JPH0664611B2 - 円および円弧の中心点検出方法 - Google Patents

円および円弧の中心点検出方法

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JPH0664611B2
JPH0664611B2 JP61162040A JP16204086A JPH0664611B2 JP H0664611 B2 JPH0664611 B2 JP H0664611B2 JP 61162040 A JP61162040 A JP 61162040A JP 16204086 A JP16204086 A JP 16204086A JP H0664611 B2 JPH0664611 B2 JP H0664611B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は円および円弧の中心点を検出する方法に関し、
特に、産業用ロボット等に設けられたカメラから、少な
くとも1以上の円形又は円弧形の輪郭を持つ被加工物の
画像を入力し、その画像を処理し、それらの円又は円弧
の中心点を検出する方法に関する。
(従来の技術) 近年、コンピュータの驚異的な発展に伴って、産業用ロ
ボットにカメラを接続し、人間と同様の視覚を与えるこ
とによって、被加工物の形状や位置等を計測させ、柔軟
性のある加工作業を可能とした、いわゆる人工知能を有
する産業用ロボットの開発が盛んに行なわれている。
ところで、産業用ロボットに接続されたカメラから入力
した視覚画像の情報処理方法としては、現在では、2値
画像処理が実用的な視覚システムで最も広く用いられて
いる。
前記した2値画像処理とは、以下に記すような処理を示
す。
第9図(a)のようにカメラ1によって被加工物2を写
し、この画像をコンピュータに入力し、この画像をM×
N個の画素に分解して前記画像の濃度値と、その濃度値
に対する画素3の数のヒストグラムを求める。
前記コンピユータで計算したヒストグラムの結果は、第
9図(d)に示すようになり、背景に相当する山と被加
工物2に相当する山とが現われる。この2つの山の間の
谷の所の濃度値を閾値tとし、画像処理の基準濃度とす
る。
そして、各画素毎に閾値tよりも濃度が大きいか小さい
かを判別し、大きければ、画素3に対応するメモリを1
に小さければメモリを0にセットする。
すなわち、2値画像処理とは、被加工物の各画素毎の濃
度値が閾値tよりも大きいか小さいかによって、各画素
に対応したメモリを1か0にセットする画像処理方法で
ある。
以上に説明したような2値画像処理を用いて、被加工物
2の円の中心点を検出するには、次のような方法によっ
て行なっていた。
第9図(a)に示すように、カメラ1によって被加工物
2を写し、その画像を、大きさM×N画素のデジタル画
像を有するコンピュータに入力する。このようにして入
力された画像は、同図(b)のように示される。
次に、前記デジタル画像の画素3毎の濃度値と前記閾値
tを比較し、デジタル画像を作成する。その計算結果は
同図(c)のように表わされる。
そして同図(c)で示される図形の断面一次モーメント
S(x,y)、前記図形の面積(斜線部分の画素数)A、
さらに前記図形の周囲長等を求め、指定された半径を持
つ円と思われる被加工物を判別し、S(x,y)/Aを計
算することにより、前記図形の重心、つまり被加工物2
の円の中心点に相当する画素の座標を求めるようになっ
ている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の円の中心点検出方法に
あっては、被加工物とその背景のコントラストを利用し
た2値画像処理によって行なっていたために、正確な円
の中心点を検出するには、被加工物とその背景のコント
ラストが良好であること、かつ、この被加工物をカメラ
で写し出す場合における照明条件ができるだけ一定であ
ること等厳しい必要限定条件があった。
例えば、第10図(a)に示すような面取り加工のされた
中空円筒形状の被加工物4の円の中心点を検出する場合
を考える。
被加工物4をカメラ1で写すと、同図(b)のような画
像がコンピュータに入力される。そしてこのような画像
