JPH0664417B2 - 商品情報表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業表の利用分野】本発明は商品陳列機構に関連して
使用され且つ一般に価格と商品識別記号又はコードを支
持する商品情報下げ札を有する商品情報表示装置に関す
るものである。 【０００２】 【従来の技術】販売商品はしばしば掛けボード又は他の
垂直に向けられた孔付き壁から外側に突出する掛けフッ
クを用いて陳列されている。ブリスター包装袋は通行人
を引き付ける方法で商品を容易に陳列できるようにこれ
らのフックから一般に吊り下げられている。かかる陳列
方法の多くは価格又は情報記号又はコードを含み、商品
のストックが欠乏していることを示す作用をなす商品情
報下げ札を使用している。特に、１つの従来技術の商品
情報下げ札は米国特許第４２４５４１４号明細書に示さ
れており、該米国特許明細書においてストックが欠乏し
ていることを示す下げ札はその商品説明がすべての商品
をフックから除去した後目視し得るように陳列された商
品の背部で掛けフックから垂下されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする問題点】上述した従来の商品
情報表示装置においても、経営者は補充物品を購入する
ような要求に気が付く。しかし、下げ札は商品が空にな
るか又はストックが欠乏するまでは目視し得ないので、
経営者は再注文と引渡しとの間の期間中にストック商品
を持たないということにしばしば直面する。 【０００４】加えて、この形式の商品情報下げ札は下げ
札をフックに着脱するために掛けフックを分解し且つ掛
けボードから取り外すことが必要である。これは特に多
数の下げ札を取付けねばならないとき、または商品が垂
下されているフックに下げ札を取付けるかまたはそのフ
ック上で下げ札を取り替えねばならないとき、非常に時
間を消費する。 【０００５】他の形式の商品情報下げ札は粘着紙製の下
げ札であり、背付け粘着紙の除去後にその下げ札を掛け
ボードの支持面に直接添付させる。しかし、かかる下げ
札はまくれてしまうか、剥れ易く、再使用できない。 【０００６】一般に、上述した下げ札は、一旦支持フッ
ク又は支持面に貼付されると、陳列された商品の型式を
変えること及び陳列した商品を再配置することができる
ように簡単に下げ札を移動させることができないため商
品陳列の柔軟性を制限する。 【０００７】時として商品情報は掛けフックから垂下さ
れる商品の前方に表示することが望ましい。従来技術の
商品情報下げ札によれば、これはそれ自体が掛けフック
から支持され、商品をフックから除去させることができ
るように取り外さねばならない下げ札によってのみ可能
である。これは消費者が情報下げ札を移動し、次いで商
品を除去し、次に情報下げ札を元に戻すことが必要であ
るので、明らかに望ましくない。 【０００８】本発明の目的はストック商品が空になる前
に目視し得るような方法で支持され、且つ目ざわりに存
在しないように十分に目立たない商品情報下げ札を有す
る商品情報表示装置を提供することにある。 【０００９】本発明の他の目的は多数の種々の商品に関
して再使用でき、破損させずに、如何なる方法において
も商品の位置を制限せずに、陳列商品を再配置させるこ
とができるような方法において取付けられる商品情報下
げ札を有する商品情報表示装置を提供することにある。 【００１０】本発明の他の目的は耐久性があり、その実
質的に平らな形状を維持し、商品陳列の柔軟性を増大さ
せしめるように多数の異なる位置に位置付けできる商品
情報下げ札を有する商品情報表示装置を提供することに
ある。 【００１１】 【問題点を解決するための手段】本発明による商品情報
表示装置は可撓性プラスチック材料のほぼ平坦な弾性シ
ートから形成し且つ取付け縁を有すると共に円周縁によ
りそれぞれ形成された一定間隔の２つの取付け孔を備え
た商品情報下げ札と、予め定めた間隔で配置され且つ２
つの取付け孔に嵌合できる断面形状を有する２つの脚部
を備えた支持部材とから構成し、下げ札の各取付け孔を
取付け縁から長手方向に多少の間隔を有して配置し、２
つの取付け孔には予め定めた間隔だけ互いに離して配置
させた中心をそれぞれ備え、更に下げ札には取付け縁か
ら２つの円周縁まで延伸する２つの入口切欠部分を形成
し、各入口切欠部分には互いに接近するように延伸する
