12ml)中の実施例9
で製造した2−メタンスルフィニル酢酸エチル(2.5
g、0.0177mol)及び無水トリフルオロ酢酸
(3.72g、0.0177mol)の撹拌0℃溶液に
滴下した。無色透明な溶液を室温まで温め、週末の間
(70時間)撹拌した。次に、TFAを減圧下で除去
し、残渣を酢酸エチル(50ml)に溶解し、飽和重炭
酸ナトリウム溶液(25ml)で洗い、(非常に泡立
つ)、飽和食塩水25mlで洗った。有機相を集め、硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮すると、黄色の
油として未精製物が得られた。未精製物をシリカゲルク
ロマトグラフィーにかけ、20%の酢酸エチル/ヘキサ
ン溶液で溶離して精製した。標記化合物の収率は90%
であった。
【0092】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:1.22−1.40(13H,m,CH3 5
及びCO2 CH2 CH3 );1.58(2H,p,11
2 );1.98(2H,m, 6CH2 );2.14
(3H,fine d,SCH3 );2.38(1H,
m, 3CH);2.58(1H,m, 3CH);3.1
8(1H,t,CHS);3.32(3H,s,OCH
3 );3.38(2H,t,OCH2 );4.20(2
H,complexq,CO2 CH2 ),5.36(1
H,m,CH=),5.52(1H,m,CH=)。
【0093】2−メチルチオ−13−オキサテトラデク
−4−エン酸 水酸化ナトリウムの水性メタノール溶液(NaOH1.
3g、メタノール5ml、水8ml)を撹拌し、これに
2−メチルチオ−13−オクタテトラデク−4−エン酸
エチル(0.9g、0.00298mol)を滴下し
た。懸濁液を80℃で5時間加熱し、次に室温まで冷却
し、濃硫酸でpH1に酸性化した。混合物を酢酸エチル
(60ml)で希釈し、水(60ml)で洗い、有機相
を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させると標
記化合物(0.43g、53%)が淡褐色の油として残
った。
【0094】1H−NMRスペクトルは次の通りのδを
示した:1.22−1.40(10H,m,C
2 5 );1.55(2H,p,11CH2 );1.9
6−2.12(2H,m, 6CH2 );2.18(3
H,fined,SCH3 );2.30−2.44(1
H,m, 3CH);2.54−2.68(1H,m, 3
CH);3.20(1H,fine t,CHS);
3.34(3H,s,OCH3 );3.38(2H,f
ine t,OCH2 );5.40(1H,m,CH
=);5.52(1H,m,CH=)。
【0095】実施例11 2−メタンスルフィニル−13−オキサテトラデク−4
−エン酸エチル エタノール(5ml)中の実施例10で製造した2−チ
オメチル−13−オキサテトラデク−4−エン酸エチル
(2.5g、0.0083mol)を、1:1メタノー
ル/水(50ml)中のメタ過ヨウ素酸ナトリウム
(1.9g、0.0087mol)の0℃の溶液に滴下
した。得られた白色の懸濁液を室温で60時間撹拌し
た。沈澱した無機物質を濾過し、溶媒を蒸発させて除去
した。得られた水性の油状残渣をジクロロメタン(30
ml)に希釈し、塩水(15ml)で洗った。次に、有
機相を集め、MgSO4 で乾燥し、真空下で濃縮する
と、標記化合物(2.08g、71%)が淡褐色の油と
して得られた。これはジアステレオマーの混合物からな
っていた。
【0096】1H−NMRスペクトルは次のδを示し
た:1.22−1.40(13H,m,CH3 5 及び
CO2 CH2 CH3 );1.55(2H,p,11
2 );1.98(2H,m, 6CH2 );2.6
* ,2.68* (3H,s,SOCH);2.70
(2H,bm, 3CH2 );3.32(3H,s,OC
3 );3.38(2H,t,OCH2 );3.4
* ,3.58* (1H,complex m,CHS
O);4.25(2H comlex q,CO2 CH
2 );5.35(1H,m,CH=);5.60(1
H,m,CH=)。
【0097】星印はジアステレオマーが存在するために
2つのピークの値が得られることを示す。
【0098】2−メタンスルフィニル−13−オキサテ
トラデク−4−エン酸 メタノール(2ml)中の上記の2−メタンスルフィニ
ル−13−オキサテトラデク−4−エン酸エチル(0.
