JPH0664172U - 光ファイバ電流センサ - Google Patents

光ファイバ電流センサ

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JPH0664172U
JPH0664172U JP518493U JP518493U JPH0664172U JP H0664172 U JPH0664172 U JP H0664172U JP 518493 U JP518493 U JP 518493U JP 518493 U JP518493 U JP 518493U JP H0664172 U JPH0664172 U JP H0664172U
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JP
Japan
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optical fiber
temperature
current
light
receiving element
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JP518493U
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宏 久米川
修 吉田
健 川勝
仁志 中井
直喜 岡田
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化にかかわらず、高精度に電流検出を
行うことができる光ファイバ電流センサを提供する。 【構成】 1次導体1を包囲するように光ファイバ2を
コイル状に巻装し、この光ファイバ2の一端に光を入射
させる光源3を設け、光ファイバ2の他端からの出射光
を受ける受光素子5を設け、光ファイバ2に温度センサ
8を近接配置し、この温度センサ8の出力信号に基づい
て受光素子5の出力信号を温度補償する温度補償手段9
を設けている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、送電線等の電路に流れる電流を磁気光学効果を有する、シングル モード型の光ファイバを利用して検出する光ファイバ電流センサに関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
図4に従来の光ファイバ電流センサの概略図を示す。この光ファイバ電流セン サは、送電線等の1次導体1を包囲するようにシングルモード型の光ファイバ2 をコイル状に巻装し、光ファイバ2の一端面にレーザーダイオード等の光源3を 対向させて、光ファイバ2の一端に直線偏光の光を入射させるようにしている。 光ファイバ2の他端面に偏光ビームスプリッタ4を介してホトダイオード等の受 光素子5を対向させ、光ファイバ2の他端から出射した光を受光素子5で受ける ようにしている。
【0003】 コイル状に巻回した光ファイバ2は、その巻回形状を維持するため、ゲル状の シリコンからなる略リング状の成形体6で固定している。また、光源3,偏光ビ ームスプリッタ4および受光素子5も光ファイバ2の両端部とともに成形体7で 一体化して光軸や相互の位置関係がずれないようにしている。 以上のような構成の計測用の光ファイバ電流センサにおいては、1次導体1に 電流Iが流れたとき、1次導体1と鎖交した光ファイバ2中で、ファラディ効果 により直線偏光の偏波面が回転する。偏波面の回転角θは、ベルデ定数をV、光 ファイバ2のターン数をNとすると、
【0004】
【数1】 θ=VNI となる。つまり、偏波面の回転角θは、電流Iに比例し、かつターン数Nに比例 する。この回転角θの変化を、入射直線偏光に対して45度傾けた偏光ビームス プリッタ4で光強度の変化に変換して、受光素子5で検出すると、1次導体1に 流れる電流Iを計測することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記において使用されるシングルモード型の光ファイバ2は、温度によって偏 波面の回転角度が変化する温度特性を有し、この温度特性は電流測定時の誤差と して現れる。 図5にシングルモード型の光ファイバの電流−比誤差特性を温度をパラメータ として示す。同図には、20℃,40℃,60℃,80℃における電流−比誤差 特性を示している(○:20℃;□:40℃;△:60℃;◇:80℃)。この 図を見るとわかるように、60℃での比誤差は約1.5%、80℃での比誤差は 約2.5%となり、光ファイバ電流センサにおける許容誤差範囲である±1%以 内より悪く、高精度に電流検出を行うことができなかった。
【0006】 したがって、この考案の目的は、温度変化にかかわらず、高精度に電流検出を 行うことができる光ファイバ電流センサを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の光ファイバ電流センサは、1次導体を包囲するように光ファイ バをコイル状に巻装し、この光ファイバの一端に光を入射させる光源を設け、光 ファイバの他端からの出射光を受ける受光素子を設け、光ファイバに温度センサ を近接配置し、この温度センサの出力信号に基づいて受光素子の出力信号を温度 補償する温度補償手段を設けている。