では、被加工物4の中空部分の濃度値が大きいために、
比較的コントラストが悪く、その濃度値と画素数とのヒ
ストグラムは、第10図(d)に示すようになり、はっき
りとした閾値t′が設定しにくくなる。また、同時に複
数の被加工物4をコンピュータに入力した場合には、さ
らに、この閾値t′の設定が困難になる。
このように、コントラストの悪い被加工物4を2値画像
処理すると、照明条件の影響を受け易いために、コンピ
ュータは、照明条件の変化等により、第10図(c)に示
すような画像を計算結果として出力してしまうことも考
えられ、このような場合には、被加工物4の円の中心点
を誤って検出することになる。そして、同時に複数の被
加工物4をコンピュータに入力した場合には、前記した
ような中心点の誤検出の可能性はさらに大きくなる。
従って、円形の輪郭を持つ部分の内部の明るさが均一で
ない被加工物を、画像としてコンピュータに入力した
り、この被加工物の周囲の照明条件が変化したりする
と、コンピュータで間違った処理がされる可能性があ
り、その被加工物の中心点の検出に誤差を生じるという
問題点があった。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであ
り、被加工物の濃淡画像又は輪郭線画像を算出すること
により、被加工物のコントラストの良否及びコンピュー
タに同時に入力する被加工物の数量にかかわらず、被加
工物に存在する被検出体の指定された半径の円又は円弧
の中心点を、誤差を生ずることなく検出しうるようにす
ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明は、背景に対して異な
る明るさとなる円形輪郭線を有する被検出体を画像メモ
リに記憶し、当該画像メモリに記憶されている当該被検
出体における輪郭線上の1点を通る接線を算出し、当該
接線と直交し、かつ当該1点を通る直線を算出し、当該
直線状の当該背景に比して明方向または暗方向のどちら
か一方向に当該一点から指定半径だけ離れた中心候補点
を算出し、当該中心候補点の算出を当該輪郭線上の全周
について行うことによって得られた点の集合領域を記憶
して中心候補点領域とし、当該中心候補点領域に対して
複数の異なる閾値を低い方から順に適用し、前記中心候
補点領域に存在する各点の濃度値を当該適用された閾値
と比較し、当該比較の結果当該閾値以下である濃度値の
点は消去し、当該消去後に残された点の集合領域の重心
を指定半径の円中心とすることを特徴とする。
(作用) 以上のような方法によれば、被検出体における円および
円弧の中心点は、中心候補点に対して閾値が適用された
後に残された点の集合領域の重心に基づいて算出される
ことになるので、コントラストの良否に拘らず円および
円弧の中心点を検出することができ、また、前記中心候
補点は前記被検出体の円形輪郭線内部領域に必ず存在す
ることになる(当該円形輪郭線上の任意の接点における
法線上の一方向のみに中心候補点を算出するようにした
ため)ので、被加工物内に複数の円および円弧が存在す
る場合であっても、夫々の円および円弧の中心候補点は
干渉することなく、常に正確な円および円弧の中心点を
検出することができる。
(実施例) 以下に、本発明に係る実施例を、図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図は、本発明に係る円の中心点を検出する装置のブ
ロック図である。
同図に示すように、この装置は、被加工物を写すテレビ
カメラ1から送られるアナログ画像を、A/Dコンバー
タ7によってデジタル符号に変換し、このデジタル符号
を記憶する画像メモリ8と、画像メモリ8の記憶データ
に基づいて、前記被加工物の輪郭を計算し、抽出する輪
郭抽出部9と、輪郭抽出部9の計算結果を記憶する画像
メモリ10と、画像メモリ10に記憶されている前記被加工
物の輪郭に関するデータから、その輪郭の線上における
接線の傾き及び明方向,暗方向を算出する傾き算出部11
と、画像メモリ8、半径入力部5及び明暗データ6等の
入力データにより、前記被加工物の仮の中心点を算出す
る中心候補点算出部12と、中心候補点算出部12で計算さ