4g、0.0012mol)を水酸化ナトリウム水溶液
(水4ml中0.6g)に加えた。反応混合物を還流温
度(80℃)で4時間加熱し、次に室温まで冷却し、濃
硫酸でpH2に酸性化した。白色の固体が沈澱した。懸
濁液を水(30ml)で希釈し、酢酸エチル(30m
l)で抽出した。有機相を集め、MgSO4 で乾燥し、
減圧下で蒸発させると、標記化合物(0.29g、80
%)が黄褐色の油として得られた。
【0099】1H−NMRスペクトルは次のδを示し
た:1.20−1.40(10H,m,CH2 5 );
1.58(2H,p,11CH);1.96−2.04
(2H,m, 6CH2 );2.55−1.72(2H,
bm, 3CH2 );2.72* ,2.74* (3H,
s,CH3 SO);3.34(3H,s,OCH3 );
3.40(2H,m,OCH2 );3.68* ,3.7
* (1H complex m,CHSO);5.3
8(1H,m,CH=);5.60(1H,m,CH
=)。
【0100】赤外スペクトル(液体フィルム)のピーク
は3400、2920、2850、1720、146
0、1240、1120、1020cm-1であった。
【0101】実施例12 いくつかの化合物について角質層の伸張能を高める力を
評価した。
【0102】伸張能測定は欧州特許A−7785に記載
の方法で実施した。
【0103】角質層の試料はモルモットの足の裏から得
た。6つの角質層試料のバッチについて相対湿度62
%、温度22℃で測定を実施した。水酸化ナトリウムで
pH4.0に維持した式(1)の酸の0.06M水溶液
で処理した試料を使用して評価を行った。さらに0.1
2M水溶液を使用した測定も実施した。
【0104】被験化合物は上記実施例1、3及び10に
従って製造したものであり、2−ヒドロキシオクタン酸
も比較のため試験した。
【0105】各化合物、各濃度で、処理試料と非処理の
対照試料の伸張能の測定値の比を計算した。
【0106】結果は次の通りであった
【0107】
【表1】化合物 伸張能比 0.06M溶液 0.12M溶液 2−ヒドロキシオクタン酸(比較) 1.30 2.79 2−チオールオクタン酸 2.95 5.94 2−メチルチオオクタン酸 5.66 8.85 2−メチルチオ−13−オキサテトラ 2.02 2.29 デク−4−エン酸実施例13 次の基本処方を使用してクリームを製造した:成分 重量% ブタン−1,3−ジオール 10.0 塩化ナトリウム 2.0 シリコーン油 20.2 プロピルパラベン 0.10 メチルパラベン 0.20 ホワイトナー(二酸化チタン) 0.20 石油ジェリー 0.50 鉱油 1.5 乳酸 5.0 香料 0.15 水酸化ナトリウム pH5.5まで 水 100%までの残部 被験クリームは基本処方の他に2−チオールオクタン酸
0.37%と2−メチルチオオクタン酸0.38%も含
んでいた。
【0108】比較用クリームは上記の基本処方のみを含
んでいた。
【0109】クリームは保存し、毎日酵母菌(Candida
Parapsilosis)を繰り返し接種した。試験手順は次の通
りであった: i)99mlのクリームを無菌的に250mlのフラス
コに入れ、酵母菌の接種物1mlを加え、組成物1ml
中に166 個の細胞を含む希釈物を得る; ii)混合し、28℃で24時間インキュベートする; iii)インキュベートした組成物1mlをフラスコか
ら取り出す; iv)ステップ(i)と同様に1mlの接種物を加え
る; v)混合し、28℃でさらに24時間インキュベートす
る。
【0110】ステップ(iii)から(v)を毎日繰り
返した。組成物1mlを毎日取り出し、ペプトン水溶液
10mlで希釈し、次に得られた希釈溶液1mlをペト
リ皿で溶融寒天と混合し、寒天プレートを作成して酵母
菌の生菌数の存否について調べた。プレートを28℃で
3日間インキュベートした後、プレート上の酵母菌コロ