第１側辺を備え、２つの入口切欠部分の第１側辺を互い
に離して対向させ、２つの中心間の予め定めた間隔より
も短い長さに沿って配置し、２つの入口切欠部分を２つ
の円周縁上に形成した２つの破断部において該円周縁と
交叉させ、２つの破断部を２つの中心間の予め定めた間
隔よりも互いに多少接近させて配置させたものである。 【００１２】下げ札の入口切欠部分は取付け縁から取付
け孔に向けて互いに第１側辺に接近する２つの第２側辺
を備えている。 【００１３】下げ札には取付け縁に沿って配置されてい
る短い上辺と、取付け縁に向う方向に互いに接近してい
る第１側辺に一致する２つの対向側辺とを備えたほぼ矩
形の台形フラップを設けてある。 【００１４】入口破断部は第１側辺と円周縁との間に形
成され且つ支持部材の脚部よりも狭くさせた間隙から構
成するか、又は第１側辺と第２側辺とが互いに接する地
点と円周縁との間に形成したスリットから構成してあ
る。 【００１５】商品情報下げ札の変形例において、下げ札
にはボードの正面の支持部材の２つの脚部に固定するた
めの取付け機構を有する取付け部分を備え、取付け部分
には支持部材を有するフックの上方に配置するために取
付け部分から前方に延伸する中間部分を第１折り目線で
接続させ、中間部分にはフックの先端より前方の位置で
中間部分の前端から下方向に延伸する表示部分を第２折
り目線で隣接させてある。 【００１６】 【実施例】図１に関し、本発明による商品情報下げ札１
６０は可撓性プラスチック材料のほぼ平坦で矩形の弾性
シートから形成し、その一辺に取付け縁１６１を有して
いる。下げ札１６０には取付け縁１６１に平行で、それ
から僅かに間隔を負いて配置した２つの取付け孔１６
２，１６３を形成してある。取付け孔１６２，１６３間
の間隔は商品を陳列するために使用する掛けボードの隣
接する孔間の間隔に実質的に等しい長さにしてある。下
げ札１６０には取付け縁１６１から取付け孔１６２，１
６３の円周縁まで延伸する入口切欠部分１６４，１６５
を形成してある。入口切欠部分１６４及び１６５はそれ
ぞれの取付け孔１６２及び１６３の円周縁の入口破断部
から延伸し、これらの入口破断部は小さな開口部から形
成され、下げ札１６０が使用される掛けボードの孔間の
距離よりも短い間隔で配置されている。加えて、入口切
欠部分１６４及び１６５に延伸する破断部の小さな開口
部は掛けボードのフック取付け部材用の支持部材の脚部
の径より小さくしてある。これらの入口破断部の小さな
開口部から延伸する入口切欠部分１６４，１６５はそれ
ぞれ下げ札の取付け縁１６１に向って拡張する形状を有
している。特に、入口切欠部分１６４の一方の側辺は２
つの取付け孔１６２と１６３との間に取付け縁１６１を
その短い上辺として形成させたほぼ規則的な形状の台形
フラップ１６６の一方の側辺から形成されている。同様
に、入口切欠部分１６５の一方の側辺は台形フラップ１
６６の他方の側辺により形成されている。入口切欠部分
１６４の他方の側辺１６７は取付け縁１６１に向う方向
においてその入口切欠部分１６４の台形フラップ１６６
の側辺から拡張、即ち末広り状に延伸している。同様
に、入口切欠部分１６５の他方の側辺１６８は取付け縁
１６１に向う方向において入口切欠部分１１６５の台形
フラップ１６６の側辺から拡張、即ち末広り状に延伸し
ている。取付け孔１６２及び１６３の円周縁には内方終
端を有し、取付け孔１６２，１６３の円周縁と入口切欠
部分１６４，１６５の側辺１６７，１６８とのそれぞれ
の交点は台形フラップ１６６に向いている鋭角尖端１６
９，１７０を形成している。２つの鋭角尖端１６９，１
７０はまた互いに対向しそしてそれらの間の間隔は下げ
札１６０が使用される掛けボードの孔間の距離以下にし
てある。かかる掛けボード１７１は図２に示してあり、
規則的な間隔を配置させた孔１７２を形成してある。掛
けボード１７１にはフック支持部材１７３とフック１７
４とが使用され、フック支持部材１７３とフック１７４
は掛けボード１７１の正面にフック１７４から商品を垂
下するために協働する。下げ札１６０は下げ札の平面か
らずれるように鋭角尖端１６９及び１７０を曲げること
によりフック支持部材１７３から垂下させることがで
き、支持部材１７３の脚部が入口切欠部分１６４，１６
５を通ってそれぞれの取付け孔１６２，１６３と嵌合す
るように支持部材１７３の脚部間にフラップ１６６を摺
動させる。屈曲した鋭角尖端１６９，１７０の解放時、