れたデータを記憶する画像メモリ13と、画像メモリ13の
データにより、閾値を算出する閾値算出部14と、画像メ
モリ13及び閾値算出部14のデータにより、前記加工物の
中心点を確定する中心点抽出部15と、中心点抽出部15で
算出された結果を、CRTやプリンタ又は機械の制御装置
に出力する出力部16とで構成されている。
次に、このように構成された装置によって、円形輪郭線
を有する被加工物の中心点を算出する過程を、第3図及
び第4図並びに第6図乃至第8図を参照しつつ、第2図
と第5図のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
ステップ1 まず、プログラムがスタートすると、テレビカメラ1か
ら円形輪郭線を含んだ被加工物の映像信号が、A/Dコ
ンバータ7に送られ、ここで前記映像信号が、各画素毎
にデジタル信号に変換され、その信号が画像メモリ8の
指定アドレスに順次送られる。
例えば1画面が255×240画素で構成されている画面に、
テレビカメラ1から、第4図(a)に示すような円柱形
状を有する被加工物の映像信号が送られると、この映像
信号が、8ビットの分解能(白から黒までの濃淡度合を
0〜255までの256段階に分解してデジタル化できる能
力。)を有するA/Dコンバータ6でデジタル化され
る。A/Dコンバータ6でデジタル化された各画素毎の
濃度値は、画像メモリ8の各画素に対応した番地に順次
送られる。
ステップ2 ステップ1で説明したように、デジタル化された各画素
毎の濃度値は、RAMで構成されている画像メモリ8の所
定番地に夫々格納される。この画像メモリ8に記憶され
ている画像は、8ビットで量子化された濃淡画像であ
る。
ステップ3 画像メモリ8からデータを取り出し、このデータを空間
微分法により2次微分して、被加工物の輪郭線のみを抽
出した輪郭線画像を作成する。ここで、2次微分つま
り、ラプラシアンは、エッジの方向に依存しない2次の
微分オペレータで、画像処理ではよく用いられる。ここ
では、ラプラシアンの詳細な説明は省略する。
このラプラシアンを用いて、画像エッジを求めると、シ
ャープなエッジの場合は、第3図(a)に示すようなラ
プラシアンの曲線が得られ、また、ぼけたエッジの場合
には、同図(b)に示すようにラプラシアンの曲線が得
られる。
つまり、ラプラシアンの曲線は、エッジの下端と上端で
それぞれ正と負のピークを生じる。従ってエッジの位置
を求めるには、ラプラシアンの曲線の正負両ピーク間の
中央でラプラシアンが0になる場所を探せばよい。
以上のように、画像メモリ8に記憶された濃淡画像のラ
プラシアンを計算すると、第4図(b)に示すような輪
郭線画像が得られる。
ステップ4 ステップ3で処理したラプラシアンによる輪郭線の抽出
においては、雑音に弱く、エッジよりも、細い線や弧立
点に強く反応するという性質を有している。従って、正
確な被加工物の輪郭線を抽出するためには、画像のノイ
ズ除去が必要となってくる。
このノイズを除去するために、本発明では、局所領域の
濃度和の差分を計算するオペレータを用いて、X,Y方向
のノイズを除去している。
ステップ5 ノイズが除去されて、より鮮明となった輪郭線画像の輪
郭線を、濃淡度の最高値255に、そして背景を0に2値
化する。
つまり、ノイズ除去後の輪郭線画像を、2値画像処理に
よって2値化し、より鮮明な輪郭線画像を作成する。
以上、ステップ3からステップ5の処理は、輪郭抽出部
9で行なわれる。
ステップ6 ステップ5でノイズレスの濃淡画像を2値画像に変換処
理した後の各画素毎の2値化データを、画像メモリ10の
所定番地に夫々格納する。
ステップ7 テレビカメラ1の被写体である円形輪郭線を有する被加
工物の有する被検出体の半径rが、半径入力部5、つま
り端末機であるキーボード等のようなデータ入力装置に
よって、中心候補点算出部12に入力される。
ステップ8 次のステップにおいて処理される前記被加工物の被検出
体における中心候補点の領域がその被検出体内部に必ず
存在させるようにする明暗データが、明暗データ入力部
6、つまり端末機であるキーボード等のようなデータ入
力装置によって、中心候補点算出部12に入力される。