ニー数を計測した。次にこの計測数を使用して試験中の
クリームの酵母菌の生菌数を計算した。この試験の停止
点は2日連続して1ml当り酵母菌細胞が100個であ
ることとした。
【0111】2−チオールオクタン酸及び2−メチルチ
オオクタン酸を含有するクリームは46日後にも停止点
に達しなかったが、比較クリームでは、抗真菌剤すなわ
ちメチル及びプロピルパラベン及び乳酸を含んでいるに
もかかわらず、34日後に停止点に達し、すなわち、酵
母菌に汚染されたことが示された。
【0112】実施例14 本実施例は2−メチルチオオクタン酸(製法は実施例1
に示す)を含有する油連続相(油中水型)クリームを説
明する。
【0113】成分 %w/w シリコーン油 24.00 ホワイトナー 0.15 保湿剤 5.00 2−メチルチオオクタン酸 1.00 乳酸 5.00 水酸化カリウム 4.00 水 60.85 100.00 pH5の皮膚クリームはシリコーン油とホワイトナーの
混合物に残りの成分の水性混合物を徐々に加え、ホモジ
ェナイズすることにより作成する。
【0114】実施例15 本実施例は2−チオールオクタン酸(製法は実施例3に
示す)、月見草油及び日焼け止めを含有する油連続相
(油中水型)クリームを説明する。
【0115】成分 %w/w シリコーン油 25.00 ホワイトナー 0.15 月見草油 3.00 保湿剤 5.00 日焼け止め 4.00 2−チオールオクタン酸 1.50 水酸化ナトリウム 2.00 塩化ナトリウム 2.00 乳酸 5.00 水 52.35 100.00 pH4.5の皮膚クリームはシリコーン油とホワイトナ
ーの混合物に残りの成分の水性混合物を徐々に加え、ホ
モジェナイズすることにより作成する。
【0116】実施例16 本実施例は、実施例9に記載のように製造した2−メチ
ルチオオクテン−4−エン酸を含有する油連続相(油中
水型)ゲルを説明する。
【0117】成分 %w/w 乳化剤 20.00 シリコーン油 20.00 保湿剤 11.00 2−メチルチオオクト−4−エン酸 1.00 水酸化ナトリウム 4.55 乳酸 5.00 水 38.85 100.00 pH5.5のゲルはシリコーン油に残りの成分の水性混
合物を加え、ホモジェナイズすることにより作成する。
【0118】実施例17 本実施例は2−メチルチオオクタン酸を含有する水連続
相(水中油型)クリームを説明する。
【0119】成分 %w/w 濃厚剤 0.50 ホワイトナー 0.15 保湿剤 13.50 乳化剤 10.35 シリコーン油 7.60 2−メチルチオオクタン酸 1.00 水酸化ナトリウム 5.00 乳酸 3.00 水 58.09 100.00 pH4の皮膚クリームは加熱した濃厚剤、保湿剤及び水
の75%の混合物に乳化剤とホワイトナーを加えること
により作成する。残りの成分を水性混合物として加え、
さらにホモジェナイズする。
【0120】実施例18 本実施例は2−メタンスルフィニル−13−オキサテト
ラデク−4−エン酸、月見草油及び日焼け止めを含有す
る水連続相(水中油型)クリームを説明する。
【0121】成分 %w/w 濃厚剤 0.50 ホワイトナー 0.20 保湿剤 10.00 月見草油 2.00 日焼け止め 3.00 乳化剤 10.50 シリコーン油 7.60 2−メタンスルフィニル−13− 1.00 オキサテトラデク−4−エン酸 トリエタノールアミン 6.00 乳酸 4.00 水 55.20 100.00 pH6の皮膚クリームは乳化剤、シリコーン油及びホワ
イトナーの加熱した混合物に濃厚剤、保湿剤及び水の7
5%の混合物を加え、ホモジェナイズすることにより作
成する。残りの成分を水性混合物として加え、さらにホ
モジェナイズする。
【0122】実施例19 本実施例は2−チオールオクタン酸及び蜜蝋を含有する
ナイトクリームを説明する。