【0008】 請求項2記載の光ファイバ電流センサは、1次導体を包囲するように電流検出 用光ファイバをコイル状に巻装し、この電流検出用光ファイバの一端に光を入射 させる光源を設け、電流検出用光ファイバの他端からの出射光を受ける電流検出 用受光素子を設け、1次導体に鎖交しない状態で電流検出用光ファイバに温度検 出用光ファイバを近接配置し、温度検出用光ファイバの一端に光源の光を入射さ せ、この温度検出用光ファイバの他端からの出射光を受ける温度検出用受光素子 を設け、この温度検出用受光素子の出力信号に基づいて電流検出用受光素子の出 力信号を温度補償する温度補償手段を設けている。
【0009】
【作用】
請求項1記載の構成によれば、温度補償手段が、温度センサの出力信号に基づ いて受光素子の出力信号を温度補償して、光ファイバの温度特性を補正する。 請求項2記載の構成によれば、温度補償手段が、1次導体と鎖交しない温度検 出用光ファイバを伝搬した光を受ける温度検出用受光素子の出力信号に基づいて 電流検出用受光素子の出力信号を温度補償して、電流検出用光ファイバの温度特 性を補正する。
【0010】
【実施例】
この考案の第1の実施例を図1および図2に基づいて説明する。 この光ファイバ電流センサは、図1に示すように、光ファイバ2に近接配置し た温度センサ8と、この温度センサ8の出力信号に基づいて受光素子5の出力信 号を温度補償するCPU等からなる温度補償手段9とを、図4の構成に追加した もので、その他の構成は図4と同様である。
【0011】 このように構成すると、温度センサ8が光ファイバ2の温度に対応した信号を 出力し、温度補償手段9が、温度センサ8の出力信号に基づいて受光素子5の出 力信号を温度補償して、光ファイバ2の温度特性を補正することになる。 温度補償手段9は、具体的には、例えばCPUからなり、温度センサ8の出力 信号に基づいて受光素子5の出力信号を温度補償するプログラムが内蔵されてい て、プログラムにしたがって、温度補償を行う。例えば、温度が80℃の場合、 光ファイバ2の電流−比誤差特性は、図2(a)に示すように、小電流域では、 比誤差が−2.5%より小さい状態(0%に近い状態)にあり、電流が増加する につれて比誤差が増加し、中電流域では比誤差が電流値にかかわらず−2.5% の状態を保ち、大電流域では、比誤差が−2.5%より大きい状態(0%から遠 い状態)にあり、電流が増加するにつれて比誤差が増加しているというような特 性になっている。
【0012】 このような光ファイバ2の電流−比誤差特性に対し、温度補償手段9となるC PUは、内蔵のプログラムにより、第1段階として、図2(b)に示すように、 電流−比誤差特性における小電流域および大電流域の勾配をなくし(矢符で示す ように、破線の状態から実線の状態へ変化させる)、全電流範囲にわたって比誤 差が−2.5%の一定となるように、比誤差曲線が直線となるように補正する。 つぎに、第2段階として、図2(c)に示すように、温度分の誤差(80℃では 2.5%)を加えて比誤差を0%に補正して(矢符で示すように、破線の状態か ら実線の状態へ変化させる)出力する。
【0013】 上記以外の電流検出動作については従来例と同様である。 以上のように、この実施例によれば、温度センサ8の出力信号を使用して温度 補償手段9により受光素子5の出力信号を温度補償するので、光ファイバ2の温 度特性を補正することができ、広い温度範囲にわたって高精度(比誤差が±1% 以内)に電流検出を行うことができる。
【0014】 この考案の第2の実施例を図3に基づいて説明する。 この光ファイバ電流センサは、図3に示すように、送電線等の1次導体11を 包囲するようにシングルモード型の電流検出用光ファイバ12をコイル状に巻装 し、電流検出用光ファイバ12の一端面にレーザーダイオード等の光源13を対 向させて、電流検出用光ファイバ12の一端に直線偏光の光を入射させるように している。電流検出用光ファイバ12の他端面に偏光ビームスプリッタ14を介 してホトダイオード等の電流検出用受光素子15を対向させ、電流検出用光ファ イバ12の他端から出射した光を電流検出用受光素子15で受けるようにしてい る。
【0015】 また、1次導体11に鎖交しない状態、つまり1次導体11と平行な状態で電 流検出用光ファイバ12に近接配置し一端に光源13の光がカプラ21により電 流検出用光ファイバ12から分岐して入射するシングルモード型の温度検出用光 ファイバ18を設け、この温度検出用光ファイバ18の他端からの出射光を偏光 ビームスプリッタ22を介して受ける温度検出用受光素子19を設け、この温度 検出用受光素子19の出力信号に基づいて電流検出用受光素子15の出力信号を 温度補償するCPUからなる温度補償手段20を設けている。温度検出用光ファ イバ18は、電流検出用光ファイバ12と同じ種類のものを使用しており、両光 ファイバ12,18は同じ温度特性を有している。
【0016】 コイル状に巻回した電流検出用光ファイバ12は、その巻回形状を維持するた め、ゲル状のシリコンからなる略リング状の成形体16で固定しており、温度検 出用光ファイバ18についても、成形体16で一体的に固定されている。また、 光源13,偏光ビームスプリッタ14,22および電流検出用受光素子15,1 9も電流検出用光ファイバ12の両端部および温度検出用光ファイバ18の他端 部とともに成形体17で一体化して光軸や相互の位置関係がずれないようにして いる。