ステップ9 8ビットで量子化された濃淡画像が記憶されている画像
メモリ8と、画像メモリ10に記憶されている前記被加工
物の輪郭に関するデータから、傾き算出部11によって算
出されたその輪郭の線上における接線の傾き及び明方
向,暗方向に関するデータ、半径入力部5から入力され
た被加工物の半径rのデータ、かつ、明暗データ6から
入力された前記明暗データに基づいて、中心候補点算出
部12で、後述る中心点検出プログラムのサブルーチンで
ある中心候補点検出プログラムを処理することによっ
て、前記被加工物の中心候補点群の画像を作成する。
つまり、画像メモリ10に格納されている輪郭線画像の輪
郭線の画素毎に、中心候補点とみなされ る画素のX,Y座標を、明暗データ入力部6によって入力
された明暗データに基づいて輪郭線上の画素の全てにつ
いて求めると、第7図に示すような画像が作成されるこ
とになる。
そして、当該画像を作成する時には、中心候補点とみな
される画素の濃度値を1づつ増加して、中心候補点群の
画像とする。
ステップ10 ステップ9で作成した中心候補点群を含む輪郭線画像の
画素毎のデータを画像メモリ13の所定番地に夫々格納す
る。
ステップ11 閾値算出部14で、予め設定されている閾値t1を中心点抽
出部15に入力する。
ステップ12 第7図に示す画像を格納している画像メモリ13から、画
素毎のデータを取り出し、閾値算出部14から出力された
閾値t1と、各画素毎のデータとが比較され、閾値t1より
も小さい濃度値を有する画素を濃度値0に設定する。
つまり、閾値t1よりも小さい濃度値を有する画素は、消
去されることになる。
ステップ13 ステップ12で処理された画像は、再び、画像メモリ13の
所定番地に更新記憶する。
ステップ14 閾値算出部14で、再び予め設定されている閾値t2を中心
点抽出部15に入力する。
ステップ15 ステップ12と同様に、ステップ13で画像メモリ13に格納
した画像のデータを取り出し、閾値算出部14から出力さ
れた閾値t2と、各画素毎のデータとが比較され、閾値t2
よりも小さい濃度値を有する画素を消去する。
ステップ16 ステップ15で処理された閾値t2よりも大きい濃度値を有
する画素の集合体の画像の中で、最も濃度値の大きい画
素の座標を求め、この座標を被加工物の中心とし、出力
部15にその座標を出力する。
次にステップ9で処理されるサブルーチンのプログラム
について詳述する。
ステップ20,ステップ21 ステップ9で画像メモリ8、傾き算出部11、半径入力部
5及び明暗データ入力部6からデータが入力されると、
画素のX,Y座標X1とY1が0に初期化される。
ステップ22 ステップ5で2値画像処理された輪郭線画像のデータが
格納されている画像メモリ10のX,Y座標位置における濃
度値が、0であるかどうかが判断される。この濃度値が
0であれば、ステップ29が、0でなければステップ23が
処理される。
ステップ23 ステップ22で、あある座標における画素の濃度値が0で
なければ、第5図(b)に示すように、この座標A(X
1,Y1)の画素は、輪郭線上にあり、画像メモリ7に格納
されているデータに基づいて、当該画素の周囲8画素
を、第4図(a)のように区分し、その各画素毎の濃度
値を下記のようにマトリックスとして取り出と、一般式
として、 はA(X1,Y1)を示す。のように書くことができる。
そして、8画素の濃度値のX,Y方向の変化分△X,△Yを
求めるために、前記マトリックスに、下記に示すX方向
変化分算出オペレータとY方向変化分オペレータを掛け
合せる。
X方向変化分算出オペレータは、 Y方向変化分算出オペレータは、 で表わされる。
この計算をsobelオペレータを用いて整理すると濃度値
のX方向変化分△Xは、 また、濃度値のY方向変化分△Yは、 このようにして、輪郭線上のある画素A(X1,Y1)につ
いてその周辺の濃度値のX,Y方向変化分△X,△Yが求め
られる。
ステップ24 ステップ23で求められた輪郭線上のある画素A(X1,Y
1)におけるX,Y方向の濃度値の変化分△X,△Yに基づい
て、当該画素における接線(第6図中Lで示される)に
垂直な直線の傾きθを求める。
当該直線の傾きθは、(1),(2)式で算出した数値