【0123】成分 %w/w シリコーン油 21.00 乳化剤 15.25 蜜蝋 8.00 ラノリン 2.50 2−チオールオクタン酸 2.00 水酸化カリウム 5.00 水 46.25 100.00 pH6.5のナイトクリームは乳化剤、シリコーン油、
蜜蝋及びラノリンの混合物に残りの成分の混合物を加
え、ホモジェナイズすることにより製造する。
【0124】実施例20 本実施例は2−メタンスルフィニルオクタン酸(製法は
実施例4に記載)及びラノリンを含有する手に使用する
のに適したローションを説明する。
【0125】成分 %w/w 乳化剤 10.00 ラノリン 2.50 2−メタンスルフィニルオクタン酸 3.00 トリエタノールアミン 4.50 水 80.00 100.00 実施例21 本実施例は実施例5に記載のように製造した2−メタン
スルホニルオクタン酸を含有する水連続相ローションを
説明する。
【0126】成分 %w/w 乳化剤 3.00 シリコーン油 5.00 濃厚剤 0.35 保湿剤 9.45 2−メタンスルホニルオクタン酸 1.50 水酸化アンモニウム 3.95 塩化アンモニウム 2.00 水 74.75 100.00 実施例22 本実施例は2−メタンスルホニルヘキサン酸(実施例6
に記載のように製造)及び蜜蝋を含有するクレンジング
ローションを説明する。
【0127】成分 %w/w 鉱油 45.00 乳化剤 3.20 蜜蝋 8.00 濃厚剤 10.00 香料 0.20 2−メタンスルホニルヘキサン酸 1.00 トリエタノールアミン 4.00 水 28.60 100.00 pH5.5のクレンジリングローションは乳化剤、鉱油
及び蜜蝋の混合物に残りのローションの成分の混合物を
加え、ホモジェナイズして製造する。
【0128】実施例23 本実施例は実施例9に記載のように製造した2−メチル
チオ−13−オキサテトラデク−4−エン酸及びアズレ
ンを含有する洗顔料を説明する。
【0129】成分 %w/w 乳化剤 20.00 濃厚剤 3.00 起泡剤 25.00 保湿剤 10.00 アズレン結晶 0.25 ベントン 0.50 2−メチルチオ 13−オキサテトラデク−4−エン酸 2.50 水酸化カリウム 4.50 水 34.25 100.00 実施例24 本実施例は2−チオールオクタン酸を含有する慣用の棒
状石鹸を説明する。
【0130】成分 %w/w 陰イオン洗剤 18.00 起泡助剤 8.00 水酸化ナトリウム 12.00 硬化剤 2.00 アルカリ性シリケート 2.00 カルサイト 12.00 タルク 10.00 2−チオールオクタン酸 2.00 水 34.00 100.00 実施例25 本実施例は2−メチルチオオクタン酸を含有する万能フ
ェースマスクを説明する。
【0131】成分 %w/w カオリン 30.00 鉱油 10.00 パラフィンワックス 10.00 ベントナイト 4.00 2−メチルチオオクタン酸 1.40 水酸化ナトリウム 4.20 フィトコンセントロールカモミル 0.25 水 40.15 100.00 実施例26 本実施例は2−メチルチオ−13−オキサテトラデク−
4−エン酸を含有する毛のコンディショニング用溶液を
説明する。
【0132】成分 %w/w 乳化剤 0.80 2−メチルチオ−13−オキサテトラデク−4−エン酸 0.50 塩化ナトリウム 0.50 水酸化ナトリウム 2.00 水 96.20 100.00 実施例27 本実施例は2−チオールオクタン酸を含有する爪の乾燥
及び脆弱性を処理するのに適した爪の増強剤を説明す
る。
【0133】成分 %w/w 保湿剤 10.00 鉱油 10.00 2−チオールオクタン酸 2.00 水酸化カリウム 4.50 水 73.50 100.00 実施例28 本実施例は2−メチルチオオクタン酸及び蜜蝋を含有す
る爪の処理に使用するローションを説明する。
【0134】成分 %w/w プロパン−1,2−ジオール 50.00 エタノール 10.00 蜜蝋 5.00 2−メチルチオオクタン酸 3.00 塩化ナトリウム 3.00 水酸化ナトリウム 4.25 水 24.75 100.00 pH4.3のこのローションは成分の混合物をホモジェ