【0017】 このように構成すると、1次導体11と鎖交しない温度検出用光ファイバ18 は電流検出用光ファイバ12と同じように温度変化し、温度検出用光ファイバ1 8は温度変化に対応して偏波面の回転角を変化させ、この温度による回転角の変 化が温度検出用受光素子19で検出される。しかも、温度検出用光ファイバ18 は1次導体11に流れる電流によって偏波面が回転することはない。この結果、 電流検出用光ファイバ12の温度に対応した信号が温度検出用受光素子19から 出力される。そして、温度補償手段20が、1次導体11と鎖交しない温度検出 用光ファイバ18を伝搬した光を受ける温度検出用受光素子19の出力信号に基 づいて電流検出用受光素子15の出力信号を温度補償して、電流検出用光ファイ バ12の温度特性を補正する。
【0018】 その他の構成は前記実施例と同様である。 この実施例によれば、1次導体21と鎖交しない温度検出用光ファイバ18を 伝搬した光を受ける温度検出用受光素子19の出力信号を使用して温度補償手段 20により電流検出用受光素子15の出力信号を温度補償するので、電流検出用 光ファイバ12の温度特性を補正することができ、広い温度範囲にわたって高精 度に電流検出を行うことができる。
【0019】
【考案の効果】
請求項1記載の光ファイバ電流センサによれば、温度センサの出力信号を使用 して温度補償手段により受光素子の出力信号を温度補償するので、光ファイバの 温度特性を補正することができ、広い温度範囲にわたって高精度に電流検出を行 うことができる。
【0020】 請求項2記載の光ファイバ電流センサによれば、1次導体と鎖交しない温度検 出用光ファイバを伝搬した光を受ける温度検出用受光素子の出力信号を使用して 温度補償手段により電流検出用受光素子の出力信号を温度補償するので、電流検 出用光ファイバの温度特性を補正することができ、広い温度範囲にわたって高精 度に電流検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例の光ファイバ電流セン
サの構成を示す概略図である。
【図2】CPUのアルゴリズムを説明するための特性図
である。
【図3】この考案の第2の実施例の光ファイバ電流セン
サの構成を示す概略図である。
【図4】従来の光ファイバ電流センサの一例を示す概略
図である。
【図5】光ファイバの温度をパラメータとした電流−比
誤差特性図である。
【符号の説明】
1 1次導体 2 光ファイバ 3 光源 4 偏光ビームスプリッタ 5 受光素子 6 成形体 7 成形体 8 温度センサ 9 温度補償手段 11 1次導体 12 電流検出用光ファイバ 13 光源 14 偏光ビームスプリッタ 15 電流検出用受光素子 16 成形体 17 成形体 18 温度検出用光ファイバ 19 温度検出用受光素子 20 温度補償手段 21 カプラ 22 偏光ビームスプリッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中井 仁志 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機 株式会社内 (72)考案者 岡田 直喜 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機 株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次導体を包囲するようにコイル状に巻
    装した光ファイバと、この光ファイバの一端に光を入射
    させる光源と、前記光ファイバの他端からの出射光を受
    ける受光素子と、前記光ファイバに近接配置した温度セ
    ンサと、この温度センサの出力信号に基づいて前記受光
    素子の出力信号を温度補償する温度補償手段とを備えた
    光ファイバ電流センサ。
  2. 【請求項2】 1次導体を包囲するようにコイル状に巻
    装した電流検出用光ファイバと、この電流検出用光ファ
    イバの一端に光を入射させる光源と、前記電流検出用光
    ファイバの他端からの出射光を受ける電流検出用受光素
    子と、前記1次導体に鎖交しない状態で前記電流検出用
    光ファイバに近接配置して一端に前記光源の光が入射す
    る温度検出用光ファイバと、この温度検出用光ファイバ
    の他端からの出射光を受ける温度検出用受光素子と、こ
    の温度検出用受光素子の出力信号に基づいて前記電流検
    出用受光素子の出力信号を温度補償する温度補償手段と
    を備えた光ファイバ電流センサ。
JP518493U 1993-02-18 1993-02-18 光ファイバ電流センサ Pending JPH0664172U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013503339A (ja) * 2009-08-27 2013-01-31 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 温度補償を有する光ファイバ電流検知システム
CN112986650A (zh) * 2021-01-20 2021-06-18 河南平高电气股份有限公司 一种全光纤电流互感器及其温度补偿方法

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