によって第6図に示すように、近似的にθ=tan-1△Y
/△Xで求めることができる。
ステップ25 ステップ23で求められた輪郭線上のある画素A(X1,Y
1)におけるX,Y方向の濃度値の変化分△X,△Yに基づい
て、前記したステップ7で入力した指定半径rのデータ
により、被検出体における指定半径内がその背景に比し
て明るいかどうかが判断される。この判断の結果、指定
半径内が明るければステップ26に、逆に暗ければステッ
プ27に夫々進む。
ステップ26 次に、ステップ7で入力された被加工物の半径rに基づ
いて、中心候補点のX座標を求める。
第6図に示すように、輪郭線上のある画素AのX座標X1
を通り、ステップ24で求めた傾きθの直線上、X1よりr
だけ離れた点、つまり中心候補点のX座標は、 X=X1+r cosθ で求めることができる。
また、第6図に示すように、輪郭線上のある画素AのY
座標Y1を通り、ステップ24で求めた傾きθの直線上、Y1
よりrだけ離れた点、つまり中心候補点のY座標は、 Y=Y1+r sinθ で求めることができる。
ステップ27 ステップ26と同様に、輪郭線上のある画素AのX座標X1
を通り、ステップ24で求めた傾きθの直線上、X1よりr
だけ離れた点、つまり中心候補点のX座標は、 X=X1−r cosθ で求めることができる。
また、第6図に示すように、輪郭線上のある画素AのY
座標Y1を通り、ステップ24で求めた傾きθの直線上、Y1
よりrだけ離れた点、つまり中心候補点のY座標は、 Y=Y1−r sinθ で求めることができる。
ステップ28 ステップ26又はステップ27で算出された輪郭線上のある
画素Aに対する中心候補点の座標X,Yに相当する画素を
プロットする。当該画素のプロット時には、この画素の
濃度値を輪郭線を形成する画素の濃度値よりも、1ラン
ク、インクリメント(増加)する。
ステップ29 ステップ22において、ある座標の画素の濃度値が0であ
ると判断された場合、又はステップ28の処理後に、画素
のX座標が255になったかどうか判断される。
X座標が255ならばステップ30に、255でなければステッ
プ31にそれぞれ進む。
ステップ30 ステップ29で画素のX座標が255であると判断される
と、強制的に、画素のX座標を0に初期化する。
ステップ31 ステップ29で画素のX座標が255でないと判断される
と、画素のX座標を1だけ増加する。
この式は、X1=X1+1で表わせる。
そして、ステップ31が実行されると、ステップ22に戻
り、前述した処理を、画素の座標(0,0)から(255,0)
まで行なうことになる。
ステップ32 ステップ30の処理後に、画素のY座標が240になったか
どうか判断される。
Y座標が240ならばメインルーチンのステップ10に、240
でなければステップ33に夫々進む。
ステップ33 ステップ32で画素のY座標が240でないと判断される
と、画素のY座標を1だけ増加する。
これは、Y1=Y1+1という式で表わされる。そして、ス
テップ33が実行されると、ステップ22に戻り、前述した
処理を、画素の座標(0,0)から(0,240)まで行なうこ
とになる。
以上説明したサブルーチンプログラムを要約すると、25
5×240の画素で構成された画面の全画素について、濃度
値の0でない画素を抽出し、当該画素の座標に基づいて
指定方向における中心候補点とみなされた座標の画素を
プロットする。
このプロット時には、画素の濃度値を輪郭線を形成する
画素の濃度値よりも1ランクインクリメントし、中心候
補点群の画像を作成する。
なお、ステップ22のV2(X1,Y1)は、画像メモリ10の(X
1,Y1)の座標の画素を示し、ステップ23のV1は画像メモ
リ8を、ステップ28のV3は画像メモリ13をそれぞれ表わ
している。
さらに、第8図には、本発明の円および円弧の中心点検
出方法を用いて、シリンダヘッドのシリンダの中心を求
める過程が示されている。(a)に示される画像は、テ
レビカメラ1で写したシリンダヘッドをA/Dコンバー
タ7でデジタル変換し、画像メモリ8に記憶した画像で
ある。そして、この画像は、輪郭線抽出部9によって空
間微分処理され、(b)に示すように、輪郭線だけが抽