ナイズすることにより製造する。
【0135】実施例29 本実施例は日焼け止めであるシリコーン油中水型エマル
ジョンを説明する。
【0136】成分 %w/w シリコーン界面活性剤 10.00 (Dow Corning DC 3225C) 揮発性シロキサン 14.00 (Dow Corning DC 345) 鉱油 1.50 超微細二酸化チタン 5.00 (水分散性) 2−チオールオクタン酸 1.00 乳酸 5.00 ブチレングリコール 10.00 塩化ナトリウム 2.00 pH調整用水酸化ナトリウム 5.00 香料 十分量 水 100%となるまでの残部実施例30 本実施例は日焼け止めであるシリコーン油中水型エマル
ジョンを説明する。
【0137】成分 %w/w 揮発性シロキサン 8.2 (Dow Corning 345 Fluid ) シリコーン界面活性剤 12.0 (Dow Corning 3225C ) 鉱油 1.5 石油ジェリー 0.5 Parsol MCX(メトキシ桂皮酸オクチル) 1.5 超微細二酸化チタン 1.0 (油分散性) 2−メチルチオオクト−4−エン酸 1.0 塩化ナトリウム 2.0 ブチレングリコール 10.0 pH調整用水酸化ナトリウム 4.5 香料 十分量 水 100%までの残部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドリユー・ジヨイナー イギリス国、リバプール・エル・17・7・ エイ・アール、セント・マイケルズ・ロー ド・36 (72)発明者 アンソニー・フイリツプ・テイラー オランダ国、3137・セー・エム・フラール デインヘン、リンデンドレーフ・10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)一般式: 【化1】 [式中、Rは適宜ヘテロ原子で遮られていてもよい炭素
    原子数4−28個の置換または非置換アルキルまたはア
    ルケニル鎖であり;Mは水素または水溶性陽イオンであ
    り;Xは 【化2】 であり;Yは炭素原子数4個までのアルキル基またはア
    ルケニル基、またはXが−S−であるときにはYはさら
    に水素であってもよい]の酸またはその塩0.1−9
    9.9重量%、及び(ii)化粧品として許容されるビ
    ヒクル0.1−99.9重量%を含む、ヒトの皮膚、毛
    または爪に局所塗布するのに適した化粧品として許容さ
    れる組成物。
  2. 【請求項2】 Rの炭素原子数が6−16個である請求
    項1の組成物。
  3. 【請求項3】 Rの炭素原子数が6または8個である請
    求項2の組成物。
  4. 【請求項4】 Xが−S−であり、Yが水素または炭素
    原子数1−4個のアルキルである請求項1から3のいず
    れかの組成物。
  5. 【請求項5】 Rが酸素原子で遮られている請求項1か
    ら4のいずれかの組成物。
  6. 【請求項6】 Rがオレフィン不飽和を含んでいる請求
    項1から5のいずれかの組成物。
  7. 【請求項7】 式(I)の化合物が0.5−10重量%
    を形成する請求項1から6のいずれかの組成物。
  8. 【請求項8】 エマルジョンである請求項1から7のい
    ずれかの組成物。
  9. 【請求項9】 ローションである請求項1から8のいず
    れかの組成物。
  10. 【請求項10】 クリームである請求項8の組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1から6のいずれかに定義の式
    (I)の化合物を塗布して皮膚を処理する方法。
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