下げ札の構造による自然弾性が下げ札の平面に対して鋭
角尖端を回復させることにより該鋭角尖端はフック支持
部材１７３の脚部上に横たわる。下げ札１６０はかくし
て実質的にいかなる方向にも支持することができ、例え
ば取付け縁１６１が図２の位置とは逆に最下縁になるよ
うに下げ札１６０を反転させることができ、又取付け縁
１６１が垂直になるように下げ札１６０を支持させるこ
ともできる。従って、下げ札１６０はストック商品が空
になる前に目視できるように支持することができる。下
げ札１６０は鋭角尖端１６９，１７０を再び曲げ、支持
部材１７３の脚部が取付け孔１６２，１６３からでて、
入口切欠部分１６４，１６５を通って通過できるように
台形フラップ１６６を滑動させることによりフック支持
部材から下げ札１６０を除去させることができる。 【００１７】図１及び図２に示した下げ札の取付け構造
はフック１７４に支持された商品を除去することなく、
フック支持部材１７３からフック１７４を分解すること
なく、フック支持部材１７３をボード１７１から除去す
ることなく、下げ札を掛けフック装置を介して掛けボー
ド１７１に固定させることができる。 【００１８】図３及び図４の実施例は商品識別情報を陳
列商品の前方に表示させるためのものである。下げ札１
７５は図１の下げ札１６０の取付け機構と同一の取付け
機構とともに使用されており、それにより下げ札１７５
は掛けボード１８０のフック支持部材に着脱させること
ができる。しかし、下げ札１７５の前方表示の特別な取
付け機構に頼らず、図１の実施例に示した取付け孔とと
もに使用することができる。下げ札１７５用の取付け機
構は取付け縁１７６に隣接して配置されている。取付け
縁１７６に対してほぼ平行に延伸する折り目線１７７は
該折目線１７７と取付け縁１７６との間の取付け部分１
７８を形成し、取付け部分１７８には折目線１７７を介
して中間部分１７９を接続させてある。使用において、
下げ札１７５は取付け部分１７８が掛けボード１８０の
前面に対して取り付けられるとき、下げ札１７５の中間
部分１７９が掛けボード１８０の前方に延伸するように
取付け部分１７８が折り目線１７７において直角を形成
するように折り畳まれる。取付け縁１７６に対して平行
である１つ又はそれ以上の別の折り目線１８１，１８２
が下げ札１７５の反対端に近接して下げ札１７５に形成
されている。下げ札１７５が使用されるフック１８３の
長さに依存して、下げ札１７５は該下げ札の端部が表示
部分１８４を形成するようにフック１８３の前方におい
て下方に延伸するように折り目線１８１，１８２の１つ
の沿って直角に折り曲げられる。下げ札１７５のこの位
置において、フック１８３から垂下される商品は下げ札
の除去又は下げ札の干渉なしにフック１８３から容易に
摺動させることができる。 【００１９】図５に示した実施例の下げ札１９５は図１
に示した下げ札に極めて類似する。主な相違はそれぞれ
の取付け孔１６２及び１６３の入口切欠部分１６４及び
１６５の入口破断部分が図１の台形フラップ１６６と鋭
角尖端１６９，１７０との間に形成された小さな開口部
ではなく、入口切欠部分から取付け孔１６２，１６３の
円周縁まで延伸させたスリット１９６及び１９７から形
成してある。取付け孔１６２，１６３の円周縁を鋭角尖
端で終端する代りに、フラップ１６６に面するスリット
１９６及び１９７の側部は互いに向い合うフラップ１６
６の外形形状に合致し、フラップ１６６と対接するスリ
ット１９６，１９７の側部が曲げられないとき、縁と縁
を接して、互いに当接するように形成されている。入口
切欠部分１６４，１６５の入口破断部分を形成するこの
狭いスリット部分は図１の下げ札の場合より支持部材の
脚部と取付け孔との確実な施錠が得られる。 【００２０】 【発明の効果】本発明に係る商品情報表示装置は、フッ
クに支持させた商品をフックから取り外すこともなくフ
ック支持部材からフックを分解する必要もなく、又フッ
ク支持部材を掛けボードから除去することなく、下げ札
をフック支持部材に容易に着脱させことができ、又入口
切欠部分には支持部材の脚部よりも小さい開口部又はス
リットから形成した入口破断部分を設けてあるので、下
げ札が脚部から離脱することなく脚部に確実に固定で
き、さらに下げ札はストック商品が空になる前に目視で
きるように支持でき、多数の種々の商品に関して再使用
でき、破損させずに又商品の位置を制限させずに取付け
ることができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の商品情報下げ札の平面図である。 【図２】商品陳列用掛けボードに取付けたフック支持部
材から垂下された図１の下げ札の斜視図である。 【図３】商品識別情報を陳列商品の前方に表示させた本
発明の商品情報下げ札の変形例の平面図である。 【図４】掛けボードに取付けたフック支持部材に支持さ
せた下げ札の斜視図である。 【図５】入口切欠部分にスリットからなる入口破断部分
を備えた下げ札の変形例の平面図である。 【符号の説明】 １６０，１７５，１９５ 下げ札 １６２，１６３ 取付け孔 １６４，１６５ 入口切欠部分 １６１，１７６ 取付け縁 １６６ 台形フラップ １６７，１６８ 側辺 １７１，１８０ 掛けボード １７３ フック支持部材 １７４，１８３ フック １７８ 取付け部分 １９６，１９７ スリット １７９ 中間部分 １８４ 表示部分 １７７，１８１，１８２ 折り目線

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１） 取付け縁を有し且つ第１及び第２円周縁により
   それぞれ形成された一定間隔の第１及び第２取付け孔を
   備えた可撓性プラスチック材料のほぼ平坦な弾性シート
   から形成した商品情報下げ札と、予め定めた間隔で配置
   され且つ第１及び第２取付け孔内に嵌合できる断面形状
   を有する第１及び第２脚部を備えた支持部材とから構成
   し、下げ札の各取付け孔を取付け縁から長手方向に多少
   の間隔を有して配置し、第１及び第２取付け孔には予め
   定めた間隔だけ互いに離して配置させた第１及び第２中
   心をそれぞれ備え、更に下げ札には取付け縁から第１及
   び第２円周縁まで延伸する第１及び第２入口切欠部分を
   形成し、各入口切欠部分には互いに接近するように延伸
   する第１側辺を備え、第１及び第２入口切欠部分の第１
   側辺を互いに離して対面させ、そして第１及び第２中心
   間の予め定めた間隔よりも短い長さに沿って配置し、第
   １及び第２入口切欠部分を第１及び第２円周縁上に形成
   した第１及び第２入口破断部において第１及び第２中心
   間の予め定めた間隔よりも互いに多少接近させて配置さ
   せたことを特徴とする商品情報表示装置。 （２） 各入口切欠部分には取付け縁から取付け孔に向
   かって第１側辺に近づく第２側辺を備えた特許請求の範
   囲第１項に記載の商品情報表示装置。 （３） 下げ札にはほぼ矩形の台形フラップを設け、該
   台形フラップには取付け縁に沿って配置されている短い
   上部と、取付け縁に向かう方向に互いに接近している第
   １側辺に該当する２つの対向側部とを設けた特許請求の
   範囲第２項に記載の商品情報表示装置。 （４） 第１及び第２入口切欠部を第１及び第２取付け
   孔の円周縁上の入口破断部からそれぞれ延伸させ、下げ
   札を屈曲させない限り、取付け孔に対する支持部材の脚
   部の通過を阻止するため入口破断部を支持部材の脚部よ
   りも狭くさせた間隔から構成した特許請求の範囲第３項
   に記載の商品情報表示装置。 （５） 各入口破断部を第１及び第２側辺が互いに接す
   るスリットから構成した特許請求の範囲第１項に記載の
   商品情報表示装置。 （６） プラスチック材料の弾性シートには該シートと
   垂直に延伸する一体形状の延長部分と、該延長部分と垂
   直に延伸する一体形状の表示部分とを備えた請求項１に
   記載の商品情報表示装置。 （７） 商品情報下げ札と、透孔付き支持ボードと、支
   持ボードの孔を通してその背面に係合する一定間隔の２
   つの脚部を有する支持部材と、支持ボードから前方に水
   平に突出し且つ支持部材により取付けられたフックとか
   ら構成し、下げ札を可撓性プラスチック材料の縦長シー
   トから形成し、下げ札にはボードの正面の支持部材の２
   つの脚部に固定するための取付け機構を有する取付け部
   分を備え、取付け部分には支持部材を有するフックの上
   方に配置するため取付け部分から前方に延伸する中間部
   分を第１折り目線で隣接し、中間部分にはフックの先端
   より前方の位置で中間部分の前端から下方向に延伸する
   表示部分を第２折り目線で接続させた商品情報表示装
   置。