出されて、この画像が画像メモリ10に記憶される。次に
(a)及び(b)の画像と、半径入力部5で入力された
シリンダの半径r及び明暗データ入力部6で入力された
明暗データに基づいて、中心候補点算出部12で算出され
た中心候補点を含む(c)に示すような画像が作成さ
れ、この画像が画像メモリ13に記憶される。そして、閾
値算出部14で中心点抽出部15に入力した閾値以下の濃度
値を有する画素を消去して作成されたのが(d)に示す
画像である。さらに、再度閾値算出部14で中心点抽出部
15に入力した閾値以下の濃度値を有する画素を消去し、
残った画素の中で最も濃度値の大きい画素の座標を求め
る。この最終的な処理がなされた画像が(e)に示す画
像である。
次に、他の実施例としては、輪郭線画像を抽出せずに、
画像メモリ8に記憶されている濃淡画像のみから被加工
物の中心点を検出する方法がある。
この方法は、濃淡画像の全画素について、前述した実施
例に示すプログラムと同様の処理を行なうものであり、
画像メモリの容量が小さい場合に有効な方法である。
また、その他の実施例としては、画像メモリ10に記憶さ
れている輪郭線画像のみから検出する方法がある。
この方法は、円の接線を求める際に、輪郭線の傾きから
近似値的に接線の傾きを求め、その接線から中心点を求
める方法である。
そして、上記した3つの実施例は、円の中心点算出につ
いてのみ説明したが、閾値算出部14から中心点抽出部15
に出力する閾値t2を、円の中心点を算出する場合の閾値
よりも小さい値とすることにより、円弧形状を有する円
弧の中心も求めることが可能になる。
(発明の効果) 以上の説明により明らかなように、本発明では濃淡画像
と輪郭線画像を算出し、入力された指定半径および明暗
データに基づいて、所定の閾値以下の濃度を呈している
点を消去することで、円形輪郭線を有する被検出体の円
中心を検出するようにしたので、前記被検出体の輪郭部
とその背景のコントラストが良好ではない画像、また
は、同一の画像に複数の被検出体が存在する場合におい
ても、照明条件などの変化に影響されることがなくな
り、常に正確な円または円弧の中心点を高速で検出する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る円および円弧の中心点を検出する
装置のブロック図、第2図は、第1図に示した装置に内
蔵されているコンピュータのプログラムのフローチャー
ト、第3図は第1図に示した装置の中心候補点算出部で
処理されるプログラムのフローチャート、第4図
(a),(b)は、エッジ断面をラプラシアンで処理し
たときの曲線を示す図、第5図及び第6図は中心候補点
を算出する場合の説明図、第7図は中心候補点算出後の
画像を示す図、第8図は本発明の中心点検出方法によっ
て、実際の画像が処理される過程を示す説明図、第9図
及び第10図は従来の2値画像処理によって中心を算出す
る場合の説明図である。 1……テレビカメラ、2,4……被加工物、3……画素。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背景に対して異なる明るさとなる円形輪郭
    線を有する被検出体を画像メモリに記憶し、 当該画像メモリに記憶されている当該被検出体における
    輪郭線上の1点を通る接線を算出し、 当該接線と直交し、かつ当該1点を通る直線を算出し、 当該直線状の当該背景に比して明方向または暗方向のど
    ちらか一方向に当該一点から指定半径だけ離れた中心候
    補点を算出し、 当該中心候補点の算出を当該輪郭線上の全周について行
    うことによって得られた点の集合領域を記憶して中心候
    補点領域とし、 当該中心候補点領域に対して複数の異なる閾値を低い方
    から順に適用し、 前記中心候補点領域に存在する各点の濃度値を当該適用
    された閾値と比較し、 当該比較の結果当該閾値以下である濃度値の点は消去
    し、 当該消去後に残された点の集合領域の重心を指定半径の
    円中心とすることを特徴とする円および円弧の中心点検
    出方法。
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